JP5137453B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

半導体装置の作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5137453B2
JP5137453B2 JP2007112835A JP2007112835A JP5137453B2 JP 5137453 B2 JP5137453 B2 JP 5137453B2 JP 2007112835 A JP2007112835 A JP 2007112835A JP 2007112835 A JP2007112835 A JP 2007112835A JP 5137453 B2 JP5137453 B2 JP 5137453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
semiconductor
memory cell
type impurity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007112835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007318104A (ja
JP2007318104A5 (ja
Inventor
肇 徳永
清 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2007112835A priority Critical patent/JP5137453B2/ja
Publication of JP2007318104A publication Critical patent/JP2007318104A/ja
Publication of JP2007318104A5 publication Critical patent/JP2007318104A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5137453B2 publication Critical patent/JP5137453B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Description

本発明は、記憶素子を用いた記憶装置、および記憶装置を備えた半導体装置に関するものである。特に、本発明は記憶素子に有機材料を用いた装置などに関する。
近年、有機トランジスタ、有機メモリなどの有機材料を用いた電子素子の研究が活発に行われている。有機材料を用いた電子素子は、フレキシブルな素子であり、また安価な素子として期待されている。例えば、特許文献1には、有機ダイオードを利用したマスクROMが記載されている。特許文献1の記憶素子は、製造時以外ではデータの書き込み(追記)を行うことができず、使い勝手が良くない。
また、既に、アンテナを設けることにより、無線によるデータの送受信が可能な小型のIC(Integrated Circuit)チップと呼ばれる半導体装置が実用化されている。このような半導体装置はICチップの他、無線チップ、IDタグ、ICタグ、RF(Radio Frequency)タグ、無線タグ、無線ICタグ、電子タグ、RFID(Radio Frequency IdentificatioN)タグとも呼ばれている。
ICチップに多量データを記憶しておく記憶装置を設けることにより、高機能化、高付加価値化が実現できる。ICチップの利用範囲を広げるには、ICチップの低価格下が要求されている。そこで、記憶装置に有機メモリを用いることで、ICチップの低価格化が期待されている。しかしながら、特許文献1には、有機メモリの特長を活かしつつ、記憶素子の書き込み、読み出しなどを制御するための回路と統合することについて、何ら開示されていない。
特表2001−516964号公報
上記問題点を鑑み、本発明は、製造時以外でもデータの書き込みが可能な有機材料を用いた記憶装置を提供することを目的の1つとする。また、本発明は記憶装置の大容量化を図ることを目的の1つとする。
本発明は、簡便な方法で、有機材料を用いた素子を、シリコンに代表される半導体材料を用いた回路に組み込み、高機能、高付加価値の記憶装置および半導体装置を提供することを目的の1つとする。
本発明の記憶装置は、複数のメモリセルを有するメモリセルアレイとを有する。さらに、メモリセルアレイにデータを書き込むための回路、およびメモリセルアレイからデータを読み出すための回路とを有する。メモリセルは、接合したn型不純物領域とp型不純物領域を有する半導体膜と、半導体膜の上方に形成され、n型不純物領域およびp型不純物領域のいずれか一方に接続された第1の導電層と、第1の導電層の上方の第2の導電層と、第1の導電層と、第2の導電層の間に挟まれた有機化合物層とを有する。すなわち、メモリセルはpn接合ダイオード上に有機化合物層を用いた有機メモリが積層された構造となる。
また、本発明の記憶装置は、複数のビット線に電気的に接続されたビット線駆動回路、複数のワード線に電気的に接続されたワード線駆動回路、データを読み出すための読み出し回路、およびデータを書き込みを行うための回路などを有する。これらの回路はnチャネル型薄膜トランジスタおよびpチャネル型薄膜トランジスタを有する。本発明は、メモリセルの半導体膜と薄膜トランジスタの半導体膜とを同じ絶縁表面上に形成することを特徴とする。
本発明は、メモリセルの半導体膜にpn接合を形成するために、p型半導体膜とn型半導体膜を積層した2層構造ではなく、同じ半導体膜中にp型不純物領域とn型不純物領域を同じ絶縁表面上に並べて形成することを特徴とする。メモリセルのpn接合面は絶縁表面と平行ではなく、この表面に対して直交するように形成される。つまり、pn接合面は、薄膜トランジスタのチャネル形成領域と不純物領域との接合面と平行に形成される。よって、薄膜トランジスタの半導体膜に不純物領域を形成する一連の工程で、メモリセルの半導体膜にpn接合を形成することが可能である。
メモリセルの半導体膜において、pn接合を構成する不純物領域の少なくとも一方は、薄膜トランジスタの半導体膜に形成された不純物領域と同じ濃度でn型またはp型導の不純物を含んでいる。また、pn接合を構成する不純物領域の少なくとも一方は、薄膜トランジスタの半導体膜に形成された不純物領域と同じ不純物の添加工程で不純物が添加されている。そのため、メモリセルと薄膜トランジスタは、シート抵抗値が同じ不純物領域を有する場合もある。
なお、製造装置に精度により、同じ工程で形成された2つの不純物領域で濃度、濃度分布、抵抗値にずれが不可避的に生じてしまう。よって、本発明では、2つの不純物領域で濃度などが同様とは、完全に一致する場合の他、製造装置の精度による誤差の範囲も含むものである。また、半導体膜の不純物の濃度は濃度分布(濃度プロファイル)のピーク濃度で決定することができる。
本発明の記憶装置は、アンテナにより非接触でデータの入出力が可能である半導体装置のメモリ部に適している。このような半導体装置では、無線で通信を行うために、アンテナに共振回路が接続される。共振回路はコンデンサを有しているが、このコンデンサをMIS構造とすることで、メモリセルのダイオードと、薄膜トランジスタとコンデンサとを同時に形成することが可能になる。そのため、メモリセルの不純物領域とコンデンサのいずれかの不純物領域とを、同じ不純物の添加工程で作製することができる。
メモリセルにpn接合を設けたことで、有機材料を用いた記憶装置を製造時以外にもメモリセルにデータを書き込むことが可能になる。よって、本発明の記憶装置を用いることで、無線チップのような高付加価値の半導体装置の低価格化が可能になる。
また、本発明のメモリセルのpn接合は、メモリセルを制御する駆動回路の薄膜トランジスタと同時に形成できるだけでなく、薄膜トランジスタの製造工程に特殊な工程を追加することなく、製造できる。よって、薄膜トランジスタを製造するための従来の資産をそのまま使用できるため、工業上、非常に有用である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。また、同一の要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略する。また、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
[実施形態1]
本実施形態では、本発明の記憶素子を有する半導体装置として、記憶装置について説明する。
記憶装置の構成例を図11に示す。記憶装置は、基板10上に、メモリセルがマトリクス状に配置されたメモリセルアレイ11、デコーダなどを有するワード線駆動回路12、並びにデコーダ、セレクタなどを有するビット線駆動回路13を有する。メモリセルアレイ11は、n行×m列のメモリセルが配置されている。ワード線駆動回路12はN本のワード線Wh(h=1、2、...、n)により、メモリセルアレイ11と接続され、ビット線駆動回路13はm本のビット線Bk(k=1、2、...、m)によりメモリセルアレイ11に接続されている。さらに、記憶装置は、図11に図示されていないが、読み出し回路、書き込み回路、制御回路などを有する。制御回路は、外部から入力された制御信号に基づいて、記憶装置内部の回路を制御する制御信号を生成し、また電源を制御する回路である。
なお、図11に示した記憶装置の構成はあくまで一例である。例えば、読み出し回路は、ビット線駆動回路13に含まれていてもよい。記憶装置は、入力用バッファ、出力用バッファ、入力用レジスタ、出力用レジスタを有してもよい。ワード線駆動回路12およびビット線駆動回路13を制御することにより、メモリセルアレイ11の任意の記憶素子MEにデータを書き込み、また、書き込んだデータが読み出される。
図12に、メモリセルアレイ11に配置されたメモリセルMCの等価回路図の一例を示す。図12には、3行×3列のメモリセルMCが記載されている。各メモリセルMCは、記憶素子MDと、記憶素子MDに直列に接続されたダイオードDIを有する。記憶素子MDはビット線Bkに接続され、ダイオードDIはワード線Whに接続されている。なお、ダイオードDIの接続する向き、図12に示す端子と逆側の端子で記憶素子MDに接続することができる。つまり、図12においてダイオードDIは記憶素子MEからワード線Whの方向に接続されているが、本実施形態はこれに限らず、ダイオードDIをワード線Whから記憶素子MEの方向に接続することができる。また、ビット線Bとワード線Wの関係を入れ替えてもよい。
図13に、記憶素子MDの断面図を示す。記憶素子MD、一対の導電層21と導電層22の間に有機化合物層23を有する。メモリセルMCにおいて、導電層21、22の一方がビット線Bに接続され、他方がダイオードDIに接続される。
有機化合物層23に用いられる有機化合物は、電圧を印加することで、結晶状態、導電性や形状が変化する有機化合物で形成する。有機化合物層23は、単層で設けてもよいし、異なる有機化合物で形成された層を積層させて複数層としてもよい。有機化合物層23は、有機化合物の他、無機材料を含んでいてもよい。一対の導電層21、22の間には、有機化合物層23の他、例えば、半導体層、絶縁層などを設けてもよい。
有機化合物層23は、正孔輸送性もしくは電子輸送性を有する有機化合物で形成することができる。正孔輸送性を有する有機化合物としては、2,7−ジ(N−カルバゾリル)−スピロ−9,9’−ビフルオレン(略称:SFDCz)、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:NPB)や4,4’−ビス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(略称:TPD)や4,4’,4’’−トリス(N,N−ジフェニル−アミノ)−トリフェニルアミン(略称:TDATA)、4,4’,4’’−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニル−アミノ]−トリフェニルアミン(略称:MTDATA)や4,4’−ビス(N−(4−(N,N−ジ−m−トリルアミノ)フェニル)−N−フェニルアミノ)ビフェニル(略称:DNTPD)などの芳香族アミン系(即ち、ベンゼン環−窒素の結合を有する)の化合物やフタロシアニン(略称:HPC)、銅フタロシアニン(略称:CuPC)、バナジルフタロシアニン(略称:VOPC)のようなフタロシアニン化合物等が挙げられる。
以上、正孔輸送性を有する有機化合物として例示した物質は、主に10−6cm/Vs以上10−2cm/Vs以下の正孔移動度を有する物質である。
電子輸送性の有する有機化合物としては、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq)、トリス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Almq)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]−キノリナト)ベリリウム(略称:BeBq)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−フェニルフェノラト−アルミニウム(略称:BAlq)等キノリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する金属錯体等からなる材料を用いることができる。また、この他、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾオキサゾラト]亜鉛(略称:ZN(BOX))、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾラト]亜鉛(略称:ZN(BTZ))などのオキサゾール系、チアゾール系配位子を有する金属錯体などの材料も用いることができる。
さらに、金属錯体以外にも、電子輸送性の有する有機化合物として、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(略称:PBD)、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:TAZ)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:p−EtTAZ)、バソフェナントロリン(略称:BPhen)、バソキュプロイン(略称:BCP)等が挙げられる。電子輸送性を有する有機化合物として例示した物質は、主に10−6cm/Vs以上10−2cm/Vs以下の電子移動度を有する物質である。
本実施形態の記憶装置は、基板10上に、ワード線駆動回路12およびビット線駆動回路13を構成するトランジスタを薄膜トランジスタ(以下、「TFT」と略記する。)で構成する。TFTの作製と同時に、基板10上にメモリセルMCのダイオードDIを作製する。
図1(A)に、本実施形態の記憶装置の模式的な断面構成を示す。図1(A)の左側には、メモリセルアレイ11の一部の断面図として、1つのメモリセルMCの断面図を示している。また、図1(A)の右側には、メモリセルアレイ11以外の回路(ワード線駆動回路12およびビット線駆動回路13、以下、これらの回路を「駆動回路」と記す。)の断面図の一部を示している。駆動回路には、複数のnチャネル型TFT、pチャネル型TFTが用いられるため、駆動回路の断面の一部をnチャネル型TFTとpチャネル型TFTの断面図で表している。
図1(B)にメモリセルMCの上面図を示した。図1(A)の断面図は図1(B)の鎖線x−x’断面に対応する。図1(C)に、メモリセルMCの等価回路図を示す。
基板10の表面を覆って、下地膜31が形成されている。基板10には、ガラス基板、石英基板、シリコン基板、金属基板、ステンレス基板を用いることができる。基板10は記憶装置を作製するときに使用したものと別の基板とすることも可能であり、可撓性基板の他、繊維質な材料からなる紙等を用いることができる。可撓性基板とは、撓めたり、曲げたりできる基板のことであり、例えば、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルフォン等からなるプラスチック基板等が挙げられる。また、フィルム(ポリプロピレン、ポリエステル、ビニル、ポリフッ化ビニル、塩化ビニルなどからなる)を用いることもできる。
下地膜31は、使用する基板に応じて形成すればよい。ガラス基板や可撓性基板、繊維質な材料からなる基板を用いるときには、基板からの汚染を防ぐために、下地膜31を設けることが望ましい。石英基板を用いるときは、基板からの汚染の問題がないため形成しなくともよい。また、シリコン基板、金属基板、ステンレス基板を用いるときは、下地膜31は、TFTをSOI構造とするためとするための絶縁層として機能する。下地膜31としては、酸化シリコン、窒化シリコン、窒化酸化シリコン(SiO)、ダイヤモンドライクカーボン、窒化アルミ(AlN)等から選ばれた材料でなる単層膜、又は多層膜で形成される。これらの膜はCVD法やスパッタ法で形成することができる。
下地膜31に、半導体膜32、33、34が形成されている。半導体膜32は、メモリセルMCのダイオードの半導体層であり、導電型が異なる2つの不純物領域32pと不純物領域32nが形成されている。本実施形態では、不純物領域32pをp型不純物領域とし、不純物領域32nをn型不純物領域とする。p型不純物領域32pとn型不純物領域32nにより、半導体膜32にpn接合が形成されるため、半導体膜32がpn接合型ダイオードとして機能する。
半導体膜33、34はそれぞれpチャネル型TFT、nチャネル型TFTの半導体層である。半導体膜33には、2つのp型高濃度不純物領域33a、33b、およびチャネル形成領域33cが形成されている。半導体膜34には、2つのn型高濃度不純物領域34a、34b、およびチャネル形成領域34cが形成されている。p型高濃度不純物領域33a、33b、n型高濃度不純物領域34a、34bは、それぞれ、トランジスタのソースまたはドレインとして機能する領域である。
後述するが、ダイオードのp型不純物領域32pとpチャネル型TFTのp型高濃度不純物領域33a、33bは、p型の導電型を付与する不純物(以下、「p型不純物」という。)を添加する工程が同じである。よって、p型不純物領域32pは、p型高濃度不純物領域33a、33bとp型不純物の濃度が同じになる。一方、n型不純物の濃度については、p型不純物領域32pの方がp型高濃度不純物領域33a、33bよりも高く、n型不純物領域32nと同じである。これは、n型不純物領域32nにn型不純物を添加する工程において、p型不純物領域32pにもn型不純物が添加されているからである。
半導体膜32〜34を覆って絶縁膜35が形成されている。絶縁膜35は、TFTのゲート絶縁膜として機能するものである。よって、絶縁膜35をメモリセルMCの部分には形成しなくともよい。駆動回路において、半導体膜33、34上には絶縁膜35を介して第1導電膜37、38が設けられている。第1導電膜37、38はTFTのゲート電極またはゲート配線として機能する。
半導体膜32〜34、第1導電膜37、38を覆って第1層間絶縁膜39が形成されている。第1層間絶縁膜39上に第2導電膜46〜51が形成されている。第2導電膜46はワード線Wであり、絶縁膜35および第1層間絶縁膜39に形成されたコンタクトホール40においてp型不純物領域32pに接続されている。第2導電膜47はダイオードDIを記憶素子に接続するための電極であり、絶縁膜35および第1層間絶縁膜39に形成されたコンタクトホール41において、半導体膜32のn型不純物領域32nに接続されている。第2導電膜48〜51は、それぞれ、絶縁膜35および第1層間絶縁膜39に形成されたコンタクトホールにおいて、TFTの高濃度不純物領域33a、33b、34a、34bに密接している。第2導電膜48〜51は駆動回路において配線や電極となる導電膜である。
第2導電膜46〜51上に第2層間絶縁膜53が形成されている。メモリセルMCには、第2層間絶縁膜53上に第3導電膜55が形成されている。第3導電膜55は記憶素子MEの一方の導電層(電極)を構成するものであり、メモリセルMCごとに分割されて形成される。第3導電膜55は第2層間絶縁膜53に形成されたコンタクトホール54において第2導電膜47に密接している。第2導電膜47により半導体膜32(ダイオードDI)が記憶素子MDに直列に接続される。
第3導電膜55上に第3層間絶縁膜56が形成されている。第3層間絶縁膜56は駆動回路にも形成される。メモリセルMCにおいて、記憶素子MEを形成するために第3層間絶縁膜56に開口部57が形成されている。なお、記憶素子MEの断面構造及びダイオードDIと記憶素子MEとの電気的な接続を説明する都合、図1(A)のメモリセルMCの断面図に、開口部57等の図1(B)の鎖線x−x’上に存在しないを含む部分も図示している。この点は、図2(A)〜図10(A)も図1(A)と同様である。
メモリセルMCには、第3層間絶縁膜56上に有機化合物層58が形成されている。有機化合物層58はメモリセルMCごとに分割せず、メモリセルアレイで一体的、すなわち連続的に形成され、1つの層を成している。
メモリセルMCには、有機化合物層58上に第4導電膜59が形成されている。第4導電膜59はビット線Bに相当する。第4導電膜59は、列ごと(ビット線に方向)で一体的に、すなわち連続的に形成され、メモリセルアレイでストライプ状、線状に形成される。第3層間絶縁膜56の開口部57に、第3導電膜55、有機化合物層58、第4導電膜59が積層されることで、記憶素子MEが形成されている。また、駆動回路にも第4導電膜59でなる電極や配線を形成することもできる。
メモリセルMCのダイオードは、駆動回路を構成するTFTと同一の絶縁表面上(本実施形態では下地膜31上)に同時に作製される。以下、図2〜図10を用いて、図1に示した記憶装置の作製方法を説明する。なお、図2〜図10においても、図1と同様、(A)に記憶装置の断面図を示し、(B)にメモリセルMCの上面図を示す。
図2(A)、図2(B)に示すように、基板10の表面を覆って下地膜31を形成する。下地膜31上に結晶性半導体膜を形成し、結晶性半導体膜上にレジストを形成し、エッチングにより半導体膜32〜34を形成する。下地膜31上に結晶性半導体膜を形成するのは、駆動回路に電界効果移動度の高いTFTを形成するためである。
半導体膜32〜34は、シリコン、ゲルマニウム、シリコンとゲルマニウムの化合物(シリコンゲルマニウム)でなる。結晶性半導体膜を形成するには、非晶質の半導体膜を成膜し、非晶質半導体膜に光エネルギーや熱エネルギーを与えて結晶化させればよい。
非晶質シリコンを形成するには、シラン(SiH)ガスを水素で希釈した原料ガスを用いてCVD法で成膜すればよい。またシリコンでなるターゲットを用いてスパッタリング法で形成することもできる。非晶質ゲルマニウムを形成するには、ゲルマン(GeH)ガスを水素で希釈した原料ガスを用いてCVD法で成膜すればよい。また、ゲルマニウムでなるターゲットを用いてスパッタリング法で成膜することもできる。非晶質シリコンゲルマニウムを形成するには、シラン(SiH)ガスとゲルマン(GeH)ガスを所定の比で混合し、水素で希釈した原料ガスを用いてCVD法で成膜すればよい。また、シリコンとゲルマニウムの2つのターゲットを用いてスパッタリング法で成膜することもできる。CVD法で非晶質半導体膜を形成する場合、原料ガスとして、SiH、その他にもSi、SiHCl、SiHCl、SiCl、SiFなどを用いることが可能である。また水素ガスの他、ヘリウムガス、フッ素ガス、Ar、Kr、Ne等の希ガスを原料ガスに添加することもできる。
また、上記の原料ガスを用いてプラズマCVD法により下地膜31上に直接結晶性半導体膜を形成することもできる。
非晶質半導体膜を結晶化させる方法としては、レーザ光を照射する方法、赤外線等を照射する方法、電気炉による加熱による方法、半導体の結晶化を助長させる元素を添加して、加熱して結晶化させる方法などが挙げられる。
結晶化に用いられるレーザには、連続発振型のレーザ(CWレーザ)やパルス発振型のレーザー(パルスレーザ)のいずれのビームも用いることができる。例えば、結晶化に好適なレーザは、Arレーザ、Krレーザ、エキシマレーザーなどの気体レーザがある。また、結晶化に好適な固体レーザは、例えば、ドーパントとしてNd、Yb、Cr、Ti、Ho、Er、Tm、Taのうち1種または複数種添加されているYAG、YVO、YAlO、GdVOの単結晶又は多結晶(セラミック)を媒質とするレーザ、フォルステライト(MgSiO)の単結晶を媒質とするレーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザなどである。また、銅蒸気レーザ、および金蒸気レーザを用いることができる。このようなレーザから発振されるビームの基本波だけでなく、基本波の第2高調波から第4高調波のビームを照射することができる。例えば、Nd:YVOレーザ(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を用いることができる。レーザビームのエネルギー密度は0.01〜100MW/cm程度、好ましくは0.1〜10MW/cm程度が必要である。レーザビームの走査速度を10〜2000cm/sec程度とする。
上記の結晶を媒質とする固体レーザ、Arイオンレーザ、およびTi:サファイアレーザは、連続発振をさせることが可能である。Qスイッチ動作やモード同期などを行うことによって10MHz以上の発振周波数でパルス発振をさせることも可能である。10MHz以上の発振周波数でレーザビームを発振させると、半導体膜がレーザによって溶融してから固化するまでの間に、次のパルスが半導体膜に照射される。発振周波数が低いパルスレーザーを用いる場合と異なり、レーザビームを走査することにより、レーザビームを照射することで生じた固液界面を連続的に移動させることができるため、走査方向に沿って長く成長した結晶粒を得ることができる。
また、赤外光、可視光、または紫外光を照射することにより、非晶質半導体膜を結晶化することもできる。この場合、赤外光、可視光、または紫外光のいずれか一またはそれらの組み合わせを用いることが可能である。代表的には、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンアークランプ、カーボンアークランプ、高圧ナトリウムランプ、または高圧水銀ランプから射出された光を用いる。ランプ光源を1〜60秒、好ましくは30〜60秒点灯させ、それを1回〜10回、好ましくは2〜6回繰り返す。ランプ光源の発光強度は任意なものとするが、半導体膜が瞬間的に600℃〜1000℃程度にまで加熱する。
非晶質半導体膜の結晶化を助長させる元素を用いて結晶化させる方法は、非晶質シリコン膜を結晶化させるのに好適である。非晶質シリコン膜に結晶化を助長させる元素を導入し、レーザビームの照射または500℃〜600℃の加熱処理を行うことで、粒界での結晶粒の連続性が高い結晶性シリコンを得ることができる。シリコンの結晶化を助長する元素としては鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、銅(Cu)および金(Au)から選ばれた一種または複数種類の元素を用いることができる。
これらの元素を非晶質シリコンに導入する手段は、非晶質シリコンの表面またはその内部に元素が存在させることができる手法であれば、特に限定はない。例えばスパッタ法、CVD法、プラズマ処理法(プラズマCVD法も含む)、吸着法、金属塩の溶液を塗布する方法を使用することができる。このうち、溶液を用いる方法は簡便であり、非晶質シリコンに導入される元素の濃度調整が容易である。溶液を塗布するには、非晶質シリコンの表面全体に溶液を行き渡らせるため、非晶質シリコンの表面の濡れ性を改善することが好ましい。濡れ性を改善するには、酸素雰囲気中でのUV光の照射、熱酸化法、ヒドロキシラジカルを含むオゾン水又は過酸化水素による処理等により、非晶質シリコンの表面に極薄い、10nm以下の酸化膜を形成することが望ましい。
結晶化に用いた元素はトランジスタやダイオードの特性を劣化させるため、結晶化した後は、導入した元素をシリコン膜から除去することが望ましい。その方法を以下に説明する。
まずオゾン含有水溶液(代表的にはオゾン水)で結晶性シリコン膜の表面を処理することにより、結晶性半導体膜の表面に酸化膜(ケミカルオキサイドと呼ばれる)からなるバリア層を1nm〜10nmの厚さで形成する。バリア層は、後の工程でゲッタリング層のみを選択的に除去する際にエッチングストッパーとして機能する。
次いで、バリア層上に希ガス元素を含むゲッタリング層をゲッタリングサイトとして形成する。ここでは、CVD法またはスパッタリング法により希ガス元素を含む半導体膜をゲッタリング層として形成する。ゲッタリング層を形成するときには、希ガス元素がゲッタリング層に添加されるようにスパッタリング条件を適宜調節する。希ガス元素としては、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)から選ばれた一種または複数種を用いることができる。なお、不純物元素であるリンを含む原料ガスを用いた場合やリンを含むターゲットを用いてゲッタリング層を形成した場合、希ガス元素によるゲッタリングに加え、リンのクーロン力を利用してゲッタリングを行うことができる。また、ゲッタリングの際、金属元素(例えばニッケル)は酸素濃度の高い領域に移動しやすい傾向があるため、ゲッタリング層に含まれる酸素濃度は、例えば5×1018atoms/cm以上とすることが望ましい。
次いで結晶性シリコン膜、バリア層およびゲッタリング層に熱処理(例えば加熱処理または強光を照射する処理)を行って、導入した元素(例えばニッケル)のゲッタリングを行い、結晶性シリコン膜から元素を除去し、その濃度を低下させる。
結晶性半導体膜を形成した後、結晶性半導体膜を所定の形状に加工して、ダイオードの半導体膜32、TFTの半導体膜33、34を形成する。次に、図2(A)に示すように、基板10の表面に絶縁膜35を形成する。絶縁膜35はTFTのゲート絶縁膜を構成する膜である。絶縁膜35は、酸化シリコンや窒化酸化シリコン(SiO)の単層膜、多層膜でなり、厚さは10nm以上60nm以下の範囲とすればよい。これらの絶縁膜はCVD法またはスパッタリング法で形成することができる。
絶縁膜35上に導電膜を成膜する。成膜された導電膜上にフォトリソグラフィ法によりレジストでなるマスクを形成する。マスクを用いて導電膜をエッチングすることにより、TFTのゲート電極、配線として機能する第1導電膜37、38を形成する(図3(A)参照)。なお、第1導電膜37、38を形成する前に、いずれかのタイミングで、TFTのしきい値電圧を制御するために、半導体膜33、34にn型の不純物、p型の不純物の一方または双方を添加する工程を必要に応じて行う。
第1導電膜37、38は、単層の導電膜でも、多層の導電膜でもよい。第1導電膜37、38を構成する導電膜として、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)から選ばれた金属、これら元素から選択された元素を主成分とする合金(例えば、AlとTiの合金)や、これら元素の窒化物でなる膜を用いることができる。例えば、1層目がタンタル窒化物(TaN)、2層目がタングステン(W)でなる多層膜で第1導電膜37、38を形成することができる。これらの導電膜は、スパッタリング法、蒸着法、CVD法などで成膜することができる。
次に、ダイオードの半導体膜32のみにn型不純物を添加するために、図3(A)に示すように、TFTの半導体膜33、34を覆うレジストR1を形成する。ダイオードのn型不純物領域形成するために、半導体膜32全体にn型の導電性を付与する不純物(以下、「n型不純物」という。)を添加する。n型不純物には、リン(P)、ヒ素(As)を用いることができる。添加方法としてイオンドーピング法、イオン注入法などを用いることができる。この工程により、半導体膜32全体がn型不純物領域61となる(図3(A)および図3(B)参照)。この工程により半導体膜32に、最終的に形成されるn型不純物領域32nのn型不純物の濃度が決定される。n型不純物領域61のn型不純物の濃度は1×1018atoms/cm以上とすればよく、1×1018atoms/cm以上、上限は5×1021atoms/cm程度とすればよい。なお、第1導電膜37、38を形成する前にn型不純物領域61を形成することもできる。
次に、半導体膜32、33にp型の不純物領域を形成する。図4(A)、図4(B)に示すように、半導体膜32を部分的に覆うレジストR2、半導体膜34全体を覆うレジストR3をフォトリソグラフィ法により形成する。レジストR2は、n型不純物領域32nとなる部分を覆っている。半導体膜32、33にp型不純物を添加する。p型不純物としてはボロン(B)が用いられる。p型不純物の添加方法は、n型不純物と同様、イオンドーピング法、イオン注入法などを用いることができる。
p型不純物を添加することにより、pチャネル型TFTの半導体膜33は、第1導電膜37がマスクとして機能し、p型高濃度不純物領域33a、33bが自己整合的に形成される。同時にp型不純物が添加されなかった領域がチャネル形成領域33cとして自己整合的に確定する。メモリセルMCの半導体膜32には、レジストR2で規定されている領域に選択的にp型不純物が添加され、p型不純物領域32pが形成される。レジストR2で覆われていた部分がn型不純物領域32nとなる(図4(A)、図4(B)参照)。
p型不純物領域32pのp型不純物の濃度は1×1018atoms/cm以上とすればよく、1×1018atoms/cm以上5×1021atoms/cm以下の範囲とすればよい。なお、半導体膜32は予めn型不純物領域61とされているため、p型不純物領域32pがp型の導電性を示すように、予め添加されているn型不純物よりも多くのp型不純物が添加されるようにする。従って、p型不純物領域32pのp型不純物の濃度は、n型不純物領域61(n型不純物領域32n)のn型不純物の濃度の1.3倍以上、より好ましくは2倍以上とする。
本実施形態では、メモリセルMCと駆動回路では、p型不純物領域は同じ不純物の添加工程で形成されるため、メモリセルと駆動回路のp型不純物領域では、p型不純物の濃度や濃度勾配は同様となる。一方のn型不純物の濃度は異なり、メモリセルMCのp型不純物領域32pの方が、駆動回路のp型高濃度不純物領域33a、33bよりも高くなる。
本実施形態のように、ダイオードの半導体膜32全体を予め一方の導電型を示すよう不純物を添加し、逆の導電型を付与する不純物を選択的に添加することにより、半導体膜32にpn接合をより確実に形成することができる。
レジストR2、R3を除去した後、図5(A)、図5(B)に示すように、新たに半導体膜32、33全体を覆うレジストR4、R5をフォトリソグラフィ法により形成する。そして、半導体膜34にn型不純物を添加する。第1導電膜38がマスクとなり、半導体膜34には、n型高濃度不純物領域34a、34bが自己整合的に形成される。同時にn型不純物が添加されなかった領域がチャネル形成領域34cとして自己整合的に形成される。n型高濃度不純物領域34a、34bはTFTのソース領域またはドレイン領域として機能する領域である。
レジストR4、R5を除去した後、半導体膜32〜34に加熱処理またはレーザ光の照射を行って、半導体膜32〜34に添加されたn型不純物およびp型不純物を活性化する。
駆動回路の半導体膜に不純物領域を形成する一連の工程で、メモリセルの半導体膜にpn接合を形成するために、本発明は、p型半導体膜とn型半導体膜を積層した2層構造ではなく、1つの半導体膜中にp型不純物領域32pとn不純物領域32nとを同じ絶縁表面上に並べて形成することを特徴とする。その結果、メモリセルMC(半導体膜32)のpn接合面は薄膜トランジスタのチャネル形成領域と不純物領域との接合面と平行に形成される。
基板10全面に第1層間絶縁膜39を形成する(図6(A)参照)。第1層間絶縁膜39には、酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸化窒化シリコン(SiO)等の無機絶縁膜を用いることができる。また、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂などの有機樹脂膜、シロキサンを含む膜を用いてもよい。有機樹脂は感光性、非感光性のいずれでもよい。なお、シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される材料であり、置換基としては、有機基(例えばアルキル基、アリール基)が用いられる。また、置換基にフルオロ基を含んでいても良い。第1層間絶縁膜39は、これらの絶縁材料からなるは単層構造でも多層構造とすることができる。例えば、1層目を窒化シリコンでなる無機絶縁膜とし、2層目をポリイミド樹脂など有機樹脂膜とすることができる。
フォトリソグラフィ法によりレジストを形成し、レジストを用いて第1層間絶縁膜39と絶縁膜35をエッチングして、図6(A)、図6(B)に示すように、各不純物領域32p、32n、33a、33b、34a、34bに達するコンタクトホールを40〜46を形成する。
第1層間絶縁膜39上に導電膜を形成する。この導電膜をフォトリソグラフィ法とエッチング法により所定の形状に加工し、図7(A)、図7(B)に示すように、第2導電膜46〜51を形成する。第2導電膜46〜51は、第1導電膜37、38と同様な材料で形成することができる。メモリセルMCにおいて、第2導電膜46はワード線Wとなる。1つの第2導電膜46は、同じ行の複数のメモリセルMCで一体に形成され、1本のワード線Wを構成する。他方、第2導電膜47は、メモリセルMCごとに分割されて形成される。
図8(A)に示すように、基板10全面に第2層間絶縁膜53を形成する。また、第2層間絶縁膜53には、メモリセルMCごとに第2導電膜47に達するコンタクトホール54を形成する。第2層間絶縁膜53には、第1層間絶縁膜39と同様な絶縁膜の単層膜、多層膜を用いることができる。第2層間絶縁膜39に感光性樹脂を用いた場合は、未硬化の樹脂を塗布し、所定のマスクを用いて感光し、現像し、焼成することによりコンタクトホール54を有する樹脂膜を形成することができる。非感光性樹脂や、CVD法、スパッタリング法等の成膜方法で絶縁膜を形成した場合は、絶縁膜を形成した後、フォトリソグラフィ法およびエッチング法によりコンタクトホール54を形成すればよい。
次いで、第2層間絶縁膜53上に導電膜をスパッタリング法や蒸着法により形成し、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により所定の形状に加工し、図9(A)および図9(B)に示すように、第3導電膜55を形成する。第3導電膜55はメモリセルMCごとに分割されている。第3導電膜55は、第1、第2導電膜と同様の材料で同様の方法で形成することができる。また、駆動回路にも第3導電膜により電極や、配線などを形成することもできる。
図10(A)に示すように、基板10全面に第3層間絶縁膜56を形成する。第3層間絶縁膜56には、図10(A)および図10(B)に示すように、メモリセルMCごとに第3導電膜55に達する開口部57が形成されている。第3層間絶縁膜56および開口部57の形成方法は、第2層間絶縁膜53およびコンタクトホール54と同様である。第3層間絶縁膜56を設けることで、隣接するメモリセルMCによる電界の影響を防止することができる。また、記憶素子の一方の電極となる第3導電膜55と第2導電膜47の接続部分(コンタクトホール54)による段差を覆うように、第3層間絶縁膜56を設けることで、後に形成される有機化合物層58の段切れを防止することができる。有機化合物層58の段差被覆性を良好にするために、開口部57が形成された第3層間絶縁膜56の側面は、第3導電膜55の表面に対して10度以上60度未満、好ましくは25度以上45度以下の傾斜角度を有することが好ましい。側面が湾曲していることがより好ましい。
図1(A)に示すように、メモリセルMCにおいて、第3層間絶縁膜56上に有機化合物層58を形成する。これにより、開口部57において第3導電膜55が露出される部分に有機化合物層58が形成される。有機化合物層58の記憶素子MEとして機能する部分は開口部57で規定されるため、有機化合物層58はセルごとに分割しなくともよい。本実施形態では、有機化合物層58はメモリセルアレイで一体に形成され、1つの膜として形成される。なお、列ごと、行ごとに分割して有機化合物層58を形成することもできる。
有機化合物層58は液滴吐出法、スピンコート法、蒸着法等により形成することができる。使用する有機物材料等の条件により、成膜時に所望の形状に有機化合物層を形成する方法と、有機化合物層を成膜した後所望の形状に加工する方法とがある。使用する有機化合物層が熱や化学的作用に弱い場合、有機化合物層は成膜時に所望の形状に加工することが望ましい。そのような方法の例として、メタルマスクを使用して、成膜時に所望の形状に有機化合物層を形成する方法や、メタルマスクを使用しないで、液滴吐出法により有機化合物層を成膜時に所望の形状に描画する方法がある。
メタルマスクとは所望の形状に穴をあけた金属板であり、有機化合物の蒸着時に材料と基板との間に当該金属板を置くことで当該形状の膜を作製することができる。液滴吐出法とはインクジェット法やディスペンサ法等液滴を吐出してパターンを形成する方式の総称であり、材料を無駄にしないという利点がある。
有機化合物が熱や化学的作用に比較的強いときは、有機化合物を成膜した後に所定の形状に加工することができる。例えば蒸着法、スピンコート法等で有機化合物を成膜した後に、フォトリソグラフィ法により所望の形状に加工する方法がある。スピンコート法による成膜は非常に容易に行うことができるという利点がある。
図1(A)および図1(B)に示すように、有機化合物層58を形成した後、ビット線Bとなる第4導電膜59を形成する。第4導電膜59を構成する導電膜は、第1導電膜や第2導電膜と同様の材料で形成することができる。第4導電膜59の成膜方法は、下層の有機化合物層58に損傷を与えないような方法が好ましく、特に、蒸着法、スパッタ法が好ましい。メタルマスクを用いることで、蒸着法及びスパッタ法により、所定の形状に加工された第4導電膜59を有機化合物層58上に直接形成することができる。また、蒸着法よりもスパッタ法の方が、有機化合物層58と第4導電膜59との密着性を高くすることができる。第4導電膜59は1本のビット線Bを構成しており、メモリセルアレイの列ごとに一体に形成される。つまり、第4導電膜59の形状はストライプ状また線状となる。
以上により、有機化合物を用いた記憶装置を作製することができる。メモリセルMCにスイッチング素子としてダイオードを設けることで、メモリセルアレイに製造時以外にデータを書き込むことができる。
また、メモリセルMCのダイオードの半導体層をTFTの半導体層(活性層)と同一層に同時に形成することで、メモリセルアレイと、メモリセルアレイを制御する回路(駆動回路)を同じ基板上に、同時に作製することが可能になる。また、ダイオードを作製するのに、TFTの作製工程に特殊な変更や追加をする必要がなく、特殊な原料や特殊な工程も必要がない。よって、本発明の記憶装置は、従来の薄膜トランジスタの製造設備、製造材料を使用して作製できるため、新たな設備投資が不要である。
本実施形態では、ワード線に半導体膜32のp型不純物領域32pを接続したが、n型不純物領域32nを接続することもできる。また、先に、半導体膜32に最初にn型不純物を添加したが、p型不純物を添加することもできる。この場合、半導体膜34にn型不純物を添加するときに(図4(A)の工程)、半導体膜32にn型不純物を添加するようにすればよい。
また、本実施形態では、n型不純物領域32nと、nチャネル型TFTのn型高濃度不純物領域34a、34bは、異なる不純物の添加工程で作製する例を示したが、p型不純物領域32pと同様、nチャネル型TFTのn型高濃度不純物領域34a、34bと同じ添加工程で作製することもできる。
この場合、図3(A)に示すn型不純物領域61の形成工程を省略する。そして、図5(A)に示す工程において、レジストR4を形成せず、n型不純物を半導体膜32、34に添加し、半導体膜32全体をn型不純物領域とし、半導体膜34にn型高濃度不純物領域33a、33bを形成する。そして、図4(A)に示すようにレジストR2、R3を形成して、半導体膜32、33にp型不純物を添加し、p型不純物領域32p、p型高濃度不純物領域33a、33bを形成する。
[実施形態2]
図14は、本実施形態の記憶装置の一部を示したものである。図14の図示の方法は図1と同様である。図14(A)に記憶装置一部断面図を示し、図14(B)にメモリセルMCの上面図を示し、図14(C)にメモリセルMCの等価回路図を示している。本実施形態では、実施形態1の第2導電膜46、47を、第1導電膜76、第2導電膜77に変更している。その他の点は実施形態1と同様である。なお、図14(A)及び図14(B)と同様に、各図15(A)〜図21(A)には、記憶装置の一部の断面を示し、各図15(B)〜図21(B)には、メモリセルMCの上面図を示す。なお、図14(A)には、図14(B)の鎖線x−x’による断面図を図示する。だだし、記憶素子MEの断面構造及びダイオードDIと記憶素子MEとの電気的な接続を説明する都合、図14(A)のメモリセルMCの断面図には、第1導電膜76、第2導電膜77等の図14(B)の鎖線x−x’上に存在しない部分も図示している。この点は図15(A)〜図21(A)も図14(A)と同様である。
図14(A)〜図14(C)に示すように、本実施形態では、ワード線Wを第1導電膜37、38と同じ層に形成された第1導電膜76に変更している。また、ワード線W(第1導電膜76)がn型不純物領域32nに接続し、第2導電膜77がp型不純物領域32pに接続している。
以下、図14〜図21を用いて、本実施形態の記憶装置の作製方法を説明する。実施形態1と同様、基板10上にメモリセルアレイと駆動回路を同時に作製する。
まず、実施形態1と同様の工程で図2(A)に示すように、基板10上に下地膜31を形成する。下地膜31上に、ダイオードの半導体膜32、pチャネル型TFTの半導体膜33、nチャネル型TFTの半導体膜34を形成する。
図15(A)および図15(B)に示すように、第1導電膜を形成する前に、半導体膜32全体をn型不純物とする。図15に示すように、半導体膜33、34を覆うレジストR11を形成し、半導体膜32にn型不純物を添加し、n型不純物領域71を形成する。
レジストR11を除去した後、絶縁膜35をエッチングして、n型不純物領域32nに達するコンタクトホールを形成する。次に、図16(A)および図16(B)に示すように、絶縁膜35上に第1導電膜76、37、38を形成する。第1導電膜76は、後述するp型不純物の添加工程でマスクとして機能するように、n型不純物領域32nとなる部分を覆うような形状とされる。また、第1導電膜76は1本のワード線を構成し、メモリセルアレイの一列ごとに1つずつ形成される。
次に、半導体膜34を覆うレジストR12を形成し、p型不純物を半導体膜32、33に添加する。半導体膜32は第1導電膜76がマスクとなり自己整合的にp型不純物領域32pが形成されると同時に、n型不純物領域32nが確定する。また、第1導電膜37がマスクとなって、半導体膜33にもp型高濃度不純物領域33a、33b、チャネル形成領域33cが自己整合的に形成される。
レジストR12を除去する。図17(A)および図17(B)に示すように、半導体膜32を覆うレジストR13と半導体膜33を覆うレジストR14を形成する。半導体膜34にn型不純物を添加する。第1導電膜38がマスクとなって、半導体膜34には、n型高濃度不純物領域34a、34b、チャネル形成領域34cが自己整合的に形成される。
図18(A)および図18(B)に示すように、第1層間絶縁膜39を形成する。第1層間絶縁膜39にコンタクトホール形成した後、第2導電膜77、48〜51を形成する。第2導電膜77はメモリセルMCごとに1つずつ形成される。
図19(A)および図19(B)に示すように、第1導電膜77に達するコンタクトホール54を有する第2層間絶縁膜53を形成する。図20(A)および図20(B)に示すように、第3導電膜55を形成する。第3導電膜55はメモリセルMCごとに1つずつ形成される。図21(A)および図21(B)に示すように、開口部57を有する第3層間絶縁膜56を形成する。図14(A)および図14(B)に示すように、有機化合物層58、ビット線となる第4導電膜59を形成する。以上により、基板10上にメモリセルアレイと共に駆動回路が作製される。
[実施形態3]
本実施の形態では、実施形態1、2に示した記憶装置へのデータの書き込みおよびデータを読み込み方法について説明する。
データの書き込みを行う際の動作について図11、図12を用いて説明する。データの書き込みは、記憶素子MDの有機化合物層に電気的な作用を与えることにより行われる。本実施形態では、有機化合物層に電圧を印加することにより抵抗値が低くなることを利用して、データの書き込みを行う例について説明する。メモリセルの初期状態(有機化合物層が抵抗値が高い状態)をデータ「0」、有機化合物層の抵抗値が低くなった状態を「1」とする。
(Wh、Bk)に配置されたメモリセルMCにデータ「1」を書き込むことを想定する。ワード線駆動回路12およびビット線駆動回路13によってメモリセルMCを選択する。ワード線駆動回路12によって、メモリセルMCに接続されるワード線Whに所定の電圧V2を印加する。また、ビット線駆動回路13において、メモリセルMCに接続されるビット線Bkを選択し、選択したビット線Bkを書き込み回路に接続する。そして、書き込み回路から選択したビット線Bkへ書き込み電圧V1を出力する。こうして、記憶素子MDを構成する一対の導電層の間には電圧V=V−Vが印加される。電圧Vを適切に選ぶことで、一対の導電層の間に設けられた有機化合物層が物理的もしくは電気的に変化し、その抵抗値が減少するため、データ「1」の書き込みが行われる。
データ「1」の状態の第1の導電層と第2の導電層の間の電気抵抗が、初期状態(データ「0」の状態)よりも大幅に小さくなるように、各電圧V、V、Vの値を決定する。例えば、V=0V、5V≦V≦15Vとすることができる。また、図12とはダイオードの向きが逆の場合は、3V≦V≦5V、−12V≦V≦−2Vとすることができる。また、電圧Vは、ダイオードの向きに応じて、5V≦V≦15V、または−5V≦V≦−15Vとすればよい。
非選択のワード線および非選択のビット線には、所定の電圧(例えば、(V+V)/2)を印加することで、非選択のメモリセルMCにデータ「1」が書き込まれないように制御することができる。すなわち、製造時以外にもメモリセルMCにデータを書き込むことができる。また、記憶素子MEにダイオードを直列に接続しているため、データを書き込む記憶素子MEの選択性に優れている。
メモリセルMCにデータ「0」を書き込む場合は、メモリセルMCに電気的作用を加えなければよい。回路の動作は、例えば、「1」を書き込む場合と同様に、ワード線駆動回路12およびビット線駆動回路13によって、所定のワード線Wh、ビット線Bkを選択する。ビット線駆動回路13において、書き込み回路からビット線Bkへの出力電位を、選択されたワード線Whの電位あるいは非選択ワード線の電位と同程度とし、記憶素子MDを構成する第1の導電層と第2の導電層の間に、記憶素子MDの抵抗値を変化させない程度の電圧(例えば、−5V以上5V以下の電圧)を印加する。
メモリセルMCのデータを読み出す場合は、ワード線駆動回路12により行が選択される。一方、ビット線駆動回路13において、セレクタにより列が選択され、選択された列のビット線が読み出し回路に接続される。記憶素子MEにダイオードを直列に接続しているため、任意の記憶素子MEを選択し、その記憶素子MEからデータを読み出すことが可能になる。そして、選択された列のビット線に流れる電流値から、メモリセルMCに流れる電流の値を検出することで、メモリセルMCに書き込まれたデータが「0」か「1」かを判断することができる。
[実施形態4]
実施形態1および2のようにメモリセルMCにダイオードを設けることで、高集積化を実現することができる。本実施形態では、TFTを設けたメモリセルと本発明のダイオードを設けたメモリセルの大きさを比較することで、本発明により、記憶装置の高集積化が実現できることを説明する。
図22および図23を用いてメモリセルの設計例を説明する。図22および図23に図示されている値は、製造装置のマージンを考慮して設計した値である。基板の位置合わせマージン(アライメントマージン)を1μmとし、露光装置のマージンを3μmとしている。露光装置は、液晶表示装置の製造に一般的に使用されているミラープロジェクション・マスクアライナー(略称、MPA)を想定している。
図22(A)は、図6(B)に対応する。図22(A)に示すように、半導体膜32は3μm×8μm角の矩形である。コンタクトホール41、40の大きさ(底面における大きさ)は1μm×1μm角であり、コンタクトホール41とコンタクトホール40の間隔は4μmである。半導体膜32の端部からコンタクトホール40、41までの距離は1μmである。
図22(B)は図8(B)に対応する。図22(B)に示すように、ワード線を構成する第2導電膜46の幅は3μmである。最終的なメモリセルの大きさは第3導電膜55の大きさで決まるため、第2導電膜46の幅はメモリセルの大きさに影響しない。そのため、抵抗値などを考慮して3μmよりも太くすることができる。第2導電膜46の端部からコンタクトホール40までの距離は1μmである。
第2導電膜47は9μm×9μm角である。コンタクトホール54は3μm×3μm角であり、第2導電膜47の端部からコンタクトホール54までの距離は3μmであり、コンタクトホール41までの距離は1μmである。第2導電膜46と第2導電膜47の間隔は2μmである。
図22(C)は図9(B)の上面図に対応する。図22(C)に示すように、記憶素子の一方の電極を構成する第3導電膜55の寸法は16μm×22μm角である。第3導電膜55の端部からコンタクトホール54までの距離は3μmである。また、メモリセルMCのサイズは、第3導電膜55の端部から1μmのマージンを見込み、18μm×24μmとなる。
図23は図1(B)の上面図に対応する。記憶素子の大きさを決定する開口部57は10μm×10μm角である。第3導電膜55の端部から開口部57までの距離は3μmである。コンタクトホール54と開口部57の間隔は3μmである。
なお、本実施形態では、本発明のメモリセルとして実施形態1のメモリセルについて説明したが、実施形態2のメモリセルのサイズも16μm×22μm角となる。
図24(A)は比較例のメモリセルの上面図である。比較例では、メモリセルにダイオードの代わりにTFTを設けている。TFTの断面構造は図1に示したTFTと同じである。ダイオードの場合と同様、基板の位置合わせのマージン(アライメントマージン)を1μmに、露光装置のマージンを3μmに想定し、設計している。
TFTはチャネル長(ゲート長)L=6μm、チャネル幅W=20μmである。ゲート配線となる第1導電膜81の幅は3μmである。ワード線となる第2導電膜82の幅も3μmである。第2導電膜83は記憶素子とTFTを接続するための電極である。第1導電膜81と第2導電膜82、83の間隔は1μmである。第2導電膜82、83とTFTとを接続するために第1層間絶縁膜39と絶縁膜35に設けられるコンタクトホール84〜87の大きさは3μm×3μmである。
記憶素子の一方の電極となる第3導電膜88の大きさは30μm×30μmである。第3導電膜88の大きさでメモリセルの大きさが決定する。第3導電膜88と第2導電膜93を接続するために、第2層間絶縁膜53に形成されるコンタクトホール89、90の大きさは3μmである。コンタクトホール84と85の間隔、コンタクトホール86、87、89、90の間隔は4μmである。
図24(B)に、図24(A)と同じ縮尺で図23の上面図を示した。図24(A)と図24(B)を比較するとわかるように、記憶素子の面積(開口部の面積)を双方共に10μm×10μm角としているが、本発明のメモリセルの面積は18μm×24μm=432μmであり、他方、比較例の面積は30μm×30μm=900μm2である。本発明のメモリセルのサイズは比較例のメモリセルの半分以下の48%である。
メモリセルのスイッチング素子にTFTには、確実に記憶素子に書き込み電圧を印加できるようにするため、TFTのチャネル長およびチャネル幅を比較的大きくする必要がある。そのためゲート長が広くなり、コンタクトホールも複数形成する必要が生じるため、TFTの占有する部分の面積が大きくなる。
他方、ダイオードはゲート電極がなく、2端子の素子である。よって、図22(A)に示すように、ダイオードをワード線に接続するためのコンタクトホール40、41が形成できるようなマージンのみ考慮すればよい。その結果、メモリセルにおける、ダイオードの占有面積が小さくなり、記憶素子のサイズを変えずにメモリセルのサイズを小さくすることができる。このように、メモリセルにダイオードを設けることで、大容量化が可能である。
本実施例では、本発明の記憶装置を、非接触でデータの入出力が可能である半導体装置に適用した例を説明する。非接触でデータの入出力が可能である半導体装置は利用の形態によって、RFIDタグ、IDタグ、ICタグ、ICチップ、RFタグ、無線タグ、電子タグまたは無線チップとも呼ばれる。
図25は、本実施例の半導体装置200の構成例を示すブロック図である。半導体装置200は、非接触でデータを交信するためのアンテナ210を有する。さらに、アンテナにより受信された信号を処理して、送信するための信号をアンテナ供給する信号処理回路として、共振回路212、電源回路213、リセット回路214、クロック発生回路215、データ復調回路216、データ変調回路217、他の回路の制御を行う制御回路220、およびメモリ部230を有している。
共振回路212はコンデンサとコイルが並列接続された回路であり、アンテナ210より信号を受信して、データ変調回路217より受信した信号をアンテナ210から出力する回路である。電源回路213は受信信号から電源電位を生成する回路である。リセット回路214はリセット信号を生成する回路である。クロック発生回路215はアンテナ210から入力された受信信号を基に各種クロック信号を生成する回路である。データ復調回路216は受信信号を復調して制御回路220に出力する回路である。データ変調回路217は制御回路220から受信した信号を変調する回路である。
メモリ部230の構成は実施形態1、2と同様である。すなわち、図11に示すように、メモリセルアレイと、駆動回路でなる。また、図12に示すようにメモリセルアレイはダイオードと記憶素子が直接接続されたメモリセルで構成されている。
制御回路220としては、例えばコード抽出回路221、コード判定回路222、CRC判定回路223および出力ユニット回路224が設けられている。なお、コード抽出回路221は制御回路220に送られてきた命令に含まれる複数のコードをそれぞれ抽出する回路であり、コード判定回路222は抽出されたコードとリファレンスに相当するコードとを比較して命令の内容を判定する回路であり、CRC判定回路223は判定されたコードに基づいて送信エラー等の有無を検出する回路である。
次に、半導体装置200の動作の一例について説明する。アンテナ210により無線信号が受信されると、無線信号は共振回路212を介して電源回路213に送られ、高電源電位(以下、VDDと記す)が生成される。VDDは半導体装置200が有する各回路に供給される。また、共振回路212を介してデータ復調回路216に送られた信号は、復調される(以下、復調された信号を復調信号という。)。さらに、共振回路212を介してリセット回路214およびクロック発生回路215を通った信号、および復調信号は制御回路220に送られる。制御回路220に送られた信号は、コード抽出回路221、コード判定回路222およびCRC判定回路223等によって解析される。そして、解析された信号にしたがって、メモリ部230内に記憶されている半導体装置の情報が出力される。出力された半導体装置の情報は出力ユニット回路224を通って符号化される。さらに、符号化された半導体装置200の情報はデータ変調回路217を通って、アンテナ210により無線信号に載せて送信される。なお、半導体装置200を構成する複数の回路においては、低電源電位(以下、VSS)は共通であり、VSSはGNDとすることができる。また、上記実施の形態で示す記憶回路をメモリ部230に適用することができる。
このように、リーダ/ライタから半導体装置200に信号を送り、当該半導体装置200から送られてきた信号をリーダ/ライタで受信することによって、半導体装置のデータを読み取ることが可能となる。
半導体装置200は、電源(バッテリー)を搭載せず、電磁波により各回路への電源電圧の供給を行う構造とすることができる。電源(バッテリー)を搭載して、電磁波と電源(バッテリー)により各回路に電源電圧を供給する構造とすることもできる。
次に、図面を用いて、上記半導体装置の構造の一例を説明する。図26(A)に半導体装置200の上面構造の一例を示す。また、図26(B)に断面構造の一例を示す。
図26(A)に示すように、半導体装置200はメモリ部230、集積回路部240、アンテナ210が設けられている。なお、集積回路部240は図25に示すアンテナ210およびメモリ部230以外の回路に相当する。
なお、アンテナ210は、メモリ部230に対して、重なって設けてもよいし、重ならずに周囲に設ける構造でもよい。また重なる場合も全面が重なってもよいし、一部が重なっている構造でもよい。
半導体装置200の無線による信号の伝送方式は、電磁結合方式、電磁誘導方式またはマイクロ波方式等を用いることができる。伝送方式は、実施者が使用用途を考慮して適宜選択すればよく、伝送方式に伴って最適なアンテナを設ければよい。
電磁結合方式または電磁誘導方式(例えば13.56MHz帯)を用いる場合には、磁界密度の変化による電磁誘導を利用するため、アンテナとして機能する導電層を輪状(例えば、ループアンテナ)、らせん状(例えば、スパイラルアンテナ)に形成する。
また、マイクロ波方式(例えば、UHF帯(860〜960MHz帯)、2.45GHz帯等)を用いる場合には、信号の伝送に用いる電磁波の波長を考慮してアンテナとして機能する導電層の長さ等の形状を適宜設定すればよい。例えば、アンテナとして機能する導電層を線状(例えば、ダイポールアンテナ)、平坦な形状(例えば、パッチアンテナ)またはリボン型の形状に形成することができる。アンテナとして機能する導電層の形状は線状に限られず、電磁波の波長を考慮して曲線状や蛇行形状またはこれらを組み合わせた形状で設けてもよい。
本実施例の半導体装置200は、曲げたり、撓めたりできるフレキシブルな装置であることを特徴とする。半導体装置200において、図25に示した回路を製造するときに使用した基板ではなく、他の可撓性基板にアンテナや回路が固定されている。図26(B)に示すように、下地絶縁層249、下地絶縁層249上に形成された素子形成層250が、可撓性基板251と可撓性基板252により封止されている。素子形成層250は、アンテナ210、メモリ部230および集積回路部240に相当する、素子形成層250の一方の面(製造時の基板の上方側の面に相当する)には、アンテナ210を保護するための保護絶縁層253が設けられている。
保護絶縁層253には樹脂材料が好ましい。それは、低温で形成できること、および保護絶縁層253はアンテナ210の凹凸を緩和するために形成しており、塗布法により組成物を塗布し、乾燥・焼成をして形成することができるからである。保護絶縁層253として、エポキシ樹脂層を用いて形成する。可撓性基板251は接着材255によって下地絶縁層249に固着されている。可撓性基板252は接着材256によって保護絶縁層253に固着されている。
後述するように、素子形成層250には、メモリ部230、集積回路部240を構成するダイオード、TFT、コンデンサ、抵抗素子などが形成される。これらの素子は、後述するように、同一基板上に形成されている。
図27に、素子形成層250の模式的な断面構造を示す。断面構造の図示の仕方は図1(A)と同様である。図27の中央にメモリ部230のメモリセルの断面を示した。メモリセルはダイオード上に記憶素子が積層されている。また、図面の左側にメモリ部230の駆動回路の断面の一部として、pチャネル型TFT(「pch−TFT」とも表記する。)、nチャネル型TFT(「Nch−TFT」とも表記する。)の断面を示す。図面の右側にアンテナ210の一部の断面と共に、集積回路部240の断面の一部として、共振回路212のコンデンサ、電源回路213の高耐圧型のnチャネル型TFTを示した。なお、集積回路部240にも、高耐圧型のTFTの他、図面の左側の駆動回路と同様のpチャネル型TFTおよびnチャネル型TFTが形成されることはいうまでもない。また、メモリ部230および集積回路部240は、図27に図示されたTFTやコンデンサを複数することはいうまでもない。
基板260は素子形成層250を製造するときに使用される基板である。本実施例ではガラス基板を用いる。基板260上には、素子形成層250から基板260を除去するために用いる剥離層261が形成されている。基板260上に剥離層261を形成してから、下地絶縁層249を形成し、下地絶縁層249上にTFTなどでなる素子形成層250を形成する。以下、図28〜図32および図27に図示する断面図(S1)〜(S21)を用いて、素子形成層250の形成方法を説明する。
基板260にガラス基板を用いる。図(S1)に示すように、基板260上に3層261a〜261cでなる剥離層261を形成する(図28参照)。第1層261aは、平行平板型プラズマCVD装置により、原料ガスにSiH、NOを用いて酸化窒化シリコン膜(SiO、x>y)を厚さ100nm形成する。第2層261bとして、厚さ30nmのタングステン膜をスパッタリング装置で成膜する。第3層261cとして、厚さ200nmの酸化シリコン膜をスパッタリング装置で成膜する。
第3層261c(酸化シリコン)を成膜することで、第2層261b(タングステン)の表面が酸化され、界面にタングステン酸化物が形成される。タングステン酸化物が形成されることで、のちに素子形成層250を他の基板に転載するときに、基板260を分離しやすくなる。第1層261aは、素子形成層250を作製している間、第2層261bの密着性を維持するための層である。
第2層261bには、タングステン(W)他、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)などの金属膜や、これらの金属の化合物膜が好ましい。また、第2層261bの厚さは20nm以上40nm以下とすることができる。
図(S2)に示すように、剥離層261上に、2層構造の下地絶縁層249を形成する(図28参照)。第1層249aとして、プラズマCVD装置により原料ガスにSiH、NO、NH、Hを用いて酸化窒化シリコン(SiO、x<y)を厚さ50nm形成する。第1層249aの窒素の組成比が40%以上となるようにしてバリア性を高めた。第2層249bは、プラズマCVD装置によりSiH、NOを原料ガスに用いて、酸化窒化シリコン(SiO、x>y)を厚さ100nm成膜する。第2層249bの窒素の組成比は0.5%以下とする。
図(S3)に示すように、下地絶縁層249上に、結晶性シリコン膜271を形成する(図28参照)。結晶性シリコン膜271は次の方法で作製する。プラズマCVD装置により、原料ガスにSiHおよびHを用い、厚さ66nmの非晶質シリコン膜を形成する。非晶質シリコン膜にレーザを照射して結晶化させることで、結晶性シリコン膜271とする。レーザ照射方法の一例を示す。LD励起のYVOレーザの第2高調波(波長532nm)を照射する。特に第2高調波に限定する必要はないが、第2高調波はエネルギー効率の点で3次以上の高次の高調波より優れている。照射面において、光学系によりビームの形状が長さ500μm、幅20μm程度の線状となるように、またその強度が10〜20Wとなるようにする。またビームを基板に対して相対的に10〜50cm/secの速度で移動する。
図(S4)に示すように、結晶性シリコン膜271にp型不純物を添加する(図28参照)。ここでは、イオンドーピング装置において、ドーピングガスに水素で希釈したジボラン(B)を用い、ボロンを結晶性シリコン膜271の全体に添加する。非晶質シリコンを結晶化した結晶性シリコンは不対結合を有するため、理想的な真性シリコンではなく、弱いn型の導電性を示す。そのため、p型不純物を微量添加することにより、結晶性シリコン膜271が真性シリコンとなるようにする効果がある。図(S4)の工程は必要に応じて行えばよい。
図(S5)に示すように、結晶性シリコン膜271を素子ごとに分割し、半導体層272〜276を形成する(図28参照)。半導体層272にメモリセルのダイオードのpn接合が形成される半導体膜である。半導体層273〜275は、それぞれ、TFTのチャネル形成領域、ソース領域およびドレイン領域が形成される半導体膜である。半導体層276はMIS型コンデンサの電極を構成する。結晶性シリコン膜271を加工する方法の一例を示す。フォトリソグラフィ工程によりレジストを結晶性シリコン膜271上に形成し、レジストをマスクにして、ドライエッチング装置により、エッチングガスにSF、Oを用いて結晶性シリコン膜271をエッチングすることで、所定の形状の半導体層272〜276を形成する。
図(S6)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR31を形成し、nチャネル型TFTの半導体層274および275にp型不純物を微量添加する(図29参照)。ここでは、ドーピングガスに水素で希釈したジボラン(B)を用い、イオンドーピング装置により半導体層274、275にボロンをドーピングする。ドーピングが終了したらレジストR31を除去する。
図(S6)の工程は、nチャネル型TFTのしきい値電圧が負の電圧にならないようすることを目的とする。nチャネル型TFTの半導体層274、275に5×1015atoms/cm以上1×1017atoms/cm以下の濃度でボロンを添加すればよい。図(S6)の工程は必要に応じて行えばよい。また、メモリセルの半導体層272にp型不純物を添加してもよい。
図(S7)に示すように、基板260全体に絶縁膜277を形成する(図29参照)。絶縁膜277はTFTのゲート絶縁膜、コンデンサの誘電体となる。ここでは、プラズマCVD装置により、プラズマCVD装置により原料ガスSiH、NOを用いて酸化窒化シリコン膜(SiO、x>y)を厚さ20〜40nm形成する。
図(S8)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR32を形成し、メモリセルの半導体層272およびコンデンサの半導体層276にn型不純物を添加する(図29参照)。この工程により、半導体層272のn型不純物領域とコンデンサの一方の電極として機能するn型不純物領域のn型不純物の濃度が決定される。ドーピングガスに水素で希釈したホスフィン(PH)を用いて、イオンドーピング装置により半導体層272、276にリンをドーピングする。よって、半導体層272全体がn型不純物領域278となり、半導体層276全体がn型不純物領域279となる。ドーピング工程が終了したら、レジストR32を除去する。
図(S9)に示すように、絶縁膜277上に導電膜281を形成する(図29参照)。導電膜281は、TFTのゲート電極などを構成する。ここでは、導電膜281を2層の多層構造とする。1層目は厚さ30nmのタンタル窒化物(TaN)、2層目は厚さ370nmのタングステン(W)とする。タンタル窒化物、タングステンはそれぞれスパッタリング装置で成膜する。
導電膜281上にフォトリソグラフィ工程によりレジストを形成し、エッチング装置により導電膜281をエッチングして、図(S10)に示すように、第1導電膜283〜286を半導体層273〜276上に形成する(図30参照)。第1導電膜283〜286はTFTのゲート電極またはゲート配線となる。高耐圧型のnチャネル型TFTでは、他のTFTよりもゲート幅(チャネル長)が広くなるように、導電膜285を形成している。第1導電膜286はコンデンサの一方の電極を構成する。
導電膜281はドライエッチング法によりエッチングする。エッチング装置にICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング装置法を用いる。エッチングガスとしては、はじめにタングステンをエッチングするためCl、SF、Oの混合ガスを用い、次に、処理室に導入するエッチングガスをCl2ガスのみに変更し、タンタル窒化物をエッチングする。
図(S11)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR33を形成する。nチャネル型TFTの半導体層274と275にn型不純物を添加する。第1導電膜284がマスクとなり半導体層274にn型低濃度不純物領域288、289が自己整合的に形成され、第1導電膜285がマスクとなり半導体層275にn型低濃度不純物領域290、291が自己整合的に形成される(図30参照)。本実施例では、水素で希釈したホスフィン(PH)をドーピングガスに用い、イオンドーピング装置により半導体層274、275にリンを添加する。図(S11)の工程は、nチャネル型TFTにLDD領域を形成するための工程である。n型低濃度不純物領域288、289のn型不純物が、1×1016atoms/cm以上5×1018atoms/cm以下の範囲で含まれるようにする。
図(S12)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR34を形成する。メモリセルの半導体層272、およびpチャネル型TFTの半導体層273にp型不純物を添加する。半導体層272は、n型不純物領域272nとして残す部分がレジストR34に覆われているため、露出している領域272pがp型不純物領域となる。この不純物添加工程により、半導体層272には、pn接合を構成するn型不純物領域272nとp型不純物領域272pが形成される。半導体層272は予めn型不純物領域278とされているため、領域272pがp型の導電性を示すように、予め添加されているn型不純物よりも高濃度にp型不純物を添加する。
第1導電膜283がマスクとなり半導体層273にp型高濃度不純物領域273a、273bが自己整合的に形成される。また第1導電膜283で覆われている領域273cがチャネル形成領域として自己整合的に形成される。
p型不純物領域の添加は、ドーピングガスに水素で希釈したジボラン(B)を用いて、イオンドーピング装置により半導体層274、275にボロンをドーピングする。ドーピングが終了したらレジストR34を除去する。
図(S13)に示すように、第1導電膜283〜286の周囲に絶縁層293〜296を形成する(図30参照)。絶縁層293〜296はサイドウォール、側壁と呼ばれるものである。まず、原料ガスにSiH、NOを用いて、プラズマCVD装置により酸化窒化シリコン膜(SiO、x>y)を100nmの厚さに形成する。次に、原料ガスにSiH、NOを用いて、LPCVD装置により酸化シリコン膜を200nmの厚さに形成する。上層の酸化シリコン膜と下層の窒化酸化シリコン膜ドライエッチング処理をすることで、絶縁層293〜296が形成される。この一連の工程で、酸化窒化シリコンでなる絶縁膜277もエッチングされ、絶縁膜277は第1導電膜283〜286と絶縁層293〜296の下部のみ残る。
図(S14)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR35を形成する。nチャネル型TFTの半導体層274、275とコンデンサの半導体層276にn型不純物を添加し、n型高濃度不純物領域を形成する(図31参照)。半導体層274は、第1導電膜284、絶縁層294がマスクとなり、n型低濃度不純物領域288、299(図30(S11)参照)にさらにn型不純物が添加され、n型高濃度不純物領域274a、274bが自己整合的に形成される。第1導電膜284と重なる領域274cがチャネル形成領域として自己整合的に確定する。また、n型低濃度不純物領域288、299において絶縁層294と重なる領域は、そのままn型低濃度不純物領域274e、274dとして確定する。
半導体層275も半導体層274と同様、n型高濃度不純物領域275a、275b、チャネル形成領域275c、n型低濃度不純物領域275e、275dが形成される。
このとき、半導体層276全体はn型不純物領域279が形成されている(図29(S8)参照)。第1導電膜286および絶縁層296がマスクとなり、n型不純物領域279にさらにn型不純物が添加され、n型高濃度不純物領域276a、276bが自己整合的に形成される。半導体層276の第1導電膜286および絶縁層296と重なる領域がn型不純物領域276cとして確定する。
n型不純物の添加工程は、上述したとおり、イオンドーピング装置を使用し、ドーピングガスに水素で希釈したホスフィン(PH)を用いればよい。nチャネル型TFTのn型高濃度不純物領域274a、274b、275a、275bには、リンの濃度が1×1020atoms/cm以上2×1021atoms/cm以下の範囲になるように、リンがドーピングされる。
上述したように、本実施例では、薄膜トランジスタおよびコンデンサの半導体膜に不純物を添加する一連の工程において、メモリセルのn型不純物領域272n、p型不純物領域272pが形成される。本実施例では、n型不純物領域272nとコンデンサのn型高濃度不純物領域276a、276bとは、n型不純物およびp型不純物の濃度が同じになる。よって、同じシート抵抗を示すこととなる。p型不純物領域272pは、pチャネル型薄膜トランジスタのp型高濃度不純物領域273a、273bとp型不純物の濃度が同じになるが、n型不純物の濃度は高い。また、p型不純物領域272pは、コンデンサのn型不純物領域276cとn型不純物の濃度が同じになる。
レジストR35を除去し、図(S15)に示すように、キャップ絶縁膜298を形成する(図31参照)。キャップ絶縁膜298として、プラズマCVD装置により酸化窒化シリコン膜(SiO、x>y)を50nmの厚さに形成する。酸化窒化シリコン膜の原料ガスには、SiH、NOを用いる。キャップ絶縁膜298を成膜した後、窒素雰囲気中で550℃の加熱処理を行い、半導体層272〜276に添加したn型不純物およびp型不純物を活性化する。
図(S16)に示すように、第1層間絶縁膜299、300を形成する。1層目の第1層間絶縁膜299として、プラズマCVD装置により原料ガスにSiH、NOを用いて、酸化窒化シリコン(SiO、x<y)を100nmの厚さに形成する。2層目の第1層間絶縁膜300には、プラズマCVD装置により原料ガスにSiH、NO、NH、Hを用いて、酸化窒化シリコン(SiO、x>y)を600nmの厚さに形成する。
フォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程により、第1層間絶縁膜299、300およびキャップ絶縁膜298を除去し、コンタクトホールを形成する。第1層間絶縁膜300上に導電膜を形成する。ここでは、導電膜を4層構造とする。下から、厚さ60nmのTi、40nmのTiN、500nmの純アルミニウム、100nmのTiの順に積層する。それぞれの層はスパッタリング装置で成膜する。フォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程により導電膜を所定の形状に加工し、第2導電膜301〜314を形成する。
なお、第2導電膜と第1導電膜が接続されることを説明するため、図面では、第2導電膜と第1導電膜が半導体層上で接続するように示しているが、実際には、第2導電膜と第1導電膜とのコンタクト部分は半導体層と重ならないように形成されている。
メモリセルの第2導電膜301はワード線を形成する。第2導電膜302はダイオードと記憶素子を接続するための電極であり、メモリセルごとに分割されている。第2導電膜312によりn型高濃度不純物領域276aと276bが接続されている。よって、n型不純物領域276c、絶縁膜277、第1導電膜286でなる積層構造のMIS型コンデンサが形成される。第2導電膜314は集積回路部240の端子であり、アンテナ210が接続される。
図(S17)に示すように、第2層間絶縁膜316を形成する。第2層間絶縁膜316には、第2導電膜302、316に達するコンタクトホール317、318を形成する(図31)。第2層間絶縁膜316を感光性ポリイミドで形成する例を示す。スピナーを用いて1.5μmの厚さでポリイミドを塗布する。フォトリソグラフィ工程を用いて、ポリイミドを露光し、現像することでコンタクトホール317、318が形成されたポリイミドが形成される。現像後、ポリイミドを焼成する。
図(S18)に示すように、第2層間絶縁膜316上に導電膜を形成する。フォトリソグラフィ工程とエッチング工程により、この導電膜を所定の形状に加工し、第3導電膜319、320を形成する(図32参照)。第3導電膜319、320を構成する導電膜として、厚さ100nmのTiをスパッタリング装置で成膜する。第3導電膜319は、記憶素子MEの下部電極であり、メモリセルごとに分割されて形成される。第3導電膜320はアンテナ210を集積回路部240の端子(第2導電膜314)と接続するためのアンテナのバンプである。
図(S19)に示すように、開口部322、323が形成された第3層間絶縁膜321を形成する。ここでは、第2層間絶縁膜316と同様の方法で、第3層間絶縁膜321を感光性ポリイミドで形成する。開口部322によって、記憶素子の位置、面積、形状が決定される。開口部323はアンテナ210を形成する領域に形成される。
図(S20)に示すように、開口部323にアンテナ210として機能する導電膜326を形成する。蒸着装置により、メタルマスクを用いてアルミニウムを蒸着し、所定の形状の導電膜326を開口部323に形成する。
図(S21)に示すように、開口部322に有機化合物層327、第4導電膜328を形成し、記憶素子を形成する(図27参照)。蒸着装置により、有機化合物層327、第4導電膜328共にメタルマスクを用いて蒸着する。第4導電膜328はメモリセルのビット線を構成する。図(S1)〜(S21)に示す工程を経て、基板260上に素子形成層250が形成される。
なお、コンデンサの半導体層276の不純物領域をn型としたが、p型とすることもできる。この場合、図29(S8)の工程でp型の不純物領域を添加する。図29(S8)の工程でメモリセルの半導体層272全体がp型不純物領域とされる。そのため、図30(S12)の工程で、半導体層272にp型不純物を添加しない。そして図31(S14)の工程で半導体層272の所定の領域にn型不純物を添加する。
次に、図26(B)に示すように素子形成層250を可撓性基板251と252の中に封止する工程を説明する。
アンテナ210、記憶素子を保護するための保護絶縁層253を形成する。フォトリソグラフィ工程とエッチング工程を行う、またはレーザ光を照射することにより、保護絶縁層253と共に素子形成層250に積層された絶縁膜を除去し、剥離層261に達する開口部を形成する。基板260上には、1つの半導体装置200の素子形成層250だけでなく、同じ素子形成層250が多数形成されている。開口部は素子形成層250を1つずつ分割するために形成される。
次に、保護絶縁層253上面に転載用の基板を一時的に固定した後、基板260を剥離する。剥離層261の第2層261bと第3層261cの界面の接合が弱くなっているため、物理的に力を加えることで開口部の端部から剥離が進行し、素子形成層250から基板260を剥がすことできる。基板260が剥がれた下地絶縁層249に可撓性基板251を接着材255により固定する。そして、転載用の基板を取り外す。保護絶縁層253に他方の可撓性基板252を接着材256により固定する。そして、基板251と基板252の外側から圧力を加えながら、加熱処理をすることにより、可撓性基板251と可撓性基板252で素子形成層250を封止する。
本実施例では、集積回路部240と共にアンテナ210を形成する例について説明したが、アンテナ210を形成することを省略することもできる。この場合は、可撓性基板にアンテナを形成し、素子形成層250の集積回路部240と電気的に接続するように、貼り合わせればよい。
また、本実施例では作製時に使用した基板260を素子形成層250から剥離する例を示したが、作製時に使用した基板を残すこともできる。この場合、基板が撓むように、基板を研磨する又は研削することで、基板を薄くすればよい。
本実施例の半導体装置200は、無線チップとして機能し、小型、薄型、軽量であると共に、フレキシブルである。よって半導体装置200を物品に取り付けても、外観、美観、品質を損なわないようにすることができる。実施例2に半導体装置200の使用方法について説明する。
図33を用いて、実施例1で説明した無線チップとして機能する半導体装置200の使用方法を説明する。無線チップの用途は広範にわたるが、例えば、紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類(運転免許証や住民票等、図33(A)参照)、包装用容器類(包装紙やボトル等、図33(C)参照)、記録媒体(DVDソフトやビデオテープ等、図33(B)参照)、乗り物類(自転車等、図33(D)参照)、身の回り品(鞄や眼鏡等)、食品類、植物類、動物類、人体、衣類、生活用品類、電子機器等の商品や荷物の荷札(図33(E)、図33(F)参照)等の物品に設けて使用することができる。電子機器とは、液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置(単にテレビ、テレビ受像機、テレビジョン受像機とも呼ぶ)及び携帯電話等を指す。
本発明の半導体装置200は、本発明の記憶素子を有し、プリント基板に実装したり、表面に貼ったり、埋め込んだりすることにより、物品に固定される。例えば、本なら紙に埋め込んだり、有機樹脂からなるパッケージなら当該有機樹脂に埋め込んだりして各物品に固定される。本発明の半導体装置200は、小型、薄型、軽量を実現するため、物品に固定した後も、その物品自体のデザイン性を損なうことがない。また、紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類等に本発明の半導体装置200を設けることにより、認証機能を設けることができ、この認証機能を活用すれば、偽造を防止することができる。また、包装用容器類、記録媒体、身の回り品、食品類、衣類、生活用品類、電子機器等に本発明の半導体装置を取り付けることにより、検品システム等のシステムの効率化を図ることができる。
(A)記憶装置の一部の断面構成を示す図であり、図1(B)のx−x’断面、図、(B)メモリセルMCの上面図、(C)図1(B)のメモリセルの等価回路図(実施形態1) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態1) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態1) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態1) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態1) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態1) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態1) (A)記憶装置の作製方法を説明するための、記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態1) (A)記憶装置の作製方法を説明するための、記憶装置一部の断面構成を示す図、B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態1) (A)記憶装置の作製方法を説明するための、記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態1) 記憶装置の構成を示すブロック図(実施形態1) メモリセルアレイの等価回路図(実施形態1) 記憶素子の断面構成を示す図(実施形態1) (A)記憶装置の一部の断面構成を示す図であり、図1(B)のx−x’断面、図、(B)メモリセルMCの上面図、(C)図1(B)のメモリセルの等価回路図(実施形態2) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態2) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態2) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態2) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態2) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態2) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態2) (A)記憶装置の作製方法を説明するための記憶装置一部の断面構成を示す図、(B)記憶装置の作製方法を説明するためのメモリセルの上面構成を示す図(実施形態2) (A)〜(C)本発明のメモリセルの設計例を示す図(実施形態4) 本発明のメモリセルの設計例を示す図(実施形態4) (A)比較例のメモリセルの寸法の設計例を示す図、(B)図23を図24(A)と同じ縮尺にした上面図(実施形態4) 半導体装置の構成例を示すブロック図(実施例1) (A)半導体装置の上面構造を説明するための図、(B)断面構造を説明するための図(実施例1) 半導体装置の素子形成層の断面図(実施例1) (S1)〜(S5)半導体装置の素子形成層の作製工程を説明するための断面図(実施例1) (S6)〜(S9)半導体装置の素子形成層の作製工程を説明するための断面図(実施例1) (S10)〜(S13)半導体装置の素子形成層の作製工程を説明するための断面図(実施例1) (S14)〜(S17)半導体装置の素子形成層の作製工程を説明するための断面図(実施例1) (S18)〜(S20)半導体装置の素子形成層の作製工程を説明するための断面図(実施例1) 半導体装置の使用方法を説明するための図(A)証書類の例、(B)記録媒体の例、(C)包装用容器類の例、(D)乗り物類の例、(E)身の回り品の例、(F)身の回り品の例(実施例2)
符号の説明
B ビット線
W ワード線
MC メモリセル
MD 記憶素子
DI ダイオード
R1〜R1、R11〜R14、R31〜R35 レジスト
10 基板
11 メモリセルアレイ
12 ビット線駆動回路
13 ワード線駆動回路
21 導電層
22 導電層
23 有機化合物層
31 下地膜
32 半導体膜
32n n型不純物領域
32p p型不純物領域
33 半導体膜
33a、33b p型高濃度不純物領域
33c チャネル形成領域
34 半導体膜
34a、34b n型高濃度不純物領域
34c チャネル形成領域
35 絶縁膜
37、38 第1導電膜
39 第1層間絶縁膜
40、41 コンタクトホール
46〜51 第2導電膜
53 第2層間絶縁膜
54 コンタクトホール
55 第3導電膜
56 第3層間絶縁膜
57 開口部
58 有機化合物層
59 第4導電膜
61 n型不純物領域
71 n型不純物領域
76 導電膜
77 導電膜
81 導電膜
82 導電膜
83 導電膜
84 コンタクトホール
86 コンタクトホール
88 導電膜
89 コンタクトホール
93 導電膜
200 半導体装置
210 アンテナ
212 共振回路
213 電源回路
214 リセット回路
215 クロック発生回路
216 データ復調回路
217 データ変調回路
220 制御回路
221 コード抽出回路
222 コード判定回路
223 CRC判定回路
224 出力ユニット回路
230 メモリ部
240 集積回路部
249 下地絶縁層
249a 第1層
249b 第2層
250 素子形成層
251 可撓性基板
252 可撓性基板
253 保護絶縁層
255、256 接着材
260 基板
261 剥離層
261a 第1層
261b 第2層
261c 第3層
271 結晶性シリコン膜
272半導体層
272n n型不純物領域
272p p型不純物領域
273半導体層
273a、273b p型高濃度不純物領域
273c チャネル形成領域
274半導体層
274a、274b n型高濃度不純物領域
274c チャネル形成領域
274e、274d n型低濃度不純物領域
275半導体層
275a、275b n型高濃度不純物領域
275c チャネル形成領域
275e、275d n型低濃度不純物領域
276半導体層
276a、276b n型高濃度不純物領域
276c n型不純物領域
277 絶縁膜
278、279 n型不純物領域
281 導電膜
283〜286 第1導電膜
288〜291 n型低濃度不純物領域
293〜296 絶縁層
298 キャップ絶縁膜
299、300 第1層間絶縁膜
301〜314 第2導電膜
316 第2層間絶縁膜
317、318 コンタクトホール
319、320 第3導電膜
321 層間絶縁膜
322、323 開口部
326 導電膜
327 有機化合物層
328 第4導電膜

Claims (1)

  1. 第1乃至第3の半導体層を形成し、
    前記第1乃至第3の半導体層上に第1の絶縁層を形成し、
    前記第1の絶縁層上の前記第2の半導体層と重なる位置に第1のゲート電極を形成し、前記第1の絶縁層上の前記第3の半導体層と重なる位置に第2のゲート電極を形成し、
    前記第2の半導体層の全体と第3の半導体層の全体とを覆う第1のレジストを形成し、
    前記第1の半導体層の全体に第1のn型不純物を添加し、
    前記第1のレジストを除去し、
    前記第1の半導体層の第1の領域を覆う第2のレジストと前記第3の半導体層の全体を覆う第3のレジストを形成し、
    前記第1の半導体層の第2の領域にp型不純物を添加するとともに、前記第1のゲート電極をマスクとして自己整合的に前記第2の半導体層に前記p型不純物を添加し、
    前記第2及び第3のレジストを除去し、
    前記第1の半導体層の全体を覆う第4のレジストと前記第2の半導体層の全体を覆う第5のレジストとを形成し、
    前記第2のゲート電極をマスクとして自己整合的に前記第3の半導体層に第2のn型不純物を添加し、
    前記第4及び第5のレジストを除去し、
    前記第1の絶縁層及び前記第1及び第2のゲート電極を覆う第の絶縁を形成し、
    前記第の絶縁に第1のコンタクトホールを形成し、
    前記第の絶縁上に第1の配線を形成し、
    前記第1の配線を覆う第の絶縁を形成し、
    前記第の絶縁に第2のコンタクトホールを形成し、
    前記第の絶縁上に第1の電極を形成し、
    前記第1の電極を覆う第の絶縁を形成し、
    前記第の絶縁に前記第1の電極に達する開口部を形成し、
    前記開口部において露出した前記第1の電極上及び前記第の絶縁上に有機化合物層を形成し、
    前記有機化合物層上に第2の電極を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
JP2007112835A 2006-04-28 2007-04-23 半導体装置の作製方法 Active JP5137453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007112835A JP5137453B2 (ja) 2006-04-28 2007-04-23 半導体装置の作製方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006127087 2006-04-28
JP2006127087 2006-04-28
JP2007112835A JP5137453B2 (ja) 2006-04-28 2007-04-23 半導体装置の作製方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007318104A JP2007318104A (ja) 2007-12-06
JP2007318104A5 JP2007318104A5 (ja) 2010-05-06
JP5137453B2 true JP5137453B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=38851652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007112835A Active JP5137453B2 (ja) 2006-04-28 2007-04-23 半導体装置の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5137453B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026865A1 (en) 2008-09-05 2010-03-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor memory device and semiconductor device
JP5455753B2 (ja) 2009-04-06 2014-03-26 株式会社半導体エネルギー研究所 Icカード
US9368606B2 (en) * 2012-12-14 2016-06-14 Cypress Semiconductor Corporation Memory first process flow and device
US10014380B2 (en) 2012-12-14 2018-07-03 Cypress Semiconductor Corporation Memory first process flow and device

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10170955A (ja) * 1996-12-09 1998-06-26 Fujitsu Ltd 液晶表示装置及びその製造方法
JP3415401B2 (ja) * 1997-08-28 2003-06-09 株式会社東芝 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP2004128471A (ja) * 2002-08-07 2004-04-22 Canon Inc 不揮発メモリ装置
JP4541651B2 (ja) * 2003-03-13 2010-09-08 シャープ株式会社 抵抗変化機能体、メモリおよびその製造方法並びに半導体装置および電子機器
JP2005116889A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Mitsubishi Electric Corp ポリシリコン膜におけるpn接合の形成方法、薄膜トランジスタ基板の製造方法、および画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007318104A (ja) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7858972B2 (en) Memory device and semiconductor device
KR101420606B1 (ko) 반도체 장치
JP5204959B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US7928510B2 (en) Manufacturing method of semiconductor device
US7820495B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
US8295104B2 (en) Semiconductor device
US7352789B2 (en) Laser light irradiation apparatus and laser light irradiation method
US9130051B2 (en) Semiconductor device including semiconductor layer over insulating layer and manufacturing method thereof
TWI427794B (zh) 半導體裝置和該半導體裝置的製造方法
JP5137453B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US7692999B2 (en) Nonvolatile memory and semiconductor device including nonvolatile memory
JP5297591B2 (ja) 半導体装置
JP4912671B2 (ja) 半導体装置
JP2008010849A (ja) 半導体装置及び半導体装置の作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100317

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5137453

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250