JP5123925B2 - マーキング方法、マークの認識方法および配線回路基板 - Google Patents
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Description
また、特許文献1では、支持基板の側面に、レーザ光線を照射して、被照射部を黒色化させることによって、図形記号を形成することが提案されている。
本発明の目的は、マークを光学的に確実に認識することができる、マーキング方法、マークの認識方法および配線回路基板を提供することにある。
また、本発明のマーキング方法では、前記底面の表面粗さが、前記マーク以外の前記金属層の表面の表面粗さに対して、20nm以上小さいことが好適である。
また、本発明のマーキング方法では、前記底面の光沢度(JIS Z 8741、入射角45度)が、300%以上であることが好適である。
また、本発明のマーキング方法では、前記レーザ光を、0.6〜6Wの出力および200mm/秒以上の走査速度で、前記金属層に照射することが好適である。
また、本発明のマークの認識方法は、上記したマーキング方法により、前記金属層に前記マークを形成するマーキング工程、および、前記マークを、認識装置を用いて認識する認識工程を備え、前記認識装置は、前記金属層に入射する入射光を発光する発光部と、前記入射光が前記金属層において反射された反射光を受光する受光部とを備え、前記発光部および前記受光部は、前記入射光の光軸と前記反射光の光軸とが一致するように配置され、前記発光部は、前記入射光の光軸と同一直線上にある直線光と、前記金属層に向かうに従って集光され、前記入射光の光軸に対して傾斜する傾斜光とを含む前記入射光を発光することを特徴としている。
また、本発明の配線回路基板では、前記底面の表面粗さが、前記マーク以外の前記金属層の表面の表面粗さに対して、20nm以上小さいことが好適である。
また、本発明の配線回路基板では、前記底面の光沢度(JIS Z 8741、入射角45度)が、300%以上であることが好適である。
そのため、凹部の底面における光に対する反射率または光沢度が高いため、光を底面に照射すれば、底面において反射する反射光を確実に受光することができる。その結果、鮮明なマークの画像を認識することができる。
図1において、この配線回路基板としての回路付サスペンション基板集合体シート1は、複数の回路付サスペンション基板2と、回路付サスペンション基板2を分離可能に支持する支持枠3とを備えている。
この回路付サスペンション基板2は、図2に示すように、金属層としての金属支持基板4の上に、磁気ヘッド(図示せず)およびリード・ライト基板(図示せず)を電気的に接続するための導体層6が形成されている。
回路付サスペンション基板2は、図3に示すように、金属支持基板4と、金属支持基板4の上に形成されるベース絶縁層5と、ベース絶縁層5の上に形成される導体層6と、ベース絶縁層5の上に、導体層6を被覆するように形成されるカバー絶縁層7とを備えている。
また、マーク16以外の金属支持基板4(金属支持層11)の表面における波長400〜850nm(より具体的には、420〜470nm)の上方からの光(例えば、後述する直線光28、図7参照)に対する反射率r1(入射角45度)は、例えば、50〜70%、好ましくは、50〜55%である。
ベース絶縁層5は、図3に示すように、金属支持基板4の上面に、導体層6が形成される部分に対応するパターンとして形成されている。また、図2において図示しないが、ベース絶縁層5は、金属支持基板4におけるマーク形成領域20(後述)が露出するように形成されている。
カバー絶縁層7を形成する絶縁体としては、上記したベース絶縁層5と同様の絶縁体が用いられる。また、その厚みは、例えば、3〜20μm、好ましくは、4〜15μmである。
また、支持枠3には、回路付サスペンション基板2を囲む支持枠3の内周縁部と、回路付サスペンション基板2の外周縁部との間に、回路付サスペンション基板2を囲む平面視略枠状の隙間溝12が形成されている。
このように、回路付サスペンション基板集合体シート1は、複数の回路付サスペンション基板2が、幅方向および長手方向において、互いに間隔を隔てて整列状態で配置され、回路付サスペンション基板2が、ジョイント部14を介して支持枠3に支持されることにより形成されている。
マーク16は、例えば、回路付サスペンション基板2の製品情報(設計情報)などを表示する製品番号(ロット番号)表示部、回路付サスペンション基板2の良否を表示する良否表示部などである。
マーク形成領域20は、金属支持基板4の後側のスリット15の後方において、幅方向中央に設けられ、長手方向に延び、マーク16が形成される領域として区画されている。
マーク16は、マーク形成領域20において、長手方向に沿って配置され、例えば、製品番号の文字(数字、図2に示される「0000」)が、長手方向に間隔を隔てて1列に整列配置されている。
凹部17は、金属支持基板4の表面から下方に向かうに従って幅狭となるテーパ形状に切り欠かれるように形成にされている。具体的には、凹部17は、底面18と、底面18の両端部から上側に向かって延びる内側面19とから区画されている。
また、平坦な底面18とは、その表面粗さRa2が、次に説明する範囲内にある場合として定義される。
すなわち、底面18の表面粗さRa2は、例えば、130nm未満、好ましくは、120nm以下、さらに好ましくは、115nm以下、とりわけ好ましくは、100nm以下である。なお、底面18の表面粗さRa2は、例えば、10nm以上、好ましくは、75nm以上に設定される。
これにより、底面18の表面粗さRa2は、マーク16以外の表面の表面粗さRa1に対して、小さく、例えば、20nm以上小さく、さらに好ましくは、40nm以上小さく設定される。すなわち、下記式(1)における差DRa、つまり、マーク16以外の表面の表面粗さRa1から、底面18の表面粗さRa2を差し引いた値DRaが、例えば、0nmを超過し、好ましくは、20nm以上、さらに好ましくは、40nm以上である。
上記した差DRaが上記範囲に満たない場合には、後述するマーク16の反射光31と、マーク16以外の反射光31との光量の差を十分に確保できず、認識工程において、マーク16を精度よく認識できない場合がある。
なお、底面18の表面粗さRa2は、上記したマーク16以外の金属支持基板4の表面の表面粗さRa1と同様の方法によって求められる。
すなわち、底面18の光沢度g2は、マーク16以外の金属支持基板4の表面の光沢度g1に比べて、高く、例えば、50%以上高く、好ましくは、150%以上高く設定される。
Dg=(g2−g1) (2)
底面18の光沢度g2が上記範囲内にあり、また、差Dgが、上記範囲内にあれば、認識工程において、マーク16を精度よく認識することができる。
底面18の深さDが上記範囲に満たない場合には、凹部17を確実に形成できず、平坦な底面18を形成できない場合がある。
一方、底面18の深さDが上記範囲を超える場合には、長い照射時間を必要とするため、その分、平坦な底面18を形成できない場合がある。また、内側面19(後述)における反射光31を受光部24(後述、図7参照)が受光できず、反射光31を十分な光量で得られない場合がある。さらに、製造コストが増大する場合がある。
次に、回路付サスペンション基板集合体シート1の製造方法について、図6を参照して説明する。
この方法では、まず、図6(a)〜図6(c)に示すように、支持枠3に支持される回路付サスペンション基板2を用意(製造)する。
次いで、この方法では、図6(b)に示すように、金属支持層11の上に、ベース絶縁層5、導体層6およびカバー絶縁層7を順次形成する。
ベース絶縁層5を形成するには、例えば、金属支持層11の上面全面に、合成樹脂の溶液(ワニス)を塗布した後、乾燥し、次いで、必要に応じて、加熱および硬化させる。その後、エッチングなどにより、上記したパターンに形成する。また、感光性の合成樹脂を用いる場合には、感光性の合成樹脂の溶液(ワニス)を塗布および乾燥後、露光および現像し、その後、必要に応じて、加熱および硬化させる。また、ベース絶縁層5を形成するには、合成樹脂から、上記したパターンのフィルムを予め形成して、そのフィルムを、金属支持層11の上面に、公知の接着剤層を介して貼着することもできる。
次いで、導体層6を、ベース絶縁層5の上に形成する。導体層6を形成するには、アディティブ法やサブトラクティブ法などの公知のパターンニング法が用いられる。好ましくは、アディティブ法が用いられる。
カバー絶縁層7を形成するには、例えば、ベース絶縁層5および導体層6を含む金属支持層11の上面全面に、上記した合成樹脂の溶液を塗布した後、乾燥し、次いで、必要に応じて、加熱および硬化させる。その後、エッチングなどにより上記したパターンに形成する。また、感光性の合成樹脂を用いる場合には、ベース絶縁層5および導体層6を含む金属支持層11の上面全面に、感光性の合成樹脂の溶液(ワニス)を塗布および乾燥後、露光および現像し、その後、必要に応じて、加熱および硬化させる。また、カバー絶縁層7を形成するには、カバー絶縁層7を形成するには、合成樹脂から、上記したパターンのフィルムを予め形成して、そのフィルムを、導体層6およびベース絶縁層5の上に、公知の接着剤層を介して貼着することもできる。
次いで、図6(c)に示すように、回路付サスペンション基板2および支持枠3を同時に形成する。
回路付サスペンション基板2および支持枠3を形成するには、例えば、エッチング、穿孔などによって、スリット15(図2参照)および隙間溝12に対応する金属支持層11を開口する。
次いで、この方法では、図6(d)に示すように、金属支持基板4のマーク16を形成する(マーキング工程、マーキング方法)。
より具体的には、レーザ光を、回路付サスペンション基板2の上方から、マーク形成領域20の上面に向けて、照射する。
レーザ光としては、例えば、固体レーザ光、液体レーザ光、気体レーザ光などが用いられる。好ましくは、固体レーザ光、気体レーザが用いられ、さらに好ましくは、金属支持基板4に効率よくマーキングする波長の観点から、固体レーザ光が用いられる。
気体レーザ光としては、例えば、ArF、XeCl、XeFなどのガスのランプが用いられるエキシマレーザ光が用いられ、具体的には、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、XeClエキシマレーザ光(波長308nm)、XeFエキシマレーザ光(351nm)などが用いられる。
また、レーザ光は、これを再生および増幅して得られるパルスレーザ光として用いることもできる。
これらレーザ光の波長は、例えば、100〜1200nmであり、金属支持基板4に効率よくマーキングする波長の観点から、好ましくは、400〜1100nmである。
レーザ光の走査速度が上記した範囲に満たない場合には、凹部17の底面18に多くの凹凸が形成されてしまい、マーク16の反射光31と、マーク16以外の反射光31との光量の差を十分に確保できず、認識工程において、マーク16を精度よく認識できない場合がある。
その後、マーク16を、図7に示す認識装置21を用いて認識する(認識工程)。
図7において、認識装置21は、マーク16を認識するためのAOI装置であって、認識工程において回路付サスペンション基板集合体シート1が後側から前側に向かって搬送(後述)されるように設けられている。
発光部22は、認識装置21の上側後方に配置されており、支持板39およびそれに支持される光源32を備えている。
光源32は、照射光26をハーフミラー23に照射するために設けられており、支持板39の前面に配置され、照射口が前側に向かうように配置されている。光源32は、例えば、LED(発光ダイオード)、蛍光灯、白熱灯、ハロゲン灯などからなり、好ましくは、入射光27(後述)の波長の観点から、LEDからなる。光源32は、好ましくは、複数のLEDが上下方向および左右方向に沿って複数整列配置されている。
発光部22は、光源32から照射光26を発光(照射)し、照射光26を、必要により光調整手段によって、ハーフミラー23に向かって集光させる。照射光26の光軸(照射光軸)26は、前後方向に沿って延び、光源32の中心とハーフミラー23の中心とを結ぶ線分と同一直線上にある。
ハーフミラー23は、同軸照明に用いられる公知のハーフミラーからなり、具体的には、発光部22から前方に照射された照射光26を下側に反射可能で、かつ、回路付サスペンション基板集合体シート1において反射された反射光31を上側に透過可能に形成されている。
また、ハーフミラー23の下面(後面)は、必要により、入射光27が回路付サスペンション基板集合体シート1の表面に集光されるように、凹状など、適宜の形状に湾曲されていてもよい。
そして、上記した発光部22による照射光26の前方への照射およびハーフミラー23における照射光26の下方への反射により、入射光27は、図8に示すように、入射光軸33と同一直線上にある直線光28と、回路付サスペンション基板集合体シート1に向かうに従って集光される傾斜光29とを連続して含んでいる。
傾斜光29は、照射光26がハーフミラー23の中央以外の部分(周辺部)において反射された光であって、下方に向かうに従って入射光軸33に近接するように、入射光軸33に対して傾斜している。また、傾斜光29は、図8に示すように、広角光30および狭角光38を連続して含んでいる。
狭角光38は、入射光軸33との成す角度βが、例えば、0度を超過し、5度以下である。
受光部24は、図7に示すように、認識装置21の上側中央に配置され、具体的には、ハーフミラー23の上側に間隔を隔てて対向配置されている。また、受光部24は、その下面が、反射光31を受光する受光面となるように配置されている。
また、反射光31の光軸としての反射光軸34は、上下方向に沿って延び、回路付サスペンション基板集合体シート1と受光部24の受光面の中心とを結び、ハーフミラー23の中心を通過する線分と同一直線上にある。すなわち、発光部22および受光部24は、反射光軸34が入射光軸33と一致するように配置されている。
図示しないCPUは、受光部24に接続されている。
支持台25は、その上面が、回路付サスペンション基板集合体シート1の下面と摺動可能、かつ、支持可能な平滑面として形成されている。
認識装置21の上記した部材の寸法は、上記した広角光30を含む傾斜光29が形成されるように適宜設定されている。具体的には、ハーフミラー23の長さ(上下方向および前後方向に傾斜する傾斜方向長さ)L1が、例えば、20〜30mmに設定され、左右方向長さ(図示されない)が、例えば、30〜40mmに設定され、幅(左右方向長さ)が、例えば、20〜40mmに設定され、ハーフミラー23の中心と支持台25の上面との間隔(上下方向長さ、ワークディスタンス)が、例えば、5〜10mmに設定されている。
具体的には、入射光27を回路付サスペンション基板集合体シート1の上側から回路付サスペンション基板集合体シート1の上面に向けて照射する。
次いで、図7に示すように、入射光27が金属支持基板4のマーク形成領域20において反射して、マーク形成領域20から反射する反射光31が、ハーフミラー23を介して、受光部24によって検知される。
詳しくは、マーク16において反射された反射光31と、マーク16以外のマーク形成領域20において反射された反射光31との光量の差によって、マーク16のパターンデータを取得して、CPUにより、画像処理図を形成する。マーク16は、画像処理図に現されており、それに基づいて、例えば、回路付サスペンション基板2の製品情報および/または良否などを正確に認識する。
そのため、凹部17の底面18における光に対する光沢度g2が、マーク16以外の金属支持基板4の上面における光に対する光沢度g1がよりも高いため、光を底面18に照射することにより、底面18において反射する反射光31を確実に受光することができる。
また、上記した認識方法によれば、発光部22によって、直線光28を凹部17の底面18で確実に反射させることができるとともに、傾斜光29を凹部17の内側面19で確実に反射させることができる。
そのため、凹部17の底面18と内側面19とで反射された反射光31を、受光部24によって確実に受光することにより、より一層鮮明なマーク16の画像を得ることができる。
また、上記した説明では、マーク形成領域20を、回路付サスペンション基板2の内側に、回路付サスペンション基板2と1対1対応で設けているが、例えば、図1および図2に仮想線で示すように、回路付サスペンション基板2の外側に、回路付サスペンション基板集合体シート1と1対1対応で設けることもできる。
この回路付サスペンション基板集合体シート1では、マーク形成領域20に形成されるマーク16の画像を鮮明に認識することにより、1枚の回路付サスペンション基板集合体シート1の製品情報(例えば、回路付サスペンション基板2の個数など)、および/または、良否(例えば、回路付サスペンション基板2の不良品および/または良品の個数など)などを正確に認識することができる。
また、上記した説明では、マーク16を、金属支持層から形成される金属支持基板4および/または支持枠3に形成しているが、例えば、図示しないが、導体層6に形成することもできる。
また、上記した図6の説明では、図6(d)に示すマーキング工程(方法)を、図6(c)に示す回路付サスペンション基板2および支持枠3の形成後に実施しているが、マーキング工程の順序は、特に限定されず、いずれの工程の前後に実施することができる。
また、上記した図8の説明では、傾斜光29が広角光30を含むように、発光部22が発光しているが、例えば、図示しないが、広角光30を含まず、狭角光38のみを含むように、発光部22が発光することもできる。
これにより、傾斜光29を凹部17の内側面19でより一層確実に反射させることができ、より一層鮮明なマーク16の画像を得ることができる。
また、上記した回路付サスペンション基板集合体シート1を、図7の仮想線で示す搬送装置35を用いて長尺(ロール)状に形成し、続いて、上記した認識工程を、搬送装置35を用いて搬送して実施することもできる。
まず、平面視矩形平板形状のステンレスからなる金属支持層を用意した(図6(a)参照)。金属支持層の厚みは20μmであり、その表面粗さ(Ra1、JIS B0601−1994)は130nmであり、光沢度(JISZ8741、入射角45度)は250%であった。
次いで、金属支持基板およびベース絶縁層の上に、クロム薄膜と銅薄膜とを、スパッタリング法によって順次形成することにより、金属薄膜を形成した。その後、金属薄膜の表面に、導体層の逆パターンで、ドライフィルムレジストからめっきレジストを形成した。その後、電解銅めっきにより、導体層を形成した後、めっきレジストを剥離し、導体パターンから露出する金属薄膜をエッチングにより形成した。導体層の厚みは12μmであった。
これにより、金属支持層から、金属支持基板を備える回路付サスペンション基板と支持枠とを、ジョイント部とともに同時に形成して、回路付サスペンション基板集合体シートを得た。
その後、レーザ光照射装置(型番MD−S9910、キーエンス社製)を用いて、レーザ光をマーク形成領域の表面に照射することにより、マーク(数字:0000)を形成した(図6(d)参照)。
レーザ光の照射条件を以下に記載する。
レーザ媒質 :YVO4レーザ光(Nd:YAG)
波長 :1064nm
パルス :有り(繰り返し周波数30kHz)
出力 :6W(最高出力の100%)
走査速度 :1500mm/秒
次いで、上記した図7に示すように、発光部(光源:LED、420〜470nm)と、ハーフミラーと、受光部(CCDカメラ)とを備える認識装置(型番CV−5000、キーエンス社製)を用意した。
そして、この認識装置を用いて、形成されたマークを認識した。認識装置のデータ処理により得られた画像処理図を図9に示す。
また、光沢計(型番VG 2000、日本電色社製)によって、マークの底面の光沢度を測定した。その結果を、表1に示す。
実施例2
出力を0.6W(最高出力の10%)に変更した以外は、実施例1と同様にして、マークを形成し、続いて、マークを認識し、データ処理により得られた画像処理図を図11に示す。なお、マークの凹部の深さは1.2μmであり、凹部の底面は平坦であった。
また、レーザー顕微鏡(型番OLS3000,オリンパス社製)によって、マークの断面を観察した。その画像処理図を図12に示す。
走査速度を100mm/秒に変更し、出力を3W(最高出力の50%)に変更した以外は、実施例1と同様にして、マークを形成し、続いて、マークを認識し、データ処理により得られた画像処理図を図13に示す。なお、マークの凹部の深さは3.5μmであり、凹部の底面には多くの凹凸があった。
また、レーザー顕微鏡(型番OLS3000,オリンパス社製)によって、マークの断面を観察した。その画像処理図を図14に示す。
2 回路付サスペンション基板
3 支持枠
4 金属支持基板
16 マーク
17 凹部
18 底面
21 認識装置
22 発光部
24 受光部
27 入射光
28 直線光
29 傾斜光
31 反射光
33 入射光軸
34 受光光軸
Claims (9)
- 金属層を備える配線回路基板の前記金属層にマークを形成するマーキング方法であって、
底面の表面粗さRaが130nm未満である凹部が形成されるように、レーザ光を前記金属層に照射することにより、前記マークを形成することを特徴とする、マーキング方法。 - 前記底面の表面粗さが、前記マーク以外の前記金属層の表面の表面粗さに対して、20nm以上小さいことを特徴とする、請求項1に記載のマーキング方法。
- 前記底面の光沢度(JIS Z 8741、入射角45度)が、300%以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載のマーキング方法。
- 前記レーザ光が、YVO4レーザ光および/またはYAGレーザ光であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のマーキング方法。
- 前記レーザ光を、0.6〜6Wの出力および200mm/秒以上の走査速度で、前記金属層に照射することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のマーキング方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のマーキング方法により、前記金属層に前記マークを形成するマーキング工程、および、
前記マークを、認識装置を用いて認識する認識工程を備え、
前記認識装置は、
前記金属層に入射する入射光を発光する発光部と、
前記入射光が前記金属層において反射された反射光を受光する受光部とを備え、
前記発光部および前記受光部は、前記入射光の光軸と前記反射光の光軸とが一致するように配置され、
前記発光部は、前記入射光の光軸と同一直線上にある直線光と、前記金属層に向かうに従って集光され、前記入射光の光軸に対して傾斜する傾斜光とを含む前記入射光を発光することを特徴とする、マークの認識方法。 - マークが形成される金属層を備え、
前記金属層には、底面の表面粗さRaが130nm未満である凹部が形成されるように、前記マークが形成されていることを特徴とする、配線回路基板。 - 前記底面の表面粗さが、前記マーク以外の前記金属層の表面の表面粗さに対して、20nm以上小さいことを特徴とする、請求項7に記載の配線回路基板。
- 前記底面の光沢度(JIS Z 8741、入射角45度)が、300%以上であることを特徴とする、請求項7または8に記載の配線回路基板。
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