JP5128759B2 - 密閉型電池の安全弁体の成形方法、及び、密閉型電池の安全弁体の成形装置 - Google Patents

密閉型電池の安全弁体の成形方法、及び、密閉型電池の安全弁体の成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5128759B2
JP5128759B2 JP2005053962A JP2005053962A JP5128759B2 JP 5128759 B2 JP5128759 B2 JP 5128759B2 JP 2005053962 A JP2005053962 A JP 2005053962A JP 2005053962 A JP2005053962 A JP 2005053962A JP 5128759 B2 JP5128759 B2 JP 5128759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recess
safety valve
predetermined area
area
molded body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005053962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006236949A (ja
Inventor
仁志 亀尾
浩之 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaga Inc
Original Assignee
Kaga Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaga Inc filed Critical Kaga Inc
Priority to JP2005053962A priority Critical patent/JP5128759B2/ja
Publication of JP2006236949A publication Critical patent/JP2006236949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5128759B2 publication Critical patent/JP5128759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Description

本発明は密閉型電池の安全弁板及びその成形方法、更に詳しくは密閉された有機電解質電池の内圧上昇時に電池内のガスを大気中に放出する密閉型電池容器の安全弁板及びその成形方法並びにその成形装置に関するものである。
従来、密閉型電池の安全弁板には、電池容器の開口部に弁孔を有する皿板とガス抜き孔を有する端子板とで弁孔を閉塞する可撓膜を挟持し、端子板に可撓膜と相対して切刃を突設すると共に、前記端子板に弁孔の中心として楔状の環状凹部による肉薄部を設けた安全弁構造(特許文献1参照)が提案されている。
密閉型有機電解質電池では、短絡、或いは熱源の接触等による電池内の異常反応で内圧(作動圧力)が上昇して、電池容器の破壊を起こすことがあった。
そこで、内圧が所定圧に達すると、ガスを放出させて、電池容器の破壊を未然に防止する安全弁を電池容器の開口部を閉塞する安全弁板に設けている。
特許文献1は、電池容器の内圧が所定圧力を越えると、可撓膜がその内圧で弾性変形して切刃で切断されるか、また端子板に形成されている肉薄部が破損されてガスを放出するようになっている。
その脆弱部である肉薄部は、楔状を呈する環状溝部を同心円状に異なる径をもって相対向して設けることでその環状溝部のその底部に形成され、その環状溝部で囲まれたエリアをガスの受圧面にして、その受圧面にガス圧が作用することで肉薄部(脆弱部)が破断し、ガスを放出する。
しかしながら、特許文献1では、切刃付きの皿板と端子板とで可撓膜を挟持して電池容器の開口部に組付固定する構成のため、構造が複雑であるばかりでなく、切刃の使用で、密閉型電池組立時に誤って怪我することがあり、安全性が乏しい。
しかも、可撓膜では経時的な膜成分の組成変化等によって展延度が変化し、所定破断作動圧での破断に対して信頼性がない。
その環状溝部は切削加工で成形されるものであるから、成形が面倒で、作業時間も要し、3部材(切刃付きの皿板、可撓膜、端子板)使用という構造の複雑さも相乗して、廉価な提供を困難にする。
実開昭63−167669号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、脆弱部が周りに設けられた広狭がない安定面積の受圧面を有し、所定の破断作動圧での破断に好適な密閉式電池の安全弁板(圧縮成形品)及びその成形方法並びにその成形装置を提供することにある。
他の目的とする処は、前記安定面積の受圧面に連続する脆弱部における破断箇所の鋭利度の設定で、所定の破断作動圧(ガス圧)でのタイムリーな破断に最適な密閉式電池の安全弁板(圧縮成形品)及びその成形方法並びにその成形装置を提供することにある。
本発明者等は、加工容易性、構成の簡素化、安全性を兼備させるべく鋭意研究を重ねた結果、金属板に設定された所定エリアとその周りの凹部とを構成部とする圧縮成形構成において、その所定エリアの凹部圧縮成形時に発生するその膨らみを押える制御をすることによってその所定エリアに面積が安定する受圧面を形設できることを知見し、本発明に至ったものである。
また、受圧面の面積安定化に加えて、凹部底(脆弱部)における受圧面側の隅部の鋭利度を所定に設定することによって、所定の破断作動圧(ガス圧)に内圧が達するタイムリーにその脆弱部を破断することを本発明に至ったものである。
即ち、本発明は、密閉型有機電解質電池の電池容器の開口部を閉塞する安全弁構成用の金属板表面の所定エリア周りに圧縮成形された薄肉な凹部底と、該凹部圧縮成形でのその所定エリアの膨らみを押えて成形された寸法安定部とを備えたことを特徴とする密閉型電池の安全弁板である
また、密閉型有機電解質電池の電池容器の開口部を閉塞する安全弁構成用の金属板表面の第1所定エリアに凹所を凹設し、該凹所底に設定された第2所定エリア周りに、圧縮成形された薄肉な凹部底を設け、該第2所定エリアを、凹部圧縮成形での膨らみを押えて成形された寸法安定部で構成した密閉型電池の安全弁板であると好適なものである
本発明は圧縮形成で脆弱部とそれを周りに有する受圧面を同時成形している。
圧縮成形、詳細にはプレス成形は、ある部分を成形すると、それに隣接する部分を変形させる応力を生じさせる。
これが、例えば環状や略環状の溝であれば、それにかこまれたエリアは膨らみ現象を起こす。
その膨らみ量は、薄肉なものであればあるほど、金属板厚の変化や表面の起伏の有無、加工室の温度、湿度等の影響を受けて変動する傾向がある。
これを容認すると、受圧面の面積に広狭が生じて脆弱部に作用する破断力が不安定になり、所定破断作動圧でのタイムリーなガスの放出を阻害する。
脆弱部となる凹部を周りに有するエリアを受圧面とする安全弁構造の場合、その受圧面の面積の安定化に、その脆弱部における受圧面との連設箇所の鋭利度が補完されて、所定の破断作動圧(ガス圧)での、よりタイムリーな凹部からの破断を可能にする。
本願の発明では受圧面の面積の不安定化の原因であるその膨らみを押えている。この押えは膨らませない完全抑制と、自由な膨らみを阻止する半抑制(規制)とを包含する。
この膨らみ押えによって、凹部を周りに有するエリアの自由な膨らみは規制されて、受圧面積のバラツキが少ない寸法安定部をそのエリアに形成することができる。
所定の破断作動圧(ガス圧)での、よりタイムリーな凹部からの破断を行うために、その凹部底において寸法安定部側の隅角部を、半径を5μm〜50μmとする鋭利隅にしている
そして、成形方法は、密閉型有機電解質電池の電池容器の開口部を閉塞する安全弁構成用の金属板表面に設定された第1所定エリアに凹所を凹設した後、該凹所底に設定された第2所定エリア周りに凹部を圧縮成形する時に、該第2所定エリアの膨らみを凹部成形体と一体なエリア成形体で押えて、成形する構成である
その成形装置は、密閉型有機電解質電池の電池容器の開口部を閉塞する安全弁構成用の金属板表面に設定された第1所定エリアに凹所を凹設する凹所成形体と、凹所底に設定された第2所定エリア周りに凹部を圧縮成形する凹部成形体と、その凹部成形体と一体とされ前記凹部圧縮成形時の第2所定エリアの膨らみを抑えるエリア成形体とを備えた構成にすることである
このように構成することによって受圧面積が安定する寸法安定部を、凹部の圧縮成形と同時に成形することができる。
また、成形方法としては、密閉型有機電解質電池の電池容器の開口部を閉塞する安全弁構成用の金属板表面に設定された第1所定エリアに凹所を凹設した後、該凹所底に設定された第2所定エリア周りに凹部を圧縮成形する時に、該第2所定エリアの膨らみを凹部成形体に対して独立して可動するエリア成形体で押えて、成形する構成を採用するようにすると好適である
その成形装置は、密閉型有機電解質電池の電池容器の開口部を閉塞する安全弁構成用の金属板表面に設定された第1所定エリアに凹所を凹設する凹所成形体と、凹所底に設定された第2所定エリア周りに凹部を圧縮成形する凹部成形体と、その凹部成形体に対して独立して可動され前記凹部圧縮成形時の第2所定エリアの膨らみを抑えるエリア成形体とを備えた構成である
以上の手段によれば、可動式のエリア成形体で膨らみを完全に抑制したり、押え量を調整することができる。
成形方法は、好ましくは、凹部成形体の前記第2所定エリア側の先端角を半径を5μm〜50μmとする鋭利縁で形成し、凹部圧縮成形時に前記第2所定エリアに生じる膨らみ変形を前記エリア成形体で外周方向への変形に変換して第2所定エリア側の凹部の隅角部を凹部成形体の前記鋭利縁に沿わすようにすると最適なものである。
各請求項において、薄肉な凹部底は金属板表面の所定エリアの周りの全周に亘って設けられたり、一部を除いて設けられている。
本発明は以上のように構成したから、下記の利点がある。
凹部を周りに有する所定エリアで構成される寸法安定部を、凹部を圧縮成形する時にその所定エリアの膨らみを押えて成形した安全弁板であるから、寸法安定部の内面であるガス受圧面の面積に広狭が無く、凹部底に作用する破断力を安定させ、所定破断作動圧でのガスの放出に好適な安全弁板を圧縮成形品で提供することができる。
しかも、薄肉な凹部底と、その凹部を周りに有する寸法安定部とからなる安全弁板であるから、皿板と端子板とで可撓膜を挟持して電池容器の開口部に組付固定する先行技術のように複雑構成にならず、電池容器の廉価な提供に寄与することができるし、電池容器組立時に切刃で怪我をするような虞れもない。
凹部を圧縮成形する時に同時にその凹部を周りに有するエリアの膨らみを抑える方法、装置であるから、成形タクト時間を短縮し、生産性を向上することができるし、装置も簡単構成で設備コストが廉価である。
また、凹部圧縮成形時のそのエリアの膨らみを押えるエリア成形体が凹部成形体とは独立して可動する方法、装置であるから、その調整機能で膨らみを完全に抑制できる。
凹部の寸法安定部側の隅角部を、半径を5μm〜50μmとする鋭利隅にしたため、所定の破断作動圧になると、タイムリーにその鋭利隅が破断する、最適な安全弁板を提供できる。
しかも、その鋭利隅を凹部成形体とエリア成形体とで成形するから、その鋭利隅を成形する別途手段、工程が全く不要である。
次に、本発明密閉型電池容器の安全弁板及びその成形方法並びにその成形装置の実施の形態を説明すると、図1〜図6はその第1の実施の形態を、図7は同第2の実施の形態を示している。
図1〜図6に示すその第1の実施の形態を説明すると、符号1は電池容器の安全弁板である。
電池容器はアルミニウム合金製であり、直方体形状に加工されて、内部に例えば有機電解質電池部材を収容するようになっており、安全弁板1はその電池容器のその開口部にレーザー溶接等の適宜手段で気密状に接合されている。
前記安全弁板1は、図1等に示すように電池容器の開口部の開口面積に一致する面積を有する金属板1’の片短手縁寄りに凹部底12aと寸法安定部22とからなる安全弁2を備えている。
前記凹部12は、同図1に示すように所要間隔をおいて平行する長手縁両縁の両端を円弧縁で連続した平面視トラック形状に形成されている。
尚、凹部2の平面視形状は、他の平面視形状に形成しても良いものである。
前記凹部12は、前記金属板1’に設定された第1所定エリアc1に凹所32を凹設した後、その底に設定された第2所定エリアc2周りに圧縮成形で連続形成され、その底を薄肉にしている。
前記寸法安定部22は、前記凹部12圧縮成形での第2所定エリアc2の膨らみを押えることによって形成されている。
詳細には、この寸法安定部22は、凹部12圧縮成形時に生じる第2所定エリアc2の自由な膨らみを抑える半抑制(規制)や膨らませない完全抑制で、凹部12を周りに有して電池容器内に臨む受圧面22aの面積を安定させてある。
そして、寸法安定部22と凹部12との連設部において、凹部底12aの寸法安定部22側の隅角部を半径を5μm〜50μmとする鋭利隅にして、その凹部底12aをその鋭利隅12’が破断時の実際の破断箇所として働くようにしてある。
次に、その密閉型電池容器の安全弁板の成形方法並びにその成形装置を図4〜図6に基づいて説明すると、各図において符号3はダイ、4は凹所成形体、5は凹部成形体、6はエリア成形体である。共に圧縮成形装置、即ちプレス装置に金型として交換・着脱可能に組み込まれる。
この成形方法及び成形装置は前記する自由な膨らみを抑える半抑制(規制)方法及びその装置を示しており、その凹所成形体4は前記第1所定エリアc1面積と一致する平面積を有する加工パンチ、前記凹部成形体5は前記1所定エリアc1に圧縮成形された凹所底に設定されている第2所定エリアc2周りに施こされる凹部用の加工パンチ、エリア成形体6は前記凹部成形体5と一体な加工パンチであり、このエリア成形体6は凹部成形体5で囲まれる部分全域を凹部成形体5先端方向に向かって高さを変化させることによって一体に設けた成形面をフラット(水平)とする加工パンチである。
この実施の形態では、前記凹部成形体5の第2所定エリアc2側の先端角を、半径を5μm〜50μmとする鋭利縁で形成している。
この成形装置を使用して、金属板1’に安全弁2を成形するその手順を説明すると、まず、ダイ3上にセットされた金属板1’に設定されている第1所定エリアc1に凹所成形体4で圧縮成形(圧印加工)を行ない、平面視トラック形状の凹所32を成形する。
次に、その凹所32底面に設定されている第2所定エリアc2周りに凹部成形体で環状をもって圧縮成形を行なう。
その圧縮成形(圧印加工)は、第2所定エリアc2の片側円弧縁の中間部分を除いて行っても良いものである。
この時、凹部12の圧縮成形で薄肉な凹部底12aへと圧縮されるに従って生じる上方への膨らみ変形はエリア成形体6で抑制されて、凹部成形体5方向への変形に変換される。
詳細には、エリア成形体6が、上方への膨らみ変形を押えて、その膨らみ変形を外周方向への変形に変換する。そして、第2所定エリアc2側の凹部12の隅角部を凹部成形体5の前記鋭利縁に沿わすのである。
これによって、第2所定エリアc2は、例えばエリア成形体6でその膨らみを押えない自由な膨らみ変形を容認する安全弁板1に比して、脆弱部である薄肉な凹部底12aでかこまれたエリアに電池容器内に面するその受圧面22aの面積が安定する寸法安定部22を再現性をもって形成することができる。
次に図7に示す第2の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、前記エリア成形体6を凹部成形体5に対して独立して可動する構成の成形装置を示している。
このように、エリア成形体6の突出量を可変式にすることによって、エリア成形体6で膨らみを完全抑制することができる。また、必要に応じてその押え量を調整することができる。
また、金属板自体の圧縮成形は2回行なっているが、1回目の圧縮成形を省略して、2回目の圧縮成形のみとしても良いものである。この場合、金属板(必要に応じて絞り加工を行っても良い)の前記第1所定エリアに相当するエリアに前記第1の実施の形態のエリア成形体一体型の凹部成形体や第2の実施の形態の凹部成形体と可動式のエリア成形体との併用で外周方向への変形に変換するように膨らみを押えて、成形する。
次に凹部底12a厚(脆弱部)に対する破断作動圧の実験結果(表)について説明する。
(実験例1)前記第1の実施の形態で記載する成形方法、装置で成形した安全弁板(半抑制)であり、第2所定エリアc2側の先端角を半径を50μmとするエリア成形体6一体型の凹部成形体5を使用した。
(実験例2)第2の実施の形態で記載する成形方法、装置で成形した安全弁板(完全抑制)であり、第2所定エリアc2側の先端角を半径を50μmで形成した凹部成形体5と、可動式のエリア成形体6とを併用した。
(比較例1)第2の実施の形態で記載する成形方法、装置で成形した安全弁板(完全抑制)であり、第2所定エリアc2側の先端角を半径を100μmで形成した凹部成形体5と、可動式のエリア成形体6とを併用した。
前記(実験例1)では、エリア成形体6を凹部成形体5先端から380μm上方位置に設定している。
また、金属板厚は800μm、凹所深さは500μmのものである。
共に、4mm幅の電池容器の開口部に装着した使用状態での実験結果である。
尚、各黒丸は、各々試験用サンプルである。
Figure 0005128759
各例ともに本発明の成形方法、装置を使用して凹部底厚を29μm〜31μmまで圧縮成形(圧印加工)した受圧面(寸法安定部の電池容器内に臨む面)22aの面積を安定させた安全弁板である。
(実験例1)では、300μmの凹所底厚から29μm〜31μmの凹部底厚まで圧縮成形(圧印加工)されるので、その凹部底が薄底へと変化する時の第2所定エリアに生じる膨らみ変形をエリア成形体で押え抑制して、寸法安定部が外側方向に変形して表面(外面)をその加工パンチ形状、凹部成形体の加工パンチ形状に沿うようになる。
前記29μm〜31μmの凹部底厚は、耐落下衝撃強度を兼備する必要確保厚であり、自社規格値である。
また、自社規格では、破断作動圧を1.4Mpa〜2.0Mpaの範囲(薄グレー表示)、更に自社最適規定作動厚(濃グレー表示)を1.6Mpa〜2.0Mpaと厳しく規定し、それら破断作動圧範囲を所定値とし、それ以外での提供を禁止している。
この実験結果によると、(実験例1)、(実験例2)は自社規格(所定圧)1.7Mpa〜1.95Mpa、1.65Mpa〜1.8Mpaの範囲で夫々鋭利隅から安全弁が破断したのに対して、(比較例1)は、2.15Mpa〜2.4Mpaという高い作動圧でないとその鋭利隅(破断箇所)から破断しないものであった。
そして、成形方法、装置を同じくする(実験例2)と(比較例1)両者の比較においても、(実験例2)は、自社最適規定作動厚内に少ないバラツキをもって低破断作動圧に安定しており、これによって凹部底隅の鋭利度も破断作動圧を左右することが立証される。
また、6mm幅の電池容器に装着した安全弁板についても同様に実験を行ったが、凹部底厚、破断作動圧に差異はあれど、同様な傾向を示した。
この実験結果によって、寸法安定部22の受圧面22a面積の安定化に凹部底12aにおける寸法安定部22側の隅角部の鋭利度がそれに補完されて、所定破断作動圧での、よりタイムリーな破断を実現することが理解される。
また先端角を半径を5μmとするエリア成形体6を使用しての実験は破断作動圧のバラツキがより少ないものであった。
本発明密閉型電池の安全弁板の電池容器に装着した状態を示す平面図で一部切欠し拡大して示す。 第1の実施の形態に示す成形方法、装置で成形した安全弁板の図1の(a)−(a)線断面図。 同安全弁板の図1の(b)−(b)線断面図。 第1の実施の形態に示す成形方法、装置において、凹所成形体で凹所を圧縮成形(圧印加工)する状態を示す前記(a)−(a)線に沿える断面図。 第1の実施の形態に示す成形方法、装置において、金属板にエリア成形体を一体に備えた凹部成形体で凹部を圧縮成形(圧印加工)することと併行して膨らみを抑えた状態を示す前記(a)−(a)線に沿える断面図。 第1の実施の形態に示す成形方法、装置において、金属板にエリア成形体を一体に備えた凹部成形体で凹部を圧縮成形(圧印加工)することと併行して膨らみを抑えた状態を示す前記(b)−(b)線に沿える断面図。 第2の実施の形態に示す成形方法、装置において、金属板に凹部成形体と可動式のエリア成形体とで凹部を圧縮成形(圧印加工)することと併行して膨らみを抑えた状態を示す前記(a)−(a)線に沿える断面図。
符号の説明
1:安全弁板 1’:金属板
22:寸法安定部 12:凹部
12a:凹部底 c1:第1所定エリア
c2:第2所定エリア 32:凹所
4:凹所成形体 5:凹部成形体
6:エリア成形体 2:安全弁
22a:受圧面 12’:鋭利隅
3:ダイ

Claims (3)

  1. 密閉型有機電解質電池の電池容器の開口部を閉塞する安全弁構成用の金属板表面に設定された第1所定エリアに凹所を凹設した後、該凹所底に設定された第2所定エリア周りに凹部を圧縮成形する時に、該第2所定エリアの膨らみを凹部成形体と一体のエリア成形体で押えて、成形することを特徴とする密閉型電池の安全弁体の成形方法。
  2. 前記凹部成形体の前記第2所定エリア側の先端角を半径を5μm〜50μmとする鋭利縁で形成し、凹部圧縮成形時に前記第2所定エリアに生じる膨らみ変形を前記エリア成形体で外周方向への変形に変換して前記第2所定エリア側の凹部の隅角部を凹部成形体の前記鋭利縁に沿わすことを特徴とする請求項1記載の密閉型電池の安全弁体の成形方法。
  3. 密閉型有機電解質電池の電池容器の開口部を閉塞する安全弁構成用の金属板表面に設定された第1所定エリアに凹所を凹設する凹所成形体と、凹所底に設定された第2所定エリア周りに凹部を圧縮成形する凹部成形体と、その凹部成形体と一体とされ前記凹部圧縮成形時の第2所定エリアの膨らみを抑えるエリア成形体とを備えたことを特徴とする密閉型電池の安全弁体の成形装置。
JP2005053962A 2005-02-28 2005-02-28 密閉型電池の安全弁体の成形方法、及び、密閉型電池の安全弁体の成形装置 Active JP5128759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005053962A JP5128759B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 密閉型電池の安全弁体の成形方法、及び、密閉型電池の安全弁体の成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005053962A JP5128759B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 密閉型電池の安全弁体の成形方法、及び、密閉型電池の安全弁体の成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006236949A JP2006236949A (ja) 2006-09-07
JP5128759B2 true JP5128759B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=37044343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005053962A Active JP5128759B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 密閉型電池の安全弁体の成形方法、及び、密閉型電池の安全弁体の成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5128759B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5503101B2 (ja) * 2007-06-22 2014-05-28 株式会社神戸製鋼所 電池ケース
JP7325474B2 (ja) * 2021-03-31 2023-08-14 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 ガス排出弁を備えた封口板及びそれを用いた二次電池

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001023596A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Serumu:Kk 二次電池の防爆構造
JP3682390B2 (ja) * 1999-09-29 2005-08-10 アルプス電気株式会社 安全弁付密閉部品
JP2001102023A (ja) * 1999-09-29 2001-04-13 Alps Electric Co Ltd 安全弁付密閉部品とその製造方法
JP2004079399A (ja) * 2002-08-21 2004-03-11 Alps Electric Co Ltd 電池の安全装置
JP2004111155A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Alps Electric Co Ltd 電池の安全装置、及びその製造方法
JP4219661B2 (ja) * 2002-11-22 2009-02-04 パナソニック株式会社 電池用封口板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006236949A (ja) 2006-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4955865B2 (ja) 密閉型電池の封口板及びその製造方法
US11444356B2 (en) Sealing plate
JPH11273640A (ja) 密閉型電池の封口板及びその製造方法
KR101616621B1 (ko) 전지 케이스 및 전지 케이스의 안전 밸브의 형성 방법
JP5198723B2 (ja) 密閉型電池用封口板
KR101490592B1 (ko) 전지 케이스 덮개 및 전지 케이스 덮개의 방폭 밸브의 형성 방법
US6589687B1 (en) Cleaved type safety valve for metal vessels
JP5204973B2 (ja) 二次電池用安全弁構造及びその製造方法
US8357462B2 (en) Battery safety vent and battery with the same
US9716260B2 (en) Battery case
JP5379958B2 (ja) 電池
WO2012132879A1 (ja) 電池の安全弁製造方法、電池の安全弁製造装置、電池の安全弁、及び電池ケースの蓋体製造方法
US20220023928A1 (en) Forming tool and forming method for producing an overpressure predetermined breaking point in a battery cover
JP2022007852A (ja) 電池蓋
JP5128759B2 (ja) 密閉型電池の安全弁体の成形方法、及び、密閉型電池の安全弁体の成形装置
JP5876794B2 (ja) 二次電池用ケース及び二次電池
WO2014091773A1 (ja) 電池ケース用の蓋体
JP4121130B2 (ja) 密閉型電池
JP4676947B2 (ja) 密閉型電池の安全弁
JP2001126693A (ja) 密閉型電池
JP5990064B2 (ja) 二次電池用ケース及び二次電池
JP2001023595A (ja) 密閉型電池の防爆安全弁とその製造方法
US20230026117A1 (en) Security apparatus, manufacturing method thereof and battery
JP4622268B2 (ja) 密閉型円筒電池用安全弁およびその製造方法
JP2010167474A (ja) リベット端子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5128759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250