JP5138111B1 - 回転電機および軸受交換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受の着脱作業を容易化することが可能な回転電機および軸受交換方法を得る。
【解決手段】固定子鉄心3と、積層コア4と鉄心押え5、11と冷却ファン60、70とを有する回転子7と、固定子鉄心3と回転子7とを内包する筒状部9と回転子軸6の方向に延在して回転子軸6を支持する第1のブラケット1および第2のブラケット2とを有するフレームと、第1のブラケット1および第2のブラケット2に着脱可能に装着され回転子軸6を回転可能に支持するカートリッジ29、49と、を備え、冷却ファン60、70には、第1のブラケット1および第2のブラケット2を介して挿入される軸受着脱用治具20a、20bの端部を保持する溝状の保持部64、74が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両を駆動する回転電機および軸受交換方法に関するものである。
一般に、鉄道車両用の回転電機には、省保守性の観点から全密閉形の回転電機が多く採用されている。この全密閉形の回転電機は、主に、筒状を成し内周側に回転子を配置するフレームと、フレームの両端に対向して配設され回転子軸を回転可能に支持するハウジングと、を有して構成されている。このハウジングの中心部には軸受が設けられているとともに、フレームの内周部には固定子コイルを収納する円筒状の固定子鉄心が取り付けられ、固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との間には、一様な空隙が形成されている。
このように構成された全密閉形の回転電機では、回転子などの清掃作業が不要であるものの、軸受に関しては定期的なメンテナンスが必要である。メンテナンス時には、まず回転子をフレームから引き出し、その後に軸受を取り外すという流れが一般的である。
このような作業を省く手段として、下記特許文献1に示される主電動機は、回転子を支持するための回転子支持装置と回転子支持装置を受ける支持受けとが設けられている。そして、ベアリングブラケット側から挿入される複数のボルトによって回転子支持装置を支持受けに押し付けることで回転子を固定し、その後にベアリングを固定しているハウジングを分解するという態様である。
特開2008−99491号公報(図1など)
しかしながら、上記従来の技術によれば、ベアリングブラケットから挿入されたボルトによって回転子支持装置が支持受けに押し付けられるわけであるが、回転子支持装置の先端部の摩擦力によって回転子を支持する形であるため、この摩擦力だけでは回転子を安定して固定することが困難であるという課題があった。その場合、回転子の軸中心位置がフレームの軸中心位置から変移してしまうため、固定子鉄心の内周面と回転子の外周面とが接触して欠損する可能があるだけでなく、軸受の着脱が困難になる場合があるという課題があった。また、上記従来の技術によれば、回転子支持装置および支持受けを、ベアリングブラケットおよびハウジング周辺に設ける必要があるため、冷却ファンによる軸受冷却を行うスペースを確保することができない。さらに、回転子支持装置や回転子支持部を設けることによって回転電機の質量が増加するという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、軸受の着脱作業を容易化することが可能な回転電機および軸受交換方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、固定子と、前記固定子の内周側に配置され電磁鋼板を積層してなる回転子コアと前記回転子コアの両端を覆う鉄心押えと前記鉄心押えに取り付けられる冷却ファンとを有する回転子と、前記固定子と前記回転子とを内包する筒状部と回転子軸の方向に延在して前記回転子軸を支持する回転子軸支持部とを有するフレームと、前記回転子軸支持部に着脱可能に装着され前記回転子軸を回転可能に支持する軸受部と、を備え、前記冷却ファンは、前記鉄心押えから前記軸受部に向かうにつれて拡径する形状の主板を有し、前記主板は、前記回転子軸支持部を介して挿入される軸受着脱用治具の端部保持される溝状または穴状の保持部が設けられ、当該保持部が設けられない部分と比較して板厚が厚い肉厚部を有することを特徴とする。
この発明によれば、軸受着脱用治具を用いて冷却ファンを保持するようにしたので、軸受の着脱作業を容易化することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる回転電機の縦断面図である。 図2は、軸受着脱用治具を模式的に示す図である。 図3は、冷却ファンに形成された保持部の形状と、軸受着脱用治具の端部の形状とを説明するための図である。 図4は、第1のブラケットに軸受着脱用治具を装着し、かつ、第2のブラケットに軸受着脱用治具を装着した状態を示す図である。
以下に、本発明にかかる回転電機および軸受交換方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる回転電機100の縦断面図であり、図1には一例として密閉型の回転電機100が示されている。回転電機100は、固定子鉄心3と、回転子7と、筒状部9と、第1のブラケット1と、第2のブラケット2と、カートリッジ29と、カートリッジ49とを有して構成されている。第1のブラケット1は、筒状部9の駆動側82に配設され、第2のブラケット2は、筒状部9の反駆動側81に配設される。筒状部9、第1のブラケット1、および第2のブラケット2は、回転電機100のフレームを構成する。
筒状部9の内周部には、固定子コイル8を収納する円筒状の固定子鉄心3が取り付けられ、この固定子鉄心3の内周面と積層コア4の外周面との間には、一様な空隙が形成されている。このような構成によって、回転子7の回転力は、駆動側82に配設された図示しない継手および歯車装置を介して車輪に伝達される。
次に、回転子7の駆動側82に配設された冷却ファン60、および回転子7の反駆動側81に配設された冷却ファン70に関して説明する。
回転子7は、電磁鋼板を積層してなる積層コア4と、積層コア4の駆動側82を覆う鉄心押え5と、積層コア4の反駆動側81を覆う鉄心押え11とで構成され、図1には、鉄心押え5の駆動側82に取り付けられる冷却ファン60と、鉄心押え11の反駆動側81に取り付けられる冷却ファン70とが示されている。
冷却ファン60には、回転電機100内の空気を撹拌するため、回転子7の半径方向に延設され回転子7の回転方向に概略等間隔に立設された複数の羽根が形成されている。主板63は、円盤状を成し、回転子軸6が挿入される貫通穴が設けられ各羽根の一端を保持する。なお、冷却ファン60の形状は、図1に示される形状に限定されるものではない。
さらに、主板63には、カートリッジ29を着脱可能に、第1のブラケット1を介して挿入される軸受着脱用治具20aの端部13aを保持する保持部64が周設されている。この保持部64は、主板63と第1のブラケット1が対向する面に形成される。
冷却ファン70には、軸受周囲の空気を撹拌するため、回転子7の半径方向に延設され回転子7の回転方向に概略等間隔に立設された複数の羽根が形成されている。主板73は、円盤状を成し、回転子軸6が挿入される貫通穴が設けられ各羽根の一端を保持する。なお、冷却ファン70の形状は、図1に示される形状に限定されるものではない。
さらに、主板73には、第2のブラケット2を介して挿入される軸受着脱用治具20bの端部13bを保持する保持部74が周設されている。この保持部74は、主板73と第2のブラケット2が対向する面に形成される。なお「周設」は、周方向に連続形成された環状の円のように設けること、あるいは、一部が途切れている環状の円のように設けることを意味する。
これらの冷却ファン60および冷却ファン70によって、回転子軸6が回転した際に電動機100内の空気が撹拌され、回転子7や固定子鉄心3などで熱せられた空気が、第1のブラケット1、第2のブラケット2、および筒状部9などで熱交換され、回転電機100が効率的に冷却される。
次に、駆動側82に示される第1のブラケット1およびカートリッジ29に関して説明する。
第1のブラケット1の軸中心部には、駆動側82から第1のブラケット1に向けて挿入される締結部材(図示せず)によって、第1のブラケット1に着脱可能に固定されるカートリッジ29が設けられている。
カートリッジ29は、駆動側82から着脱可能な構造であり、回転子軸6の一端を回転自在に支持する軸受27を収納するとともに、軸受27の潤滑用グリースポケットを備えている。
回転子軸6には、軸受27の機内側に配設され、軸受27の位置を決め、カートリッジ29と共にラビリンス構造を構成するベアリングストッパ28が設けられている。ラビリンスとは、回転部と固定部の境目を構成し、潤滑用グリースが漏れ出すことを防ぎ、さらに外部から軸受27(後述する軸受47を含む)および回転電機100内部へのゴミの浸入を防止する構造をいう。
軸受27の機外側には、軸受27に供給される潤滑用グリースを保持するグリースポケットを有し、かつ、ベアリングストッパ26と共にラビリンス構造を構成するベアリングキャップ25が設けられている。ベアリングキャップ25は、機外側からカートリッジ29に向けて螺入される締結部材(図示せず)によって、着脱可能に固定される。
ベアリングストッパ26は、軸受27の位置を決め、かつ、ベアリングキャップ25と共にラビリンス構造を構成することで潤滑用グリースが機外に漏れ出すことを防止するものである。
このように、ベアリングキャップ25、ベアリングストッパ26、カートリッジ29、およびベアリングストッパ28で形成されたラビリンス構造によって、潤滑用グリースが機外へ漏れ出ることを抑制可能となる。
第1のブラケット1には、複数の軸受着脱用治具20aが挿入される挿入穴80が形成されている。軸受着脱用治具20aの挿着前における挿入穴80には、軸受着脱用治具20aよりも短寸のボルト(例えば、その先端部が主板63に設けられた保持部64に接することがない長さに形成されているもの)が螺入されている。従って、軸受着脱用治具20aは、これらのボルトを取り外してから取り付けられる。図1には、挿入穴80に軸受着脱用治具20aを挿入するときの状態が示されている。
次に、反駆動側81に示される第2のブラケット2およびカートリッジ49に関して説明する。
第2のブラケット2の軸中心部には、反駆動側81から第2のブラケット2に向けて挿入される締結部材(図示せず)によって、第2のブラケット2に着脱可能に固定されるカートリッジ49が設けられている。
カートリッジ49は、反駆動側81から着脱可能な構造であり、回転子軸6の一端を回転自在に支持する軸受47を収納するとともに、軸受47の潤滑用グリースポケットを備えている。
回転子軸6には、軸受47の機内側に配設され、軸受47の位置を決め、カートリッジ49と共にラビリンス構造を構成するベアリングストッパ48が設けられている。
軸受47の機外側には、軸受47に供給される潤滑用グリースを保持するグリースポケットを有し、かつ、ベアリングストッパ46と共にラビリンス構造を構成するベアリングキャップ45が設けられている。ベアリングキャップ45は、機外側からカートリッジ49に向けて螺入される締結部材(図示せず)によって、着脱可能に固定される。
ベアリングストッパ46は、軸受47の位置を決め、かつ、カートリッジ49と共にラビリンス構造を構成することで潤滑用グリースが機外に漏れ出すことを防止するものであり、回転子軸6の端部に装着される。
このように、ベアリングキャップ45、ベアリングストッパ46、カートリッジ49、およびベアリングストッパ48で形成されたラビリンス構造によって、潤滑用グリースが機外へ漏れ出ることを抑制可能となる。
第2のブラケット2には、複数の軸受着脱用治具20bが挿入される挿入穴90が形成されている。軸受着脱用治具20bの挿着前における挿入穴90には、軸受着脱用治具20bよりも短寸のボルト(例えば、その先端部が主板73に設けられた保持部74に接することがない長さに形成されているもの)が螺入されている。従って、軸受着脱用治具20bは、これらのボルトを取り外してから取り付けられる。図1には、挿入穴90に軸受着脱用治具20bを挿入するときの状態が示されている。
なお、回転子軸6の中心線から挿入穴80、90の中心までの距離は、回転子軸6の中心線から保持部64、74の中心までの距離と等しくなるように設定されているものとする。
次に、軸受着脱用治具20a、20bの形状に関して説明する。
図2は、軸受着脱用治具20a、20bを模式的に示す図である。軸受着脱用治具20a、20bは、カートリッジ29、49を着脱する際、積層コア4を固定子鉄心3に接触させることなく回転子7を固定するための治具であり、第1のブラケット1または第2のブラケット2に装着され、回転子支持部材として機能する。軸受着脱用治具20a、20bの太さは、回転子7の軸中心位置が筒状部9の軸中心位置から変移することを防ぐため、回転子7の重量などを考慮して設定することが望ましい。
軸受着脱用治具20a、20bには、第1のブラケット1または第2のブラケット2に形成された複数の挿入穴80、90に螺入可能な雄ねじ部11a、11bが、ボルト頭12a、12bから所定の位置まで形成されている。所定の位置とは、例えば、第1のブラケット1または第2のブラケット2の厚み分を見込む長さである。
軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bは、例えば、ボルト頭12a、12b側から端部13a、13bの先端にかけて先細りとなるテーパー状に形成してもよいし矩形に形成してもよい。
次に、端部13a、13bの断面と保持部64、74の断面との関係を具体的に説明する。
図3は、冷却ファン60、70に形成された保持部64、74の形状と、軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bの形状とを説明するための図である。図3には、軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bの断面と、この端部13a、13b(端部14a、14b)を保持した状態の保持部64、74の断面(回転子7の半径方向に沿う断面)とが示されている。
図3(a)に示される端部13a、13bは、先端にかけて先細りとなるテーパー状に形成されている。保持部64、74も同様にテーパー状に形成されている。軸受着脱用治具20a、20bの長手方向に対する保持部64、74のテーパー角は、端部13a、13bのテーパー角よりやや小さい角度である。このように、端部13a、13bのテーパー角を保持部64、74のテーパー角より大きくすれば、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から変移させることなく、回転子7を固定することが可能である。また、保持部64、74と端部13a、13bが互いにテーパー状に形成されているため、例えば主板63、73にアルミなどの軽量な材質を用いた場合でも、保持部64、74の局所的な変形(例えば保持部64、74の頂部64a、74aの変形など)を抑制することが可能である。なお、端部13aを保持部64に保持させたとき、端部13aと保持部64の底面との間には非接触部64bが形成される。同様に、端部13bを保持部74に保持させたとき、端部13bと保持部74の底面との間には非接触部74bが形成される。
図3(b)には、保持部64、74の断面形状を変形した例が示されている。図3(b)に示される端部13a、13bは、図3(a)に示される端部13a、13bと同様にテーパー状に形成されているが、保持部64、74は、矩形に形成されている。このように、端部13a、13bをテーパー状に形成し、保持部64、74を矩形に形成した場合でも、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から変移させることなく、回転子7を固定することができると共に、保持部64、74の加工工数を減らすことができる。なお、端部13aを保持部64に保持させたとき、端部13aと保持部64の底面との間には非接触部64bが形成される。同様に、端部13bを保持部74に保持させたとき、端部13bと保持部74の底面との間には非接触部74bが形成される。
図3(c)には、端部14a、14bの断面形状を変形した例が示されている。図3(c)に示される保持部64、74は、図3(a)に示される保持部64、74と同様にテーパー状に形成されているが、端部14a、14bは、矩形に形成されている。ここで、端部14a、14bの先端部分の幅をcとし、保持部64、74の底面の幅をdとした場合、幅cは、幅dよりも広く形成されている。このように、端部14a、14bを矩形に形成し、保持部64、74をテーパー状に形成した場合でも、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から変移させることなく、回転子7を固定することができる。なお、端部14aを保持部64に保持させたとき、端部14aと保持部64の底面との間には非接触部64bが形成される。同様に、端部14bを保持部74に保持させたとき、端部14bと保持部74の底面との間には非接触部74bが形成される。
図3に示される端部13a、13b(または端部14a、14b)と保持部64、74の断面形状は、一例を示すものであり、以下のように構成してもよい。
(1)まず、端部13a、13bをテーパー状に形成する場合に関して説明する。端部13a、13bは、端部13a、13bが保持部64、74の底面に達する前に、保持部64、74の頂部64a、74aが端部13a、13bに当接可能なテーパー状に形成されているものとする。(1a)このとき、保持部64、74は、回転子7の半径方向に沿う断面がテーパー状になるように形成してもよいし、(1b)または、回転子7の半径方向に沿う断面が矩形になるように形成してもよい。なお、(1)と(1a)を組み合わせた形状は、図3(a)に相当し、(1)と(1b)を組み合わせた形状は、図3(b)に相当する。
(2)次に、保持部64、74をテーパー状に形成する場合に関して説明する。保持部64、74は、端部13a、13bが保持部64、74の底面に達する前に、端部13a、13bが保持部64、74の側面に当接可能なテーパー状に形成されているものとする。(2a)このとき、端部13a、13bは、矩形(例えば端部14a、14b)に形成してもよいし、(2b)または、テーパー状に形成してもよい。なお、(2)と(2a)を組み合わせた形状は、図3(c)に相当する。
なお、端部13a、13bの形状をアール状(曲線状)に形成した場合、主板63、73に、軸受着脱用治具20a、20bよりも軟質な材料(アルミなど)を用いたときでも、主板63、73の損傷を防ぐことが可能である。
次に、実施の形態1にかかる回転電機100の軸受交換方法を説明する。
図4は、第1のブラケット1に軸受着脱用治具20aを装着し、かつ、第2のブラケット2に軸受着脱用治具20bを装着した状態を示す図である。まず、カートリッジ29、49を取り外す動作を説明する。挿入穴80、90に軸受着脱用治具20a、20bを挿入する際、端部13a、13bと保持部64、74との間に隙間が生じると、回転子7の軸中心位置が変移して、積層コア4の外周面が固定子鉄心3の内周面に干渉する可能性がある。このような干渉を防ぐため、軸受着脱用治具20a、20bは、その端部13a、13bが保持部64、74と当接するまで螺入することが望ましい。
図1に示されるように、軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bが保持部64、74を保持された状態となったとき、冷却ファン60、70は、軸受着脱用治具20a、20bによって固定される。従って、回転子7も軸受着脱用治具20a、20bによって固定された状態となるため、この状態でカートリッジ29、49を取り外した場合でも、積層コア4が固定子鉄心3に接触することはない。
駆動側82においては、図示しない締結部材を取り外すことによってカートリッジ29を取り外すことが可能であり、反駆動側81においても同様に、図示しない締結部材を取り外すことによってカートリッジ49を取り外すことが可能である。
次に、軸受27、47および潤滑用グリースの交換を行った新しいカートリッジ29、49を装着する動作を説明する。駆動側82においては、第1のブラケット1にカートリッジ29を装着し、その後、挿入穴80から軸受着脱用治具20aを取り外し、図示しないボルトを挿入穴80へ螺入する。反駆動側81においては、第2のブラケット2にカートリッジ49を装着し、その後、挿入穴90から軸受着脱用治具20bを取り外し、図示しないボルトを挿入穴90へ螺入する。
なお、軸受着脱用治具20aまたは軸受着脱用治具20bの本数は、回転子7を安定して固定するため、各々3本以上用いることが望ましい。その場合、第1のブラケット1(または第2のブラケット2)に形成される挿入穴80(挿入穴90)は、軸受着脱用治具20a(軸受着脱用治具20b)の数に対応した数以上とし、かつ、回転子軸6の軸中心部を中心とする同心円上に例えば等間隔で設けるものとする。
以上に説明したように、実施の形態1にかかる回転電機100は、固定子鉄心(固定子)3と、固定子鉄心3の内周側に配置され電磁鋼板を積層してなる積層コア(回転子コア)4と前記積層コア4の両端を覆う鉄心押え5、11と前記鉄心押え5、11に取り付けられる冷却ファン60、70とを有する回転子7と、固定子鉄心3と回転子7とを内包する筒状部9と回転子軸6の方向に延在して回転子軸6を支持する回転子軸支持部(第1のブラケット1、第2のブラケット2)とを有するフレームと、回転子軸支持部(1、2)に着脱可能に装着され回転子軸6を回転可能に支持するカートリッジ(軸受部)29、49と、を備え、冷却ファン60、70には、回転子軸支持部(1、2)を介して挿入される軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bを保持する溝状の保持部64、74を設けるようにしたので、カートリッジ29、49を着脱する際、軸受着脱用治具20a、20bを挿入穴80、90へ締結するだけで、回転子7のラジアル方向(回転子7の半径方向)の固定が可能である。一般的に、回転子7の外周面と固定子鉄心3の内周面との隙間は、数mm程度であるため、筒状部9から回転子7を引き出してからカートリッジ29、49を着脱するには、回転子7の外周面が固定子鉄心3の内周面に接触することがないように、多大な慎重を期す必要がある。前述した従来技術は、軸受の着脱作業を容易化するために、回転子支持装置などをベアリングブラケットおよびハウジングの周辺に設けるように構成されていたが、冷却ファンによる軸受冷却を行うスペースを確保することができないだけでなく、回転電機の質量増加やコスト増加を招くという課題があった。実施の形態1にかかる回転電機100は、第1のブラケット1(または第2のブラケット2)に軸受着脱用治具20a、20bを挿入するための挿入穴80、90が設けられ、かつ、冷却ファン60、70に溝状の保持部64、74が設けられているため、従来技術の回転子支持装置などを用いることなく、かつ、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から殆ど変移させることなく、回転子7を固定することが可能である。その結果、軸受の着脱作業が容易化されると共に軸受冷却スペースを確保することができる。さらに、従来の回転電機よりも軽量、かつ、安価に製作することが可能である。
また、実施の形態1にかかる回転電機100によれば、回転子7を筒状部9から引き出す必要がないので、100kg以上にも及ぶ鉄道車両用の回転子7を吊すためのクレーンや、カートリッジ29、49を分解するための特別な治具などが不要である。特に、永久磁石励磁式同期機の場合、回転子7が強磁力を発生するため、回転子7を筒状部9から引き出した際、メンテナンス中の回転電機100の周囲の磁性体がこの回転子7に引き付けられる可能性があるだけでなく、引き出された回転子7と筒状部9との間で反発力あるいは吸引力が発生する虞がある。実施の形態1にかかる回転電機100によれば、このような危険を伴うことなくカートリッジ29、49を交換することが可能となる。
また、溝状の保持部64、74は、冷却ファン60、70の円周方向に周設されているので、回転子7の回転方向の位置に制約されることなく、軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bを保持することが可能である。
また、図3(a)に示されるように、実施の形態1にかかる保持部64、74は、端部13a、13bが保持部64、74の側面に当接可能なテーパー状に形成され、端部13a、13bと保持部64、74の底面との間には、非接触部64b、74bが形成されている。このように構成することによって、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から変移させることなく、回転子7を固定することが可能である。
また、図3(c)に示されるように、実施の形態1にかかる保持部64、74は、端部14a、14bが保持部64、74の側面に当接可能なテーパー状に形成され、端部14a、14bと保持部64、74の底面との間には、非接触部64b、74bが形成されている。このように構成しても、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から変移させることなく、回転子7を固定することが可能である。
また、実施の形態1にかかる軸受着脱用治具20a、20bは、回転子軸支持部(1、2)に挿入され冷却ファン60、70に設けられた保持部64、74に保持されるボルト状を成すので、カートリッジ29、49を着脱する際に、積層コア4を固定子鉄心3に接触させることなく回転子7を固定することができると共に、一般的な締結部材(ボルトなど)を加工して製作できるため、安価に製作することが可能である。
また、実施の形態1にかかる軸受交換方法は、回転子軸支持部(1、2)に挿入され冷却ファン60、70に設けられた溝状の保持部64、74に保持される軸受着脱用治具20a、20bを、回転子軸支持部(1、2)に装着する治具装着ステップと、軸受着脱用治具20a、20bを回転子軸支持部(1、2)に螺入することによって、保持部64、74に軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13b(端部14a、14b)を保持させて回転子7を固定する回転子固定ステップと、回転子軸支持部(1、2)からカートリッジ29、49を取り外し、回転子軸支持部(1、2)に新しいカートリッジ29、49を装着する軸受交換ステップと、を含むようにしたので、カートリッジ29、49を着脱する際、積層コア4を固定子鉄心3に接触させることなく、かつ、従来技術の手法よりも容易に軸受27、47を交換することが可能である。
また、軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bは、図3(a)および図3(b)に示されるように、端部13a、13bが保持部64、74の底面に達する前に、保持部64、74の頂部64a、74aが端部13a、13bに当接可能なテーパー状に形成されている。このとき、保持部64、74は、図3(a)に示されるようにテーパー状に形成してもよいし、または図3(b)に示されるように矩形になるように形成してもよい。このように構成することによって、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から変移させることなく、回転子7を固定することが可能である。
実施の形態2.
実施の形態1にかかる回転電機100は、冷却ファン60、70に形成された保持部64、74によって軸受着脱用治具20a、20bを保持するように構成されているが、実施の形態2にかかる回転電機100は、保持部64、74の代わりに、軸受着脱用治具20a、20bを保持する穴状の窪み(保持部)を冷却ファン60、70に設けて、この穴状の保持部によって軸受着脱用治具20a、20bを保持するように構成されている。なお、実施の形態2にかかる回転電機100は、図1に示される保持部64、74が穴状の保持部に変更された態様であるため、以下の説明では、実施の形態2にかかる回転電機100の図示を省略すると共に、実施の形態1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
実施の形態2にかかる冷却ファン60、70には、上述した穴状の保持部が、回転子軸6の軸中心部を中心とする同心円上に複数設けられている。この穴状の保持部の数は、特に限定されるものではないが、冷却ファン60および冷却ファン70に各々3つ以上設けることが望ましい。この場合、各穴状の保持部は、回転子軸6の軸中心部を中心とする同心円上に等間隔で設けることが望ましい。また、第1のブラケット1(または第2のブラケット2)に形成される挿入穴80、90は、軸受着脱用治具20a、20bの数に対応した数以上とし、かつ、回転子軸6の軸中心部を中心とする同心円上において、各穴状の保持部に対応した間隔で設けるものとする。また、回転子軸6の中心線からこの挿入穴80、90の中心までの距離は、回転子軸6の中心線から穴状の保持部の中心までの距離と等しくなるように設定する。
次に、実施の形態2にかかる回転電機100の軸受交換方法を説明する。
まず、カートリッジ29、49を取り外す動作を説明する。挿入穴80、90に軸受着脱用治具20a、20bを挿入する際、端部13a、13bと穴状の保持部との間に隙間が生じると、回転子7の軸中心位置が変移して、積層コア4の外周面が固定子鉄心3の内周面に干渉する可能性がある。このような干渉を防ぐため、軸受着脱用治具20a、20bは、その端部13a、13bが穴状の保持部と当接するまで螺入することが望ましい。
軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bが穴状の保持部を保持した状態となったとき、冷却ファン60、70は、軸受着脱用治具20a、20bによって固定される。従って、回転子7も軸受着脱用治具20a、20bによって固定された状態となるため、この状態でカートリッジ29、49を取り外した場合でも、積層コア4が固定子鉄心3に接触することはない。
駆動側82においては、図示しない締結部材を取り外すことによってカートリッジ29を取り外すことが可能であり、反駆動側81においても同様に、図示しない締結部材を取り外すことによってカートリッジ49を取り外すことが可能である。なお、軸受27、47および潤滑用グリースの交換を行った新しいカートリッジ29、49を装着する動作は、実施の形態1と同様であるため、以下説明を割愛する。
なお、軸受着脱用治具20a、20bの本数は、回転子7を安定して固定するため、各々3本以上用いることが望ましい。その場合、第1のブラケット1(または第2のブラケット2)に形成される挿入穴80、90は、軸受着脱用治具20a、20bの数に対応した数以上とし、かつ、回転子軸6の軸中心部を中心とする同心円上に例えば等間隔で設けるものとする。
以上に説明したように、実施の形態2にかかる回転電機100は、固定子鉄心(固定子)3と、固定子鉄心3の内周側に配置され電磁鋼板を積層してなる積層コア(回転子コア)4と前記積層コア4の両端を覆う鉄心押え5、11と前記鉄心押え5、11に取り付けられる冷却ファン60、70とを有する回転子7と、固定子鉄心3と回転子7とを内包する筒状部9と回転子軸6の方向に延在して回転子軸6を支持する回転子軸支持部(第1のブラケット1、第2のブラケット2)とを有するフレームと、回転子軸支持部(1、2)に着脱可能に装着され回転子軸6を回転可能に支持するカートリッジ(軸受部)29、49と、を備え、冷却ファン60、70には、回転子軸支持部(1、2)を介して挿入される軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bを保持する穴状の保持部を設けるようにしたので、実施の形態1と同様の効果を得ることが可能である。
また、穴状の保持部は、回転子軸6の軸中心部を中心とする同心円上に複数設けられているので、溝状の保持部64、74を周設する場合よりも冷却ファン60、70の加工に伴うコストを低減することが可能である。
また、実施の形態2にかかる穴状の保持部は、端部13a、13bが保持部の側面に当接可能なテーパー状に形成され、端部13a、13bと保持部の底面との間には、非接触部64b、74bが形成されている。このように構成することによって、実施の形態1と同様に、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から変移させることなく、回転子7を固定することが可能である。
また、実施の形態2にかかる穴状の保持部は、端部14a、14bが穴状の保持部の側面に当接可能なテーパー状に形成され、端部14a、14bと穴状の保持部の底面との間には、非接触部64b、74bが形成されている。このように構成しても、実施の形態1と同様に、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から変移させることなく、回転子7を固定することが可能である。
また、実施の形態2にかかる回転電機100に適用される軸受着脱用治具20a、20bは、回転子軸支持部(1、2)に挿入され冷却ファン60、70に形成された穴状の保持部を保持するボルト状を成すので、カートリッジ29、49を着脱する際に、積層コア4を固定子鉄心3に接触させることなく回転子7を固定することができると共に安価に製作することが可能である。
また、実施の形態2にかかる回転電機100に適用される軸受交換方法によれば、回転子軸支持部(1、2)に挿入され冷却ファン60、70に形成された穴状の保持部を保持する軸受着脱用治具20a、20bを、回転子軸支持部(1、2)に装着する治具装着ステップと、軸受着脱用治具20a、20bを回転子軸支持部(1、2)に螺入することによって、穴状の保持部に軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13b(端部14a、14b)を保持させて回転子7を固定する回転子固定ステップと、回転子軸支持部(1、2)からカートリッジ29、49を取り外し、回転子軸支持部(1、2)に新しいカートリッジ29、49を装着する軸受交換ステップと、を含むようにしたので、カートリッジ29、49を着脱する際に、積層コア4を固定子鉄心3に接触させることなく、かつ、従来技術の手法に比して容易に、カートリッジ29、49を交換することが可能である。
また、軸受着脱用治具20a、20bの端部13a、13bは、図3(a)および図3(b)に示されるように、端部13a、13bが穴状の保持部の底面に達する前に、穴状の保持部の頂部64a、74aが端部13a、13bに当接可能なテーパー状に形成されている。このとき、穴状の保持部は、図3(a)に示される保持部64、74と同様に、テーパー状に形成してもよいし、または図3(b)に示される保持部64、74と同様に、矩形になるように形成してもよい。このように構成することによって、回転子7の軸中心位置を筒状部9の軸中心位置から変移させることなく、回転子7を固定することが可能である。
なお、実施の形態1、2の説明では、第1のブラケット1、第2のブラケット2、および筒状部9が別々の構成となっているが、本実施の形態にかかる回転電機100、軸受着脱用治具、および軸受交換方法は、第1のブラケット1、第2のブラケット2、および筒状部9が一体的に構成されたフレームを備えた回転電機にも適用可能である。
なお、実施の形態1にかかる溝状の保持部64、74または実施の形態2にかかる穴状の保持部が軸受着脱用治具20aを保持する構造は、交換頻度が高いと予想されるカートリッジ(例えば駆動側82のカートリッジ29)側のみに適用するようにしてもよい。このように構成した場合でも、駆動側82のカートリッジ29を取り外す際、反駆動側81に延設される回転子軸6が、反駆動側81に配設された軸受47に支持されているため、駆動側82のカートリッジ29の着脱に伴う作業性が低下することはない。また、第2のブラケット2側に設けられる軸受着脱用治具20b用の挿入穴90や、溝状の保持部74または穴状の保持部を形成する必要がなくなるため、加工に伴うコストを低減可能である。
なお、軸受着脱用治具20aと軸受着脱用治具20bは、長さおよび径が異なるものであってもよい。
なお、実施の形態1、2にかかる軸受着脱用治具および軸受交換方法は、全閉内扇冷却方式の回転電機100に限定されず、例えば、全閉外扇冷却方式の回転電機などにも適用可能である。
なお、実施の形態1、2にかかる保持部64、74の形状は、テーパー状または矩形に限定されるものではなくアール状(曲線状)に形成してもよい。このように形成した場合、軸受着脱用治具20a、20bに、主板63、73よりも軟質な材料(アルミなど)を用いたときでも、軸受着脱用治具20a、20bの損傷を防ぐことが可能である。
なお、実施の形態1、2にかかる回転電機100は、本発明の内容の一例を示すものであり、更なる別の公知技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは無論である。
以上のように、本発明は、回転電機に適用可能であり、特に、軸受の着脱作業を容易化することができる発明として有用である。
1 第1のブラケット(回転子軸支持部)
2 第2のブラケット(回転子軸支持部)
3 固定子鉄心(固定子)
4 積層コア(回転子コア)
5、11 鉄心押え
6 回転子軸
7 回転子
8 固定子コイル
9 筒状部
20a、20b 軸受着脱用治具
11a、11b 雄ねじ部
12a、12b ボルト頭
13a、13b 端部
25、45 ベアリングキャップ
26、28、46、48 ベアリングストッパ
27、47 軸受
29、49 カートリッジ(軸受部)
60、70 冷却ファン
63、73 主板
64、74 保持部
64a、74a 頂部
80、90 挿入穴
81 反駆動側
82 駆動側
100 回転電機

Claims (6)

  1. 固定子と、
    前記固定子の内周側に配置され電磁鋼板を積層してなる回転子コアと前記回転子コアの両端を覆う鉄心押えと前記鉄心押えに取り付けられる冷却ファンとを有する回転子と、
    前記固定子と前記回転子とを内包する筒状部と回転子軸の方向に延在して前記回転子軸を支持する回転子軸支持部とを有するフレームと、
    前記回転子軸支持部に着脱可能に装着され前記回転子軸を回転可能に支持する軸受部と、
    を備え、
    前記冷却ファンは、前記鉄心押えから前記軸受部に向かうにつれて拡径する形状の主板を有し、
    前記主板は、前記回転子軸支持部を介して挿入される軸受着脱用治具の端部保持される溝状または穴状の保持部が設けられ、当該保持部が設けられない部分と比較して板厚が厚い肉厚部を有することを特徴とする回転電機。
  2. 前記溝状の保持部は、前記冷却ファンの円周方向に周設され
    前記穴状の保持部は、回転子軸の軸中心部を中心とする同心円上に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記保持部の側面は、前記軸受着脱用治具の端部が当接可能なテーパー状に形成され、
    前記端部と前記保持部の底面との間には、非接触部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  4. 固定子と、前記固定子の内周側に配置され電磁鋼板を積層してなる回転子コアと前記回転子コアの両端を覆う鉄心押えと前記鉄心押えに取り付けられる冷却ファンとを有する回転子と、前記固定子と前記回転子とを内包する筒状部と回転子軸の方向に延在して前記回転子軸を支持する回転子軸支持部とを有するフレームと、前記回転子軸支持部に着脱可能に装着され前記回転子軸を回転可能に支持する軸受部と、を備え、前記冷却ファンは、前記鉄心押えから前記軸受部に向かうにつれて拡径する形状の主板を有し、前記主板は、前記回転子軸支持部を介して挿入される軸受着脱用治具の端部が保持される溝状または穴状の保持部が設けられ、当該保持部が設けられない部分と比較して板厚が厚い肉厚部を有する回転電機に適用され、前記軸受部を交換する軸受交換方法であって、
    記軸受着脱用治具を、前記回転子軸支持部に装着する治具装着ステップと、
    前記軸受着脱用治具を前記回転子軸支持部に螺入することによって、前記保持部に前記軸受着脱用治具の端部を保持させて前記回転子を固定する回転子固定ステップと、
    前記回転子軸支持部から前記軸受部を取り外し、前記回転子軸支持部に新しい軸受部を装着する軸受交換ステップと、
    を含むことを特徴とする軸受交換方法。
  5. 前記溝状の保持部は、前記冷却ファンの円周方向に周設され
    前記穴状の保持部は、回転子軸の軸中心部を中心とする同心円上に複数設けられていることを特徴とする請求項に記載の軸受交換方法。
  6. 前記軸受着脱用治具の端部は、前記端部が前記保持部の底面に達する前に、前記保持部の頂部が前記端部に当接可能なテーパー状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の軸受交換方法。
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