JP5127868B2 - 除湿機 - Google Patents
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Description
また、除湿機を室内干しの高さに干した衣類の乾燥に使うときには、除湿機本体が大きすぎて衣類の下部に設置することができなく、前方に置くので場所をとり、衣類との距離が遠くなるので、低湿空気の送風が不十分になってしまう。そうすると、衣類乾燥時間がかかり、結果的に消費電力量が高くなったり、臭気が発生したりする、という問題点があった。
また、除湿機本体の高さを低くした場合(或いは除湿機本体の高さが低い場合)には、鴨居の高さで衣類乾燥に使うと距離が遠いので、同様に低湿空気の送風が不十分になる、という問題点があった。
同様にして、除湿機をクローゼットなどで使おうとしても、除湿機本体が大きすぎては入らない、という問題点があった。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る除湿機の模式的縦断面図である。
図1において、除湿機100の筺体1の内部には、除湿手段2及び送風手段3が設けられ、正面側(図1の左側)に吸込み口4が形成され、上部背面側に吹き出し口5が形成されている。吸込み口4から取り込まれた室内空気は除湿手段2で除湿され、送風手段3により吹き出し口5から除湿空気として排出される。このとき、除湿手段2は、ゼオライトやシリカゲルなどの吸湿材料に吸湿させるデシカント方式でも良いし、圧縮機、蒸発器、凝縮器などからなる冷凍サイクルの除湿機構でも良い。吹き出し口5は、y軸方向の風向角度を調節するルーバー6とx軸方向の風向を調節するフラップ7とを備えている。なお、筺体1は本発明の第1の筐体に相当する。
ユーザーが、衣類など被乾燥物を洗濯機などで洗濯、脱水した後に、室内干しをする場合には、部屋の中におかれた室内用物干し(図示せず)や鴨居(図示せず)などに干すが、一般的に室内物干しは高さ1.4m程度、鴨居は2m程度であり、除湿機の風が届く1.5m以内ほどに設置し、被乾燥物の集合体として幅1mの範囲に干されることが多い。次に、鴨居の例を図2、室内物干しの例を図3に基づいて説明する。
例えば、図2に示されるように、Yシャツ25を鴨居26に吊り下げて乾燥するときは、Yシャツの下端面までの距離は約0.5m程度であり、除湿機100をYシャツ25の下に設置することができるので、近い位置から十分に乾燥空気を吹き出し口5から送風することができ、乾燥時間を短縮し、更に設置面積Cを小さくすることができるので乾燥時に邪魔にならない。
分岐弁14は、経路Aと接続しており、ユーザーが操作部11のスイッチ(図示せず)を押して衣類乾燥運転を開始すると、除湿機100は除湿運転と送風を開始し、ドレンパン12で受けた凝縮水(除湿水)は、下部のタンク13に貯水される。除湿水量検出手段21のフロート19が浮き上がり、タンク13の上面に設置されたスイッチ20が作動し、検出信号は制御手段10へ送られ、制御手段10は満水を検出し、除湿運転を停止する。
図3に示されるように、Yシャツ25を室内物干し27に吊り下げて乾燥するときは、除湿機100は、その高さはYシャツ25の下端面よりも高い位置にあり、Yシャツ25の下に設置できないので、室内物干し27から少し離れたところから、全体に風が送風できるように設置される。そのため、乾燥空気は離れたところから送風されるので、衣類に風が到達するとき速度は小さく、乾燥に時間を要する。更に設置面積Cは大きくなってしまうので、長時間スペースを占拠してしまい、使い勝手が非常に悪い。
図4に示されるように、タンク13をタンク保持部18から取り外し、タンク保持部18を構成する筐体18aを筐体1内部へスライドさせて、除湿機100の高さを低くする。取り外されたタンク13は、筐体1の横に設置され、除湿機100から引き出された排水ホース17を接続し、図5に示されるように、筐体1及びタンク13をYシャツ25の下部に設置する。
タンク装着検知手段(図示せず)が、タンク13が取り外されていることを検知すると、制御手段10は、その検知信号を受信し、分岐弁14を経路B側に接続し、下部への経路を閉鎖させる。そうすることにより、下部への水垂れを防止することができる。
このような構成をとることで、除湿機本体100を例えばYシャツ25の下に設置することができるので、近い位置から十分に乾燥空気を吹き出し口5から送風することができ、乾燥時間を短縮し、更に設置面積Cを小さくすることができるので乾燥時に邪魔にならない。
図6は、本発明の実施の形態2に係る除湿機の模式的断面図である。
図6に示されるように、除湿機100は、除湿手段2、送風手段3、吹き出し口5及びドレンパン12が搭載された筐体1と、タンク保持部18を構成する筐体18aとを別体構造にしている。そして、定常的には、筐体1の下に筐体18aを配置して使用するが、吹き出し口5の高さ位置を低くして使用する場合には、筐体18aを外して筐体1の横に置いて使用する。筐体1と筐体18aの接続は、爪で嵌合しても良いし、ねじや爪を利用した別部品などの接続部材を利用しても良い。
図7は、本発明の実施の形態3に係る除湿機の使用状態を示した図である。
図7に示されるように、除湿機100は、タンク保持部18を構成する筐体18aが筐体1に対して高さ方向に対してスライド自在に構成されている。そして、タンク13は、蛇腹状に構成されており、その高さが伸縮自在に構成されている。そして、定常的には、図7に示されるような状態で使用されるが、吹き出し口5の高さ位置を低くして使用する場合には、筐体18aを筐体1に対して上方向にスライドすると、それによってタンク13も縮小する。これによって、吹き出し口5の高さ位置が低くなる。
図8は、本発明の実施の形態4に係る除湿機の使用状態を示した図である。
図8に示されるように、除湿機100は、タンク13だけでなく、タンク保持部18も蛇腹状に構成されており、このため、タンク保持部18及びタンク13を伸縮することが可能になっている。そして、定常的には、図8に示されるような状態で使用されるが、吹き出し口5の高さ位置を低くして使用する場合には、筐体18aの高さを縮小すると、それによってタンク13も縮小する。これによって、吹き出し口5の高さ位置が低くなる。
図9は、本発明の実施の形態5に係る除湿機の模式的断面図である。
図9に示されるように、除湿機100は、タンク保持部18を構成する筐体18aが筐体1に対して高さ方向に対してスライド自在に構成されている。そして、タンク13は、蛇腹状に構成されており、その高さが伸縮自在に構成されている。タンク13の最大容積はタンク保持部18の容積よりも大きいものである。そして、定常的には、図7に示されるような状態で使用されるが、吹き出し口5の高さ位置を低くして使用する場合には、タンク13をタンク保持部18から取り外し、タンク保持部18を構成する筐体18aを筐体1内部ヘスライドさせて、除湿機100の高さを低くする。取り外されたタンク13は、筐体1の横に設置され、除湿機100から引き出された排水ホース17を接続し、図9に示されるように、筐体1及びタンク13をYシャツ25の下部に設置する。
Claims (5)
- 空気中に含まれる湿気を除湿するための除湿手段と、
除湿された乾燥空気を室内に送り出すための送風手段と、
前記乾燥空気を吹き出す吹き出し口と、
除湿空気から凝縮された凝縮水を捕集するドレンパンと、
前記ドレンパンに捕集された前記凝縮水を貯めるタンクと、
前記タンクを保持する保持部と、
前記吹き出し口の高さ位置を調整する高さ調整機構と
を備え、
前記除湿手段、前記送風手段、前記吹き出し口及び前記ドレンパンが搭載された第1の筐体と、前記保持部を構成する第2の筐体とを別体構造とし、
前記第2の筐体は、前記第1の筐体の下部に、前記第1の筐体に対して高さ方向にスライド自在に取り付けられ、
前記第2の筐体により前記高さ調整機構を構成した
ことを特徴とする除湿機。 - 前記第1の筐体に収納され、前記ドレンパンが捕集した凝縮水を汲み上げるポンプと、
前記ポンプが汲み上げた凝縮水を前記第1の筐体とは別の場所に置かれた前記タンクに排水する排水ホースと
を備えたことを特徴とする請求項1記載の除湿機。 - 空気中に含まれる湿気を除湿するための除湿手段と、
除湿された乾燥空気を室内に送り出すための送風手段と、
前記乾燥空気を吹き出す吹き出し口と、
除湿空気から凝縮された凝縮水を捕集するドレンパンと、
前記ドレンパンに捕集された前記凝縮水を貯めるタンクと、
前記タンクを保持する保持部と、
前記吹き出し口の高さ位置を調整する高さ調整機構と
を備え、
前記除湿手段、前記送風手段、前記吹き出し口及び前記ドレンパンが搭載された第1の筐体と、前記保持部を構成する第2の筐体とを別体構造とし、
前記第2の筐体は、前記第1の筐体に対して高さ方向にスライド自在に又は分離可能に取り付けられ、
前記第2の筐体により前記高さ調整機構を構成し、
前記第1の筐体に収納され、前記ドレンパンが捕集した凝縮水を汲み上げるポンプと、
前記ポンプが汲み上げた凝縮水を前記第1の筐体とは別の場所に置かれた前記タンクに排水する排水ホースと
を備え、
前記ドレンパンが捕集した凝縮水を、前記タンクが前記ドレンパンの下方に配置されているときには当該タンク側に供給し、それ以外のときには前記ポンプ側に供給する分岐手段を備え、
前記ポンプは、少なくとも前記タンクが前記第1の筐体とは別の場所に置かれたとき、前記排水ホースを介して前記タンクに前記凝縮水を供給する
ことを特徴とする除湿機。 - 空気中に含まれる湿気を除湿するための除湿手段と、
除湿された乾燥空気を室内に送り出すための送風手段と、
前記乾燥空気を吹き出す吹き出し口と、
除湿空気から凝縮された凝縮水を捕集するドレンパンと、
前記ドレンパンに捕集された前記凝縮水を貯めるタンクと、
前記タンクを保持する保持部と、
前記吹き出し口の高さ位置を調整する高さ調整機構と
を備え、
前記除湿手段、前記送風手段、前記吹き出し口及び前記ドレンパンが搭載された第1の筐体と、前記保持部を構成する第2の筐体とを別体構造とし、
前記第2の筐体は、前記第1の筐体に対して高さ方向にスライド自在に取り付けられ、
前記タンクは、高さ方向に伸縮自在に構成され、
前記第2の筐体及び前記タンクにより前記高さ調整機構を構成した
ことを特徴とする除湿機。 - 空気中に含まれる湿気を除湿するための除湿手段と、
除湿された乾燥空気を室内に送り出すための送風手段と、
前記乾燥空気を吹き出す吹き出し口と、
除湿空気から凝縮された凝縮水を捕集するドレンパンと、
前記ドレンパンに捕集された前記凝縮水を貯めるタンクと、
前記タンクを保持する保持部と、
前記吹き出し口の高さ位置を調整する高さ調整機構と
を備え、
前記除湿手段、前記送風手段、前記吹き出し口及び前記ドレンパンが搭載された第1の筐体と、前記保持部を構成する第2の筐体とを別体構造とし、
前記第2の筐体は、高さ方向に伸縮自在に構成され、
前記タンクは、高さ方向に伸縮自在に構成され、
前記第2の筐体及び前記タンクの組み合わせにより前記高さ調整機構を構成した
ことを特徴とする除湿機。
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Cited By (1)
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