JP5132247B2 - Nmr装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超電導磁石、NMR分光計(13)、及びフロースルー微量流体NMRチップが取り付けられたプローブヘッド(14)を備え、前記NMRチップが、前記超伝導磁石(15)から発生されるz軸上の静磁場(B0)に沿うように配置され、前記NMRチップは、さらに、内部に試料チャンバを有するyz面内が平面である基板であって、前記試料チャンバは細長く、z方向と平行に走る壁を有し、50μmから2mmまでの間のxyz直角座標系のx方向の厚さを有する基板と、導体区間を有する少なくとも1つの平面型受信および/または送信コイルであって、前記コイルは前記基板の1つの平面上にの少なくとも配置され、前記試料チャンバの前記z方向に沿った伸展部が前記コイルの前記z方向に沿った伸展部を超えるコイルと、を備えるNMR装置に関する。
こうしたフロースルー微量流体NMRチップは非特許文献4から知られる。
核磁気共鳴(NMR)分光のための小容積試料は、例えば数マイクロリットル未満の溶液の状態の検体から成る。好適には、こうした小試料は、管、ポンプ、および他の小型化された試料作成および輸送手段と共に、異なるタイプの基板内に作られた微量流体流路を使用して扱われる。いわゆるラブオンチップ(lab−on−a−chip)またはマイクロ全分析システム(microTAS)におけるNMR分析は非常に大きな関心が寄せられている。しかしながら、NMRは本来的に感度が低く、また、NMR信号は試料容積に比例するので、こうした小試料に対するSN比は極めて弱くなる。小容積試料に対するNMR実験の感度を増加させる手段の1つは、信号検出のために小型化された無線周波数(RF)コイルを使用することである。数ミリメートルから数十マイクロメートル程度の大きさのコイルは、フォトリソグラフィによって微量流体基板の上に直接製造することができる。しかしながら、今までのところ、微量流体NMRチップ中に含まれる試料から得られるNMRスペクトルの特性は依然としてかなり悪く、NMR検出性能を改善するために適切なコイルと試料の配置設計が今後の課題である。
特許文献1においては、基板上にエッチングまたは溝切りされ、分析用化合物が流れるキャピラリの役割を果たす流路を有する基板の上に、平面的なリソグラフマイクロコイルが製造されるNMR装置が開示される。特許文献2には、液相試料の処理およびNMR検出のための集積化小型デバイスが記載されている。NMRプローブの本質的な性能基準は、そのスペクトル分解能と、感度と、マイクロコイルのRF磁場の均一性(すなわち、B1均一性)とである。NMR検出性能はNMRコイルと試料との配置設計によって主として決定されるが、上述の文献のいずれも良好なNMR性能をもたらす構成についての記載はない。実際、現在までのところ、平面的なマイクロコイルのNMR性能、特にスペクトル分解能に関しては、かなり貧弱のままである。
非特許文献1において、図17(c)に示すようにB1均一性を改善することを目的として長方形のヘルムホルツコイル形状が提案されている。コイル102は、このコイル102の寸法よりも小さい寸法の、試料封じ込めのための長方形の閉じたキャビティ202と併用されている。本文献の著者らは、ビニルプラスチゾル材料のプロトンスペクトルを63.5MHzで取得したが、それは極めて広いスペクトルとなった。
非特許文献2において、フロースルー微量流体NMRチップが、大きく伸ばされた試料チャンバと平面状の円形コイルと共に開示されている。この従来技術の微量流体NMRチップの配置構成から得られたサッカロース(sucrose)のプロトンスペクトルが図18(a)に示される。スペクトルは300MHzでDO中の1Mサッカロース試料濃度で取得された。マイクロコイルは、内径が2mmの2回巻き円形螺旋であった。アクティブな試料容積(active sample volume)は470nLであった。測定された線幅は20Hzであり、アノマープロトンピークのスプリッティング(splitting)は観測されなかった。本文献の微量流体NMRチップの配置構成におけるB1均一性の性能が図18(b)に示される。270度パルスに対して測定された信号振幅は、90度パルスに対して得られた信号振幅の54%であった。従来のNMRプローブに関する代表的な仕様は、810度パルスに対して少なくとも50%の信号振幅を要求する。この従来技術の配置構成はこれらの仕様を満たすには程遠いものであった。
非特許文献3において、ウォルトンらは球形の試料チャンバ200と組合せた円形コイル形状100(図17(a))を使用した。本文献の著者らはHスペクトルを得ていないが、300MHzで31P測定から20Hz程度の定性的プロトン線幅を得た。標準的なシムコイルでは分解能をさらに改善する効果が無いことが指摘される。20Hzの線幅では、プロトンスペクトルの精細な特性(J−カップリング(J−coupling)などの)は解像されえない。それらの設計のさらなる欠点は小さな充填率のために感度が低いことである。
スペクトル分解能を改善するために、図17(b)に示された配置構成が非特許文献4において、ベンジンクらによって提案された。この配置構成は、流路の中央領域に配置された円形マイクロコイル101と組み合わされた、静磁場に沿った直線状の流路201から成る。この配置構成で、本文献の著者らは60MHzで1.3Hzの線幅を測定した。この値は300MHzにおける6.5Hzのプロトン線幅に対応するであろう。これでは高分解能NMR分光を実行するにはまだ不十分である。こうした配置構成ではB1均一性の性能が不十分あろうと思われる。
要約すれば、いずれの従来技術の配置構成も良好なスペクトル分解能と、高い感度と、大きなB1均一性とを同時にもたらすことはなかった。
米国特許第5654636号公報 米国特許第6194900号公報 シムズら、J.Micromech.Microeng.15巻(2005年)、S1−S9 マッシンら、J Mag Res、164巻(2003年)242−255頁 ウォルトンら、Anal.Chem.、75巻(2003年)5030−5036頁 ベンジンクら、Lab Chip、5巻(2005年)、280−284頁
本発明の目的は、微量流体NMRチップ内部の良好なNMR性能を達成するために、改善された分解能と、感度と、B1均一性とを備えたフロースルー微量流体NMRチップを備えたNMR装置を提案することにある。
本発明は、z方向に沿ったコイルの伸展部がy方向に沿ったそのコイルの伸展部よりも大きいことを特徴とする。このコイルは主にz方向に走るコイル導体区間を備える。好適には、x方向の基板の厚さは100μmと2mmとの間であり、特に200μmと2mmとの間であり、最も好適には200μmと1mmとの間である。
本発明の基本的なアイデアは、B0磁場歪を回避する一方で、B1均一性を改善させるコイルの形状および試料チャンバの形状を整備することである。
スペクトル分解能には、NMRプローブによって試料内に導入された静磁場B0の歪が直接的に影響する。微量流体NMRチップの場合は、B0歪は試料チャンバの形状ならびにコイル形状と、試料チャンバに対するワイヤの位置決めとによって主に決定される。感度およびB1均一性は、NMRコイルによって試料容積内に発生されるB1磁場の特性によって主に決定される。B1磁場の空間的依存性はコイル形状および試料チャンバに対する配置に依存する。
細長い試料チャンバによって、試料チャンバの中央領域の静磁場の均一性の歪は回避され、または少なくとも最小化される。本発明のNMRチップはz方向に同様に細長い形状のコイルを備える。好適には、試料チャンバの中心とコイルの中心とは同一のz値に配置される。試料チャンバの端部における負の効果を避けるには、試料チャンバのz方向の伸展部がコイルのz方向の伸展部を超えることが有利である。細長い試料チャンバはその試料の中央部分ではB0歪を最小化するので、z軸が静磁場B0に平行である場合、試料チャンバならびにコイルの大部分がz方向に向けられている本発明の配置構成において、B0均一性が改善される。導体ワイヤの大部分をz方向に置くことにより、試料容積内のB0磁場の有意な歪が発生せず、それによりスペクトル分解能が改善できる。導体ワイヤをz方向に置くことによってz軸に沿った均一なB1磁場が発生する。本発明の試料とコイルとの配置関係はSN比を改善し、ひいてはNMRチップの感度を増加させる。
従来技術に比べて、本発明のコイルと試料の配置構成は高い感度とB1均一性とを達成しつつ同時にスペクトル分解能を改善することを可能とする。コイルとチップとを貫く小規模の歪は本発明では無視できプローブの大規模歪だけが残るので、この新しい配置構成は、従来技術のシムシステムを使用して試料をシム調整(shim)することを可能にする。
好適な実施形態においてコイルは長方形の形状を有する。この場合に、導体区間は最大限、z方向に向けられるので、試料チャンバ内の磁場B0は乱されない。この議論は50μmから数mmの範囲に及ぶコイルの全ての寸法に関して当てはまることに留意されたい。しかし、従来のシムシステムは固定されておりコイルに合わせて縮尺変更しない。小さなコイル(例えば、50μm)には大きな影響はないが、より大きなコイル(例えば、数mm)に対してはいくらかの影響を有する可能性がある。このため、例えば楕円の形をしたコイルなどの細長い形状を有するコイルも、大型のコイルの形状としては適しているといえることに留意すべきである。この場合に導体区間の大部分はz方向に平行に走らない。しかし、理論上は、各導体区間を平行部分(z方向への投影)と垂直部分(z方向に垂直な投影)とに分けることができる。もしも大部分の導体区間ついて、その平行部分がその垂直部分を上回るならば、本発明の目的は達成される。
好適には、z方向に沿ったコイルの伸展部とy方向に沿ったコイルの伸展部との比は1.1〜5までの間にある。
ヘルムホルツ配置を形成するように接続されている1つのコイルを基板の両外面の上に配置するのが好ましい。この配置構成によってB1均一性をさらに改善することができる。好適にはヘルムホルツ配置は2つの鏡面対称な平面コイルから成る。
本発明のNMRチップの好適な実施形態は、少なくとも2つからなる、複数のコイルを備え、その各コイルが複数の異なる周波数に同調される。これにより異なる原子核からの信号を受信することができる。
本実施形態の変形例としては、コイルを誘導的に減結合させるのが好ましい。これにより多核NMR実験の性能を改善することができる。磁化率の差を少しでも減少させることが好ましいが、「完全に」一致させる必要はないことに留意すべきである。
さらに好適であるのは、コイルの導体区間が多層に配置された実施形態である。好適には、また、マイクロコイルの十字線も多層に配置される。この結果、誘導的に減結合したコイルを基板の1つの面の上に同一の製造プロセスで製造することができる。
特に好適な実施形態において、コイルの1つが長方形であり他のコイルがバタフライ配置を形成する。xy面内にあるこのバタフライコイルによって発生されたx成分のrf磁場の奇対称性により、両方のコイルを効率的に減結合させることができる。
静磁場の歪を最小化するためには、コイルの導体区間の磁化率をそれらのそれぞれの周囲環境、例えばコイルワイヤを囲んでいる窒素ガスの磁化率に適合させることが好ましい。また、したがって、マイクロコイルの十字線もそのそれぞれの周囲環境の磁化率と適合する。
上記コイルには一体化された遮蔽板が装備されていることが有利である。この遮蔽板はRF磁場B1がコイルの外側の領域で試料に浸透するのを防ぐので、磁場の分布が改善する。遮蔽板は渦電流遮蔽として作用する銅の層を備えてもよい。
好適にはコイルの材料は銅、金および/または銀を含む。
z方向に沿った試料チャンバの伸展部とz方向に沿ったコイルの伸展部との比が1.5より大きことが好ましい。試料チャンバはコイルの伸展部をz方向において上回り、それによって、試料チャンバの長さ(z方向における伸展部)が増加するにつれて減少するB0歪を減少させる。
本発明のNMRチップの好適な実施形態において、基板は互いに接合する2つの基板部分を備える。上記2つの基板部分の少なくとも1つにおいて細長い流路がエッチングされ、2つの基板部分が互いに接合されたときに試料チャンバが形成される。
好適には、基板は誘電性で電気的に絶縁されており、特にガラス、石英、またはシリカで作られる。特にホウケイ酸ガラスが基板材料として適している。
好適な実施形態においては、基板の磁化率を溶媒の磁化率、特に水の磁化率に適合させる。したがって、基板と試料の溶媒との境界面で磁化率の変化は生じない。しかし、これは1つの選択された試料(好ましくは最も頻繁に検査される試料)に対してだけ可能であり、または、その磁化率が最も一般的な試料の平均的磁化率である仮想的な「平均的」試料に対してだけ可能である。
試料チャンバの中心と、コイルの中心と、基板の中心とがyz面内で一致することが好ましい。これにより、B0歪を最小化でき、且つシミングを容易にする。
好適な実施形態において、NMRチップはz方向に沿った長さが50mm未満、特に25mm未満、最も好適には20mm未満であって、y方向に沿った幅が30mm未満、特に15mm未満である。
特別な実施形態において2以上の試料入口が試料チャンバの上流に用意される。異種の試料を本発明のNMRチップの内部で直接混合することができる。
本発明はまた、超伝導磁石と、NMR分光計と、上述したようなNMRチップを有するプローブとを備えたNMR装置に関するものであって、このNMRチップは、作動中の超伝導磁石から発生される静磁場に沿ってz方向に並べられる。
さらなる利点が詳細な説明および同封された図面から導かれることができる。本発明による上述のおよび以下に述べる特徴は、単独でまたは任意に組合せて用いることができる。言及された実施形態は網羅的列挙として理解されるべきではなく、むしろ、本発明の説明のための例示的性質を有する。
図1は、検査対象の試料内で達成されるべき理想的なB0静磁場プロファイル3と、B1RF磁場プロファイル4とを示す図である。本発明のNMRチップの使用によりこれらの理想的なプロファイルに近づけることができ、したがって、微量流体NMRチップを使用した状態で良好な性能を得ることができる。
本発明のNMRチップの断面が図2に開示される。平坦な基板5内の試料チャンバ2は細長く、z方向と平行に走る壁を有する。同様にz方向と平行に走る導体区間11を有する長方形の平面コイル1を備える。但し、ここでいうz方向と平行に走るとは、導体区間11のz軸上への投影がそのy軸上への投影より大きいという意味である。破線で示される形状は導体区間11の形状であって、上記直線で示される形状から変形可能なものの1つを示す。簡単のため、および普遍性を喪失させないため、以降の図面では直線の場合だけを示す。コイル1および試料チャンバ2の閉じた区間は、後述するため図2には図示していない。本発明のNMRチップがNMR分光計の中で使用される間、静磁場B0はz方向に調節される(図3参照)。また、細長い試料チャンバ2もz方向に並べられるので、試料チャンバ2の中央部分の中ではB0歪が最小化される。導体区間11では、試料容積内でB0磁場の有意な歪が生じず、均一なB1磁場がz軸に沿って生じる。
図3および図4は、図2に示す配置構成から得られる本発明の好適な実施形態の上面図と斜視図とをそれぞれ示す。
基板5は長さL1、幅W1を有し、好ましくはガラス材料または石英で作られる。この基板は、互いに接合される厚さt1、t2の2つの基板部分51、52を備える。細長い流路は、第1の平面状の基板部分51の下面の上、および第2の基板部分52の上面の上にエッチングされる。また、試料チャンバ2は、図11に示されるように、基板部分51、52の一方のみをエッチングすることによって形成することもできる。本発明のNMRチップの寸法は以下の基板の寸法によって主に規定される:
基板表面:(L1×W1)<15cm
基板の長さ:5mm<L1<50mm
基板の幅:3mm<W1<30mm(W1<L1)
基板の厚さ:100μm<(t1+t2)<2mm
NMR試料チャンバ2は、平面状のガラス基板からなる第1の基板部分51および第2の基板部分52の中にキャビティをエッチングし、その基板部分51、52を互いに対向させた状態で組み立てることによって作成される。試料チャンバ2は、好ましくは以下の寸法を備えた有限の長さL2、幅W2、および流路深さd1を有する:
試料チャンバ長さ:200μm<L2<16mm
試料チャンバの幅:50μm<W2<2mm(8×W2<L2)
流路深さ:50μm<(2×d1)<1mm
試料チャンバ容積:4ナノリットル<V2<30マイクロリットル
コイル1はz軸に垂直な閉じた十字線区間12を有する。コイル1の長さL3はコイル1の幅W3よりも大きいので、コイル1は細長い形状となる。好適にはコイル1は長方形の形状であるが、また、楕円などの他の細長い形状であってもよい。コイル1をプロトンコイル、すなわち、H原子核を励起するためのコイルとして使用する場合には、コイルのワイヤは銅(Cu)、銀(Ag)または金(Au)で作られるのが好ましい。磁化率のオプションの補償のために、他の材料が加えられても良い。1回巻きと多重巻きコイルのいずれも、NMR分光の目的に適している。長方形コイル1の好適な寸法は以下のとおりである:
コイルワイヤ厚さ:5μm<h1<50μm(h1>2×表皮厚さ)
コイルワイヤ幅:10μm<h2<800μm
コイル表面:(L3×W3)<40mm
コイル長さ:100μm<L3<10mm(1.5×L3<L2)
コイル幅:100μm<W3<5mm(W2<W3<2×W2およびW3<L3)
図5は、図3に開示された実施形態における実際のB0磁場プロファイル31とB1磁場プロファイル41とを示す。試料チャンバ2の有限の長さL2がzに比例したB0歪31を発生させる。しかし、大きなコイル(ミリメートル単位の大きさのもの)については、市販の磁石の標準的室温シムを使用すればこのz歪を補償することができる。小さなコイル(100μm単位の大きさのもの)についてはこの歪をシムすることができず、試料チャンバがコイルの長さを超えることが重要である。コイル1で発生させたB1磁場プロファイル41は、コイルの十字線12によって引き起こされた負の磁場領域は別にして、理想的な長方形の磁場プロファイル4に似ている。
コイルの十字線12が発生させたそれらの負のB1磁場の値を取り除くことを可能とする構成が図6に開示される。NMRチップ5は一体化された遮蔽板6を備える。遮蔽板6はコイル1のz方向の上部および下部に配置され、これにより、試料チャンバ2のコイル1によって覆われていない部分を覆って、RF磁場B1がコイル1の外側の領域で試料に浸透するのを防ぐ。好適には、コイル1および遮蔽板6は同じ面内に配置される。この場合のB1磁場プロファイル42は、図5に示すように、図1の理想的な長方形の磁場プロファイル4に極めて近くなっている。遮蔽板は、渦電流遮蔽として作用する銅の層を備えても良い。この銅の遮蔽板6としては、厚さ10μm(動作周波数において少なくとも表皮厚さの2倍、好適にはコイル厚さh1に等しい)および3mmの長さLs(Ls>(L2−L3)/2)のものが例示できる。遮蔽板6の幅Wsは試料チャンバの幅W2よりも大きくなくてはならない。
有限長さL2を有する試料チャンバが発生させたB0歪31に加えて、反磁性のコイル十字線12が発生させたB0歪32が図7に示される。こうしたB0歪32はシムすることが困難であり高い静磁場B0での全体的なスペクトル分解能を限定する。図8に示されるように基板5とコイル十字線12のコイル導体121との間に補償層122を加えることによって、静磁場B0の歪32をさらに減らすことができる。補償層122の磁化率は、コイル導体121の磁化率に対して反対の符号を有するべきである。こうした補償層122のB0歪への効果が図7(プロファイル33)に示される。これより、反磁性のコイル十字線12により発生したB0歪32をかなり減少できることがわかる。
基板5の両外面の上に夫々配される2つのコイル1を有することを特徴とする本発明の実施形態が図9に開示される。コイル1はヘルムホルツ構成7を形成するように接続される。コイル幅W3が基板の厚さ(t1+t2)の2倍にほぼ等しい場合に、高いB1均一性の性能が得られることができる。
図10は、2つの誘導的に減結合されたコイル1、1’であって、その1つであるコイル1’がバタフライコイルの形状を成すものを備えたフロースルー微量流体NMRチップ5の実施形態を開示する。この実施形態の断面図が図11に示される。コイル1は、試料チャンバ2の内部で主にx軸に沿ってRF磁場B1を発生させ、好適にはプロトン周波数に同調される。コイル1’は、試料チャンバ2の内部で主にy軸に沿ってRF磁場B2を発生させ、例えば炭素であるより低い周波数の原子核に同調される。2つのコイル1、1’は基板5の同一表面上にフォトリソグラフィによって製作することができ、図11に示されるように電気的絶縁層8により分離されている。
2つの試料入口21a、21bを試料チャンバ2の上流に備えた本発明の実施形態が図12に示される。こうしたNMRチップでは、各試料入口21a、21bを通して2つの異なる流体試料A、Bを導入し、試料をNMRチップを通して出口22に流しながら試料Aと試料Bとの間の相互作用をNMRによってモニタすることができる。
図13は、NMR分光計13に使用するために超伝導磁石構成の中に配置された本発明の微量流体NMRチップを示す図である。NMRチップはプローブ14の上に取り付けられる。試料チャンバ2の端部は入口キャピラリ9および出口キャピラリ10にそれぞれ連結される。プローブ14は、z軸に沿った細長い試料チャンバ2が超伝導磁石15の静磁場B0に沿うように超伝導磁石15の内部に配置される。試料は、試料ポート16を通り、入口キャピラリ9を介してNMRチップの中に導入することができ、出口キャピラリ10を介し出口ポート17を通って試料チャンバから取り出すことができる。
従来技術に比較して、本発明は、多くの点で微量流体NMRチップ内のNMR検出性能が改善する。その改善点を、実施可能な2つの実施例について示す。
第1の実施例は、図9に示すように、一体化されたヘルムホルツマイクロコイルを備えたフロースルー微量流体NMRチップを取り扱うものです。微量流体NMRチップは、厚さt1、t2が共に500μmであって、夫々がエッチングによる半分の流路を備える2つのガラス基板51、52を互いに接合することによって形成された。この結果得られた基板5の厚さは1mmであった。試料チャンバの深さd1は300μm、幅W2が1.2mm、長さL2が11.2mmであった。長方形のコイルがフォトリソグラフィによってNMRチップの両面の上にパターン形成された。コイル幅W3は2mm、長さL3は2.8mmであった。コイルワイヤは幅80μm、厚さh1が15μmを備えた銅で作られた。アクティブ容積(active volume)は1μLで、NMRチップの全容積は4.8μLであった。ガラスNMRチップの寸法は22mm(L1)×10mm(W1)であった。
図14は、この実施例のNMRチップを用いて300MHzで得られたサッカロースのプロトンNMRスペクトルを示す図である。試料はDO中の50mMのサッカロースであった。アノマープロトンに対して測定されたスプリッティング(splitting)は20%であった。アノマープロトン(anomeric proton)に対して480スキャン(0.7Hzの線広がりで)後に測定されたSN比(SNR)値は90であり、これは1スキャンあたり4.1のSNRに相当する。このスペクトルは図18(a)の従来技術のスペクトルと比較されるべきである。銅線の磁化率がこの例では補償されていないけれども、本発明の形態の結果として得られたスペクトル分解能は極めて優れていることに留意されたい。
また、この実施例は図15に示されるように極めて優れたB1均一性の性能も備える。励起電力は16Wであり、パルス期間は開始の値を2μsとして1μsづつ増加された。450°および810°パルスに対して測定された信号振幅は、90°パルスに対して得られた信号振幅のそれぞれ96%および86%であった。これは図18(b)に示された従来技術の性能に比較して大幅に改善したことを意味する。
第2の実施例は、図10および図11に示すように、2つの異なる周波数に同調された2つの磁気的に減結合されたコイルを備えたフロースルー微量流体NMRチップを取り扱うものです。150μmの深さの流路が500μm厚さの第1のガラス基板51の底面の上にエッチングされた。この第1のガラス基板51が500μm厚さの第2のガラス基板52と接合されて1mm厚さの微量流体基板5が形成された。試料チャンバ深さd1は150μm、幅W2が1.2mm、長さL2が11.2mmであった。全体のNMRチップ試料容積は入口および出口流路を含めて2.3μLであった。ガラスNMRチップの寸法は22mm(L1)×10mm(W1)であった。長方形のコイル1およびバタフライコイル1’が図10および図11に示すように基板5の上面の上に微細加工された。長方形コイル1の幅W3はW3=2mmであり、長さL3はL3=2.8mmであった。したがって、アクティブな試料容積は500nLであった。コイル1を形成しているワイヤは80μmの幅、10μmの厚さh1を有する銅であった。長方形のマイクロコイル1は、500MHzにおいてはプロトンに76MHzにおいてはデュートリウム(deuterium)にと、二つの周波数に関して同調された。バタフライマイクロコイル1’は、試料チャンバ内で基板面に平行なRF磁場Bを発生させる8つの直線状の銅の導体区間を備えた。バタフライコイル1’のためのワイヤの幅は40μm、ピッチ間隔は30μm、厚さは15μmであった。バタフライコイル1’のワイヤは、パターン形成されたポリマ層8により長方形コイル1のワイヤから電気的に絶縁された。バタフライコイル1’はカーボンオブザーバ(carbon observer)またはデカップリング(decoupling)を行うため、125MHzに同調された。同調および整合回路を構築した後の13Cチャネルと1Hチャネルとの間の測定されたデカップリングは、500MHzで−26.5dBであった。このデカップリング値は多核NMR実験を実施するために適切であった。図16は、この実施例ののNMRチップを用いて500MHzで取得されたHMQCスペクトルを示す図である。試料は、1Mの13CH3OHと10%HOとDO中1mL当たり0.2mgのGdGl3であった。
理論的に最適なB0およびB1磁場プロファイルを示す図である。 本発明に係るフロースルー微量流体NMRチップを上面を概略的に示す断面図である。 本発明に係るフロースルー微量流体NMRチップを概略的に示す上面図である。 本発明に係るフロースルー微量流体NMRチップを概略的に示す斜視図である。 細長い試料チャンバによって発生されたB0プロファイルおよび遮蔽板が在る場合と無い場合の長方形コイルについてのB1プロファイルを示す図である。 一体化された遮蔽板を備えた本発明のフロースルー微量流体NMRチップを概略的に示す上面図である。 磁化率補償が在る場合と無い場合における、長方形コイルの十字線の部分で生じるB0歪を示す図である。 積層された導体を使用した磁化率補償の原理を示す図である。 一体化ヘルムホルツマイクロコイル構成を備えた本発明に係るフロースルー微量流体NMRチップを概略的に示す斜視図である。 2つの誘導性減結合コイルを備え、その1つがバタフライコイル形状を成す本発明に係るフロースルー微量流体NMRチップを概略的に示す上面図である。 図10のNMRチップを概略的に示す断面図である。 試料チャンバの上流に2つの試料入口を備えた、本発明に係るフロースルー微量流体NMRチップを概略的に示す上面図である。 本発明に係るNMRチップを備えた分光計としての本発明に係るNMR装置を概略的に示す上面図である。 本発明に係るNMRチップの好適な実施形態により得られるサッカロースのプロトンNMRスペクトルを示す図である。 図14のNMRスペクトルを得るために使用された配置構成におけるB1均一性を示す章動曲線を示す図である。 図10および図11に示されたNMRチップで測定された異種核多量子コヒーレンス(HMQC)スペクトルを示す図である。 従来技術のコイル及びその周辺部材の構成を示すものであり、(a)は、非特許文献3による、球形試料チャンバと組み合わされた円形コイル形状を示す図であり、(b)は、非特許文献4による、流路の中央領域に配置された多重巻き円形マイクロコイルと組み合わされた静磁場に一致された直線的流路を示す図であり、(c)は、非特許文献1による、コイルよりも小さな寸法の長方形キャビティと組み合わされた長方形コイル形状を示す図である。 非特許文献2に係る従来技術のNMR装置における測定結果を示すものであり、(a)は、本従来技術の配置構成におけるサッカロース試料に対するスペクトル分解能を示す図であり、(b)は、本従来技術の配置構成におけるB1均一性を示す章動曲線を示す図である。
符号の説明
A 試料
B 試料
B0 静磁場
B1 RF磁場
d1 試料チャンバの流路深さ
h1 マイクロコイルのワイヤ厚さ
h2 マイクロコイルのワイヤ幅
L1 基板の長さ(z方向の伸展部)
L2 試料チャンバの長さ(z方向の伸展部)
L3 マイクロコイルの長さ(z方向の伸展部)
Ls 遮蔽板の長さ(z方向の伸展部)
t1 第1の基板部分の厚さ(x方向の伸展部)
t2 第2の基板部分の厚さ(x方向の伸展部)
W1 基板の幅(y方向の伸展部)
W2 試料チャンバの幅(y方向の伸展部)
W3 マイクロコイルの幅(y方向の伸展部)
Ws 遮蔽板の幅(y方向の伸展部)
1’ バタフライマイクロコイル
1 長方形の平面マイクロコイル
2 試料チャンバ
3 静磁場B0の理想的プロファイル
4 RF磁場B1の理想的プロファイル
5 微量流体基板
6 RF遮蔽板
7 ヘルムホルツマイクロコイル
8 電気的絶縁層
9 入口キャピラリ
10 出口キャピラリ
11 直線導体区間
12 マイクロコイルの十字線
13 NMR分光計
14 プローブヘッド
15 超伝導磁石
16 入口ポート
17 出口ポート
31 z歪を有する静磁場B0プロファイル
32 反磁性の十字線によって導入された静磁場B0歪のプロファイル
33 磁化率補正を備えた十字線によって導入された静磁場B0歪のプロファイル
41 長方形コイルによって発生されたRF磁場のプロファイル
42 遮蔽版を備えた長方形コイルで発生したRF磁場のプロファイル
51 第1の平面基板部分
52 第2の平面基板部分
100 平面NMRマイクロコイル(円形形状)
101 平面NMRマイクロコイル(円形形状)
102 平面NMRマイクロコイル(長方形形状)
121 反磁性導体層
122 常磁性体層
21a 試料入口
21b 試料入口
22 試料出口
200 試料チャンバ(球形形状)
201 流路
202 閉じたキャビティ

Claims (19)

  1. 超伝導磁石(15)、NMR分光計(13)、及びフロースルー微量流体NMRチップが取り付けられたプローブヘッド(14)を備え、
    前記NMRチップ
    前記超伝導磁石(15)から発生されるz軸上の静磁場(B0)に沿うように配置され、
    前記NMRチップは、さらに、
    内部に試料チャンバ(2)を有するyz面内が平面である基板(5)であって、前記試料チャンバ(2)は細長く、前記z方向と平行に走る壁を有し、50μmから2mmまでの間のxyz直角座標系のx方向の厚さを有する基板(5)と、
    導体区間(11)を有する少なくとも1つの平面型受信および/または送信コイル(1、1’)であって、前記コイル(1、1’)は前記基板(5)の1つの平面上に少なくとも配置され、前記試料チャンバ(2)の前記z方向に沿った伸展部が前記コイル(1)の前記z方向に沿った伸展部を超えるコイル(1、1’)と、
    を備えるNMR装置において、
    前記コイル(1)の前記z方向に沿った前記伸展部が該コイル(1)の前記y方向に沿った伸展部よりも大きく、
    前記試料チャンバ(2)のアクティブ容積が数百nLオーダから数μLオーダであることを特徴とするNMR装置。
  2. 前記導体区間(11)は直線的であり前記z方向と平行に走ることを特徴とする請求項1記載のNMR装置。
  3. 前記コイル(1)は長方形の形状を有することを特徴とする請求項2記載のNMR装置。
  4. 前記コイル(1)の前記z方向に沿った前記伸展部と前記コイル(1)の前記y方向に沿った前記伸展部との比が1.1〜5までの間にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のNMR装置。
  5. ヘルムホルツ配置(7)を形成するように接続されている前記コイル(1、1’)の1つが、前記基板(5)の両外面の上に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のNMR装置。
  6. 複数のコイル(1、1’)を備え、当該各コイル(1、1’)を複数の異なる周波数に同調されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のNMR装置。
  7. 前記複数のコイル(1、1’)は少なくとも2つからなることを特徴とする請求項6記載のNMR装置。
  8. 前記コイル(1、1’)は誘導的に減結合されることを特徴とする請求項6又は7記載のNMR装置。
  9. 前記コイル(1、1’)の1つはバタフライ配置(1’)を形成することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のNMR装置。
  10. 前記コイル導体区間(11)の磁化率を該コイル導体区間(11)のそれぞれの周囲環境の磁化率に適合させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のNMR装置。
  11. 前記コイル(1、1’)の前記導体区間(11)は多層に配置されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のNMR装置。
  12. 前記試料チャンバ(2)の前記z方向に沿った前記伸展部と前記コイル(1)の前記z方向に沿った前記伸展部との比が1.5より大きいことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のNMR装置。
  13. 前記基板(5)は互いに接合する2つの部分(51、52)を備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のNMR装置。
  14. 前記基板(5)の磁化率を溶媒の磁化率に適合させることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載のNMR装置。
  15. 前記溶媒は水であることを特徴とする請求項14項に記載のNMR装置。
  16. 前記チップは、前記z方向に沿った長さが50mm未満であって、前記y方向に沿った幅が30mm未満であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載のNMR装置。
  17. 前記チップは、前記z方向に沿った長さが25mm未満であることを特徴とする請求項16記載のNMR装置。
  18. 前記チップは、前記y方向に沿った長さが15mm未満であることを特徴とする請求項16又は17に記載のNMR装置。
  19. 2つ以上の試料入口を前記試料チャンバの上流に備えることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか一項に記載のNMR装置。
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