以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の化粧板が使用される用途について説明する。図1は、本発明の化粧板が使用される用途を示す図である。
図1(a)から(c)は、本発明の化粧板をドア10のパネル1として使用したものであり、図1(a)はドア10を開戸として、図1(b)はドア10を引戸または吊戸として、図1(c)はドア10を折戸として、それぞれ構成したものである。
また、図1(d)から(g)は、本発明の化粧板を箱物家具20の外板2や棚板3として使用したものであり、図1(d)は箱物家具20を棚として、図1(e)は箱物家具20を箪笥として、図1(f)は箱物家具20を下駄箱として、図1(g)は箱物家具20を台所キャビネットとして、それぞれ構成したものである。
次いで、図2及び図3を参照して、第1実施の形態について説明する。図2(a)は、第1実施の形態における化粧板100の斜視図であり、図2(b)は、芯材110の斜視図である。
図2(a)に示すように、第1実施の形態における化粧板100は、骨格を形成する芯材110と、その芯材110の外面に接着剤などにより貼付される2枚の化粧材120,130とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,130は、化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとが芯材110の端面(図2(a)左側および右側)において接合されている。なお、化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとの接合方法および接合状態については、図4を参照して後述する。
図2(b)に示すように、芯材110は、木材などを梯子状に組み合わせた中空状のフラッシュ構造として構成されている。なお、芯材110はフラッシュ構造として構成されるものに限られず、例えば、無垢材、合板または木質ボード等により中実状に構成しても良く、或いは、ハニカムボード等によりハニカムコア構造として構成しても良い。また、芯材110の材質は木材に限られず、例えば、樹脂材料または金属材料などでも良い。
次いで、図3を参照して、化粧材120,130の詳細構成について説明する。図3(a)は、図2(a)の矢印III方向視における化粧材120の正面図であり、図3(b)は、図2(a)の矢印III方向視における化粧材130の正面図である。
図3(a)に示すように、化粧材120は、化粧層121と、その化粧層121に積層される基材層122とを備えて構成され、接着剤などにより化粧層121が基材層122に貼付されている。
なお、化粧材120は化粧層121と基材層122との二層構造として構成されるものに限られず、更に紙シート等を積層した複数層構造として構成しても良い。また、化粧材120の表面(図3(a)下側)は平面状に限られず、例えば、化粧材120の表面に溝などを加工して模様を施しても良い。
化粧層121は、化粧材120の表面を化粧するものであり、可撓性を有する合成樹脂フィルム又は木材を薄くスライスした化粧単板などにより構成されている。また、基材層122は、化粧材120の基材となり芯材110に貼付されるものであり、ベニヤ又は木質繊維板などにより構成されている。
化粧材120の裏面(図3(a)上側)には、基材層122を略V字状に凹欠して形成される折曲溝123が複数(本実施の形態では、2個)凹設されている。この折曲溝123は、内角αが略90°とされ、折曲溝123の内側へ向けて化粧材120を折り曲げることで、化粧材120を芯材110の角部に対応して貼付できるように構成されている。
なお、折曲溝123の内角αは略90°に限られず、芯材110の外面形状に応じて鋭角または鈍角に変更することで、化粧材120を芯材110の様々な外面形状に対応して貼付することができる。また、例えば、折曲溝123を2つ連設することで、化粧板100の角部に面取りを設けたり、或いは、折曲溝123を3つ以上連設することで、化粧板100の角部にRを設ける(角部を曲面とする)ことができる。
また、化粧材120の端部Xには、化粧材120の裏面から表面へ向かうに連れて外側へ傾斜する傾斜面124が形成されている。この傾斜面124は、傾斜角βが略45°とされ、化粧材120が芯材110に貼付された状態において芯材110の外面に対して傾斜すると共に後述する接合面135(図4(b)参照)と当接するように構成されている。なお、傾斜角βは略45°に限られず、他の角度でも良い。
図3(b)に示すように、化粧材130は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成され、接着剤などにより化粧層131が基材層132に貼付されている。
なお、化粧材130は化粧層131と基材層132との二層構造として構成されるものに限られず、更に紙シート等を積層した複数層構造として構成しても良い。また、化粧材130の表面(図3(b)上側)は平面状に限られず、例えば、化粧材130の表面に溝などを加工して模様を施しても良い。
化粧層131は、化粧材130の表面を化粧するものであり、可撓性を有する合成樹脂フィルム又は木材を薄くスライスした化粧単板などにより構成されている。また、基材層132は、化粧材130の基材となり芯材110に貼付されるものであり、ベニヤ又は木質繊維板などにより構成されている。
化粧材130の裏面(図2(b)下側)には、基材層132を略V字状に凹欠して形成される折曲溝133が複数(本実施の形態では、2個)凹設されている。この折曲溝133は、内角γが略90°とされ、折曲溝133の内側へ向けて化粧材130を折り曲げることで、化粧材130を芯材110の角部に対応して貼付できるように構成されている。
なお、折曲溝133の内角γは略90°に限られず、芯材110の外面形状に応じて鋭角または鈍角に変更することで、化粧材130を芯材110の様々な外面形状に対応して貼付することができる。また、例えば、折曲溝133を2つ連設することで、化粧板100の角部に面取りを設けたり、或いは、折曲溝133を3つ以上連設することで、化粧板100の角部にRを設ける(角部を曲面とする)ことができる。
また、化粧材130の端部Yには、化粧材130の裏面に、基材層132を略V字状に凹欠して形成される接合面形成溝134が凹設されている。この接合面形成溝134は、内角δが傾斜面124の傾斜角βと同等とされ、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材130の端部Yを折り曲げることで、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135(図4(b)参照)が形成されるように構成されている。なお、接合面形成溝134の内角δは傾斜面124の傾斜角βと同等に限られず、傾斜面124の傾斜角βより大きくても良い。
更に、化粧材130の端部Yの縁は、化粧材130の裏面から表面へ向かうに連れて外側へ傾斜すると共に、傾斜角θが略45°とされ、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材130の端部Yを折り曲げた場合に、端部Yが化粧材130の裏面から突出しないように他の領域(両端部Y間の範囲)より薄く構成されている。なお、傾斜角θは略45°に限られず、傾斜角θと接合面形成溝134の内角δとの和が90°以下となれば良い(内角δ+傾斜角θ≦90°)。
次いで、図4を参照して、化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとの接合方法および接合状態について説明する。図4(a)は、化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとを接合する様子を示す図であり、図4(b)は、化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとを接合した状態を示す図である。なお、図4(b)は、図2(a)のIVで示す部分を平面視で拡大した化粧板100の拡大平面図に対応する。
化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとを接合するにあたっては、図4(a)に示すように、まず、芯材110に化粧材130を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材130の端部Yに被せるようにして、芯材110に化粧材120を貼付する。
これにより、図4(b)に示すように、化粧材130の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとが接合される。
また、化粧材130の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとが接合される。
このように、端部同士を重ね合わせて化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとを接合するので、端部同士の接合部に隙間が生じるのを防止することができる。また、化粧層131を介して端部同士を接合するので、例えば、湿気や温度変化により化粧材120の端部X又は化粧材130の端部Yが収縮した場合でも、化粧層131を露出させて、基材層132が露出するのを防止することができる。これにより、化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板100の意匠性を向上させることができる。
また、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材130の端部Yを折り曲げることで接合面135が形成されるので、予め化粧層131に基材層132が積層された化粧材130に接合面135を形成することができる。よって、接合面135を容易に形成できると共に、化粧板130を容易かつ低コストで製造することができる。
ここで、図5を参照して、本実施の形態における化粧板100と、化粧材の端部同士を突き当てて接合した化粧材(以下、「従来の化粧板」と称す。)との相違点について説明する。なお、従来の化粧板は、化粧材の端部を直角に折り曲げ、その折り曲げた部位を突き当てて端部同士を接合したものである。
図5(a)は、図4(b)のVで示す部分を拡大した化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとの接合部の拡大図であり、図5(b)は、従来の化粧板における接合部の拡大図である。なお、図5(a)及び(b)では、本実施の形態における化粧板100と従来の化粧板との相違点を説明するにあたって必要な構成のみに符号を付している。
図5(b)に示すように、従来の化粧板では、化粧材の端部を折り曲げ、その折り曲げた部位を突き当てて端部同士を接合するので、接合部に生じる溝の幅および深さが大きくなり、化粧材の端部同士の接合が目立ち易い。
これに対し、図5(a)に示すように、本実施の形態における化粧板100では、化粧材130の端部Yは折り曲げられるものの、化粧材120の端部Xは折り曲げずに端部同士を接合するので、従来の化粧板と比較して、接合部に生じる溝の幅および深さが小さくなり、化粧材の端部同士の接合が目立ち難くなる。
また、化粧材130の端部Yは折り曲げられるものの、折り曲げられる角度は、傾斜面124の傾斜角βと同等であるので(本実施の形態では、略45°)、化粧材の端部を直角に折り曲げる従来の化粧板と比較して、接合部に生じる溝の幅および深さが更に小さくなり、化粧材の端部同士の接合がより一層目立ち難くなる。
更に、従来の化粧板では、化粧材の端部を折り曲げることで接合部の輪郭が形成されるので、接合部の輪郭が直線状となり難く(例えば、蛇行する)、化粧材の端部同士の接合が目立ち易い。
これに対し、本実施の形態における化粧板100では、化粧材120の端部Xの縁により接合部の輪郭が形成されるので、従来の化粧板と比較して、接合部の輪郭が直線状となり、化粧材の端部同士の接合が目立ち難くなる。
図5(c)は、化粧材130の端部Yの拡大図であり、図5(d)は、図4(b)のVで示す部分を拡大した化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとの接合部の拡大図である。また、図5(e)は、従来の化粧板における化粧材の端部の拡大図であり、図5(f)は、従来の化粧板における接合部の拡大図である。なお、図5(c)から(f)では、本実施の形態における化粧板100と従来の化粧板との相違点を説明するにあたって必要な構成のみに符号を付している。
図5(e)に示すように、従来の化粧板では、本実施の形態における接合面形成溝134に相当する溝の深さが加工のばらつき等により化粧層に達してしまうと、図5(f)に示すように、化粧材の端部を折り曲げた場合に、化粧層の折り曲げられる角度が鋭角となるので、かかる溝の深さが化粧層に達していないもの(図5(f)下側)との違いが顕著となり、化粧材の端部同士の接合が目立ち易い。
これに対し、図5(c)に示すように、本実施の形態における化粧板100では、接合面形成溝134の深さが化粧層131に達してしまうと、図5(d)に示すように、化粧材130の端部Yを折り曲げた場合に、化粧層131の折り曲げられる角度が鋭角となるが、化粧材120の端部Xと化粧材130の端部Yとを重ね合わせて接合するので、化粧材の端部同士の接合が目立ち難くなる。
次いで、図6を参照して、第2実施の形態について説明する。第2実施の形態における化粧板200は、第1実施の形態における化粧板100に対し、化粧材130の端部Yの形状が変更されている。なお、第2実施の形態における化粧板200を説明するにあたって、第1実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図6は、第2実施の形態における化粧板200を示す図であり、(a)は化粧材120の端部Xと化粧材230の端部Yとを接合する様子を、(b)は化粧材120の端部Xと化粧材230の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示している。
第2実施の形態における化粧板200は、芯材110と、その芯材110の外面に貼付される2枚の化粧材120,230とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,230は、化粧材120の端部Xと化粧材230の端部Yとが芯材110の端面において接合されている。
図6(a)に示すように、化粧材230は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材230の端部Yには、化粧材230の裏面(図6(a)左側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材230の端部Yの縁は、化粧材230の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材230の端部Yが折り曲げられた場合に、化粧材230の裏面から突出しないように他の領域(両端部Y間の範囲)より薄く構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材230の端部Yとを接合するにあたっては、図6(a)に示すように、まず、芯材110に化粧材230を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材230の端部Yに被せるようにして、芯材110に化粧材120を貼付する。
これにより、図6(b)に示すように、化粧材230の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材230の端部Yとが接合される。
また、化粧材230の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材230の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材230の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板200の意匠性を向上させることができる。
また、第2実施の形態における化粧板200では、化粧材230の端部Yの縁が化粧材230の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されているので、化粧材230に接合面形成溝134を形成する場合に、端部Yの縁を利用して化粧材230を位置決めしつつ接合面形成溝134を加工することができる。
ここで、図6(c)を参照して、接合面形成溝134の加工方法について説明する。図6(c)は、接合面形成溝134を加工する様子を示す図である。なお、図6(c)では、接合面形成溝134の加工方法を説明するにあたって必要な構成のみに符号を付している。
化粧材230に接合面形成溝134を形成するにあたっては、図6(c)に示すように、化粧材230を工作機械のテーブルTに載置すると共に化粧材230の端部Yの縁を工作機械のガイドGに突き当てて、工具Iにより化粧材230に接合面形成溝134を加工する。
これにより、化粧材230が端部Yの縁を利用して位置決めされる。よって、端部Yの縁に対して直角な化粧材230の裏面に接合面形成溝134を精度良く加工することができる。
次いで、図7を参照して、第3実施の形態について説明する。第3実施の形態における化粧板300は、第1実施の形態における化粧板100に対し、化粧材120の端部Xの形状が変更されている。なお、第3実施の形態における化粧板300を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、第3実施の形態における化粧板300を示す図であり、(a)は化粧材320の端部Xの拡大図を、(b)は化粧材320の端部Xと化粧材130の端部Yとを接合する様子を、(c)は化粧材320の端部Xと化粧材130の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示している。
第3実施の形態における化粧板300は、芯材110と、その芯材110の外面に貼付される2枚の化粧材320,130とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材320,130は、化粧材320の端部Xと化粧材130の端部Yとが芯材110の端面において接合されている。
図7(a)に示すように、化粧材320は、化粧層121と、その化粧層121に積層される基材層122とを備えて構成されている。化粧材320の端部Xには、化粧材320の裏面(図7(a)左側)に、基材層122を略V字状に凹欠して形成される傾斜面形成溝325が凹設されている。この傾斜面形成溝325は、内角εが180°から接合面135の傾斜角(本実施の形態では、接合面形成溝134の内角δ)を差し引いた値と同等とれ、傾斜面形成溝325の内側へ向けて化粧材320の端部Xを折り曲げることで、傾斜面326(図7(b)参照)が形成されるように構成されている。なお、傾斜面形成溝325の内角εは180°から接合面135の傾斜角を差し引いた値と同等に限られず、180°から接合面135の傾斜角を差し引いた値より大きくても良い。
また、化粧材320の端部Xの縁は、化粧材320の裏面(傾斜面形成溝325が形成される基材層122の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Xの厚みは、傾斜面形成溝325の内側へ向けて化粧材320の端部Xが折り曲げられた場合に、化粧材320の裏面から突出しないように他の領域(両端部X間の範囲)より薄く構成されている。
化粧材320の端部Xと化粧材130の端部Yとを接合するにあたっては、図7(b)に示すように、まず、芯材110に化粧材130を貼付すると共に、化粧材320の端部Xを傾斜面形成溝325の内側へ向けて折り曲げて、傾斜面326を形成する。その後、矢印Dで示すように化粧材320の端部Xを化粧材130の端部Yに被せるようにして、芯材110に化粧材320を貼付する。
これにより、図7(c)に示すように、化粧材130の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面326に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面326と接合面135とが重ね合わされて化粧材320の端部Xと化粧材130の端部Yとが接合される。
また、化粧材130の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面326と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材320の端部Xと化粧材130の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材320の端部Xと化粧材130の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板300の意匠性を向上させることができる。
また、第3実施の形態における化粧板300では、傾斜面形成溝325の内側へ向けて化粧材320の端部Xを折り曲げることで傾斜面326が形成されるので、傾斜面326において化粧層121と基材層122との間から水気が侵入するのを防止することができる。よって、化粧層121と基材層122とが剥離するのを予防することができる。
また、化粧材320を折り曲げることで傾斜面326が形成されるので、予め化粧層121に基材層122が積層された化粧材320に傾斜面326を形成することができる。よって、傾斜面326を容易に形成できると共に、化粧板320を容易かつ低コストで製造することができる。
なお、化粧材320の端部Xの縁は化粧材320の裏面に対して直角に形成されるものに限られず、他の形状でも良い。ここで、図7(d)を参照して、他の形状としての一例について説明する。図7(d)は、化粧材320の端部Xの拡大図である。
他の形状としては、例えば、図7(d)に示すように、端部Xの縁を化粧材320の裏面(図7(d)左側)から表面(図7(d)右側)へ向かうに連れて外側(図7(d)上側)へ傾斜させたもの等が例示される。
次いで、図8を参照して、第4実施の形態から第8実施の形態について説明する。まず、図8(a)及び(b)を参照して、第4実施の形態について説明する。第4実施の形態における化粧板400は、第1実施の形態における化粧板100に対し、芯材110の外面形状および化粧材130の端部Yの形状が変更されている。なお、第4実施の形態における化粧板400を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図8(a)及び(b)は、第4実施の形態における化粧板400を示す図であり、(a)は化粧材120の端部Xと化粧材430の端部Yとを接合する様子を、(b)は化粧材120の端部Xと化粧材430の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示している。
第4実施の形態における化粧板400は、芯材410と、その芯材410の外面に貼付される2枚の化粧材120,430とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,430は、化粧材120の端部Xと化粧材430の端部Yとが芯材410の端面において接合されている。
図8(a)に示すように、化粧材430は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材430の端部Yには、化粧材430の裏面(図8(a)左側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材430の端部Yの縁は、化粧材430の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材430の厚みが一定に構成されている。
芯材410の外面には、化粧材120の端部Xと化粧材430の端面Yとが接合される端面に、収容溝411が凹設されている。この収容溝411は、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材430の端部Yを収容可能に形成されている。なお、収容溝411の形状は略矩形状に限られず、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材430の端部Yを収容可能な形状であれば良い。
化粧材120の端部Xと化粧材430の端部Yとを接合するにあたっては、図8(a)に示すように、まず、芯材410に化粧材430を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材430の端部Yに被せるようにして、芯材410に化粧材120を貼付する。
これにより、図8(b)に示すように、化粧材430の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材430の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材430の端部Yが収容溝411内に収容される。
また、化粧材430の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材430の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材430の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板400の意匠性を向上させることができる。
また、第4実施の形態における化粧板400では、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材430の端部Yが収容溝411内に収容されるので、化粧材430の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させることができる。よって、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図8(c)及び(d)を参照して、第5実施の形態について説明する。第5実施の形態における化粧板500は、第4実施の形態における化粧板400に対し、化粧材430の端部Yの形状が変更されている。なお、第5実施の形態における化粧板500を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図8(c)及び(c)は、第5実施の形態における化粧板500を示す図であり、(c)は化粧材120の端部Xと化粧材530の端部Yとを接合する様子を、(d)は化粧材120の端部Xと化粧材530の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示している。
第5実施の形態における化粧板500は、芯材410と、その芯材410の外面に貼付される2枚の化粧材120,530とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,530は、化粧材120の端部Xと化粧材530の端部Yとが芯材410の端面において接合されている。
図8(c)に示すように、化粧材530は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材530の端部Yには、化粧材530の裏面(図8(c)左側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材530の端部Yには、化粧材530の裏面であって接合面形成溝134より外側(図8(c)下側)に、基材層122を略V字状に凹欠して形成される切欠溝536が凹設され、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材530の端部Yを折り返すことができるように構成されている。なお、切欠溝536の形状は略V字状に限られず、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材530の端部Yを折り返すことができる形状であれば良い。
更に、化粧材530の端部Yの縁は、化粧材530の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材530の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材530の端部Yとを接合するにあたっては、図8(c)に示すように、まず、芯材410に化粧材530を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材530の端部Yに被せるようにして、芯材410に化粧材120を貼付する。
これにより、図8(d)に示すように、化粧材530の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材530の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材530の端部Yが切欠溝536により折り返され、収容溝411内に収容される。
また、化粧材530の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材530の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材530の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板500の意匠性を向上させることができる。
また、第5実施の形態における化粧板500では、第4実施の形態における化粧板400と同様に、化粧材530の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図8(e)及び(f)を参照して、第6実施の形態について説明する。第6実施の形態における化粧板600は、第5実施の形態における化粧板500に対し、化粧材530の端部Yの形状が変更されている。なお、第6実施の形態における化粧板600を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図8(e)及び(f)は、第6実施の形態における化粧板600を示す図であり、(e)は化粧材120の端部Xと化粧材630の端部Yとを接合する様子を、(f)は化粧材120の端部Xと化粧材630の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示している。
第6実施の形態における化粧板600は、芯材410と、その芯材410の外面に貼付される2枚の化粧材120,630とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,630は、化粧材120の端部Xと化粧材630の端部Yとが芯材410の端面において接合されている。
化粧材630は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材630の端部Yには、化粧材630の裏面(図8(e)左側)に、接合面形成溝134及び切欠溝536が凹設されている。
また、化粧材630の端部Yの縁は、化粧材530の裏面から表面(図8(e)右側)へ向かうに連れて外側(図8(e)下側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材630の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材630の端部Yとを接合するにあたっては、図8(e)に示すように、まず、芯材410に化粧材630を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材630の端部Yに被せるようにして、芯材410に化粧材120を貼付する。
これにより、図8(f)に示すように、化粧材630の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材630の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材630の端部Yが切欠溝536により折り返され、収容溝411内に収容される。
また、化粧材630の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材630の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材630の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板600の意匠性を向上させることができる。
また、第6実施の形態における化粧板600では、第4実施の形態における化粧板400と同様に、化粧材630の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図8(g)及び(h)を参照して、第7実施の形態について説明する。第7実施の形態における化粧板700は、第4実施の形態における化粧板400に対し、化粧材430の端部Yの形状が変更されている。なお、第7実施の形態における化粧板700を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図8(g)及び(h)は、第7実施の形態における化粧板700を示す図であり、(g)は化粧材120の端部Xと化粧材730の端部Yとを接合する様子を、(h)は化粧材120の端部Xと化粧材730の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示している。
第7実施の形態における化粧板700は、芯材410と、その芯材410の外面に貼付される2枚の化粧材120,730とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,730は、化粧材120の端部Xと化粧材730の端部Yとが芯材410の端面において接合されている。
図8(g)に示すように、化粧材730は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材730の端部Yには、化粧材730の裏面(図8(g)左側)に、化粧材730の裏面から表面(図8(g)右側)へ向かうに連れて内側(図8(g)上側)へ傾斜する接合面形成溝734が凹設されている。この接合面形成溝734は、傾斜角κが傾斜面124の傾斜角βと同等とされ、接合面形成溝734の内側へ向けて化粧材730の端部Yを折り曲げることで、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135(図8(h)参照)が形成されるように構成されている。なお、接合面形成溝734の傾斜角κは傾斜面124の傾斜角βと同等に限られず、傾斜面124の傾斜角βより大きくても良い。
また、接合面形成溝734は、所定の幅を有して形成され、接合面形成溝734の内側へ向けて折り曲げられた化粧材730の端部Yを折り返すことができるように構成されている。
また、化粧材730の端部Yの縁は、化粧材730の裏面(接合面形成溝734が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材730の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材730の端部Yとを接合するにあたっては、図8(g)に示すように、まず、芯材410に化粧材730を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材730の端部Yに被せるようにして、芯材410に化粧材120を貼付する。
これにより、図8(h)に示すように、化粧材730の端部Yが接合面形成溝734の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材730の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝734の内側へ向けて折り曲げられた化粧材730の端部Yが折り返され、収容溝411内に収容される。
また、化粧材730の端部Yが接合面形成溝734の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材730の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材730の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板700の意匠性を向上させることができる。
また、第7実施の形態における化粧板700では、第4実施の形態における化粧板400と同様に、化粧材730の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝734を容易に形成することができる。
次いで、図8(i)及び(j)を参照して、第8実施の形態について説明する。第8実施の形態における化粧板800は、第7実施の形態における化粧板700に対し、化粧材730の端部Yの形状が変更されている。なお、第8実施の形態における化粧板800を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図8(i)及び(j)は、第8実施の形態における化粧板800を示す図であり、(i)は化粧材120の端部Xと化粧材830の端部Yとを接合する様子を、(j)は化粧材120の端部Xと化粧材830の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示している。
第8実施の形態における化粧板800は、芯材410と、その芯材410の外面に貼付される2枚の化粧材120,830とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,830は、化粧材120の端部Xと化粧材830の端部Yとが芯材410の端面において接合されている。
図8(i)に示すように、化粧材830は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材830の端部Yには、化粧材830の裏面(図8(i)左側)に、接合面形成溝734が凹設されている。
また、化粧材830の端部Yの縁は、化粧材830の裏面から表面(図8(i)右側)へ向かうに連れて外側(図8(i)下側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材830の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材830の端部Yとを接合するにあたっては、図8(i)に示すように、まず、芯材410に化粧材830を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材830の端部Yに被せるようにして、芯材410に化粧材120を貼付する。
これにより、図8(j)に示すように、化粧材830の端部Yが接合面形成溝734の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材830の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝734の内側へ向けて折り曲げられた化粧材830の端部Yが折り返され、収容溝411内に収容される。
また、化粧材830の端部Yが接合面形成溝734の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材830の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材830の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板800の意匠性を向上させることができる。
また、第8実施の形態における化粧板800では、第4実施の形態における化粧板400と同様に、化粧材830の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝734を容易に形成することができる。
次いで、図9を参照して、第9実施の形態について説明する。なお、第9実施の形態における化粧板900を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図9(a)は、第9実施の形態における化粧板900の斜視図であり、図9(b)は、図9(a)の矢印IX方向視における化粧材930の正面図である。また、図9(c)は、化粧材120の端部Xと化粧材930の端部Yとを接合する様子を示す図であり、図9(d)は、化粧材120の端部Xと化粧材930の端部Yとを接合した状態を示す図である。なお、図9(d)は、図9(a)のIXで示す部分を平面視で拡大した化粧板900の拡大平面図に対応する。
図9(a)に示すように、第9実施の形態における化粧板900は、芯材110と、その芯材110の外面に貼付される2枚の化粧材120,930とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,930は、化粧材120の端部Xと化粧材930の端部Yとが芯材110の角部(図9(a)紙面奥側)において接合されている。
図9(b)に示すように、化粧材930は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材930の端部Yには、化粧材930の裏面(図9(b)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材930の端部Yの縁は、化粧材930の裏面から表面(図9(b)上側)へ向かうに連れて外側へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材930の端部Yを折り曲げた場合に、端部Yが化粧材930の裏面から突出しないように他の領域(両端部Y間の範囲)より薄く構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材930の端部Yとを接合するにあたっては、図9(c)に示すように、まず、芯材110に化粧材930を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材930の端部Yに被せるようにして、芯材110に化粧材120を貼付する。
これにより、図9(d)に示すように、化粧材930の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材930の端部Yとが接合される。
また、化粧材930の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材930の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材930の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板900の意匠性を向上させることができる。
また、第9実施の形態における化粧板900では、化粧板900の角部において化粧材120の端部Xと化粧材930の端部Yとが接合されるので、化粧材120の端部Xと化粧材930の端部Yとの接合を更に目立たなくして、化粧板900の意匠性をより一層向上させることができる。
次いで、図10を参照して、第10実施の形態および第11実施の形態について説明する。まず、図10(a)から(c)を参照して、第10実施の形態について説明する。第10実施の形態における化粧板1000は、第9実施の形態における化粧板900に対し、化粧材930の端部Yの形状が変更されている。なお、第10実施の形態における化粧板1000を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図10(a)から(c)は、第10実施の形態における化粧板1000を示す図であり、(a)は化粧材1030の端部Yの拡大図を、(b)は化粧材120の端部Xと化粧材1030の端部Yとを接合する様子を、(c)は化粧材120の端部Xと化粧材1030の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第10実施の形態における化粧板1000は、芯材110と、その芯材110の外面に貼付される2枚の化粧材120,1030とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1030は、化粧材120の端部Xと化粧材1030の端部Yとが芯材110の角部において接合されている。
図10(a)に示すように、化粧材1030は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1030の端部Yには、化粧材1030の裏面(図10(a)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1030の端部Yには、化粧材1030の裏面であって接合面形成溝134より内側(図10(a)左側)に、折曲溝133が連設されている。更に、化粧材1030の端部Yの縁は、化粧材1030の裏面から表面(図10(a)上側)へ向かうに連れて外側(図10(a)右側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材1030の端部Yを折り曲げた場合に、端部Yが芯材110と干渉しないように他の領域(両端部Y間の範囲)より薄く構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材1030の端部Yとを接合するにあたっては、図10(b)に示すように、まず、芯材110に化粧材1030を貼付すると共に、化粧材1030の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1030の端部Yに被せるようにして、芯材110に化粧材120を貼付する。
これにより、図10(c)に示すように、化粧材1030の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1030の端部Yとが接合される。
また、化粧材1030の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1030の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1030の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1000の意匠性を向上させることができる。
また、第10実施の形態における化粧板1000では、接合面形成溝134に折曲溝133が連接されているので、化粧板1000の角部に面取りを設けることができる。
次いで、図10(d)から(f)を参照して、第11実施の形態について説明する。第11実施の形態における化粧板1100は、第10実施の形態における化粧板1000に対し、化粧材1030の端部Yの形状が変更されている。なお、第11実施の形態における化粧板1100を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図10(d)から(f)は、第11実施の形態における化粧板1100を示す図であり、(d)は化粧材1130の端部Yの拡大図を、(e)は化粧材120の端部Xと化粧材1130の端部Yとを接合する様子を、(f)は化粧材120の端部Xと化粧材1130の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第11実施の形態における化粧板1100は、芯材110と、その芯材110の外面に貼付される2枚の化粧材120,1130とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1130は、化粧材120の端部Xと化粧材1130の端部Yとが芯材110の角部において接合されている。
図10(d)に示すように、化粧材1130は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1130の端部Yには、化粧材1130の裏面(図10(d)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1130の端部Yには、化粧材1130の裏面であって接合面形成溝134より内側(図10(d)左側)に、4つの折曲溝133が連設されている。なお、折曲溝133の個数は4つに限られず、3つ以上であれば良い。
更に、化粧材1130の端部Yの縁は、化粧材1130の裏面から表面(図10(d)上側)へ向かうに連れて外側(図10(d)右側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材1130の端部Yを折り曲げた場合に、端部Yが芯材110と干渉しないように他の領域(両端部Y間の範囲)より薄く構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材1130の端部Yとを接合するにあたっては、図10(e)に示すように、まず、芯材110に化粧材1130を貼付すると共に、化粧材1130の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1130の端部Yに被せるようにして、芯材110に化粧材120を貼付する。
これにより、図10(f)に示すように、化粧材1130の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1130の端部Yとが接合される。
また、化粧材1130の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1130の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1130の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1100の意匠性を向上させることができる。
また、第11実施の形態における化粧板1100では、接合面形成溝134に4つの折曲溝133が連設されているので、化粧板1100の角部にRを設ける(角部を曲面とする)ことができる。
次いで、図11を参照して、第12実施の形態から第14実施の形態について説明する。まず、図11(a)から(c)を参照して、第12実施の形態について説明する。第12実施の形態における化粧板1200は、第9実施の形態における化粧板900に対し、化粧材930の端部Yの形状が変更されている。なお、第12実施の形態における化粧板1200を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図11(a)から(c)は、第12実施の形態における化粧板1200を示す図であり、(a)は化粧材1230の端部Yの拡大図を、(b)は化粧材120の端部Xと化粧材1230の端部Yとを接合する様子を、(c)は化粧材120の端部Xと化粧材1230の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第12実施の形態における化粧板1200は、芯材110と、その芯材110の外面に貼付される2枚の化粧材120,1230とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1230は、化粧材120の端部Xと化粧材1230の端部Yとが芯材110の角部において接合されている。
図11(a)に示すように、化粧材1230は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1230の端部Yには、化粧材1230の裏面(図11(a)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1230の端部Yの縁は、化粧材1230の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材1230の端部Yを折り曲げた場合に、端部Yが化粧材1230の裏面から突出しないように他の領域(両端部Y間の範囲)より薄く構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材1230の端部Yとを接合するにあたっては、図11(b)に示すように、まず、芯材110に化粧材1230を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1230の端部Yに被せるようにして、芯材110に化粧材120を貼付する。
これにより、図11(c)に示すように、化粧材1230の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1230の端部Yとが接合される。
また、化粧材1230の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1230の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1230の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1200の意匠性を向上させることができる。
また、第12実施の形態における化粧板1200では、化粧材1230の端部Yの縁が化粧材1230の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されているので、化粧材1230に接合面形成溝134を形成する場合に、端部Yの縁を利用して化粧材1230を位置決めしつつ接合面形成溝134を加工することができる。よって、接合面形成溝134を精度良く加工することができる。
次いで、図11(d)から(f)を参照して、第13実施の形態について説明する。第13実施の形態における化粧板1300は、第12実施の形態における化粧板1200に対し、化粧材1230の端部Yの形状が変更されている。なお、第13実施の形態における化粧板1300を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図11(d)から(f)は、第13実施の形態における化粧板1300を示す図であり、(d)は化粧材1330の端部Yの拡大図を、(e)は化粧材120の端部Xと化粧材1330の端部Yとを接合する様子を、(f)は化粧材120の端部Xと化粧材1330の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第13実施の形態における化粧板1300は、芯材110と、その芯材110の外面に貼付される2枚の化粧材120,1330とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1330は、化粧材120の端部Xと化粧材1330の端部Yとが芯材110の角部において接合されている。
図11(d)に示すように、化粧材1330は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1330の端部Yには、化粧材1330の裏面(図11(d)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1330の端部Yには、化粧材1330の裏面であって接合面形成溝134より内側(図11(d)左側)に、折曲溝133が連設されている。更に、化粧材1330の端部Yの縁は、化粧材1330の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材1330の端部Yを折り曲げた場合に、端部Yが芯材110と干渉しないように他の領域(両端部Y間の範囲)より薄く構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材1330の端部Yとを接合するにあたっては、図11(e)に示すように、まず、芯材110に化粧材1330を貼付すると共に、化粧材1330の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1330の端部Yに被せるようにして、芯材110に化粧材120を貼付する。
これにより、図11(f)に示すように、化粧材1330の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1330の端部Yとが接合される。
また、化粧材1330の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1330の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1330の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1300の意匠性を向上させることができる。
また、第13実施の形態における化粧板1300では、化粧材1330の端部Yの縁が化粧材1330の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されているので、化粧材1330に接合面形成溝134を形成する場合に、端部Yの縁を利用して化粧材1330を位置決めしつつ接合面形成溝134を加工することができる。よって、接合面形成溝134を精度良く加工することができる。
次いで、図11(g)から(i)を参照して、第14実施の形態について説明する。第14実施の形態における化粧板1400は、第13実施の形態における化粧板1300に対し、化粧材1330の端部Yの形状が変更されている。なお、第14実施の形態における化粧板1400を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図11(g)から(i)は、第14実施の形態における化粧板1400を示す図であり、(g)は化粧材1430の端部Yの拡大図を、(h)は化粧材120の端部Xと化粧材1430の端部Yとを接合する様子を、(i)は化粧材120の端部Xと化粧材1430の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第14実施の形態における化粧板1400は、芯材110と、その芯材110の外面に貼付される2枚の化粧材120,1430とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1430は、化粧材120の端部Xと化粧材1430の端部Yとが芯材110の角部において接合されている。
図11(g)に示すように、化粧材1430は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1430の端部Yには、化粧材1430の裏面(図11(g)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1430の端部Yには、化粧材1430の裏面であって接合面形成溝134より内側(図11(g)左側)に、4つの折曲溝133が連設されている。なお、折曲溝133の個数は4つに限られず、3つ以上であれば良い。
更に、化粧材1430の端部Yの縁は、化粧材1430の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、接合面形成溝134の内側へ向けて化粧材1430の端部Yを折り曲げた場合に、端部Yが芯材110と干渉しないように他の領域(両端部Y間の範囲)より薄く構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材1430の端部Yとを接合するにあたっては、図11(h)に示すように、まず、芯材110に化粧材1430を貼付すると共に、化粧材1430の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1430の端部Yに被せるようにして、芯材110に化粧材120を貼付する。
これにより、図11(i)に示すように、化粧材1430の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1430の端部Yとが接合される。
また、化粧材1430の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1430の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1430の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1400の意匠性を向上させることができる。
また、第14実施の形態における化粧板1400では、化粧材1430の端部Yの縁が化粧材1430の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されているので、化粧材1430に接合面形成溝134を形成する場合に、端部Yの縁を利用して化粧材1430を位置決めしつつ接合面形成溝134を加工することができる。よって、接合面形成溝134を精度良く加工することができる。
次いで、図12を参照して、第15実施の形態から第17実施の形態について説明する。まず、図12(a)から(c)を参照して、第15実施の形態について説明する。第15実施の形態における化粧板1500は、第9実施の形態における化粧板900に対し、芯材110の外面形状および化粧材930の端部Yの形状が変更されている。なお、第15実施の形態における化粧板1500を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図12(a)から(c)は、第15実施の形態における化粧板1500を示す図であり、(a)は化粧材1530の端部Yの拡大図を、(b)は化粧材120の端部Xと化粧材1530の端部Yとを接合する様子を、(c)は化粧材120の端部Xと化粧材1530の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第15実施の形態における化粧板1500は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,1530とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1530は、化粧材120の端部Xと化粧材1530の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図12(a)に示すように、化粧材1530は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1530の端部Yには、化粧材1530の裏面(図12(a)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1530の端部Yの縁は、化粧材1530の裏面から表面(図12(a)上側)へ向かうに連れて外側(図12(a)右側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材1530の厚みが一定に構成されている。
芯材1510の外面には、化粧材120の端部Xと化粧材1530の端面Yとが接合される角部に、収容溝1511が凹設されている。この収容溝1511は、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材1530の端部Yを収容可能に形成されている。なお、収容溝1511の形状は略矩形状に限られず、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材1530の端部Yを収容可能な形状であれば良い。
化粧材120の端部Xと化粧材1530の端部Yとを接合するにあたっては、図12(b)に示すように、まず、芯材1510に化粧材1530を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1530の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図12(c)に示すように、化粧材1530の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1530の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材1530の端部Yが収容溝1511内に収容される。
また、化粧材1530の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1530の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1530の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1500の意匠性を向上させることができる。
また、第15実施の形態における化粧板1500では、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材1530の端部Yが収容溝1511内に収容されるので、化粧材1530の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させることができる。よって、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図12(d)から(f)を参照して、第16実施の形態について説明する。第16実施の形態における化粧板1600は、第15実施の形態における化粧板1500に対し、化粧材1530の端部Yの形状が変更されている。なお、第16実施の形態における化粧板1600を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図12(d)から(f)は、第16実施の形態における化粧板1600を示す図であり、(d)は化粧材1630の端部Yの拡大図を、(e)は化粧材120の端部Xと化粧材1630の端部Yとを接合する様子を、(f)は化粧材120の端部Xと化粧材1630の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第16実施の形態における化粧板1600は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,1630とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1630は、化粧材120の端部Xと化粧材1630の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図12(d)に示すように、化粧材1630は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1630の端部Yには、化粧材1630の裏面(図12(d)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1630の端部Yには、化粧材1630の裏面であって接合面形成溝134より内側(図12(d)左側)に、折曲溝133が連設されている。更に、化粧材1330の端部Yの縁は、化粧材1630の裏面から表面(図12(d)上側)へ向かうに連れて外側(図12(d)右側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材1630の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材1630の端部Yとを接合するにあたっては、図12(e)に示すように、まず、芯材1510に化粧材1630を貼付すると共に、化粧材1630の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1630の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図12(f)に示すように、化粧材1630の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1630の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材1630の端部Yが収容溝1511内に収容される。
また、化粧材1630の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1630の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1630の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1600の意匠性を向上させることができる。
また、第16実施の形態における化粧板1600では、第15実施の形態における化粧板1500と同様に、化粧材1630の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図12(g)から(i)を参照して、第17実施の形態について説明する。第17実施の形態における化粧板1700は、第16実施の形態における化粧板1700に対し、化粧材1630の端部Yの形状が変更されている。なお、第17実施の形態における化粧板1700を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図12(g)から(i)は、第17実施の形態における化粧板1700を示す図であり、(g)は化粧材1730の端部Yの拡大図を、(h)は化粧材120の端部Xと化粧材1730の端部Yとを接合する様子を、(i)は化粧材120の端部Xと化粧材1730の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第17実施の形態における化粧板1700は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,1730とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1730は、化粧材120の端部Xと化粧材1730の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図12(g)に示すように、化粧材1730は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1730の端部Yには、化粧材1730の裏面(図12(g)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1730の端部Yには、化粧材1730の裏面であって接合面形成溝134より内側(図12(g)左側)に、4つの折曲溝133が連設されている。なお、折曲溝133の個数は4つに限られず、3つ以上であれば良い。
更に、化粧材1730の端部Yの縁は、化粧材1730の裏面から表面(図12(g)上側)へ向かうに連れて外側(図12(g)右側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材1730の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材1730の端部Yとを接合するにあたっては、図12(h)に示すように、まず、芯材1510に化粧材1730を貼付すると共に、化粧材1730の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1730の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図12(i)に示すように、化粧材1730の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1730の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材1730の端部Yが収容溝1511内に収容される。
また、化粧材1730の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1730の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1730の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1700の意匠性を向上させることができる。
また、第17実施の形態における化粧板1700では、第15実施の形態における化粧板1500と同様に、化粧材1730の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図13を参照して、第18実施の形態から第20実施の形態について説明する。まず、図13(a)から(c)を参照して、第18実施の形態について説明する。第18実施の形態における化粧板1800は、第15実施の形態における化粧板1500に対し、化粧材1530の端部Yの形状が変更されている。なお、第18実施の形態における化粧板1800を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図13(a)から(c)は、第18実施の形態における化粧板1800を示す図であり、(a)は化粧材1830の端部Yの拡大図を、(b)は化粧材120の端部Xと化粧材1830の端部Yとを接合する様子を、(c)は化粧材120の端部Xと化粧材1830の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第18実施の形態における化粧板1800は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,1830とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1830は、化粧材120の端部Xと化粧材1830の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図13(a)に示すように、化粧材1830は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1830の端部Yには、化粧材1830の裏面(図13(a)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1830の端部Yの縁は、化粧材1830の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材1830の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材1830の端部Yとを接合するにあたっては、図13(b)に示すように、まず、芯材1510に化粧材1830を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1830の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図13(c)に示すように、化粧材1830の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1830の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材1830の端部Yが収容溝1511内に収容される。
また、化粧材1830の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1830の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1830の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1800の意匠性を向上させることができる。
また、第18実施の形態における化粧板1800では、第2実施の形態における化粧板200と同様に、端部Yの縁を利用して化粧材1830を位置決めしつつ接合面形成溝134を加工して、接合面形成溝134を精度良く加工することができる。
次いで、図13(d)から(f)を参照して、第19実施の形態について説明する。第19実施の形態における化粧板1900は、第16実施の形態における化粧板1600に対し、化粧材1630の端部Yの形状が変更されている。なお、第19実施の形態における化粧板1900を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図13(d)から(f)は、第19実施の形態における化粧板1900を示す図であり、(d)は化粧材1930の端部Yの拡大図を、(e)は化粧材120の端部Xと化粧材1930の端部Yとを接合する様子を、(f)は化粧材120の端部Xと化粧材1930の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第19実施の形態における化粧板1900は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,1930とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,1930は、化粧材120の端部Xと化粧材1930の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図13(d)に示すように、化粧材1930は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材1930の端部Yには、化粧材1930の裏面(図12(d)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材1930の端部Yには、化粧材1930の裏面であって接合面形成溝134より内側(図13(d)左側)に、折曲溝133が連設されている。更に、化粧材1330の端部Yの縁は、化粧材1930の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材1930の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材1930の端部Yとを接合するにあたっては、図13(e)に示すように、まず、芯材1510に化粧材1930を貼付すると共に、化粧材1930の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材1930の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図13(f)に示すように、化粧材1930の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材1930の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材1930の端部Yが収容溝1511内に収容される。
また、化粧材1930の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材1930の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材1930の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板1900の意匠性を向上させることができる。
また、第19実施の形態における化粧板1900では、第2実施の形態における化粧板200と同様に、端部Yの縁を利用して化粧材1930を位置決めしつつ接合面形成溝134を加工して、接合面形成溝134を精度良く加工することができる。
次いで、図13(g)から(i)を参照して、第20実施の形態について説明する。第20実施の形態における化粧板2000は、第17実施の形態における化粧板1700に対し、化粧材1730の端部Yの形状が変更されている。なお、第20実施の形態における化粧板2000を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図13(g)から(i)は、第20実施の形態における化粧板2000を示す図であり、(g)は化粧材2030の端部Yの拡大図を、(h)は化粧材120の端部Xと化粧材2030の端部Yとを接合する様子を、(i)は化粧材120の端部Xと化粧材2030の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第20実施の形態における化粧板2000は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,2030とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,2030は、化粧材120の端部Xと化粧材2030の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図13(g)に示すように、化粧材2030は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材2030の端部Yには、化粧材2030の裏面(図13(g)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材2030の端部Yには、化粧材2030の裏面であって接合面形成溝134より内側(図13(g)左側)に、4つの折曲溝133が連設されている。なお、折曲溝133の個数は4つに限られず、3つ以上であれば良い。
更に、化粧材2030の端部Yの縁は、化粧材2030の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材2030の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材2030の端部Yとを接合するにあたっては、図13(h)に示すように、まず、芯材1510に化粧材2030を貼付すると共に、化粧材2030の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材2030の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図13(i)に示すように、化粧材2030の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材2030の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材2030の端部Yが収容溝1511内に収容される。
また、化粧材2030の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材2030の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材2030の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板2000の意匠性を向上させることができる。
また、第20実施の形態における化粧板2000では、第2実施の形態における化粧板200と同様に、端部Yの縁を利用して化粧材2030を位置決めしつつ接合面形成溝134を加工して、接合面形成溝134を精度良く加工することができる。
次いで、図14を参照して、第21実施の形態から第23実施の形態について説明する。まず、図14(a)から(c)を参照して、第21実施の形態について説明する。第21実施の形態における化粧板2100は、第9実施の形態における化粧板900に対し、化粧材930の端部Yの形状が変更されている。なお、第21実施の形態における化粧板2100を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図14(a)から(c)は、第21実施の形態における化粧板2100を示す図であり、(a)は化粧材2130の端部Yの拡大図を、(b)は化粧材120の端部Xと化粧材2130の端部Yとを接合する様子を、(c)は化粧材120の端部Xと化粧材2130の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第21実施の形態における化粧板2100は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,2130とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,2130は、化粧材120の端部Xと化粧材2130の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図14(a)に示すように、化粧材2130は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材2130の端部Yには、化粧材2130の裏面(図14(a)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材2130の端部Yには、化粧材2130の裏面であって接合面形成溝134より外側(図14(c)右側)に、切欠溝536が凹設されている。更に、化粧材2130の端部Yの縁は、化粧材2130の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材2130の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材2130の端部Yとを接合するにあたっては、図14(b)に示すように、まず、芯材1510に化粧材2130を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材2130の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図14(c)に示すように、化粧材2130の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材2130の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材2130の端部Yが切欠溝536により折り返され、収容溝1511内に収容される。
また、化粧材2130の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材2130の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材2130の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板2100の意匠性を向上させることができる。
また、第21実施の形態における化粧板2100では、第15実施の形態における化粧板1500と同様に、化粧材2130の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図14(d)(f)を参照して、第22実施の形態について説明する。第22実施の形態における化粧板2200は、第21実施の形態における化粧板2100に対し、化粧材2130の端部Yの形状が変更されている。なお、第22実施の形態における化粧板2200を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図14(d)から(f)は、第22実施の形態における化粧板2200を示す図であり、(d)は化粧材2230の端部Yの拡大図を、(e)は化粧材120の端部Xと化粧材2230の端部Yとを接合する様子を、(f)は化粧材120の端部Xと化粧材2230の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第22実施の形態における化粧板2200は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,2230とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,2230は、化粧材120の端部Xと化粧材2230の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図14(d)に示すように、化粧材2230は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材2230の端部Yには、化粧材2230の裏面(図14(d)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材2230の端部Yには、化粧材2230の裏面であって接合面形成溝134より内側(図14(d)左側)に、折曲溝133が連設されると共に、接合面形成溝134より外側(図14(d)右側)に、切欠溝536が凹設されている。更に、化粧材1330の端部Yの縁は、化粧材2230の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材2230の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材2230の端部Yとを接合するにあたっては、図14(e)に示すように、まず、芯材1510に化粧材2230を貼付すると共に、化粧材2230の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材2230の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図14(f)に示すように、化粧材2230の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材2230の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材2230の端部Yが切欠溝536により折り返され、収容溝1511内に収容される。
また、化粧材2230の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材2230の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材2230の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板2200の意匠性を向上させることができる。
また、第22実施の形態における化粧板2200では、第15実施の形態における化粧板1500と同様に、化粧材2230の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図14(g)から(i)を参照して、第23実施の形態について説明する。第23実施の形態における化粧板2300は、第22実施の形態における化粧板2200に対し、化粧材2230の端部Yの形状が変更されている。なお、第23実施の形態における化粧板2300を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図14(g)から(i)は、第23実施の形態における化粧板2300を示す図であり、(g)は化粧材2330の端部Yの拡大図を、(h)は化粧材120の端部Xと化粧材2330の端部Yとを接合する様子を、(i)は化粧材120の端部Xと化粧材2330の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第23実施の形態における化粧板2300は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,2330とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,2330は、化粧材120の端部Xと化粧材2330の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図14(g)に示すように、化粧材2330は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材2330の端部Yには、化粧材2330の裏面(図14(g)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材2330の端部Yには、化粧材2330の裏面であって接合面形成溝134より内側(図14(g)左側)に、4つの折曲溝133が連設されると共に、接合面形成溝134より外側(図14(g)右側)に、切欠溝536が凹設されている。なお、折曲溝133の個数は4つに限られず、3つ以上であれば良い。
更に、化粧材2330の端部Yの縁は、化粧材2330の裏面(接合面形成溝134が形成される基材層132の一面)に対して直角に形成されると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材2330の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材2330の端部Yとを接合するにあたっては、図14(h)に示すように、まず、芯材1510に化粧材2330を貼付すると共に、化粧材2330の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材2330の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図14(i)に示すように、化粧材2330の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材2330の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材2330の端部Yが切欠溝536により折り返され、収容溝1511内に収容される。
また、化粧材2330の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材2330の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材2330の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板2300の意匠性を向上させることができる。
また、第23実施の形態における化粧板2300では、第15実施の形態における化粧板1500と同様に、化粧材2330の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図15を参照して、第24実施の形態から第26実施の形態について説明する。まず、図15(a)から(c)を参照して、第24実施の形態について説明する。第24実施の形態における化粧板2400は、第21実施の形態における化粧板2100に対し、化粧材2130の端部Yの形状が変更されている。なお、第24実施の形態における化粧板2400を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図15(a)から(c)は、第24実施の形態における化粧板2400を示す図であり、(a)は化粧材2430の端部Yの拡大図を、(b)は化粧材120の端部Xと化粧材2430の端部Yとを接合する様子を、(c)は化粧材120の端部Xと化粧材2430の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第24実施の形態における化粧板2400は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,2430とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,2430は、化粧材120の端部Xと化粧材2430の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図15(a)に示すように、化粧材2430は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材2430の端部Yには、化粧材2430の裏面(図15(a)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材2430の端部Yには、化粧材2430の裏面であって接合面形成溝134より外側(図15(a)右側)に、切欠溝536が凹設されている。更に、化粧材2430の端部Yの縁は、化粧材2430の裏面から表面(図15(a)上側)へ向かうに連れて外側(図15(a)右側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材2430の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材2430の端部Yとを接合するにあたっては、図15(b)に示すように、まず、芯材1510に化粧材2430を貼付し、その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材2430の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図15(c)に示すように、化粧材2430の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材2430の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材2430の端部Yが切欠溝536により折り返され、収容溝1511内に収容される。
また、化粧材2430の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材2430の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材2430の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板2400の意匠性を向上させることができる。
また、第24実施の形態における化粧板2400では、第15実施の形態における化粧板1500と同様に、化粧材2430の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図15(d)から(f)を参照して、第25実施の形態について説明する。第25実施の形態における化粧板2500は、第24実施の形態における化粧板2400に対し、化粧材2430の端部Yの形状が変更されている。なお、第25実施の形態における化粧板2500を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図15(d)から(f)は、第25実施の形態における化粧板2500を示す図であり、(d)は化粧材2530の端部Yの拡大図を、(e)は化粧材120の端部Xと化粧材2530の端部Yとを接合する様子を、(f)は化粧材120の端部Xと化粧材2530の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第25実施の形態における化粧板2500は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,2530とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,2530は、化粧材120の端部Xと化粧材2530の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図15(d)に示すように、化粧材2530は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材2530の端部Yには、化粧材2530の裏面(図15(d)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材2530の端部Yには、化粧材2530の裏面であって接合面形成溝134より内側(図15(d)左側)に、折曲溝133が連設されると共に、接合面形成溝134より外側(図15(d)右側)に、切欠溝536が凹設されている。更に、化粧材2530の端部Yの縁は、化粧材2530の裏面から表面(図15(d)上側)へ向かうに連れて外側(図15(d)右側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材2530の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材2530の端部Yとを接合するにあたっては、図15(e)に示すように、まず、芯材1510に化粧材2530を貼付すると共に、化粧材2530の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材2530の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図15(f)に示すように、化粧材2530の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材2530の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材2530の端部Yが切欠溝536により折り返され、収容溝1511内に収容される。
また、化粧材2530の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材2530の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材2530の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板2500の意匠性を向上させることができる。
また、第25実施の形態における化粧板2500では、第15実施の形態における化粧板1500と同様に、化粧材2530の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
次いで、図15(g)から(i)を参照して、第26実施の形態について説明する。第26実施の形態における化粧板2600は、第25実施の形態における化粧板2500に対し、化粧材2530の端部Yの形状が変更されている。なお、第26実施の形態における化粧板2600を説明するにあたって、上記各実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図15(g)から(i)は、第26実施の形態における化粧板2600を示す図であり、(g)は化粧材2630の端部Yの拡大図を、(h)は化粧材120の端部Xと化粧材2630の端部Yとを接合する様子を、(i)は化粧材120の端部Xと化粧材2630の端部Yとを接合した状態を、それぞれ示す図である。
第26実施の形態における化粧板2600は、芯材1510と、その芯材1510の外面に貼付される2枚の化粧材120,2630とを備えて構成されている。また、2枚の化粧材120,2630は、化粧材120の端部Xと化粧材2630の端部Yとが芯材1510の角部において接合されている。
図15(g)に示すように、化粧材2630は、化粧層131と、その化粧層131に積層される基材層132とを備えて構成されている。化粧材2630の端部Yには、化粧材2630の裏面(図15(g)下側)に、接合面形成溝134が凹設されている。
また、化粧材2630の端部Yには、化粧材2630の裏面であって接合面形成溝134より内側(図15(g)左側)に、4つの折曲溝133が連設されると共に、接合面形成溝134より外側(図15(g)右側)に、切欠溝536が凹設されている。なお、折曲溝133の個数は4つに限られず、3つ以上であれば良い。
更に、化粧材2630の端部Yの縁は、化粧材2630の裏面から表面(図15(g)上側)へ向かうに連れて外側(図15(g)右側)へ傾斜すると共に、端部Yの厚みは、他の領域(両端部Y間の範囲)と同等とされ、化粧材2630の厚みが一定に構成されている。
化粧材120の端部Xと化粧材2630の端部Yとを接合するにあたっては、図15(h)に示すように、まず、芯材1510に化粧材2630を貼付すると共に、化粧材2630の端部Yを折曲溝133の内側へ向けて折り曲げる。その後、矢印Dで示すように化粧材120の端部Xを化粧材2630の端部Yに被せるようにして、芯材1510に化粧材120を貼付する。
これにより、図15(i)に示すように、化粧材2630の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられ、傾斜面124に対応して傾斜する接合面135が形成される。そして、それら傾斜面124と接合面135とが重ね合わされて化粧材120の端部Xと化粧材2630の端部Yとが接合される。この場合、接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられた化粧材2630の端部Yが切欠溝536により折り返され、収容溝1511内に収容される。
また、化粧材2630の端部Yが接合面形成溝134の内側へ向けて折り曲げられることで接合面135が形成されるので、傾斜面124と接合面135との間に化粧層131を介して化粧材120の端部Xと化粧材2630の端部Yとが接合される。
よって、第1実施の形態における化粧板100と同様に、化粧材120の端部Xと化粧材2630の端部Yとの接合を目立たなくして、化粧板2600の意匠性を向上させることができる。
また、第26実施の形態における化粧板2600では、第15実施の形態における化粧板1500と同様に、化粧材2630の端部Yを大きく(本実施の形態のように、端部Yの厚みを厚く)残存させて、接合面形成溝134を容易に形成することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。また、上記各実施の形態における構成の一部または全部を他の実施の形態における構成の一部または全部と組み合わせることは当然可能である。即ち、上記第3実施の形態における化粧材320の端部Xの形状を他の実施の形態における化粧材120の端部Xの形状としても良い。
また、上記各実施の形態では、化粧板の形状が略矩形板状に構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、図1(c)に示すドア10のパネル1のように、化粧板を上面視略台形の板状に構成しても良い。
また、上記各実施の形態では、芯材に2枚の化粧板が貼付されると共に、それら2枚の化粧板の端部同士が接合される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、芯材に1枚の化粧板を貼付し、その化粧板の一端と他端とを接合するように構成しても良く(図16(a)参照)、或いは、芯材に3枚以上の化粧材を貼付し、それら3枚以上の化粧材の隣り合う化粧材の端部同士を接合するように構成しても良い。
また、上記各実施の形態では、芯材の端面または角部において化粧材の端部同士が接合される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、芯材の表面または裏面において化粧材の端部同士を接合しても良い。
このように、化粧材の端部同士の接合態様は、上記各実施の形態における接合態様に限られず、他の接合態様としても良い。ここで、図16を参照して、他の接合態様としての一例について説明する。図16(a)及び(b)は、他の接合態様としての一例である化粧板2700,2800を示す図である。なお、図16(a)及び(b)は、化粧板2700,2800の上面図を示している。
他の接合態様としては、例えば、図16(a)に示す化粧板2700のように、芯材2710に1枚の化粧材2720を貼付し、その化粧材2720の一端と他端とを芯材2710の裏面(芯材の一平面)において接合したもの、或いは、図16(b)に示す化粧板2800のように、芯材2710に2枚の化粧材2730,2740を貼付し、それら2枚の化粧材2720,2740の端部同士を芯材2710の裏面(芯材の一平面)において接合したもの等が例示される。
なお、化粧板2700,2800を折戸のパネルとして使用すると共に折戸の裏面(図16(a)及び(b)上側)において化粧材2720の一端と他端とを、化粧材27230,2740の端部同士を、それぞれ接合することで、化粧材2720の一端と他端との接合および化粧材27230,2740の端部同士の接合を目立たなくして、折戸の意匠性を向上させることができる。
また、化粧板2800では、化粧板2800の裏面に貼付される化粧材2740の材質を化粧材2730の材質より低コストの材質により構成することで、折戸としての美観を損なうことなく、化粧板2800を低コストで製造することができる。