JP5130916B2 - アクティブマトリクス用走査線駆動回路 - Google Patents

アクティブマトリクス用走査線駆動回路 Download PDF

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Description

本発明は、アクティブマトリクス用走査線駆動回路および画像表示装置の構成に関するもので、とくにコンタクトホールを有する走査線駆動回路に非晶質シリコン薄膜トランジスタを採用した液晶表示装置に適用して好適なものである。
アクティブマトリクス用走査線駆動回路を有する液晶表示装置等の画像表示パネルにおいて、その表示パネルを走査するためのゲート線駆動回路(走査線駆動回路)としては、表示信号の1フレーム期間で一巡するシフト動作を行うシフトレジスタを用いることができる。当該シフトレジスタは、表示装置の製造プロセスにおける工程数を少なくするために、同一導電型の電界効果トランジスタのみで構成されることが望ましい。
ゲート線駆動回路のシフトレジスタを非晶質シリコン薄膜トランジスタ(以下「a−Si TFT」)で構成した液晶表示装置は、大面積化が容易で且つ生産性が高く、例えばノート型PC、携帯情報端末(PDA)、マルチ・メディア・プレーヤ(PMP)、簡易型カーナビゲーションシステム(PND:Personal Navigation Device)の画面などに採用されている(非特許文献1参照)。
また、アクティブマトリクス液晶表示パネルの狭額縁化のため、ゲート線駆動回路がこの液晶表示パネルの周縁を囲むように形成されるシール材近傍もしくは、駆動回路の一部がシール材の下に配置させることが必要となる。
ゲート線駆動回路には異種の金属配線間を接続するために多数のコンタクトホールを有す。このコンタクトホールは、異なる層に形成された第1金属薄膜と第2金属薄膜を電気的に接続するためのもので、第1金属薄膜上にコンタクトホールが形成されたものと、第2金属薄膜上にコンタクトホールが形成されたものがあり、両コンタクトホール間を導電性膜によってブリッジする。
このコンタクトホールにより開口した金属配線間を接続する上記導電性膜の材料として、一般的にITOのような透明導電性膜が用いられる。このITO膜はカバレッジ特性が悪い(特許文献1参照)ため、コンタクトホールの一部では、金属薄膜が透明導電性膜に覆われず、金属薄膜が露出している箇所がある。
シール材の内側近傍やシール材の下では、水分、不純物等の影響を受けやすいため、シール材の内側近傍もしくはシール材の下に形成されたコンタクトホールによるカバレッジ不良箇所では、金属薄膜と水分、不純物等が接触する。そして、金属薄膜からなる配線、端子、電極等が酸化等により腐食されてしまう。(以後、このコンタクトホール近傍の金属配線などの腐食現象をコンタクトホール腐食と称する。)
また、このITO膜のカバレッジ特性不良は、特にITO膜を非晶質で形成し、その後に結晶化させるようなプロセスを用いる場合には非常に高い頻度で発生する。一般的に、ITO膜のパターン加工は、薬液によるウェットエッチングがよく用いられる。結晶質のITO膜の場合、ウェットエッチングに用いる薬液として塩酸+硝酸系の水溶液からなる強酸を用いる必要がある。このような場合、ゲート信号線、ソース信号線や、反射電極としてAl、Ag、あるいはMoのような金属薄膜が共存すると、ITO膜のウェットエッチング時に、これらの金属薄膜を腐食断線させてしまうという恐れがあった。
一方、非晶質状態のITO膜の場合、シュウ酸系水溶液のような弱酸でウェットエッチングすることが可能である。このため、Al、Ag、あるいはMoのような金属薄膜が共存しても、これらの金属薄膜を腐食断線させることがない。従って、まずITO膜を非晶質状態で成膜し、シュウ酸エッチング液を用いてパターン加工を行った後、例えば加熱手段等を用いて結晶化させ、最終的には化学的に安定化させるというプロセスを用いることが好ましい。
しかしながら、ITO膜が非晶質状態から結晶化状態へ相変化するときに、原子の無秩序配列構造から規則配列への変化にともなう体積の収縮(結晶原子間距離が小さくなる)が起こる。このため、ITO膜には、基板からの引っ張り応力が加わるために、特にコンタクトホールのような段差部においてITO膜の段切れ断線が発生しやすくなる。以上のように、コンタクトホールを非晶質ITO膜で覆うとエッチングの点では良いのだが、被覆性が良くない。このため、水分や不純物の侵入による前記コンタクトホール腐食を引き起こすことがある。
特に、a−si TFTで構成したゲート線駆動回路の場合、この回路内の信号振幅は、例えばHigh電圧が24V、Low電圧が−6Vとすれば、電位差が30Vと非常に大きく、高温高湿環境下において動作させた場合、この電位差により、所謂電気分解反応が発生し、コンタクトホールのカバレッジ不良により露出した高電位が与えられた金属配線の腐食が大きな問題となっている。
特開平11−281992号公報 Jin Young Choi, Jin Jeon, Jong Heon Han, Seob Shin, Se Chun Oh, Jun Ho Song, Kee Han Uh, and Hyung Guel Kim、「A Compact and Cost-efficient TFT-LCD through the Triple-Gate Pixel Structure」、274頁〜276頁、SID '06 DIGEST
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、高温高湿環境下で動作させたとしてもコンタクトホール近傍の金属配線の腐食を抑制することができるアクティブマトリクス用走査線駆動回路および画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係るアクティブマトリクス用走査線駆動回路は、アレイ基板上に形成されており、
その駆動回路内に形成された第一のコンタクトホールと、この第一のコンタクトホールと接続するように形成され、その第一のコンタクトホールを覆うように第一のパターン形状を占める一方の導電性酸化膜と、この一方の導電性酸化膜と同時に形成された第二のパターン形状を占める他方の導電性酸化膜とを具備し、この他方の導電性酸化膜は、前記一方の導電性酸化膜の周りを囲むように形成されていることを特徴とする。
本発明のアクティブマトリクス用走査線駆動回路の構成を採用することにより、高温高湿環境下で動作させたとしてもコンタクトホール近傍の金属配線の腐食を抑制することができるアクティブマトリクス用走査線駆動回路を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明が重複して冗長になるのを避けるため、各図において同一または相当する機能を有する要素には同一符号を付してある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による表示装置の平面図であり、図2は図1のIII−III線に沿って切断した断面図である。図1に示すように、本実施の形態による表示装置400は、アクティブマトリクス用表示パネル300と、この表示パネル300に具備されて駆動信号をそれぞれ出力するソース線ドライバIC150およびゲート線(走査線)駆動回路160で構成される。
さらに前記表示パネル300は、第1基板110、その基板上に配設された複数のゲート線(走査線:GL1〜GLn)、このゲート線と絶縁するように交差する複数のソース線(SL1〜SLm)、およびそれらの交差部に配置された複数の画素電極PE、この画素電極PEを駆動する薄膜トランジスタ(以後TFTと称す)などで構成されるアクティブマトリクス・アレイ基板100と、このアレイ基板100と向かい合うカラーフィルタ基板200と、前記アレイ基板100と前記カラーフィルタ基板200との間に狭持された液晶層330および、当該液晶層330を保持し、前記アレイ基板100と前記カラーフィルタ基板200とを結合させるシール材350にて構成される。
前記ソース線ドライバIC150の各出力は、前記ソース線(SL1〜SLm)に夫々接続され、各ソース線にソース駆動信号を印加する。同様に前記ゲート線駆動回路160の各出力は、前記ゲート線(GL1〜GLn)に夫々接続され、各ゲート線にゲート駆動信号を印加する。カラーフィルタ基板200のアレイ基板100と対向する面上には対向電極CEが形成されており、前記画素電極PEとの間に生成される電界によって液晶層330の光透過率が制御される。また、前記TFTのドレイン電極と共通電極(非図示)間には、補助容量Csが画素毎に配設されている。
図1では、画像を表示する表示領域DAに対応して、マトリクス状に配置された複数画素の中で、第1ゲート線GL1と第1ソース線SL1との交差部に配置された画素電極PE1、TFT(TR1)、対向電極CEおよび補助容量Cs1に関して、特にその接続図を示しているが、他の画素(非図示)についても同様である。
前記表示パネル300は、前記表示領域DA、この表示領域DAを取り囲むように配置された第1周辺領域PA1、この第1周辺領域PA1の外側に隣接した第2周辺領域PA2を含む。
前述したように、前記表示領域DAに対応して、前記アレイ基板100の第1基板110上には、第1〜第nゲート線GL1〜GLnおよび第1〜第mソース線SL1〜SLmが形成される。
また前記複数のTFTのうち、第1TFT(TR1)のゲート電極は前記第1ゲート線GL1と電気的に接続され、前記第1TFT(TR1)のソース電極は前記第1ソース線SL1と電気的に接続され、前記TFT(TR1)のドレイン電極は前記複数の画素電極のうち、第1画素電極PE1と第1補助容量Cs1に接続される。
図2に示したように前記表示領域DAに対応して、前記カラーフィルタ基板200の第2基板210上には、赤、緑および青色画素R、G、Bを含むカラーフィルタ層220および前記赤、緑、青のうちの隣接する2つの色画素の間に形成された第1遮光層230が配置される。また、前記周囲領域PA1に対応して、前記第2基板210上に前記第1遮光層230に隣接して第2遮光層240が配置される。
また、前記カラーフィルタ層220上、第1遮光層230上および第1遮光層の一部上には、透明電極(ITO膜)250を具備する。この透明電極250は、画素電極に対する対向電極として液晶層へ電圧印加を行うものである。
一方、前記第2周辺領域PA2において、前記第1基板110は、前記第2基板210より長く(図1の例では上方に)延在され、前記ソース線ドライバIC150が実装されている。このソース線ドライバIC150から出力される前記第1駆動信号は第1〜第mソース信号を含み、前記第2周辺領域PA2に形成された複数のソース線引き出し配線を介して前記第1〜第mソース線SL1〜SLmに夫々印加される。
一方、額縁状の前記第1周辺領域PA1の一辺(図1では左辺)には、前記複数のTFTおよび前記表示領域DAの形成工程と同一の工程を通じて同時に生成された前記ゲート線駆動回路160が配置されている。当該ゲート線駆動回路160は、その一部がシール材350の下に配置される。当該ゲート線駆動回路160は、前記表示領域DAに形成された前記第1〜第nゲート線GL1〜GLnと電気的に接続される。前記ゲート線駆動回路160から出力された前記第2駆動信号は、第1〜第nゲート信号(OUT1〜OUTn)を含み、前記第1〜第nゲート信号は、前記第1〜第nゲート線GL1〜GLnに印加される。
前記カラーフィルタ基板200と前記アレイ基板100は、前記カラーフィルタ層220や対向電極CEが形成された面と前記表示領域DAが形成された面が対向配置され、前記2枚の基板を固着する前記シール材350と共に前記液晶層330を狭持している。
前記カラーフィルタ基板200および前記アレイ基板100上には配向膜が形成される(図示せず)。
次に、前記ゲート線駆動回路160の回路構成および動作について、図3乃至7を用いて詳しく説明する。図3はゲート線駆動回路を構成するシフトレジスタ部の複数段分の構成を示す図である。また、図4はゲート線駆動回路を構成するシフトレジスタ部の1段分(単位シフトレジスタ)SRnの構成を示す回路図である。図3のシフトレジスタ部は、縦続接続したn個の単位シフトレジスタSR1,SR2,SR3,・・・,SRnと、最後段の単位シフトレジスタSRnのさらに後段に設けられたダミーの単位シフトレジスタSRDとから成っている(以下、単位シフトレジスタSR1,SR2・・・,SRDを「単位シフトレジスタSR」と総称する)。単位シフトレジスタSRのそれぞれが図4の回路構成を採っている。
また図3に示すクロック発生器31は、互いに逆相の(活性期間が重ならない)2相のクロック信号CLKA,CLKBを複数の単位シフトレジスタSRに供給するものである。ゲート線駆動回路160では、これらクロック信号CLKA,CLKBは、表示装置400の走査周期に同期したタイミングで順番に活性化するよう制御される。
図3および図4に示すように、各単位シフトレジスタSRは、トランジスタQ1〜Q4で示された四つのTFTと、容量素子C1、入力端子IN1、出力端子OUT、クロック端子CK1およびリセット端子RSTを有している。また各単位シフトレジスタSRには、第1電源端子S1を介して低電位側電源電位VSS(=0V:接地電位)が供給され、第2電源端子S2を介して正側電源電位VDDがそれぞれ供給される(図3では非図示)。
図4の如く、単位シフトレジスタSRの出力段は、出力端子OUTとクロック端子CK1との間に接続するトランジスタQ1と、出力端子OUTと第1電源端子S1との間に接続するトランジスタQ2とにより構成されている。即ち、トランジスタQ1は、クロック端子CK1に入力されるクロック信号CLKAを出力端子OUTに供給するトランジスタ(第1トランジスタ)であり、トランジスタQ2は当該出力端子OUTを放電するトランジスタ(第2トランジスタ)である。以下、トランジスタQ1のゲート(制御電極)が接続するノードを「ノードN1」、トランジスタQ2のゲートが接続するノードを「ノードN2」と定義する。
トランジスタQ1のゲート・ソース間(即ちノードN1と出力端子OUTとの間)には容量素子C1が設けられている。この容量素子C1は、出力端子OUTとノードN1との間を容量結合させ、出力端子OUTのレベル上昇に応じてノードN1を昇圧させる素子(ブートストラップ容量)である。但し、容量素子C1は、トランジスタQ1のゲート・チャネル間容量が充分大きい場合にはそれで置き換えることができるので、そのような場合には省略してもよい。
ノードN1と第2電源端子S2との間には、ゲートが入力端子IN1に接続したトランジスタQ3が接続する。またノードN1と第1電源端子S1との間には、ゲートがリセット端子RSTに接続したトランジスタQ4が接続する。即ちトランジスタQ3は、入力端子IN1に入力される信号に応じてノードN1を充電する充電回路を構成しており、トランジスタQ4はリセット端子RSTに入力される信号に応じてノードN1を放電する放電回路を構成している。また、トランジスタQ2のゲート(ノードN2)もリセット端子RSTに接続されている。
図3の如く、各単位シフトレジスタSRの入力端子IN1には、その前段の単位シフトレジスタSRの出力端子OUTが接続する。但し、第1段目である単位シフトレジスタSR1の入力端子IN1には、所定のスタートパルスSTが入力される。また、各単位シフトレジスタSRのクロック端子CK1には、前後に隣接する単位シフトレジスタSRに互いに異なる位相のクロック信号が入力されるよう、前述のクロック信号CLKA,CLKBの片方が入力される。
そして各単位シフトレジスタSRのリセット端子RSTには、自己の次段の単位シフトレジスタSRの出力端子OUTが接続される。但し、最後段の単位シフトレジスタSRnの次段に設けられたダミーの単位シフトレジスタSRDのリセット端子RSTには、所定のエンドパルスENが入力される。なおゲート線駆動回路では、スタートパルスSTおよびエンドパルスENは、それぞれ画像信号の各フレーム期間の先頭および末尾に対応するタイミングで入力される。
次に図4に示した各単位シフトレジスタSRの動作を説明する。基本的に各段の単位シフトレジスタSRは全て同様に動作するので、ここでは多段のシフトレジスタのうち第k段目の単位シフトレジスタSRkの動作を代表的に説明する。当該単位シフトレジスタSRkのクロック端子CK1にはクロック信号CLKAが入力されているものとする(例えば、図3における単位シフトレジスタSR1,SR3などがこれに該当する)。
ここで、クロック信号CLKA,CLKBのHレベルの電位はVDD(正側電源電位)であり、Lレベルの電位はVSS(接地電位)であるとする。また単位シフトレジスタSRを構成する各トランジスタQxのしきい値電圧をVth(Qx)と表すこととする。
図5は、単位シフトレジスタSRk(図4)の動作を示すタイミング図である。まず単位シフトレジスタSRkの初期状態として、ノードN1がLレベルの状態を仮定する(以下、ノードN1がLレベルの状態を「リセット状態」と称す)。また入力端子IN1(前段の出力信号Gk−1)、リセット端子RST(次段の出力信号Gk+1)、クロック端子CK1(クロック信号CLKA)は何れもLレベルであるとする。このときトランジスタQ1,Q2は共にオフであるので出力端子OUTが高インピーダンス状態(フローティング状態)となっているが、当該初期状態では出力端子OUT(出力信号Gk)もLレベルであるとする。
その状態から時刻t1において、クロック信号CLKAがLレベル、クロック信号CLKBがHレベルに変化すると共に、前段の出力信号Gk−1(第1段目の場合はスタートパルスST)がHレベルになると、単位シフトレジスタSRkのトランジスタQ3がオンになり、ノードN1は充電されてHレベルになる(以下、ノードN1がHレベルの状態を「セット状態」と称す)。このときノードN1の電位レベル(以下、単に「レベル」と称す)はVDD−Vth(Q3)まで上昇する。応じて、トランジスタQ1がオンになる。
そして時刻t2において、クロック信号CLKBがLレベル、クロック信号CLKAがHレベルに変化するのと共に、前段の出力信号Gk−1がLレベルになる。するとトランジスタQ3がオフになりノードN1がHレベルのままフローティング状態になる。またトランジスタQ1がオンしているので、出力端子OUTのレベルがクロック信号CLKAに追随して上昇する。
クロック端子CK1および出力端子OUTのレベルが上昇すると、容量素子C1およびトランジスタQ1のゲート・チャネル間容量を介する結合により、ノードN1のレベルは図5に示すように昇圧される。このときの昇圧量は、ほぼクロック信号CLKAの振幅(VDD)に相当するので、ノードN1はおよそ2×VDD−Vth(Q3)まで昇圧される。
その結果、出力信号GkがHレベルとなる間も、トランジスタQ1のゲート(ノードN1)・ソース(出力端子OUT)間の電圧は大きく保たれる。つまりトランジスタQ1のオン抵抗は低く保たれるので、出力信号Gkはクロック信号CLKAに追随して高速に立ち上がってHレベルになる。またこのときトランジスタQ1は線形領域(非飽和領域)で動作するので、出力信号Gkのレベルはクロック信号CLKAの振幅と同じVDDまで上昇する。
さらに時刻t3においてクロック信号CLKBがHレベル、クロック信号CLKAがLレベルに変化するときも、トランジスタQ1のオン抵抗は低く保たれ、出力信号Gkはクロック信号CLKAに追随して高速に立ち下がって、Lレベルに戻る。
またこの時刻t3では、次段の出力信号Gk+1がHレベルになるので、単位シフトレジスタSRkのトランジスタQ2,Q4がオンになる。それにより、出力端子OUTはトランジスタQ2を介して充分に放電され、確実にLレベル(VSS)にされる。またノードN1は、トランジスタQ4により放電されてLレベルになる。即ち、単位シフトレジスタSRkはリセット状態に戻る。
そして時刻t4で次段の出力信号Gk+1がLレベルに戻った後は、次に前段の出力信号Gk-1が入力されるまで、単位シフトレジスタSRkはリセット状態に維持され、出力信号GkはLレベルに保たれる。
以上の動作をまとめると、単位シフトレジスタSRkは、入力端子IN1に信号(スタートパルスSPまたは前段の出力信号Gk-1)が入力されない期間はリセット状態であり、トランジスタQ1がオフを維持するため、出力信号GkはLレベル(VSS)に維持される。そして入力端子IN1に信号が入力されると、単位シフトレジスタSRkはセット状態に切り替わる。セット状態ではトランジスタQ1がオンになるため、クロック端子CK1の信号(クロック信号CLKA)がHレベルになる間、出力信号GkがHレベルになる。そしてその後、リセット端子RSTに信号(次段の出力信号Gk+1またはエンドパルスEN)が入力されると、元のリセット状態に戻る。
次に、上記単位シフトレジスタSRを複数カスケード接続した多段のシフトレジスタ部ついて、ゲート線駆動回路の動作を示すタイミング図である図6を用いて、その動作を説明する。先ず第1段目の単位シフトレジスタSR1にスタートパルスSTが入力されると、それを切っ掛けにして(トリガにして)、出力信号Gがクロック信号CLKA,CLKBに同期したタイミングでシフトされながら、図6の如く単位シフトレジスタSR1,SR2,SR3・・・と順番に伝達される。ゲート線駆動回路160では、このように順番に出力される出力信号Gが表示パネルの水平(又は垂直)走査信号として用いられる。
以下、特定の単位シフトレジスタSRが出力信号Gを出力する期間を、その単位シフトレジスタSRの「選択期間」と称する。
なお、ダミーの単位シフトレジスタSRDは、最後段の単位シフトレジスタSRnが出力信号Gnを出力した直後に、その出力信号GDによって単位シフトレジスタSRnをリセット状態にするために設けられている。例えばゲート線駆動回路であれば、最後段の単位シフトレジスタSRnを出力信号Gnの出力直後にリセット状態にしなければ、それに対応するゲート線(走査線)が不要に活性化され、表示の不具合が生じてしまう。
なお、ダミーの単位シフトレジスタSRDは、出力信号GDを出力した後のタイミングで入力されるエンドパルスENによってリセット状態にされる。ゲート線駆動回路のように、信号のシフト動作が繰り返して行われる場合には、エンドパルスENに代えて次のフレーム期間のスタートパルスSTを用いてもよい。
また、図3のように2相クロックを用いた駆動の場合、単位シフトレジスタSRのそれぞれは、自己の次段の出力信号Gによってリセット状態にされるので、次段の単位シフトレジスタSRが少なくとも一度動作した後でなければ、図5および図6に示したような通常動作を行うことができない。従って、通常動作に先立って、ダミーの信号を第1段目から最終段まで伝達させるダミー動作を行わせる必要がある。あるいは、各単位シフトレジスタSRのリセット端子RST(ノードN2)と第2電源端子S2(高電位側電源)との間にリセット用のトランジスタを別途設け、通常動作の前に強制的にノードN2をHレベルにするリセット動作を行ってもよい。但し、その場合はリセット用の信号ラインが別途必要になる。
図7は、アレイ基板100上のゲート線駆動回路160において、TFTQ1を含む一部の回路に該当する領域を拡大して示す断面図である(図4の破線で囲まれた回路)。前記アレイ基板100には、透明な第1基板110上に、金属のような導電物質からなるゲート電極212が形成されていて、その上にシリコン窒化膜(SiNx)やシリコン酸化膜(SiO2)で構成されたゲート絶縁膜213がゲート電極212を覆っている。
前記ゲート電極212上部のゲート絶縁膜上213上には非晶質シリコンで構成されたアクティブ層214が形成されており、その上に不純物がドーピングされた非晶質シリコンで構成されたオーミックコンタクト層215が形成されている。
前記オーミックコンタクト層215上部には金属のような導電物質からなるソース・ドレイン電極216が形成されている。ソース・ドレイン電極216はゲート電極212と共にTFT(Q1)を形成する。図示されていないが、ゲート電極212は、ゲート線駆動回路内の各ノードをつなぐゲート配線219と接続されている。同様に、ソース・ドレイン電極216は、ゲート線駆動回路内の各ノードをつなぐソース・ドレイン配線221と接続されている。
なお、上記「ゲート配線」の名称は、“TFTのゲート電極と同一層を用いた配線”の意味であり、必ずしもTFTのゲート電極に接続されるわけではない。また、「ソース・ドレイン配線」も同様である。
続いて、ソース・ドレイン電極216上にはシリコン窒化膜やシリコン酸化膜または有機絶縁膜で構成された保護層217が形成されており、保護層217は、ソース・ドレイン配線およびゲート配線を露出するコンタクトホール217aおよび217b(どちらかを第一のコンタクトホールとする)を有する。
前記保護層217上部には透明導電膜218が形成され、透明導電膜218は、コンタクトホール217aおよび217bを介して、ソース・ドレイン配線221とゲート配線219を接続する。このコンタクトホールの段差部において、カバレッジ不良21が発生する。
図8に本実施の形態の主要部であるコンタクトホール部の平面図を示す。ゲート配線219はゲート線駆動回路160内の正側電源電位であるVDD電位が与えられる(図7は、図8中のIII−III線における断面図となる)。図8に示した透明導電膜218はコンタクトホール217bとコンタクトホール217aを接続するため、両方のコンタクトホールを覆うように長方形の形状(第一のパターン形状)で形成されており、これによりソース・ドレイン配線221とゲート配線219が導通状態となり、両配線間の配線層の変換が実現されている。なお、このソース・ドレイン配線221はTFTのソース・ドレイン電極216になる。
バス配線223はITOで形成された透明導電膜による配線であり、駆動回路の最下部から最上部までに亘って配置されている電源給電用のバス配線である。犠牲電極224は同じく透明導電膜より形成されており、コンタクトホール近傍の2箇所でバス配線223からT字状に突き出るように延在されてコンタクトホール217aと217bおよび透明導電膜218を取り囲む形状(第二のパターン形状)で配置されるものである。このバス配線223および犠牲電極224にはゲート配線219と同様にVDD電位が与えられる。
以下に本実施の形態において腐食が抑制される理由を説明する。
図には示していないが、高電位(ここでは正側電源電位VDDであり、ゲート駆動回路内最大の電源電位)が与えられたコンタクトホール217aおよび217bの近傍には低電位(例えば接地電位VSS)が与えられた他のコンタクトホール(第二のコンタクトホールとする)が存在する。高温高湿環境下におかれた場合、シール材350を通して水分が浸入する。この状態で駆動回路を動作させると、シール材350の内側の不純物イオンにより、高電位が与えられたコンタクトホールと低電位が与えられたコンタクトホール間で電気分解が発生する。高電位が与えられたコンタクトホールでは酸化反応が起こり、コンタクトホールのカバレッジ不良21により露出した金属がプラスイオンとなって溶出してしまうことで腐食が発生する。
本実施の形態では、正側電源電位VDDが与えられた透明導電膜(犠牲電極224)で、当該コンタクトホールの周囲を取り囲む様に配置しているため、上記酸化反応は、透明導電膜で発生し、当該コンタクトホールで発生しないため、コンタクトホール217aおよび217bのカバレッジ不良により露出した金属の腐食が発生しない。
また、この透明導電膜であるITOは導電性酸化膜であるため、腐食が起こらない。こうして、高電位が与えられたコンタクトホール217aおよび217bでは電気分解が起こらず、腐食の発生が抑えられる。
また、犠牲電極224で取り囲まれるコンタクトホールの電位は、常時(DC的に)高電位が与えられたコンタクトホールだけでなく、低電位と高電位を繰り返して与えられるコンタクトホールであっても良い。低電位と高電位を繰り返して与えられるコンタクトホールであっても腐食は発生し(高電位の期間が長いほど、腐食の程度はひどい)、このコンタクトホールを犠牲電極224で取り囲むことで、同様に腐食の発生が抑えられる。
なお、本実施の形態では、透明導電膜(犠牲電極224)に与えられる電位(この電位をVSとする)は走査線駆動回路内の最大電源電位である正側電源電位VDDと同電位としたが、VSは正側電源電位VDD以上であればさらに良い。
一方、回路内の透明導電膜(=犠牲電極224)がVDD以下の場合、透明導電膜と高電位(VDD)が与えられたコンタクトホール間で電気分解が発生し、当該コンタクトホールで腐食が発生する可能性があるが、上記透明導電膜の電位をVHとし、腐食が発生する電位差をVaとすると、VDD−VH<Vaであれば、腐食は発生せずに問題とはならない。(Vaは5ボルト程度である。)
なお、バス配線223への電位印加は、アレイ基板に信号を供給する外部端子(図示せず)をITOなどの透明導電膜を用いて構成し、そのままバス配線へ接続するのが望ましい。
ただし、アレイ基板に信号を供給する外部端子で一旦、金属配線に変換後、腐食の発生が起こりにくい領域でコンタクトホールを介してITOなどの導電性酸化膜へ変換しても良い。
腐食の発生が起こりにくい領域は、具体的には、シール材の内側で表示領域に近いシール材より離れた領域である。
本実施の形態では、コンタクトホールを介してソース・ドレイン配線221とゲート配線219の配線層の変換を実現する例として、コンタクトホールを覆うような長方形の形状(第一のパターン形状)を持った透明導電膜を形成する例示をしたが、コンタクトホールを覆う形状としては、必ずしも長方形である必要はなく、多様な変形例が考えられる。例えばゲート配線上のコンタクトホール217bがソース・ドレイン配線221のコンタクトホール217aに包含された2段形状とし、透明導電膜を円形とすることも可能である。
同様に、犠牲電極224の形状も上記コンタクトホール部を取り囲む形状であればよく、必ずしも長方形である必要はない。
実施の形態2.
実施の形態2では、前述の実施の形態1で説明した犠牲電極224の配置例(図8)に変えて、図9で示すコンタクトホール部周辺の平面図を示す。その他の構成は、前述の実施の形態1と同様であるので、冗長になるのを避けるため説明は省略する。
前述の実施の形態1における図8では、高電位(VDD)が与えられたコンタクトホール217aと217b(どちらかを第一のコンタクトホールとする)および透明導電膜218の周囲を取り囲むように犠牲電極を配置したが、本実施の形態ではバス配線223からT字状に突き出るように延在された犠牲電極224の一部を削除して開口部を設け、3方向から取り囲むように配置している。
また、この実施の形態では、低電位(例えばVSS)が与えられた他のコンタクトホール(第二のコンタクトホールとする)は図の上部に存在している(図示せず)。このため、高電位(VDD)が与えられたコンタクトホール(上記第一のコンタクトホール)と低電位が与えられたコンタクトホール(非図示:上記第二のコンタクトホール)間で発生する電界は、犠牲電極224の上部(図9にて矢印の方向)で発生する。従って、低電位が与えられたコンタクトホールの反対側の犠牲電極が無くても、有る場合と同様の腐食防止効果が得られる。
また、本実施の形態のように犠牲電極224のパターン形状において、前記低電位が与えられたコンタクトホール(第二のコンタクトホール)から遠い側の一部を切り欠くコの字型のパターン形状(第三のパターン形状)とし、開口部を設けることで、この部分のレイアウト領域が不要となり、レイアウト面積の縮小が可能となる。また、ソース・ドレイン配線221と犠牲電極224の交差部が無くなるため、ソース・ドレイン配線221の浮遊容量を削減できる。
実施の形態3.
図10は、実施の形態3によるコンタクトホール部の平面図を示す。前述の実施の形態1における図8では、犠牲電極224をバス配線223と接続して高電位を給電したが、本実施の形態では、ITOなどの透明導電膜で形成された犠牲電極224に与える電位を当該コンタクトホール部の透明導電膜218と接続することにより与えるものである。その他の構成は、前述の実施の形態1と同様であるので、冗長になるのを避けるため説明は省略する。
バス配線より犠牲電極へ電位を与える場合、バス配線とコンタクトホールが離れている場合には、バス配線からコンタクトホール近傍まで透明導電膜を配置させる必要があるため、多くのレイアウト領域を必要とする。特に、狭ピッチ(高解像度)の表示装置場合には、回路エリアが拡大してしまい、目的とする狭ピッチが困難となってしまう。
本実施の形態では、コンタクトホール217aと217b(どちらかを第一のコンタクトホールとする)および透明導電膜218の周囲を取り囲む様に配置した犠牲電極224に与える電位を、当該コンタクトホール部より与えるため、レイアウト領域を狭く実現できる。
なお、コンタクトホール部の透明導電膜218と犠牲電極224との接続箇所は、低電位が与えられた他のコンタクトホール(非図示:図10では上側、即ち矢印の方向にあり、第二のコンタクトホールとする)と反対側(図10では下側、すなわち第二のコンタクトホールから最も遠い位置)で上記第一のコンタクトホールに接続させると、腐食が発生する恐れのある第一のコンタクトホールが上記第二のコンタクトホールに対して犠牲電極224で取り囲まれることになり、さらに腐食に強くなる。
実施の形態4.
図11は、実施の形態4によるコンタクトホール部の平面図を示す。前述の実施の形態における図9では、バス配線223を犠牲電極224と同じ透明導電膜により構成したものであるが、本実施の形態4では、バス配線223として金属配線を用いたものである。その他の構成は、前述の実施の形態1と同様であるので、冗長になるのを避けるため説明は省略する。
図11に示したように、犠牲電極224はコンタクトホール222(第三のコンタクトホール)を介して当該バス配線223と接続され、高電位(VDD)が供給される。ITOなどの透明導電膜は厚さが10nm程度と薄く、また構造上、最上層にあること、またカバレッジも良くないことより、他の金属配線とクロス領域で段切れ不良が発生する可能性がある。
本実施の形態では、バス配線223として金属配線を用いているため、この段切れ不良が抑制される。コンタクトホール222は電気分解により腐食が発生する可能性があるが、当該コンタクトホール222は、駆動回路の動作に関係なく、当該コンタクトホール222が腐食しても駆動回路の動作には影響しない。なお、前記金属配線(バス配線223)はゲート配線であっても、ソース・ドレイン配線であっても良い。
実施の形態5.
図12は、実施の形態5による表示装置400の断面図を示す。前述の実施の形態1における図2に対し、図12では、カラーフィルタ基板200上の透明電極をパターニングすることで、表示領域DAの上部の透明電極250と、ゲート線駆動回路160の上部であってシール位置およびシール材350の近傍の透明電極270を分離し、当該分離された駆動回路160上でありシール位置およびシール材350の近傍の透明電極270にVDDトランスファ271を通じて高電位(VDD)を印加するものである。その他の構成は、前述の実施の形態1と同様であるので、冗長になるのを避けるため説明は省略する。
ここで、ゲート線駆動回路160内に配設された正側電源電位VDDが与えられたコンタクトホール(非図示)と低電位(例えば接地電位VSS)が与えられたコンタクトホール(非図示)との距離は、最小で15um程度である。一方、アレイ基板100とカラーフィルタ基板200の距離は4um程度である。従って、ゲート線駆動回路160内に配設された前記低電位コンタクトホールと前記高電位コンタクトホール間の電界は緩和され、前記低電位コンタクトホールとカラーフィルタ基板200上の高電位が与えられた透明電極270間に電界が集中する。
この結果、前記高電位コンタクトホールでは電気分解が発生せず、腐食が抑制される。
本実施の形態により、駆動回路には犠牲電極を形成する必要がなく、狭額縁化に対し有利となる。
なお、上記実施の形態1から5にては、TN(Twisted Nematic)型の液晶表示装置を例示して走査線駆動回路の構成を説明したが、IPS(In Plane Switching)型液晶表示装置であっても良い。この場合、表示領域上の透明電極は存在しない。
また、上記透明導電膜は導電性酸化膜の一例としてITOを例示して説明したが、例えば、IZO(Indium Zinc Oxide)など他の導電性酸化膜であっても良い。
さらに、個々の実施の形態で説明した犠牲電極の構成例(パターン形状や配線方法)は適宜組み合わせることも可能であり、より犠牲電極の総レイアウト面積が小さく、狭額縁化に有利な走査線駆動回路を得ることができる。
また、上述の実施の形態1から4にては、画像表示装置に使用した走査線駆動回路を例に挙げて説明したが、例えばX線ディテクター回路など、アクティブマトリクス回路を採用する装置であれば、表示装置に限定されることなく本発明の走査線駆動回路を使用することができる。
この発明の実施の形態1ないし5に係る液晶表示装置の平面回である。 この発明の実施の形態1ないし4に係る液晶表示装置の断面図である。 図1におけるゲート線駆動回路の構成図である。 図3におけるシフトレジスタ1段分の回路図である。 図3における単位シフトレジスタの動作を示すタイミング図である。 図1における走査線駆動回路の動作を示すタイミング図である。 図4に示したシフトレジスタ回路のTFTを含む一部断面図である。 この発明の実施の形態1に係るシフトレジスタ回路のコンタクトホール近傍の平面図である。 この発明の実施の形態2に係るシフトレジスタ回路のコンタクトホール近傍の平面図である。 この発明の実施の形態3に係るシフトレジスタ回路のコンタクトホール近傍の平面図である。 この発明の実施の形態4に係るシフトレジスタ回路のコンタクトホール近傍の平面図である。 この発明の実施の形態5における液晶表示装置の断面図である。
符号の説明
21 カバレッジ不良
Q1、Q2、Q3、Q4、TR1 薄膜トランジスタ
100 アクティブマトリクス・アレイ基板
110 第1の透明基板
160 ゲート線駆動回路
200 カラーフィルタ基板
210 第2の透明基板
212 ゲート電極
213 ゲート絶縁膜
214 アクティブ層
215 オーミックコンタクト層
216 ソース・ドレイン電極
217 保護層
217a、217b、222 コンタクトホール
219 ゲート配線
218 透明導電膜
221 ソース・ドレイン配線
220 カラーフィルタ層
223 バス配線
224 犠牲電極
250、270 透明電極
271 VDDトランスファ
300 アクティブマトリクス用表示パネル
330 液晶層
350 シール材
400 表示装置
GL1、GLn ゲート線
SL1、SLn ソース線
CE、CE1 対向電極
DA 表示領域
PA1 第1周辺領域
PA2 第2周辺領域

Claims (12)

  1. アレイ基板上に形成されたアクティブマトリクス用走査線駆動回路であって、
    該駆動回路内に形成された第一のコンタクトホールと、
    該第一のコンタクトホールと接続するように形成され、該第一のコンタクトホールを覆うように第一のパターン形状を占める一方の導電性酸化膜と、
    該一方の導電性酸化膜と同時に形成された第二のパターン形状を占める他方の導電性酸化膜と、を具備し、
    該他方の導電性酸化膜は、前記一方の導電性酸化膜の周りを囲むように形成されていることを特徴とするアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  2. 請求項1に記載のアクティブマトリクス用走査線駆動回路であって、
    前記第一のコンタクトホールにはこの走査線駆動回路の最も高い電源電圧の電位が供給されることを特徴とするアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  3. 前記他方の導電性酸化膜は、前記第一のコンタクトホールに供給される電位以上の電位が与えられることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクティブマトリクス用走査線駆動
    回路。
  4. 前記他方の導電性酸化膜は、前記一方の導電性酸化膜と接続されていないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス用走査線駆動回路であって、
    前記第一のコンタクトホールに供給される電位より低い電位が供給される第二のコンタクトホールをさらに備え、
    前記一方の導電性酸化膜は、その周りを、開口部を有して前記第一のコンタクトホールを3方向から囲む第三のパターン形状を占める他方の導電性酸化膜で囲まれており、
    前記開口部は、前記第二のコンタクトホールに対し最も遠い位置に形成されることを特徴とするアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  6. 他方の導電性酸化膜へ電位を供給するバス配線用導電性酸化膜をさらに具備し、
    該バス配線用導電性酸化膜をT字状に延在して、前記他方の導電性酸化膜としたこと特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  7. 前記バス配線用導電性酸化膜が、アレイ基板に信号を供給する外部端子と一体のパターン形状として形成されている請求項6に記載のアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  8. 前記バス配線用導電性酸化膜が、アレイ基板に信号を供給する外部端子から、シール内部にある変換部を介して前記他方の導電性酸化膜へ接続されることを特徴とする請求項6に記載のアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  9. 前記他方の導電性酸化膜へ電位を供給するバス配線をさらに具備し、
    該バス配線が金属膜で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  10. 前記他方の導電性酸化膜は、前記一方の導電性酸化膜と一体のパターン形状として形成されることを特徴とする請求項1、2、3、および5のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  11. 前記第一のコンタクトホールに供給される電位より低い電位が供給される第二のコンタクトホールをさらに備え、
    前記他方の導電性酸化膜は、前記一方の導電性酸化膜から延在されたパターンにより前記一方の走導電性酸化膜と一体となるように接続され、
    該接続の個所は、前記第二のコンタクトホールに対し最も遠い位置に形成されることを特徴とする請求項10に記載のアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一つに記載の走査線駆動回路を具備するアクティブマトリクス用走査線駆動回路であって、
    該走査線駆動回路を構成するトランジスタは、非晶質シリコン薄膜トランジスタであることを特徴とするアクティブマトリクス用走査線駆動回路。
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