JP5117375B2 - Li及び別の核の過偏極 - Google Patents

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Description

本発明はリチウムの過偏極、並びに長い縦方向のT−緩和時間に特徴のある他の核スピン、例えば13C、29Si、31Pの過偏極に関する。
偏極化した希ガスを用いる磁気共鳴トモグラフィー(MRT)並びに磁気共鳴スペクトロスコピー(NMR)における新規の開発は医薬、物理及び材料科学の多くの用途でなされて来た。希ガス核の偏極化はHapper等の文献Phys. Rev. A, 29, 3092 (1984)から知ることができる通り、アルカリ金属原子による光ポンピングによって達成される
光ポンピングの概念は、物質中に光を照射することによって特定のエネルギー状態の粒子数を平衡状態に比べて著しく増加させるKastlerによって開発された方法を包含している。光ポンピングによって原子、イオン、分子及び固体中のエネルギー水準の相対的な粒子数が変更されそして秩序状態が生じ得る。光ポンピングされた状態の粒子密度はボルツマン分布に従う状態の熱的占有確率から著しくずれる。ゼーマン・レベルの光ポンピングによって、例えば原子核の電子又は核の磁気モーメントの並列配置を達成することができる。
実地においてはアルカリ金属原子のルビジウムは一般に希ガスのヘリウム及び窒素の存在下で使用される。この方法では例えば129Xeの場合、約20%の核スピン偏極が達成されることが公知である。このような核スピン偏極は、1T及び300Kでの臨床用の磁気共鳴トモグラフィーでの平衡偏極よりも約100,000倍大きい。これと関連しての信号対雑音比の劇的な増加は、新規用途の可能性が医薬、科学及び工業においての将来に期待される理由である。
“偏極”は原子核のスピン、電子又は光子の配置(配列)の程度を意味する。例えば100%の偏極は、全部の核又は電子が同様に配向することを意味する。核又は電子の偏極に磁気モーメントは関連している。
“過偏極(Hyperpolarisation)”とは、室温での所定の磁場でのスピンの熱的偏極度よりも大きい核又は電子スピンの偏極度を意味する。
過偏極された希ガスは造影剤として又はNMRスペクトロスコピーのために使用される。過偏極された129Xeは例えば人に吸引されるか又は人に注射される。偏極されたキセノンは10〜15秒遅れて脳に集まる。磁気共鳴トモグラフィーによって脳における希ガスの分布が確認され、その結果が別の分析に利用される。
希ガスの選択はその都度の用途に左右される。129Xeは大きな化学変化を示す。更に、キセノンが例えば表面で吸収された場合には、その共鳴周波数が著しく変化する。更にキセノンは親油性液に溶解する。このような性質が望まれる場合には、キセノンが使用される。
希ガスのヘリウムは液体中に殆ど溶解しない。それ故に同位元素のHeは、空洞が関係する場合に一般に使用される。人間の肺はこのような空洞の例である。
幾種類かの希ガスは上記の性質と異なる価値ある性質を有している。例えば同意元素の83Kr、21Ne及び131Xeは、基礎研究或いは表面物理学における実験のために興味が持たれる四極子モーメントを有している。これらの希ガスは非常に高価であり、これらが大量に使用される用途には適していない。
Driehuys等の文献Appl. Phys. Lett. (1996). 69, 1668から、希ガスが次のように偏光子中で偏極されることが公知である。
ガス供給から開始して129Xe、He及びNの混合物よりなるガス流をRb容器中でRb蒸気で富化しそしてポンプ−セルを通して案内する。円偏光、即ち角運動量又は光子スピンが同じ方向に配列されている光をレーザーによってもたらす。ポンプ−セル中でポンプ搬送可能な種類としてRb原子をレーザー光(λ〜795nm,Rb D1−線)で磁界に対して縦方向に光ポンピングしそして、それによってRbの電子スピンを偏極させる。光子の角運動量はアルカリ金属原子の自由電子に移される。それ故にアルカリ金属原子の電子のスピンは熱的平衡状態からの大きな擦れを有している。アルカリ金属原子はその結果として偏極される。アルカリ金属原子と希ガス原子との衝突によってアルカリ金属原子から希ガス原子へ電子スピンの偏極が伝達される。こうして核スピン偏極された希ガスが生じるアルカリ金属原子の光ポンピングによって生じたアルカリ金属原子の電子スピンの偏極は、最初にBouchiatによってRb/He−系について実証された通り、アルカリ電子から希ガスの核スピンへのスピン交換によっても移される。
国際特許出願公開第99/08766号明細書から、第一の光ポンピング可能なアルカリ金属の他に補助アルカリ金属を第二の偏極可能な種類として使用することも公知である。この場合、光ポンピングされたアルカリ金属の種類は電子スピン偏極を補助アルカリ金属に伝達し、それによってアルカリ偏極が希ガス核、例えばHeに効果的に、かつ、速やかに伝達される。
アルカリ金属原子は光と相互作用をする大きな光双極子モーメントを有しているので、アルカリ金属原子が使用される。更にアルカリ金属原子は一つの自由電子を有しているので、原子当たり2つ以上の電子の間で生じる不利な相互作用を防止する。セシウムも同様に、上述の効果を達成するのにルビジウムよりも優れている非常に適するアルカリ金属原子である。しかしながらセシウムの光波長に適合し、かつ、セシウムによるキセノンの偏極に必要とされる十分に高い出力を有するレーザーはルビジウムに対応するレーザーに比較して市場では普及していない。
ブロードバンドの高い出力の半導体レーザーを使用する際にできるだけ沢山の光子を利用できるためには、希ガスの光ポンピングの際に幾つかの雰囲気の圧力が使用される。この場合、アルカリ金属原子の光ポンピングは偏極すべき希ガスの種類に依存して相違している。
129Xeの偏極のためには、約7〜10barの圧力のガス混合物が円筒状ガラス製セルに連続的に又は半連続的に通される。このガス混合物は94%のHe、5%の窒素及び1%のキセノンよりなる。ガス混合物の一般的な流速は1cm/秒である。
過偏極された核及び電子スピンはその周囲に依存して多かれ少なかれ速やかに緩和する。縦方向のT−緩和時間(T−時間と略す)(いわゆる、隣接スピンのスピン格子緩和)と横方向のT−緩和時間(いわゆるスピン−スピン緩和)との間に差異がある。
Heの偏極の場合に、偏光子中で必要とされる圧力は、Rb−He衝突の電子スピン緩和速度が小さいのでHe自体によって生じる。これはRb−129Xeのスピン交換ポンピングではないので、圧力はHeのような追加的な緩衝ガスによって生じる。種々の要求が種々の緩和及びスピン交換速度の結果として偏光子に課される。
Heの場合、核スピン緩和ビルドアップ時間は数時間の範囲にある。しかしながらルビジウム−He衝突の場合のルビジウム−スピン崩壊速度も比較的に小さいので、この場合も高いHe圧(>5bar)を使用できる。
一方、129Xeの場合には、核スピン偏極ビルドアップ時間が比較的に大きい有効スピン交換断面積のために20〜40秒の間である。ルビジウム−キセノン衝突の場合の非常に大きいルビジウム電子スピン緩和速度のために、光スピン交換ポンピングの間のキセノン分圧は100mbarよりも僅かに超えるだけであり、それ故に十分に高いルビジウム偏極を維持し続けることができる。それ故にこのような偏極の際には線幅拡大のためにHeが緩衝ガスとして使用される。この偏極は例えば129Xeの偏極のための流動式偏光子として又は例えばHeのための密封された試料セルを有する偏光子として提供できる。
流動式偏光子においては、ガス混合物が最初に一定量のRbの存在する容器(以降、“供給容器”とも称する)を通って流れる。中に存在するルビジウムを含有する供給容器は連結されたガラス製セルと一緒に約100〜170℃に加温される。この温度でルビジウムは蒸発される。蒸発したルビジウム原子の気相中濃度は供給容器中において温度によって決まる。ガス流は蒸発したルビジウム原子を供給溶液から例えば円筒状試料セルに搬送する。高出力の円偏光を提供しそして約50〜100ワットの出力定格を有するレーザーを試料セルに軸方向、即ち流れ方向に連続的に照射しそして場合によってはルビジウム原子を高分極状態で光ポンピングする。この場合にはレーザーの波長はルビジウム原子の光吸収ライン(D1−ライン)に一致しなければならない。
換言すれば、光の偏光をアルカリ金属原子に光学的に伝達すためには、光の周波数が光遷移の共振周波数に一致しなければならない。
試料セルは、コイル、特にヘルムホルツ・コイルによって発生する約10ガウスの静磁場 に置かれる。磁場の方向は試料セルの円筒軸に平行或いはレーザーのビーム方向に平行に伸びている。この磁場は偏極された原子の案内に使用される。レーザー光の衝突によって光学的に高度に偏極されたルビジウム原子はガラス製セル中で、なかでもキセノン原子と衝突しそしてその偏極をキセノン原子に伝達する。
試料セルの出口においてルビジウムは、他のガスの融点に比較してその高い融点のために壁に析出する。偏極されたキセノン或いは残りのガス混合物は試料セルから冷凍装置に導かれる。この装置は、その端が液体窒素に漬けられているガラス製フラスコよりなる。このガラス製フラスコは更に>1000ガウスの強度の磁場にある。高度に偏極されたキセノン−ガスは冷凍装置のガラス内壁に氷として析出する。
装置全体における流速はニードル弁によって制御することができそして測定装置で測定できる。
流速の増加が極端である場合には、ルビジウム原子からキセノン原子に偏極を伝達するのに十分な時間がない。流速が遅過ぎる場合には、所望の量の高い偏極されたキセノンを冷凍するまでに多過ぎる時間が経過する。それ故にキセノン原子の偏極はXe氷中での緩和によって再び減少する。キセノン原子の緩和は冷凍によって並びに冷凍装置が曝されている強い磁場によって著しく遅れる。それ故に希ガスのキセノンの偏極後にできるだけ速やかに、かつ、損失を少なく冷凍する必要がある。確かに緩和は冷凍によって全く防止できないが、始めに高度に偏極されたガスをもはや使用できない程にキセノン偏極が著しく減少する前に、77Kでは約1〜2時間の期間がある。
個々の自由アルカリ金属原子を偏極するために、一定のエネルギーが必要とされる。必要とされるエネルギーは、アルカリ金属原子の自由電子を基底状態から励起状態に高めるための共振周波数に相当する。レーザーのエネルギーをアルカリ金属原子に光学的に伝達するためには、レーザー光の周波数をアルカリ金属原子の共振周波数に一致させなければならない。幾種類かのレーザーは一定の周波数スペクトル内の光を放射する。この場合、単一の周波数でなく複数の周波数の使用も適する。レーザーの使用できるスペクトルはいわゆる線幅によって示される。経済的にアルカリ金属原子を偏極するためには、周波数と線幅がアルカリ金属原子の共振周波数、即ち光線幅に一致するブロードバンド半導体レーザーを準備する。
レーザーのエネルギーをアルカリ金属原子に良好に伝達することができるためには、偏極の間にアルカリ金属原子に対する衝突相手を準備する。衝突相手としては特にHe原子が使用される。アルカリ金属原子の光学的線幅はヘリウム原子との相互作用の結果として、即ち衝突の結果として広がる。原子スペクトルを広げれば広げる程、スペクトル幅を広くできそしてそれ故に使用できるレーザーの費用がますます下がる。
アルカリ金属原子と衝突相手、例えばHe原子との衝突回数は、圧力が高ければ高い程、多い。Heの場合、例えばアルカリ金属原子の光学的線幅の広がりはヘリウムガスの圧力に比例して増加する。更にHeはアルカリ金属原子の偏極への有害な影響を僅かしか有していないという価値ある性質を有している。それ故に、129Xを偏極する場合、94%のHeで組成されそして約10barの圧力を有するガス混合物を用いて一般に実施される。
Rb−電子を過偏極するための、従来技術で従って知られる100ワットの出力を有するレーザーは、2〜4nmの特徴的なスペクトル幅を有するガラス繊維連結したダイオードレーザーである。10barのガス圧の場合、ルビジウム原子の光学遷移の線幅は約0.3nmに広げられる。それ故に、一般に2nmの線幅を持つ光ポンピングのために高出力ダイオードレーザーが使用される既存のルビジウム−キセノン偏極ではレーザー光の一部分だけが利用される。
ガス混合物中のHeの分圧は10bar以下である。他の成分(キセノン或いは窒素)の分圧に比較してこれは非常に高い。結果として偏極されたアルカリ金属原子又は希ガス原子がガラス製セルの内壁に稀にしか到達せず、そこでは例えば常磁性中心との相互作用のためにその偏極を喪失する。Heの分圧の増加につれて、偏極された原子がセル内壁に不利にも衝突する確率も減少する。
偏極されたアルカリ金属原子、例えばルビジウムは蛍光放射線を発生し得る。このような放射線が他の偏極されたアルカリ金属原子によって捕捉される場合には、この捕捉がアルカリ金属原子の脱極をもたらす。希ガスの偏極の際に使用されるガス混合物中窒素は蛍光光線を妨害しそしてそれ故に放射線の捕捉を妨害するのに役立つ。ガス混合物中の元素状窒素はキセノンと同様に小さい分圧しか有していない。この分圧は一般に約0.1barである。
キセノン原子のように重い希ガス原子の場合には、アルカリ金属原子との衝突がアルカリ金属原子の偏極の強い緩和を惹き起こす。アルカリ金属原子の偏極を光ポンピングの際にできるだけ高く維持するためには、ガス混合物中のキセノンガスの分圧は相応して低くなければならない。0.1barのガス混合物中キセノン分圧の場合ですら約100ワットのレーザー出力が、試料全容積の約70%のアルカリ金属原子の偏極を達成するために必要とされる。
従来技術によれば、適当な組成のガス容積は円筒状試料セルによって圧縮される。偏極を生じるレーザー光線は試料セル中に吸収される。その際にポンプ光は試料セルに、光ポンピング可能な種及び過偏極すべき原子核を含む混合物の流れ方向で磁場に平行に放射される。
これと反対に、米国特許出願公開第2002−0107439 A1号明細書からは、レーザー光を試料セルに、流動する混合物に向流状態で放射することが公知である。
生体系においては、血液中の希ガス核の縦方向T時間が短いこと並びに水性溶液中への溶解性が小さいことが過偏極された希ガスの使用を著しく制限している。例えば医療の目的では、血液中でのT−時間が短く(10秒以下)そしてこの目的での運搬技術が非常に複雑であるので、脳に十分な偏極密度の129Xeを運搬することが殆ど不可能であるか或いは全く達成されていない。同様に、話題に上がっているその他の希ガスも同様である。
ドイツ特許出願公開第10238637A1号明細書には、核スピン偏極された液体を製造する方法が提案されている。この場合、偏極されたLi−原子線が光ポンピングによって又はステルン・ゲルラハ(Stern-Gerlach)装置によって発生されそして液体に導入される。
しかしながら原子線中に最大10−13cm−3のリチウム原子密度しか達成できないという欠点がある。この方法は<10−3mbarの少ない圧力でのみ機能する。このことが生じる偏極されたLi原子或いはイオンの総数(<1015)を著しく制限している。
生命科学及び材料科学において過偏極されたLi及びまたLiを使用するために、約1019の多量の過偏極されたLiイオン及びまたLi−原子を生産しそして貯蔵することが望まれている。
本発明の課題は、偏極されたリチウム原子或いはイオンの密度を非常高くする、即ちそれらの総数を多くする、リチウムを過偏極する方法を提供することである。
更に別の本発明の課題は、多量の過偏極された物質を固体又は液体の状態で製造する一般的な方法を創出することでもある。
この課題は請求項1の全ての特徴的構成要件を有する方法並びに二つの併合形式の請求項によって解決される。有利な実施態様は従属形式の請求項から明らかである。
試料セル中で光ポンピングすることによって混合物中のリチウム原子を過偏極する本発明の方法は、第一の種類のアルカリ金属をレーザー光によって光ポンピングすることを特徴とする。次に第一の種類のアルカリ金属の光ポンピングした電子から元の状態のリチウム原子の電子へのスピン交換を惹き起こす。
後述する通り、このようにして、従来技術から公知で、かつ、前述した通りの重大な欠点を持つ過偏極された希ガスを造影剤として代用することができる。
表1から分る通り、確かに一連のアルカリ金属はそれらの蒸気相において種々の度合の困難さを持って光学的に偏極され得る。アルカリ金属が簡単なプラスに負荷したイオン、例えば塩の状態で存在している場合には、それらは稀に例外(例えばLiF)があるが、水に良好に溶解する。
アルカリ金属原子の全ての核は電気的な核四重極モーメントを有している。しかしながらLi23Na41、Rbイオンは0.1e×10−24cmの範囲内の比較的に大きい核四重極モーメントを有しており、その結果水溶液中でのそれらの核スピン偏極は比較的に速やかで、即ち強い四重極相互作用のために約10ms(Na)〜18秒(Li)後に分解する。133Csは小さい核四重極モーメント(4×10−3e×10−24cm)にも係わらず、核スピン偏極は大きなスターンハイマー(Sternheimer)因子のために速やかに崩壊する。スターンハイマー因子はCsイオンの電子殻との衝突の結果として電場勾配の増大を説明している。
この観点から、Liイオンが例外的な候補であることが分った。このイオンは非常に小さい四重極モーメント(4.6×10−4e×10−24cm)及び小さいスターンハイマー因子を有している。更に、0.62kHz/Gの低い磁気回転比を有している。
結果としてLiイオンのT−時間は非常に長くてもよく、これは水性相においての約10分からLiD固体での(B=0.4及びT<1Kにおいて)2000時間以上までの範囲にある。
過偏極されたLiは比較的に高価で、長いT時間を持ちそしてセル、多孔質物質中での、ナノ−或いはイオンチャンネルでの核スピン偏極に関して略損失なく拡散するので、NMRトレーサーとして過偏極されたいかなる希ガスよりも良好な代替物である。
本発明の範囲においては更に、Li−原子を高密度のもとで直接的に光ポンピングできないこともわかっている。表1に示す通り、リチウム原子の場合、光学的D及びDエネルギーレベルが互いに非常に近くにある(0.12nmだけ)。
このことは、穏やかな緩衝ガス圧(>50mbarのHe−ガス)のもとでも及び高いリチウム濃度(>1012cm−3)でもリチウムのD及びD線は衝突の広がりのために重なりあっている。結果として例えば円偏光したポンプ光の場合には、それ故に、Li原子の両方の基底状態が同時に過疎化しそしてLiの基底状態の得られる全体的な偏極は実質的に0である。
表1: アルカリ金属原子の物理的性質
ηalk :同位元素周波数
I :核スピン
γalk :磁気回転比
−線:1/21/2の光学遷移
−線:1/23/2の光学遷移
ωhf :基底状態の超微細分裂
Figure 0005117375
それ故に、本発明に従う方法の過程では、最初に第一の種類のアルカリ金属(AM)、例えばRb又はKあるいはCsを光ポンピングするのが有利である。この第一の種類のアルカリ金属は<1015cm−3の中程度の密度で非常に効果的にポンピングされ、即ち偏極度が非常に高い(>80%)。
本発明の範囲においては、スピン交換は基底状態の第一の種類のアルカリ金属原子の光ポンピングされた電子と基底状態のリチウム原子の電子との間で行うことができ、それによってリチウム原子の密度が非常に高くなる。RbとLiとの間のこの偏極交換は
γ ex Rb,Liの速度で生じる。
前述のアルカリ金属原子とリチウム原子との間の間接的光ポンピングは、非常に攻撃的で熱いリチウム蒸気が、制御されて、即ち壁接触及びLi−壁緩和が実質的に回避されて、試料セル中に導入されそして第一の種類のアルカリ金属、例えばRb、K又はCsとの相互作用が許容される限り、特に良好に機能することが判った。このことに関して装置は、以下に更に詳細に説明する通り、この方法を実施するために変更されている。
従来技術に比較して、本発明の方法の場合には、Li偏極工程及び蓄積工程に減圧が必要とされないこと及びLi原子の密度が10倍だけ従来技術よりも高い水準に調整できるという長所がある。
第一のアルカリ金属による本発明の間接的光ポンピングの場合、試料セル中のLi粒子濃度が有利にも非常に高く、例えば600℃までの温度で少なくとも1015cm−3を選択することがでる。1016〜1018cm−3の濃度は有利にも約750〜1200℃の温度で調整される。リチウム原子は第一の種類のアルカリ金属の中位の密度で未だ間接的に偏極される。
この目的のために、スピン交換速度γex AM、Li がアルカリ金属電子スピンの偏極崩壊速度γsdよりも大きいので、約1012から1015cm−3の密度を持つCs、Rb、K(アルカリ金属Cs蒸気の温度T:70〜180℃、Rb100〜200℃、K200〜300℃)を調整することが可能である。
本発明の方法は、特に有利にも、過偏極されたリチウム原子を相応する高い密度で>50%の高い偏極度と共にもたらす。
しかしながら、特に非常に有利な本発明の一つの実施態様においては、過偏極されたリチウム原子を更に別の方法段階で酸化しそしてこのようにして有利に適当な量のLiイオンを提供しそして特に有利にも蓄積することも可能とする。酸化の際の長所は、Liイオンの核のT−時間がLi原子のT−緩和時間よりも桁違いに長く、例えば少なくとも10倍長い時間であることにある。
このようにLiイオンは特に有利な方法で蓄積することができる。Liイオンは適当な、特に生体適合性溶剤中に溶解することによって過偏極されたMRT造影剤として使用することができる。
高密度で存在する偏極されたリチウム蒸気から出発して、一つの電子を、Li核スピン偏極を崩壊することなく酸化によって各リチウム原子から除去する。
特に有利にも、レドックス反応にも係わらず、電子伝達工程の間にLi原子の核スピン偏極が得られたままになる。
この目的を達成するために、本発明の範囲内において、影響を受けたLiの超微細結合定数が利用される。この関係は、Li原子の核スピンが228MHzの超微細結合定数を有するそれの殻電子の所に結合する事実に本質がある(表1参照)。換言すれば、超微細相互作用の超微細期間が約4.3ns継続する。この期間は電子伝達の時間(数ps)より1000倍長いので、核スピンは実質的に全く影響受けないままでありそしてそれ故に核スピン偏極が維持される。このように多量のLi核スピン偏極を生じることができ、蓄積できそして保存できる。
固体中の又は適当な液体中のLi核の場合の1〜90%の偏極水準は容易に達成することができる。
酸化剤としては例えばD、H又はClガスがある。酸化剤は例えば試料セルの出口に導入されそして過偏極されたリチウム原子をLi分子、即ち塩に酸化する。酸化剤に依存して生じる極性リチウム分子(塩)、例えばLiD、LiH、LiClは冷却トラップに導入される。冷却剤の相に依存してこれらのリチウム分子は溶解するか又は冷却トラップ中で固体の状態でリチウム塩として直接的に沈殿する。
特に、固体中の過偏極されたLi核は極めて長いT−時間を有し得る。このT−時間は、例えばLiDの場合には0.4Tの磁場及び<1K温度で2000時間より長い。T=77Kの場合には、Tは約数時間である。
別の用途目的はこれらの偏極されたリチウムイオンの生成に続いて行う処理の種類を決める。従って本発明の潜在能力は決して尽きない。
勿論、こうして製造される過偏極されたLi塩は、以下に詳述する通り、Liイオンの核スピン偏極をアニオンの核スピンに伝達すことによって、他の過偏極された物質を製造するために液体状態又は固体状態で利用することが可能である。
この目的のための一般的な方法は以下の各段階で構成されている:
・ リチウム原子を、試料セル中の第一の種類のアルカリ金属をレーザー光を用いて光ポンピングによって及び第一のアルカリ金属原子の光ポンピングされた電子をリチウム原子の電子にスピン交換することによって過偏極し、
・ リチウム原子をLiイオンに酸化し、その際にリチウムイオンの核スピン偏極が得られたままとなり、
・ Liイオンの偏極を相応するLi−固体(x,yは自然数である)中のアニオンAの核スピンに移される。
それ故に以下の説明は特定の請求項及び併合形式の請求項に従う方法に関する。
リチウム原子を過偏極するためには、試料セル中に導入される混合物は第一の種類のアルカリ金属及びリチウムの他に例えばN及びHeも含有する。円偏光レーザー光によって、最初に蒸気相中の第一の種類のアルカリ金属のD線が光学的に励起され、そしてアルカリ金属原子の原子価電子のスピンが高度に偏極される。N及びHeに加えてアルカリ金属及びリチウム蒸気の全混合物は加熱された試料セルを連続的に通過する。加えられるNはいわゆる急冷ガスとして第一の種類のアルカリ金属の蛍光発光を抑制する。
Heガスは緩衝ガスとして、そして第一の種類のアルカリ金属原子のD線の圧力を広げそして使用される幅広のレーザー光線を効果的に吸収するために使用される。
本発明の特に有利な実施態様において、混合物はHeを含有してもよく、Heガスの核スピンは間接的に光ポンピングされたLi原子によって偏極される。偏極はLi(又はLi)−Heを介して超微細相互作用をひき起こす。この関係においては、例えば1017のリチウム原子ではHe核の偏極の速度が著しく早い(スピンアップ時間:<1時間)という点が有利である。
1〜4nmの典型的な光線幅を有する安価な半導体レーザーは非常に有利な方法でポンプレーザーとして使用できる。
試料セルを貫流した後に過偏極されたリチウムを、記載した様な酸化剤を用いて酸化しそして得られるリチウム分子を分離器において>0.05Tの磁場においてLi塩として分離しそしてこの方法の期間に亙って蓄積する。他のガス状生成物は例えば排ガスとして搬出される。
この方法では有利にもLi原子並びにLi原子は過偏極することができそして相応するイオンに酸化しそして蓄積することができる。
一般に、少なくとも1014cm−3の密度を持つリチウム原子及び少なくとも1012cm−3の密度を持つ第一の種類のアルカリ金属を試料セル中に導入しそして光ポンピングする。結果としてスピン交換が生じる。
このように高いLi濃度の場合には、過偏極されたLi−化合物の長いT時間によってもたらされる最大の蓄積時間の間に、十分な量の過偏極されたLi化合物が生成できる。
リチウムを気相に変更するためには、>500℃での過偏極を特に約900℃で実施する。温度が高ければ高いほど、試料セル中のリチウム原子の密度が大きく、そして該密度は温度に依存して意図的に調整できる。
リチウム原子は、特に有利には酸化剤、例えばCl、I、Br、D、H、又は有機酸化剤を添加することによってLiイオンに酸化する。酸化剤の選択次第で酸化によって適当なリチウム塩が有利に生成される。Li原子は連続的に酸化されそして冷却剤として例えばN又はHOを用いて>0.05Tの磁場において冷却トラップ中へガス混合物を導入することによって適当なリチウム塩の状態で適切な量(例えば1019まで)で蓄積される。
固体中又は適当な液体中のLi−核の1〜90%の偏極水準は容易に達成することができる。
本発明に従って生成されるリチウム塩は、他のアニオンの核を過偏極するための偏極媒体として特に有利に使用することができる。アニオンの核スピンは有利な長いT時間を示しそしてそれ故に蓄積され得るか又は場合によっては溶剤中に溶解して画像検査法又はNMRスペクトルスコピーのために利用することができる。
特に核13C、31P、29Si及び核スピン共鳴にとって重要でそして長いT時間を示す幾種かのAl核は、1%より大きい偏極レベルで、かつ、適切な量、例えば1019の原子、イオン又は分子を生成することができる。>50%の偏極レベルがこのようにして達成される。
例えば本発明に従って製造される核スピン偏極したLiClを水溶液において他のアニオンA(Aは例えばCO 2−、SiO 4−、PO 3−、Alである)と溶液中で組み合わせた場合、例えば溶剤の続く蒸発によって中でも相応するLi塩のLiCO、LiSiO及びLiPOが得られる。この方法は、偏極媒体としてLiだけを用いる場合も可能である。何故ならば、溶解及び蒸発工程が数分で十分でありそしてこの時間の間にリチウム核スピン偏極を喪失すべきではないからである(HO中のLiのT:約10分)。
長い縦方向のT時間を有するあらゆる核、即ち、Li固体又は溶液状態の核Li、13C、29Si及び31P等がこの方法にとって特に有利である。上記の核のT時間が数分〜数時間の範囲内にあるのが特に有利である。Li化合物のT時間の例を表2に示す。
表2:核Li、Li、13C、31P及び29Siのための固体でのT緩和時間
Figure 0005117375
次いで、イオン状のLi−固体においては、大きなLi核スピン偏極を交差分極法又は磁場循環法(field cycling method)によって高効率で13C、31P及び29Si核スピンに伝達することができる。
この場合、Li−核スピン偏極の50%までが他の核に伝達される。
交差分極法は2つの高周波パルスによってコヒーレント偏極をタイプAのスピンからタイプBのスピンに伝達する標準的方法である。この場合、大きい磁場の場合にはいわゆる整合条件[ハルトマン・ハーン(Hartmann-Hahn)-条件ともいう]を両方のタイプのスピンが満足しているべきである。ハルトマン・ハーン条件は、タイプA及びBのスピンの両方の高周波パルスH 及びH の振幅について条件 γ A H1 A =γ B H1 Bが満足される時に満足される。この場合、γ A及びγ BはタイプA及びBのスピンの磁気回転比である。磁場循環法の場合には、整合条件は磁場を0の値に速やかに下げることによって達成される。この場合にはAとBとの間にスピン偏極をより一貫した伝達が行われる。
交差分極並びに磁場循環は、問題のスピンが恒久的な双極子結合した時だけ機能する。即ち、生じるスピンは互いに相対的に移動してはならない。このことは実地においては固体の場合に最も満足される。例えば唯一のプロトンに双極子結合する13C核磁化のための利得係数は交差分極工程の後にファクター4だけ増大する。
この様に核スピン偏極されたアニオンAは、次いでそれの長い縦方向T時間の理由で蓄えられるか又は適当な溶剤に加えられ、次いでNMR又はMRTプローブとして使用される。
この方法の使用によって、選択された固体或いは溶剤の種類に依存して10分(例えば水中のLi)〜数時間(例えばLiD中のLi29SiO)の範囲内及び更に長いT時間を持つ、初めてMRT又はNMR試験のための造影剤が提供される。
この方法は、ガス混合物の成分(He,N、リチウム及びアルカリ金属蒸気)を、該混合物が試料セルの内壁に全く又は僅かしか触れないように試料セル中に導入するように使用するのが有利である。
この目的のためにはガス混合物を試料セル中に圧力解放噴流として導入することができる。“圧力解放噴流”とは、試料セル中に広がる噴流又は従来技術に比較して試料セルの内壁に僅かしか又は全く接触しないように設計されている保護された噴流を包含する。この目的のためには、不活性ガス、例えばN及び/又はHeよりなる保護的に覆う流れを内壁から混合物を分離するために試料セル中に導入してもよい。
このような手段は、厚いリチウム蒸気が極端に反応性であるという事実のために現実的である。
レーザー光は好ましくは試料セル中を流れ込む混合物の流れ方向に対して直角方向に試料セルに照射する。光ポンプのために必要な磁場はレーザーの伝播方向に対して平行であるように選択する。次いで生成されるリチウム原子を空間的に逸らせる光ポンピングを行い、酸化しそしてイオンとして析出させる。
本発明の装置は、サファイア、サファイアで被覆した石英ガラス又は他の透明なLi安定性及び/又は耐熱性材料を試料セル内壁として造られている。
熱いLi蒸気と接触し得る試料セルの内壁は耐リチウム性材料で造られているのが有利である。
装置は、光ポンピング可能な種類のアルカリ金属及び過偏極すべき核及び/又は他の不活性ガスよりなる混合物の各成分を該混合物が試料セルの内壁に接触しないように導入する少なくとも1つの手段を有していてもよい。
この目的のために、該装置は該手段として少なくとも1つのノズルを特徴としているのが有利である。
この種の手段は試料セル中に混合物を注入する際に広がる圧力開放噴流を形成する。
更に一つの又は複数の該手段は壁との接触に対して混合物を覆い保護する流れを生じ得る。
リチウム原子を過偏極するための装置中には、レーザー光を混合物の流れ方向に対して直角に試料セルに照射するようにレーザーが配置されているのが有利である。
レーザー光線のための試料セルの入口窓が、アルカリ金属原子のための試料セル入口からできるだけ大きな距離をおいて設けられている。
装置はアルカリ金属のための少なくとも1つの補給容器を持つ。少なくとも2つの補給容器が設けられている系が特に有利である。即ち、一つは第一の種類のアルカリ金属のための補給容器でありそして少なくとも1つはリチウムのための追加的な補給容器である。
本発明の別の有利な一つの実施態様においては、装置が少なくとも2つの加熱システムを有しており、その一つは第一のアルカリ金属のための補給容器のためのものであり、もう一つはリチウム補給容器のためのものである。
本発明を以下に実例及びそれに添付の図面を用いて更に詳細に説明する。
図1はRb及びLi-線のエネルギー準位図を概略的に示している。図1から判る通り、Rbの場合には<10barのガス圧ではD1及びD2線がエネルギー的に分かれている。即ち、D だけが光ポンピングされている。これに対して、Liの場合にはD1及びD2遷移の上記のエネルギー準位は重なり合っている。それ故に、両方の基底レベルは真空ポンピングで放出された後のものである。
表1から判る通り、Liの場合には光学的なD1及びD2エネルギーレベルは互いに非常に近くにある。即ち、中位の緩衝ガス圧(>50mbar)で比較的に高いLi濃度の場合には、D1及びD2線が衝突での広がりのために重なり合っている。それ故に気相中のLi原子は更に高い圧力あるいは更に高い濃度では直接的に光ポンピングされない。このことは、例えば円偏光ポンプ光の場合にはLi原子の両方の基底状態(S=+1/2,S=−1/2)は同時に光ポンピングされ、それ故にLi基底状態の得られる全ての偏極が実質的に0であることを意味している。
図2〜3は、リチウム原子の過偏極の本発明の原理及び更なる過偏極された核の蓄積及び生成のためのベースとしての続いての酸化の本発明の原理を概略的に図示している。
Liは本発明によれば直接的でなく、間接的に第二の種類のアルカリ金属で光ポンピングされる。この間接的な光ポンプのメカニズムを図2に示している。
効果的にポンピングされ得る別の種類のアルカリ金属(Rb、K、Cs)はレーザーによって偏極される。基底状態のアルカリ金属の光ポンピングされた電子と基底状態のLi原子の電子との間のスピン交換が衝突によって行われる。RbとLiとの間のこの偏極交換はγex Rb,Liの速度で行われる。この電子−電子スピン交換は例えばHeの任意の緩衝ガス圧でもLi原子の大きな粒子密度でも有利に行われる。
従来技術からは、アルカリ金属原子とLi原子との間の間接的な光ポンピングを用いる実験は知られていない。
これに関する主な欠点は、非常に攻撃的な熱いLi蒸気に関連する技術的な困難さにある。これが従来にはリチウムの過偏極の分析を妨害していた。
しかしながら間接的な光ポンプの大きな長所は、Li粒子濃度が非常に高く(例えば1017cm−3)もよく、かつ、中位のRb密度(例えば1015cm−3)でも効果的に間接偏極することができることである。
高い密度を有するこうして偏極されたLi−蒸気から出発してリチウム原子の酸化を行う(図3参照)。
Li原子から酸化剤Oxによって電子を除く際の重要な因子は、電子を伝達する工程の間にLi原子の核スピン偏極がレドックス反応にも係わらず維持されることである。
表2によれば、Li原子の核スピンがそれの殻電子の所に228MHzの超微細結合定数で結合する。これは、超微細相互作用の超微細期間が約4.3ns継続することを意味する。この期間は電子伝達の時間(数ps)より1000倍長いので、核スピンは実質的に全く影響受けないままでありそしてそれ故に核スピン偏極が維持される。このように多量のLi核スピン偏極を生じることができ、蓄積できそして保存できる。追加的な緩和チャンネル、例えばリチウム分子のスピン回転結合が存在するとはいえLiイオンは水性相に溶解するか又はリチウム分子又は塩のT時間よりも更に迅速にイオン性固体(リチウム塩)を形成することを前提として、最終的には化合物又は溶液中のLi核スピン偏極が殆ど維持される。蓄えられた十分な量のLi核スピン偏極が達成される。
この組み合わせ方法、即ちハイブリッド光ポンピング及びこれに続く電子伝達法(酸化)を使用することによって、50%より多く90%までのLiイオンの偏極レベルを達成するのが特に有利である。
この方法を以下に、Rbの光ポンピングによって過偏極されたLiイオンの製造、蓄積及び貯蔵の実施例を更に詳細に説明する。
最初にHe、N、Rb及びLiよりなる十分に高いアルカリ金属密度を持つガス流を製造しなければならない。ガス流のLi密度は例えば約1017cm−3でもよい。これは約900℃の蒸発温度に相当する。Rb密度については約1015cm−3で十分であり、これは約200℃のTに相当する。温度を関数とするLi密度は図4にグラフ化してある。
熱いLi蒸気は実質的に光ポンプセルの容器全壁を攻撃する。それ故に通常のパイレックス或いはデュランガラスは全く適していない。光ポンプセルのための材料としては例えばサファイア(Al)よりなる内部被覆を有する石英ガラス又はサファイア製セルそのものが考えられる。
間接的に光偏極されたLi蒸気は偏極を損失することなしにイオンの状態で固体に変換してもよい。例えばLI原子はガス状反応成分Ox、例えばCl又はD−ガスと反応しそして固体塩(LiD又はLiCl)として析出させることができる。固体中のLiイオンの縦方向T緩和時間は、蓄積時間の間の偏極損失を最小限にするために、できるだけ長くするべきである。
図5は、アルカリ金属の間接的な光ポンピングによってリチウムの過偏極を造り出す方法に適合した本発明に従うRb−Li噴流式偏光子を図示している。
この方法の場合には、約0.1barのN−ガス及び1〜10barのHe−ガスの入った容器(1)からガス混合物(3)をRb−容器(4)に導入する。窒素は光ポンピングの場合に急冷のために使用される。コイル(18)によってRb−容器は間接的に200℃に加熱されそしてそれによって約1015cm−3のRb密度を達成する。Rb、He及びNを含むガス流(5)をLi容器(6)に通し、そこは追加的なコイル(18)によって約900℃の温度に加熱されている。これはほぼ1017cm−3のLi密度に相当する。Li、Rb、He及びNを含有するガス流(5)は圧力開放噴流(7)として光ポンプセル中にノズルを通して圧力開放される。このノズルは例えば15mmの直径を有している。圧力開放噴流(7)は光ポンプセル、即ち試料セル(11)中に圧力開放され、その際に圧力開放噴流(7)はセル(11)の壁と全く接触させない。このようにして壁の所でLi又はRb原子が反応するのが、即ち脱偏極するのが回避される。
本発明によれば試料セルはAl又はAlで被覆された石英ガラス又は他の透明な耐リチウム性で耐熱性の材料で構成されている。
混合物の一般的なガス流速度は約100cm/分である。
試料セル(11)に入った直後にガス流(7)のRb原子は噴流(7)に対して直角に入射する2つのレーザーの円偏光(8)でRb−D−線上で光学的に偏極される。光ポンピングされたRb原子はホールバッハ(Hallbach)磁石(13)によって生じる磁場(14)の中に置かれており、その磁場の方向はレーザー(8)の入射方向に対して平行であり、ガス流の方向に対して直角に配向している。偏極されたRb原子は電子−電子スピン交換によってLi基底状態を偏極させる。この交換過程は迅速に行われ、一般に100μs又はそれ以上である。即ち、Li原子についてのスピン交換による偏極時間は、Rb或いはLi電子の縦方向のスピン緩和時間よりも実質的に短い。Heガス圧は自由に選択できる(0.1〜10bar)ので、光ポンピングのために約2nmの幅広の半導体レーザーを使用することができる。
次いで酸化剤、例えばD又はH、Cl等を、Rb及びLiを含有する過偏極されたガス混合物に混入する。酸化剤は試料セル(11)に側に配置された導管()を通して、流れ方向に対して約45°の角度で混入される。図面から判る通り、この混合は試料セル(11)の出口の所で行う。
酸化剤Dはリチウム原子或いはRb原子を酸化し、その際にLiD或いはRbD分子が生じる。これらの分子は液状N又は水(12)で冷却されたトラップ(10)に達し、そこでLiD固体として析出する。酸化剤としてH又はClを使用する場合には、相応するLiH又はLiClがそれぞれに析出する。
この析出工程は、0.1Tより大きい磁場(ホールバッハ磁石(13)中で行われる。さもないと、固体中のLi核のT時間が短すぎる。>0.1Tの磁場の場合は、固体中でLi(又はLi)-イオンの特に長いT時間が有利であり、0.4T及び77KでLiClの場合に1時間より長い。77KでLiDの場合のT時間を実験的に測定することは未だ行われていなかった。即ち、T<1K及び0.4TでのLiDの場合のT時間は公知であり、それは約2000時間である。
要するに、本発明の方法によって全く新規の選択可能性が切り開かれている。
ガス状生成物(He、N、H、Cl、HD及び場合によりO)は排出導管を経てそしてニードル弁(15)を通して排出される。ニードル弁(15)を通して連続ガス流が調整される。最後の段階で、例えば過偏極されたLiD(LiCl)を水と混合してもよく、その場合には過偏極されたLi或いはOH(Cl)イオンが溶液中に及び放出されるHDガス中に得られる。
説明した通り、5×1020の蓄積された過偏極Liイオン総数が達成され得る。
医療分野からの代表的な使用例ともども、アニオンの伝達を伴う過偏極されたLiCl塩の蓄積を、併合形式の請求項に従う方法の実施例として示す。
1017cm−3のLi密度を有する過偏極されたHe、Li、N、Rbガス流(7)の流速は7barの全圧で100cm/分である。同様に7barの全圧及び0.1barのCl 分圧を有するHe−Clガス混合物を供給導管(9)を通して試料セル(11)の気体空間に連続的に流す。その際にそれは過偏極されたRb及びLi原子と反応して、それぞれLiCl或いはRbCl分子をもたらす。RbCl或いはLiCl分子は冷たい冷却手段(10)の所で塩で状態で析出する。例えば10分の蓄積時間の場合には、1017cm−3のLi密度を有する1000cmのLi蒸気が固体のLiClの状態で析出する。これは約1020個の蓄積された過偏極総Liイオン数に相当する。
過偏極されたLiCl塩は、必要な場合には例えば冷却水中に完全に溶解することができ、試料のLi−NMRゾンデとして直接的に供給される。例えば試験するために患者に注射できる。水中でのLiのT時間は約10分であるので、例えばLiイオンは大きな偏極損失なしに人間の脳又は器官に到達することができ、そして次にLi−MRTを用いて試験できる。
代替えの酸化剤としては、原則としてあらゆるハロゲン、要するにI、Br、Cl、Fガス及び場合によっては簡単な有機分子、例えばCHが考えられる。特にあらゆるLiのハロゲン塩は長いT時間を有している(例えばLiClの場合のTは40分)。これは全ての化学分野のLi酸化法或いは電子伝達法の可能性を切り開いている。
核スピン共鳴における過偏極されたLi塩としてのそれの適合性はその都度のLi−T時間、選択された溶剤への該塩の溶解性及び該塩の生体適合性に左右される。
NMR又はMRTのための他の重要な核、例えば13C、29Si又は31Pの過偏極のためには、過偏極されたLiイオンを偏極媒体として使用する。
溶液中の例えば核スピン偏極されたLiClを他のアニオンA(例えばA=CO 2−、SiO 4−、PO 3−)と組み合わせた場合には、続く溶剤の蒸発によって、中でも相応するLi−塩のLi、LiSiO及びLiPOが得られる。Li固体中のLi、13C、29Si及び31P核の縦方向のT時間は長く、数分〜数時間の範囲内である。問題の核のT時間の例を表2に示す。
イオン性Li固体においては、交差分極又は磁界循環法によって大きいLi核スピン偏極を高い効率で13C、29Si及び31P核スピンに伝達することができる。この場合、一般にLi核スピン偏極の50%は該別の核に伝達できる。このように核スピン偏極されたアニオンAは、その長いT時間のために適当な溶剤中に再び導入することができ、
次いでNMR或いはMRゾンデとして使用することができる。
実施例に挙げた反応成分及び方法段階はそれ自体例示の意味であり、本発明はこれらに限定されない。
当業者は別の個々の方法段階及びパラメータ(温度、密度、流速、反応成分)を、他のリチウム塩又は核を得るために容易に採用できる。本発明を、特別な課題及び実験目的に適合させることはただちに可能である。
造影剤を製造する目的で生体適合性のある他の溶剤中に化合物を溶解すること、交差分極又は磁界循環法に関しては、文献から明らかである。
例えば、リチウム原子の本発明の過偏極方法を実施することができる図6に示した装置も考えられる。
図7は、過偏極されたリチウムを酸化する反応領域の拡大断面図を示している。この図面によって、酸化剤の導管の上方の位置に多孔質の壁(5)が設けられ、該壁を通して酸化剤が例えば高濃度液として供給されることが提案される。この多孔質の壁(5)は細分散及び渦流並びに反応層の形成をもたらす。この多孔質の壁は試料セル(サファイア製管)の中間に開口が開けられており、それを通してガス及び反応生成物が通過しそしてリチウム塩(8)として析出する。
他の実施例についても同様にLi原子が連続酸化及び冷却剤として例えばN又はHOを用いる冷却トラップへのガス混合物の導入によって>0.05Tの磁場で相応するリチウム塩として適切な量蓄積される(例えば5×1020まで)。
図7について、この場所に、酸化剤なしにHCO又はHPO又はHSiO又はアニオンCO 2−、SiO 4−又はPO 3−の高濃度塩溶液を供給することも考えられる。これによって、アニオン核はリチウムハロゲン化物の塩の中間段階を経ずに得ることも可能である。場合によって生じる凝縮物は適当な溶剤の脱離によって除去することができそして固体をアニオン核への分極伝達のために利用することができる。この実施例によれば全工程は純粋な気相での代わりに少なくとも部分的に液相で進めることができる。
Rb及びLiのエネルギー準位図の概略図である。 リチウム原子の過偏極の本発明の原理及び更なる過偏極された核の蓄積及び生成のための原理概略図である。 過偏極された核の酸化の原理概略図である。 温度を関数とするLi密度のグラフである。 アルカリ金属の間接的な光ポンピングによってリチウムの過偏極を造り出す方法に適したRb−Li噴流式偏光子の概略図である。 リチウム原子の本発明の過偏極方法を実施することができる装置の一つの実施態様の概略図である。 過偏極されたリチウムを酸化する反応領域の拡大断面図である。
符号の説明
図5に関する説明:
1・・・He−ガスの容器
2・・・弁
3・・・ガス混合物
4・・・Rb−容器
5・・・Rb、He及びHのガス混合物流
6・・・Li容器
7・・・圧力開放噴流
8・・・円偏光レーザー
9・・・供給導管
10・・・冷却トラップ
11・・・試料セル
12・・・冷却液
13・・・磁石
14・・・磁場
15・・・ニードル弁
18・・・コイル

Claims (24)

  1. ガス混合物中のリチウム原子を試料セルの気相中で第一の種類のアルカリ金属の原子を光ポンピングしそしてこのアルカリ金属の光ポンピングした電子からリチウム原子の電子及び核へスピン交換することによって過偏極する方法において、酸化剤の添加によってリチウム原子を核スピン偏極されたLi −イオンにし、その際、酸化剤の選択次第で相応のリチウム塩が蓄積されることを特徴とする、上記方法。
  2. Li−イオンの核スピン偏極アニオンの核スピンに移される、請求項に記載の方法。
  3. レーザー光線により光ポンピングする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. ガス混合物が第一の種類のアルカリ金属及びリチウムの他にN及びHeを含有する、請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. ガス混合物がHeを含有し、その際にHe−ガスの核スピンが間接的に光ポンピングされLi−原子を経て偏極される、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 第一の種類のアルカリ金属としてRb、Cs又はK原子を選択する、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  7. 試料セルにおいて第一の種類のアルカリ金属の密度が1011cm−3〜1015cm−3である、請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
  8. 試料セルにおいてLi原子の密度が1014cm−3〜1018cm−3である、請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
  9. Li又はLi原子を過偏極する請求項1〜8のいずれか一つに記載の方法。
  10. 試料セルにおける温度が>500℃である、請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
  11. 試料セルにおける温度が900〜1200℃である、請求項10に記載の方法。
  12. 過偏極されたリチウム原子をCl、I、Br、D、H、HO、DO又は有機酸化によって酸化して相応するリチウム分子或いはリチウム塩とする、請求項1〜11のいずれか一つに記載の方法。
  13. 過偏極されたリチウム分子を固体として析出させるか又は溶剤に溶解する、請求項12に記載の方法。
  14. 析出を0.05Tより高い磁場で行う、請求項13に記載の方法。
  15. 5×1020 まで又はそれ以上の過偏極されたLi−イオンを集める、請求項1〜14のいずれか一つに記載の方法。
  16. アニオンが13C、29Si、31P又は>1分のT −緩和時間を有する他の核を包含する、請求項2〜15のいずれか一つに記載の方法。
  17. ニオンとしてCO 2−、SiO 4−又はPO 3−を選択する、請求項2〜16のいずれか一つに記載の方法。
  18. 過偏極されたLi−イオン及びアニオンを溶剤中に導入する、請求項2〜17のいずれか一つに記載の方法。
  19. 溶剤中に存在するLi−イオン及び/又はアニオンを沈殿させる、請求項18に記載の方法。
  20. 沈殿を溶剤の蒸発によって行う、請求項19に記載の方法。
  21. 交差分極又は磁界循環法(field cycling metho)を用いる、請求項1〜20のいずれか一つに記載の方法。
  22. 固体におけるLi−イオンの核スピン偏極を固体におけるアニオンの核に移す、請求項20に記載の方法
  23. 試料セルを用いる請求項1〜22のいずれか一つに記載の方法を実施するための装置において、サファイア、サファイアで被覆した石英ガラス試料セル内壁材料として選択する、上記装置。
  24. リチウムのための加熱システム及び第一のアルカリ金属のための別の加熱システムの少なくとも2つの加熱システムを有する、請求項23に記載の装置。
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