JP5134220B2 - 変速シミュレーション装置、変速シミュレーションプログラムおよび自動車 - Google Patents
変速シミュレーション装置、変速シミュレーションプログラムおよび自動車 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5134220B2 JP5134220B2 JP2006221312A JP2006221312A JP5134220B2 JP 5134220 B2 JP5134220 B2 JP 5134220B2 JP 2006221312 A JP2006221312 A JP 2006221312A JP 2006221312 A JP2006221312 A JP 2006221312A JP 5134220 B2 JP5134220 B2 JP 5134220B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- command value
- value
- shift
- input command
- simulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Feedback Control In General (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
(a)前記システムにおいて変速動作を行う際の入力指令値もしくは変速動作を制御する装置の構成要素の特性値について、変動を付与してシミュレーションし、
(b)このシミュレーションの結果であるシステムの出力値を、前記変動に対する影響の大きさに基づいて評価し、
(c)評価結果に基づき、ファジィ推論によって、目標出力値を修正し、
(d)修正した目標出力値を用いて、シミュレーションを行い、その学習計算により新たな入力指令値を算出し、
(e)算出した入力指令値により前記入力指令値を更新し、前記(a)に戻り、前記(a)〜(d)の処理を(b)の評価が要求仕様を満たすまで繰り返し、要求仕様を満たす入力指令値を求めることを特徴とする。
(a)目標出力値における複数の制御因子についてそれぞれ複数の水準を設定し、
(b)設定された複数の制御因子についての複数の水準の組み合わせで決定される複数の目標出力値を設定し、
(c)設定された複数の目標出力値を用い、前記システムにおいて変速動作を行う際の入力指令値もしくは変速動作を制御する装置の構成要素の特性値について変動を付与してそれぞれシミュレーションし、
(d)このシミュレーションの結果であるシステムの複数の出力値を、前記変動に対する影響の大きさに基づいて評価し、得られた評価結果が要求仕様を満たす目標出力値を決定し、
(e)決定された目標出力値を用いて、学習計算によって要求仕様を満たす入力指令値を求める、ことを特徴とする。
図8に、CAE(computer aided engineering)モデル上での適合作業の概要を示す。CAEモデルは、エンジン・トルクコンバータモデル10と、自動変速機の遊星歯車によって構成されるギヤトレーンモデル12と、解放側ブレーキモデル14、係合側ブレーキモデル16とを含み、これらモデルへ入力される入力指令値の修正量が修正量計算部18において算出される。この修正量計算部18は、実際の出力値と目標出力値の比較に基づく学習計算によって修正量を算出する。
本実施形態では、自動車に搭載する自動変速機を対象とした数値計算シミュレーションを通じて、理想的な変速動作を実現するためのフィードフォワード指令値を導き出す。自動変速機の変速段については、多段化が進んであり、その各段間の変速時において、目標出力軸トルク波形および目標タービン角加速度波形を最適なものとして、その目標波形を実現するフィードフォワード指令値(解放側および係合側ブレーキ油圧・エンジン遅角量)を学習計算により導き出す。
上記実施形態においては、ファジィ推論を用いて、入力指令値もしくは変速動作を制御する装置の構成要素の特性値の変動に強い目標波形を求め、その目標波形を用いて入力指令値を決定した。
ファジィ推論を用いた実施形態と、感度解析を用いた実施形態との共通点・相違点について、下に示す。
・自動車用自動変速機からの出力値が,システム内部に特性変動が発生した場合においても、常にある一定の要求仕様を満たすことを目的とする。
・上記の目的を実現するための制御指令値を自動的に求める手法である。
・上記の要求仕様は、複数の評価指標(変速ショックを表す官能指数・摩擦材の熱吸収量など)の値によって定められる。
・上記で述べた要求仕様を満たすために、特性変動によって出力値に悪影響が出た場合の評価指標の値を参考にして、特性変動に対して頑強な目標出力値を導き出す。
・続いて、実際に目標出力値に一致する出力結果を得るための制御入力を学習計算手法にて求める。
「ファジィ推論を利用する場合」
・メンバシップ関数・修正ルール群の作成に、熟練適合者の経験と、試行錯誤のために工数が必要である。
・上記の関数・ルール群が適切に設定されていれば、正しい修正量を推論結果として得ることができる。
・入力の変動値による出力値の変動幅を定量的に評価する。
・混合系直交表を利用することで、最小限の試行回数で,効率よく感度解析を実行することが可能となる。
・定量的な解析結果を基に、そこから最適な解を得る手法が別途必要になる。
Claims (8)
- モデルを利用して自動車用の自動変速機システムの変速動作のシミュレーションを行う変速シミュレーション装置であって、
前記システムにおいて変速動作を行う際の入力指令値もしくは変速動作を制御する装置の構成要素の特性値について、変動を付与してシミュレーションし、
このシミュレーションの結果であるシステムの出力値を、前記変動に対する影響の大きさに基づいて評価し、
この評価結果から、前記変動の出力値への影響が要求仕様を満たす目標出力値を決定し、
決定された目標出力値に一致する出力を得るための入力指令値を学習計算によって求めることで、要求仕様を満たす入力指令値を求めることを特徴とする変速シミュレーション装置。 - モデルを利用して自動車用の自動変速機システムの変速動作のシミュレーションを行う変速シミュレーション装置であって、
(a)前記システムにおいて変速動作を行う際の入力指令値もしくは変速動作を制御する装置の構成要素の特性値について、変動を付与してシミュレーションし、
(b)このシミュレーションの結果であるシステムの出力値を、前記変動に対する影響の大きさに基づいて評価し、
(c)評価結果に基づき、ファジィ推論によって、目標出力値を修正し、
(d)修正した目標出力値を用いて、シミュレーションを行い、その学習計算により新たな入力指令値を算出し、
(e)算出した入力指令値により前記入力指令値を更新し、前記(a)に戻り、前記(a)〜(d)の処理を(b)の評価が要求仕様を満たすまで繰り返し、
要求仕様を満たす入力指令値を求めることを特徴とする変速シミュレーション装置。 - モデルを利用して自動車用の自動変速機システムの変速動作のシミュレーションを行う変速シミュレーション装置であって、
(a)目標出力値における複数の制御因子についてそれぞれ複数の水準を設定し、
(b)設定された複数の制御因子についての複数の水準の組み合わせで決定される複数の目標出力値を設定し、
(c)設定された複数の目標出力値を用い、前記システムにおいて変速動作を行う際の入力指令値もしくは変速動作を制御する装置の構成要素の特性値について変動を付与してそれぞれシミュレーションし、
(d)このシミュレーションの結果であるシステムの複数の出力値を、前記変動に対する影響の大きさに基づいて評価し、得られた評価結果が要求仕様を満たす目標出力値を決定し、
(e)決定された目標出力値を用いて、学習計算によって要求仕様を満たす入力指令値を求める、
ことを特徴とする変速シミュレーション装置。 - 請求項3に記載の変速シミュレーション装置において、
前記(b)において、複数の制御因子の複数の水準の組み合わせは、直交表を用いて、決定し、前記(c)は決定された全ての組み合わせについて行われることを特徴とする変速シミュレーション装置。 - モデルを利用して自動車用の自動変速機システムの変速動作のシミュレーションを行う変速シミュレーションプログラムであって、
コンピュータに、
前記システムにおいて変速動作を行う際の入力指令値もしくは変速動作を制御する装置の構成要素の特性値について、変動を付与してシミュレーションさせ、
このシミュレーションの結果であるシステムの出力値を、前記変動に対する影響の大きさに基づいて評価させ、
この評価結果から、前記変動の出力値への影響が要求仕様を満たす目標出力値を決定させ、
決定された目標出力値に一致する出力を得るための入力指令値を学習計算によって求めさせることで、要求仕様を満たす入力指令値を求めさせることを特徴とする変速シミュレーションプログラム。 - モデルを利用して自動車用の自動変速機システムの変速動作のシミュレーションを行う変速シミュレーションプログラムであって、
コンピュータに、
(a)前記システムにおいて変速動作を行う際の入力指令値もしくは変速動作を制御する装置の構成要素の特性値について、変動を付与してシミュレーションさせ、
(b)このシミュレーションの結果であるシステムの出力値を、前記変動に対する影響の大きさに基づいて評価させ、
(c)評価結果に基づき、ファジィ推論によって、目標出力値を修正させ、
(d)修正した目標出力値を用いて、シミュレーションを行い、その学習計算により新たな入力指令値を算出させ、
(e)算出した入力指令値により前記入力指令値を更新し、前記(a)に戻り、前記(a)〜(d)の処理を(b)の評価が要求仕様を満たすまで繰り返させ、
要求仕様を満たす入力指令値を求めることを特徴とする変速シミュレーションプログラム。 - モデルを利用して自動車用の自動変速機システムの変速動作のシミュレーションを行う変速シミュレーションプログラムであって、
コンピュータに、
(a)目標出力値における複数の制御因子についてそれぞれ複数の水準を設定させ、
(b)設定された複数の制御因子についての複数の水準の組み合わせで決定される複数の目標出力値を設定させ、
(c)設定された複数の目標出力値を用い、前記システムにおいて変速動作を行う際の入力指令値もしくは変速動作を制御する装置の構成要素の特性値について変動を付与してそれぞれシミュレーションさせ、
(d)このシミュレーションの結果であるシステムの複数の出力値を、前記変動に対する影響の大きさに基づいて評価し、得られた評価結果が要求仕様を満たす目標出力値を決定させ、
(e)決定された目標出力値を用いて、学習計算によって要求仕様を満たす入力指令値を求めさせる、
ことを特徴とする変速シミュレーションプログラム。 - 請求項1〜4のいずれか1つの変速シミュレーション装置または請求項5〜7のいずれか1つの変速シミュレーションプログラムを用いて得られた入力指令値に基づいた変速制御指令値を記憶するメモリを搭載し、このメモリに記憶されている変速制御指令値に基づいて搭載された自動変速機を制御する自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006221312A JP5134220B2 (ja) | 2006-08-14 | 2006-08-14 | 変速シミュレーション装置、変速シミュレーションプログラムおよび自動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006221312A JP5134220B2 (ja) | 2006-08-14 | 2006-08-14 | 変速シミュレーション装置、変速シミュレーションプログラムおよび自動車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008045651A JP2008045651A (ja) | 2008-02-28 |
JP5134220B2 true JP5134220B2 (ja) | 2013-01-30 |
Family
ID=39179587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006221312A Expired - Fee Related JP5134220B2 (ja) | 2006-08-14 | 2006-08-14 | 変速シミュレーション装置、変速シミュレーションプログラムおよび自動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5134220B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5227261B2 (ja) * | 2009-05-28 | 2013-07-03 | 株式会社豊田中央研究所 | 自動変速機のパラメータ同定装置および同定プログラム |
WO2013168226A1 (ja) * | 2012-05-08 | 2013-11-14 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の変速制御装置 |
DE112012006363B8 (de) * | 2012-05-08 | 2019-08-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Drehzahlveränderungssteuersystem für Fahrzeuge |
JP6863082B2 (ja) * | 2017-05-26 | 2021-04-21 | オムロン株式会社 | 学習装置、学習制御方法、及びそのプログラム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0348303A (ja) * | 1989-04-27 | 1991-03-01 | Omron Corp | ファジイ推論装置における評価方法 |
JP3309663B2 (ja) * | 1995-09-12 | 2002-07-29 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
JP4397104B2 (ja) * | 2000-05-26 | 2010-01-13 | いすゞ自動車株式会社 | 特性値同定方法及び装置 |
JP4728526B2 (ja) * | 2000-08-11 | 2011-07-20 | 本田技研工業株式会社 | 車両用自動変速機の制御装置の開発支援装置 |
-
2006
- 2006-08-14 JP JP2006221312A patent/JP5134220B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008045651A (ja) | 2008-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Gao et al. | Design of clutch-slip controller for automatic transmission using backstepping | |
CN108454607B (zh) | 基于模型预测控制(mpc)的动力系控制的转矩保护 | |
Hu et al. | Nonlinear gearshifts control of dual-clutch transmissions during inertia phase | |
Gao et al. | Design of nonlinear shaft torque observer for trucks with Automated Manual Transmission | |
Lu et al. | Model predictive control of AMT clutch during start-up process | |
JP4020513B2 (ja) | 原動機の試験装置 | |
Čorić et al. | Optimization of shift control trajectories for step gear automatic transmissions | |
JP5134220B2 (ja) | 変速シミュレーション装置、変速シミュレーションプログラムおよび自動車 | |
Lee et al. | A systematic approach for dynamic analysis of vehicles with eight or more speed automatic transmission | |
JP4769111B2 (ja) | 自動変速機のシミュレーション装置およびそのプログラム | |
Ranogajec et al. | Multi-objective parameter optimization of automatic transmission shift control profiles | |
Cvok et al. | Analysis of improving automatic transmission upshift performance by using off-going clutch during inertia phase | |
Reddy et al. | Real-time predictive clunk control using a reference governor | |
JP2009014086A (ja) | 車載コンピュータの製造方法、車載コンピュータ用データ生成装置および車載コンピュータ用データ生成プログラム | |
Cvok et al. | Model predictive control for automatic transmission upshift inertia phase | |
EP3891419B1 (en) | Method for automated calibration and adaptation of automatic transmission controllers | |
Canale et al. | A Model Predictive Control approach to micro-slip control of Automated Manual Transmission systems | |
Cvok et al. | An LQR approach of automatic transmission upshift control including use of off-going clutch within inertia phase | |
Jiang et al. | Drivability Improvement Control for Vehicle Start‐Up Applied to an Automated Manual Transmission | |
Hao et al. | Double‐Target Switching Control of Vehicle Longitudinal Low‐Frequency Vibration Based on Fuzzy Logic | |
JP7487709B2 (ja) | 車両駆動ユニットの制御装置及び制御方法 | |
Lee et al. | Model based automated calibration for shift control of automatic transmission | |
Dong et al. | Adaptive control for clutch engagement on starting up of vehicle | |
Soldo et al. | Automatic transmission upshift control using a linearized reduced-order model-based LQR approach | |
Tepeš et al. | Optimal control of automated transmission engagement process |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090805 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120306 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121106 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121109 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |