JP5460758B2 - タッチパネルのタッチ位置補正処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
・電気的な導体でタッチしないとタッチを検出しない。そのため、スタイラスペンや手袋を装着してタッチすると操作をすることができない。また表面の汚れにも弱い。
[抵抗膜方式]
・タッチパネルの表示面に2枚以上複数の透明金属電極を必要とするため透明度が低く視認性が劣る。
これらを解決する方式として、3つ以上の圧力センサーを使用したタッチパネルがある。(例えば、特許文献1〜4参照)。
フォース管理ブロック20は、それぞれの圧力センサー3の出力値に基づいてタッチされた座標を算出し管理する。表示処理ブロック30は、液晶表示パネル1にポインタなどの画像を表示する。フォース管理ブロック20と表示処理ブロック30とは通信ライン28を介して情報を授受する。
タッチ接触力T=Σ(検出値Rx − 初期値Kx) ・・・式(1)
検出値差分rx = Rx−Kx
添え字x=1〜4は各々の圧力センサーを表す。
本実施の形態では、検出値差分rxがマイナスとなる圧力センサー3が2つ以上検出される状態を「傾きタッチ無し状態」であると判断する。この判断方法は、実験結果により見出された内容である。
続いて、本実施の形態における補正値計測処理方法について説明する。本補正値計測処理方法では、上述の式(2)の補正値Ixを計測する。具体的にはタイマ割り込みによって常時各圧力センサー3を監視し、「傾きタッチ無し状態」における検出値差分rx(Rx−Kx)を複数回計測し、その計測結果を補正値Ixとする。
(2)圧力センサー3の感度が非常に高い場合は、圧力センサー3の値は常に微小な変動をするため、計測値の条件判定処理において、閾値を持たせ、一定の範囲内であるか否かを判定処理とする。また圧力センサー処理部24ではA/Dコンバータによる読み取りにおいて計測開始の直後の値は採用せず、所定の時間をおいた後に値をバッファへ所定の回数読み込み、これらの相加平均をセンサー値として出力する。
ステップS11でYesの時は、「傾きタッチ無し状態」であるため、ステップS12の「センサー値変動による補正値確定フラグクリア処理」を実行する。この「センサー値変動による補正値確定フラグクリア処理」は、前回と今回の検出値差分rxが所定の閾値以上に変化した時に、これまで計測した補正値は採用できないため、確定している補正値をクリアする処理である。詳細は図9を参照して後述する。
計測ワーク値Wx(1〜4)が一つでも≠0であれば(ステップS13でYes)、補正値計測中であるため、ステップS16において、今回の検出値差分rxと計測ワーク値Wxとが等しい(所定閾値以内の差である)かどうかを判定する。これは、タッチパネル10が安定した状態にあることを検知するためである。
計測カウンタZが所定の最大値を超えたとき(ステップS22でYes)は、ステップS23において、計測ワーク値Wxを確定した補正値Ixとして採用する。ここで計測カウンタZのカウント回数の最大値として、例えば、20回を設定する。即ち、読み込み周期10msとして、0.2秒間の値が安定すれば計測ワーク値Wxを確定した補正値Ixとして採用する。
補正値確定フラグFがonのとき(ステップS31でYes)は、ステップS32において、タッチパネル10が「静置タッチ無し状態」であるかを判定する。
「静置タッチ無し状態」であった場合(ステップS32でYes)、以降の処理を実行する。
確定している補正値の状態が維持されているときは(ステップS42でYes)、本「センサー値変動による補正値確定フラグクリア処理」を終了する。
確定している補正値の状態が維持されていないとき(ステップS42でNo)は、補正値が変化したと判断する。
Claims (5)
- 押圧力が印加される略透明なカバーパネルと、前記カバーパネルの押圧力を検知する複数の圧力センサーとからなるタッチパネルのタッチ位置補正処理方法であって、
前記圧力センサーの出力値から前記カバーパネルに外部から押圧力が加えられているか否かを判断するステップと、
外部から押圧力が加えられていないときの前記圧力センサーの出力値と前記圧力センサーの基準値との差分を常時測定してタッチパネルが水平に静置されていない状態である傾きタッチ無し状態であるか否かを判定し、当該傾きタッチ無し状態において安定状態の前記差分を補正値として記録するステップと、
外部から押圧力が加えられているときの前記圧力センサーの出力値と前記記録された補正値とを用いて当該押圧力が加えられたカバーパネル上の座標を算出するステップと、を有し、
前記基準値は、前記タッチパネルが水平状態に静置されて外部からの押圧力が加えられていない状態での前記圧力センサーの出力値であることを特徴とするタッチ位置補正処理方法。 - 前記圧力センサーの出力値と前記圧力センサーの基準値との差分が負である圧力センサーが少なくとも2つあるときは、外部から押圧力が加えられていないと判断することを特徴とする請求項1に記載のタッチ位置補正処理方法。
- 前記安定状態は、前記差分が所定回数以上略同一値であることを特徴とする請求項2に記載のタッチ位置補正処理方法。
- 前記記録された補正値と前記測定した補正値との差が所定閾値以上である状態が所定回数以上であるときは前記記録された補正値をクリアすることを特徴とする請求項3に記載のタッチ位置補正処理方法。
- 押圧力が印加される略透明なカバーパネルと、前記カバーパネルの押圧力を検知する複数の圧力センサーとからなるタッチパネルを制御するコンピュータのプログラムであって、
コンピュータに、
前記圧力センサーの出力値から前記カバーパネルに外部から押圧力が加えられているか否かを判断するステップと、
外部から押圧力が加えられていないときの前記圧力センサーの出力値と前記圧力センサーの基準値との差分を常時測定してタッチパネルが水平に静置されていない状態である傾きタッチ無し状態であるか否かを判定し、当該傾きタッチ無し状態において安定状態の前記差分を補正値として記録するステップと、
外部から押圧力が加えられているときの前記圧力センサーの出力値と前記記録された補正値とを用いて当該押圧力が加えられたカバーパネル上の座標を算出するステップと、を実行させ、
前記基準値は、前記タッチパネルが水平状態に静置されて外部からの押圧力が加えられていない状態での前記圧力センサーの出力値であることを特徴とするプログラム。
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