JP5137246B2 - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
従来からCDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)通信システムでは、移動局装置がランダムアクセス時においてランダムアクセスチャネルでプリアンブルを送信する場合、基地局装置からデータ受付信号(ACK信号)が送られてくるまで、データを複数回、送信電力を徐々に上げて送信する送信電力制御方式が用いられている。また、3GPP E−UTRA(The 3rd Generation Partnership Project Evolved Universal Terrestrial Radio Access、第3世代パートナシップ・プロジェクト、ユニバーサル地上無線アクセスの進化)においても同様のランダムアクセス方式が検討されている(例えば、非特許文献1、2参照)。
また、伝搬状況が良い場合には下り無線同期が確立するまでの初期送信電力制御区間を短くする方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。これは、基地局装置が移動局装置から通知されるランピング回数(同期検出表示チャネルAICHのACK信号を受信するまでにランダムアクセスチャネルでプリアンブルを送信した回数)を基地局装置の上位制御装置に送り、ランピング回数から伝搬状況の良否を判断して、移動局装置が同期確立時に用いる初期送信電力値を増減し、取得した伝搬状況が良好である場合は、移動局装置の送信電力値を漸増させ初期送信電力値に到達するように制御するパラメータである増加回数、増加幅および増加周期の一部または全部を少な目に設定するものである。
また、一度算出したランダムアクセスチャネルのプリアンブルパートの初期送信電力値を補正し最適な初期送信電力値でオープンループ送信電力制御が行えるようにする方式も知られている(例えば、特許文献2参照)。これは、基地局装置とのランダムアクセス通信は送信電力値算出部が算出した初期送信電力値を用いて開始されるもので、成功しなければ、送信電力値を徐々に上げながらプリアンブルパートの再送を繰り返す。成功すると、そのときの送信電力値を用いてランダムアクセスチャネルのメッセージパートを送信する。初期送信電力補正値算出部は、初期送信電力値と成功したときの送信電力値との差分から補正値を算出する。送信電力値算出部は次回のランダムアクセス通信の開始時に先に算出した初期送信電力値に補正値を加算した値を今回の初期送信電力値とする。
また、パケット伝送時あるいはランダムアクセス時における通信を必要最小限の送信電力で実現することによって、他ユーザへの干渉を低減する方式も知られている(例えば、特許文献3参照)。これは、受信レベル判定回路が受信信号の強度と記憶回路に設定されるAICH受信判定閾値よりも低い値の受信レベル判定閾値との大小比較から受信信号の受信レベルを判定するものである。送信電力制御回路は、受信レベル判定回路が、受信信号の受信レベルが受信レベル判定閾値を超えないと判定している間は、送信電力の段階的な増加処理を実施し、受信信号の受信レベルが受信レベル判定閾値を超えると、送信電力の段階的な増加処理を行わず前回と同値の送信電力を用いた送信制御を実施する。
3GPP標準規格(3GPP TS25.214;6章 Random access procedure,p35−p37) 3GPP標準規格(3GPP TS36.213;6章 Random access procedure,p11) 特開2006−287489号公報 特開2007−97055号公報 特開2004−260753号公報
しかしながら、従来技術によるランダムアクセスの通信方式においては、基地局装置において測定された情報のみに基づいて、移動局装置がランダムアクセスを行うために必要な情報を基地局装置が決定して移動局装置に対して報知していたため、初期送信電力等の移動局装置がランダムアクセスを行うために必要な情報の設定が最適化されていないという問題がある。このため、ランダムアクセス成功率が低下し、無線リソースの有効活用ができないという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ランダムアクセスの通信方式において、移動局装置がランダムアクセスを行うために必要な情報の設定を最適化することができる無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明は、移動局装置が基地局装置に対してランダムアクセスを行う無線通信システムであって、前記移動局装置が前記基地局装置に対するランダムアクセスに成功するまでの送信履歴情報であるランダムアクセス履歴情報を前記ランダムアクセス成功後に前記基地局装置に対して送信するランダムアクセス履歴情報送信手段を具備し、前記基地局装置が、前記ランダムアクセス履歴情報と設定するべき設定情報とが予めマッピングされたマップデータを参照して、前記移動局装置から送信された前記ランダムアクセス履歴情報に対応する前記設定情報を特定し、該設定情報を前記基地局装置に対して前記移動局装置が次回ランダムアクセスする際の送信条件であるランダムアクセス情報としてを設定するランダムアクセス情報設定手段と、前記ランダムアクセス情報設定手段によって設定された前記ランダムアクセス情報を含む報知情報を前記移動局装置に対して報知する報知手段とを具備前記ランダムアクセス履歴情報は、前記移動局装置がランダムアクセスに成功するまでの再送回数、送信に成功した場合の送信電力、送信に成功した場合の下りSIRおよび送信に失敗した場合の周波数の情報のうち、少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする。
本発明は、前記ランダムアクセス情報は、初期送信電力、再送時の送信電力増加ステップ幅、最大再送回数、ランダムアクセスに使用する周波数およびランダムアクセスに使用する周波数のホッピング設定の情報を含むことを特徴とする。
本発明は、前記マップデータは、送信に成功した場合の送信電力、送信に成功した場合の下りSIRおよび送信に失敗した場合の周波数の情報のうち、少なくとも1つの情報と、前記ランダムアクセスに成功するまでの再送回数との組合せに対して、前記設定するべき設定情報がマッピングされていることを特徴とする。
本発明は、移動局装置が基地局装置に対してランダムアクセスを行う無線通信方法であって、前記移動局装置が、前記基地局装置に対するランダムアクセスに成功するまでの送信履歴情報であるランダムアクセス履歴情報を前記ランダムアクセス成功後に前記基地局装置に対して送信するランダムアクセス履歴情報送信ステップと、前記基地局装置が、前記ランダムアクセス履歴情報と設定するべき設定情報とが予めマッピングされたマップデータを参照して、前記移動局装置から送信された前記ランダムアクセス履歴情報に対応する前記設定情報を特定し、該設定情報を前記基地局装置に対して前記移動局装置が次回ランダムアクセスする際の送信条件であるランダムアクセス情報としてを設定するランダムアクセス情報設定ステップと、前記ランダムアクセス情報設定手段によって設定された前記ランダムアクセス情報を含む報知情報を前記移動局装置に対して報知する報知ステップとを有し、前記ランダムアクセス履歴情報は、前記移動局装置がランダムアクセスに成功するまでの再送回数、送信に成功した場合の送信電力、送信に成功した場合の下りSIRおよび送信に失敗した場合の周波数の情報のうち、少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする。
本発明によれば、移動局装置がランダムアクセスするために必要な情報を、基地局装置から移動局装置に対する報知情報内に設定する際に、基地局装置配下の移動局装置においてのみ測定し得るランダムアクセス履歴情報を収集して、この収集したランダムアクセス履歴情報に基づいて、ランダムアクセスするために必要な設定情報を特定し、この特定した設定情報であるランダムアクセス情報を含む報知情報を生成して移動局装置に対して報知するようにしたため、ランダムアクセスするために必要なランダムアクセス情報が最適化された報知情報を移動局装置に対して報知することができる。これにより、ランダムアクセス成功率の向上および無線リソースの有効活用を図ることができるという効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態による無線通信システムを図面を参照して説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、符号1101、1102は、携帯電話端末等の移動局装置である。符号1201は、移動局装置1101や移動局装置1102との間で無線通信回線を確立して無線通信による情報通信を行う基地局装置である。符号1202、1203は、基地局装置1201と同様の構成を備える基地局装置であり、基地局装置1201、1202、1203は、移動通信交換網(ネットワーク)Nに接続される。基地局装置1201、1202、1203のそれぞれまたはいずれかは、複数の基地局装置1201、1202、1203と通信しながら移動に伴い基地局装置を切り替える制御を行う基地局装置制御装置を含んでいても良い。
次に、図1に示す移動局装置1101の詳細な構成を説明する。移動局装置1101は、情報送信機能を実現する送信部114内に、プリアンブル再送回数カウンタ111、プリアンブル送信電力記録部112およびプリアンブル送信周波数記録部113を備えている。プリアンブル再送回数カウンタ111は、ランダムアクセスの際のプリアンブル(フレーム送信の開始を認識させ、同期をとるタイミングを与えるための信号であって、ランダムアクセスチャネルRACHで送信されるもの)の再送回数をカウントして記録する。プリアンブル送信電力記録部112は、プリアンブル送信時の送信電力を検出して保持する。プリアンブル送信電力記録部112には、プリアンブル送信の成功または失敗に関わらずプリアンブル送信時の送信電力が保持される。プリアンブル送信周波数記録部113は、プリアンブル送信失敗時の送信周波数の情報を保持する。プリアンブル送信周波数記録部113には、プリアンブル送信に成功するまでのすべての送信失敗時の送信周波数が保持される。
また、情報受信機能を実現する受信部117は、下りSIR算出部116を備えている。下りSIR算出部116は、基地局装置1201からの下りリンクの信号電力と干渉電力を測定し、SIR(信号電力対干渉電力比)を算出する。SIRの値が小さい値の場合は干渉電力が大きく(すなわち、干渉が大きい)、大きい値は干渉電力が小さい(すなわち、干渉が小さい)ことを意味する。また、送信部114は、プリアンブル再送回数、プリアンブル送信電力、プリアンブル送信周波数、下りSIRを基地局装置1201へ送信する機能を有する。制御部115は、送信部114および受信部117と信号のやり取りを行って、移動局装置101の処理動作を統括して制御する。アンテナ部118は、送信部114からの無線周波数の高周波信号を電波にして基地局装置1201に向けて送出し、また、基地局装置1201からの高周波信号の電波を受波して、その無線周波数の信号を受信部116に与える。移動局装置1102の詳細な構成は、移動局装置1101と同様であるためここでは詳細な説明を省略する。
次に、図1に示す基地局装置1201の詳細な構成を説明する。基地局装置1201は、情報送信機能を実現する送信部122内に、ランダムアクセス報知情報送信部121を備えている。また、基地局装置1201の処理動作を統括して制御する制御部124内に、ランダムアクセス報知情報生成手段123を備えている。また、情報受信機能を実現する受信部127内に、ランダムアクセス決定用情報受信処理部125およびランダムアクセス受信周波数記録部126を備えている。ランダムアクセス報知情報送信部121は、移動局装置1101、1102に対してランダムアクセスのため必要な各種設定情報を送信する。各種設定情報とは、初期送信電力、ランピングステップ(再送時の送信電力増加ステップ幅)、最大再送回数、使用する送信周波数およびランダムアクセスに使用する周波数のホッピング設定の情報を少なくとも含む情報である。
ランダムアクセス決定用情報受信処理部125は、移動局装置1101が送信したランダムアクセス成功後(ACK信号を受信した後)のメッセージパートにて送信されるプリアンブル再送回数、プリアンブル送信周波数および下りSIRを受信し、受信したプリアンブル再送回数、プリアンブル送信周波数および下りSIRの情報と、ランダムアクセス受信周波数記録部126から出力されるプリアンブル送信成功時の周波数情報とをランダムアクセス報知情報生成手段123へ送出する。ここで送出する情報には、一回のランダムアクセス成功に対して、成功した送信周波数、成功した送信電力、再送回数、再送回数分の失敗した送信周波数が含まれる。ランダムアクセス受信周波数記録部126は、移動局装置1101が送信したプリアンブルの受信に成功した際の周波数を測定して記録する。
ランダムアクセス報知情報生成手段123は、ランダムアクセス決定用情報受信処理部125から出力される移動局装置1101からのプリアンブル再送回数、プリアンブル送信失敗時の周波数、下りSIRおよびランダムアクセス受信周波数記録部126が測定するプリアンブル受信成功時の周波数から、移動局装置1101がランダムアクセスするために必要な各種設定情報を生成して、このランダムアクセスするために必要な各種設定情報をランダムアクセス報知情報送信部121へ送出する。アンテナ部128は、送信部122からの無線周波数の高周波信号を電波にして移動局装置1101に向けて送出し、また、移動局装置1101からの高周波信号の電波を受波して、その無線周波数の信号を受信部127に与える。
次に、図2を参照して、図1に示す移動局装置1101の動作を説明する。図2は移動局装置1101におけるランダムアクセス時の動作を示すフローチャートである。まず、移動局装置1101の受信部117は、セルサーチに成功した場合に、基地局装置1201から報知される報知チャネルの報知情報を受信する(ステップS201)。この報知情報には、ランダムアクセスに必要な設定情報が含まれる。下りSIR算出部116は、受信した基準チャネルの無線信号を測定し、この測定結果から下りSIRを算出する(ステップS202)。次に、送信部114は、プリアンブル送信を行う(ステップS203)。このとき、制御部115は、公知技術と同様にステップS201において受信した報知情報に基づいて送信するべき電力および使用する周波数を求める。送信部114は、この求めた結果に基づいて、プリアンブルの送信を行う。そして、制御部115は、基地局装置1201からの下り送信を受信部117により受信し、受信した結果に基づいて、プリアンブル送信が成功したか否かを判定する(ステップS204)。
この判定の結果、プリアンブル送信が成功した場合、制御部115は、プリアンブル再送回数カウンタ111からプリアンブル再送回数を取得する(ステップS205)。また制御部115は、プリアンブル送信電力記録部112からプリアンブル送信電力履歴情報を取得する(ステップS206)。さらに、制御部115は、プリアンブル送信周波数記憶部113からプリアンブル送信周波数履歴情報を取得する(ステップS207)。そして、制御部115は、送信部114を介して、上りリンクのメッセージパートによって各種測定情報を基地局装置1201に対して送信する(ステップS208)。この各種測定情報にはステップS202において算出した下りSIR、ステップS205において取得したプリアンブル再送回数、ステップS206において取得したプリアンブル送信電力履歴情報、ステップS207において取得したプリアンブル送信周波数履歴情報が含まれる。
そして、制御部115は、下りSIR算出部116において算出して保持している下りSIRの値、プリアンブル再送回数カウンタ111が保持しているプリアンブル再送回数の値、プリアンブル送信電力記憶部112に保持しているプリアンブル送信電力履歴情報およびプリアンブル送信周波数記憶部113に保持しているプリアンブル送信周波数履歴情報のクリアを行い(ステップS209)、ランダムアクセス処理を終了する。
一方、ステップS204の判定において、プリアンブル送信が失敗したと判定された場合、制御部115は、プリアンブル再送回数カウンタ111の値に「1」加え、プリアンブル再送回数カウンタの値を増加させる(インクリメントする)(ステップS210)。そして、制御部115は、プリアンブル送信失敗時の周波数をプリアンブル送信周波数記録部112へ記録する(ステップS211)。続いて、制御部115は、予め報知情報により報知された最大再送回数を超えたか否かの判定を行い(ステップ212)、超えている場合はランダムアクセス処理を終了し、超えていない場合にはステップS203へ戻り、再びプリアンブル送信を行う処理を、最大再送回数になるまで、または、プリアンブル送信が成功するまで繰り返す。
次に、図3〜図5を参照して、基地局装置1201のランダムアクセス報知情報生成部123におけるランダムアクセス時の動作について説明する。図1に示す基地局装置1201、1202、1203は、それぞれ同様の動作であるため、図1に示す基地局装置1201の動作のみを説明する。図3は、図1に示すランダムアクセス決定用情報受信処理部125が受信した情報のうちプリアンブル再送回数とプリアンブル送信電力に基づいて、ランダムアクセス報知情報生成部123が、移動局装置1101や移動局装置1102に対して報知するべき設定情報を決定する動作を示す図である。
まず、ランダムアクセス報知情報生成部123は、全ての移動局装置、または予め決められた台数の移動局装置から送信された再送回数と送信電力をランダムアクセス決定用情報受信処理部125から取得し、取得した再送回数と送信電力を集計する。そして、集計結果から再送回数が多いと判定され、再送回数を減少させるべきである場合には初期送信電力増加、ランピングステップ増加、最大再送回数減少のいずれかの設定情報を報知情報内に設定する。また、送信電力が大きいと判定され、送信電力を減少させるべきである場合には初期送信電力減少、ランピングステップ減少、最大再送回数増加のいずれかの設定情報を報知情報内に設定する。
また、再送回数が多く、かつ送信電力も大きいと判定され、再送回数と送信電力を共に減少させるべきである場合はランダムアクセスに割り当てるリソースブロックを増加させることにより移動局装置同士の衝突および干渉の可能性を低下させる設定情報を報知情報内に設定する。ランダムアクセス報知情報生成部123内には、図3に示すマップデータが予め記憶されており、このマップデータを参照することにより、再送回数と送信電力に基づいて、報知情報内に設定するべき情報(初期送信電力の増減、ランピングステップの増減、最大再送回数の増減および割り当てリソースブロックの増加等)を特定する。このように、移動局装置の送信結果の情報を解析することで所望する再送回数または送信電力に応じて適切に報知情報内に含まれる設定情報を決定することが可能となる。
図4は、図1に示すランダムアクセス決定用情報受信処理部125が受信した情報のうちプリアンブル再送回数と下りSIRに基づいて、ランダムアクセス報知情報生成部123が、移動局装置1101や移動局装置1102に対して報知するべき情報を決定する動作を示す図である。ランダムアクセス報知情報生成部123は、全ての移動局装置、または予め決められた台数の移動局装置から送信されたプリアンブル再送回数と下りSIRをランダムアクセス決定用情報受信処理部125から取得し、取得したプリアンブル再送回数と下りSIRの逆数を集計する。そして、集計結果からプリアンブル再送回数が少なくかつ下りSIRの逆数が大きい傾向が認められる場合、移動局装置の送信電力が高く干渉が大きい可能性が高いと見なして、干渉を低減するために、初期送信電力減少、ランピングステップ減少のいずれかの設定情報を報知情報内に設定する。
また、プリアンブル再送回数が多く下りSIRの逆数が小さい傾向が認められる場合、不要な再送が発生している可能性が高いと見なして、再送回数を減少させるために、初期送信電力増加、ランピングステップ増加のいずれかを報知情報内に設定する。ランダムアクセス報知情報生成部123内には、図4に示すマップデータが予め記憶されており、このマップデータを参照することにより、再送回数と下りSIRの逆数に基づいて、報知情報内に設定するべき情報(初期送信電力の増減、ランピングステップの増減等)を特定する。このように、移動局装置の送信結果の情報を解析することで所望する干渉またはプリアンブル再送回数に応じて適切に報知情報内に含まれる設定情報を決定することが可能となる。
図5は、ランダムアクセス決定用情報受信処理部125が受信した情報のうち、プリアンブル送信周波数に基づいてランダムアクセス報知情報生成部123が、移動局装置1101や移動局装置1102に対して報知するべき情報を決定する動作を示す図である。プリアンブル送信周波数に関する情報としては、移動局装置1101で測定された送信失敗時の送信周波数(f1)と基地局装置1201で測定された送信成功時の送信周波数(f2)があり、加えて送信成功時の場合にはその際の送信電力の履歴情報も利用可能である。ランダムアクセス報知情報生成部123は、送信周波数f1と送信周波数f2の測定結果に基づいて、場合分けをして、ホッピング(極めて短い時間ごとに信号を送信する周波数を変更すること)設定とリソースブロックの配置を決定する。
送信周波数f1と送信周波数f2において送信電力に差がない場合、ランダムアクセス報知情報生成部123は、ホッピング設定を「する」に設定し、リソースブロックを「変更なし」に決定する。また、送信周波数f1と送信周波数f2において送信電力に差がある場合、ランダムアクセス報知情報生成部123は、ホッピング設定を「しない」に設定し、リソースブロックを「良好である送信周波数を使用する」に決定する。
送信周波数f1と送信周波数f2において送信失敗回数に差がない場合、ランダムアクセス報知情報生成部123は、ホッピング設定を「する」に設定し、リソースブロックを「変更なし」に決定する。また、送信周波数f1と送信周波数f2において送信失敗回数に差がある場合、ランダムアクセス報知情報生成部123は、ホッピング設定を「しない」に設定し、リソースブロックを「良好である送信周波数を使用する」に決定する。
送信周波数f1と送信周波数f2において送信成功回数に差がない場合、ランダムアクセス報知情報生成部123は、ホッピング設定を「する」に設定し、リソースブロックを「変更なし」に決定する。また、送信周波数f1と送信周波数f2において送信成功回数に差がある場合、ランダムアクセス報知情報生成部123は、ホッピング設定を「しない」に設定し、リソースブロックを「良好である送信周波数を使用する」に決定する。
すなわち、送信電力に差がない場合、送信失敗回数に差がない場合、送信成功回数に差がない場合は、ホッピングゲインは得られると判断してホッピング設定を「する」とし、リソースブロックの配置は「変更なし」と決定する。一方、送信電力に差がある場合、送信失敗回数に差がある場合、送信成功回数に差がある場合には、ホッピング設定は「しない」とし、リソースブロックの配置は「良好である周波数を利用する」と決定する。ランダムアクセス報知情報生成部123内には、図5に示すテーブルデータが予め記憶されており、このテーブルデータを参照することにより、送信電力、送信失敗回数および送信成功回数のいずれかに基づいて、報知情報内に設定するべき設定情報(ホッピング設定、リソースブロックの設定等)を特定する。
ランダムアクセス報知情報生成手段123は、図3、図4に示すマップデータおよび図5に示すテーブルデータを参照して、設定情報を特定し、この設定情報を含む報知情報を生成して、ランダムアクセス報知情報送信部121を介して移動局装置1101、移動局装置1102に対して報知する。移動局装置1101、1102は、この報知情報を受信し(図2に示すステップS201)、受信した報知情報に基づき基地局装置1201に対するランダムアクセスを行う。
以上説明したように、基地局装置1201において、移動局装置1101がランダムアクセスするために必要な情報を、基地局装置1201から移動局装置1101、1102に対する報知情報内に設定する際に、基地局装置1201配下の移動局装置においてのみ測定し得る情報を収集して、この収集した情報に基づいて、ランダムアクセスするために必要な設定情報を特定し、この特定した設定情報を含む報知情報を生成し、この報知情報を基地局装置1201配下の移動局装置1101、1102に対して報知するようにした。これにより、ランダムアクセスするために必要な設定情報が最適化された報知情報を移動局装置1101、1102に対して報知することができる。特に、基地局装置1201配下の移動局装置がランダムアクセスに成功するまでに測定した結果をランダムアクセス成功後に移動局装置から基地局装置1201に対して送信するようにして、基地局装置1201は、この情報に基づいてランダムアクセスするために必要な設定情報が最適化されるように設定情報を特定するようにしたため、ランダムアクセス方式の移動通信システムにおいて、上り初期電力制御動作および上り初期送信周波数制御動作が最適化されることになり、ランダムアクセス成功率の向上および無線リソースの有効活用を図ることができる。
なお、図1における制御部115および制御部124の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、ランダムアクセスの通信方式において移動局装置がランダムアクセスを行うために必要な情報の設定を最適化する処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、制御部115や制御部124に内蔵されたもの(図示せず)であって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示す移動局装置1101の動作を示すフローチャートである。 図1に示す基地局装置1201の動作を示す説明図である。 図1に示す基地局装置1201の動作を示す説明図である。 図1に示す基地局装置1201の動作を示す説明図である。
符号の説明
1101、1102・・・移動局装置、111・・・プリアンブル再送回数カウンタ、112・・・プリアンブル送信電力記録部、113・・・プリアンブル送信周波数記録部、114・・・送信部、115・・・制御部、116・・・下りSIR算出部、117・・・受信部、118・・・アンテナ、1201、1202、1203・・・基地局装置、121・・・ランダムアクセス報知情報送信部、122・・・送信部、123・・・ランダムアクセス報知情報生成部、124・・・制御部、125・・・ランダムアクセス決定用情報受信処理部、126・・・ランダムアクセス受信周波数記録部、127・・・受信部、128・・・アンテナ、N・・・ネットワーク

Claims (4)

  1. 移動局装置が基地局装置に対してランダムアクセスを行う無線通信システムであって、
    前記移動局装置が
    前記基地局装置に対するランダムアクセスに成功するまでの送信履歴情報であるランダムアクセス履歴情報を前記ランダムアクセス成功後に前記基地局装置に対して送信するランダムアクセス履歴情報送信手段を具備し、
    前記基地局装置が
    前記ランダムアクセス履歴情報と設定するべき設定情報とが予めマッピングされたマップデータを参照して、前記移動局装置から送信された前記ランダムアクセス履歴情報に対応する前記設定情報を特定し、該設定情報を前記基地局装置に対して前記移動局装置が次回ランダムアクセスする際の送信条件であるランダムアクセス情報としてを設定するランダムアクセス情報設定手段と、
    前記ランダムアクセス情報設定手段によって設定された前記ランダムアクセス情報を含む報知情報を前記移動局装置に対して報知する報知手段とを具備
    前記ランダムアクセス履歴情報は、前記移動局装置がランダムアクセスに成功するまでの再送回数、送信に成功した場合の送信電力、送信に成功した場合の下りSIRおよび送信に失敗した場合の周波数の情報のうち、少なくとも1つの情報を含む
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記ランダムアクセス情報は、初期送信電力、再送時の送信電力増加ステップ幅、最大再送回数、ランダムアクセスに使用する周波数およびランダムアクセスに使用する周波数のホッピング設定の情報を含むことを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  3. 前記マップデータは、送信に成功した場合の送信電力、送信に成功した場合の下りSIRおよび送信に失敗した場合の周波数の情報のうち、少なくとも1つの情報と、前記ランダムアクセスに成功するまでの再送回数との組合せに対して、前記設定するべき設定情報がマッピングされていることを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 移動局装置が基地局装置に対してランダムアクセスを行う無線通信方法であって、
    前記移動局装置が、前記基地局装置に対するランダムアクセスに成功するまでの送信履歴情報であるランダムアクセス履歴情報を前記ランダムアクセス成功後に前記基地局装置に対して送信するランダムアクセス履歴情報送信ステップと、
    前記基地局装置が、前記ランダムアクセス履歴情報と設定するべき設定情報とが予めマッピングされたマップデータを参照して、前記移動局装置から送信された前記ランダムアクセス履歴情報に対応する前記設定情報を特定し、該設定情報を前記基地局装置に対して前記移動局装置が次回ランダムアクセスする際の送信条件であるランダムアクセス情報としてを設定するランダムアクセス情報設定ステップと、
    前記ランダムアクセス情報設定手段によって設定された前記ランダムアクセス情報を含む報知情報を前記移動局装置に対して報知する報知ステップと
    を有し、
    前記ランダムアクセス履歴情報は、前記移動局装置がランダムアクセスに成功するまでの再送回数、送信に成功した場合の送信電力、送信に成功した場合の下りSIRおよび送信に失敗した場合の周波数の情報のうち、少なくとも1つの情報を含む
    ことを特徴とする無線通信方法。
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