JP5137495B2 - 伸縮ポール装置 - Google Patents
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このタイプの伸縮ポール装置では、径がもっとも小さい筒体の先端にステージを有していて、このステージにビデオカメラやセンサなどの物品を載せて伸張させることで高所に持ち上げるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
つまり、この伸縮ポール装置では、伸張状態における集中曲げモーメントに耐え得るように、筒体の肉厚を大きくする必要があり、その結果、全体重量が重くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、軽量小型化を実現したうえで、例えば、ビデオカメラやアンテナなどの物品を従来と同等ないしそれ以上の高さに持ち上げて支持することが可能である伸縮ポール装置を提供することを目的としている。
この伸縮ポール装置では、複数の帯状弾性体を各巻き取りドラムからそれぞれ繰り出すと、複数の帯状弾性体はいずれも断面が略C字形の棒状に復帰する。そして、これらの帯状弾性体同士が組み合わさることで、剛性を有する中空ポールが形成されることとなる。
また、複数の帯状弾性体を各巻き取りドラムに巻き取ると、中空ポールとして残る部分がほとんどなくなり、したがって、小型になる分だけ収納性に優れたものとなる。
この伸縮ポール装置では、二枚の帯状弾性体を各巻き取りドラムからそれぞれ繰り出すと、二枚の帯状弾性体はいずれも断面が略C字形の棒状に復帰する。そして、これらの帯状弾性体は、互いに対向して一方の帯状弾性体の内側に他方の帯状弾性体が嵌まり込むことで剛性を有する中空ポールが形成されることとなる。
本発明の請求項3に係る伸縮ポール装置は、前記帯状弾性体を巻き取りドラムから繰り出す摩擦式ローラを備え、この摩擦式ローラの繰り出し作動及び前記巻き取りドラムの巻き取り作動で前記中空ポールを伸縮させる構成としている。
本発明の請求項4に係る伸縮ポール装置は、前記中空ポール内に流体を供給可能とし、この流体の供給・吸引により前記中空ポールを伸縮させる構成としている。
この構成を採用した伸縮ポール装置では、中空ポールの伸縮がより迅速になされるうえ、中空ポール内に流体を供給した状態では、剛性がより一層高まることとなる。
この伸縮ポール装置では、中空ポール内に流体を供給して内圧を高めることができるので、中空ポールの剛性をより一層高め得ることとなる。
つまり、伸縮ポール装置の軽量小型化を実現したことで、車両などの運搬手段も小型化できると共に、臨時的な監視や無線中継を行う際の設営が容易なものとなり、加えて、電波状況が不良な場所での通信や高所の点検にも使用することができる。
加えて、この伸縮ポール装置では、中空ポールを長く伸ばした場合の安定化を実現でき、制動機構を作動させることで、中空ポールの伸張状態を確実に維持することができる。
本発明の請求項3に係る伸縮ポール装置では、中空ポールを迅速に伸縮させることができる。
本発明の請求項4に係る伸縮ポール装置では、中空ポールをより迅速に伸縮させることができるうえ、中空ポール内に流体を供給した状態において、より一層剛性を高めることができる。
図1〜図3は、本発明に係る伸縮ポール装置の一実施形態を示している。
図1に示すように、この伸縮ポール装置1は、ばね鋼から成る帯状弾性体2を二枚備えており、これらの帯状弾性体2は、いずれも巻き取りドラム3に弾性変形状態で巻き取られ、一方、この巻き取りドラム3から繰り出した状態において、図2に示すように、断面が略C字形を成す棒状に復帰するものとなっている。
また、この伸縮ポール装置1は、帯状弾性体2を巻き取りドラム3から繰り出す摩擦式ローラ4を備えており、この摩擦式ローラ4の繰り出し作動及び巻き取りドラム3自体が有する巻き取り機構の巻き取り作動によって、中空ポールPの伸縮を行うようになっている。
この際、巻き取りドラム3から繰り出された帯状弾性体2,2同士が嵌合するのをガイドすると共に、帯状弾性体2,2同士が嵌合して形成される中空ポールPの基部を支持する支持筒7を備えており、この支持筒7の上端には、中空ポールPに嵌合され且つ中空ポールPの伸張に伴って上昇する密閉冠6にワイヤ8を介して引き上げられて、一定間隔で配置される複数の拡径拘束リング(拡径拘束手段)9が設けてある。
この制動機構10は、支持筒7と、この支持筒7内に配置されて中空ポールPよりも径を僅かに小さく設定したシリンダ11と、このシリンダ11の中間部分にワッシャ12を介して配置されてシリンダ11の径方向に拡縮可能としたブレーキ材13と、エアインテーク5に嵌合されてシリンダ11で摺動可能とした押圧パイプ14と、この押圧パイプ14を昇降させるアクチュエータ15を具備している。
図4は、上記した伸縮ポール装置1の一運用例を示しており、巻き取りドラム3,摩擦式ローラ4及びアクチュエータ15は、移動車両20の台座21,ホルダ22及び車体本体23にそれぞれ支持される。
この場合、複数の拡径拘束リング9のうちの一部と車体本体23との間に、支持索25を張設することで、中空ポールPの揺れや曲がりを回避することができる。
そして、これらの帯状弾性体2,2は互いに対向して、一方の帯状弾性体2(図2左側の帯状弾性体2)の内側に他方の帯状弾性体2(図2右側の帯状弾性体2)が嵌まり込むことで剛性を有する中空ポールPが鉛直方向に沿って形成されることとなる。
また、二枚の帯状弾性体2,2を各巻き取りドラム3,3に巻き取ると、中空ポールPとして残る部分がほとんどなくなり、したがって、小型になる分だけ収納性に優れたものとなるのに加えて、帯状弾性体2を二枚用いるようにしたことで、構造が簡単になる分だけ伸縮制御が単純で容易なものとなる。
さらにまた、上記した伸縮ポール装置1では、エアインテーク5を介して中空ポールPに対して空気の供給・吸引を行うことによっても中空ポールPを伸縮させるようにしているので、中空ポールPの伸縮がより迅速になされるうえ、中空ポールP内に流体を供給した状態では、剛性がより一層高まることとなる。
さらにまた、上記した伸縮ポール装置1では、巻き取りドラム3から繰り出された帯状弾性体2,2同士が嵌合するのを案内すると共に、帯状弾性体2,2同士が嵌合して形成される中空ポールPの基部を支持する支持筒7を備えているので、中空ポールPの形成が円滑に成されると共に、中空ポールPを長く伸ばした場合の安定化が図られることとなる。
なお、本発明に係る伸縮ポール装置の構成は、上記した一実施形態に限定されるものではなく、他の構成として、例えば、中空ポールPの伸縮制御の効率化を図るために、センサを設置したり、帯状弾性体2に目盛りを付したりして、帯状弾性体2の繰り出し長さを検出するようにしてもよい。
さらに、上記した一実施形態では、中空ポールPをほぼ鉛直方向に沿って形成する場合を例示したが、中空ポールPを斜め方向ないし水平方向に沿って形成する場合であってもよい。
2 帯状弾性体
3 巻き取りドラム
4 摩擦式ローラ
5 エアインテーク
7 支持筒
9 拡径拘束リング(拡径拘束手段)
10 制動機構
P 中空ポール
Claims (5)
- 巻き取りドラムに弾性変形状態で巻き取られ且つ前記巻き取りドラムから繰り出した状態で断面が略C字形を成す棒状に復帰する帯状弾性体を複数備え、前記巻き取りドラムから繰り出して断面が略C字形の棒状に復帰した複数の帯状弾性体同士を組み合わせて剛性を有する中空ポールを形成するべく、前記複数の帯状弾性体を配置し、
前記中空ポールの基部を支持する支持筒と、この支持筒内に配置されて径方向に拡縮可能としたブレーキ材と、このブレーキ材を拡張させて前記帯状弾性体を前記支持筒に押し付けるアクチュエータを具備した制動機構が設けられていることを特徴とする伸縮ポール装置。 - 前記帯状弾性体を二枚有し、これらの帯状弾性体は、前記巻き取りドラムから繰り出されて断面が略C字形の棒状に復帰した状態で互いに対向すると共に、一方の帯状弾性体の内側に他方の帯状弾性体が嵌まり込んで剛性を有する中空ポールを形成する請求項1に記載の伸縮ポール装置。
- 前記帯状弾性体を巻き取りドラムから繰り出す摩擦式ローラを備え、この摩擦式ローラの繰り出し作動及び前記巻き取りドラムの巻き取り作動で前記中空ポールを伸縮させる請求項1又は2に記載の伸縮ポール装置。
- 前記中空ポール内に流体を供給可能とし、この流体の供給・吸引により前記中空ポールを伸縮させる請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の伸縮ポール装置。
- 前記中空ポールの拡径拘束手段を備えている請求項4に記載の伸縮ポール装置。
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