JP5118835B2 - 吸収式冷凍装置 - Google Patents

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Description

この発明は、吸収式冷凍機能により冷水の冷却または温水の加温を行うようにした装置(この発明において、吸収式冷凍装置という)であって、特に、こうした熱負荷に供給する熱容量を大きくした吸収式冷凍装置に関するものである。
吸収式冷凍機能として、例えば、吸収剤を臭化リチウム、冷媒を水として混合した臭化リチウム水溶液などの吸収液を用いたる吸収式冷凍機装置が周知であり、一般的な熱容量により冷水を冷却する構成の得る冷水供給型の吸収式冷凍機装置として、図7のような吸収式冷凍装置100の構成(以下、第1従来技術という)が、後記特許文献1により開示されている。
なお、この第1従来技術の構成の場合には、点線で示した管路18・19と開閉弁V5・V6とが無く、また、(温水入口)(温水出口)が無く、符号22aが冷水のみになっているものである。
そして、以下に説明する各図において、同一の符号で示す部分は、いずれかの図によって説明する同一符号の部分と同一の機能を有する部分である。
図7の構成において、まず、吸収液の循環系を、吸収器5の底部に溜っている低濃度の吸収液5aを起点として説明すると、吸収液5aは、ポンプ13により、管路9を経て、高温再生器1に入り、吸収液1aとして貯留される。高温再生器1は、バーナーなどの加熱器31で加熱しているので、吸収液1aに中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった中濃度の吸収液1cと、冷媒蒸気1bとに分離する。
なお、加熱器31は、燃料供給口から供給される燃料31aと、送風機31bからの空気量とを、流量調整弁V21、すなわち、燃料制御弁V21で調整して供給するとともに、点火器31cにより点火されて、加熱を行うように構成してある。
そして、高温の吸収液1cは、管路10から、高温側熱交換器7に入り、管路9を通る吸収液5aに熱を与えて放熱し、温度が低下した後、管路10を経て、低温再生器2に入る。低温再生器2では、管路14から送り込まれた冷媒蒸気1bが放熱管2Aを加熱しているので、この加熱により吸収液1cに含まれている冷媒が蒸発して、高温になった高濃度の吸収液2aと、冷媒蒸気2cとに分離する。
高温の吸収液2aは、管路11から、低温側熱交換器6に入り、管路9を通る吸収液5aに熱を与えて放熱し、中温になった後、管路11を経て、吸収器5内に吸収液5bとして散布される。吸収器5内の冷却管5Aは、管路23から供給される冷却用水23aによって冷却されているので、散布された吸収液5bは、冷却管5Aに沿って流下する際に、隣接する蒸発器4から入ってくる冷媒蒸気4bを吸収して稀薄化し、低温で濃度の希薄な吸収液5aに戻り、吸収液の一巡が終えるという吸収液循環を繰り返すものである。
次に、冷媒の循環系を、吸収器5に入った冷媒蒸気4bを起点にして説明すると、冷媒蒸気4bは、上記の吸収液の循環系で説明したように、吸収器5内に分散された高濃度の吸収液5bに吸収されて、吸収液5aの中に入り、高温再生器1で冷媒蒸気1bになる。冷媒蒸気1bは、管路14を経て、低温再生器2の放熱管2Aに入り、中間濃度の吸収液1cに熱を与えて放熱し、凝縮して冷媒液2bになった後、管路14Aを経て、凝縮器3の底部に入る。
凝縮器3では、隣接する低温再生器2から入ってくる冷媒蒸気2cを、凝縮器3内の冷却管3Aを通る冷却用水23aで冷却して凝縮し、低温の冷媒液3aにする。低温の冷媒液3aは、冷媒液2bと合流し、管路15から蒸発器4に入り、蒸発器4の底部に溜まって冷媒液4aになる。
低温の冷媒液4aは、ポンプ20によって、管路16から蒸発器4内に散布され、蒸発器4内の熱交換管4Aを通る冷水22aを冷却する。この冷却の際に、冷媒液4aは、冷水22aから熱を吸収して冷媒蒸気4bになった後、隣接する吸収器5に戻り、冷媒の一巡が終えるという冷媒循環を繰り返すものである。
そして、温度検出器TD1で検出した冷水22aの入口側の温度t1と、温度検出器TD2で検出した冷水22aの出口側の温度t2とにもとづいて、冷水22aを所要の温度に制御するために、燃料調整弁V21によって、高温再生器1の加熱器31の加熱量を制御するように構成している。
なお、装置の運転を起動する際には、高温再生器1内の吸収液1aの量が不足して、高温再生器1が空焚きにならぬように、開閉弁V4を開いて、ポンプ20を運転することにより、蒸発器4の底部に溜まっている冷媒液4aを吸収器1の底部に溜まっている吸収液5aとともに、ポンプ13によって高温再生器1に入れている。
上記の第1従来技術による吸収式冷凍装置100の構成では、冷水22aのみを供給するように構成しているが、こうした構成に、冷水22aを供給する冷却運転に代えて、冷水22aを温水22aに変更して供給する加温運転をも行い得るようにした冷温水切換供給型の吸収式冷凍装置100の構成(以下、第2従来技術という)が、後記特許文献1により開示されている。
なお、吸収式冷凍装置100を空調装置に用いた場合には、上記の冷却運転は、主として冷房に用いるので、冷房運転とも呼ばれ、また、上記の加温運転は、主として暖房に用いるので、暖房運転とも呼ばれているが、冷水・温水の用途は、空調用以外の用途、例えば、工業生産における物品の冷却・加温や、商品の冷却・加温などに用いられる場合があるので、この発明では、こうした用途を含めて、「冷却運転」「加温運転」と言うものである。
そして、第2従来技術による冷温水切換供給型の吸収式冷凍装置100構成の場合には、図7に点線で画いてあるように、管路18・管路19と、開閉弁V5・開閉弁V6とを設けてあり、上記の第1従来技術と同様の冷却運転を行う際には、開閉弁V5・開閉弁V6を閉じて行い、上記の加温運転を行う際には、開閉弁V5・開閉弁V6を開いて行うように構成したものである。
つまり、開閉弁V5・開閉弁V6を開いて、高温再生器1で蒸発分離した冷媒蒸気1bと、中間濃度の吸収液1cとを、管路18・管路19により側路して、直接、吸収器5に戻し入れるとともに、冷却用水23aの流通を停止して、低温再生器2・凝縮器3を用いずに、高温再生器1のみの運転によって、吸収液循環と冷媒循環とを行いながら蒸発器4内の熱交換管4Aを通る温水22aを加温する。
そして、温度検出器TD1で検出した温水22aの入口側の温度t1と、温度検出器TD2で検出した温水22aの出口側の温度t2とにもとづいて、温水22aを所要の温度に制御するために、燃料調整弁V21によって、高温再生器1の加熱器31の加熱量を制御するように構成している。
したがって、上記の第1従来技術・第2従来技術の構成は、いずれも、高温再生器1で蒸発させた冷媒蒸気1bにもとづいて、冷水22a・温水22a、すなわち、熱負荷に熱供給を行っているものであり、この熱供給の熱容量、すなわち、熱負荷に対する熱容量は、冷媒蒸気1bを蒸発させるための高温再生器1の加熱容量αによって定まることになるわけである。
また、上記の第1従来技術・第2従来技術による吸収式冷凍装置100の構成に加えて、工業排水などを熱源水とする第2の低温再生器・凝縮器などを設けた吸収式冷凍装置100の構成(以下、第3従来技術という)が、後記特許文献2により開示されている。
ところで、上記の第1従来技術〜第3従来技術の構成において、高温再生器1を起動させて、吸収液1aを所要の温度に上昇させた後の運転では、加熱器31の加熱量を熱負荷に対応させるように、燃料制御弁V21を制御するが、この加熱量が小さい範囲では、加熱器31における燃料ガス31aの不完全燃焼などによる事故を生じ易いため、図9のように、高温再生器1の加熱容量αの25%程度の加熱量までは、熱負荷に比例させるような制御を行うことができない。
このため、例えば、加熱量が加熱容量αの25%程度以下の範囲では、加熱器31の燃料制御弁V21の弁開度γを25%程度にした状態で、点火と消火とをごく短い時間間隔で繰り返して加熱(この発明において、「発停加熱」という)する制御(この発明において、「発停制御」という)を行っている。
そして、図9のように、発停制御により加熱する領域、すなわち、発停制御領域Xの上限を比例制御開始点Y1として、それ以上の領域を熱負荷に対応させた比例制御領域Yとするように構成している。
そして、上記の第1従来技術〜第3従来技術による吸収式冷凍装置100には、上記のような各運転動作のための制御処理を行う部分として、制御部30を設けてあり、具体的には、例えば、図8の制御部30のような構成が周知であり、図8において、制御部30は、マイクロコンピュータによる処理制御器、例えば、市販のCPUボード(CPU/B)を主体にして構成した制御部である。
そして、各部の温度を検出した検出信号、各開閉弁・制御弁の開閉状態・弁開度を検出した検出信号、各ポンプの運転信号などと、入力操作部分36、例えば、キーボードから入力した操作データ・設定データなどを入出力ポート30Aから取り込み、各データを作業用メモリ33に一時的に記憶した各データと、処理用メモリ32に予め記憶した制御処理フローによるプログラムと、データ用メモリ34に予め記憶した所定温度値・所定時間値などの基準値データなどと、計時回路35で計時した経過時間・所定時刻などの時間値データなどとにもとづいて、所要の演算処理などを行って得られる各制御信号を入出力ポート30Aから各制御部分に出力するとともに、作業メモリ33などに記憶している記憶データの内容から所要のものを表示部分37、例えば、液晶画面による表示部に与えて表示するように構成したものである。
そして、上記の第1従来技術〜第3従来技術の構成において、熱負荷に対する熱供給の熱容量を増加させるためには、高温再生器1の吸収液1aを加熱する熱容量を増加させる必要があるので、高温再生器1の加熱器31の有効加熱量を向上させるように加熱構成を改良した構成(以下、第4従来技術という)が試みられており、後記特許文献3・4により開示されている。
特開平6−88654号公報 特開平11−281185号公報 特開平9−14791号公報 特開平10−169903号公報
上記の第1従来技術〜第3従来技術の吸収式冷凍装置100を設置する対象施設などが大型化するなどにより、高温再生器1の加熱容量αを増大させる必要がある場合に、上記の第4従来技術の構成による改良では、装置の構成が複雑高価になるほか、その開発投資がかさみ、装置を簡便安価な構成にして提供し得ないという不都合がある。
また、これらの従来技術における高温再生器1の構成をそのまま大型にしたのでは、上記の発停制御領域Xの領域が大きくなって燃料経費が不経済になるほか、高温再生器1の高さが大きくなり過ぎて、設置場所の建築構造を高構造にする必要があり、需要対象が制限されるなどの不都合が生ずる。
さらに、冷水または温水に熱供給を行う加熱量の変化の過程中に、上記の発停制御領域Xによる加熱量の変動が生じて、熱供給を混乱させてしまうなどの不都合が生ずる。
このため、こうした不都合の無い大熱容量型の吸収式冷凍装置の提供が望まれているという課題がある。
この発明は、上記のような吸収式冷凍機の高温再生器によって吸収液から蒸発させた冷媒蒸気にもとづいて、冷水または温水に熱供給を行う吸収式冷凍装置において、
前記熱供給の熱容量を増大するために、いずれもそれぞれバーナの熱を駆動熱源として動作する複数の前記高温再生器を設ける熱容量増大手段を具備するとともに、
前段の前記高温再生器の前記吸収液と前記冷媒蒸気とを次段の前記高温再生器に与える構成によって、複数の前記高温再生器を直列に接続する直列接続手段と、
前段の前記高温再生器における前記吸収液の液面レベルを次段の前記高温再生器における前記吸収液の液面レベルよりも高くする落差を設けて配置することにより、前記吸収液の流れを容易にする落差配置手段と、
前記直列接続手段は、前段の前記高温再生器における上部側内部と次段の前記高温再生器における底部側内部とを連通する管路を備え
前記熱供給を行う際の、前段の前記高温再生器と次段の前記高温再生器とにそれぞれ備えた各バーナに対する加熱量の制御(以下、供給加熱制御という)のため、
前段の前記高温再生器(以下、前段再生器という)における発停制御領域(以下、前段発停領域という)を超えた比例制御領域における加熱量の範囲と、次段の前記高温再生器(以下、次段再生器1という)における発停制御領域(以下、次段発停領域という)を超えた比例制御領域における加熱量の範囲とを直列させて前記供給加熱制御を行うことにより、前記前段発停領域と前記次段発停領域とによる加熱量の変動を除去する発停領域変動除去手段と、
前記前段再生器による加熱量の増加が、前段発停領域を越えて前段再生器の加熱容量の最高値に達したときに、前記次段再生器の比例制御領域の加熱量による加熱を開始するとともに、前段再生器による加熱量を前記次段発停領域の加熱容量に相当する加熱量だけ低減させることにより、前記次段再生器による加熱に伴う前記供給加熱量の急増を抑制するように前記供給加熱制御を行う急増抑制手段と、
前記低減を行った後に前段再生器により、少なくとも、前記次段再生器による加熱割合が次段発停領域を越えた75%までのところで行う、前段再生器の比例制御領域での前記最高値までの燃焼動作により、再び増加させる加熱と、前記次段再生器の前記比例制御領域での燃焼動作により増加させる加熱とを直列させて前記供給加熱制御を行うことにより、燃焼効率の増大を図る直列比例増加手段と、
を有する制御部を具備した、第1発明と、
上記の第1発明において、
前段の上記の高温再生器の加熱容量を小さく、次段の上記の高温再生器の加熱容量を大きくすることにより、前段の上記の高温再生器の加熱増加から次段の上記の高温再生器の加熱増加への移行を容易にする熱容量差手段を設ける第2発明とにより、
上記の課題を解決したものである。
上記の第1発明または第2発明における上記の熱供給を行うための加熱量の制御、すなわち、供給加熱制御において、
前段の上記の高温再生器、すなわち、前段再生器における発停制御領域、すなわち、前段発停領域を超えた比例制御領域による加熱量の範囲と、次段の上記の高温再生器、すなわち、次段再生器における発停制御領域、すなわち、次段発停領域を超えた比例制御領域による加熱量の範囲とを直列させて上記の供給加熱制御を行うことにより、上記の前段発停領域と上記の次段発停領域とによる加熱量の変動を除去する発停領域変動除去手段を設ける第3発明と、
上記の第3発明において、
上記の前段再生器による加熱量の増加が上記の前段再生器の加熱容量の最高値に達したときに、上記の次段再生器の上記の比例制御領域の加熱量による加熱を開始するとともに、上記の前段再生器による加熱量を上記の次段発停領域の加熱容量に相当する加熱量だけ低減させることにより、上記の次段再生器による加熱に伴う上記の供給加熱量の急増を抑制するように上記の供給加熱制御を行う急増抑制手段と、
上記の低減を行った加熱量を上記の前段再生器の上記の比例制御領域により再び増加させる加熱と、上記の次段再生器の上記の比例制御領域により増加させる加熱とを直列させて上記の供給加熱制御を行う直列比例増加手段と
を設ける第4発明とにより、
上記の課題を解決したものである。
上記の低減を行った加熱量を上記の前段再生器の上記の比例制御領域により再び増加させる加熱と、上記の次段再生器の上記の比例制御領域により増加させる加熱とを直列させて上記の供給加熱制御を行う直列比例増加手段と
を設ける第6の構成とにより、上記の課題を解決したものである。
この発明によれば、複数の高温再生器を設けて、熱負荷に対する熱供給の熱容量を増大しているため、既存の高温再生器をそのまま用いて熱容量を増大し得るので、加熱器を特殊な構成にするなどの複雑に変更することなく、大熱容量型の吸収式冷凍装置を簡便安価に提供し得るという特長がある。
また、前段の高温再生器の吸収液・冷媒蒸気を次段の高温再生器に与え、前段の高温再生器の吸収液液面レベルを次段の高温再生器の吸収液液面レベルよりも高くする落差を設けるなどにより、吸収液・冷媒蒸気の流れを方向づけているので、冷温水機能に対する吸収液・冷媒蒸気の流動を安定に行わせ得るという特長がある。
さらに、前段の高温再生器の熱容量を小さく次段の高温再生器の熱容量を大きくして、前段の高温再生器の発停制御領域を超えた比例制御領域による加熱量の範囲と、次段の高温再生器の発停制御領域を超えた比例制御領域による加熱量の範囲と直列させて、供給加熱量の制御を行っているので、前段・次段の各高温再生器の各発停制御領域による加熱量の変動を除去し得るという特長がある。
また、上記の直列させる際に、前段の高温再生器による加熱量を、次段の発停制御領域の加熱容量に相当する加熱量だけ低減した後に、前段の高温再生器の比例制御による加熱量によって再び増加させる加熱と、次段の高温再生器の比例制御領域による加熱とを直列させているため、次段の発停制御領域の加熱容量の重なり部分による加熱量の急増を無くするとともに、装置の省エネルギー運転を行い得るなどの特長がある。
この発明を実施するための最良の形態とする構成を図1〜図6の実施例1〜実施例3などによって説明する。なお、図1〜図6の構成において、図7〜図9の構成と同一符号で示す部分は、図7〜図9により説明した同一符号の部分と同一の機能をもつ部分であり、制御部30は図8の制御部30を用いて構成してある。
以下、図1〜図3により実施例1を説明する。なお、この実施例1は、上記の第1従来技術の構成、すなわち、冷水供給型の吸収式冷凍装置100、または、上記の第2従来技術の構成、すなわち、冷温水切換供給型の吸収式冷凍装置100に、この発明を適用して構成したものなので、上記の第1従来技術の構成に適用した場合には、管路18・管路19・開閉弁V5・開閉弁V6が無く、上記の第2従来技術の構成に適用した場合には、これらが設けてあるものとする。
そして、この実施例1の構成が、上記の第1従来技術の構成、または、第2従来技術の構成と異なる箇所は、次の箇所である。つまり、図1において、第1には、複数の高温再生器として、例えば、前段の高温再生器1wと、次段の高温再生器1とを設けることにより、冷水または温水に対する熱供給の熱容量、すなわち、熱負荷に対する熱容量を増大させた箇所である。
第2には、数の高温再生器を直列に接続するために、前段の高温再生器1wの吸収液1awと冷媒蒸気1bwとを次段の高温再生器1に与えるように、前段の高温再生器1wの吸収液1aw・1cwを管路10wで次段の高温再生器1の吸収液1aの部分に導くとともに、前段の高温再生器1wの冷媒蒸気1bwを管路14wで次段の高温再生器1の冷媒蒸気1bの部分に導くように構成した箇所である。
第3には、吸収液の流れを容易にするために、前段の高温再生器1wにおける吸収液1awの液面レベルを次段の高温再生器1における吸収液1aの液面レベルよりも高くする落差、例えば、落差Hを設けて配置した箇所である。
第4には、図1・図2のように、前段の高温再生器1wの加熱量の加熱増加から、次段の高温再生器1の加熱量の加熱増加への移行を容易にするために、前段の高温再生器1wの熱容量βを小さく、次段の高温再生器1の熱容量αを大きく、例えば、図2のように、前段の高温再生器1wの熱容量βを次段の高温再生器1の熱容量αの1/2にして構成した箇所である。
なお、この発明において、加熱量の増加とは、図2のように、前段の高温再生器1wの加熱容量βに対する加熱量%と、次段の高温再生器1の加熱容量αに対する加熱量%とを増加させることを言うものであり、具体的には、前段の高温再生器1wでは、燃料制御弁V21wの弁開度ηを増加させ、また、次段の高温再生器1では、燃料制御弁V21の弁開度γを増加させるものである。
また、次段の高温再生器1は、図7により説明した第1従来技術・第2従来技術の構成における高温再生器1と同様の構成のものであり、前段の高温再生器1wの各部の構成は、高温再生器1の各部の符号と同じ符号の末尾にwの文字を追加して記載したように、高温再生器1の各部の同様の機能をもつ構成であって、各構成部分の容量を小さくしたもので構成してある。
第5には、図3のように、前段の高温再生器1wにおける発停制御領域Xを超えた比例制御領域Yによる加熱量の範囲と、次段の高温再生器1における発停制御領域Xを超えた比例制御領域Yによる加熱量の範囲とを直列させて熱供給を行わせるようにした直列加熱動作を行う構成とすることにより、前段の高温再生器1wにおける発停制御領域Xと次段の高温再生器1における発停制御領域Xとによる加熱量の変動を除去し得るように構成した箇所である。
なお、図3において、各加熱量の%値を示す数値は、図3の◆備考に記載した値である。
ここで、上記の直列加熱動作を行わせるための構成は、図3のように、前段の高温再生器1wの比例制御開始点Y1を次段の高温再生器1の発停制御領域Xの開始点、すなわち、加熱量0%の位置を一致させた組合せ位置から、次段の高温再生器1の加熱量0%の位置を前段の高温再生器1wの比例制御領域Yの線に沿って斜め上方にずらせてゆき、次段の高温再生器1の比例制御開始点Y1が前段の高温再生器1wの比例制御領域Yの最高点、すなわち、加熱量100%と一致するまでの範囲での組合せが可能なわけである。
また、こうした組合せ状態のままでは、重なり部分δの範囲で、前段の高温再生器1wによる加熱と、次段の高温再生器1による加熱とが重畳することになるため、直列加熱動作の移行点φ、すなわち、次段の高温再生器1の比例制御開始点Y1に移行した点から前段の高温再生器1wの加熱量100%の点まで間では、加熱量が急増して、図3の実質的な加熱増加量εのように、段違い状の部分をもつ加熱特性になってしまうわけである。
したがって、必要に応じて、こうした重なり部分δでの加熱量の重畳分を修正する構成として、例えば、移行点φで、前段の高温再生器1wの加熱量%を、次段の高温再生器1の発停制御領域Xの加熱容量、すなわち、次段の高温再生器1の加熱量25%に相当する加熱量だけ低減させた後に、次段の高温再生器1の加熱量100%に相当する点までの間では、前段の高温再生器1wの加熱量%のみで加熱量を増加させてから、次段の高温再生器1の発停制御領域Xの加熱量%による加熱量の増加を行うように構成することができる。
こうした修正を行えば、図3の修正後の加熱増加量ωのように、次段の高温再生器1の比例制御開始点Y1を延長させて、全体の加熱容量を(α+β)まで増加できることになる。
以下、図4により実施例2を説明する。この実施例2の構成が上記の実施例1の構成と異なる箇所は、実施例1で述べた移行点φを加熱増加方向にずらせて、次段の高温再生器1の比例制御開始点Y1が前段の高温再生器1wの比例制御領域Yの最高点、すなわち、加熱量100%と一致するように構成した箇所である。
したがって、実質的な加熱増加量εは、図4のようになり、移行時における加熱量の急増は、重なり部分δの加熱量のみになるが、重なり部分δでの加熱量の重畳分を修正する構成は、例えば、実施例1の場合と同様に行えばよいことになり、また、修正後の加熱増加量ωも同様に、次段の高温再生器1の比例制御開始点Y1を延長させて、全体の加熱容量を(α+β)まで増加できることになるわけである。
以下、図5・図6・図8により実施例3を説明する。この実施例3の構成は、直列加熱動作の移行構成を上記の実施例2と同様の移行構成とし、重なり部分δの加熱量の修正を制御部30によって行うように構成したものである。
なお、図5において、各加熱量の%値を示す数値は、図5の◆備考に記載した値である。
ここで、図8の制御部30によって、図5の〔直列加熱動作の加熱特性〕による加熱動作に移行するまでの動作を説明すると、まず、前段の高温再生器1wと次段の高温再生器1との運転を起動させ、各高温再生器の温度検出器T1・T1wが所定の温度、例えば、100℃になり、各高温再生器の液面検出器E1・E1wによって、吸収液1c・1cwの液面が所定のレベルに保たれ、各部の気圧差によって、吸収液1c・1cwが、それぞれ、下流側に流動し得る状態になり、起動が完了した後に、図6の制御処理フローにもとづく定常制御の処理が行われるように構成したものである。
そして、制御部30は、作業用メモリ33に取り込んだ各部の検出データと、データ用メモリ34に予め記憶した前段の高温再生器1wと次段の高温再生器1との各比例制御開始点Y1などの各データとにもとづいて、処理用メモリ32に予め記憶した図6の制御処理フローのプログラムによって、所要の動作を行うように構成してある。
以下、図6の制御処理フローについて説明する。この制御処理フローは、例えば、装置全体の制御処理を行うメイン処理フローのサブルーチンとして構成されており、例えば、上記の起動が完了した旨のデータ信号、または、入力操作部分36に設けた所定の操作キーを操作した旨のデータ信号を「定常運転移行データ」として、図6の制御処理フローによる動作が行われるように構成してある。
また、加熱動作の目標とする「加熱量データ」は、図1の冷水22aまたは温水22aに対する目標温度として入力操作部分36により設定した設定温度値のデータと、この設定温度値と冷水22aまたは温水22aの現在温度、すなわち、温度検出器TD2の温度t2との温度差に対応して予め実験的に定められ、データ用メモリ34に予め記憶した加熱量のデータとを含むデータで構成してある。
具体的には、図6の制御処理フローにおいて、
◆ステップSP1では、運転データを取り込んで次のステップSP2に移行する。
◆ステップSP2では、運転データが「定常運転移行データ」であるか否かを判別する。「定常運転移行データ」であるときは、次のステップSP3に移行し、そうでないときはメイン処理フローの所定のステップ箇所に移行する。
◆ステップSP3では、「加熱量データ」を取り込んで、次のステップSP4に移行する。
◆ステップSP4では、加熱量を前段の高温再生器1wの比例制御開始点Y1の加熱量にして次のステップSP5に移行する。
◆ステップSP5では、加熱量と温度検出器TD2の温度t2とが「加熱量データ」の値、すなわち、目標値になっているか否かを判別する。目標値になっているときは、メイン処理フローの所定のステップ箇所に移行し、そうでないときは次のステップSP6に移行する。
なお、以後は、所定時間、例えば、10秒毎に、ステップSP1に移行してくる。ステップSP7・SP11・SP14・SP16の場合も同様である。
◆ステップSP6では、加熱量を前段の高温再生器1wの比例制御領域Yの加熱量にして次のステップSP7に移行する。
ここで、このステップに、再びきたときには、その都度、比例制御領域Yの加熱量を漸増させるように処理するものとする。
◆ステップSP7では、ステップSP5と同様の処理を行い、目標値になっているときは、メイン処理フローの所定のステップ箇所に移行し、そうでないときは次のステップSP8に移行する。
◆ステップSP8では、加熱量が前段の高温再生器1wの比例制御領域Yの最高値、すなわち、100%に達しているか否かを判別する。100%に達しているときは、次のステップSP9に移行し、そうでないときはステップSP6に移行する。
◆ステップSP9では、加熱量を次段の高温再生器1の比例制御開始点Y1の加熱量にするとともに、所定の低減量、すなわち、前段の高温再生器1wの加熱量を次段の高温再生器1の発停制御領域Xの加熱容量に相当する加熱量だけ低減した後に、次のステップSP10に移行する。
◆ステップSP10では、ステップSP6と同様に、加熱量を前段の高温再生器1wの比例制御領域Yの加熱量にして次のステップSP11に移行する。
ここで、このステップに、再びきたときには、その都度、比例制御領域Yの加熱量を増させるように処理するものとする。
◆ステップSP11では、ステップSP5と同様の処理を行い、目標値になっているときは、メイン処理フローの所定のステップ箇所に移行し、そうでないときは次のステップSP12に移行する。
◆ステップSP12では、ステップSP8と同様の処理を行い、100%に達しているときは、次のステップSP13に移行し、そうでないときはステップSP10に移行する。
◆ステップSP13では、加熱量を次段の高温再生器1の比例制御開始点Y1の加熱量にした後に、次のステップSP14に移行する。
◆ステップSP14では、ステップSP5と同様の処理を行い、目標値になっているときは、メイン処理フローの所定のステップ箇所に移行し、そうでないときは次のステップSP15に移行する。
◆ステップSP15では、加熱量を次段の高温再生器1の比例制御領域Yの加熱量にして次のステップSP1に移行する。
ここで、このステップに、再びきたときには、その都度、比例制御領域Yの加熱量を漸増させるように処理するものとする。
◆ステップSP16では、ステップSP5と同様の処理を行い、目標値になっているときは、メイン処理フローの所定のステップ箇所に移行し、そうでないときは次のステップSP17に移行する。
なお、ステップSP18を経由した後に、このステップにきて、メイン処理フローの所定のステップ箇所に移行する際には、ステップSP18で行った表示を解除するように処理する。
◆ステップSP17では、加熱量が次段の高温再生器1の比例制御領域Yの最高値、すなわち、100%に達しているか否かを判別する。100%に達しているときは、次のステップSP18に移行し、そうでないときはステップSP15に移行する。
◆ステップSP18では、例えば、図8の表示部分37に、加熱量が最高値の運転状態になっている旨の表示を行った後に、次のステップSP15に移行する。
したがって、図5のように、次段の高温再生器1の「発停制御領域X」による動作部分が無くなるので、この発停動作による加熱量の変動がなくなるとともに、前段の高温再生器1wの「発停制御領域X」(25%)の範囲が、全体の加熱容量(α+β)、すなわち、この加熱容量全体を1つの高温再生器でした場合に比べて、実質的には、その1/3の8.3%の範囲に縮小されたことになり、この縮小による当該発停動作による加熱量の変動もなくなるわけである。
ここで、複数の高温再生器を設ける構成を、例えば、3つ以上の高温再生器とする場合には、各高温再生器間の構成と動作を、上記の実施例1における前段の高温再生器1wと次段の高温再生器1と同様にして、順次に直列的に、接続構成するとともに、全ての高温再生器にわたって、図5・図6と同様の直列加熱動作を行わせるように構成すればよいわけである。
つまり、上記の実施例1〜実施例3の構成を要約すると、概括的には、第1には、
吸収式冷凍機の高温再生器、例えば、高温再生器1によって吸収液1aから蒸発させた冷媒蒸気1bにもとづいて、冷水22aまたは温水22a・24aもしくはこれらの両方に熱供給を行う吸収式冷凍装置100において、
上記の熱供給の熱容量を増大するために、複数の上記の高温再生器、例えば、加熱容量βの高温再生器1wと、加熱容量αの高温再生器1を設ける熱容量増大手段
を設けた上記の第1の構成を構成していることになるものである。
また、第2には、上記の第1の構成において、
前段の上記の高温再生器、例えば、高温再生器1wの上記の吸収液1awと上記の冷媒蒸気1bwとを、例えば、管路14W・10Wによって、次段の上記の高温再生器、例えば、高温再生器1に与える構成によって、複数の上記の高温再生器を直列に接続する直列接続手段
を設けた上記の第2の構成を構成していることになるものである。
さらに、第3には、上記の第1の構成、または、上記の第2の構成において、
前段の上記の高温再生器、例えば、高温再生器1wにおける上記の吸収液1aの液面レベルを、次段の上記の高温再生器、例えば、高温再生器1における上記の吸収液1aの液面レベルよりも高くする落差、例えば、落差Hを設けて配置することにより、上記の吸収液の流れを容易にする落差配置手段
を設けた上記の第3の構成を構成していることなるものである。
そして、第4には、上記の第1の構成から上記の第3の構成のいずれかにおいて、
前段の上記の高温再生器の加熱容量、例えば、高温再生器1wの加熱容量βを小さく、次段の上記の高温再生器の熱容量、例えば、高温再生器1の加熱容量αを大きくすることにより、前段の上記の高温再生器、例えば、高温再生器1wの加熱増加から、次段の上記の高温再生器、例えば、高温再生器1の加熱増加への移行を容易にする熱容量差手段
を設けた上記の第4の構成を構成していることになるものである。
また、第5には、上記の第1の構成から上記の第4の構成のいずれかの構成における上記の熱供給を行うための加熱量の制御、すなわち、供給加熱制御において、
前段の上記の高温再生器1w、すなわち、前段再生器1wにおける発停制御領域X、すなわち、前段発停領域Xを超えた比例制御領域Yによる加熱量の範囲と、次段の上記の高温再生器1、すなわち、次段再生器1における発停制御領域X、すなわち、次段発停領域Xを超えた比例制御領域Yによる加熱量の範囲とを直列させて上記の供給加熱制御を行うことにより、上記の前段発停領域Xと上記の次段発停領域Xとによる加熱量の変動を除去する発停領域変動除去手段
を設けた上記の第5の構成を構成していることになるものである。
そして、第6には、上記の第5の構成に加えて、
上記の前段温再生器1wによる加熱量の増加が上記の前段再生器1wの加熱容量の最高値100%に達したときに、上記の次段再生器1の上記の比例制御領域Yの加熱量による加熱を開始するとともに、上記の前段再生器1wによる加熱量を上記の次段発停領域Xの加熱容量に相当する加熱量だけ低減させることにより、上記の次段再生器1による加熱に伴う上記の供給加熱量の急増を抑制するように上記の供給加熱制御を行う急増抑制手段と、
上記の低減を行った加熱量を上記の前段再生器1wの上記の比例制御領域Yにより再び増加させる加熱と、上記の次段再生器1の上記の比例制御領域Yにより増加させる加熱とを直列させて上記の供給加熱制御を行う直列比例増加手段と
を設けた上記の第6の構成を構成していることになるものである。
〔変形実施〕
この発明は次のように変形して実施することを含むものである。
(1)実施例1〜実施例3、または、3つ以上の高温再生器を設ける構成において、前段の高温再生器の加熱容量と、次段の高温再生器の加熱容量とを、同一の加熱容量にするように変更して構成する。
(2)実施例1〜実施例3、または、3つ以上の高温再生器を設ける構成において、前段の高温再生器の加熱容量を大きく、次段の高温再生器の加熱容量を小さくするか、あるいは、前段の高温再生器および次段の高温再生器の加熱容量を同等にして構成する。この場合には、全体の加熱容量からみた前段の高温再生器の発停制御領域の範囲を十分には縮小し得ないが、既存の高温再生器を用いて加熱容量を増大し得るという効果は得られる。
(3)複数の高温再生器を並列に接続するように変更して、加熱容量を増大するように構成する。
(4)実施例1〜実施例3・上記(1)〜(3)の構成を上記の第4従来技術の構成に適用して構成する。
(5)実施例1〜実施例3・上記(1)〜(4)の構成において、前段の高温再生器1の吸収液1cwを次段の高温再生器1に与えるための管路10wの接続位置を、図1に点線で示した管路10wxのように、次段の高温再生器1の吸収液1aの適宜の箇所に変更して構成する。
(6)実施例1〜実施例3・上記(1)〜(5)の構成において、図5・図6における移行後における前段の高温再生器1wの比例制御領域Yによる加熱増加を、図5に太い点線で示した※A箇所のように、次段の高温再生器1を、一旦、比例制御して増加させた後に、行わせるように変更して構成する。
なお、この※A箇所は、図5の構成の場合には、次段の高温再生器1の加熱量75%に相当する点まで移動させことができる。
上記のように、この発明は、吸収式冷凍装置における高温再生器の加熱容量を簡便安価な構成で行い得るほか、前段の高温再生器と次段の高温再生器の各発停制御領域による加熱変動を無くした比例制御により熱負荷に対する加熱量の供給制御を行い得るようにしたものなので、吸収式冷凍装置を利用した用い装置類、例えば、空調装置、製品の製造装置、商品の展示装置においても、同様の効果を発揮し得るものである。
図1〜図6は、この発明の実施例を、また、図7〜図9は従来技術を示し、各図の内容は次のとおりである。
実施例1〜実施例3の全体ブロック構成図 実施例1〜実施例3の要部動作特性図 実施例1の要部動作特性図 実施例2の要部動作特性図 実施例3の要部動作特性図 実施例3の制御処理フロー図 従来技術の全体ブロック構成図 実施例3・従来技術の要部ブロック構成図 従来技術の要部動作特性図
符号の説明
1 高温再生器
1a 吸収液
1aw 吸収液
1b 冷媒蒸気
1bw 冷媒蒸気
1c 吸収液
1cw 吸収液
1w 高温再生器
2 低温再生器
2A 放熱管
2a 吸収液
2b 冷媒液
2c 冷媒蒸気
3 凝縮器
3A 冷却管
3a 冷媒液
4 蒸発器
4A 熱交換管
4a 冷媒液
4b 冷媒蒸気
5 吸収器
5A 冷却管
5a 吸収液
5b 吸収液
6 低温側熱交換器
7 高温側熱交換器
9 管路
10 管路
10w 管路
10wx 管路
11 管路
13 ポンプ
14 管路
14A 管路
14w 管路
15 管路
16 管路
17 管路
18 管路
19 管路
20 ポンプ
21 入口管路
22 出口管路
22a 冷水・温水
23 管路
23a 冷却用水
30 制御部
30A 入出力ポート
31 加熱器
31w 加熱器
31a 燃料
31aw 燃料
31b 送風機
31bw 送風機
31c 点火器
31cw 点火器
32 処理用メモリ
33 作業用メモリ
34 データ用メモリ
35 時計回路
36 入力操作部分
37 表示部分
100 吸収式冷凍装置
E1 液面検出器
E1w 液面検出器
H 落差
T1 温度検出器
T1w 温度検出器
TD1 温度検出器
TD2 温度検出器
t1 温度
t2 温度
V4 開閉弁
V5 開閉弁
V6 開閉弁
V21 流量調整弁・燃料制御弁
V21w 流量調整弁・燃料制御弁
X 発停制御領域
Y 比例制御領域
Y1 比例制御開始点
α 加熱容量
β 加熱容量
γ 弁開度
η 弁開度
φ 移行点

Claims (2)

  1. 吸収式冷凍機の高温再生器によって吸収液から蒸発させた冷媒蒸気にもとづいて、冷水または温水に熱供給を行う吸収式冷凍装置であって、
    前記熱供給の熱容量を増大するために、いずれもそれぞれバーナの熱を駆動熱源として動作する複数の前記高温再生器を設ける熱容量増大手段を具備するとともに、
    前段の前記高温再生器の前記吸収液と前記冷媒蒸気とを次段の前記高温再生器に与える構成によって、複数の前記高温再生器を直列に接続する直列接続手段と、
    前段の前記高温再生器における前記吸収液の液面レベルを次段の前記高温再生器における前記吸収液の液面レベルよりも高くする落差を設けて配置することにより、前記吸収液の流れを容易にする落差配置手段と、
    前記直列接続手段は、前段の前記高温再生器における上部側内部と次段の前記高温再生器における底部側内部とを連通する管路を備え
    前記熱供給を行う際の、前段の前記高温再生器と次段の前記高温再生器とにそれぞれ備えた各バーナに対する加熱量の制御(以下、供給加熱制御という)のため、
    前段の前記高温再生器(以下、前段再生器という)における発停制御領域(以下、前段発停領域という)を超えた比例制御領域における加熱量の範囲と、次段の前記高温再生器(以下、次段再生器1という)における発停制御領域(以下、次段発停領域という)を超えた比例制御領域における加熱量の範囲とを直列させて前記供給加熱制御を行うことにより、前記前段発停領域と前記次段発停領域とによる加熱量の変動を除去する発停領域変動除去手段と、
    前記前段再生器による加熱量の増加が、前段発停領域を越えて前段再生器の加熱容量の最高値に達したときに、前記次段再生器の比例制御領域の加熱量による加熱を開始するとともに、前段再生器による加熱量を前記次段発停領域の加熱容量に相当する加熱量だけ低減させることにより、前記次段再生器による加熱に伴う前記供給加熱量の急増を抑制するように前記供給加熱制御を行う急増抑制手段と、
    前記低減を行った後に前段再生器により、少なくとも、前記次段再生器による加熱割合が次段発停領域を越えた75%までのところで行う、前段再生器の比例制御領域での前記最高値までの燃焼動作により、再び増加させる加熱と、前記次段再生器の前記比例制御領域での燃焼動作により増加させる加熱とを直列させて前記供給加熱制御を行うことにより、燃焼効率の増大を図る直列比例増加手段と、
    を有する制御部を具備した、
    ことを特徴とする吸収式冷凍装置。
  2. 前段の前記高温再生器の加熱容量を小さく、次段の前記高温再生器の加熱容量を大きくすることにより、前段の前記高温再生器の加熱増加から次段の前記高温再生器の加熱増加への移行を容易にする熱容量差手段を具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷凍機装置。
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