JP5121449B2 - 疾患の発症予測提示方法 - Google Patents
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Description
前記危険度判定式が、遺伝子多型セットと環境因子との交互作用項を含み、疾患度を目的変数とし、前記遺伝子多型セット及び前記環境因子を説明変数として、前記第1の患者のデータの集合を重回帰分析して得られた式であり、
前記環境因子のうち、少なくとも一部の環境因子が時間に関係する環境因子であり、
前記集合を構成しない第2の患者の遺伝子多型の情報および環境因子を用いて、前記危険度判定式から第1の疾患危険度を求める第1ステップと、
複数の疾患の疾患危険度の各々に対応する軸を放射状に描画し、疾患毎の疾患危険度の前記平均値に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画し、且つ、疾患毎の前記第1の疾患危険度に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画して、第1のレーダーチャートを作成する第2ステップと
を含む発症予測提示方法。
前記危険度判定式が、遺伝子多型セットと環境因子との交互作用項を含み、疾患度を目的変数とし、前記遺伝子多型セット及び前記環境因子を説明変数として、前記第1の患者のデータの集合を重回帰分析して得られた式であり、
前記環境因子のうち、少なくとも一部の環境因子が時間に関係する環境因子であり、
第2の患者の前記環境因子のうち時間に関係する環境因子に所定時間を加算して得られた値、時間に関係しない前記第2の患者の前記環境因子、及び前記第2の患者の前記遺伝子多型の情報を用いて、前記危険度判定式から将来の予測値として第2の疾患危険度を求める第1ステップと、
複数の疾患の疾患危険度の各々に対応する軸を放射状に描画し、疾患毎の前記第1の疾患危険度に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画し、且つ、疾患毎の前記第2の疾患危険度に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画して、レーダーチャートを作成する第2ステップとを含む発症予測提示方法。
前記危険度判定式が、遺伝子多型セットと環境因子との交互作用項を含み、疾患度を目的変数とし、前記遺伝子多型セット及び前記環境因子を説明変数として、第1の患者のデータの集合を重回帰分析して得られた式であり、
前記環境因子のうち、少なくとも一部の環境因子が時間に関係する環境因子であり、
前記交互作用項のうち第1の交互作用項に含まれる環境因子に関する、患者の検査値を所定数だけ変化させて求めた値を前記環境因子の値として用いて前記第1の交互作用項の値を計算し、計算された該第1の交互作用項の値が所定の値を超えている場合に、対処の必要性を提示する第1ステップを含む発症予測提示方法。
2 分析機関
3 サービス提供機関
4 通信回線
11 採血手段
12、22 コンピュータ
21 遺伝子多型解析用アレイ
31 判定装置
32 CPU
33 メモリ
34 記録部
35 通信インタフェース部
36 操作部
37 表示部
38 入出力インタフェース部
39 内部バス
(用語)
「遺伝子多型」とは、同一集団内において、一つの遺伝子座に2種類以上の対立遺伝子(アレル)が存在する遺伝子の多様性を意味する。具体的には、ある集団において一定の頻度以上で存在する遺伝子の変異を示す。ここでいう遺伝子の変異は、RNAとして転写される領域に限定されるものではなく、プロモーター、エンハンサー等の制御領域などを含むヒトゲノム上で特定しうるすべてのDNAにおける変異を含むものである。ヒトゲノムDNAの99.9%は各個人間で共通しており、残る0.1%がこのような多様性の原因となり、特定の疾患に対する感受性、薬物や環境因子に対する反応性の個人差として関与し得る。遺伝子多型があっても表現型に差が出るとは限らない。なお、SNP(一塩基多型)も遺伝子多型の一種であるが、本発明が対象とする遺伝子多型はこれに限られない。
本発明に係る疾患危険度判定用遺伝子多型の決定方法は、被験者がどの程度疾患にかかり易いか、若しくはどの程度疾患が進行し易いか(疾患危険度)の判定に使用される、疾患危険度判定用遺伝子多型の決定方法を提供する。以下においては、動脈硬化性疾患を例に説明するが、本発明はこれに限定されず、遺伝子との関連性を有する疾患に適用することができる。その場合、疾患に応じた判定指標(例えば、動脈硬化性疾患であれば頚動脈内膜中膜複合体肥厚度、腎症であれば尿中のアルブミン排泄率、心筋梗塞であれば心電図上の陳旧性(abnormal Q)心筋梗塞波形の有無又は心筋梗塞の既往の有無、網膜症であれば臨床的所見)を用いて、後述する関連性を評価すればよい(例えば、日本糖尿病学会編 糖尿病治療ガイド 2004−2005、文光堂参照)。
本発明に係る動脈硬化性疾患危険度判定用遺伝子多型の決定方法に関して、図6に示したフローチャートに従って説明する。尚、ここでの処理は、CPU、メモリ、記録装置(例えばハードディスク)、操作装置(例えば、キーボード、マウス)、表示装置(例えば、CRTディスプレイ)などを備えたコンピュータを用いて行うこととして説明する。即ち、処理対象データは、操作装置などから入力されて記録装置に記録されており、CPUが、メモリをワーク領域として使用して各処理を実行し、処理の途中結果、最終結果は、必要に応じて記録部の所定領域に記録される。
IMT = 0.008 x Age + 0.3 ( 3 < Age < 80 )
ここで、Ageは年齢(年単位)である。
行った結果、図1に示した動脈硬化性疾患危険度判定用遺伝子多型セットが得られた。図1において、表の右端列に示したt valueは、各セットのt値である(図2〜4に関しても同様)。
心筋梗塞に関しても、疾患の判定指標として、心電図上の陳旧性(abnormal Q)心筋梗塞波形の有無又は心筋梗塞の既往の有無を使用して、上記と同様の処理を行うことによって、危険度の判定に有効な遺伝子多型、及び遺伝子多型のセットを決定することができる。例えば、心筋梗塞を未発症であれば疾患度=1、発症であれば疾患度=2とする。この1又は2の値を実数値として用いて、上記と同様(kmax=3、P=0.05)にt検定を行うことによって、図2に示した心筋梗塞危険度判定用遺伝子多型セットが得られた。
腎症の場合には、例えば疾患の判定指標として尿中のアルブミン排泄率(μg/mg・Cr)を用い、図9に示した基準でCase又はControlの判定、及びt検定で使用する疾患度を決定する。
網膜症の場合には、図10に示した基準で、Case又はControlの判定、及びt検定で使用する疾患度を決定する。
本発明は、被験者が保有する遺伝子多型に基づいて、当該被験者について疾患のかかりやすさや進行しやすさ(疾患危険度)を判定するために使用される、疾患危険度判定用アレイを提供する。本発明に係るアレイは、かかる遺伝子多型を検出するためのプローブを高密度に整列させて、シリコンウェハーやガラススライド等の支持体上に固定化したものである。ここでプローブとしては、特定の疾患に関連する遺伝子多型を特異的に認識して捕捉するものであればよい。具体的には、遺伝子多型に対応する塩基配列又はその相補配列の全部又は一部からなる塩基配列を有するプローブを挙げることができる。
本発明の動脈硬化性疾患危険度判定用アレイは、動脈硬化性疾患のかかりやすさ(発症しやすさ)や進行しやすさを判定するために使用することができる。好適には、糖尿病またはその傾向がある被験者に対して、動脈硬化性疾患の危険度を判定するために使用することができる。本発明の動脈硬化性疾患危険度判定用アレイは、動脈硬化性疾患の判定指標となる“頚動脈内膜中膜複合体肥厚度(IMT)”との間に有意な正(感受性)の関連性を有する「正(感受性)の遺伝子多型セット」を構成する遺伝子多型に対する検出用プローブと、有意な負(抵抗性)の関連性を有する「負(抵抗性)の遺伝子多型セット」を構成する遺伝子多型に対する検出用プローブとを有する。遺伝子多型セットがIMTに対して「正の関連性」があるか否か、「負の関連性」があるか否かは、上記(1)の疾患危険度判定用遺伝子多型の決定方法における説明で示したt値から判断することができる。すなわち、t値が負である場合を「負の関連性」があるとし、逆にt値が正である場合は「正の関連性」があると判定することができる。
とすることができる。本発明の動脈硬化性疾患危険度判定用アレイは、かかるt値から評価して、IMTに対して(すなわち動脈硬化性疾患)との関連性が高い遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを備えていることが好ましい。
本発明の心筋梗塞危険度判定用アレイは、心筋梗塞のかかりやすさ(発症しやすさ)や進行しやすさを判定するために使用することができる。好適には、糖尿病患者または境界型糖尿病患者に対して、心筋梗塞の危険度を判定するために使用することができる。本発明の心筋梗塞危険度判定用アレイは、心筋梗塞の判定指標との間に有意な正(感受性)の関連性を有する「正(感受性)の遺伝子多型セット」を構成する遺伝子多型に対する検出用プローブと、負(抵抗性)の関連性を有する「負(抵抗性)の遺伝子多型セット」を構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有する。なお、ここで心筋梗塞の判定指標としては、当業界で慣用されているものであれば特に制限されないが、好ましくは心電図上で観察される陳旧性心筋梗塞波長(abnormal Q)の有無または被験者に関する心筋梗塞の既往歴を利用することができる。
本発明の腎症危険度判定用アレイは、糖尿病性の腎症のかかりやすさ(発症しやすさ)や進行しやすさを判定するために使用することができる。好適には、糖尿病患者または境界型糖尿病患者に対して、腎症の危険度を判定するために使用することができる。本発明の腎症危険度判定用アレイは、腎症の判定指標との間に有意な正(感受性)の関連性を有する「正(感受性)の遺伝子多型セット」を構成する遺伝子多型に対する検出用プローブと、負(抵抗性)の関連性を有する「負(抵抗性)の遺伝子多型セット」を構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有する。なお、ここで腎症の判定指標としては、当業界で慣用されているものであれば特に制限されないが、好ましくは尿中のアルブミン排泄率(μg/mg・Cr)を利用することができる。
本発明の網膜症危険度判定用アレイは、糖尿性網膜症のかかりやすさ(発症しやすさ)や進行しやすさを判定するために使用することができる。好適には、糖尿病患者または境界型糖尿病患者に対して、網膜症の危険度を判定するために使用することができる。本発明の網膜症危険度判定用アレイは、網膜症の判定指標との間に有意な正(感受性)の関連性を有する「正(感受性)の遺伝子多型セット」を構成する遺伝子多型に対する検出用プローブと、負(抵抗性)の関連性を有する「負(抵抗性)の遺伝子多型セット」を構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有する。なお、ここで網膜症の判定指標としては、当業界で慣用されているものであれば特に制限されないが、好ましくは臨床的所見(正常、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症)を判定指標とすることができる。
(A) 図1及び図17に記載される遺伝子多型セットからなる群から選択される少なくとも一の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有する、動脈硬化性疾患危険度判定用アレイ。
(B) 図1−A及び図17に記載される遺伝子多型セットからなる群、または図1−Bに記載される遺伝子多型セットからなる群の半数以上の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有するものである、(A)記載の動脈硬化性疾患危険度判定用アレイ。
(C) 図2及び図18に記載される遺伝子多型セットからなる群から選択される少なくとも一の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有する、心筋梗塞危険度判定用アレイ。
(D) 図2−A及び図18に記載される遺伝子多型セットからなる群、または図2−Bに記載される遺伝子多型セットからなる群の半数以上の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有するものである、(C)記載の心筋梗塞危険度判定用アレイ。
(E) 図3及び図19に記載される遺伝子多型セットからなる群から選択される少なくとも一の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有する、腎症危険度判定用アレイ。
(F) 図3−A及び図19に記載される遺伝子多型セットからなる群、または図3−Bに記載される遺伝子多型セットからなる群の半数以上の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有するものである、(E)記載の腎症危険度判定用アレイ。
(G) 図4及び図20に記載する遺伝子多型セットからなる群から選択される少なくとも一の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有する、網膜症危険度判定用アレイ。
(H) 図4−A、図4−B、及び図20に記載される遺伝子多型セットからなる群、または図4−Cに記載される遺伝子多型セットからなる群の半数以上の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型に対する検出用プローブを有するものである、(G)記載の網膜症危険度判定用アレイ。
(I) 被験試料から調製したプローブとハイブリダイズさせ、被験者について検出された遺伝子多型を、動脈硬化性疾患と有意に関連性を有する遺伝子多型セットと照合して、検出された遺伝子多型セットについて動脈硬化性疾患に対する関連性を評価するために使用される、(A)または(B)に記載する動脈硬化性疾患危険度判定用アレイ。
(J) 被験試料から調製したプローブとハイブリダイズさせ、被験者について検出された遺伝子多型を、心筋梗塞と有意に関連性を有する遺伝子多型セットと照合して、検出された遺伝子多型セットについて心筋梗塞に対する関連性を評価するために使用される、(C)または(D)に記載する心筋梗塞危険度判定用アレイ。
(K) 被験試料から調製したプローブとハイブリダイズさせ、被験者について検出された遺伝子多型を、糖尿性腎症と有意に関連性を有する遺伝子多型セットと照合して、検出された遺伝子多型セットについて糖尿病性腎症に対する関連性を評価するために使用される、(E)乃至(F)のいずれかに記載する糖尿病性腎症危険度判定用アレイ。
(L) 被験試料から調製したプローブとハイブリダイズさせ、被験者について検出された遺伝子多型を、糖尿病性網膜症と有意に関連性を有する遺伝子多型セットと照合して、検出された遺伝子多型セットについて糖尿病性網膜症に対する関連性を評価するために使用される、(G)または(H)に記載する糖尿性網膜症危険度判定用アレイ。
本発明に係る疾患危険度の判定装置、判定プログラム、及び判定方法は、被験者がどの程度疾患にかかり易いか、若しくはどの程度疾患が進行し易いか(疾患危険度)の判定を行うためのものである。以下においては、動脈硬化性疾患を例に説明するが、本発明はこれに限定されず、遺伝子との関連性を有する疾患に適用することができる。その場合、疾患に応じて、その疾患の判定指標(例えば、動脈硬化性疾患であれば頚動脈内膜中膜複合体肥厚度、腎症であれば尿中のアルブミン排泄率、心筋梗塞であれば心電図上の陳旧性(abnormal Q)心筋梗塞波形の有無及び心筋梗塞の既往の有無、網膜症であれば臨床的所見)を用いて、関連性を評価すればよい。
図7は、本発明に係る動脈硬化性疾患危険度の判定装置(以下、判定装置と記す)を含むシステム全体を示すブロック図である。図7に示した構成は、特許文献2に開示された構成と同じである。図7に示したように、病院1に設置された採血手段11及びコンピュータ12、分析機関2に設置された遺伝子多型解析用アレイ21及びコンピュータ22、サービス提供機関3に設置された判定装置31とを備えている。ここで、コンピュータ11、21、及び判定装置31は、インターネットなどの通信回線4に接続されている。
y=c×(1+Σak×CSNPk)×
(1+b1×Sex+b2×Age+b3×Dur+b4×SBP+b5×Tch+b6×TG+
b7×HbA1c+b8×HDLC+b9×BMI+b10×SM)
である。ここで、Sex、Age、Dur、SBP、Tch、TG、HbA1c、HDLC、BMI、及びSMはそれぞれ、性別、年齢、罹病期間、収縮期血圧、血中総コレステロール値、血中中性脂肪値、血中HbA1c値、血中HDL値、BMI(Body-mass-index)、及び喫煙暦である。性別に関しては、男性の場合Sex=1、女性の場合Sex=2とする。CSNPkは、遺伝子多型セットの有無に応じて1又は0を取る変数である。さらに、上記の判定式の左辺を、yのかわりにlog(p/(1-p))で置き換えてもよい。pは、発現率である。
本発明の心筋梗塞危険度判定方法は、心筋梗塞のかかりやすさや進行しやすさを判定するために使用することができる。好適には、糖尿病患者またはその傾向のある患者(境界型糖尿病)に対して心筋梗塞の危険度(かかりやすさ、進行のしやすさなど)を判定するために使用することができる。
本発明の腎症危険度判定方法は、腎症のかかりやすさや進行しやすさを判定するために使用することができる。好適には、糖尿病患者またはその傾向のある患者(境界型糖尿病)に対して腎症の危険度(かかりやすさ、進行のしやすさなど)を判定するために使用することができる。
本発明の網膜症危険度判定方法は、網膜症のかかりやすさや進行しやすさを判定するために使用することができる。好適には、糖尿病患者またはその傾向のある患者(境界型糖尿病)に対して網膜症の危険度(かかりやすさ、進行のしやすさなど)を判定するために使用することができる。
(4−1)動脈硬化性疾患に有意に関連性を示す遺伝子マーカー
本発明は、糖尿病に起因する動脈硬化性疾患に対して有意に関連性を示す遺伝子マーカーを提供する。当該遺伝子マーカーは、被験試料について、動脈硬化性疾患に関連性のある遺伝子多型の検出および選択に好適に用いることができる。かかる遺伝子マーカーには、動脈硬化性疾患に対して抵抗性を示す遺伝子マーカーと感受性を示す遺伝子マーカーが含まれる。具体的には、図1及び図17に記載の遺伝子多型セットからなる群から選択される少なくとも一の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を含む。なお、動脈硬化性疾患に対して感受性を示す遺伝子マーカーとしては図1−A及び図17に示す遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を、動脈硬化性疾患に対して抵抗性を示す遺伝子マーカーとしては図1−Bに示す遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を挙げることができる。
本発明は、また糖尿病に起因する心筋梗塞に有意に関連性を示す遺伝子マーカーを提供する。当該遺伝子マーカーは、被験試料について、心筋梗塞と関連性のある遺伝子多型の検出や選択に好適に用いることができる。かかる遺伝子マーカーには、心筋梗塞に対して抵抗性を示す遺伝子マーカーと感受性を示す遺伝子マーカーが含まれる。具体的には、図2及び図18に記載の遺伝子多型セット群から選択される少なくとも一の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を含む。なお、心筋梗塞に対して感受性を示す遺伝子マーカーとしては図2−A及び図18に示す遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を、心筋梗塞に対して抵抗性を示す遺伝子マーカーとしては図2−Bに示す遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を挙げることができる。
本発明は、さらに糖尿病に起因する腎症に有意に関連性を示す遺伝子マーカーを提供する。当該遺伝子マーカーは、被験試料について、腎症と関連性のある遺伝子多型の検出や選択に好適に用いることができる。かかる遺伝子マーカーには、腎症に対して抵抗性を示す遺伝子マーカーと感受性を示す遺伝子マーカーが含まれる。具体的には、図3に及び図19記載の遺伝子多型セットからなる群から選択される少なくとも一の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を含む。なお、腎症に対して感受性を示す遺伝子マーカーとしては図3−A及び図19に示す遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を、腎症に対して抵抗性を示す遺伝子マーカーとしては図3−Bに示す遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を挙げることができる。
本発明は、さらに糖尿病に起因する網膜症に有意に関連性を示す遺伝子マーカーを提供する。当該遺伝子マーカーは、被験試料について、網膜症と関連性のある遺伝子多型の検出や選択に好適に用いることができる。かかる遺伝子マーカーには、網膜症に対して抵抗性を示す遺伝子マーカーと感受性を示す遺伝子マーカーが含まれる。具体的には、図4及び図20に記載の遺伝子多型セットからなる群から選択される少なくとも一の遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を含む。なお、網膜症に対して感受性を示す遺伝子マーカーとしては図4−A、図4−B及び図20に示す遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を、網膜症に対して抵抗性を示す遺伝子マーカーとしては図4−Cに示す遺伝子多型セットを構成する遺伝子多型を挙げることができる。
本発明の遺伝子多型分析用キットは、疾患に有意に関連性のある遺伝子多型セット群から選択される少なくとも一の遺伝子多型セットを構成する遺伝子を特異的に増幅し得るプライマー対、あるいは当該遺伝子またはその増幅産物に特異的にハイブリダイズし得る核酸プローブを含むことを特徴とする。当該分析用キットは、疾患関連遺伝子多型を検出する分析用キットとして好適に用いることができる。
上記の「(3)疾患危険度の判定装置、判定プログラム、及び判定方法」において説明したように、疾患危険度の判定式yはアナログ値であり、時間に関係する因子を含んでいるので、疾患の発症の将来予測に利用することができる。従って、時間に関係する環境因子を変化させて得られた疾患危険度を、患者にも容易に理解できるように提示することができれば、診療において有効である。以下に、その方法を説明する。以下においては、図8に示したフローチャートを用いて説明した、糖尿病に起因する4つの疾患(心筋梗塞、腎症、網膜症、動脈硬化性疾患)の危険度の判定処理と同様に、判定装置31が行う処理として説明する。また、特に断らない限り、判定装置31のCPU32が行う処理として記載する。
y=Sex×(a1×CSNP3+a2×CSNP14+a3×CSNP26)+Age×(b1×CSNP90+b2)
+HbA1c×c+Dur×(d1×CSNP6+d2×CSNP10+d3)+Tch×(e1×CSNP16+e2)
+HDLC×f+g
ここで、Sex、Age、HbA1c、Dur、Tch、及びHDLCはそれぞれ、性別、年齢(年)、血中HbA1c値(%)、罹病期間(年)、血中総コレステロール値(mg/dl)、及び血中HDL値(mg/dl)である。性別に関しては、男性の場合Sex=1、女性の場合Sex=2とする。CSNP3、CSNP6、CSNP10、CSNP14、CSNP16、CSNP26、CSNP90は、遺伝子多型セットの有無に応じて1又は0を取る変数であり、図5−A及び図5−Bに示したテーブルの表記を用いて次のように定義される。例えば、被験者がABCA1_3 及び IL-10(C-819T)_3を持つ場合には、CSNP3=1とし、それ以外の場合には、CSNP3=0である。
CSNP3:SNP-No.1_3及びSNP-No.89_3(即ち、ABCA1_3 及び IL-10(C-819T)_3)
CSNP6:SNP-No.1_3及びSNP-No.121_23(即ち、ABCA1_3 及び GLUT(XbaI)_23)
CSNP10:SNP-No.3_1及びSNP-No.69_1(即ち、ACE_1 及び CD18(C1323T)_1)
CSNP14:SNP-No.4_23及びSNP-No.86_12(即ち、a-estrogen_23 及び IL-18(C-607A)_12)
CSNP16:SNP-No.5_3及びSNP-No.32_3(即ち、Enos786_3 及び MTHFR(C677T)_3)
CSNP26:SNP-No.17_12及びSNP-No.28_1(即ち、fractalkine_receptor_12 及び angiotensinogen_1)
CSNP90:SNP-No.86_12及びSNP-No.125_1(即ち、IL-18(C-607A)_12 及び RANTES (-28CG)_1)
また、描画する円の大きさは、各環境因子と遺伝子多型セットを含む係数の積の値の大きさに応じて決定する。即ち、この積の値が、第1四分位以下か、第1四分位より大きく第3四分位以下か、第3四分位より大きいかによって、円の大きさを決定する。ここで、第1四分位と第3四分位は、判定式yの決定に使用した糖尿病患者のデータ集合における、各環境因子と遺伝子多型セットを含む係数の積の分布から算出したものである。例えば、総コレステロールに関して描画する円の大きさを決定するときに使用する第1四分位と第3四分位は、データ集合全体の総コレステロールと遺伝子多型セットを含む係数の積から算出される。
各判断基準の先頭の数字1〜3は、描画する円の大きさに対応しており、1、2、3の順に描画される円が大きくなる。
上記の「(3)疾患危険度の判定装置、判定プログラム、及び判定方法」において、疾患危険度の判定式yを重回帰分析によって決定する場合について説明した。その場合、判定式は y=ΣaiGi+ΣbjEj+ΣdmnEmGn+c と表現できる。さらに、上記の「(6)発症予測提示方法」では、環境因子と遺伝子多型セットとが関連する項、特に、時間的に変化し得る環境因子と遺伝子多型セットの有無を表す変数との交互作用項に着目することによって、早期に疾患の発症を予測し、治療などの対処の必要性を提示できることを説明した。以下では、この考えをさらに拡張した、疾患への対処の必要性の判定方法について説明する。
ここで、Σは各i、jに関する加算、即ち、それぞれの環境因子及び遺伝子多型セットに関する加算を表す。αは遺伝多型セットGjを全く含まず、環境因子Ei及び定数のみからなる関数である。
y=Sex×(a1×CSNP3+a2×CSNP14+a3×CSNP26)+Age×(b1×CSNP90+b2)
+HbA1c×c+Dur×(d1×CSNP6+d2×CSNP10+d3)+Tch×(e1×CSNP16+e2)
+HDLC×f+g
であれば、関数f(x)は、遺伝多型セットCSNP3に関してはf(x)=a1×x(ここでxはSex)であり、遺伝多型セットCSNP90に関してはf(x)=b1×x(ここでxはAge)であり、遺伝多型セットCSNP6に関してはf(x)=d1×x(ここでxはDur)である。
Claims (16)
- 疾患と関連性を有し、遺伝子型を有する1以上の遺伝子多型から構成される遺伝子多型セット及び環境因子を変数とする疾患の危険度判定式と、第1の患者のデータの集合における、前記第1の患者の年齢別の疾患度の平均値とを記録した記録部を備えるコンピュータにおいて、前記コンピュータが行う方法であって、
前記危険度判定式が、遺伝子多型セットと環境因子との交互作用項を含み、疾患度を目的変数とし、前記遺伝子多型セット及び前記環境因子を説明変数として、前記第1の患者のデータの集合を重回帰分析して得られた式であり、
前記環境因子のうち、少なくとも一部の環境因子が時間に関係する環境因子であり、
前記集合を構成しない第2の患者の遺伝子多型の情報および環境因子を用いて、前記危険度判定式から第1の疾患危険度を求める第1ステップと、
複数の疾患の疾患危険度の各々に対応する軸を放射状に描画し、疾患毎の疾患危険度の前記平均値に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画し、且つ、疾患毎の前記第1の疾患危険度に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画して、第1のレーダーチャートを作成する第2ステップとを含む発症予測提示方法。 - 疾患と関連性を有し、遺伝子型を有する1以上の遺伝子多型から構成される遺伝子多型セット及び環境因子を変数とする疾患の危険度判定式と、第1の患者のデータの集合に関する年齢別の疾患度の平均値とを記録した記録部を備えるコンピュータにおいて、前記コンピュータが行う方法であって、
前記危険度判定式が、遺伝子多型セットと環境因子との交互作用項を含み、疾患度を目的変数とし、前記遺伝子多型セット及び前記環境因子を説明変数として、前記第1の患者のデータの集合を重回帰分析して得られた式であり、
前記環境因子のうち、少なくとも一部の環境因子が時間に関係する環境因子であり、
第2の患者の前記環境因子のうち時間に関係する環境因子に所定時間を加算して得られた値、時間に関係しない前記第2の患者の前記環境因子、及び前記第2の患者の前記遺伝子多型の情報を用いて、前記危険度判定式から将来の予測値として第2の疾患危険度を求める第1ステップと、
複数の疾患の疾患危険度の各々に対応する軸を放射状に描画し、疾患毎の前記第1の疾患危険度に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画し、且つ、疾患毎の前記第2の疾患危険度に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画して、レーダーチャートを作成する第2ステップとを含む発症予測提示方法。 - 前記第2の患者の前記環境因子のうち時間に関係する環境因子に所定時間を加算して得られた値、時間に関係しない前記第2の患者の前記環境因子、及び前記第2の患者の前記遺伝子多型の情報を用いて、前記危険度判定式から将来の予測値として第2の疾患危険度を求める第3ステップと、
複数の疾患の疾患危険度の各々に対応する軸を放射状に描画し、疾患毎の前記第1の疾患危険度に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画し、且つ、疾患毎の前記第2の疾患危険度に対応する前記軸上の点を相互に結ぶ線分を描画して、第2のレーダーチャートを作成する第4ステップとをさらに含む請求項1に記載の発症予測提示方法。 - 複数の前記疾患が、糖尿病に起因する動脈硬化性疾患、心筋梗塞、腎症、及び網膜症である請求項1〜3の何れかの項に記載の発症予測提示方法。
- 前記集合に関して年齢別の心筋梗塞発症率テーブルが前記記録部に記録され、
放射状に描画された前記軸の付近の所定位置に、疾患度を表す文字列を描画する第5ステップをさらに含み、
動脈硬化性疾患に対応する前記軸が最大の内膜中膜肥厚度を表し、前記文字列が0.8、1.4、及び2.8に対応する文字列であり、前記所定の位置が、最大の内膜中膜肥厚度の値が0.8、1.4、及び2.8の各々に対応する位置である請求項4に記載の発症予測提示方法。 - 放射状に描画された前記軸の付近の所定位置に、疾患度を表す文字列を描画する第5ステップをさらに含み、
腎症に対応する前記軸が尿中アルブミン排泄率を表し、前記文字列が、腎症無し、早期の腎症、及び顕性の腎症を表す文字列であり、前記所定位置が、腎症無、早期の腎症、及び顕性の腎症の各々を代表する尿中アルブミン排泄率に対応する位置である請求項4に記載の発症予測提示方法。 - 放射状に描画された前記軸の付近の所定位置に、疾患度を表す文字列を描画する第5ステップをさらに含み、
網膜症に対応する前記軸が疾患度を表し、前記文字列が、網膜症無し、単純網膜症、増殖前網膜症、及び増殖網膜症を表す文字列であり、前記所定位置が、網膜症無し、単純網膜症、増殖前網膜症、及び増殖網膜症の各々を代表する疾患度に対応する位置である請求項4に記載の発症予測提示方法。 - 前記集合に関して年齢別の心筋梗塞発症率テーブルが前記記録部に記録され、
放射状に描画された前記軸の付近の所定位置に、疾患度を表す文字列を描画する第5ステップをさらに含み、
心筋梗塞に対応する前記軸が心筋梗塞発症率を表し、前記文字列が、健常者と同じ、同世代の糖尿病患者と同じ、心筋梗塞既往歴あり、及び再発リスクを表す文字列であり、前記所定位置が、前記年齢別の心筋梗塞発症率テーブルから前記第2患者の年齢に対応する心筋梗塞発症率を決定し、決定した心筋梗塞発症率の1/8倍、1倍、3倍、及び5倍の値の各々に対応する位置である請求項4に記載の発症予測提示方法。 - 前記集合に関して疾患毎に求められた、前記第1の患者の年齢別の疾患度と発生頻度とが対応付けられて前記記録部に記録され、
疾患度および発生頻度を直交する2軸とし、前記第2の患者の年齢に対応する疾患度及び発生頻度を前記記録部から読み出してグラフに描画する第6ステップと、
疾患危険度の前記平均値、前記第2の患者の前記第1の疾患危険度の各々の値を示す図形を、各々の値に対応する前記軸上の位置に描画する第7ステップとをさらに含む請求項1〜8の何れかの項に記載の発症予測提示方法。 - 前記集合に関して疾患毎に求められた、前記第1の患者の年齢別の疾患度と発生頻度とが対応付けられて前記記録部に記録され、
疾患度および発生頻度を直交する2軸とし、前記第2の患者の年齢に対応する疾患度及び発生頻度を前記記録部から読み出してグラフに描画する第6ステップと、
前記第2の患者の前記第1及び前記第2の疾患危険度の各々の値を示す図形を、各々の値に対応する前記軸上の位置に描画する第7ステップとをさらに含む請求項1〜8の何れかの項に記載の発症予測提示方法。 - 疾患と関連性を有し、遺伝子型を有する1以上の遺伝子多型から構成される遺伝子多型セット及び環境因子を変数とする疾患の危険度判定式を記録した記録部を備えるコンピュータにおいて、前記コンピュータが行う方法であって、
前記危険度判定式が、遺伝子多型セットと環境因子との交互作用項を含み、疾患度を目的変数とし、前記遺伝子多型セット及び前記環境因子を説明変数として、第1の患者のデータの集合を重回帰分析して得られた式であり、
前記環境因子のうち、少なくとも一部の環境因子が時間に関係する環境因子であり、
前記交互作用項のうち第1の交互作用項に含まれる環境因子に関する、患者の検査値を所定数だけ変化させて求めた値を前記環境因子の値として用いて前記第1の交互作用項の値を計算し、計算された該第1の交互作用項の値が所定値を超えている場合に、対処の必要性を提示する第1ステップを含む発症予測提示方法。 - 前記所定数が、前記検査値が容易に変化し得ると推定される値であり、
前記所定値が、発症の危険性が高いと判断される値である請求項11に記載の発症予測提示方法。 - 前記第1の患者のデータの集合に関して疾患毎に求められた、環境因子の検査値の標準偏差とを記録した記録部を備えるコンピュータにおいて、
前記疾患危険度判定式に使用される前記環境因子のうち、治療によって変化する複数の環境因子の各々を表わす第1文字列を第1方向に配列させて描画し、前記第1方向に直交する第2方向に、複数の疾患の各々を表す第2文字列を配列させて描画する第2ステップと、
前記第1文字列を通り前記第2方向に平行な複数の第1線分、及び、前記第2文字列を通り前記第1方向に平行な複数の第2線分を格子状に描画する第3ステップと、
前記格子の交点に対応する疾患の疾患度判定式が、前記交点に対応する環境因子及び所定の遺伝子多型セットの交互作用項を含み、且つ第2の患者が前記所定の遺伝子多型セットを持つ場合、前記交点に対応する環境因子の所定の変化が前記交点に対応する疾患の疾患度判定式に与える影響の大きさに対応する大きさの図形を、前記交点に描画する第4ステップとを含む請求項11または12に記載の発症予測提示方法。 - 前記図形が円形であり、
前記環境因子の所定の変化による前記疾患の疾患度判定式への影響の大きさが、前記環境因子を含む項の係数の総和と、前記環境因子に対応する前記標準偏差との積である請求項13に記載の発症予測提示方法。 - 複数の前記疾患が、糖尿病に起因する動脈硬化性疾患、心筋梗塞、腎症、及び網膜症である請求項13に記載の発症予測提示方法。
- 前記第1文字列で表される環境因子の検査値を改善するための複数の対処法を所定の順序で描画する第5ステップをさらに含む請求項13に記載の発症予測提示方法。
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