JP5131521B2 - 錠前 - Google Patents
錠前 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5131521B2 JP5131521B2 JP2007191444A JP2007191444A JP5131521B2 JP 5131521 B2 JP5131521 B2 JP 5131521B2 JP 2007191444 A JP2007191444 A JP 2007191444A JP 2007191444 A JP2007191444 A JP 2007191444A JP 5131521 B2 JP5131521 B2 JP 5131521B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lock
- plug
- metal
- key
- tumbler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
なお、特許文献2には合成樹脂製の鍵が記載され、特許文献3にはファインセラミックス製の鍵が記載されているが、これらはいずれも金属粉の発生防止を目的としたものではなく、また該鍵が差し込まれる錠の構成も考慮されていない。
かかる構成の錠前では、前記ソケット穴の内面が非金属材料からなるので、前記シャックル部材が金属製であるにも拘わらず、施錠時および開錠時に該シャックル部材を前記ソケット穴に抜き差ししても金属同士がこすれることはない。このことによって、前記シャックル部材と前記ソケット穴(錠本体)との摺動による金属粉の発生が抑制される。したがって、本発明に係る錠前は、様々な環境で種々の用途に用いることができ、特に、金属粉を嫌う製品(リチウム二次電池等の非水電解質二次電池、半導体装置等)の製造設備またはその近辺でも好適に使用することができる。また、該錠前によると、金属製のシャックル部材を使用しつつ金属粉の発生を防止することができる。金属製のシャックル部材を用いることにより、樹脂製のシャックル部材に比べて強度および耐久性に優れ、セラミック製のシャックル部材に比べて耐衝撃性および成形性(形状精度、加工の容易性等)に優れるという利点が得られる。
かかる構成の錠前では、前記摺動部が非金属材料からなるので、前記タンブラー部材が金属製であるにも拘わらず、前記プラグおよび前記スリーブに対してタンブラー部材が移動しても金属同士がこすれることはない。したがって、上記構成によると、タンブラー部材のこすれ(摺動)による金属粉の発生が抑制される。このように、本発明に係る錠前によると、金属製のタンブラー部材を使用しつつ金属粉の発生を防止することができる。金属製のタンブラー部材を用いることにより、樹脂製のタンブラー部材に比べて強度および耐久性に優れ、セラミック製のタンブラー部材に比べて耐衝撃性および成形性(形状精度、加工の容易性等)に優れるという利点が得られる。
かかる態様では、前記ラッチ部材(例えばボール)が金属製であるので、樹脂製のラッチ部材に比べて強度および耐久性に優れ、セラミック製のラッチ部材に比べて耐衝撃性および成形性(形状精度、加工の容易性等)に優れる。そして、前記シャックル部材および前記ラッチ部材の少なくとも一方(好ましくは両方)を硬質の非金属皮膜で覆うことにより両部材を構成する金属同士の直接接触が回避されているので、金属製のシャックル部材および金属製のラッチ部材を使用しつつ金属粉の発生を防止することができる。シャックル部材とラッチ部材とを係合させる際および該係合を解く際には両部材の摺動部に大きな応力がかかるため、これらの部材の一方または両方を樹脂製とすると錠前の耐久性が不足しがちとなるところ、本発明によると、耐久性に優れ且つ金属粉の発生が防止された錠前を実現することができる。
ここに開示されるロックセットの好ましい一態様では、前記鍵が金属製であって、前記錠前を構成する前記錠本体は少なくとも内面が非金属材料により構成された鍵穴を有する。かかるロックセットによると、金属製の鍵を使用しつつ金属粉の発生を防止することができる。このように金属製の鍵を用いることにより、樹脂製の鍵に比べて強度および耐久性に優れ、セラミック製の鍵に比べて耐衝撃性および成形性に優れるという利点が得られる。
これらの金属製部材、すなわちシャックル部材10、ボール38,39、インナーピン52およびアウターピン54は、いずれも該部材の表面全体がDLC膜で覆われている。なお、上記DLC膜の形成(すなわち、金属製部材の表面をDLC膜で覆う処理)は従来公知の方法により行うことができ、かかるDLC膜の具体的な形成方法自体は本発明を特徴づけるものではないため、詳細な説明は省略する。
例えば、ソケット穴を構成する部材および錠本体とタンブラー部材との摺動部を構成する部材として、上記説明では樹脂製の部材(ケース22、スリーブ30およびプラグ40)を用いたが、これらの部材をセラミック製(例えば、アルミナ、ジルコニア、窒化ケイ素、炭化ケイ素等のセラミック製)としてもよい。また、上記説明ではシャックル部材、ラッチ部材(ボール38,39)およびタンブラー部材(インナーピン52およびアウターピン54)として金属製部材の全表面にDLC膜が形成された部材を使用したが、かかるDLC膜に代えて他の硬質非金属皮膜(例えばアルミナ膜)が形成された金属製部材を用いてもよい。
すなわち、この明細書により開示される技術には、例えば図5に示すように、二枚の金属製羽根板(62,64)と、それらの羽根板(62,64)の一端に設けられた管状部(62a,64a)に共通的に挿通されて該羽根板(62,64)を連結するとともに該羽根板(62,64)を前記管状部(62a,64a)の周囲に回転可能に支持するピン(66)とを備える蝶番(60)であって、前記二枚の羽根板(62,64)の管状部(62a,64a)の端面が摺動する摺動部(65)では、少なくとも一方(好ましくは両方)の羽根板の管状部端面が硬質の非金属皮膜(好ましくはDLC膜、アルミナ膜等。特に好ましくはDLC膜。)で覆われていることにより両羽根板(62,64)を構成する金属同士の直接接触が回避されている蝶番60が含まれる。なお、図5中の符号69は、この蝶番60の固定に利用される取付孔である。かかる構成によると、上記摺動部(65)で二枚の羽根板(62,64)の管状部(62a,64a)がこすれ合うことによる金属粉の発生を防止することができる。また、これらの羽根板(62,64)は金属製であるので、例えば樹脂製の羽根板を用いて構成された蝶番に比べて強度および耐久性に優れる。さらに、他方の羽根板の管状部(62a,64a)外周に対向する羽根板内端面(61)および/または前記管状部の外周が硬質の非金属皮膜で覆われた構成としてもよい。
上記蝶番(60)の好ましい一つの態様では、前記ピン(66)が金属製であり、該ピン(66)の外周が硬質の非金属皮膜(好ましくはDLC膜、アルミナ膜等。特に好ましくはDLC膜。)で覆われていることにより、該ピン(66)を構成する金属と前記二枚の羽根板(62,64)を構成する金属との直接接触が回避されている。このような構成によると、ピン(66)と羽根板(62,64)とがこすれ合うことによる金属粉の発生をも防止することができる。上記ピン(66)は金属製であるので、例えば樹脂製のピンを用いて構成された蝶番に比べて強度および耐久性に優れる。
上記蝶番(70)において、図6に示す例のように、前記スペーサ環(78)の肉厚を前記管状部(72a,74a)の肉厚よりも大きくし、これにより他方の羽根板の管状部(72a,74a)の外周に対向する羽根板内端面(71)と該管状部外周とが離隔される構成としてもよい。かかる構成によると、管状部(72a,74a)の外周と前記内端面(71)とのこすれによる金属粉の発生を回避することができる。
10 シャックル部材
16,17 凹み(ラッチ受け)
20 錠本体
22 ケース(ケース)
24,26 ソケット穴
30 スリーブ
33,34,35 摺動孔
38,39 ボール(ラッチ部材)
40 プラグ
42 鍵穴
43,44,45 摺動孔
46 頭部
50 ピンタンブラー
52 インナーピン(タンブラー部材)
54 アウターピン(タンブラー部材)
90 鍵
100 ロックセット
60,70 蝶番
62,64 羽根板
62a,64a,72a,74a 管状部
65 摺動部
66,76 ピン
78 スペーサ環
Claims (6)
- 端部にラッチ受けが形成されたシャックル部材と、該シャックル部材の端部を抜き差し可能なソケット穴を有する錠本体とを備え、前記シャックル部材の端部を前記ソケット穴に差し込んで前記ラッチ受けにラッチ部材を係合させることで施錠し、該係合を解くことで前記シャックル部材が前記ソケット穴から抜ける方向に移動して開錠するように構成された錠前であって、
前記シャックル部材はオーステナイト系ステンレス鋼製であり、かつ、前記錠本体の少なくとも前記ソケット穴を構成する部材は樹脂製である、錠前。 - 前記錠本体は、鍵穴を有し、少なくとも前記鍵穴を構成する部材は非金属材料からなる、請求項1に記載の錠前。
- 前記錠本体は、前記鍵穴を構成するプラグと、該プラグが嵌め込まれるスリーブと、前記プラグと前記スリーブとの間に跨って配置されることで前記プラグの回転を妨げるタンブラー部材を備え、前記鍵穴に鍵を差し込むことにより前記プラグおよび前記スリーブに対し前記タンブラー部材が摺動して前記プラグの回転を許容するように構成されており、
前記タンブラー部材はオーステナイト系ステンレス鋼製であり、かつ、前記プラグおよび前記スリーブは樹脂製である、請求項1または2に記載の錠前。 - 前記タンブラー部材の表面は硬質の非金属皮膜で覆われている、請求項3に記載の錠前。
- 前記ラッチ部材は金属製であり、
該ラッチ部材を前記ラッチ受けに係合させる際および該係合を解く際における前記シャックル部材と前記ラッチ部材との摺動部では、前記シャックル部材および前記ラッチ部材の少なくとも一方の表面が硬質の非金属皮膜で覆われていることにより両部材を構成する金属同士の直接接触が回避されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の錠前。 - 前記非金属皮膜はダイヤモンドライクカーボン膜である、請求項4または5に記載の錠前。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007191444A JP5131521B2 (ja) | 2007-07-23 | 2007-07-23 | 錠前 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007191444A JP5131521B2 (ja) | 2007-07-23 | 2007-07-23 | 錠前 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009024459A JP2009024459A (ja) | 2009-02-05 |
JP5131521B2 true JP5131521B2 (ja) | 2013-01-30 |
Family
ID=40396524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007191444A Expired - Fee Related JP5131521B2 (ja) | 2007-07-23 | 2007-07-23 | 錠前 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5131521B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013207989A1 (de) * | 2013-04-30 | 2014-10-30 | Schunk Kohlenstofftechnik Gmbh | Verfahren zur Beschichtung von Artikeln |
JP5848425B1 (ja) * | 2014-10-17 | 2016-01-27 | 修 上口 | プレートジョイントホルダー |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000061706A (ja) * | 1998-08-25 | 2000-02-29 | Tokki Corp | センタ |
JP3919146B2 (ja) * | 1999-07-29 | 2007-05-23 | 東海旅客鉄道株式会社 | 可変コード型南京錠 |
JP2002267715A (ja) * | 2001-03-09 | 2002-09-18 | Ando Electric Co Ltd | キャリアラック |
JP3760128B2 (ja) * | 2001-11-19 | 2006-03-29 | 日本電産株式会社 | スピンドルモータ及びこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置 |
JP2003236653A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-26 | Nissei Plastics Ind Co | トグル式型締装置 |
JP2006061963A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Tokyo Hatsujo Seisakusho:Kk | コイルバネとバネガイドリテーナーの磨耗減少方法及びそれに用いるバネガイドリテーナー |
-
2007
- 2007-07-23 JP JP2007191444A patent/JP5131521B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009024459A (ja) | 2009-02-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2942456B1 (en) | Anti-theft lockset | |
CN103620135B (zh) | 用于前开式盖子的锁闩机构 | |
JP5131521B2 (ja) | 錠前 | |
GB2565413A (en) | Attachment member and lock having the same | |
TW200628680A (en) | Lock with movable shroud | |
US10012010B2 (en) | Padlock cylinder retention | |
GB201303014D0 (en) | Lock assembly | |
TWM508581U (zh) | 鎖具 | |
US10082896B1 (en) | Stylus receiving apparatus | |
US8967577B2 (en) | Cable lock system and method | |
JP3214730U (ja) | 家具用扉のロック装置 | |
US20120036903A1 (en) | Thin lock | |
US20190024410A1 (en) | Rekeyable lock | |
US20180245370A1 (en) | Locking device with lockable spindle follower linkage | |
US20150240523A1 (en) | Structure of key part having hideable lock cylinder | |
JP2016061130A (ja) | 家具用扉のロック装置 | |
JP2007224708A (ja) | シリンダー錠 | |
JP5483230B2 (ja) | 骨切削用器具 | |
CN115699594B (zh) | 闩锁组件 | |
US12024929B2 (en) | Security apparatus having a removable lock tip | |
US512980A (en) | Permutation-padlock | |
JP2018071222A (ja) | ファスナー用のダイヤル式符号錠 | |
US20150082640A1 (en) | Locking Mechanism for a Folding Knife | |
WO2006138175A3 (en) | Surgical instrument | |
JP2023050661A (ja) | シリンダ錠 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100603 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120419 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120608 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121011 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121024 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |