JP5227261B2 - 自動変速機のパラメータ同定装置および同定プログラム - Google Patents
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Description
トルクコンバータがある場合には、次のトルクコンバータ式に基づき、タービントルクTt2を推定する。そして、このタービントルクと、エンジントルクマップから求めたタービントルクを比較し、その違い分を補正する。
Tt2=t(Nt/Ne)*{c(Nt/Ne)*Ne*Ne−k1*dNt/dt}
ここで、
t :トルクコンバータトルク比(Nt/Neの関数)
c :トルクコンバータポンプ容量係数(Nt/Neの関数)
k1:補正定数
すなわち、トルクコンバータをタービントルクの検出装置として利用し、エンジントルクマップから求められるタービントルクを修正している。
トルクコンバータがない場合には、変速機構の入力軸にトルクセンサを設置し、このトルクセンサから得られるトルク信号を用いて、変速機の入力軸トルク値の補正をする。
本実施形態においては、変速動作を時間経過に伴い、所定のフェーズに分割して、フェーズ毎にパラメータ同定を行う。特に、同定を行うフェーズの順番を時系列から入れ替える。
2速から3速へアップシフトする場合におけるパラメータ同定について説明する。対象は、図2に示した自動変速機のパラメータである。
ステップ10においては、モデルのタービン回転と実機波形が、同一時刻で合うように設定する。具体的には、
(i)実機データが、予め決めたタービン回転速度になる時刻を読み取る、
(ii)モデルのシミュレーションを実施し、(i)で決めた回転数となる時刻を読み取る、
(iii)(i)と(ii)の時刻が一致するように、(i)の実機データを時間軸方向にオフセットさせる、
という手順で行う。
ステップ11では、変速前における2速時のギヤ効率η2を同定する。この同定は、図7に示すように、変速直前のある時間間隔(同定区間)にて行う。
ステップ11と同様にして、変速後である3速時のギヤ効率η3を同定する。この同定は、変速直後の所定時間間隔(同定区間)にて行う。
η=η2・K+η3・(K−1) (1)
ここで、η:ギヤ効率、η2:2速時のギヤ効率、η3:3速時のギヤ効率、K:ギヤ効率の分担率であり、分担率Kは、クラッチのトルク伝達に応じて決定される。
式(1)を前提として、変速中(トルク相)における係合側クラッチの摩擦材μ値を同定する。
式(1)を前提として、変速中(イナーシャ相)における係合側クラッチの摩擦材μ値とエンジントルク値を同定する。
次に、3速から2速へのダウンシフトの場合のパラメータ同定について、説明する。基本的には、上述のアップシフトの場合と同一である。
さらに、出力軸トルクセンサを併用する場合も考えられる。このように、センサ情報が追加されれば、同定可能なパラメータも増やすことができ、例えば次のように、変速前後において、走行抵抗を同定することができる。
上述のように、パラメータ同定の手法については、特開2008−9682号公報に記載されたものを採用することが可能である。
ρi1・Vi=ωt−ωtnominal、ρi2・Vi=To−Tonominal
のように定義される。
Claims (6)
- 自動変速機の変速動作をシミュレーションし、変速挙動に影響を及ぼすパラメータを同定する自動変速機のパラメータ同定装置であって、
自動変速機における変速挙動を複数のフェーズに分け、少なくとも1つのフェーズにおけるパラメータの同定を時間的に前のフェーズのパラメータの同定に先立って行い、
この同定によって得たパラメータの同定結果を時間的に前のフェーズのパラメータの同定の際に利用する、
ことを特徴とする自動変速機のパラメータ同定装置。 - 請求項1に記載の自動変速機のパラメータ同定装置において、
前記フェーズは、変速前、変速後、変速中のフェーズを含み、
変速前フェーズ、変速後のフェーズ、変速中のフェーズの順にパラメータの同定を行うことを特徴とする自動変速機のパラメータ同定装置。 - 請求項2に記載の自動変速機のパラメータ同定装置において、
アップシフトの場合に、
変速開始前であるフェーズ1、
変速中のイナーシャ相であるフェーズ2、
変速中のトルク相であるフェーズ3、
変速終了後であるフェーズ4、
という4つのフェーズを含み、
フェーズ1→フェーズ4→フェーズ2→フェーズ3の順番に、パラメータの同定を実行することを特徴とする自動変速機のパラメータ同定装置。 - 請求項2に記載の自動変速機のパラメータ同定装置において、
ダウンシフトの場合に、
変速開始前であるフェーズ1、
変速中のトルク相であるフェーズ2、
変速中のイナーシャ相であるフェーズ3、
変速終了後であるフェーズ4、
という4つのフェーズを含み、
フェーズ1→フェーズ4→フェーズ2→フェーズ3の順番に、パラメータの同定を実行することを特徴とする自動変速機のパラメータ同定装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動変速機のパラメータ同定装置において、
同定するパラメータは、クラッチの摩擦係数μ、非変速時におけるエンジントルク、変速時における補正エンジントルク、走行抵抗、トルク伝達ギヤにおけるギヤ効率の時系列的に変化するパラメータであり、これらのいずれか2つ、またはこれらの組み合わせであることを特徴とする自動変速機のパラメータ同定装置。 - 自動変速機の変速動作をシミュレーションし、変速挙動に影響を及ぼすパラメータを同定する自動変速機のパラメータ同定プログラムであって、
コンピュータに、
自動変速機における変速挙動を複数のフェーズに分け、少なくとも1つのフェーズにおけるパラメータの同定を時間的に前のフェーズのパラメータの同定に先立って行わせ、
この同定によって得たパラメータの同定結果を時間的に前のフェーズのパラメータの同定の際に利用させる、
ことを特徴とする自動変速機のパラメータ同定プログラム。
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JP2009129534A JP5227261B2 (ja) | 2009-05-28 | 2009-05-28 | 自動変速機のパラメータ同定装置および同定プログラム |
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