JP5124842B2 - トルクリミッター付のクラッチ機構 - Google Patents

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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

この発明は、トルクリミッター付のクラッチ機構(以下単にクラッチ機構という)に係り、特に、被駆動体が強制的にロックされた場合でもモーターが焼き付かないようにしたクラッチ機構に関する。
本出願人は、先に、後記特許文献1を以て、構造が簡単で作動が確実な機械的なクラッチ機構を提案した。
このクラッチ機構は、基枠に回動自在に支承された棒状体で、外周面に母線に沿うn(n:2以上の正整数)条の浅い第1円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した従動体と、この従動体と同軸かつ回動自在に嵌合するカップ状の厚肉円筒体で、内周面にn(n:2以上の正整数)条の第1円弧溝より深い第2円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した駆動体と、この駆動体の内側における従動体と回動可能に嵌合すると共に、摩擦係合を介して上記基枠に、又は従動体に回動可能に支承され、n(n:2以上の正整数)条の案内溝を放射状に、かつ等角度間隔で形成したリング状のホルダーと、従動体の中心軸と平行な中心軸線を有する小円柱体であって、このホルダーの案内溝中において駆動体の半径方向に移動可能に案内され、案内溝中を外方に移動して駆動体の第2円弧溝中に係入したとき、従動体の第1円弧溝を脱出して外周面に乗り上がることができるようにその直径を設定したn個のローラーとを有することを特徴とするものである。
特開2003−232387
上記したクラッチ機構は、例えば、上記特許文献1においては所謂電動サムターンと称する電気錠の一種に適用され、従来実用されている。
この電動サムターンは、室外側におけるテンキーボードにより正しい暗証符号を入力すると、モータが減速機及びクラッチ機構を介して従動体であるサムターン軸を回動し、デッドボルト等の錠止部材を制御するが、室内側からサムターンを操作する場合には従動体であるサムターン軸と駆動体が切り離されるので、モータとは無関係に手動によってデッドボルト等を制御できる。
しかして、例えば上記電動サムターンに適用されたクラッチ機構は、駆動体側から従動体を駆動しているときには、ローラーが駆動体と従動体の間に噛み込まれる態様でこれらを連結するので、モータによる従動体の駆動中、例えば誤ってサムターンを操作する等してサムターン軸をロックすると、モータに過大な電流が流れ、モータが焼損する、等未だ改良の余地がある。
そこで、この発明は、モータによる従動体の駆動中後者がロックされてもモータに過大な電流が流れないようにしたトルクリミッター付きのクラッチ機構を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、基枠に回動自在に支承された棒状体で、外周面に母線に沿うn(n:2以上の正整数)条の浅い第1円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した従動体と、この従動体の外側に同軸かつ回動自在に嵌合する段付の厚肉円筒体で、一端部の内周面にn(n:2以上の正整数)条の第1円弧溝より深い第2円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した駆動体と、この駆動体の他端部に形成された円筒の一部をなす所定の外径の湾曲体で、中心軸線を見込む角度が360度より小さく設定された少なくとも1個の連結片と、この連結片の外面の母線に沿い、かつ相互に所定の間隔を保って形成された一対の逃げ溝と、上記連結片の外側に回動可能に支承されたリング体で、内周面の少なくとも1箇所に内側に突出する一対のガイド片を一体に形成し、これらのガイド片の間にリミッターローラーを半径方向に移動可能に収納すると共に、これらのガイド片とは異なる角度位置に、中心軸線を見込む角度を上記連結片と同じくした一対のばね掛け突起を一体に突設したリミッターローラーガイドと、上記一対のガイド片に収納されたリミッターローラーと角度位置を同じくするリミッターローラーガイドの筒部に開口した連通孔と、上記連結片と従動体の間に弾装された捩りコイルばねで、その両端を半径方向の外方に曲げ起こすようにして形成された一対の係止片を、上記連結片を挟むようにして上記リミッターローラーガイドの一対のばね掛け突起に係止させたリミッターばねと、上記駆動体の一端部の内側における従動体と回動可能に嵌合すると共に、上記基枠に摩擦係合を介して回動可能に支承され、n(n:2以上の正整数)条の案内溝を放射状に、かつ等角度間隔で形成したリング状のホルダーと、従動体の中心軸と平行な中心軸線を有する小円柱体であって、このホルダーの案内溝中において駆動体の半径方向に移動可能に案内され、案内溝中を外方に移動して駆動体の第2円弧溝中に係入したとき、従動体の第1円弧溝を脱出して外周面に乗り上がることができるようにその直径を設定したn個のローラーと、上記リミッターローラーガイドの外側に相互に回動可能に嵌合したリング状の歯車で、内周面に上記リミッターローラーが係入できる駆動溝の少なくとも1個を形成すると共に、減速機に連結された駆動歯車とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、基枠に回動自在に支承された棒状体で、外周面に母線に沿うn(n:2以上の正整数)条の浅い第1円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した従動体と、この従動体の外側に同軸かつ回動自在に嵌合する段付の厚肉円筒体で、一端部の内周面にn(n:2以上の正整数)条の第1円弧溝より深い第2円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した駆動体と、この駆動体の他端部に形成された円筒の一部をなす所定の外径の湾曲体で、中心軸線を見込む角度が360度より小さく設定された少なくとも1個の連結片と、この連結片の外面の母線に沿い、かつ相互に所定の間隔を保って形成された一対の逃げ溝と、上記連結片の外側に回動可能に支承されたリング体で、内周面の少なくとも1箇所に内側に突出する一対のガイド片を一体に形成し、これらのガイド片の間にリミッターローラーを半径方向に移動可能に収納すると共に、これらのガイド片とは異なる角度位置に、中心軸線を見込む角度を上記連結片と同じくした一対のばね掛け突起を一体に突設したリミッターローラーガイドと、上記一対のガイド片に収納されたリミッターローラーと角度位置を同じくするリミッターローラーガイドの筒部に開口した連通孔と、上記連結片と従動体の間に弾装された捩りコイルばねで、その両端を半径方向の外方に曲げ起こすようにして形成された一対の係止片を、上記連結片を挟むようにして上記リミッターローラーガイドの一対のばね掛け突起に係止させたリミッターばねと、上記駆動体の一端部の内側における従動体に摩擦係合を介して回動可能に支承され、n(n:2以上の正整数)条の案内溝を放射状に、かつ等角度間隔で形成したリング状のホルダーと、従動体の中心軸と平行な中心軸線を有する小円柱体であって、このホルダーの案内溝中において駆動体の半径方向に移動可能に案内され、案内溝中を外方に移動して駆動体の第2円弧溝中に係入したとき、従動体の第1円弧溝を脱出して外周面に乗り上がることができるようにその直径を設定したn個のローラーと、上記リミッターローラーガイドの外側に相互に回動可能に嵌合したリング状の歯車で、内周面に上記リミッターローラーが係入できる駆動溝の少なくとも1個を形成すると共に、減速機に連結された駆動歯車とを有することを特徴とする。
上記のように構成された請求項1及び2に記載の発明は、摩擦トルクを介して基枠或いは従動体に一時的に固定されるホルダーと、駆動体の第2円弧溝、或いは従動体の第1円弧溝との間に生じる楔作用を利用してローラーを半径方向に動かし、このローラーの動きを利用して駆動体と従動体とを連結し、或いは切り離すようにしたので、簡単な機構で機械的なクラッチを構成することができる。
また、駆動歯車が回動しようとするときに駆動溝とリミッターローラーとの間に生じる楔作用を利用してリミッターローラーを連結片の一対の逃げ溝の間に弾圧し、以て、駆動歯車をリミッターローラー、連結片、リミッターばね及び駆動体を介して従動体に連結し、従動体が強制的にロックされたときには、リミッターばねの変形によりリミッターローラーガイドのばね掛け突起と駆動体の連結片との間に相対回動を生じさせ、リミッターローラーを連結片の逃げ溝に落とすようにして駆動歯車と駆動体との連結を切り離し、モーターに過大な電流が流れないようにすることができる、等種々の効果を奏する。
クラッチの駆動体に連結片を一体に形成し、この連結片と駆動歯車との間にリミッターローラーを噛み込ませるようにして両者を一体的に連結し、駆動体によって駆動される従動体が強制的にロックされたときには、リミッターばねを弾性変形させることにより連結片とリミッターローラーガイドとの間に相対回動を生じさせ、リミッターローラーを連結片の逃げ溝に落とすようにして連結片と駆動歯車の連結を解き、以降駆動歯車のみが空回りして、モーターに過大な電流が流れることを防止できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。なお、図示の実施例は、この発明によるトルクリミッター付のクラッチ機構をモータ駆動電気錠の動力伝達機構に適用した場合を示すものである。
図1及び図2において符号1はこの発明の一実施例によるクラッチ機構の全体を示し、このクラッチ機構1は、電気錠の基枠2に回動可能に軸支された4個の回転体、複数個(図示の実施例では4個)のローラー及び複数個(図示の実施例では2個)のリミッターローラーよりなる。
これらの回転体の内従動体3(図2参照)は、基枠2に回動自在に支承された棒状体で、図示の実施例では電気錠のサムターン軸となっている。
このサムターン軸3の室内側の端部には、図2に示すように、摘み4が一体的に装着されていて、この摘みを回すことにより室内側からデッドボルトを操作して施解錠を行えることは従来の錠前と変らない。
ちなみに、サムターン軸の室外側の端部には、図2に示すように、例えば横断面形状が十字形の連結ピース5が一体的に結合されていて、この連結ピース5は図示しない錠箱のデッドカム6に連結されている。
上記した構成により、また、後述する電気錠の作用により、図示の電気錠は、それまでのサムターンを取り外して扉の内面に面付することで、既設の錠前を電気錠に改造することを可能にするが、そのことはこの発明と直接の関係はないので、更に詳細な説明は省略する。
この発明によるクラッチ機構の従動体としての上記サムターン軸3の外周面には、図15に示すように、その母線に沿って、n(n:2以上の正整数)条、図示の実施例では4条の浅い第1円弧溝8、8が、中心軸線回りに等角度間隔で形成されている。
一方、上記サムターン軸3の外側には、図2に示すように、駆動体9が同軸かつ回動自在に嵌合している。
この駆動体9の内端側の一端部(図4で右側)の内周面には、図3及び図4に示すように、n(n:2以上の正整数)条、図示の実施例では8条の第1円弧溝より深い第2円弧溝11、11が、中心軸線回りに等角度間隔で形成されている。
また、駆動体9の他端部(図4で左側)には、図4及び図5に示すように、円筒の一部をなす所定の外径の湾曲体である連結片12の少なくとも1個(図示の実施例では2個)が形成されている。
上記連結片12の側端縁が駆動体の中心軸線を見込む角度は、360度より小さく設定されている。
図示の実施例では、図5に示す2個の連結片12、12の内、下方の連結片12が中心軸線を見込む角度は約180度、上方のそれは約90度に夫々設定されている。
上記連結片12の外面には、その母線に沿って、かつ相互に所定の間隔を保って、一対の逃げ溝13、13が形成されている。
一方、図2に示すように、上記連結片12、12の外側にリング状のリミッターローラーガイド14が回動可能に嵌合している。
このリミッターローラーガイド14は、例えば図6乃至図8に示すように、底面に従動体3と嵌合する案内孔15(図7参照)を開口させた浅いカップ状の部材である。
このリミッターローラーガイド14の内周面には、図7及び図8に示すように、中心軸線を挟んで対称的に、一対のガイド片16、16の組が2組、夫々リミッターローラーガイド14と一体に形成されている。
これら一対のガイド片16、16の間には、図2に示すように、リミッターローラー17がリミッターローラーガイドの半径方向に移動可能に収納されている。
そして、このリミッターローラー17がリミッターローラーガイド14外に突出できるように、リミッターローラー17と角度位置を同じくするリミッターローラーガイド14の筒部に連通孔18(図6及び図8参照)が開口している。
また、リミッターローラーガイド14の内周面の上記ガイド片16、16とは異なる角度位置に、中心軸線を見込む角度を前記連結片12(図5参照)と同じくした一対のばね掛け突起19、19が一体に突設されている。
なお、ここでばね掛け突起19、19が駆動体の中心軸線を見込む角度を連結片12と同じくするとは、図9に示すように、一方(図9で左方)の連結片12の側端縁部がばね掛け突起19を覆って、連結片12の側端縁がばね掛け突起の側端縁と整合する、ということを意味するものとする。
他方、図9乃至図11に示すように、上記連結片12と従動体3との間には捩りコイルばねとしてのリミッターばね21が弾装されており、その両端を半径方向の外方に曲げ起こすようにして形成された一対の係止片22、22を、図9に示すように、上記連結片12を挟むようにして、夫々リミッターローラーガイドのばね掛け突起19に係止させている。
一方、図2に示すように、駆動体9の内筒部におけるサムターン軸(従動体)3の外側には、段付リング状のホルダー23が回動可能に嵌合している。
このホルダー23の一方の端部(図2で右側)には、図12乃至図14に示すように、n(n:2以上の正整数)条(図示の実施例では4条)の案内溝24、24が放射状に、かつ等角度間隔で形成されている。
図示の実施例におけるホルダー23は、摩擦係合を介して、換言すれば少し渋い嵌合で、或いは、図2に示すようにOリング25を介して、その小径段部を基枠2に回動可能に支承させている。
そして、各案内溝24中には、図15乃至図17に示すように、ローラー26がホルダー23の半径方向に移動可能に収納されている。
各ローラー26は、図15乃至図17に示すように、サムターン軸3の中心軸と平行な中心軸線を有する小円柱体であって、その直径は、案内溝24中を外方に移動してその一部が駆動体9の第2円弧溝13中に係入したとき、サムターン軸3の第1円弧溝8を脱出してサムターン軸の外周面に乗り上がることができるように設定されている。
他方、図2及び図9に示すように、前記リミッターローラーガイド14の外側にはリング状の駆動歯車27が相対回動可能に嵌合している。
この駆動歯車27の内周面には、リミッターローラー17が係入できる少なくとも1個(図示の実施例では4個)の駆動溝28(図9参照)が形成されている。
そして、前記リミッターばね21が捩り変形をしていない常態においては、図9に示すように、一対のガイド片に挟持、案内されたリミッターローラー17が連結片の一対の逃げ溝13、13の中間と角度的に整合するように、各部の寸法が設定されている。
また、リミッターローラー17を介してリミッターローラーガイド14と一体の駆動歯車27は、図1に示すように、減速歯車列29を介してマイクロモータ31に連結されている。
上記のように構成されたこの発明の一実施例によるクラッチ機構は、マイクロモータ31により電気錠として施解錠操作を行うときには、施錠或いは解錠の操作に対応して、駆動歯車27を図9で時計方向或いは反時計方向に回動させる。
図9から明らかなように、静止しているリミッターローラーガイド14より内側の部材に対し、回動し始めた駆動歯車27の駆動溝28が楔作用によりリミッターローラー17を連結片12の逃げ溝13、13間に強く押し付けるので、リミッターローラー17は駆動歯車27と連結片12との間に噛み込まれた状態となり、このようにして駆動歯車27と駆動対9とが一体に連結される。
そして、駆動歯車と一体に連結された駆動体9の回動開始時には、基枠2に渋く嵌合しているホルダー23は一時的に固定されているから、駆動体の第2円弧溝13の稜部(第2円弧溝と駆動体の内周面の交差部)がローラー26を円周方向に押動するが、固定されたホルダー23の案内溝24との間に生じる楔作用により、各ローラー26は駆動体9の半径方向に移動し(図16参照)、その一部が従動体の第1円弧溝8に係入すると共に、これに弾圧される(図17参照)。
すなわち、ローラー26は駆動体の第2円弧溝13部と従動体の第1円弧溝8との間に突っ張るようにして挟持される。
すなわち、駆動体9はローラー26、26を介してサムターン軸3に一体的に連結されるので、マイクロモータ31の回転力は減速歯車列29によって増力されてサムターン軸3に伝達され、図示しないデッドカムを介してデッドボルトをフロント板から出し入れする。
このときには、ホルダー23はローラー26、26を介して駆動体9に駆動されるから、その摩擦トルクにも拘らず基枠2に対して相対的に回動する。
一方、この電気錠を室外側からシリンダ錠、或いは室内側からサムターンを操作して施解錠するときには、何らの切り替え操作をすること無く、例えばサムターンを回してサムターン軸3を図18において時計方向或いは反時計方向に90度回す。
すると、摩擦トルクを介して一時的に基枠2に固定されたホルダー23に対し、サムターン軸3のみが回動するから、その第1円弧溝8に一部係入していた各ローラー26は、第1円弧溝8の稜部に円周方向に押動されるが、固定されたホルダー23の案内溝24との間に生じる楔作用により半径方向外側に移動してサムターン軸3の円周部に乗り上がる(図18及び図19参照)。
すると、サムターン軸3は自由になるから、これを時計方向或いは反時計方向に回すことにより、デッドカムを駆動してデッドボルトをフロント板から出し入れできる。
すなわち、クラッチ機構1が作動してデッドカムをマイクロモータ31から切り離し、サムターン或いは合鍵による手動の施解錠操作を可能にする。
他方、例えばマイクロモータによる従動体3の回動中、サムターンのつまみ4を操作する等して従動体3を強制的にロックすると、図9から明らかなように、停止した連結片12に対し駆動歯車27と一体のリミッターローラーガイド14が相対回動する。
そのため、リミッターローラー17が連結片12の逃げ溝13(図5参照)に落ち、駆動歯車27が空回りし、その時点でマイクロモータ31とブレーキとなる従動体3とが機械的に切り離されるから、マイクロモータに過大な電流が流れることはない。
なお、例えばサムターンの摘みから手を離す、等して従動体3を自由にすれば、リミッターばね21の弾力によって連結片12が元の角度位置に戻り、このとき逃げ溝28が楔作用によりリミッターローラー17をガイド片16、16(図7参照)の間に戻す。
このときには、リミッターローラー17は駆動歯車27の内周面に邪魔されて完全に元の位置に戻ることはない。
しかしながら、次のマイクロモータの回動により駆動歯車の内周面の駆動溝28とリミッターローラー17が整合すると、リミッターばね21の弾力により、リミッターローラー17は図9に示す元の位置に戻る。
図示の実施例ではホルダー23をOリングを介して基枠に支承させるものとしたが、これは、従動体3に支承させるようにしても良いことは勿論で、この構成は請求項2に記載されている。
この発明の一実施例によるクラッチ機構の平面図で、図面を明瞭にするため駆動体の一部を省略して示す。 その縦断面図。 駆動体の一端面図。 駆動体の断面図。 駆動体の他端面図。 リミッターローラーガイドの側面図。 リミッターローラーガイドの正面図。 リミッターローラーガイドの断面図。 駆動体の中心軸線に垂直な切断面によるクラッチ機構の主要部の断面図。 駆動体の中心軸線を含む切断面による図9と同様の断面図。 駆動体の中心軸線を含み、図10の切断面に垂直な切断面による図9と同様の断面図。 ホルダーの外端面図。 ホルダーの断面図。 ホルダーの内端面図。 クラッチ機構の作動を説明するための線図で、駆動体の回転開始時を示す。 クラッチ機構の作動を説明するための線図で、ローラーの移動開始時を示す。 クラッチ機構の作動を説明するための線図で、従動体の回転開始時を示す。 クラッチ機構の作動を説明するための線図で、従動体を操作し始めた時を示す。 クラッチ機構の作動を説明するための線図で、従動体の操作途中を示す。
符号の説明
1 クラッチ機構
2 基枠
3 従動体
4 摘み
5 連結ピース
6 デッドカム
8 第1円弧溝
9 駆動体
11 第2円弧溝
12 連結片
13 逃げ溝
14 リミッターローラーガイド
15 案内孔
16 ガイド片
17 リミッターローラー
18 連通孔
19 ばね掛け突起
21 リミッターばね
22 係止片
23 ホルダー
24 案内溝
25 Oリング
26 ローラー
27 駆動歯車
28 駆動溝
29 減速歯車列
31 マイクロモータ

Claims (2)

  1. 基枠に回動自在に支承された棒状体で、外周面に母線に沿うn(n:2以上の正整数)条の浅い第1円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した従動体と、この従動体の外側に同軸かつ回動自在に嵌合する段付の厚肉円筒体で、一端部の内周面にn(n:2以上の正整数)条の第1円弧溝より深い第2円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した駆動体と、この駆動体の他端部に形成された円筒の一部をなす所定の外径の湾曲体で、中心軸線を見込む角度が360度より小さく設定された少なくとも1個の連結片と、この連結片の外面の母線に沿い、かつ相互に所定の間隔を保って形成された一対の逃げ溝と、上記連結片の外側に回動可能に支承されたリング体で、内周面の少なくとも1箇所に内側に突出する一対のガイド片を一体に形成し、これらのガイド片の間にリミッターローラーを半径方向に移動可能に収納すると共に、これらのガイド片とは異なる角度位置に、中心軸線を見込む角度を上記連結片と同じくした一対のばね掛け突起を一体に突設したリミッターローラーガイドと、上記一対のガイド片に収納されたリミッターローラーと角度位置を同じくするリミッターローラーガイドの筒部に開口した連通孔と、上記連結片と従動体の間に弾装された捩りコイルばねで、その両端を半径方向の外方に曲げ起こすようにして形成された一対の係止片を、上記連結片を挟むようにして上記リミッターローラーガイドの一対のばね掛け突起に係止させたリミッターばねと、上記駆動体の一端部の内側における従動体と回動可能に嵌合すると共に、上記基枠に摩擦係合を介して回動可能に支承され、n(n:2以上の正整数)条の案内溝を放射状に、かつ等角度間隔で形成したリング状のホルダーと、従動体の中心軸と平行な中心軸線を有する小円柱体であって、このホルダーの案内溝中において駆動体の半径方向に移動可能に案内され、案内溝中を外方に移動して駆動体の第2円弧溝中に係入したとき、従動体の第1円弧溝を脱出して外周面に乗り上がることができるようにその直径を設定したn個のローラーと、上記リミッターローラーガイドの外側に相互に回動可能に嵌合したリング状の歯車で、内周面に上記リミッターローラーが係入できる駆動溝の少なくとも1個を形成すると共に、減速機に連結された駆動歯車とを有することを特徴とするトルクリミッター付のクラッチ機構。
  2. 基枠に回動自在に支承された棒状体で、外周面に母線に沿うn(n:2以上の正整数)条の浅い第1円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した従動体と、この従動体の外側に同軸かつ回動自在に嵌合する段付の厚肉円筒体で、一端部の内周面にn(n:2以上の正整数)条の第1円弧溝より深い第2円弧溝を中心軸線回りに等角度間隔で形成した駆動体と、この駆動体の他端部に形成された円筒の一部をなす所定の外径の湾曲体で、中心軸線を見込む角度が360度より小さく設定された少なくとも1個の連結片と、この連結片の外面の母線に沿い、かつ相互に所定の間隔を保って形成された一対の逃げ溝と、上記連結片の外側に回動可能に支承されたリング体で、内周面の少なくとも1箇所に内側に突出する一対のガイド片を一体に形成し、これらのガイド片の間にリミッターローラーを半径方向に移動可能に収納すると共に、これらのガイド片とは異なる角度位置に、中心軸線を見込む角度を上記連結片と同じくした一対のばね掛け突起を一体に突設したリミッターローラーガイドと、上記一対のガイド片に収納されたリミッターローラーと角度位置を同じくするリミッターローラーガイドの筒部に開口した連通孔と、上記連結片と従動体の間に弾装された捩りコイルばねで、その両端を半径方向の外方に曲げ起こすようにして形成された一対の係止片を、上記連結片を挟むようにして上記リミッターローラーガイドの一対のばね掛け突起に係止させたリミッターばねと、上記駆動体の一端部の内側における従動体に摩擦係合を介して回動可能に支承され、n(n:2以上の正整数)条の案内溝を放射状に、かつ等角度間隔で形成したリング状のホルダーと、従動体の中心軸と平行な中心軸線を有する小円柱体であって、このホルダーの案内溝中において駆動体の半径方向に移動可能に案内され、案内溝中を外方に移動して駆動体の第2円弧溝中に係入したとき、従動体の第1円弧溝を脱出して外周面に乗り上がることができるようにその直径を設定したn個のローラーと、上記リミッターローラーガイドの外側に相互に回動可能に嵌合したリング状の歯車で、内周面に上記リミッターローラーが係入できる駆動溝の少なくとも1個を形成すると共に、減速機に連結された駆動歯車とを有することを特徴とするトルクリミッター付のクラッチ機構。
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