JP5131443B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このような構成の遊技機としては、次のものが挙げられる。
前面に入球手段が形成された遊技盤と、
前記遊技盤の裏面に配置され、前記入球手段に入球した遊技球を下方に排出する排出領域が形成された球排出板と、
前記遊技盤と前記球排出板とを連結する連結手段と、
前記球排出板の裏面側に配置される制御装置と、
前記球排出板に設けられ、前記制御装置が所定方向へ移動可能に取着され、前記制御装置を前記遊技盤に対して回動可能となるように支持する支持部材と、
前記支持部材に対する前記制御装置の移動を規制する移動規制手段と、
前記遊技盤に対する前記制御装置の回動を規制する回動規制手段と、
前記球排出板と前記制御装置との間に配置され、前記制御装置と前記遊技盤との間の空間を囲う周壁を有する中間部材と、
を備える遊技機であって、
前記移動規制手段は、所定の痕跡を生じさせなければ前記制御装置の移動が阻止された状態から前記制御装置の移動が許容される状態にならない態様で、前記制御装置の移動を規制し、
前記回動規制手段は、前記制御装置を前記所定方向へ移動させなければ前記制御装置の回動が阻止された回動阻止状態から前記制御装置の回動が許容される回動許容状態にならない態様で、前記制御装置の回動を規制し、
前記連結手段による前記遊技盤と前記球排出板との連結は、前記制御装置の回動阻止状態において解除不能であり、前記制御装置の回動許容状態において前記連結手段の一端部が露出可能となることにより解除可能となる、
ことを特徴としている。
本発明にいう「遊技盤裏面及びここに設けられた球集合板に敷設の各種の電気部品」とは、中継基板、始動口及び可変入賞装置、大入賞口装置等をいう。
また、スペーサーとは、中間部材を指し、球集合板と基板ボックスとの間に介装した空間占拠部材をいうもので、主たる目的は、両者間の空間存在による不正を未然に回避せんとして設けられるものをいう。
遊技盤の裏面に球集合板が設けられ、該球集合板は、入賞口に入球した遊技球を遊技盤裏面側において遊技機下方へ排出する排出領域(排出樋)が形成されたものであり、前記基板ボックスを支持する連結台座部材が回動自在に設けられ、該連結台座部材に基板ボックスが取り付けられ、該基板ボックスが遊技盤の裏面を被覆する被覆状態と露出する露出状態とに開閉自在とされた遊技機であって、
前記球集合板と前記基板ボックスとの間にスペーサーが介装され、
前記スペーサーが前記球集合板の前面側からネジ留めされ、
両端に係合用の突片が備えられた係止部材を備え、
前記係止部材の一端の前記突片を係合させる取り付け部が、前記球集合板の前面側の両端部近傍位置で、且つ、該球集合板の裏面側の前記スペーサーにより被覆される位置に少なくとも各一箇所設けられ、
前記係止部材の他端の前記突片を係合させる嵌合部が前記遊技盤の裏面の対応する箇所に設けられ、
前記係止部材により前記球集合板がスペーサーと共に前記遊技盤に嵌合固定されるように構成されていることを特徴とする。
この際、前記ネジ留めが、球集合板の前面側から行われるので、このユニット化された球集合板及びスペーサーが一旦遊技盤に取り付けられると、そのネジ留めは、遊技盤と球集合板とに挟まれて被覆された状態となり、外部から外される虞がなく、不正防止となる。
そして、ユニット化された球集合板及びスペーサーの遊技盤への取付けは、係止部材によって、球集合板に対しても遊技盤に対しても嵌合固定方式で取り付けることができるので、組み付け作業が容易に行い得る。
前記係合用の突片が備えられた係止部材が、弾性変形可能な合成樹脂により成型され、且つ、前記突片にモドリ(段部)が形成され、該突片の弾性変形により、前記球集合板及び遊技盤に対して解除不能に嵌合固定されていることを特徴とする。
前記球集合板の前記取り付け部は、該球集合板の前面側にボス部を備えており、該ボス部は、該球集合板の前面のレベルよりも外方に突設され、前記遊技盤の裏面の嵌合部に密着嵌合されるように構成されていることを特徴とする。
そして、係止部材が弾性変形を有する素材の場合に、その嵌合固定に加え、剛体のボス部による嵌合固定により、より堅固な連結状態を得ることができる。
前記ボス部は、略半円弧状体が所定の間隔を隔てて対向配置されて構成され、該半円弧状体の間に前記係止部材の他端が位置され、該係止部材に対する防護壁を兼ねていることを特徴とする。
前記球集合板の前記取り付け部のボス部の外形又は仮想外形が、略長円形を成すように構成され、且つ、該球集合板の両端部において、一方のボス部は、その長円の長軸が上下の方向に向き、他方のボス部の長円の長軸が左右の方向に向くように構成されていることを特徴とする。
上記仮想外形とは、ボス部の外郭が連続したものとして見たときの外形で、ボス部が、間隔を隔てて配置された略半円弧状体で構成されているときには、それらを繋ぐ外形をいう。
前記球集合板が、その外周近傍位置に沿って球集合板周壁を備えており、前記取り付け部が該球集合板周壁に近接されて又はその一部が一体的に成形されていることを特徴とする。
前記係止部材の一端の前記突片を係合させる取り付け部が、前記球集合板460の左右側部の上方突出板部で、前記スペーサーに被覆されない位置にも、前記遊技盤30に対する一対の取り付け部478、478が設けられていることを特徴とする。
このように、係止部材による嵌着を、球集合板の左右側部の上方突出板部でも行うことができるようにしたことで、球集合板の上下左右側部の4箇所で嵌合固定させることができて、遊技盤に対する取り付けを強固なものとすることができる。
前記球集合板の前記スペーサーに被覆されていない箇所に、前記遊技盤に対するネジ止め部が複数個所設けられていることを特徴とする。
上記の係止部材による球集合板の遊技盤に対する嵌着が成されるが、この嵌着は、連結機能の他に、係止部材の嵌合がスペーサーに被覆された位置で、外方から外すことができないという一種の封止機能を発揮しているが、遊技盤に対する連結固定として、更に、スペーサーに被覆されていない箇所において、複数のネジ留めが成されることで、全体として強固な連結取り付け状態を得ることができる。
前記係止部材は、弾性を備えた合成樹脂成型で、全長の略中間位置にから一方に二股条の小突片が突設され、一端部から前記小突片と同一方向に二股条の大突片が突設され、その先端は、前記二股条の小突片の基部よりも手前で終端し、これらの小突片及び大突片の先端部の外側には係り止めとしてのモドリ(段部)が、夫々形成されていることを特徴とする。
該球集合板に、前記連結台座部材の回動軸を軸着するための軸受け溝を有する軸受け部が設けられ、
前記スペーサーに、前記軸受け溝を閉鎖して軸受け部を完成させる軸支部が設けられ、
前記スペーサーの、前記基板ボックスが被覆状態にあるときに前記基板ボックスにより被覆される部分に保持部が設けられ、
前記保持部は、前記基板ボックスと前記連結台座部材とが封止された状態で前記基板ボックスを被覆方向に回動させることで該基板ボックスを閉状態に保持きるように構成されていることを特徴とする。
前記基板ボックスと前記連結台座部材とが連結台座封止部により封止されると共にその封止が解除されることで前記連結台座部材に対して前記基板ボックスが変位可能とされ、
前記基板ボックスと前記連結台座部材との封止が解除されると前記基板ボックスの変位を許容して、前記保持部の保持状態を解除できるように構成されていることを特徴とする。
そして、このような不正防止機能を備えたスペーサー、基板ボックスを取り付けるに、球集合板、スペーサー、基板ボックスをユニット化して、係止部材により嵌合方式で簡単に取付けできるのである。
図1は本実施形態のパチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の前面からの斜視図であり、図3は、前面枠14の斜視図である。図4は、前面枠14を開いた状態の斜視図であり、図5は、前面枠14を開いた状態の正面図であり、図6は、遊技盤30の正面図である。
前記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみて遊技球発射ハンドル18の設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるという利点が発揮される。
音出力口24は、内枠12の左右上端部位置に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は、図1に示すように、下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように支持されている。
つまり、この前面枠14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12b内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のものであって、具体的には針金、ピアノ線、セルロイド板等)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠14は、内枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
そして、樹脂ベース20の後側には、図4乃至図6に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図6に示すように、遊技盤30は四角形状の合板よりなり、上部一方のコーナーが角落されており(後に述べる)、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。
そして、この一般入賞口31、31及び始動口33に遊技球が入球した場合には、上記各検出センサで検出され、この検出センサの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出されると共に、始動口33に遊技球が入球した場合には、後述する抽選が開始されることになる。
かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
その他に、遊技盤30の左右下方位置には、上記一般入賞口31、31を備えた装飾部材35が設けられ、また、遊技盤30の下部にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って、遊技盤30裏面の図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。さらに、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の誘導釘が植設されているとともに、同様の機能を有する風車が配設されている。
かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
なお、遊技盤30の右下隅部および左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図6のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図6のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール170に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
前面枠14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、ベース部材が窓部101を形成する開口を備えており、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲して細化した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。
本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光部を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。
図7及び図8は、パチンコ機10の背面図と、セット板400を一部開いた斜視図である。先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)等が取り付けられている。
(タンク球無し)
タンク球無しの報知は、タンクとタンクレールに遊技球が無いことを報知するもので、図1に示す右コーナーLED810が点灯し、図7に示すモニターLED811が消灯し、状態表示812が「1」を点滅表示する。
下受け皿満タンの報知は、図1に示す右コーナーLED813が点灯し、図7に示すモニターLED811が消灯する。そして、状態表示812が「2」を点滅表示する。
払出モーター駆動中にも関わらず払出カウントスイッチに遊技球の通過がない状態を示すもので、右コーナーLED810が点灯し、モニターLED811が消灯し、状態表示812が、「3」を点滅表示する。
(ヒューズ切れ1及びヒューズ切れ2)
ヒューズ切れ1は、図7に示す第1ヒューズ814に定格以上の電流が流れたとき、ヒューズ切れ2は、第2ヒューズ815に以上の定格以上の電流が流れたときに飛んでしまった状態であるが、このエラー状態報知は、表示されない。
その他のエラーとしては、「ガラス枠開放」、「内枠開放」、「遊技球等貸出装置未接続」、「遊技球等貸出装置通信異常」、「コマンド異常」、「コネクタ未接続」がある。そのうち、遊技球等貸出装置が未接続の場合は、図6に示すモニターLED816及びモニターLED817が消灯する。そして、遊技球等貸出装置通信異常は、前記状態表示812が「U」を点滅表示する。
また、コマンド異常は、ハーネスの破損等によるコマンド不良を示すもので、前記状態表示812が「C」を点滅表示する(電源投入時にコマンド異常になった場合は点灯表示)。更に、コネクタ未接続は、モニターLED818が消灯する(ただし、発射動作中は点滅する)。
尚、図7において、819は、遊技機電源コードを示し、820は、電源スイッチを示し、821は、外部接続アース線を示す。
この第1基板ケース201Aは、前記外側ケース70側に設けられる外側封印部71と、前記内側ケース85側に設けられる内側封印部86と、その外側封印部71と内側封印部86とを連結する封印部材87(図12、13参照)とを有し、その封印部材87によって前記外側封印部71と内側封印部86とが連結されている場合に前記制御基板80を取り出すときには第1基板ケース201Aを破壊するか或いは所定の部位を切断することを必要とするものである。
保持部505の本体505Aから弾性係合機構506の要部を取り外した状態の斜視図、図40は、保持部505の本体505Aから弾性係合機構506の要部を取り外した状態の平面図、図41は、弾性係合機構506の要部の前側から見た斜視図であり、図42は、弾性係合機構506の要部の後側から見た斜視図であり、図43は、弾性係合機構506の要部の側面図であり、図44は、弾性係合機構506の要部の平面図である。
図12、図13並びに図26及び図27に示すように、球集合板460は、他の成型部と同様の合成樹脂の一体成型品で、基本的には、2mm厚の板状体で成型されており、所定の電気部品を配置する空間、中継基板取り付け部(ネジ止め)470A、スペーサー501(中間部材)に対するネジ止め用ボス部、電気部品を配置するための貫通孔、遊技盤30に対する一対の取り付け部478等を供えている。
勿論、本来の機能である遊技球の収集と排出のための通路(排出樋)を備えているものであり、かかる構造は従前の通りである。
そして、前記球集合板460の一側部には、軸受け部504(連結台座部材430に対する)が設けられ、そこには一対の嵌合孔504A、504A(スペーサー501に対する)が設けられている。
この軸受け部504には、軸受け溝504B、504Bが形成され、ここに、後述する連結台座部材430の回動軸410、410が嵌合され、その軸受け溝504B、504Bは、後述するように上方からスペーサー501の一部によって被覆され、軸受け部が完成される。
更に、球集合板460の周囲には、球集合板周壁462が形成されており、一部の切り欠き部を除き、内部が外部より隔離されるように構成されている。そして、この球集合板周壁462は、ここに対応敷設されるスペーサー(中間部材)501の後述するスペーサー周壁502に接当し、球集合板460の裏面を被覆し、外部から隔離されるように構成されている。
この取り付け部478、478は、開孔478A,478Aを備えたボス部478B,478Bからなり、このボス部478B,478Bが球集合板460の前面の平面レベルよりも突出されている。前記開孔478A,478Aの内部には、係合突片用リブ478C,478Cが設けられている。この係合突片用リブ478C,478Cは、ここに挿入される係止部材480、480の一端の突片(後述する)を係止するためもので、その係止部材480、480の他端は、後述するように遊技盤30の所定の箇所に嵌合される。
更に、球集合板460を前面(遊技機の正面側)から見ると、その左右側部の上方位置(上方突出板)にも、遊技盤30に対する一対の取り付け部478、478が設けられている。即ち、前記係止部材480、480の一端の前記突片(小突片480A、480A)を係合させる取り付け部478、478が、前記球集合板460の左右側部の上方突出板部460A、460Aで、前記スペーサーに被覆されない位置にも設けられている。
これら上方突出板部460A、460Aの取り付け部478、478は、開孔478a,478aを備えたボス部478b,478bからなり、このボス部478b,478bが球集合板460の前面の平面レベルよりも突出されている。前記開孔478a,478aの内部には、係合突片用リブ478c,478cが設けられている。この係合突片用リブ478c,478cは、ここに挿入される係止部材480、480の一端を係止するためもので、その係止部材480、480の他端は、後述するように遊技盤30の所定の箇所に嵌合される。
前記係止部材480、480は、図10及び図30乃至図32に示すように、弾性変形可能な合成樹脂成型で、全長25mm、全幅13mmのものである。全長の中間位置にから一方に二股条の小突片480A、480Aが突設され、一端部から前記小突片480A、480Aと同一方向に二股条の大突片480B、480Bが突設され、その先端は、前記二股条の小突片480A、480Aの基部よりも少し手前で終端している。これらの小突片480A、480A及び大突片480B、480Bの先端部の外側には係り止めとしてのモドリ(段部)480C、480C、480D、480Dが、夫々形成されており、その弾性変形により二股が嵌合時に一旦狭くなり、次いで広がって、前記球集合板460及び遊技盤30に対して解除不能に嵌合固定係合が行われるようにされている。
同様に、前記球集合板460の上方突出板部460A、460Aの取り付け部478、478のボス部478b,478bに対応した前記遊技盤30の裏面の上部にも、図33に示す如く、嵌合部481、481の開口481A、481Aが形成されており、前記係止部材480の大突片480B、480Bが嵌合される。
これら遊技盤30の上下左右の開口481A、481Aの内部は、図34及び図35(横断、及び縦断面図)に示すように、段部481B、481Bが形成されており、ここに、大突片480B、480Bのモドリ(段部)480D、480Dが係合されるのである。
他方、前記小突片480A、480Aは、図30乃至図32に示すように、球集合板460のボス部478B、478B、478b、478bの係合突片用リブ478C、4780C、478c,478cに、そのモドリ(段部)480C、480Cが係合されるのである。
前記係合用の突片が備えられた係止部材が、弾性変形可能な合成樹脂により成型され、且つ、前記突片にモドリ(段部)が形成され、該突片の弾性変形により、前記球集合板及び遊技盤に対して解除不能に嵌合固定されていることを特徴とする。
上述のように、遊技盤30の裏面と第1制御基板ユニット201との間には、スペーサー(中間部材)501が介装されている。遊技盤30の裏面には球集合板460が設けられ、第1制御基板ユニット201は、この球集合板460に外側から取り付けられる構成となっているが、該球集合板460と第1制御基板ユニット201との間には、若干の間隙が形成されている。パチンコ機10の機種によっては、遊技盤30の裏面の設計に応じて、当該部位の寸法(奥行)が異なる。このため、この寸法の変動に対応できるように、球集合板460と第1制御基板ユニット201との間には、若干の余裕、すなわち間隙が形成されているのである。前記スペーサー(中間部材)501は、この球集合板460と第1制御基板ユニット201との間の間隙を補填するためのものであり、当該間隙にほぼ対応した寸法を有するものとなっている。
そして、矩形状の大切欠部511は、前記球集合板460の中継基板取付台471に略対応して形成され、下方の開口の小切欠部513は、球集合板460の大入賞口用開口475に略対応して形成されている。
また、前記大切欠部511の横側部の前記リブ512より区画されたスペース(一つは後述するところの保持部505の設置スペースと同じ区画)に、前記スペーサー501との連結のためのボス部501A、501Aが被嵌合部材として夫々突設されており、その先端部は、前記球集合板460のネジ止め用ボス部472、472の先端部に一部嵌入されるよう構成されている。
また、このスペーサー(中間部材)501の一側部、ここでは、前記第1基板ケース201Aの開閉を行う回動軸410、410を支持する軸受け部504に対応する箇所には、前記軸受け溝504B、504Bを閉鎖して軸受け部504を完成させる軸支部501Bが設けられ、該軸支部501Bは、前記軸受け溝504B、504Bに嵌り込む押さえ突片501C、501C(略直方体形状)が、その軸支部501Bの下面から突設されて構成されている。これにより、前記軸受け溝504B、504Bと前記押さえ突片501C、501C(略直方体形状)とによって、前記連結台座部材430の回動軸410、410の軸支空間を形成している。
そして、このスペーサー(中間部材)501の軸支部501Bには、前記球集合板460の一側部に設けられた軸受け部504の一対の嵌合孔504A、504Aに嵌合する一対の突起体510、510が突設されている。更に、前記球集合板460の周壁462の内周に接当する嵌合リブ512Aが前記スペーサー501の周壁502の内側の複数の位置において、その周壁502よりも長く延設されている。この嵌合リブ512Aは、前記スペーサー501を前記球集合板460(周壁462)に嵌合させる際のガイドとなると共に嵌合状態を作り出す。
この保持部505は、図28、図29及び図36乃至図44に示すように、樹脂成型の本体505Aに弾性係合機構506を備えており、該弾性係合機構506は、スペーサー(中間部材)501の上面に形成された凹部507に、その凹み方向に直交する方向に出退自在のフック508と、該フック508の位置を弾性変位させる合成樹脂製の支持部材509とから構成されている。ここでは、前記フック508の出退方向は、前記軸受け部504の方向に向けて退き、反対側に復元して出る第1基板ケース201Aの長手方向に沿った方向である。
そして、前記本体505Aは、前記スペーサー(中間部材)501の裏面のリブ512により区画された一つのスペースに配置され、裏面側からネジで止められている。
従って、図25(A)、(B)、(C)に示すように、後述する第1基板ケース201Aが回動されて被覆状態に至る際に、その裏面に突設された係合突起205が前記凹部507に嵌入され、内部のフック508に接当し、該フック508の曲面に接当してカム作用を受けて、その弾性係合機構506により内側に変位し、係合突起205の進入を許容し、係合突起205が所定ストローク進入すると、係合突起205の凹部205Aにフック508が嵌まり込む状態で弾性復元し、両者の係合が成されるのである。
又、図24(A)、(B)、(C)に示すように、第1基板ケース201Aが、被覆状体から回動されて開放状態に至る際は(図24(A))、所要の原因により第1基板ケース201Aと後記連結台座部材430との封止が解除されると、第1基板ケース201Aが連結台座部材430に対してスライド変位され、その結果、その裏面に突設された係合突起205と内部のフック508との係合が離脱され(図24(B))、第1基板ケース201Aがスペーサー501から開放されて、上方に回動されることになる(図24(C))。
この連結台座部材430は、図12乃至図14及び図21乃至図24等に示すように、側面視でL字形をなすように、合成樹脂の一体成型で構成され、載置台板部431の幅は、連結台座部材430を載置するに必要な162mmを有し、長さは、80mmであり、その側部に、13mmの側壁432、432が立設されており、その側壁432,432の内側の上部には、下向きの係合溝433,433が一側部(内側)から外側に向けて45mm延設されている。この係合溝433、433の奥には、当たり部434、434が設けられており、後述の第1基板ケース201Aの挿入時の当たりとなる(実際にはこの当たりの位置の僅か手前が封止位置)。
これら4個の台座側封止部435・・・は、定期検査等の必要に応じて順次1個ずつ使用するものであり、この封止は、封止が行われている台座側封止部435を破壊しない限り、封止解除できないものであって、使用の履歴が照合できるものである。
また、載置台板部431の横外側部には、前記側壁432,432が、前記載置台板部431の下側まで延設されており、その載置台板部431の強化を図っている。ここでは、前記支持壁436に近い側の側壁432,432が、他よりも依り一層下方に伸び、広幅面を形成しており、この載置台板部431の外側部分の強化を高めている。
前記第1基板ケース201Aが、外側ケース(第1ケースまたは第2ケース)70および内側ケース(第2ケースまたは第1ケース)85を含み、前記外側ケース70側に設けられる外側封印部71と、前記内側ケース85側に設けられる内側封印部86と、その外側封印部71と内側封印部86とを連結する封印部材87(図12及び図13参照)とを有し、その封印部材87によって前記外側封印部71と内側封印部86とが連結されている場合に前記制御基板80を取り出すときには第1基板ケース201Aを破壊するか或いは所定の部位を切断することを必要とするものである点については、これまで通りである。
これらの台座側封止部435・・・と台座封止部436・・・とによって、連結台座封止部430Aが構成されている。
また、この内側ケース85の内側封印部86の存在する横側部に、前記連結台座部材430の係合溝433,433に係合する突条438、438が突設されている。この突条438、438は、その突条の内側に、内側ケース85の外面とでもって溝を形成するものであり、その奥部には、当たり部439、439が設けられており、後述の第1基板ケース201Aの挿入時の当たりとなる。
従って、前記突条438、438の溝に、前記係合溝433,433を形成する突条が嵌合される。即ち、係合溝433,433と突条438、438とは、略L字形の部材からなり、これらが、互いに逆向きで嵌り合うことでスライドが成されるのである。
尚、前記突条438、438は、その下面に3本のリブが設けられて、内側ケース85に対する取り付け強度を上げるように図られている。
更に、前記保持部505が、前記スペーサー501に形成された凹部507に設けられた弾性係合機構506を備えており、前記基板ボックス201Aの裏面に設けた係合突起205が該基板ボックス201Aの被覆状態への回動に伴い前記弾性係合機構506の弾性変位によって係合することで、前記係合突起205が係合解除不能に係合されるように構成されているものである。
そして、前記弾性係合機構506は、前記係合突起205に係合するフック508と、該フック508の位置を弾性変位させる合成樹脂製の支持部材509とから構成されているものである。
また、前記球集合板460に周壁462が設けられ、前記スペーサー501にも周壁502が設けられ、両周壁462、502が対応し、突合せ接当するように構成されている。
そして、前記球集合板460と前記スペーサー501には、その何れか一方に嵌合部材が他方に被嵌合部材が少なくとも二対設けられて両者の位置決めがなされ、この嵌合部材と被嵌合部材を通して、前記球集合板460の裏側からネジ止めされているが、この実施例では、前記嵌合部材は、前記球集合板460の側に設けたネジ止め用ボス部472、472であり、被嵌合部材は、スペーサー501の側に設けたボス部501A、501Aである。
本発明の特徴とする作用について述べる。
上記のように構成したことで、即ち、前記スペーサー501が前記球集合板460の前面側からネジ留めされることで、スペーサー501と球集合板460とが一体、ユニット化され、球集合板460に敷設の中継基板等の電気部品とともに遊技盤30に対する取り付け作業が一本化できるのである。
この際、前記ネジ留めが、球集合板460の前面側から行われ30に取り付けられると、そのネジ留めは、遊技盤30と球集合板460とに挟まれて被覆された状態となり、外部から外される虞がなく、不正防止ができるものである。
そして、ユニット化された球集合板460及びスペーサー501の遊技盤30への取付けは、係止部材480によって、球集合板460に対しても遊技盤30に対しても嵌合固定方式で取り付けることができるので、組み付け作業が容易に行い得るものである。
そして、係止部材480が弾性変形を有する素材の場合に、その嵌合固定に加え、剛体のボス部478Bによる嵌合固定により、より堅固な連結状態を得ることができるものである。
尚、上記仮想外形とは、ボス部478Bの外郭が連続したものとして見たときの外形で、ボス部478Bが、間隔を隔てて配置された略半円弧状体で構成されているときには、それらを繋ぐ外形をいう。
尚、このネジ止めとして、通常のネジを用いても、上述の破断ネジを用いてもよい。
そして、このような不正防止機能を備えたスペーサー501、基板ボックス201Aを取り付けるに、球集合板460、スペーサー501、基板ボックス201Aをユニット化して、係止部材480により嵌合方式で簡単に取付けできるのである。
上記のように構成したことで、前記球集合板460と前記基板ボックス201Aとの間のスペーサー501によって、両者間のスペースを埋め、両者間からの不正介入を困難なものとすると共に該スペーサー501の、前記基板ボックス201Aが被覆状態にあるときに前記基板ボックス201Aにより被覆される部分に保持部505を設けたことで、前記基板ボックス201Aの被覆状態の保持が容易に解除され得ないのであり、これによって、基板ボックス201Aを回動させ被覆状態を開放して遊技盤30の裏面側の電気部品に対する不正を働くことを阻止できるのである。
更に、必要に応じ、基板ボックス201Aと連結台座部材430との連結台座封止部430Aの封止を解除することで、前記連結台座部材430に対して前記基板ボックス201Aをスライド変位させ、此れにより前記保持部505の保持状態を解除して前記基板ボックス201Aの被覆状態を開放し、同時に前記基板ボックス201Aを連結台座部材430から取り外すことができるのである。
460:球集合板
478:取り付け部
480:係止部材
481:嵌合部
430:連結台座部材
501:スペーサー
Claims (3)
- 前面に入球手段が形成された遊技盤と、
前記遊技盤の裏面に配置され、前記入球手段に入球した遊技球を下方に排出する排出領域が形成された球排出板と、
前記遊技盤と前記球排出板とを連結する連結手段と、
前記球排出板の裏面側に配置される制御装置と、
前記球排出板に設けられ、前記制御装置が所定方向へ移動可能に取着され、前記制御装置を前記遊技盤に対して回動可能となるように支持する支持部材と、
前記支持部材に対する前記制御装置の移動を規制する移動規制手段と、
前記遊技盤に対する前記制御装置の回動を規制する回動規制手段と、
前記球排出板と前記制御装置との間に配置され、前記制御装置と前記遊技盤との間の空間を囲う周壁を有する中間部材と、
を備える遊技機であって、
前記移動規制手段は、所定の痕跡を生じさせなければ前記制御装置の移動が阻止された状態から前記制御装置の移動が許容される状態にならない態様で、前記制御装置の移動を規制し、
前記回動規制手段は、前記制御装置を前記所定方向へ移動させなければ前記制御装置の回動が阻止された回動阻止状態から前記制御装置の回動が許容される回動許容状態にならない態様で、前記制御装置の回動を規制し、
前記連結手段による前記遊技盤と前記球排出板との連結は、前記制御装置の回動阻止状態において解除不能であり、前記制御装置の回動許容状態において前記連結手段の一端部が露出可能となることにより解除可能となる、
ことを特徴とする遊技機。 - 前記中間部材は、着脱自在に前記球排出板に設けられ、前記遊技盤と前記球排出板との連結を解除する操作が可能な前記連結手段の一端部を覆い、
前記制御装置は、前記回動阻止状態において前記球排出板からの前記中間部材の離脱を阻止し、前記回動許容状態において前記球排出板からの前記中間部材の離脱を許容する、
請求項1に記載の遊技機。 - 前記連結手段は、前記遊技盤に形成された第1係合部と、前記球排出板に形成された第2係合部と、前記第1係合部と着脱可能に係合する第3係合部及び前記第2係合部と着脱可能に係合する第4係合部を含む連結部材とを有し、
前記制御装置の回動許容状態において、前記第2係合部と前記第4係合部との係合を解除する操作を行えるように前記連結手段の一端部としての前記第2係合部及び前記第4係合部の少なくとも一部が露出可能となることにより、前記球排出板と前記連結部材との分離が可能となり、
前記球排出板と前記連結部材とが分離された状態において、前記第1係合部と前記第3係合部との係合を解除できて前記遊技盤と前記連結部材との分離が可能となる、
請求項1又は2に記載の遊技機。
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