JP5119630B2 - 金属原料用のブリケットの製造装置 - Google Patents

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Description

この発明は、金属原料用のブリケットの製造装置に関する。
軸受鋼や浸炭鋼などの鉄系金属を研削、研磨した際に生じる切粉、研磨スラッジは、水分及び油分を含有する研削液や砥粒などを含む綿状(繊維状)凝集体として回収されている。この綿状凝集体は多量の純鉄を含むことから、環境保護、省資源の観点より、これを製鋼原料として再利用する技術が提案されている。例えば、特許文献1に示すように、綿状凝集体を圧縮成形して成形体を得て、固形化補助剤を含む硬化液が入った液漕に成形体を浸漬させることでこの成形体に固形化補助剤を含浸させる。その後、この成形体を乾燥機内に投入し熱風を利用して乾燥させ、ブリケットを製造している。そして、製造されたブリケットが鉄鋼メーカに回収されて再溶融され、リサイクルされている。
特開2002−129248号公報
このようなブリケットの製造において、圧縮成形直後の成形体は、その圧縮成形に伴って30℃〜50℃程度上昇する。この成形体を硬化液に浸漬させると、硬化液は常温であるため、成形体の温度は20℃〜30℃程度低下する。さらに、液漕中の硬化液は減少するために補充する必要があり、新たな硬化液を補充すると、液漕中の硬化液の温度は、成形体の浸漬により僅かに上昇していても、低下してしまう。温度が低下した硬化液に成形体を浸漬させるとその成形体の温度は低下する。このため、後の乾燥工程において、成形体を加熱して乾燥させるためのエネルギが多く必要になるという問題点がある。
そこでこの発明は、成形体を乾燥させるためのエネルギを低減することができるブリケットの製造装置を提供することを目的とする。
この発明の金属原料用のブリケットの製造装置は、金属粉末を含む再資源化用の材料を圧縮成形して成形体を得る圧縮成形機と、固形化補助剤を含む硬化液に前記成形体を浸漬させる浸漬機と、前記硬化液を溜めると共に前記浸漬機に当該硬化液を供給する硬化液供給機と、を含み、前記圧縮成形機は、内部に成形室が形成された金型装置と、前記成形室内に供給された前記材料を圧縮成形する油圧圧縮機と、この油圧圧縮機に作動油を供給する油圧発生装置と、を備え前記油圧発生装置は、モータ、油圧ポンプ、前記油圧ポンプの運転に伴い加熱された作動油が戻るタンク、及び前記作動油を前記タンクに戻す油圧配管からなる熱源要素を有し、前記モータ、油圧ポンプ、タンク及び油圧配管のいずれか一つが前記硬化液供給機に近接して設置され、当該モータ、油圧ポンプ、タンク及び油圧配管のいずれか一つの熱を、前記硬化液供給機に伝導させ、当該硬化液供給機に溜められている前記硬化液を加熱する
これによれば、硬化液供給機は油圧発生装置の熱源要素を構成するモータ、油圧ポンプ、タンク及び油圧配管のいずれか一つに近接して設置されていることから、油圧発生装置のモータ、油圧ポンプ、タンク及び油圧配管のいずれか一つからの熱を、硬化液供給機に溜められている硬化液の加熱に利用することができる。加熱された硬化液が浸漬機に供給されることで、浸漬機の硬化液の温度が上昇し、この硬化液に浸漬させた成形体の温度を上昇させたり成形体の温度の低下を抑えたりすることができる。これにより、硬化液に浸漬させた後の成形体の温度を従来よりも高くすることができ、成形体を乾燥させるために当該成形体を迅速に昇温させることができ、成形体を乾燥させるためのエネルギを低減することができる。
また、このブリケットの製造装置において、前記油圧圧縮機は、前記成形室内に供給された前記材料を圧縮成形すべく前記金型装置に対して軸方向に進退自在に設けられたプランジャーを備え、前記金型装置は、前記プランジャーの先端面に対向する受圧面を構成する軸方向に固定の受圧部材と、前記プランジャーの外周面に摺接する摺接面を内部に有する外側金型と、前記プランジャーの押出方向前方への移動に連動して前記外側金型が同方向前方へ移動するように当該外側金型を支持する支持手段とを備えているのが好ましい。
これによれば、前記支持手段が外側金型を支持しているため、プランジャーにより材料を金型装置の内部において圧縮成形する際、プランジャーの押出方向前方への移動に連動して外側金型を同押圧方向前方へ移動させることができる。つまり、圧縮されていく材料と共に外側金型が押出方向前方に移動でき、圧縮されていく材料の外周面と外側金型の摺接面との間で生じる摩擦抵抗を逃がす(低減する)ことができる。これにより、プランジャー側において発生させた押圧力が、前記摩擦抵抗に抗する力として費やされるのを抑えることができ、圧縮成形機における必要な動力を小さくできる。さらに、金型装置の摺接面の摩耗を低減できる。
また、このブリケットの製造装置において、前記浸漬機で前記硬化液に浸漬させた前記成形体を乾燥させるための乾燥機と、前記乾燥機が上段部でかつ前記圧縮成形機及び前記硬化液供給機が下段部となるように当該乾燥機と当該圧縮成形機及び前記硬化液供給機とを上下二段配置の状態で搭載した1つのフレームとを備えているのが好ましい。
これによれば、乾燥機と圧縮成形機及び硬化液供給機とを1つのフレームに上下二段配置として搭載しているため、装置の設置面積を小さくできる。そして、下段部を圧縮成形機及び硬化液供給機とし上段部を乾燥機としているため、安全な装置となる。つまり、高温となる乾燥機が圧縮成形機よりも上方位置にあることで、乾燥機による熱が圧縮成形機に与える影響を小さくすることができる。
また、このブリケットの製造装置において、前記硬化液供給機は、前記油圧発生装置の下方に近接して設置されているのが好ましい。これによれば、仮に硬化液供給機から硬化液が漏れたとしても、その硬化液が油圧発生装置に付着することを防ぎ、油圧発生装置の故障を防止できる。
この発明によれば、硬化液供給機で加熱された硬化液を浸漬機に供給することで、浸漬機の硬化液の温度を上昇させることができ、この硬化液に浸漬させた成形体の温度を上昇させたり成形体の温度の低下を抑えたりすることができる。これにより、硬化液に浸漬させた成形体を乾燥させるために当該成形体を迅速に昇温させることができ、成形体を乾燥させるためのエネルギを低減することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る金属原料用のブリケットの製造装置の概略を示す正面図であり、図2はその平面図であり、図3は断面側面図である。
この製造装置により製造されるブリケットは、例えば、熱処理硬化された軸受用鋼や浸炭鋼などの鉄系金属部材を研削加工した際に発生する研削切粉による綿状凝集体(金属粉末を含む再資源化用の材料)が固形化されたものである。
この製造装置は、1つ(1台)のフレーム6に圧縮成形機2、搬送機3、浸漬機4、乾燥機5などを搭載させたものである。そして、フレーム6に取り付けられたホッパー1から投入された綿状凝集体(以下、材料とも言う)を、圧縮成形機2において圧縮成形し、圧縮成形した成形体Wを搬送機3により浸漬機4へ搬送し、成形体Wに固形化補助剤を含浸させた後、その成形体Wを乾燥機5において乾燥させて固形化し、ブリケットを製造している。
前記ホッパー1はフレーム6の上段部8に設けられており、上段部8において上方に開口しているホッパー1の投入口から投入された材料は、ホッパー1中の図示しないスクリューにより、フレーム6の下段部7にある圧縮成形機2の金型装置12へ供給される。
圧縮成形機2は、ホッパー1から投入された前記材料を圧縮成形して短円柱形状の成形体Wを得る。圧縮成形された成形体Wは搬送機3によりフレーム6の上段部8側へ搬送され、この成形体Wに浸漬機4において固形化補助剤を含浸させてから乾燥機5で乾燥させている。浸漬機4は、下段部7の圧縮成形機2と上段部8の乾燥機5との間に設けられており、図1においては、浸漬機4はフレーム6の上段部8側において乾燥機5の入口近傍に設けられている。
フレーム6は、例えば直線状の型鋼によって直方体形状に組み立てられたものであり、奥行き寸法(図2の上下方向)よりも幅方向(図2の左右方向)寸法が大きい横長形状である。
そして、このブリケットの製造装置では、浸漬機4及び乾燥機5がフレーム6の上段部8に、かつ、圧縮成形機2及び後述する硬化液供給機45がフレーム6の下段部7となるよう、浸漬機4及び乾燥機5と、圧縮成形機2及び硬化液供給機45とが上下二段配置とされて1つの共通するフレーム6に搭載されている。そして、搬送機3がフレーム6上において下段部7と上段部8との間を連結している。
圧縮成形機2について簡単に説明すると、圧縮成形機2は、内部に成形室が形成された金型装置12と、この成形室内に供給された材料を圧縮成形する油圧圧縮機9(以下プレス機という)と、このプレス機9に作動油を供給する油圧発生装置(油圧ユニット)9aとを有している。プレス機9は押圧ロッド10を有する油圧シリンダを有した構成である。この押圧ロッド10が金型装置12に向かって直線的に前進動作することで、押圧ロッド10の先端部に設けたプランジャー15が金型装置12内に供給した材料を押圧し、これによって材料が圧縮成形される。
浸漬機4について簡単に説明すると、図3において、浸漬機4は固形化補助剤を含む硬化液を溜める液漕29を有しており、この液漕29の硬化液に成形体Wを浸漬させる。さらに、この浸漬機4に硬化液を補充するために供給する硬化液供給機45を備えている。成形体Wは浸漬機4の液漕29に漬けられ、次の乾燥機5へ送られることによって液漕29内の硬化液は減少するため、硬化液供給機45は、浸漬機4の液漕29に硬化液を補充する。硬化液供給機45は、硬化液を溜めている補充用液漕46と、この補充用液漕46と浸漬機4の液漕29と結ぶ配管(図示せず)と、当該補充用液漕46から硬化液を浸漬機4の液漕29へ送るポンプ(図示せず)とを有している。浸漬機4の液漕29の水位が低下すると浸漬機4のセンサ(図示せず)がこれを検知し、自動的に前記ポンプを作動させて補充用液漕46の硬化液が液漕29に供給される。
また、乾燥機5について簡単に説明すると、図1と図2とにおいて、乾燥機5は、圧縮成形機2により成形し浸漬機4により固形化補助剤が含浸された成形体Wを熱風により乾燥させる乾燥炉30と、乾燥炉30に熱風を供給するための熱風発生器31とを有している。固形化補助剤を含浸させた成形体Wは乾燥炉30内に投入され、乾燥炉30内におけるコンベア32により搬送されながら乾燥する。このように、成形体Wが乾燥炉30内を通過することで乾燥した良質のブリケットが得られる。
また、図1に示しているように、材料を押圧するための前記押圧ロッド10の軸方向がフレーム6の長手方向(幅方向)の向きであり、成形体Wを搬送しながら乾燥させるための前記乾燥炉30の搬送方向が、同じ方向であるフレーム6の長手方向(幅方向)の向きである。つまりフレーム6の下段部7において、プレス機9と金型装置12とが当該フレーム6の長手方向に沿って並んで配設されており、その配設方向をプレス機9の押圧ロッド10の軸方向(プランジャー15の押出方向)としている。そして、この押圧ロッド10の軸方向と、上段部8における乾燥炉30の搬送方向とが平行となる。
このように、軸方向に長くなるプレス機9がフレーム6の長手方向に一致するように設置され、搬送路を長くしている乾燥炉30がフレーム6の長手方向に一致するように設置されているため、装置全体をコンパクトにできる。
さらに、圧縮成形機2が有する金型装置12はフレーム6の長手方向一方側(図1において下段部7の左側部)に設けられており、乾燥機5の乾燥炉30における成形体Wの搬送方向がこの長手方向一方側から長手方向他方側へ向かう方向(図1において上段部8の左側部から右側部へ向かう方向)となる。
これにより、図1において、フレーム6の下段部7の左側部にある金型装置12において圧縮成形した成形体Wを、搬送機3により上段部8の左側部へ搬送し、上段部8の左側部に設けた浸漬機4で成形体Wに固形化補助剤を含浸させ、上段部8の乾燥炉30において、フレーム6の上段部8の左側部から右側部へ向かって成形体Wを搬送しながら乾燥させ、ブリケットを得ることができる。このように、金型装置12から乾燥炉30までの成形体Wの移動距離を短くすることができ、装置のコンパクト化が可能となる。
さらに、図3に示しているように、フレーム6の下段部7において、プレス機9と金型装置12とがフレーム6の長手方向に直交する水平方向(以下、奥行き方向という)の手前部(図3の右側部)に配置されており、プレス機9に作動油を供給する油圧発生装置9aが奥行き方向の奥側部(図3の左側部)に配置されている。また、図2に示しているように、フレーム6の上段部8において、奥行き方向の手前部にホッパー1の投入口と乾燥機5が有する熱風発生器31とが配置されており、奥行き方向の奥側部に浸漬機4と乾燥機5が有する乾燥炉30とが配置されている。搬送機3は下段部7の手前部で圧縮成形した成形体Wを、鉛直面上に沿って上段部8の奥側部へ短距離で搬送することができる。さらに、乾燥炉30と熱風発生器31は全体形状が横長の直方体であり、装置全体をコンパクトにかつ全高を低くするために、これらの長手方向が平行となるよう上段部8にそれぞれ配設されている。
以上の構成を有するブリケットの製造装置によれば、装置全体のコンパクト化が図れる。なお、従来では圧縮成形機と乾燥機とを別個独立させて平面的に配設しており、従来ではこれらの必要設置面積が約9mであったのに対して、本発明の装置によれば、必要設置面積を3m以下にすることができる。
さらに、図3において、浸漬機4に硬化液を補充する硬化液供給機45の補充用液漕46は、プレス機9に作動油を供給する油圧発生装置9aの近傍に設置されており、さらに説明すると、油圧発生装置9aの下方に近接して設置されている。なお、油圧発生装置9aは、作動油を溜めているタンク9bと、モータ(図示せず)の作動により作動油をプレス機9に供給する油圧ポンプ9cと、各種バルブを含む油圧配管(図示せず)とを有している。そして、補充用液漕46は、フレーム6に搭載されており、タンク9bの下方に近接して設けられている。これにより、油圧発生装置9aの稼働に伴って発生した熱を補充用液漕46の硬化液の加熱に利用することができる。具体的には、プレス機9が材料を圧縮成形するのに要する油圧ポンプ9cの運転に伴い作動油が加熱され、この作動油が油圧発生装置9aのタンク9bに戻ることで、このタンク9bにある作動油の熱を、補充用液漕46側へ伝導させ、補充用液漕46に溜められている硬化液を加熱することができる。
そして、補充用液漕46に溜められかつ加熱された硬化液が浸漬機4に供給されることで、浸漬機4の液漕29内の硬化液の温度が上昇する。この液漕29内の硬化液の温度が圧縮成形を終えた成形体Wの温度よりも高い場合では、この硬化液に浸漬させた成形体Wの温度を上昇させることができ、また、液漕29内の硬化液の温度が成形体Wの温度よりも低い場合であっても、その硬化液の温度は常温よりも高くされているため、成形体Wの温度の低下を抑えることができる。これにより、硬化液に浸漬させた後の成形体Wの温度を従来よりも高くすることができ、成形体Wを乾燥させるために乾燥機5において当該成形体Wを迅速に昇温させることができ、成形体Wを乾燥させるための乾燥機5におけるエネルギを低減することができる。また、硬化液の温度を高めることにより、成形体Wを硬化させる作用を高めることができる。
さらに、補充用液漕46は油圧発生装置9aよりも下にあるため、仮に補充用液漕46から硬化液が漏れたとしても、その硬化液が油圧発生装置9aに付着することを防ぐことができ、油圧発生装置9aの故障を防止できる。また、硬化液供給機45についてもフレーム6に搭載されていることで、機器すべてがフレーム6に搭載されることとなり、装置の省スペース化が図れる。また、硬化液供給機45が浸漬機4と同じフレーム6に搭載されているため、硬化液供給機45をフレーム6の外部に設けた場合(比較例)と比べると、両者を繋ぐ配管を短くすることができる。これにより、硬化液が配管の途中で固化して詰まったり、配管途中の継手が増えることを防ぎその継手から硬化液が漏れて飛び散ったりすることを防止することができる。なお、補充用液漕46を、油圧発生装置9aを構成するタンク9bに近接配置する例を示したが、同じく油圧発生装置9aを構成し熱源となるモータ、油圧ポンプ9c、油圧配管等に、補充用液漕46を近接配置してもよい。
製造装置のフレーム6に搭載されている各機器についてさらに説明する。
圧縮成形機2はプレス機9と金型装置12とを有しており、プレス機9は押圧ロッド10を有する油圧シリンダである。この押圧ロッド10が金型装置12に向かって直線的に前進動作することで、押圧ロッド10の先端部に設けたプランジャー15が金型装置12内の成形室内に供給された材料を圧縮成形する。これにより、プランジャー15が金型装置12に対して同軸心状でかつその軸方向に進退に設けられた構成となる。
図1と図4とに示しているように、金型装置12は、プランジャー15の先端面15aに対向する受圧面16aを構成する受圧部材16と、プランジャー15の外周面に摺接する摺接面を内部に有する外側金型44とを備えている。外側金型44は、筒状の第1型13と、この第1型13の軸方向に隣の筒状の第2型14とを有しており、外側金型44は、プランジャーの押出方向前後(軸方向)に分割構成された割り金型である。
第1型13は、その上部にホッパー1側に開口する開口部13aが形成されており、ホッパー1側から供給された材料は、第1型13と第2型14内に収容される。第2型14は第1型13と同じ水平軸上に軸方向に並んで設けられており、第2型14は第1型13の空間部と同一断面形状の空間部が形成されている。受圧部材16は、フレーム6に固定されている架台22の固定板23a(図1参照)に固定されている。
そして、プランジャー15は、図1に示すようにプレス機9が有する押圧ロッド10の先端部に設けられており、プランジャー15はまず第1型13に挿入状となって前記材料を押圧するように軸方向に移動(駆動)する。受圧部材16はロッド形状とすることができ、ロッド部分が第2型14に挿入状とされており、軸方向に移動してくるプランジャー15との間で前記材料を圧縮する。
そして、図4(c)に示しているように、外側金型44において、第1型13は、プランジャー15が最大ストローク時に当該プランジャー15に貫通される位置に配置されている。また、第2型14は、プランジャー15が最大ストローク時に当該プランジャー15で圧縮された成形体Wが内部に充填される位置に配置されている。
受圧部材16の受圧面16とプランジャー15の外周面が摺接する摺動面とで構成された空間が、材料を圧縮成形するための成形室であり、成形室は横断面形状が円形である。
外側金型44の取り付け構造について説明する。金型装置12は外側金型44を支持している支持手段を備えており、この支持手段は、(後に詳しく説明するが)プランジャー15の押出方向前方への移動に連動して外側金型44が同方向前方へ移動するよう、当該外側金型44を支持している。なお、外側金型44のこの移動(微動)量は、プランジャー15の前方への移動量よりも十分に小さい。前記支持手段は、分割構造である外側金型44のうちの一方側である第1型13を支持している第1支持機構21と、他方側である第2型14を支持している第2支持機構17とから構成されている。
さらに、この支持手段は、(後に詳しく説明するが)図4(c)に示しているプランジャー15の最大ストローク時に、第1型13と第2型14の間に隙間gが形成されるように、これら両型13,14に対する移動量に差を発生させる機能を有している。
これらについて具体的に説明する。図1において、フレーム6の下段部7に圧縮成形機2用の架台22が固定されている。架台22は、フレーム6の金型装置12側とプレス機9本体側(シリンダ側)とに立設させた鉛直状の固定板23a,23bと、一対の向かい合うこれら固定板23a,23bの間に水平状に設けられた4本のガイド軸24とを有している。なお、図1において、一対の固定板23a,23bの間に4本の水平状の補助ロッド33を設けているが、図示しないが、補助ロッド33を省略して前記ガイド軸24を補助ロッド33としても機能させてもよい。
そして、金型装置12の第1型13は前記架台22に、第1支持機構21としての支持部材(以下、第1支持機構を支持部材21という)を介して取り付けられており、プランジャー15の押出方向前方への移動に連動して、第1型13は同じ方向に移動することができる。つまり、図5に示しているように、第1型13の外周面の両側方に鉛直板状の支持部材21がそれぞれ固定されており、この支持部材21の上下部に形成した取付孔21aに前記ガイド軸24を挿入状とし、支持部材21はこのガイド軸24に固定されている。これにより、第1型13は架台22に取り付けられた状態となる。なお、支持部材21において取付孔21aと連続するスリット21bが形成されており、スリット21bの幅をボルト(図示せず)により締め付けて調整することで、支持部材21の取付孔21aにおけるガイド軸24への締め付け固定力の調整が可能となる。
この第1型13の取付構造によれば、プランジャー15により圧縮されていく前記材料の外周面と第1型13の内周面との間に生じた摩擦抵抗(摩擦力)によって、第1型13に軸方向荷重が作用するが、第1型13は鉛直板状の支持部材21を介して4本のガイド軸24に取り付けられているため、前記軸方向の荷重により支持部材21が弾性変形できる。これにより、第1型13は第2型14側へ変位(移動)することができる。
また、第2型14の取付構造は、図4に示しているように、第2型14は架台22の固定板23aに第2支持機構17を介して支持されており、第2型14は、プランジャー15の押し出し方向前方へ移動に連動して同じ方向へ移動するよう第2支持機構17により支持されている。具体的には、第2支持機構17は、第2型14に一端部が固定された複数本(4本)の水平状の軸部材25と、これら軸部材25の各他端部に固定されこれら軸部材25を連結している鉛直状の連結板26と、伸縮アクチュエータ18とを有している。軸部材25は固定板23aを貫通しており、軸部材25は固定板23aに対して軸方向にスライド可能であり、第2型14は軸方向へ移動可能となる。伸縮アクチュエータ18は固定版23aと連結板26との間に設けられている。
この第2支持機構17は、図4(b)に示しているようにプランジャー15が第1型13を貫通していない時は、第2型14が第1型13とともに同プランジャー15の押出方向前方へ移動するように、第2型14を支持している。そして、第2支持機構17は、図4(c)に示しているようにプランジャー15が第1型13を貫通した時は、第2型14が第1型13よりも更に同プランジャー15の押出方向前方側へ移動するように、第2型14を支持している。
第2支持機構17のアクチュエータ18は油圧シリンダとすることができ、材料が圧縮されて当該材料の外周面との間の摩擦力により第2型14に第1型13から離れる軸方向の荷重が作用している際に、固定板23aと連結板26との間隔が開くのを抑えるように作用することができる。つまり、アクチュエータ18は、第1型13から離れる軸方向に移動しようとする第2型14に対して、その軸方向へ移動しようとする方向と反対向きの抵抗力を負荷させる負荷手段として機能している。
そして、第2型14の軸方向の移動により第1型13と第2型14との間に隙間gが形成される。この動作は、以下に示すように、プレス機9が材料に押圧力を作用させることで、圧縮されていく材料と第2型14との間の摩擦力により自動的に行われる。
つまり、図4(a)に示すように、金型装置12の成形室内に金属粉末を含む再資源化用の材料を充填し、プレス機9の作動によりプランジャー15がこの成形室に向かって移動して、図4(b)に示すように、プランジャー15側から受圧部材16側への押圧力が材料に作用し、材料は圧縮されていく。圧縮されていく材料はキャビティC内でプレス機9の(プランジャー15による)押圧方向に直交する方向である側方に広がって、当該材料は第2型14の内周面に強く押し付けられる。これにより、材料は第1型13の内周面、第2型14の内周面との間で摩擦抵抗を生じさせながら圧縮されていく。この際、第2支持機構17(アクチュエータ18)は、支持部材21により支持されている第1型13のこの摩擦抵抗による移動を拘束することないよう、第2型14を移動可能として支持している。
そして、材料は第1型13の内周面、第2型14の内周面との間で摩擦抵抗を生じさせながら、図4(c)に示すように第2型14のキャビティC内まで圧縮されていく。第2型14は、この圧縮されていく材料からなる圧縮体の外周面との摩擦力によって、第1型13から離れる軸方向へ、前記アクチュエータ18による抵抗力に抗して移動することとなる。すなわち、材料に押圧力が付与されて当該材料と第2型14との間に生じた摩擦力が大きくなり、その摩擦力がアクチュエータ18による抵抗力よりも大きくなると、第2型14がさらに移動する。つまり、この圧縮成形機2により行われる圧縮成形方法は、図4(c)のプランジャー15の最大ストローク時において、成形体Wの充填部分よりもプランジャー15の押出方向後方側において金型装置12(の摺動面)を前後に分割させて排水用の隙間gを発生させている。
さらに、前記アクチュエータ18による前記抵抗力の大小を調整することで、第2型14を移動させるタイミングや移動量を調整することができ、第1型13と第2型14との間の隙間gの形成時期、隙間量を制御できる。
以上のような第2型14の取付構造によれば、第2型14のキャビティCにおいて、プランジャー15に押されて圧縮されていく材料と第2型14との間の摩擦力が大きくなると、その摩擦力を逃がす(解消する)ように第2型14が移動でき、自動的に第1型13と第2型14との間に隙間gが形成される。そして、前記摩擦力を逃がすように第2型14が移動するため、第2型14の内周面の摩耗を低減させることができる。
そして、材料が圧縮されることで材料内に含まれていた余分な水分が搾り出され、かつ、その圧縮の際に第1型13と第2型14との間に隙間gが形成されるため、搾り出されて圧力を受けている余分な水分が隙間gを通じて、金型装置12の外部へ勢い良く排出される。
以上のように、この発明の製造装置が備える圧縮成形機2の上記金型装置12によれば、金型装置12が第1型13と第2型14とによる割り金型とされており、材料の圧縮成形の際に、相互の間に隙間gが形成される。これにより、圧縮された材料から搾り出された水分はその隙間gから簡単に抜け出ることができ、その水分の金型装置12外部への水抜き抵抗が小さくなり、水分除去が効果的に行われる。この金型装置12を用いないで従来のプレス機により完成させたブリケットの水分量は10%程度が限界であったが、この金型装置12を用いることにより水分量が3%以下の乾燥したブリケットとすることができる。この発明により製造したこのブリケットを鉄鋼メーカの溶鉱炉にそのまま投入しても、ブリケットは十分乾燥しているため突沸(水蒸気爆発)の発生を防止することができる。
さらに、材料が圧縮成形される際に第1型13と第2型14とが軸方向に移動可能であるため、圧縮されていく材料の外周面と、第1型13と第2型14の内周面との間に生じる摩擦抵抗をこの移動により逃がすことができる。これにより、プレス機9による押圧力が前記摩擦抵抗に抗する力として費やされるのを抑えることができ、プレス機9における動力を小さくできる。従来における金型がフレームに固定されている装置では、プレス機の容量が80ton程度必要であったが、本発明の装置によればそれを60tonに低減することができる。
第2支持機構17が有する前記アクチュエータ18についてさらに説明すると、このアクチュエータ18は金型装置12において圧縮成形した成形体WをキャビティCから取り出すための材料排出用として機能することができる。つまり、図4(c)に示すように、材料が圧縮成形されて第2型14が第1型13から離れる方向に小さく移動し、圧縮成形を終えて成形体Wを得た後、図6に示すように、アクチュエータ18が伸張動作して第2型14をさらに第1型13から離れる軸方向(プランジャー15の押出方向前方側)へ大きく移動させて、第2型14を圧縮成形時よりもさらに固定板23aに接近した位置とし、成形体Wを露出させる。第2型14に挿入状となっている受圧部材16は固定板23aに固定されており、アクチュエータ18が前記伸張動作することで、第2型14のキャビティCにおいて圧縮成形した成形体Wは、前記受圧部材16によりキャビティCから押し出される。
そして、図6と図7に示しているように、第2型14は、第2型14から排出された成形体Wを下方から2点で支持する支持部材19を有している。支持部材19は第1型13と第2型14との合わせ面の間において、第2型14の内部に構成されるキャビティCの開口端20の下方近傍部に設けられている。
支持部材19は2本の水平状のピンから構成することができ、これら平行な2本のピンは第2型14の鉛直合わせ面から水平方向に突出するよう固定されており、第1型13には、合わせ面同士が接触した状態で、これらピンを収容するための孔部(図示せず)が形成されている。
この構成によれば、第2型14が第1型13から離れるよう大きく後退すると同時に、第2型14のキャビティCから成形体Wが押し出され、かつ、自動的にピンがキャビティCの開口端20の直下に配設されるため、押し出された成形体Wは2本のピンにより支持される。そして、ピンにより支持された成形体Wは、図示しないチャック装置により図8に示す搬送機3側のトレイ27へ移される。
なお、短円柱形状である成形体Wは、その下部が2本のピンにより2点で支持されているため、取り出された成形体Wはその芯の位置が常に一定とされる。これにより、前記チャック装置により成形体Wの取り出しが容易となる。
図6において、成形体Wを第2型14から取り出すために、アクチュエータ18が伸張し第2型14を第1型13から離反させているが、これと共にプランジャー15を後退させ成形体Wから離反させている。しかし、このプランジャー15の後退量は小寸法であり、成形体Wとプランジャー15の先端面との間で隙間eが生じる程度としている。この隙間eは、2本のピンの上に載った成形体Wがプランジャー15側へ倒れようとしても(傾いても)、プランジャー15の先端面に成形体Wが接触して支持される寸法に設定されている。これにより、倒れようとする成形体Wはピンから落下することを防止でき、図示しない前記チャック装置によって取り出される。そして、成形体Wがピンから取り出されてから、プランジャー15は大きく後退し、図4(a)の状態に戻る。
搬送機3は、図8に示しているように、圧縮成形機2により成形した成形体Wを上段部8側へ搬送するものであり、成形体Wを受けるトレイ27と、トレイ27を移動させるための搬送機構とを備えている。搬送機構は、コンベア34と、このコンベア34を駆動させるための駆動手段35とを有している。
コンベア34は例えばチェーン式のコンベアとすることができ、この場合、駆動手段35は図示しないがこのチェーンを駆動させるためのモータとスプロケットとすることができる。なお、コンベア34はチェーン式以外にベルト式などであってもよい。
成形体Wを受けるトレイ27はコンベア34に取り付けられており、図8に示しているように搬送方向に3個並んで設けられている。トレイ27は一方側に開口する容器として構成されており、この開口部から成形体Wを受け取ることができる。そして、トレイ27の底部がコンベア34に取り付けられている。
コンベア34は、搬送方向が高さ方向である第1搬送路36と、搬送方向が水平方向である第2搬送路37とを有している。第1搬送路36は、鉛直面に対して少し傾いているが高さ方向に真っ直ぐとされており、下段部7において成形した成形体Wをトレイ27が受けて上段部8まで搬送している部分である。そして、第2搬送路37は、第1搬送路36の上端部から連続している水平方向に真っ直ぐな部分であり、次工程である上段部8の浸漬機4と乾燥機5に対応させるための部分である。
コンベア34によるトレイ27の搬送路は、トレイ27を浸漬機4と乾燥機5側に対応させる上段部8の成形体渡し部38と、トレイ27を圧縮成形機2側に対応させる下段部7の成形体受け部39と、この成形体受け部39よりもさらに下方位置の異物除去部40とを有している。そして、前記駆動手段35はトレイ27を、成形体受け部39を挟んで、上方の成形体渡し部38と下方の異物除去部40との間を往復動させている。
トレイ27の動きを具体的に説明する。第1搬送路36上の成形体受け部39にトレイ27を位置させてトレイ27が成形体Wを受け取ると、駆動手段35によりコンベア34を動かし、成形体Wを保持しているトレイ27を第2搬送路37上の成形体渡し部38へ移動させ停止させる。ここで浸漬機4が備えている搬送チャック28(図9参照)により成形体Wは引き上げられトレイ27は空となる。そして、駆動手段35が反転動作しコンベア34を反対方向へ動かして空となったトレイ27を下方へ移動させる。トレイ27は前記成形体受け部39を通過して、第1搬送路36の下端部とされた異物除去部40まで移動する。この異物除去部40にあるトレイ27は下方に開口した姿勢となり、トレイ27内に残留している異物を自動的に落下させることができる。なお、落下させた異物は、異物除去部40の下方位置に設けられた異物回収部(図示せず)で回収される。そして、3つのトレイ27が順に下方開口状態とされると、駆動手段35が再度反転動作しコンベア34を反対方向へ動かしてトレイ27を成形体受け部39まで移動させる。
トレイ27は異物除去部40と成形体渡し部38とを往復動するため、トレイ27の通過領域がコンベア34のほぼ一面側のみとできるため、搬送機3全体の占有空間を小さくでき、装置のコンパクト化が可能となる。
成形体受け部39において、3つのトレイ27に成形体Wを受け渡す動作は、各トレイ27に対して順番に1つずつ行われ、3つのトレイ27に成形体Wを載置させると、駆動手段35が作動する。また、圧縮成形機2側から成形体Wを搬送機3側へ移動させる図示しないチャック装置に向かってトレイ27は開口している姿勢となり、成形体Wの受け取りが容易となる。
また、成形体渡し部38において、浸漬機4が備えている搬送チャック28(図9参照)によって、3つのトレイ27から成形体Wが取り上げられ、3つのトレイ27が空になると駆動手段35が作動する。成形体渡し部38では3個のトレイ27が水平方向に等間隔で並び、トレイ27の開口部が上方を向くため、これらトレイ27の上方にある前記搬送チャック28により当該トレイ27に載置されている成形体Wを簡単に取り上げることができる。
図9に示しているように、浸漬機4の搬送チャック28によりトレイ27から取り上げられた成形体Wは、固形化補助剤を含む硬化液が入れられた液槽29内へ降ろされる。搬送チャック28は成形体Wを硬化液中に浸漬させて固形化補助剤を含浸させる。成形体Wに固形化補助剤を含浸させることにより、所望の強度を有する固形化が可能となる。なお、ブリケットの材料である油分の付着した研削切粉は相互に密着し難いことから、材料を圧縮成形するのみでは所望の強度に固形化するのが困難である。従って、固形化補助剤を含浸させず圧縮成形のみにより形成したブリケットを溶鉱炉に投入すると、ブリケットはばらばらとなり飛散しながら舞い上がって集塵機に大半が回収されてしまうおそれがある。しかし、固形化補助剤を含浸させることでこれを防止できる。なお、硬化液としては、コロイダルシリカ、珪酸ソーダ、燐酸アルミニウムから選択される少なくとも1種を含む水溶液を用いるのが好ましい。
浸漬機4が有する搬送チャック28について説明すると、搬送チャック28は成形体Wを両側から挟むよう保持して吊り上げる一対の爪部材41を有しており、搬送チャック28は成形体Wを水平方向と鉛直方向に移動させることができる。
浸漬機4はマイコンなどからなる制御手段(図示せず)を有しており、この制御手段により搬送チャック28が動作するよう構成されている。搬送チャック28は、搬送機3のトレイ27から爪部材41により3個の成形体Wを同時に掴んで取り出し、これら成形体Wを液槽29の上方位置に水平移動させる。そして、爪部材41により掴んだ状態で3個の成形体Wを液槽29内に鉛直方向降下させて硬化液中に所定時間浸漬させ、硬化液を成形体Wの表面部に滲みこませる。その後、搬送チャック28はその成形体Wを液槽29の前記上方位置まで鉛直方向上昇させ、当該上方位置である空中部で所定時間静止させて成形体Wから余分な硬化液の水切りを行う。
その後、搬送チャック28は、固形化補助剤を含浸させた3個の成形体Wを爪部材41により掴んだままの状態で乾燥機5の乾燥炉30側へ水平方向に移動させる。
乾燥炉30の投入口30aの手前位置には、成形体Wを乾燥炉30内へ投入する前に載置させるための水切り台42が設けられており、搬送チャック28による前記水平方向の移動は、成形体Wが水切り台42上に載置した状態になるまで行われる。この水平移動の際、成形体Wの下端と水切り台42の上面との高さはほぼ同一となるよう、水切り台42は設けられている。これにより、成形体Wの下端が水切り台42の上面を滑るよう成形体Wは水平移動することとなり、成形体Wの下端に残る硬化液を水切り台42側へ付着させることができ、下端に残る硬化液の水切りが確実に行われる。
このように、この浸漬機4は、固形化補助剤を含浸させた成形体Wから余分な固形化補助剤を除去するために、まず液槽29の上方位置において成形体Wから滴る硬化液の水切りを行う。そして、滴った硬化液はそのまま液槽29に戻される。次に、水切り台42に成形体Wの下端を接触させることで、成形体Wの下端に残る硬化液を除去することができる。この2回の水切り動作により、余分な硬化液が乾燥炉30内に入るのを防止でき、乾燥炉30内のコンベア32がその固形化補助剤により固まってしまうのを防止できる。
図9に示すように、水切り台42まで成形体Wを水平移動させる搬送チャック28の爪部材41は、その背面41aにより、先に水切り台42に載置されている3個の成形体Wを乾燥炉30の内部側へ押すことができる。一対の爪部材41のうち乾燥炉30側の爪部材41の背面41aによって押された先の3個の成形体Wは、乾燥炉30のコンベア32上に載置状態となって、自動的に乾燥炉30内へ運ばれていく。
水切り台42上の先の成形体Wは、後の成形体Wが当該水切り台42に搬送されてくるまでの間の所定時間、静止状態である。
このように、圧縮成形機2において圧縮成形された成形体Wは、複数(3個)が同時に搬送機3によって搬送され、これらが同時に浸漬機4において硬化液に漬けられ、さらにこれらが同時に乾燥機5内へ投入されて搬送される。つまり、乾燥機5内において、図10に示しているように、複数(3個)の成形体Wはコンベア32の幅方向に並んだ状態となって搬送される。これは、圧縮成形機2での成形工程の時間が約30秒であり、昇降機3による搬送時間が数秒(3〜5秒)程度であり、浸漬機4による浸漬工程の時間が約30秒であり、その後の水切り工程の時間が約30秒必要であるため、一つずつ成形体Wを、搬送機3によって搬送し、硬化液に漬け、乾燥機5内へ投入する場合では、圧縮成形機2による成形を終えた成形体Wは、その後の各工程で長い待ち時間が発生するためである。しかし、この発明のように、3個の成形体Wを同時に搬送し、硬化液に漬け、水切りを行い、乾燥機5に投入することでこれを解消することができる。
乾燥機5は、図1と図2に示しているように、乾燥炉30と、乾燥炉30内へ熱風を供給する熱風発生器31と、乾燥炉30内を通過するコンベア32とを有している。コンベア32は例えばチェーンコンベアとすることができ、メッシュベルトによる搬送路が構成されている。
熱風発生器31は、横長の乾燥炉30のうち成形体Wの搬送方向の下流部に設けた熱風供給口47と接続されており、熱風は乾燥炉30の搬送方向下流側から上流側への一方向(図1の破線矢印方向)に向かう流れとなるように構成されている。つまり、乾燥炉30内において、成形体Wの搬送方向(図10の矢印A)と熱風が流れる方向(図10の矢印B)とは逆向きである。
また、図10に示しているように、コンベア32上に載置されて搬送されていく成形体Wは、その外周面をメッシュベルトの載置面に当接させた状態として載置されている。これにより、成形体Wは載置面と線接触となって、載置面と成形体Wの下端との接触部分(接触面積)が小さくなり、成形体Wを乾燥させるための熱風を成形体W全体に効率良く接触させることができる。従って、短時間での乾燥が可能となり製造効率が向上する。また、このように成形体Wの外周面の1箇所を下方に向けて成形体Wをコンベア32に載置させることで、乾燥炉30内に収容できる成形体Wの数量を多くすることが可能となる。
コンベア32は、成形体Wを乾燥炉30の搬送方向(長手方向)に並ばせて搬送している。ただし、相互の間に隙間を持たせている。さらに、乾燥炉30内において、搬送方向に直交する幅方向に複数置いた状態(図10では3つ)として乾燥させている。これにより、乾燥炉30内にある成形体Wの数量を多くすることができ生産性を高めることができる。
また、図11(a)に示しているように、乾燥炉30は、熱風供給口47に供給された熱風を乾燥炉30の搬送方向上流側へ誘導するための整流板48を有している。整流板48は熱風供給口47側から乾燥炉30の投入口側へ曲げられた構成であり、熱風供給口47を通過した熱風を乾燥炉30の投入口側へ向きを変えさせる。これにより、熱風供給口47を通過した熱風が乾燥炉の排出口30b(図1参照)側から抜け出ることを抑制することができ、コンベア32によって搬送されてくる成形体Wに熱風を当てることができる。なお、図11(a)は整流板48を熱風供給口47の下位置に連続させて設け、整流板48と熱風供給口47の内周面の一部とを略連続状とした場合である。また、図11(b)は整流板48の変形例であり、熱風供給口47よりも成形体Wの搬送方向下流側の位置に整流板48の上端部を取り付け、整流板48を熱風供給口47の下方位置まで伸ばした形態である。
また、図示しないが、乾燥炉30内には下流側から流れてくる熱風を部分的に遮断して乱流を発生させる遮断部材を設けてもよい。この遮断部材は、乾燥炉30の内壁面(上壁面、下壁面、両側壁面)から熱風の上流側(成形体Wの搬送方向下流側)へ向かうよう先端部が延伸している板状の部材であり、鉛直面に対して傾斜している。これにより、乾燥炉30内に供給された熱風は乾燥炉30内を乱れた流れとなりながら通過することができ、成形体Wに対していろいろな方向から熱風を接触させることができ、乾燥効率を向上させることができる。
そして、コンベア32に運ばれて乾燥炉30を通過した成形体Wは、乾燥炉30の排出口30b(図1参照)から自動的に排出され、回収器(図示せず)に回収されていく。
以上の本発明のブリケットの製造装置によれば、ホッパー1から材料を投入してから、ほぼ1時間で自動的に固形化されたブリケットが乾燥炉30の排出口30bから得られる。そしてこの装置により得られたブリケットは、トラック輸送、リフティングマグネット搬送が可能となる十分な強度を有している。さらに、鉄鋼メーカの溶鉱炉に直接投入できる乾燥した良質のブリケットを得ることができる。
また、本発明のブリケットの製造装置は、図示する形態に限らずこの発明の範囲内において他の形態のものであっても良い。例えば、搬送機3、浸漬機4においては3個の成形体Wを同時に処理しているが、これ以外に、例えば2個又は4個以上の成形体Wを同時に処理する構成としてもよい。
本発明のブリケットの製造装置の概略を示す正面図である。 図1の平面図である。 図1の断面側面図である。 圧縮成形機が有する金型装置部の説明図である。 金型装置が有する第1型の説明図である。 成形体の取り出しを説明する金型装置部の説明図である。 取り出された成形体を支持する支持部材の説明図である。 搬送機を説明する側面図である。 浸漬機を説明する説明図である。 乾燥機の乾燥炉内の成形体を説明する斜視図である。 乾燥炉の下流側部分の断面図である。
符号の説明
2 圧縮成形機
4 浸漬機
5 乾燥機
6 フレーム
7 下段部
8 上段部
9 油圧圧縮機(油圧プレス機)
9a 油圧発生装置(油圧ユニット)
12 金型装置
15 プランジャー
15a 先端面
16 受圧部材
16a 受圧面
19 支持部材
W 成形体
45 硬化液供給機

Claims (4)

  1. 金属粉末を含む再資源化用の材料を圧縮成形して成形体を得る圧縮成形機と、固形化補助剤を含む硬化液に前記成形体を浸漬させる浸漬機と、前記硬化液を溜めると共に前記浸漬機に当該硬化液を供給する硬化液供給機と、を含み
    前記圧縮成形機は、内部に成形室が形成された金型装置と、前記成形室内に供給された前記材料を圧縮成形する油圧圧縮機と、この油圧圧縮機に作動油を供給する油圧発生装置と、を備え
    前記油圧発生装置は、モータ、油圧ポンプ、前記油圧ポンプの運転に伴い加熱された作動油が戻るタンク、及び前記作動油をタンクに戻す油圧配管からなる熱源要素を有し、
    前記モータ、油圧ポンプ、タンク及び油圧配管のいずれか一つが前記硬化液供給機に近接して設置され、当該モータ、油圧ポンプ、タンク及び油圧配管のいずれか一つの熱を、前記硬化液供給機に伝導させ、当該硬化液供給機に溜められている前記硬化液を加熱することを特徴とする金属原料用のブリケットの製造装置。
  2. 前記油圧圧縮機は、前記成形室内に供給された前記材料を圧縮成形すべく前記金型装置に対して軸方向に進退自在に設けられたプランジャーを備え、
    前記金型装置は、前記プランジャーの先端面に対向する受圧面を構成する軸方向に固定の受圧部材と、前記プランジャーの外周面に摺接する摺接面を内部に有する外側金型と、前記プランジャーの押出方向前方への移動に連動して前記外側金型が同方向前方へ移動するように当該外側金型を支持する支持手段と、を備えている請求項1に記載の金属原料用のブリケットの製造装置。
  3. 前記浸漬機で前記硬化液に浸漬させた前記成形体を乾燥させるための乾燥機と、前記乾燥機が上段部でかつ前記圧縮成形機及び前記硬化液供給機が下段部となるように当該乾燥機と当該圧縮成形機及び前記硬化液供給機とを上下二段配置の状態で搭載した1つのフレームと、を備えている請求項1又は2に記載の金属原料用のブリケットの製造装置。
  4. 前記硬化液供給機は、前記油圧発生装置の下方に近接して設置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の金属原料用のブリケットの製造装置。
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