JP5137051B2 - 高温高圧流体の反応装置ならびに製造装置 - Google Patents

高温高圧流体の反応装置ならびに製造装置 Download PDF

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本発明は、微細な高圧流路内の作動流体からなる高温高圧場において、化学反応を行わせるための高温高圧流体反応装置及び高温高圧流体製造装置に関するものであり、更に詳しくは、作動流体を急速に、加熱・冷却することができる、予熱器、反応器及び冷却器を有する高温高圧流体反応装置において、予熱器内の金属細管を、直接通電又は電磁誘導方式により発熱させることにより、金属細管内の作動流体を間接加熱する高温高圧流体反応装置に関するものである。本発明は、化学反応プロセスの分野で広く利用されている、高温高圧プロセスに関する技術分野において、新しい高温高圧流体反応装置を提供するものであり、迅速な加熱と、冷却を達成することができるとともに、マイクロスケールの高温高圧反応を実行することができる反応装置(マイクロリアクタ)を提供するものとして有用である。
従来、化学合成の技術分野において、微小な流路や反応室を、薄い金属板もしくはガラスや樹脂基板上に形成・積層して化学反応を行わせるマイクロリアクタと呼ばれる反応装置の開発と利用が進みつつある。このマイクロリアクタは、装置全体の寸法をコンパクトにでき、内部流体の一定体積あたりの表面積(比表面積)が極めて大きいことから、反応物質界面での反応・混合が効率的に行なわれ、また、熱移動が効率的かつ迅速なものにできるという化学反応装置として望ましい特性をもっている、しかし、これら既存の装置・システムは、高温高圧に耐える構造とはなっておらず、常温常圧近傍での利用が主体となっている(特許文献1、2参照)。
一方、純水や二酸化炭素を、それぞれの物性固有値である熱力学的臨界点を超えた超臨界状態とし、それを化学反応場として高度に利用しようとする、超臨界流体を利用した反応技術の開発が活発化している。その応用範囲は、ファインケミカルからナノマテリアル合成等、低環境負荷型の流体反応技術としての利用範囲はますます広がると期待されている。特に、水を利用する場合の超臨界水を利用した反応技術では、その熱力学的臨界点(22.1MPa、374℃)が高温高圧であることから、それ以上の圧力・温度条件での化学反応装置には、高温条件下での耐圧性能を高くする工夫が必須である。
前述のマイクロリアクタは、微小な流路空間を利用するために、受圧面積が小さくなることから、耐圧性能を高くすることができる可能性を持ち、更に、化学反応面では、反応物質界面での反応・混合が効率的に行われる等、好ましい特性を持っている。例えば、超臨界水とマイクロリアクタを利用した低環境負荷型の新しい化学原料生産方法が報告されている(特許文献3参照)。この方法は、小さな内径を持ち、耐圧性を有する細い金属管の内部空間をそのままマイクロリアクタとして利用し、常温の反応溶液に対して、超臨界状態の高温高圧水を直接混合することによって溶液温度を上昇させて反応を開始させ、外部保温器によって温度を保つ方式の化学反応装置を利用する。また、このような超臨界流体反応技術とマイクロリアクタ技術が融合した手法により、触媒を使用せずに水のみを利用した、効率的かつ環境負荷の小さい化学反応手法が実証されている。超臨界反応装置のマイクロ化の実用化にあたり、急速熱交換により、急速昇温、短時間反応、及び急速冷却を実施することにより、装置のコスト低減、省エネルギー化、副次反応の抑制、高収率、高選択性が実現可能である。しかしながら、直接熱交換方式、例えば、超臨界水、又は冷却水の直接注入により反応溶液の急速加熱又は冷却を行うと、反応溶液及び回収したい反応生成物が、大量の加熱用の超臨界水等で希釈されるために、被処理流体量が必然的に大きくなり、経済的に不利となる問題がある。
特開2004−195433号公報 特開2003−119497号公報 特開2003−201277号公報
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、例えば、純水を利用する超臨界流体反応技術とマイクロリアクタ技術が融合した化学反応装置において、純水の熱力学的臨界点以上の圧力及び温度条件下で操作するにあたり、処理対象物の希釈によらない、急速昇温及び冷却を実現した超臨界水反応装置を提供することが必要であるとの知見に基づいて、鋭意研究の結果、直接通電又は電磁誘導方式による間接加熱により所期の目的が達成し得ることを見出し本発明に至った。本発明は、装置全体のコンパクト化、及び熱損失を増大させる熱放散面積の縮小により、効率的な温度制御を実現させ、エネルギ効率を高めたマイクロスケールの高温高圧流体反応装置及び高温高圧流体製造装置を提供することを目的とするものである。また、本発明は、流通させる流体の急速な温度変化を、金属を媒体とした間接熱交換方式で実現することにより、流体処理量の増大を回避できる高温高圧流体反応装置を提供することを目的とするものである。また、本発明は、金属細管内の作動流体の加熱を、金属細管に直接通電するジュール熱加熱で行うか、又は外側に配設した電磁誘導コイルによる渦電流により行う高温高圧流体反応装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するための本発明は、予熱器、反応器、及び冷却器を配設した、1秒以下の急速昇温を必要とする化学反応を行わせるための高温高圧流体反応装置において、単一の金属細管で構成された予熱器、及び該金属細管内に導入された反応基質を含む作動流体を、直接通電又は電磁誘導方式により間接加熱する手段、を有する高温高圧流体反応装置であって、1)金属細管の内径が、1mm又はそれより小さい径であり、2)予熱器内に導入される作動流体が、水、二酸化炭素、アルコール類、炭化水素類、又はこれらの2以上からなる、反応基質を含む混合流体であり、3)上記作動流体が、上記予熱器内で亜臨界ないし超臨界状態の流体に変換され、4)上記予熱器が、室温近傍の純水からなる作動流体を0.1秒又はそれより短時間で400℃まで昇温させる機能を有し、5)冷却器が、単一の金属細管、又は多方継手構造により複数の金属細管を集合した構造の金属細管で構成されていること、を特徴とするものである。本高温高圧流体反応装置は、予熱器と反応器を、別体又は一体に構成されていること、冷却器が、金属細管内の作動流体を冷媒により間接的に冷却する間接熱交換器であること、を好ましい態様としている。また、本発明は、上記の高温高圧流体反応装置を1モジュールとして、複数組み合わせたことを特徴とする高温高圧流体反応装置、である。
また、本発明は、作動流体を加熱して高温高圧流体とする、1秒以下の急速昇温を必要とする化学反応を行わせるための高温高圧流体製造装置において、作動流体を加熱するための単一の金属細管、及び該金属細管内に導入された作動流体を、直接通電又は電磁誘導方式により間接加熱する手段、を有する高温高圧流体製造装置、であって、1)金属細管の内径が、1mm又はそれより小さい径であり、2)該金属細管内に導入される作動流体が、水、二酸化炭素、アルコール類、炭化水素類、又はこれらの2以上からなる、反応基質を含む混合流体であり、3)上記作動流体が、上記金属細管内で亜臨界ないし超臨界状態の流体に変換され、4)上記作動流体を加熱するための金属細管が、室温近傍の純水からなる作動流体を0.1秒又はそれより短時間で400℃まで昇温させる機能を有していること、を特徴とするものである。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明者らは、マイクロ熱交換器による間接熱交換方式で、超臨界流体反応装置を開発するにあたり、間接熱交換方式による短時間昇温の可能性を検討した。内径0.25mm、od/id=3のモノチューブ中を流れる高圧水の軸方向昇温過程を求めた。管の表面温度を400℃とし、管内部を流れる27℃の高圧水の温度上昇を、軸方向に対して概算した結果を、図1に示す。この結果から、高圧水を、27℃から400℃に加熱するには、約0.01〜0.05秒の昇温時間で十分実施できることが判明し、間接熱交換方式が、高温高圧流体の製造に有用であることが分かった。
本発明は、こうした結果に基づいて、マイクロ熱交換器による間接熱交換方式で高温高圧流体反応装置及びその製造装置を構築するものであり、直接通電又は電磁誘導方式により、金属細管を発熱させ、その内部の作動流体を間接熱交換により加熱して、急速に高温高圧状態となして、化学反応を進行させ、次いで、高速に冷却して反応を停止させる、マイクロスケールで反応を遂行することが可能な反応装置である。また、本発明は、高温高圧技術とマイクロリアクタ技術が融合した新しい反応装置であり、金属細管の内径1mm以下にすることにより、管内部における熱及び物質の拡散を短距離で終了させ、作動流体を所定温度に昇温するための昇温時間を0.1秒以下とすることを可能とする。また、温度の均一化及び複数種の物質の混合を効率的に行なうことができる。
本発明における、「作動流体」とは、高温高圧反応場を形成することができる流体であり、水、二酸化炭素、アルコール類、炭化水素類、又はこれらの2以上からなる、反応基質を含む混合流体である。また、本発明における、「高温高圧」とは、常温・常圧よりも高温度、及び高圧力である状態を意味し、それらの具体的な範囲は、作動流体の特性、反応基質に適した反応温度・圧力等により適宜選択されるものである。
本発明の反応装置を構築するにあたり必要な技術的手段と要素機器としては、例えば、(1)内径が、1.0mm以下であり、高い耐圧性を有する単一の金属細管を、直接通電もしくは電磁誘導方式により発熱させて、その内部を流通する作動流体(純水、水溶液、二酸化炭素等)を急速に加熱して化学反応を開始させる予熱器、(2)予熱器によって所定の反応温度に達した流体の温度を一定に保ち、流体内部での反応を進行させる単一の流路と、その表面からの熱の放散を防ぐための断熱機構もしくは補助的な保温用加熱機構とを備える反応器、(3)流体用フィルター、(4)急速に流体を冷却して反応を停止させるために、単一の金属細管、又は多方継手構造により複数の金属細管に流体を均等分散させ、再度集合させる流路構造を持ち、更に、その外側に冷媒を流すことができるジャケット構造を持つ熱交換器、(5)流体の圧力を下げて常圧に戻す減圧弁、(6)各部分における温度と圧力を計測する温度センサ・圧力センサ、(7)直接通電もしくは電磁誘導方式によって金属細管内部を通過する流体を加熱する予熱器に対して、電力を供給するための、例えば、トランス等の電源装置とその制御装置、及び(8)これら構成部分の相互の結合に使用される、高温高圧に耐える金属ろう付やアーク溶接等の金属接合技術、を挙げることができる。
本発明の高温高圧流体反応装置により、作動流体を、加熱・反応・冷却して反応を行うには、最初、常温常圧状態の作動流体が、高圧ポンプによって所定の圧力まで昇圧され、所定の流量で予熱器に圧送される、予熱器を通過することで、作動流体は目標温度にまで急速に加熱されて化学反応が開始され、次に、流体は反応器に入り、その通過時間の間、反応温度が保たれて反応が進行し、反応器を通過した流体は、冷却を目的とした熱交換器に入り、急速に冷却されて反応を停止した後、減圧弁を通過して常温常圧状態に戻り、反応溶液が回収されることにより実施される。
次に、本発明の高温高圧流体反応装置を構成する、各要素について説明する。
予熱器については、所定の耐圧性能を満足するように選定された、内径/外径比、及び一定の長さを持つ単一の金属細管からなり、その長さは、反応温度、管材金属の電気抵抗値、内部を通過する流体の加熱に必要な電力と伝熱能力、及び内部を通過する流体による圧力損失等を検討することにより決定されるが、例えば、外径1.5〜6.4mm、内径0.2〜1.0mm、長さ200〜600mmの金属細管からなる。この細管の両端には、電極端子部分が接合された構造となっている。この1対の電極端子は、導電性の良好な金属ブスバーによって電源装置と接続され、金属細管に直接通電して、金属細管をジュール加熱することにより、その内部の作動流体を所定の温度に昇温する。このとき、電極端子の接続部分では、金属同士の接触面に大きな電流が流れることから、導電性の良い金属端子、例えば、純銅のブロック等を利用して、接触面積が大きくなるように電極端子全体を挟み込むようにしてブスバーと接続される。通電された金属細管は、ジュール加熱によって電流量に応じて発熱し、内部を流れる作動流体と、内壁を通じた熱交換により流体の加熱が行われる。この場合の金属細管用材料としては、例えば、ステンレススチール、ニッケル合金が好適であり、ニッケル合金、特にインコネル625がより好適である。通電部分は、装置の他の構成部分からは電気的に絶縁されており、電流は予熱器部分に限定して流れる。
また、本発明の加熱手段としては、金属細管を、電磁誘導コイルの内部に置くことで誘導渦電流を発生させる誘導加熱方式が可能である。その場合は、金属細管の材料として強磁性材料を選択する必要があるが、例えば、鉄、ステンレススチール、ニッケル合金等が好適であり、ニッケル合金、特に、インコネル625がより好適である。
なお、本発明の金属細管は、内部を高圧にした場合にそれに耐える耐圧性、内部を高温にした場合にそれに耐える耐熱性、及び内部で使用する物質あるいは反応後に生成する物質に対する耐食性を備えていなければならないが、金属細管の加熱手段に応じてその材質が選択される。金属細管を耐圧にするには、例えば、金属細管の材質を強度の優れたものにするか、金属細管を耐圧性の材料で囲繞する。また、金属細管を耐熱性、耐食性にするには、例えば、金属細管の材質を耐熱性かつ耐食性のものとすることが好適であるが、積層あるいは表面処理により耐食性を付与してもよい。
また、本発明は、金属細管の過度の温度上昇を防ぐため、その表面温度を測定し、投入電力の制御を行う機構を備えている。発熱部分からの熱の放散を防ぐために、金属細管の外部は適当な断熱材もしくは断熱機構によって被覆される。断熱構造体は、金属細管の内部を加熱又は冷却する際にエネルギーの損失を防ぐためのものであって、様々の形態を採用することができる。断熱構造体は、金属細管の外側に、熱媒体(熱媒)を流して金属細管の内部を加熱又は保温するための、ジャケットパイプ等として機能させても良い。断熱構造体の材質は、ジャケットパイプ等として機能させる場合には、熱媒体に対し安定でなければならないものの、熱伝導率が小さい材質であればよく、耐久性からは、セラミックス、例えば、ジルコニアセラミックス、が好適である。更に、断熱構造体を高強度の材料等で覆う構造としてもよい。
本発明の反応器としては、所望の耐圧性能を満足するように選定された内径/外径比及び一定の長さを持つ単一の流路からなり、その長さは、流体流量及び目標反応時間に応じて選定されるが、例えば、外径1.5〜6.4mm、内径0.2〜1.0mm、長さ200〜600mmの金属細管からなる。また、流体を所定の反応温度に保つことを目的として、様々な形態の断熱構造もしくは補助的な保温用加熱機構を備えるが、反応管全体にシリカウール等の断熱材を巻くことによって簡便な断熱構造とすることができる。
本発明の冷却器については、所定の耐圧性能を満足するように選定された内径/外径比及び一定の長さを持つ、単一金属細管、又は複数本の金属細管の集合体であり、通常、内径0.2〜1.0mm、長さ200〜2000mmの金属製の細管からなる。金属細管は、単一の細管から構成されていて、十分な冷却能力を有する。一方、多方継手構造により流体を複数の流路に均等に分割させて急速冷却を行い、再び多方継手構造により集合させる構造を持たせてもよい。こうした流路は、例えば、冷媒が流れる冷却ジャケット内に設置されており、全体として向流型熱交換器となっている。多方継手構造を採用すると、例えば、5本の金属細管を用い、その両端を、多方継手構造に嵌入して集合している多方継手は、内部中心軸に1本の微細穴が形成されており、5本の金属細管の内部流路は、この微細穴の一端に集束して内部の流路が流通している。冷却器入口で、5本の金属流路に均等に分割された高温高圧流体は、個々の金属細管内を流れる間に、金属細管の周囲を流れる冷媒(例えば、水等)と熱交換を行って常温程度の温度まで急速に冷却される。その後出口側で再び合流して減圧弁に導かれる。
本発明では、作動流体を所定の圧力に加圧し予熱器に送る加圧ポンプ、圧力温度監視装置、加熱電源及びそれらの制御装置としては、通常の超臨界反応技術分野等において使用される機器類が適宜選定して使用される。
本発明は、間接熱交換器により、作動流体の急速加熱、及び急速冷却を実現した、高温高圧流体反応装置に関するものであり、従来の直接熱交換方式による、高温高圧流体又は冷却用流体を直接注入する方式と比較して、処理流体の量が最小となり、プロセスがシンプルでマイクロスケールの反応装置を構築することが可能になる。また、本発明の高温高圧流体反応装置は、モジュールとして、並列及び/又は直列に、複数を組み合わせることによりナンバリングアップ構成をした高温高圧流体反応装置を構築することができる。
以上の説明のように、本発明による高温高圧流体反応装置は、(1)高い耐圧性を有する金属細管を直列的に結合させた構造を持ち、間接加熱による急速な熱交換により、流体の高速加熱・冷却を実現できるマイクロスケールの化学反応装置として、簡潔で汎用性の高い構造となっている、(2)内径の小さな金属細管を用いることにより、内部流体の単位体積あたりの表面積を大きくすることができる、(3)短時間の化学反応を行わせることができる、(4)微細な流路構造により、水の熱力学的臨界点を超えた高温高圧条件を迅速に作り、効率よく温度制御と化学反応を行わせることが可能である、(5)円形の金属細管は耐圧性能を実現するための必要最小限の構造体積と、熱の放散面積を持つ構造であることから、装置全体の立ち上げ時間を短縮することができる、(6)被加熱流体のエネルギー増加量と投入電力の比で定義されるエネルギー利用効率を極めて高くすることができる、(7)装置全体をコンパクト化できる、(8)装置の内容積が小さいので安全性について優れている、という格別の効果が奏される。
次に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。以下の実施例では、水又は二酸化炭素を作動流体として高温高圧の超臨界状態を実現するための、全体を高温強度と化学的安定性に優れたニッケル合金で製作した一例を示したが、これは、必ずしも、作動流体及び材質を限定するものではなく、これらは、本装置の使用条件・使用目的等により適宜選択されることは言うまでもない。
本実施例では、単一の金属細管及びその両端に通電電極を有する予熱器、断熱材による保温機能を持つ反応器、及び単一の金属細管の外部を冷却ジャケットで覆った冷却器、を有する超臨界水反応装置を構築した。その装置の構成の全体を図2に示す。水タンク内から、高圧ポンプにより、圧力22.1MPa以上に加圧された水溶液(水と反応基質)を、予熱器に輸送し、予熱器内では、直接通電するジュール加熱により、水の臨界温度374℃以上に加熱した。こうして超臨界状態となった水溶液を、反応器内に導入して、超臨界状態を維持し、反応を進行させた。反応を終了した水溶液は、冷却器により間接熱交換され、常温付近に冷却された後、減圧バルブにより常圧に減圧して回収した。本実施例は、この他に、各部分の圧力と温度を計測するためのセンサを適宜配置し、反応装置の作動状態を適宜監視し、各種機器を制御することにより適切な反応条件を維持した。予熱器、反応器、及び冷却器については、次に詳述する。
(予熱器)
本実施例では、外径1.6mm、内径0.25mmのニッケル合金(インコネル625)製の細管で、その長さは210mmの金属細管を有する予熱器を使用した。金属細管の両端には、直径10mm、長さ30mmのニッケル合金(MA718)製の電極端子部分が接合された構造となっており、その中心には、直径0.5mmの微細穴が貫通しており、前述の金属細管内の流路と通じる構造とした。この微細穴の他端は予熱器の上下流の配管と接続した。この1対の電極端子は、電源装置から伸ばされた導電性の良好な金属ブスバーによって電源装置と接続し、通電した。通電された金属細管は、ジュール加熱によって電流量に応じて発熱し、内部を流れる作動流体と、内壁を通じた熱交換により流体の加熱を行った。
(反応器)
反応器は、外径3.18mm、内径0.5mmのニッケル合金(インコネル625)製の金属細管からなり、その長さは350mmとした。また、反応器全体にシリカウールの断熱材を巻くことによって簡便な断熱構造として内部の作動流体の温度を維持した。
(冷却器)
冷却器は、外径1.6mm、内径0.25mm、長さは1000mmのニッケル合金(インコネル625)製の、単一の金属細管よりなり、その周囲を流れる冷媒(例えば、水)と熱交換を行って、常温程度の温度まで急速に冷却した。
本実施例は、加熱手段として、金属細管を電磁誘導コイル内部に置くことで誘導渦電流を発生させる誘導加熱方式を採用した以外は、実施例1と同様に反応装置を構築した。金属細管の材料としては、強磁性材料を選択する必要があり、ニッケル合金を採用した。また、金属細管の過度の温度上昇を防ぐために、その表面温度を測定し、投入電力の制御を行う機構を設置した。発熱部分からの熱の放散を防ぐために、金属細管の外部は適当な断熱材もしくは断熱機構によって被覆した。
本実施例では、複数の流路に作動流体を均等に分割させて急速冷却を行い、再び多方継手構造により集合させる構造とした冷却器を使用した以外は、実施例1と同様にして、反応装置を構築した。この金属細管集合体は、冷媒が流れる冷却ジャケット内に設置されており、全体として向流型熱交換器となり、外径1.6mm、内径0.25mm、長さは210mmのニッケル合金(インコネル625)製の細管を5本用い、両端を、多方継手構造に嵌入して集合した。多方継手は、ニッケル合金(MA718)製で構成した。多方継手構造の内部中心軸には、1本の微細穴加工(内径0.5mm)が形成されており、5本の金属細管の内部流路はこの微細穴の一端に集束して内部の流路が流通している。冷却器入口で5本の金属細管に均等に分割された高温高圧流体は、個々の金属細管内を流れる間に常温付近まで冷却された。
本実施例では、予熱器と反応器を一体化した、超臨界水反応装置を構築した。その装置全体の構成は、図3に示す。この反応装置は、上流側の予熱器部分では、高圧で輸送された水を、金属細管に直接通電するジュール熱により臨界点以上の温度に加熱し、次いで、下流部分の反応器部分では、反応温度を維持するための、直接通電による加熱を行った。こうして、予熱器及び反応器をともに加熱することにより、反応器内の反応温度及び圧力を超臨界状態に維持することが容易となった。
本実施例では、超臨界流体製造装置を構築した。外径1.6mm、内径0.25mmのニッケル合金(インコネル625)製の細管で、その長さは210mmの金属細管を使用した。この金属細管の両端には、直径10mm、長さ30mmのニッケル合金(MA718)製の電極端子部分が接合された構造となっており、その中心には、直径0.5mmの微細穴が貫通しており、前述の金属細管内の流路と通じる構造とした。この1対の電極端子には、電源装置から伸ばされた導電性の良好な金属ブスバーによって電源装置と接続し、通電した。通電された金属細管は、ジュール加熱によって電流量に応じて発熱し、管内部を流れる作動流体と、内壁を通じた熱交換により流体の加熱が行われる構造とした。高圧ポンプで圧力22.1MPa以上に加圧された水を、本装置の細管内に誘導し、金属細管に通電するジュール熱により、金属細管内の水は、温度375℃以上に加熱され、本装置内で、超臨界水に変換され、器外の反応装置に供給された。また、高圧ポンプで圧力7.4MPa以上に加圧された液化二酸化炭素を、本装置の細管内に誘導し、金属細管に通電するジュール熱により、金属細管内の液化二酸化炭素は、温度31℃以上に加熱され、本装置内で、超臨界二酸化炭素に変換され、器外の反応装置に供給された。
本実施例では、本発明に係る高温高圧流体反応装置をモジュールとし、それを並列に組に合わせるために縦に積み重ねて、ナンバリングアップした高温高圧マイクロ反応装置とした。具体的には、実施例1の反応装置を5個、水平にして縦方向に積み重ねて、両端部において金属細管を集合させて、上流側は高圧ポンプに、下流側は単一の減圧弁に接続した。こうすることにより、単一モジュールシステムで、3kg/hの処理量としていた場合、5モジュールの並列化処理により、15kg/hの処理量とすることができた。また、本発明の高温高圧流体反応装置を横に組み合わせることにより、同様のナンバリングアップ構成が可能であった。
実施例3における装置構成において、実際に、水の熱力学的臨界点を超える圧力温度条件を設定して実施した装置試験の結果について述べる。作動流体を純水とし、予熱器によって圧力40MPa、室温近傍の純水を400℃まで加熱し、更に冷却器によって常温まで冷却する。高圧ポンプによって圧送される純水の流量を変化させて、装置各部の圧力と温度と消費電力を記録することにより、装置の加熱冷却能力を評価した。表1にその試験結果の例を示す。試験結果は、予熱器に投入される電力のおよそ75%から94%が、内部を通過する流体のエネルギーに効率的に転換されていることを表している。この流体のエネルギー増加分を投入電力で除して求められるエネルギー利用効率はきわめて高く、本装置の省エネルギー性が非常に高いことが示された。表2は、伝熱能力の高低を示す指標である、総括伝熱係数、予熱器の通過時間、流体の昇温速度を概算した結果であり、極めて高い伝熱能力によって0.1秒以下の極めて高速な流体加熱を実現できていることが明らかになった。同様にして、表3に、冷却器の性能を概算した結果を示す。予熱器と同様に高い伝熱能力と大きな冷却速度が得られ、通過する高温高圧水が、0.5秒以内で常温まで冷却されていることが明らかになった。これらの結果から分かるように、本発明による高温高圧流体反応装置が、装置として望ましい短時間加熱・冷却過程と、並びに、高速な制御を実現していることは明らかである。更に、エネルギー利用効率が高いことから、省エネルギー性の高い高温高圧流体製造装置としての能力を持つことが示された。
Figure 0005137051
Figure 0005137051
Figure 0005137051
以上述べたように、本発明は、例えば、水、二酸化炭素、アルコール等の熱力学的臨界点を超える高温高圧条件での化学反応を行わせることができる、高温高圧流体反応装置に係るものであり、例えば、直径1.0mm以下の内径を持ち、耐圧性を有する金属細管を、直線的もしくはその一部において並列的に接合して、簡素な構成を持つ汎用性の高い高温高圧流体反応装置に係るものである。本発明の超臨界流体反応装置は、内部を流通させる作動流体を水もしくは水溶液に限定するものでなく、その他の流体を用いた高温高圧反応装置として広く利用することが可能である。また、超臨界流体反応による高温高圧条件下での化学プロセスの分野で利用することができ、化学プラントへの適用が可能である。また、本発明の高温高圧流体反応装置の予熱器は、高温高圧の流体製造装置として各種の試験研究等に供することができる。また、本発明の高圧流体反応装置をモジュールとして、並列及び/又は直列に組み合わせることにより、処理量及び/又は機能を増大させた高温高圧マイクロリアクター装置を構成することが可能であるため、超臨界反応装置以外に、汎用の高温高圧マイクロリアクター装置として利用することが可能である。
予熱器の通電加熱部分流路内を通過する高圧水の高速昇温過程の推算結果を示す。 本発明による、予熱器、反応器、熱交換器(冷却器)から構成される高温高圧流体反応装置を示す。 本発明による予熱器と反応器を一体化して構成される高温高圧流体反応装置を示す。

Claims (5)

  1. 予熱器、反応器、及び冷却器を配設した、1秒以下の急速昇温を必要とする化学反応を行わせるための高温高圧流体反応装置において、単一の金属細管で構成された予熱器、及び該金属細管内に導入された反応基質を含む作動流体を、直接通電又は電磁誘導方式により間接加熱する手段、を有する高温高圧流体反応装置であって、
    1)上記金属細管の内径が、1mm又はそれより小さい径であり、2)上記予熱器内に導入される作動流体が、水、二酸化炭素、アルコール類、炭化水素類、又はこれらの2以上からなる、反応基質を含む混合流体であり、3)上記作動流体が、上記予熱器内で亜臨界ないし超臨界状態の流体に変換され、4)上記予熱器が、室温近傍の純水からなる作動流体を0.1秒又はそれより短時間で400℃まで昇温させる機能を有し、5)冷却器が、単一の金属細管、又は多方継手構造により複数の金属細管を集合した構造の金属細管で構成されていること、を特徴とする高温高圧流体反応装置。
  2. 予熱器と反応器を、別体又は一体に構成した請求項1に記載の高温高圧流体反応装置。
  3. 冷却器が、金属細管内の作動流体を冷媒により間接的に冷却する間接熱交換器である請求項に記載の高温高圧流体反応装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の高温高圧流体反応装置を1モジュールとして、複数組み合わせたことを特徴とする高温高圧流体反応装置。
  5. 作動流体を加熱して高温高圧流体とする、1秒以下の急速昇温を必要とする化学反応を行わせるための高温高圧流体製造装置において、作動流体を加熱するための単一の金属細管、及び該金属細管内に導入された作動流体を、直接通電又は電磁誘導方式により間接加熱する手段、を有する高温高圧流体製造装置であって、
    1)金属細管の内径が、1mm又はそれより小さい径であり、2)該金属細管内に導入される作動流体が、水、二酸化炭素、アルコール類、炭化水素類、又はこれらの2以上からなる、反応基質を含む混合流体であり、3)上記作動流体が、上記金属細管内で亜臨界ないし超臨界状態の流体に変換され、4)上記作動流体を加熱するための金属細管が、室温近傍の純水からなる作動流体を0.1秒又はそれより短時間で400℃まで昇温させる機能を有していること、を特徴とする高温高圧流体製造装置。
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