JP5119569B2 - 固体高分子型燃料電池発電方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料の有する化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換するエネルギー部門で用いる燃料電池のうち、特に、固体高分子電解質を用いた定置式燃料電池の発電方法及び装置に関するものである。
燃料電池は、燃料を用いた他の発電方法に比して熱効率が高く、又、環境汚染が少ないため、有効な発電装置として期待されている。特に、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、100℃以下という低温で発電が行なわれ、出力密度が高く、低温で作動するので、他の形式の燃料電池に比して小型化でき、しかも、電池構成材料の劣化が少ないこと、起動が容易であること、等の長所があることから、近年、自動車等の輸送体の動力源や小規模な業務用あるいは家庭用等の発電装置として使用されるようになってきている。
上記固体高分子型燃料電池を用いた発電装置(PEFC発電装置)の一般的な構成は以下のようにしてある。すなわち、電解質としてフッ素系のイオン交換膜が用いられている固体高分子電解質膜の両面をカソード(空気極)とアノード(燃料極)の両ガス拡散電極で挟持させてなるセルを、セパレータを介し積層してスタックとし、且つ数セルに1つずつの冷却部を備えてなる構成として固体高分子型燃料電池を形成する。上記固体高分子型燃料電池におけるアノードの入口側には、改質器、シフトコンバータ、CO除去器(CO選択酸化反応器)を上流側から順に備えた燃料処理装置と、加湿器とを設けて、燃料供給部より供給される天然ガスやメタノール等の原料を、水蒸気と共に上記改質器へ供給して水蒸気改質を行わせ、得られる改質ガス(燃料ガス)を、シフトコンバータに導いてシフト反応させ、更に、上記CO除去器にてCO除去処理した後、加湿器を経て上記固体高分子型燃料電池のアノードへ供給されるようにしてある。一方、上記カソードの入口側には、酸化ガスとして空気が、圧縮器(空気ブロワ)で圧縮された後、加湿器を経てから供給されるようにしてある。
かかる構成としてあることにより、上記固体高分子型燃料電池にて、アノード側に供給される燃料ガス中の水素と、カソード側に供給される空気中の酸素とを電気化学反応(燃料電池反応)させて、この際発生する起電力を取り出すようにしてある。又、上記燃料電池反応は発熱反応であることから、運転時には固体高分子型燃料電池の冷却部に冷却水を循環させて、上記燃料電池反応で生成する熱を冷却させるようにしてある。
ところで、上記固体高分子型燃料電池のアノードへ供給される燃料ガスは、上述したように、天然ガスやメタノール等の原料を水蒸気改質したものであると共に、アノードの入口側に加湿器を設けて加湿するようにしてあることから、水蒸気を含んだガスとなっている。
そのために、たとえば、図3に示す如く、固体高分子型燃料電池1におけるアノード(図示せず)の入口側に、天然ガス等の原料ガス2を水蒸気3を用いて水蒸気改質し、水素リッチな燃料ガス4を生成するようにしてある燃料処理装置5と、燃料ガス4を加湿する加湿器6とを順に備えた燃料ガスライン7を接続し、上記固体高分子型燃料電池1のアノードの出口側に、排出されるアノードオフガス(排気燃料ガス)8を導くアノードオフガスライン9を接続し、更に、燃料ガス4中の一酸化炭素濃度が高い場合に、この一酸化炭素濃度が高い燃料ガス4を固体高分子型燃料電池1を迂回させてアノードオフガスライン9へ導くための切替弁10及びバイパス路11を設けた構成において、アノードオフガスライン9上に、凝縮器12を設け、更に、この凝縮器12にドレンを回収するためのドレンタンク13を接続してなる構成として、上記固体高分子型燃料電池1へ供給される燃料ガス4中に含まれていた水蒸気がアノードオフガス8と共に排出されるときに、アノードオフガスライン9上の凝縮器12で水蒸気分を凝縮させてドレンとしてドレンタンク13へ導くことができるようにし、これにより、ドレンがアノードオフガスライン9に停留して、ガス流路が閉塞されてしまうことで燃料ガス4の不安定供給が生じる虞を防止させるようにすることが従来提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
なお、図3における符号14は上記凝縮器12を通過したアノードオフガス8と、天然ガス等の燃焼ガス15とを燃焼させるためのバーナであり、該バーナ14にて、上記燃料処理装置5における原料ガス2の改質反応を進行させるための熱供給を行なうようにしてある。又、16はバイパス路11へ迂回させた燃料ガス4が固体高分子型燃料電池1側へ逆流することを防止するためにアノードオフガスライン9における上記バイパスライン11の接続位置よりも上流側(電池側)に設けた開閉弁であり、該開閉弁16に代えて、逆止弁を設ける考えも示されている。17は上記固体高分子型燃料電池1のカソード(図示せず)へ供給する空気、18はカソードオフガス、19は固体高分子型燃料電池1へ循環供給させる冷却水である。
又、固体高分子型燃料電池のアノードオフガスライン上に設けた凝縮器でドレンを凝縮させてドレンタンク(凝縮水タンク)へ回収し、この回収された水を固体高分子型燃料電池の冷却用の冷却水として利用したり、この回収されるドレンの温度を利用して、上記冷却水が固体高分子型燃料電池の廃熱を回収して熱膨張するときに冷却水路より排出される余剰の湿り気体中の水蒸気を凝縮させて、水分を回収できるようにすることも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2004−71471号公報 特開2002−141095号公報
ところが、固体高分子型燃料電池に供給される燃料ガス中の水蒸気分が凝縮することで生じるドレンは、固体高分子型燃料電池のアノード側のガス流路内でも常時多少は発生しているものであるが、このアノード側のガス流路内で生じたドレンは、通常は供給される燃料ガスのガス圧により吹き飛ばされて、固体高分子型燃料電池の下流側、すなわち、アノードオフガスラインへ排出されている。しかし、起動当初や発電負荷が低い場合等の電池温度が低い場合には、固体高分子型燃料電池の内部にて燃料ガス中の水蒸気分がドレンとしてより凝縮し易くなるため、ドレンの発生量が多くなり、このために、発生したドレンが、アノード側のガス流路を閉塞する虞がある。
又、電池温度が高い場合であっても、燃料ガスの流量が少ない場合には、固体高分子型燃料電池内で発生するドレンが燃料ガスのガス圧で吹き飛ばされ難く、下流側へ排出され難くなるため、この場合もドレンがアノード側のガス流路を閉塞する虞が生じる。
更に、電池構成材料が水はけの悪い材質である場合等、電池構成材料の材質的な特性としてドレンが発生し易い場合や、燃料ガスの流路構造上の特性等によってもドレンが発生し易くなることがあり、この場合にも発生したドレンがアノード側のガス流路を閉塞する虞が生じる。
このようにして、固体高分子型燃料電池内にてドレンによるアノード側のガス流路の閉塞が生じるようになると、この閉塞されたガス流路部分ではアノードに燃料ガスの供給が良好に行われなくなって燃料電池反応が阻害され、これにより、固体高分子型燃料電池より出力される電池電圧が不安定になって電池性能の不安定性が生じるようになるという問題がある。
なお、特許文献1及び特許文献2に記載されたものは、いずれも、固体高分子型燃料電池の出口側に接続してあるアノードオフガスライン上に設けた凝縮器で水蒸気分を凝縮させてドレンとしてドレンタンクへ回収させるものであって、上述したような固体高分子型燃料電池の電池温度が低い場合、供給される燃料ガス流量が少ない場合、電池構成材料や流路構造の特性上ドレンが発生し易い場合等に、燃料ガス中の水蒸気分が凝縮して生じるドレンがアノード側のガス流路を閉塞してしまうという現象を解消するための考えは何ら示されておらず、したがって、上記のような場合に生じる電池電圧の不安定性を改善できるものではない。
そこで、本発明は、固体高分子型燃料電池の電池温度が低い場合、供給される燃料ガス流量が少ない場合、電池構成材料や流路構造の特性上ドレンが発生し易い場合等に、燃料ガス中の水蒸気分が凝縮して生じるドレンがアノード側のガス流路を閉塞しても、該ドレンを速やかに排除できて、電池性能の不安定性を改善できる固体高分子型燃料電池発電方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明に対応して、固体高分子型燃料電池より出力される電池電圧を制御器で常時監視して検出した電池電圧が設定電池電圧よりも低下している場合に、アノードオフガスリサイクルラインに備えたリサイクルブロワを運転させて、上記固体高分子型燃料電池より排出されるアノードオフガスの一部を、固体高分子型燃料電池のアノードの入口側へ導くようにし、上記リサイクルブロワを間欠的に運転してアノードオフガスの一部を間欠的にアノード入口へ強制的に投入させることにより該アノードへ供給するガス量を増加させて、アノード側のガス流路のドレンを排除させる固体高分子型燃料電池発電方法とする。
更に、請求項2に係る発明に対応して、アノード入口側に燃料ガスを供給するための燃料ガスラインを接続し、且つアノード出口側にアノードオフガスを排出するためのアノードオフガスライン接続してある固体高分子型燃料電池における上記アノードオフガスラインと燃料ガスラインとを、リサイクルブロワを備えたアノードオフガスリサイクルラインで接続し、更に、固体高分子型燃料電池より出力される電池電圧を監視して検出した該電池電圧と設定電池電圧とを比較して検出した電池電圧が設定電池電圧よりも低下していると判断すると、上記リサイクルブロワを運転させ、更に該リサイクルブロワを間欠運転させる機能を有する制御器を備えてなる構成を有する固体高分子型燃料電池発電装置とする。
本発明によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)固体高分子型燃料電池より出力される電池電圧を制御器で常時監視して検出した電池電圧が設定電池電圧よりも低下している場合に、アノードオフガスリサイクルラインに備えたリサイクルブロワを運転させて、上記固体高分子型燃料電池より排出されるアノードオフガスの一部を、固体高分子型燃料電池のアノードの入口側へ導くようにし、上記リサイクルブロワを間欠的に運転してアノードオフガスの一部を間欠的にアノード入口へ強制的に投入させることにより該アノードへ供給するガス量を増加させて、アノード側のガス流路のドレンを排除させる固体高分子型燃料電池発電方法としてあるので、燃料ガス中に含まれている水蒸気分が凝結して発生するドレンが固体高分子型燃料電池内でアノード側のガス流路を閉塞するようになったとしても、これを固体高分子型燃料電池の電池電圧を検出して、検出した電池電圧が設定電池電圧よりも低下している場合に、アノード側へ供給されるガス量を増加させてアノード側ガス流路へ供給されるガス圧を高めることができるため、該アノード側のガス流路を閉塞させているドレンを速やかに除去できる。したがって、固体高分子型燃料電池の電池温度が低い場合、供給される燃料ガスの流量が少ない場合、電池構成材料や流路構造の特性上、ドレンが発生し易い場合等であっても、電池電圧の不安定性を改善することができる。
(2)固体高分子型燃料電池より出力される電池電圧を検出して、検出した電池電圧が設定電池電圧よりも低下している場合における上記固体高分子型燃料電池のアノードへ供給するガス量の増加を、間欠的に行なわせるようにしてあるので、固体高分子型燃料電池のアノード側のガス流路へ供給されるガス圧を間欠的に変化させることができて、該アノード側のガス流路を閉塞させているドレンを効率よく排出させることができる。
(3)アノード入口側に燃料ガスを供給するための燃料ガスラインを接続し、且つアノード出口側にアノードオフガスを排出するためのアノードオフガスライン接続してある固体高分子型燃料電池における上記アノードオフガスラインと燃料ガスラインとを、リサイクルブロワを備えたアノードオフガスリサイクルラインで接続し、更に、固体高分子型燃料電池より出力される電池電圧を監視して検出した該電池電圧と設定電池電圧とを比較して検出した電池電圧が設定電池電圧よりも低下していると判断すると、上記リサイクルブロワを運転させ、更に該リサイクルブロワを間欠運転させる機能を有する制御器を備えてなる構成を有する固体高分子型燃料電池発電装置とすることにより、上記(1)(2)と同様の効果を得ることができ、更に、アノード入口への投入用のガスを別途準備する必要はなく、ランニングコストを抑えることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の固体高分子型燃料電池発電方法及び装置の実施の一形態を示すもので、以下のような構成としてある。
すなわち、図3に示す従来方式と同様に、電解質としてフッ素系のイオン交換膜が用いられている固体高分子電解質膜の両面をカソード(空気極)とアノード(燃料極)の両ガス拡散電極で挟持させてなるセルを、セパレータを介し積層してスタックとし、且つ数セルに1つずつの冷却部を備えてなる構成としてある固体高分子型燃料電池1を設ける。
上記固体高分子型燃料電池1のアノード(図示せず)の入口側には、図示しない改質器、シフトコンバータ、CO除去器(CO選択酸化反応器)を上流側より順に備えてなる燃料処理装置や加湿器を備えて水素リッチな燃料ガス4を供給できるようにしてある燃料ガスライン7を接続する。上記固体高分子型燃料電池1のアノードの出口側には、アノードオフガスライン9を接続する。更に、該アノードオフガスライン9における上記固体高分子型燃料電池1の直後位置となる上流側端部位置と、上記燃料ガスライン7における上記固体高分子型燃料電池1の直前位置となる下流側端部位置とを、途中にリサイクルブロワ21を備えたアノードオフガスリサイクルライン20にて接続して、上記リサイクルブロワ21の運転時には、固体高分子型燃料電池1のアノードよりアノードオフガスライン9へ排出されるアノードオフガス8の一部が、図1に二点鎖線で示す如く、アノードオフガスリサイクルライン20へ取り出されて循環させられて、燃料ガスライン7を通し上記固体高分子型燃料電池1へ供給される燃料ガス4とともにアノードの入口側へ投入されるようにしてある。
なお、図示してはいないが、上記固体高分子型燃料電池1のカソードの入口側には、酸化ガスとしての空気が、圧縮器(空気ブロワ)で圧縮された後、加湿器を経てから供給されるようにしてあり、これにより、上記固体高分子型燃料電池1にて、アノード側に供給される燃料ガス4中の水素と、カソード側に供給される空気中の酸素とを電気化学反応させて発生する起電力を取り出すことができるようにしてあるものとする。又、上記固体高分子型燃料電池1の冷却部に冷却水を循環させる冷却機構も備えてあるものとする。
更に、固体高分子型燃料電池1より出力される電池電圧(直流電圧)を常時監視すると共に、検出される電池電圧に応じて上記リサイクルブロワ21へ指令を与える制御器22を備える。
上記制御器22は、たとえば、図2に示す如き制御則に従って上記リサイクルブロワ21の運転を制御する機能を有するものとする。すなわち、上記制御器22は固体高分子型燃料電池1より出力される電池電圧の監視を常時行ない、或る時点において上記固体高分子型燃料電池1より出力されて上記制御器22にて検出される電池電圧(以下、検出電池電圧という)と、該時点における固体高分子型燃料電池1に設定してある運転条件から本来出力されるべき電池電圧(以下、設定電池電圧という)とを比較して、上記検出電池電圧が設定電池電圧よりも低下しているか否かを判断する(ステップ1:S1)。なお、上記設定電池電圧は、固体高分子型燃料電池1の運転時に生じる多少の電圧変動は許容できるよう電池電圧の許容範囲の下限値として設定するようにすればよい。
上記ステップ1にて検出電池電圧が設定電池電圧よりも低下していると判断された場合には、リサイクルブロワ21へ起動指令を与える(ステップ2:S2)。次に、上記リサイクルブロワ21の起動と同時に作動が開始されるようにしてある運転タイマ部に予め設定されている運転時間のカウントを行い(ステップ3:S3)、該設定された運転時間が経過すると、上記リサイクルブロワ21へ停止指令を発するようにする(ステップ4:S4)。その後、上記リサイクルブロワ21の停止と同時に作動が開始されるようにしてある停止タイマ部に予め設定されている停止時間のカウントを行ない(ステップ5:S5)、該設定された停止時間が経過すると、上記ステップ1へ戻って再び検出電池電圧と設定電池電圧との比較を行なうようにしてある。
一方、上記ステップ1にて検出電池電圧が設定電池電圧に達している場合には何ら処理を行わず、固体高分子型燃料電池1より出力される電池電圧の監視を継続するようにしてある。
上記運転タイマ部と停止タイマ部にそれぞれ設定する運転時間と停止時間としては、たとえば、運転時間を2分間とし、停止時間を3分間として設定するようにすればよい。
上記本発明の固体高分子型燃料電池発電装置によれば、運転中に固体高分子型燃料電池1内にてアノード側に供給された燃料ガス4中の水蒸気分が凝縮してドレンが発生し、このドレンによりアノード側のガス流路が閉塞されるようになると、このガス流路の閉塞に伴って固体高分子型燃料電池1より出力される電池電圧が低下(変動)する。この電池電圧の低下は、上記制御器22にて検出電池電圧が設定電池電圧よりも低くなることで直ちに検出され、図2に示した如き制御則に基づいて制御器22からの指令によりリサイクルブロワ21が直ちに起動される。
このリサイクルブロワ21の起動により、固体高分子型燃料電池1のアノードよりアノードオフガスライン9へ排出されるアノードオフガス8の一部が、図1に二点鎖線で示す如く、アノードオフガスリサイクルライン20を経て燃料ガスライン7を通して固体高分子型燃料電池1へ供給される燃料ガス4へ投入される。このため、上記固体高分子型燃料電池1のアノードの入口側へは、燃料ガス4に加えて上記アノードオフガスリサイクルライン20を経て導かれるアノードオフガス8の一部が強制的に投入されて一緒に供給されるようになるため、供給されるガスのガス圧が高められるようになる。このためガス圧の高められたガスがアノードへ供給されることで、上記固体高分子型燃料電池1のアノード側のガス流路を閉塞させていたドレンは速やかに下流側へ吹き飛ばされて排除されるようになる。
万一、上記リサイクルブロワ21の起動から停止までの一回の運転、すなわち、運転タイマ部に設定された2分間の運転によりアノードオフガス8が、固体高分子型燃料電池1のアノード入口側へ投入されてアノード側へ供給されるガスのガス圧を増加させるようにすることができても、アノード側のガス流路を閉塞させているドレンを排除することができない場合には、検出電池電圧が設定電池電圧まで回復されない虞が生じる。この場合には、上記制御器22にて図2に示したステップ1からステップ5の手順でリサイクルブロワ21の制御が繰り返されるため、上記リサイクルブロワ21は、5分間のうち2分間運転状態となるように間欠運転される。このため、アノードオフガス8のアノード入口側への投入が間欠的に行なわれることにより、固体高分子型燃料電池1のアノードのガス圧が高められて、該アノード側のガス流路を閉塞させていたドレンは効率よく吹き飛ばされて排除されるようになる。
このように、本発明の固体高分子型燃料電池発電方法及び装置によれば、たとえ、燃料ガス4中に含まれている水蒸気分が凝結して発生するドレンが固体高分子型燃料電池1内でアノード側のガス流路を閉塞しても、該アノード側のガス流路を閉塞させているドレンを速やかに除去できる。したがって、固体高分子型燃料電池1の電池温度が低い場合、供給される燃料ガス4の流量が少ない場合、電池構成材料や流路構造の特性上、ドレンが発生し易い場合等であっても、電池電圧の不安定性を改善することができる。
又、上記リサイクルブロワ21は間欠運転するようにしてあることから、固体高分子型燃料電池1のアノード側のガス流路へ供給するガス圧を間欠的に変化させることができて、該アノード側のガス流路を閉塞させているドレンを効率よく排出させることができる。又、連続運転する場合に比して運転に要するランニングコストを抑えることができる。
更に、上記固体高分子型燃料電池1のアノード側のガス流路が閉塞された場合に、該アノードへ供給されるガス圧を高めるためにアノードオフガス8をリサイクルさせて用いるようにしてあることから、そのためのガスを別途準備する必要はなく、このことによってもコストを削減できる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、制御器22の指令によるリサイクルブロワ21の運転は、アノード側のガス流路内を閉塞させているドレンの排出を促す効率や、該リサイクルブロワ21の運転に要するランニングコストの面からは間欠的に運転させることが望ましいが、上記アノード側のガス流路を閉塞させているドレンが排出されて、検出電池電圧が設定電池電圧に戻るまでリサイクルブロワ21を連続運転させるようにしてもよい。固体高分子型燃料電池1のアノードへ供給されるガス圧を高めるためのガスとしては、アノードにおける燃料電池反応を阻害する虞のないガスであれば、アノードオフガス8以外のいかなるガスを用いるようにしてもよい。その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の固体高分子型燃料電池発電方法及び装置の実施の一形態を示す概要図である。 図1の装置における制御器によるリサイクルブロワの制御則の一例のフローを示す図である。 従来提案されている固体高分子型燃料電池を用いた発電装置の一例を示す概要図である。
符号の説明
1 固体高分子型燃料電池
4 燃料ガス
7 燃料ガスライン
8 アノードオフガス
9 アノードオフガスライン
20 アノードオフガスリサイクルライン
21 リサイクルブロワ
22 制御器

Claims (2)

  1. 固体高分子型燃料電池より出力される電池電圧を制御器で常時監視して検出した電池電圧が設定電池電圧よりも低下している場合に、アノードオフガスリサイクルラインに備えたリサイクルブロワを運転させて、上記固体高分子型燃料電池より排出されるアノードオフガスの一部を、固体高分子型燃料電池のアノードの入口側へ導くようにし、上記リサイクルブロワを間欠的に運転してアノードオフガスの一部を間欠的にアノード入口へ強制的に投入させることにより該アノードへ供給するガス量を増加させて、アノード側のガス流路のドレンを排除させることを特徴とする固体高分子型燃料電池発電方法。
  2. アノード入口側に燃料ガスを供給するための燃料ガスラインを接続し、且つアノード出口側にアノードオフガスを排出するためのアノードオフガスライン接続してある固体高分子型燃料電池における上記アノードオフガスラインと燃料ガスラインとを、リサイクルブロワを備えたアノードオフガスリサイクルラインで接続し、更に、固体高分子型燃料電池より出力される電池電圧を監視して検出した該電池電圧と設定電池電圧とを比較して検出した電池電圧が設定電池電圧よりも低下していると判断すると、上記リサイクルブロワを運転させ、更に該リサイクルブロワを間欠運転させる機能を有する制御器を備えてなる構成を有することを特徴とする固体高分子型燃料電池発電装置。
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