JP5119539B2 - 水蒸気センサおよび製造方法、水蒸気測定装置、蒸散量測定方法 - Google Patents
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Description
さて、生産物の品質の向上を図ることの1つに、果実や野菜の高糖度化がある。この高糖度、高品質の果実等を得るためには、水の管理が欠かせない。これは、果樹等に与える水分を少なめにして、水ストレスを果樹等に与えることにより、高糖度、高品質の果実等が得られるからである。
適切な水の管理を行うためには、植物からの蒸散される水分を検出することが必要である。この植物からの蒸散を検出できれば、植物に与える水ストレスを管理することが容易になる。しかしながら、この植物から蒸散される水分を検出するための適切なセンサが現在提供されていない。
水蒸気センサでは、前記薄膜は側鎖にフッ素置換基を有する高分子材料であることが望ましい。
前記対向電極は、平行方向に一定のギャップを有して配置されていることが望ましい。
この水蒸気センサの電極に電圧を印加し、その際流れる電流量から、水蒸気センサにおける水蒸気量を検出することを特徴とする水蒸気測定装置も本発明である。この水蒸気測定装置を用いて、葉の気孔から蒸散する水分を検出する植物の蒸散量測定方法において、前記水蒸気センサを、電極面とは反対の面を植物の葉の裏面に接着させて、葉の気孔から蒸散する水分を検出するとよい。
図1は、本発明で提案する水蒸気センサ120を用いて、葉110の裏側(気孔がある側)に水蒸気センサ120を取りつけ、葉の気孔から蒸散される水分を検出する装置構成の概略を示す図である。
葉110の裏側に取り付けられた水蒸気センサ120からの信号を、電圧源と電流測定とが一体となっている計測器140により検出する。そのデータをコンピュータ150で記録する。同時に、周囲環境の温度・湿度センサ130からのデータを、コンピュータ150に記録し、2つのデータの相関解析から、葉110からの蒸散量を求める。
さて、このようにして、植物から蒸散される水分を検出するための水蒸気センサ120の条件として、以下のことが必要である。
(1)多量に使用して、使い捨てにできるために、きわめて低コストで製作できること
(2)葉に取り付けるために、柔軟性を有し、軽量で、適切なサイズであること
(3)葉からの蒸散水分のみを選択的に検出できること
(4)蒸散水分を検出するために、高速応答性・高感度であること
(5)低電圧・低電力で駆動できること
以下に説明する水蒸気センサは、これらの条件に適したセンサである。
作成した半導体基板124の表面に対向電極126を作成し、リード線128を取り付ける。対向電極126は、半導体基板の表面に平行方向に一定のギャップを有して配置されている。用いる電極の材料としては、半導体に電荷を輸送するキャリアがホールであるp型半導体を用いる場合、半導体層とのオーミック接触をとるために仕事関数が大きい金属を用いることが望ましい。また、半導体に電荷を輸送するキャリアがエレクトロンであるn型半導体を用いる場合は、仕事関数が小さい金属を用いることが望ましい。
水蒸気センサ120の取付けには、クリップ状の装着器具の先端の内側に水蒸気センサ120を取り付け、クリップで植物の葉を挟みこむように装着してもよい。クリップで留めている様子を図4に示す。
図4において、金属性のクリップ160には、リード線128が取り付けられており、2つのクリップ160は対向電極126それぞれと葉110を挟むようにしている。2つのクリップ160は水蒸気センサ120の対向電極がない側を葉110の裏側に密着させて保持するとともに、対向電極126に電圧を印加して、水蒸気センサ120に流れる電流を測定することも行っている。この場合は、図2のように対向電極126にはリード線128は取り付けられていない。
まず、図5(a)に示すように、基板122と、溶媒溶解性を有する有機半導体材料を溶解した有機半導体溶液(半導体インク)とを用意する。
基板122は、多孔質で、耐溶媒性があり、かつ柔軟性を有する材料が用いられる。この候補として、側鎖にフッ素置換基を有する高分子材料が望ましい。例えば、ポリビニリデンフルオライドや、ポリテトラフルオロエチレンなどによる多孔質フィルムなどがあげられる。
多孔質の薄膜基板を、有機半導体溶液に浸漬させることで、この孔の内壁を半導体材料でコーティングしているが、内壁の表面が親水性であると、有機半導体材料の親水部(電気が通る部分)が内壁側に、疎水部(例えばアルキル基の部分:電気は通らないが、半導体膜の構造を形成させる役割をなしている)が、内壁表面の外側を向いて、半導体材料が孔の内壁に付着する。これにより、孔の内壁は、有機半導体のコーティングにより疎水性を示すようになる。これで、孔の内壁が疎水性であるがために、その上に水分が付着したとしても離脱しやすくなり、孔の中を通った水分が、孔の中で停滞してしまわず、通り抜けていく。水分が、孔の表面に吸着してしまうと、水蒸気ではなく、センサへの水分吸着量を計測してしまうことになるので、水蒸気センサ(蒸散量センサ)として用いることが難しい。このため、多孔質の薄膜基板の孔の内壁は親水性であることが望ましい。
基材122を親水性を有するようにするための親水処理は特に限定されない。親水性を有する水酸基のようなものを表面に結合させることや、ポリビニルアルコールなどの親水性を有する高分子で表面をコーティングしておくことなどの方法、オゾン処理を施す方法などが考えられる。
このように、溶媒溶解性を有する有機半導体材料を用いることで、簡単に水蒸気センサの有機半導体基板を作成することができる。
また、上述したように、有機半導体材料としては、親水部と疎水部を有することが望ましい。このために、疎水部として、上述の有機半導体材料はアルキル置換基等で修飾されているものが望ましい。
なお、アルキル置換基以外の疎水部としては、アルケニル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシルアルキル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、あるいはこれらの一部もしくは全部がフッ素で置換された修飾基等がある。
溶剤は、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロベンゼンなど、上述の有機半導体材料を、十分に溶解することができるものなら、いかなるものを用いてもかまわない。浸漬させる際の溶液の濃度は、特に限定されない。
基板122を溶液中に浸漬して(図5(b))、半導体付着基板124を作成する(図5(c))。
用いる電極の材料としては、半導体に電荷を輸送するキャリアがホールであるp型半導体を用いる場合、半導体層とのオーミック接触をとるために仕事関数が大きい金属を用いることが望ましい。例えば、金や白金等があげられるが、これに限定されるものではない。インジウム、パラジウム、銀、銅等も用いることができる。
また、半導体に電荷を輸送するキャリアがエレクトロンであるn型半導体を用いる場合は、仕事関数が小さい金属を用いることが望ましい。例えば、アルミニウムやカルシウム、インジウム等があげられるが、これに限定されるものではない。
なお、上述では、有機半導体を用いているが、有機無機ハイブリット材料といわれる、ペロブスカイト有機アンモニウム塩RNH3MX4(ここで、Rはアルキル基、Mは2価の金属、Xは塩素または臭素またはヨウ素のいずれか。)などでもよい。具体的な代表的材料としては、(CnH2n+1NH3)PbI4がある(ここで、nは整数)。
なお、間隔が小さいとoff電流が多量に流れてしまい、信号がきたときの電流(on電流)との差がわからなくなってしまい、信号の有無(S/N比)が取れなくなってしまう。一方、間隔が大きくなると、今度はoff電流は低くなるが、on電流は高い電圧をかけないと流れなくなってしまう。
また、平行に対向している電極のそれぞれの電極幅は、特に限定されず、いかなる幅のものを用いても構わない。必要な出力電流量により、適宜調整することが可能である。
電極の厚さも、特に限定されず、いかなる厚さを用いても構わない。
水蒸気センサは、耐久性を確保するために、フィルムなどで覆って使用することも可能である。その際、電極ではさまれた間隙部分とそれの裏面部分は、大気に露出していることが望ましい。
さて、まず、水蒸気センサの蒸散水蒸気応答を評価するため、形状・面積がほぼ同じろ紙及び平均孔径0.45ミクロンの疎水性多孔質樹脂膜を積層したシートを疎水性多孔質樹脂膜が上面になるように配置し、ろ紙を水で湿潤させることで疎水性多孔質樹脂膜を介して水蒸気を自然蒸散させるシステムを作製した。
このシステムによる、疎水性多孔質樹脂膜を介した水蒸気の自然蒸散を調べるため、ろ紙の一端に一定の電圧を印加した電極対を接触させておき、さらに、湿度計をフッ素樹脂表面及び容器の外部に設置した状態でろ紙の一端に極少量の水滴を滴下し、ろ紙の湿潤の程度を示す電気伝導度の変化とシート表面及び測定環境の湿度の時間変化を室温・大気環境下で同時測定した。その結果を図6に示す。
室内環境の湿度がほぼ一定値を示すのに対し(図6(a)参照)、シート表面の湿度はろ紙の湿潤に伴う電気伝導度の変化(図6(b)参照)に応じた変化(図6(a)参照)を示したことから、ろ紙に浸透した水分が疎水性多孔質樹脂膜を通して水蒸気となって自然蒸散することが確認された。
厚さ125ミクロン、平均孔径0.45ミクロン、空隙率約75%の表面親水性のフッ素樹脂製多孔質膜(ミリポア社製親水性デュラポア膜)を重量濃度0.01%のポリ(3−n−ヘキシルチオフェン)のクロロホルム溶液に浸漬した後、クロロホルムを乾燥除去することで、高分子半導体をコートした多孔質膜を作製した。この膜の片方の表面に金属製のシャドウマスクを介し、20ミクロンの間隔で平行に幅100ミクロン、長さ5ミリメートル、厚さ0.3ミクロンの金電極対(対向電極)を真空蒸着で形成することで水蒸気センサ1を作製した。
このようにして作製した水蒸気センサ1を、上述のろ紙及び平均孔径0.45ミクロンの疎水性多孔質樹脂膜を積層したシートの疎水性多孔質樹脂膜上に金電極を形成した面と反対の面を接触させるように配置した。
次に、水蒸気センサ1の金電極対に1Vの電圧を連続的に印加しながら室内大気中に暴露し、室内の温湿度の変化と水蒸気センサ1の出力電流値の変化を測定した。図8(a),(b)にその結果を示す。
水蒸気センサ1の出力電流は、室内温湿度の変化(図8(b)参照)に対して10pA程度の僅かな電流値の変化しか示さなかった(図8(a)参照)。このことから、上述の図6で示した水蒸気センサ1の電流値変化が、湿潤したろ紙から蒸散する水蒸気がセンサ裏面から金電極の間隙を透過した量に対応したものであることを確認した。
実施例1と同一の厚さ125ミクロン、平均孔径0.45ミクロン、空隙率約75%の表面親水性のフッ素樹脂製多孔質膜(ミリポア社製親水性デュラポア膜)の片方の表面に金属製のシャドウマスクを介し、20ミクロンの間隔で平行に幅100ミクロン、長さ5ミリメートル、0.3ミクロンの厚みを持つ金電極対(対向電極)を真空蒸着により形成した。
このセンサを実施例1と同様に、ろ紙、及び平均孔径0.45ミクロンの疎水性多孔質樹脂膜を積層したシートの疎水性多孔質樹脂膜上に、金電極を形成した面と反対の面を接触させるように配置した。金電極対に1Vの電圧を連続的に印加した状態で、ろ紙に極少量の水滴を滴下し湿潤させ、疎水性多孔質樹脂膜を介して上昇する水蒸気に対する出力電流値の変化を測定した結果、電流値の変化はまったく観測されなかった。このことから、実施例1の図7(a)の水蒸気センサ1からの水蒸気による電流値の変化は、フッ素樹脂多孔質膜が高分子半導体材料で被覆された効果によるものであることを確認した。
厚さ125ミクロン、平均孔径0.45ミクロン、空隙率約75%の表面疎水性のフッ素樹脂製多孔質膜(ミリポア社製疎水性デュラポア膜)を、実施例1と同様に重量濃度0.01%のポリ(3−n−ヘキシルチオフェン)のクロロホルム溶液に浸漬した後、クロロホルムを乾燥除去することで高分子半導体をコートした多孔質膜を作製した。この膜の片方の表面に金属製のシャドウマスクを介し、20ミクロンの間隔をもたせて平行に幅100ミクロン、長さ5ミリメートル、0.3ミクロンの厚みを持つ金電極対(対向電極)を真空蒸着で形成することで水蒸気センサを作製した。
作製した水蒸気センサ2を、実施例1の場合と同様に、ろ紙、及び平均孔径0.45ミクロンの疎水性多孔質樹脂膜を積層したシートの疎水性多孔質樹脂膜上に金電極を形成した面と反対の面を接触させるように配置した。
水蒸気センサ2の金電極対に、1Vの電圧を連続的に印加した状態で、ろ紙に極少量の水滴を滴下し湿潤させ、疎水性多孔質樹脂膜を介して上昇する水蒸気に対する水蒸気センサ2の出力電流値の変化、およびろ紙の湿潤の程度を示す伝導度の時間変化を一定の時間間隔で同時測定した。その結果を図9(a),(b)に示す。
実施例1で用いたのと同素材で厚さ125ミクロン、平均孔径0.1ミクロン、空隙率約80%をもつ表面親水性のフッ素樹脂製多孔質膜(ミリポア社製親水性デュラポア膜)を、実施例1と同様に重量濃度0.01%のポリ(3−n−ヘキシルチオフェン)のクロロホルム溶液に浸漬した後、クロロホルムを乾燥除去することで、高分子半導体をコートした多孔質膜を作製した。この膜の片方の表面に金属製のシャドウマスクを介し、20ミクロンの間隔で平行に幅100ミクロン、長さ5ミリメートル、0.3ミクロンの厚みを持つ金電極対(対向電極)を真空蒸着で形成することで水蒸気センサ3を作製した。
水蒸気センサ3は、実施例1の水蒸気センサ1と同様に、図10(b)に示されるろ紙の湿潤の変化に対応した蒸散水蒸気量の増減に対応した電流値の変化(図10(a)参照)が確認されたが、出力電流値は実施例1の平均孔径0.45ミクロンの表面親水性フッ素樹脂多孔質膜を用いた水蒸気センサ1(図7(a)参照)に比べて小さかった。
厚さ80ミクロン、平均孔径0.45ミクロン、空隙率約80%の表面親水性のフッ素樹脂製多孔質膜(ミリポア社製オムニポア膜)を、実施例1と同様に重量濃度0.01%のポリ(3−n−ヘキシルチオフェン)のクロロホルム溶液に浸漬した後、クロロホルムを乾燥除去することで、高分子半導体をコートした多孔質膜を作製した。この膜の片方の表面に金属製のシャドウマスクを介し、20ミクロンの間隔で平行に幅100ミクロン、長さ5ミリメートル、厚さ0.3ミクロンの金電極対(対向電極)を真空蒸着で形成することで水蒸気センサ4を作製した。
実施例1と同様に、作製した水蒸気センサ4を、ろ紙及び平均孔径0.45ミクロンの疎水性多孔質樹脂膜を積層したシートの疎水性多孔質樹脂膜上に、金電極を形成した面と反対の面を接触させるように配置した。水蒸気センサ4の金電極対に、1Vの電圧を連続的に印加した状態で、ろ紙に極少量の水滴を滴下し湿潤させ、疎水性多孔質樹脂膜を介して上昇する水蒸気に対する水蒸気センサ4の出力電流値の変化、およびろ紙の湿潤の程度を示す伝導度の時間変化を一定の時間間隔で同時測定した。
実施例3で用いたものと同素材の、厚さ80ミクロン、平均孔径0.1ミクロン、空隙率約80%の表面親水性のフッ素樹脂製多孔質膜(ミリポア社製オムニポア膜)を、実施例1と同様に、重量濃度0.01%のポリ(3−n−ヘキシルチオフェン)のクロロホルム溶液に浸漬した後、クロロホルムを乾燥除去することで、高分子半導体をコートした多孔質膜を作製した。この膜の片方の表面に金属製のシャドウマスクを介し、20ミクロンの間隔で平行に幅100ミクロン、長さ5ミリメートル、厚さ0.3ミクロンの金電極対(対向電極)を真空蒸着で形成することで水蒸気センサ5を作製した。
実施例4の水蒸気センサ4と同様に、図12(b)に示されるろ紙の湿潤の変化、すなわち、蒸散水蒸気量の増減に対応した電流値の変化が図12(a)に確認された。しかし、出力電流値は、厚さ80ミクロン、平均孔径0.45ミクロンの表面親水性フッ素樹脂多孔質膜を用いた水蒸気センサ4(図10(a)参照)に比べて小さかった。
実施例3で用いたものと同素材の厚さ80ミクロン、平均孔径1ミクロン、空隙率約80%の表面親水性のフッ素樹脂製多孔質膜(ミリポア社製オムニポア膜)を、実施例1と同様に重量濃度0.01%のポリ(3−n−ヘキシルチオフェン)のクロロホルム溶液に浸漬した後、クロロホルムを乾燥除去することで、高分子半導体をコートした多孔質膜を作製した。この膜の片方の表面に金属製のシャドウマスクを介し、20ミクロンの間隔で平行に幅100ミクロン、長さ5ミリメートル、厚さ0.3ミクロンの金電極対(対向電極)を真空蒸着で形成することで水蒸気センサ6を作製した。
実施例4の水蒸気センサ4と同様に、図13(b)に示されるろ紙の湿潤の変化に対応した、蒸散水蒸気量の増減に対応した出力電流値の変化が確認されたが(図13(a))、水蒸気センサ4(図11参照)と比較して、平均孔径の大きいフッ素樹脂膜を母材とした場合には蒸散水蒸気量の増減に対応した電流値の変化が小さくなった。
なお、本発明は、以上の実施例に限定されることなく、本発明の技術範囲にしたがって種々の設計変更をすることができる。
Claims (7)
- 有機半導体材料が付着した多孔質の柔軟性を有する薄膜の片方の表面に対向電極を形成させた水蒸気センサであって、有機半導体材料が付着する前の薄膜の多孔質の孔の内壁表面は、親水性を有し、付着される有機半導体材料は、親水部と疎水部とを有するものであることを特徴とする水蒸気センサ。
- 請求項1に記載の水蒸気センサにおいて、前記薄膜は、側鎖にフッ素置換基を有する高分子材料であることを特徴とする水蒸気センサ。
- 請求項1又は2に記載の水蒸気センサにおいて、前記対向電極は、平行方向に一定のギャップを有して配置されていることを特徴とする水蒸気センサ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水蒸気センサにおいて、前記有機半導体材料は溶媒溶解性を有するものであることを特徴とする水蒸気センサ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の水蒸気センサの製造方法において、多孔質の薄膜基材を有機半導体材料の溶液に浸漬させることで、該有機半導体材料を多孔質中に浸透させて、薄膜基材に付着させ、該薄膜基材の片方の表面に対向電極を形成することを特徴とする水蒸気センサの製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の水蒸気センサの電極に電圧を印加し、その際流れる電流量から、水蒸気センサにおける水蒸気量を検出することを特徴とする水蒸気測定装置。
- 葉の気孔から蒸散する水分を検出する植物の蒸散量測定方法において、請求項6に記載の水蒸気測定装置の前記水蒸気センサを、電極面とは反対の面を植物の葉の裏面に密着するように取り付けて、葉の気孔から蒸散する水分を検出することを特徴とする蒸散量測定方法。
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