JP5128994B2 - 回転スタンド - Google Patents
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Description
この発明を電動回転式テレビスタンドに適用した実施の形態を以下説明する。図3はその概要を示す。(a)は正面図、(b)は平面図である。電動回転式テレビスタンド(以下「テレビスタンド」)30は金属製の板状部材で構成されるベース部材32と、ベース部材32の上面の適宜の位置に垂直方向の軸の回り方向に回動自在に立設支持された金属製の支柱34を具える。ベース部材32および支柱34を必要に応じて、ベース部材32に装着したプラスチック製のカバー35で覆うこともできる。支柱34の頂部には液晶テレビ、プラズマテレビ等のテレビ受像機36が取り付け固定される。テレビスタンド30はベース部材32を水平面38(テレビ台の上面等)の上に載置して使用される。支柱34は筒状部材で構成され、その筒の内部空間には駆動装置40が収容されている。この駆動装置40を駆動することにより支柱34はベース部材32に対しその軸回り方向(水平方向)に回転駆動され、テレビ受像機36の画面の向きが調整される。
前記実施の形態1の構成において駆動装置40内のモータ72を縦置き配置に変更した実施の形態を図8〜図10に示す。図8は平面図、図9は図8のA矢視図(支柱34は断面図で示す)、図10は図8のC矢視図(支柱34は断面図で示す)である。実施の形態1と共通する部分には同一の符号を用いる。モータ72は減速機構74の側方でベース部材32の面に対し縦置きの姿勢(モータ72の回転軸78が支柱34の回動軸76に平行となる姿勢)または斜め縦置きの姿勢で配置されている。モータ72の回転軸78にはウォーム80が装着されている。ウォーム80にはウォームホイール82が噛み合う。複数段のギア84,86,88,90は実施の形態1に比べて立てて(回動軸76に沿わせて)配列されている。他の構成は実施の形態1と同じである。
(a)駆動装置40全体を支柱34内に配置したので、駆動装置40と支柱34を別々の箇所に配置する場合に比べてコンパクトに構成することができる。
(b)筒状部材で構成される支柱34の内周面に内歯歯車48を構成したので、支柱34と内歯歯車48を別々の部品として用意しなくてすみ、その分コンパクトに構成することができる。
(c)駆動装置40全体を支柱34内に配置したので支柱40の周囲には突出した部分(図2の従来装置における支柱24の周囲のディスク12および外蓋22)がなく、台座部分全体(ベース部材32およびそのカバー35(図3))を非常に薄型に構成でき、意匠上の自由度が上がる。
(d)2組のウォームギア(ウォーム80とウォームホイール82、ウォーム92とウォームホイール94)の間に複数段のギア84,86,88,90を配列して、該複数段のギア84,86,88,90がいずれも支柱24の回動軸76に直交する方向に平行な回転軸85,89を有しかつギア84とギア86,88とギア90が支柱24の軸方向に相互に位置をずらして配列されるようにしたので、複数段のギアがいずれも支柱24の回動軸76に平行な回転軸を有しかつ支柱24の径方向に位置をずらして配列される場合に比べて支柱24を小径に構成することができる。
(e)支柱34自身が被回転物(テレビ受像機36)を支えるので、コンパクトでありながら十分な強度を保つことができる。
(f)駆動装置40をハウジング45内にモータ72と減速機構74を収容した単一構造体で構成したので組み立てが容易になる。
(g)2組のウォームギアはセルフロックがかからないようにしたので、手動で被回転物を回転させることができる。また被回転物に不測に外力が加わった場合には該外力を逃がすことができる。あるいは減速機構74の動力伝達系路中に配置したクラッチで外力を逃がすこともできる。
Claims (8)
- ベース部材(32)と、
モータ(72)と減速機構(74)を有し前記ベース部材(32)に固定された駆動装置(40)と、
筒状部材で構成され該筒の内部空間(46)に前記駆動装置(40)を収容した状態で前記ベース部材(32)に該筒の軸回り方向に回動自在に立設支持された支柱(34)とを具備し、
前記減速機構(74)が、前記モータ(72)の回転が伝達されて回転する第1のウォーム(80)と、前記支柱(34)の回動軸(76)に直交する方向に平行な回転軸(85)を有し前記第1のウォーム(80)に噛み合う第1のウォームホイール(82)と、1個のギアで1段を構成し前記第1のウォームホイール(82)の回転を減速して伝達する複数段のギア(84,86,88,90)と、該複数段のギア(84,86,88,90)の最終段のギア(90)に同軸に連結された第2のウォーム(92)と、前記支柱(34)の回動軸(76)に平行な回転軸(98)を有し前記第2のウォーム(92)に噛み合う第2のウォームホイール(94)と、該第2のウォームホイール(94)の回転が伝達されて回転する出力ギア(96)とを有し、
前記複数段のギアを構成する複数個のギア(84,86,88,90)はいずれも前記支柱(34)の回動軸(76)に直交する方向に平行な回転軸(85,89,93)を有し、かつ前記複数段のギアを構成する複数個のギア(84,86,88,90)には回転軸(85,89)(89,93)が前記支柱(34)の軸方向に相互に位置をずらして配列された複数個のギア(84,86)(88,90)が含まれ、
前記支柱(34)の前記筒の内周面には内歯歯車(48)が形成され、
前記減速機構(74)の前記出力ギア(96)が前記内歯歯車(48)に噛み合い、
前記駆動装置(40)の駆動により前記出力ギア(96)と前記内歯歯車(48)との噛み合いを介して前記支柱(34)が前記ベース部材(32)に対し該支柱(34)の軸回り方向に回転駆動されるように構成され、
前記支柱(34)で被回転物(36)を支持する回転スタンド。 - 前記モータ(72)が前記減速機構(74)の上方または下方に横置きまたは斜め横置きの姿勢で配置されている請求項1記載の回転スタンド。
- 前記モータ(72)が前記減速機構(74)の側方に縦置きまたは斜め縦置きの姿勢で配置されている請求項1記載の回転スタンド。
- 前記駆動装置(40)が、
ハウジング(45)内に前記モータ(72)と前記減速機構(74)を収容した単一構造体で構成され、
かつ前記ハウジング(45)で前記ベース部材(32)に固定され、
かつ前記ハウジング(45)から前記出力ギア(96)の一部が外部に露出して前記内歯歯車(48)に噛み合う
請求項1から3のいずれか1つに記載の回転スタンド。 - 前記支柱(34)が円筒状部材で構成され、前記ハウジング(45)が前記支柱(34)の円筒内に収容されかつ該支柱(34)と同軸に配置される円柱状外形を有する請求項4記載の回転スタンド。
- 前記ベース部材(32)を板状部材で構成し、
前記ベース部材(32)の前記駆動装置(40)を配置する周りの箇所に円弧状溝穴(42)を周方向に複数個形成し、
前記ベース部材(32)の表面側に第1の樹脂製スラストベアリング(54)を介して前記支柱(34)を立設支持し、
前記ベース部材(32)の裏面側に前記第1の樹脂製スラストベアリング(54)に対向して第2の樹脂製スラストベアリング(64)を介して金属製ベアリングプレート(66)を支持し、
前記円弧状溝穴(42)における前記第1の樹脂製スラストベアリング(54)と前記第2の樹脂製スラストベアリング(64)との間隙を該円弧状溝穴(42)に収容配置したガイドポスト(62)により前記ベース部材(32)の板厚に規制し、
前記支柱(34)の前記第1の樹脂製スラストベアリング(54)に支持される側の端面に周方向に適宜の間隔で複数のねじ穴(52)を形成し、
前記第1の樹脂製スラストベアリング(54)、前記第2の樹脂製スラストベアリング(64)、前記ガイドポスト(62)、前記金属製ベアリングプレート(66)に前記支柱(34)の各ねじ穴(52)に対応して複数のねじ通し穴(60,68,70)をそれぞれ形成し、
前記ベース部材(32)の裏面側から複数本のねじ(50)を、前記金属製ベアリングプレート(66)、前記第2の樹脂製スラストベアリング(64)、前記ガイドポスト(62)、前記第1の樹脂製スラストベアリング(54)の各ねじ通し穴(60,68,70)を通して前記支柱(34)のねじ穴(52)にそれぞれねじ込んでこれら金属製ベアリングプレート(66)、第2の樹脂製スラストベアリング(64)、ガイドポスト(62)、第1の樹脂製スラストベアリング(54)および支柱(34)を一体化し、
もって該支柱(34)を前記ベース部材(32)に回動自在に連結し、かつその回動範囲を前記ガイドポスト(62)が前記円弧状溝穴(42)内を移動できる範囲で規制してなる請求項1から5のいずれか1つに記載の回転スタンド。 - 前記駆動装置(40)が駆動されていない状態で前記支柱(34)にその回動方向の外力が加えられると、該外力により前記駆動装置(40)の前記減速機構(74)および前記モータ(72)が回転して該支柱(34)が該外力の方向に回動する請求項1から6のいずれか1つに記載の回転スタンド。
- 前記減速機構(74)の動力伝達系路中にクラッチが配置され、前記駆動装置(40)が駆動されていない状態で前記支柱(34)にその回動方向の外力が加えられると、該外力により前記クラッチが外れて該支柱(34)が該外力の方向に回動する請求項1から6のいずれか1つに記載の回転スタンド。
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