JP5125177B2 - 円筒形電池 - Google Patents

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Description

本発明は、乾電池に代表される円筒形電池の正極材と負極材との間に介在されるセパレータの位置を改良した円筒形電池に関するものである。
近年、強負荷の放電性能を必要とされる携帯型情報機器やデジタルカメラなどでは大電流放電する電子機器が多く市場に普及している。これらの電子機器の電源として求められているアルカリマンガン乾電池やオキシライド乾電池に代表される円筒形電池の需要が急速に高まっている。それに伴い、例えばアルカリマンガン乾電池の生産効率の向上および高品質で信頼性のある大容量でハイパワーな円筒形電池の生産が求められている。
図5に従来技術に係るアルカリマンガン乾電池の構成を示す。アルカリマンガン乾電池は、円筒状外形の底部に正極凸部85が形成された電池ケース103内に、円筒状の正極材104、円筒状の筒状セパレータ101と底部セパレータ102、ゲル状の負極材106を収納し電池ケース103の開口端を絶縁ガスケット87を介して封口板88で封口する。
さらに、ゲル状の負極材106中に挿入された負極集電棒89が封口板88に接続して構成されている。この電池ケース103の底部には底部セパレータ102が配設され、ゲル状の負極材106と正極端子となる電池ケース103との間が内部短絡しないように隔離する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来アルカリマンガン電池の構成に係る製造装置の工程手順を示す状態図を図7(a)〜(c)に示す。図7(a)で示すように前工程で正極材104を挿入した電池ケース103を電池搬送治具110内に収納し、底部セパレータをセパレータ装填治具112に収納している。
セパレータ装填治具112は、筒状セパレータ101が通過できる円形のガイド穴114とガイド穴114の上部に底部セパレータ102を保持する保持部111からなり、セパレータ装填治具112の中心と電池ケース103の中心と筒状セパレータ101の中心とが同一軸線上になるように電池搬送治具110とセパ装填治具112を搬送する。
次に図7(b)で示すように、電池ケース103内の正極材104の内周面に接するように、巻芯113に円筒状に巻かれた筒状セパレータ101とセパレータ装填治具112の保持部111に保持された底部セパレータ102を巻芯113で、筒状セパレータ101の先端部を底部セパレータ102に当接させて両セパレータを同時にガイド穴114を通過させて電池ケース103に挿入する。
その後、図7(c)で示すように挿入された両セパレータ101,102は電池ケース103内において配設されたまま巻芯113は上昇し、電池搬送治具110は次工程(図示せず)へと搬送される。その後、次工程において両セパレータ101,102で囲まれた中央空間に負極ゲル化剤を投入し、電解液を注液後、電池ケース103の開口部を封口板で封口して円筒形電池を製造する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3552911号公報 特許第3655469号公報
しかしながら、上述した特許文献に示される従来技術では、図6に示すように底部セパレータ102の角部102aと筒状セパレータ101の巻始めと巻終わりからなる重なり部101aが重なり合い、負極材106と正極材104との極間距離が増大し両極の反応不足を引き起こしたり、負極材106の収容量が減少したりすることで所要の放電性能が得られないなどの課題があった。
詳細に述べると、図6で示す筒状セパレータ101と底部セパレータ102の組付ける状態を示した斜視図のように、筒状セパレータ101の一部分を底部セパレータ102で包み込んだ際に筒状セパレータ101の巻始めと巻終わりが重なった重なり部101aと底部セパレータ102の折り曲げられた角部が102aとが重なり合って厚くなる。
それにより図5に示す負極材106と正極材104とが筒状セパレータ101を介して対面する反応面の極間距離が増大して隙間が生じ、負極材106と正極材104との極間反応が悪くなる。その上、筒状セパレータ101の重なり部101aと底部セパレータ102の角部102aによって両セパレータが幾重にもなるため負極材106の収容量が減少することになり、所要の放電性能が得られないという問題が生じる。
本発明は上記従来の課題を鑑みてなされたもので、円筒状に巻回してなる筒状セパレータの重なり部と方形状の底部セパレータの角部とを重ならないように配置することにより、負極材の容量の減少を抑制することができ、また両セパレータを介しての正極材と負極材との極間距離が近くなるので内部抵抗のバラツキを抑えられ、放電特性のバラツキを抑制でき、放電特性の向上が可能となる信頼性の高い大容量でハイパワーな円筒形電池を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の円筒形電池は、正極材と、負極材と、正極材と負極材と間に介在された筒状セパレータと底部セパレータが円筒状の電池ケース内に収納された円筒形電池において、円筒状に巻回してなる筒状セパレータの重なり部と方形状の底部セパレータの角部とを重ならないように配置したことを特徴としている。
本発明によれば、円筒状に巻回してなる筒状セパレータの重なり部と方形状の底部セパレータの角部とを重ならないように配置することにより、筒状セパレータの重なり部と底部セパレータの角部が電池ケース内装着時に折れ曲がり折り重なった角部とが重ならないことで、負極材の容量の減少を抑制でき、かつ正極材と負極材との極間距離が近くなり、内部抵抗のバラツキおよび放電特性が向上され高い信頼性を得ることが可能となる。
本発明の第1の発明においては、正極材と、負極材と、正極材と負極材と間に介在された筒状セパレータと底部セパレータが円筒状の電池ケース内に収納された円筒形電池において、円筒状に巻回してなる筒状セパレータの重なり部と方形状の底部セパレータの角部とを重ならないように配置したことにより、筒状セパレータと底部セパレータを装着した際に筒状セパレータの重なり部と底部セパレータの折り曲げた角部とが重ならないことで、負極材の容量の減少が抑制され、かつ正極材と負極材との極間距離が近くなり、内部抵抗のバラツキが抑えられ、放電特性を向上させることが可能となる。
本発明の第2の発明においては、底部セパレータとして辺の長さが筒状セパレータの直径より大きい方形状としたことにより、筒状セパレータの一端部を完全に包むことが可能となり漏液や内部短絡を発生せず、信頼性を高めることが可能となる。
本発明の第3の発明においては、底部セパレータとして形状を正方形のものを用いたことにより、正方形の角部に折り重なりができるように折り重なり部の位置を決める事ことが可能で、原材料の歩留まり効率の向上が可能となる。
本発明の第4の発明においては、底部セパレータの厚さを、0.02mmから0.3mmとなるように形成したことにより、均質な状態に薄膜を作ることができるので底部セパレータの強度を確保でき、変形による内部膨張の吸収作用も確保することが可能となる。
本発明の第5の発明においては、底部セパレータを、イオンのみを透過する微孔性フィルムにより形成したことにより、底部セパレータの立ち上がり部分が正極合剤ペレットとゲル状負極との間に介在しても反応を阻害することはないので、一定の放電特性を得ることが可能となる。
本発明の第6の発明においては、円筒状に巻回してなる筒状セパレータの巻終わり位置を、巻始め位置を通過後に巻終わるように巻回したことにより、正極材と負極材を完全に隔離できるので内部短絡を抑制することが可能となる。
本発明の第7の発明においては、正極材と、負極材と、正極材と負極材と間に介在された筒状セパレータと底部セパレータが有底円筒状の電池ケース内に収納された円筒形電池において、二酸化マンガンからなる正極合剤を円筒状に成形した正極材と、亜鉛からなるゲル状の負極材と、アルカリ電解液と、円筒状に巻回してなる筒状セパレータの重なり部と正方形の辺の長さが筒状セパレータの直径より大きい底部セパレータの角部とを重ならないように配置して、有底円筒状の電池ケース内に収納したことしたことにより、筒状セパレータと底部セパレータを装着した際に筒状セパレータの重なり部と底部セパレータの折り曲げた角部とが重ならず、負極材の容量の減少が抑制され、かつ正極材と負極材との極間距離が近くなり、内部抵抗のバラツキが抑えられ、放電特性を向上させることが可能となる。
本発明の第8の発明においては、主成分として二酸化マンガンからなる正極合剤を細孔径が3nm〜400μmに加圧成形した円筒状の正極材と、亜鉛粉末の粒径が75μm〜425μmの亜鉛粒子を含む負極材と、アルカリ電解液と正極材と負極材との間に介在する円筒状に巻回した筒状セパレータの重なり部と底セパレータの角部との位置をずらして、有底円筒状の電池ケース内に収納したことにより、底部セパレータの折り曲げ角部による負極材の容量の減少を抑え、また、正極材である正極合剤の細孔へ含浸させる電解液量の規制をすることができ、電池内部抵抗とセパレータの厚みの低減が可能となり優れた放電特性が得られる。
本発明の第9の発明においては、二酸化マンガンおよびオキシ水酸化ニッケルの合計100重量部に対し、0.5〜10重量部のポリエチレン粉末を含有した円筒状の正極材と、亜鉛を活物質してなるゲル状負極材と、LiOHを添加したKOH水溶液からなるアルカリ電解液と円筒状に巻回した筒状セパレータの重なり部と底セパレータの角部を重ならないように正極材と負極材との間に介在して、有底円筒状の電池ケース内に収納したことにより、底部セパレータの折り曲げた角部と筒状セパレータの重なり部と重ならず、負極材の容量の減少が抑制され、また、ポリエチレン粉末を含有した正極材により高温保存時のガス発生量を抑制することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態であるアルカリマンガン乾電池の構成について、図を参照して説明する。図1に示すように、底面に正極端子とする外方に向けて突出形成した正極凸部6を設け、有底円筒形に形成された正極端子一体型の電池ケース1に電池ケース1の
内周面に接している円筒形状に成形された正極材2が収容され、この正極材2の内径方向に底部セパレータ5と筒状セパレータ3で隔てられた電解液(図示せず)とゲル状の負極材4が収容されている。
電池ケース1の開口端は絶縁ガスケット7を介して、封口板8によって封口されると共にゲル状の負極材4に挿入した負極集電棒9を接続し負極端子となる封口板8が取り付けられて円筒形のアルカリマンガン乾電池10を構成している。
また、図2(a)に示されるように複数回巻回した円筒状の筒状セパレータ3が筒状セパレータ3の外形より大きな辺を持つ正方形の底部セパレータ5上に配置され、図2(b)の平面図で示すように筒状セパレータ3の巻始めと巻終わりが重なった重なり部3aと底部セパレータ5の角部5aが重ならない位置で位置決めし、図2(c)に示すように筒状セパレータ3の下部を底部セパレータ5の周縁を折り曲げた立上り部5dで包み込み、図1に示す電池ケース1内でゲル状の負極材4と電池ケース1の底面とを内部短絡しないように隔離絶縁している。
さらに図2(c)に示すように、底部セパレータ5の角部5aを寄せて折り曲げた重なり部5bが筒状セパレータ3の重なり部3aと重ならない状態で装着することで、筒状セパレータ3の重なり部3aと底部セパレータ5の角部5aよりなる重なり部5bとが重ならず、負極材4の容量が減少する課題を抑制することができ、両セパレータを介しての正極材2と負極材4との極間距離が近くなり電池の内部抵抗のバラツキを抑えられる。
以下、本発明の一実施の形態例に関わる円筒形電池について図を参照しながら詳細に説明するが、本発明は、これのみに限定されることなくマンガン乾電池やオキシライド乾電池、さらには空気亜鉛電池等でもかまわない。
まず、図1に示すように有底円筒形に形成をした電池ケース1の底面には正極端子となる外方に向けて突出形成した正極凸部6が設けられ、電池ケース1内に、粉末状の正極合剤を円筒形状に圧縮成形した正極材2を電池ケース1の内周面に接した状態で挿入し収納する。円筒形電池の品種により収納する円筒形状に成形した正極材2を複数個収納し、本発明の一実施の形態においては電池ケース1内に2個の正極材2を収納する。
なお、正極材2は二酸化マンガンと黒鉛とを90:10の重量比で混合した混合物とアルカリ電解液とを100:3の重量比で混合し、十分に攪拌した後、フレーク状に圧縮成形した。また、アルカリ電解液には、40重量%の水酸化ナトリウム水溶液を用い、フレーク状の正極合剤を粉砕して粉末状にしてふるいによって分級し、10〜100メッシュのものを中空円筒形に圧縮成形してペレット状の正極材2を得た。この正極材2を電池ケース1内に2個挿入した。
次に筒状セパレータ3の直径より大きい幅をもつ帯状のセパレータを幅の寸法と同じ長さの寸法に切断し、即ち正方形に成形した底部セパレータ5を電池ケース1の中心と底部セパレータ5の中心が同一になる位置に配置する。
ここで正方形に切断された底部セパレータ5の角部は切断時に位置決めされて、その位置決めされた状態を保持しながら電池ケース1の上に配置する。なお、底部セパレータ5はイオンのみを透過する微孔性フィルムとして再生セルロースを用い、その両面に化学繊維からなる不織布をラミネートしており、厚みは0.02から0.3mmが好ましい。
また、筒状セパレータ3の高さ方向の寸法と同じ寸法の幅を持つ帯状のセパレータを所定の長さに切断し、巻芯を用いて円筒状に巻回され筒状セパレータ3を作製する。ここで
、筒状セパレータ3の巻回する回数は円筒形電池の品種により決定され、本発明の一実施の形態においては3巻きの巻回回数を有した筒状セパレータ3とした。
さらに切断する長さは図2(a)に示すように、3巻きすることで巻終わり位置3cが巻始め位置3bを通過した後に巻終わる長さで切断した。なお、必要回数巻いた後に切断しても構わない。また、底部セパレータ5と同様にイオンのみを透過する微孔性フィルムとして再生セルロースを用い、その両面に化学繊維からなる不織布をラミネートしている。
次に筒状セパレータ3の円筒の中心と電池ケース1および底部セパレータ5の中心が同一になる位置に配置する。ここで、筒状セパレータ3の円筒の中心と底部セパレータ5の中心とを合致させ、筒状セパレータ3の巻始めと巻終わりの重なり部3aを底部セパレータ5の角部5aが重ならない位置で底部セパレータ5の上に配置する。
さらに、筒状セパレータ3を巻いた後述詳細に述べる巻芯を電池ケース1の開口部の方向に挿入することで、図2(c)に示すように筒状セパレータ3の下部を底部セパレータ5の周縁を折り曲げた立上り部5dで包み込んだ状態となり、電池ケース1に収納した円筒状の正極材2の内径に密着させて装着する。
底部セパレータ5の角部5aを寄せて折り曲げた重なり部5bが筒状セパレータ3の重なり部3aと重ならない状態で装着していることで、従来技術で課題となっていた筒状セパレータ3の重なり部3aと底部セパレータ5の角部5aからなる重なり部5bとが重なることで発生する負極材4の容量の減少する現象を抑制することができ、両セパレータを介しての正極材2と負極材4との極間距離が近くなり電池内部抵抗のバラツキを抑えられる。
また、底部セパレータ5と筒部セパレータ3の中心が同一になる配置で挿入し装着しているため、底部セパレータ5と筒状セパレータ3の位置ズレなく、底部セパレータ5は中心を対称にして絞られ、電池ケース1の底部を底部セパレータ5に覆う形となり、後の工程においてゲル状の負極材4を充填した時の短絡を防ぐ。
その後、図1の構造を表示したように電解液(図示せず)を注液し、ゲル状になった負極材4を挿入した後、周縁に絶縁ガスケット7が装着され中央部に負極集電棒9を設けた負極端子となる封口板8の負極集電棒9を負極材4に挿入しながら、電池ケース1の開口部に装着して、電池ケース1の開口部を内側方向に折り曲げてかしめ封口し密閉した円筒形電池を作製する。
なお、ゲル状の負極材4はゲル化剤としてポリアクリル酸ナトリウムと、アルカリ電解液として40重量%の水酸化ナトリウム水溶液と、負極活物質として亜鉛粉末とを1:33:66の重量比で混合している。
以下に本発明の実施の形態に関わる円筒形電池の構成および製造方法について詳しく説明する。以下に示される構成および製造方法については、本発明を説明するために掲げた例えば外径14mm、高さ50mmのアルカリマンガン乾電池であるLR6として一例を示すものであって、本発明の円筒形電池の構造を下記のものに特定するものではない。
(実施の形態1)
図3(a)に示すように、底部セパレータ5は厚みが0.2mm、幅が15mmの不織布を極薄の厚みに加工した帯状セパレータ18を幅寸法と同じ図示した点線部分の15mmの長さで切断し、正方形の底部セパレータ5を形成した。
ここで帯状セパレータ18の巾は正方形に形成した底部セパレータ5の幅寸法と同じ幅寸法にし、幅寸法と同じ長さ寸法に切り出すことにより正方形となり、材料ロスがなく、切り屑が発生しないので屑処理の作業工程も省略することができる。
また、図3(b)に示すように、前工程により二酸化マンガンからなる円筒形状の正極材2を2個収納した有底円筒状の電池ケース1の中心と底部セパレータ5の中心が合致した状態で、電池ケース1の開口部に底部セパレータ5の角部5aの位置決めをした底部セパレータ5を配置する。
次に図4(a)に示すように、厚みが0.2mm、幅が44mmの帯状セパレータ36を図示した点線部分で85mmの長さに切断し、巻芯16に巻きつけて3巻きからなる筒状セパレータ3を成形した。
また、図4(c)で示す筒状セパレータ3の巻始めと巻終わりからなる重なり部3aは図4(b)に示すように巻終わり位置3cが巻始め位置3bで巻終わる寸法で帯状セパレータ36を切断しており、巻始め位置3bを決定した後、巻芯16を自転させ、帯状セパレータ36を巻回すると巻始め位置3bが決定していることで巻終わり位置3cもおのずと決定する。
また、帯状セパレータ36を巻回して筒状セパレータ3を成形する際、巻芯16にガイドを設けることが好ましく、ローラのように自由に自転するものを帯状セパレータ36を介して、巻芯16に押し付けて巻回を補助するものがさらに好ましい。なお、必要巻数を巻き終えた後に、切断し筒状セパレータ3を成形しても構わない。
次に重なり部3aの位置決めをした筒状セパレータ3を成形した後、図4(d)のように筒状セパレータ3の重なり部3aを底部セパレータ5の角部5aが重ならないように位置決めした状態で、筒状セパレータ3を巻き付けた巻芯16を下降させ、巻芯16の先端面で角部5aを位置決めしている底部セパレータ5の中央部を押しながら、電池ケース1の底面に底部セパレータ5が当接するまで挿入した。
この時、筒状セパレータ3は底部セパレータ5で包んだ状態で電池ケース1内に挿入され、電池ケース1の底面に底部セパレータ5が当接するまで挿入される。また、巻芯16に巻回された筒状セパレータ3の巻緩みが生じないようにガイド穴を設置することが好ましく、ガイド穴の中に通しながら電池ケース1内に挿入すると巻緩みは生じない。
さらに、底部セパレータ5と巻芯16の中心のズレが生じないことで底部セパレータ5は中心を対称にして絞られ電池ケース1の底部を覆うように装着されることにより、後の工程においてゲル状の負極材4を充填した時に電池ケース1や正極材2と短絡することを高い精度で抑制できる。
また図2(d)のような状態の筒状セパレータ3と底部セパレータ5を電池ケース1内に収納した後、次工程で、図1で示したように電池ケース1内に電解液を注液しゲル状の負極材4を挿入して、電池ケース1の開口部に封口板8を装着後、電池ケース1の開口部を内側方向に折り曲げてかしめ封口し密閉したLR6のアルカリマンガン乾電池10を作製した。
以上のように本発明は、筒状セパレータの巻始めと巻終わりからなる重なり部と正方形の底部セパレータの角部とが重ならない位置に位置決めして、底部セパレータで筒状セパレータを包み込む構成にすることで、底部セパレータの角部からなる折れ曲がった折り重
なり部が筒状セパレータの巻始めと巻終わりからなる重なり部と重ならないと共に高い精度で底部セパレータの収納を実現でき、漏液や内部短絡を発生させずに大容量で信頼性の高い円筒形電池の供給安定化、安全性の安定化を実現する。
本発明によれば、円筒状に巻回してなる筒状セパレータの重なり部と方形の底部セパレータの角部とを重ならないように構成することにより、筒状セパレータの重なり部と底部セパレータの角部が折れ曲がった折り重なり部とが重ならず、負極材の容量の減少を抑制でき、かつ正極材と負極材との極間距離が近くなり、内部抵抗のバラツキおよび放電特性が向上され、大容量で高品質な信頼性の高い円筒形電池を得ることが可能となり、強負荷放電性能を必要とされる携帯型情報機器やデジタルカメラなどの大電流放電機器の電源として有用である。
本発明の一実施の形態における円筒形電池の半断面正面図 (a)本発明の一実施の形態における底部セパレータと筒状セパレータの模式図、(b)同底部セパレータと筒状セパレータの平面図、(c)同底部セパレータで筒状セパレータを包み込んだ状態を示す模式図 (a)同底部セパレータの形状に成形する前の帯状セパレータの模式図、(b)底部セパレータを挿入する前の模式図 (a)同筒状セパレータに成形する前の帯状セパレータの模式図、(b)同筒状セパレータを成形する前の状態を示す模式図、(c)同筒状セパレータの成形した状態を示す模式図、(d)同筒状セパレータと底部セパレータを挿入する前の状態を示す模式図 従来例における円筒形電池の半部分切欠断面図 従来例における底部セパレータで筒状セパレータを包み込んだ状態を示す模式図 (a)従来例における筒状セパレータの巻付け状態を示す模式図、(b)同底部セパレータと筒状セパレータの挿入時の状態を示す模式図、(c)同底部セパレータと筒状セパレータの装着時の模式図
符号の説明
1 電池ケース
2 正極材
3 筒状セパレータ
3a 重なり部
3b 巻始め位置
3c 巻終わり位置
4 負極材
5 底部セパレータ
5a 角部
5b 重なり部
5d 立上り部
6 正極凸部
7 絶縁ガスケット
8 封口板
9 負極集電棒
10 円筒形電池
16 巻芯
18 帯状セパレータ
36 帯状セパレータ

Claims (9)

  1. 正極材と、負極材と、前記正極材と負極材と間に介在された筒状セパレータと底部セパレータが円筒状の電池ケース内に収納された円筒形電池において、円筒状に巻回してなる前記筒状セパレータの重なり部と方形状の前記底部セパレータの角部とを重ならないように配置したことを特徴とする円筒形電池。
  2. 前記底部セパレータとして辺の長さが筒状セパレータの直径より大きい方形状としたことを特徴とする請求項1に記載の円筒形電池。
  3. 前記底部セパレータとして形状を正方形のものを用いたことを特徴とする請求項1に記載の円筒形電池。
  4. 前記底部セパレータの厚さを、0.02mmから0.3mmとなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の円筒形電池。
  5. 前記底部セパレータを、イオンのみを透過する微孔性フィルムにより形成したことを特徴とする請求項1に記載の円筒形電池。
  6. 前記円筒状に巻回してなる筒状セパレータの巻終わり位置を、巻始め位置を通過後に巻終わるように巻回したことを特徴とする請求項1に記載の円筒形電池。
  7. 正極材と、負極材と、前記正極材と負極材と間に介在された筒状セパレータと底部セパレータが有底円筒状の電池ケース内に収納された円筒形電池において、二酸化マンガンからなる正極合剤を円筒状に成形した正極材と、亜鉛からなるゲル状の負極材と、アルカリ電解液と、円筒状に巻回してなる前記筒状セパレータの重なり部と正方形の辺の長さが前記筒状セパレータの直径より大きい底部セパレータの角部とを重ならないように配置して前記有底円筒状の電池ケース内に収納したことを特徴とする円筒形電池。
  8. 主成分として二酸化マンガンからなる正極合剤を細孔径が3nm〜400μmに加圧成形した円筒状の正極材と、亜鉛粉末の粒径が75μm〜425μmの亜鉛粒子を含む負極材と、アルカリ電解液と前記正極材と負極材との間に介在する円筒状に巻回した筒状セパレータの重なり部と底セパレータの角部との位置をずらして、有底円筒状の電池ケース内に収納したことを特徴とする請求項7に記載の円筒形電池。
  9. 二酸化マンガンおよびオキシ水酸化ニッケルの合計100重量部に対し、0.5〜10重量部のポリエチレン粉末を含有した円筒状の正極材と、亜鉛を活物質してなるゲル状負極材と、LiOHを添加したKOH水溶液からなるアルカリ電解液と円筒状に巻回した筒状セパレータの重なり部と底セパレータの角部を重ならないように前記正極材と負極材との間に介在して、有底円筒状の電池ケース内に収納したことを特徴とする円筒形電池。
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