JP5114951B2 - 透かし入り多層紙 - Google Patents

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本発明は、透かし入り多層紙に関し、詳しくは、多層紙の表出紙に透明化インキによる有色の透かしが形成された透かし入り多層紙に関する。
従来から、簀の目模様を形成させた紙が利用されている。簀の目模様を形成させた紙は一種の透かし入り用紙であるが、複数枚重ね合わせた厚紙に適用する場合、透かし模様の発現が困難であった。
また、表層に簀の目模様を形成させ、裏層にも簀の目模様を形成させると、簀の目模様の横線を一致させる事は困難で、透かし模様に明暗が生じ、好ましい結果が得られなかった。そのため、透かし模様を要求されない厚紙の表層に適用するか、一層抄きの筆記用紙や書籍用紙に適用されてきた。
そこで、従来不可能とされてきた抄き合せ厚紙において、簀の目模様を表面に形成させると共に、透かし線も現われる新しい「簀の目模様の厚紙」が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている技術は、多層抄き厚紙の中間層に簀の目模様を形成せしめた層を抄き合せた厚紙において、簀の目模様形成層の原料パルプを着色、他の層の原料パルプが無染色又は異なる色で着色してなる坪量90〜250g/m2の簀の目模様の厚紙であるとし、また、3〜5層抄きの円網抄紙機の中間層を形成する1つの円網が直径1.8〜2.2mmの金属線を横線とし25.4mm当り10〜8本配置した簀の目金網を張った円網を用い、抄造した簀の目模様の厚紙であるとしている。
特開平11−93098号公報
特許文献1に開示されている技術は、抄き合せ厚紙において、簀の目模様を表面に形成させると共に透かし線も現われる簀の目模様の厚紙を提供する技術である。
そこで本発明は、多層紙の表出する紙層に透明化インキを印刷し、透かし形成部に異なった色の透かしを発現させた透かし入り多層紙を提供することを目的とするものである。
前記課題の目的を達成するために、本発明の透かし入り多層紙の第一の態様は、抄紙段階で上層紙と上層紙と異なる色で着色された下層紙が積層された多層紙において、抄紙後、少なくとも上層紙には透明化インキにより透かしパターンが形成され、前記透かしパターンが形成された透かし部からは下層紙の色が透けて見え、透かしパターンが形成された透かし部とそれ以外の部分とが同じ厚さになっていることを特徴とするものである。
また、第二の態様は、抄紙段階で、上層紙とそれぞれが上層紙と異なる色に着色された二つの紙層が積層された多層紙において、抄紙後、表出する少なくとも何れかの紙層に透明化インキにより透かしパターンが形成され、前記透かしパターンが形成された透かし部からは下層紙の色が透けて見え、透かしパターンが形成された透かし部とそれ以外の部分とが同じ厚さになっていることを特徴とするものである。
また、第三の態様は、抄紙段階で、上層紙,それぞれが上層紙と異なる色に着色された二つの中間層紙,上層紙と同一色の下層紙が順次積層された多層紙において、抄紙後、表出する少なくとも何れかの紙層に透明化インキにより透かしパターンが形成され、前記透かしパターンが形成された透かし部からは下層紙の色が透けて見え、透かしパターンが形成された透かし部とそれ以外の部分とが同じ厚さになっていることを特徴とするものである。
また、第の態様は、第一から第、何れかの態様において、表出する何れかの紙層には、抄紙の段階で抄きこまれたスレッドが部分的に表出していることを特徴とするものである。
1)本発明の透かし入り多層紙の第一,第二,第三の態様のように、抄紙段階で上層紙と上層紙と異なる色で着色された下層紙が積層された多層紙において、抄紙後、少なくとも上層紙には透明化インキにより透かしパターンが形成され、前記透かしパターンが形成された透かし部からは下層紙の色が透けて見え、透かしパターンが形成された透かし部とそれ以外の部分とが同じ厚さになっていることによって、また、抄紙段階で上層紙とそれぞれが上層紙と異なる色に着色された二つの紙層が積層された多層紙において、抄紙後、表出する少なくとも何れかの紙層に透明化インキにより透かしパターンが形成され、前記透かしパターンが形成された透かし部からは下層紙の色が透けて見え、透かしパターンが形成された透かし部とそれ以外の部分とが同じ厚さになっていることによって、また、抄紙段階で上層紙,それぞれが上層紙と異なる色に着色された二つの中間層紙,上層紙と同一色の下層紙が順次積層された多層紙において、抄紙後、表出する少なくとも何れかの紙層に透明化インキにより透かしパターンが形成され、前記透かしパターンが形成された透かし部からは下層紙の色が透けて見え、透かしパターンが形成された透かし部とそれ以外の部分とが同じ厚さになっていることによって、従来のように、抄紙段階で透かしを形成するのではなく、印刷によって形成するために、印刷物の自由な位置に、自由なパターンで、自由な色調で透かしを形成することができる。
その結果、「本発明の透かし入り多層紙」を在庫するだけで、顧客の要求に対し短納期で、安価に、従来にない有色の透かしが入った印刷物を提供することができる。
2)また、第四の態様のように、第一から第三、何れかの態様において、表出する何れかの紙層には、抄紙の段階で抄きこまれたスレッドが部分的に表出していることによって、透かし入り多層紙を使用した印刷物のセキュリティ性を更に高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の透かし入り多層紙について説明する。
図1は、本発明の透かし入り多層紙について説明するための図,図2は、図1のA−A線断面の一例について説明するための図,図3は、図1のA−A線断面の、他の一例について説明するための図,図4は、図1のA−A線断面の、他の一例について説明するための図,図5は、上層紙に抄紙の段階で抄きこまれたスレッドが部分的に表出している透かし入り多層紙について説明するための図,図6は、図5のB−B線断面の一例について説明するための図,図7は、スレッド入り多層紙の製造方法の一例について説明するための図,である。
図1を参照して、本発明の透かし入り多層紙について説明する。
本発明の透かし入り多層紙1は、抄紙段階で上層紙と、上層紙と異なる色で着色された着色紙(以下、二層以上の多層紙の場合は中間層紙ともいう),更に、下層紙が積層された多層紙である。
図に示すように、上層紙には印刷部3が設けられ、複数箇所に「SECURITY」という文字による透かし2が形成されている。
多層紙11は、二層から四層の紙の積層体で、上層紙とその下に形成されている中間層紙(図示せず)、または、下層紙(図示せず)で構成されている。
また、透かし部2には、文字,ロゴなどが透明化インキによって印刷されており、印刷された部分は上層紙を透明化している。
透明化された透かし部2を上層紙側から見た場合は、その下に積層された紙層の色が淡い色で視認される。
透明化インキによる透かし部2は、多層紙11が抄紙された後に、印刷によって形成される。
従来の透かし入用紙の透かし部は抄紙段階で形成され、透かしの部分が回りの部分より厚さが薄くなっていたり、厚くなっていることによって透かしとして視認されるもので、着色された状態で視認されることはない。
本発明の透かし入り多層紙1の場合は、透かし部2も、それ以外の部分も厚さは同じで、すぐ裏の積層された着色紙の色が透けて見えることで、上層紙の紙の色とは異なった色の透かしが発現されている。
図2を参照して、図1のA−A線断面の一例について説明する。
図2に示す多層紙11は、抄紙段階で上層紙111と、上層紙と異なる色で着色された着色紙112が積層された多層紙11の例である。
図に示すように、上層紙111には、文字による透かし2(斜線で表示した部分)が形成されている。
透かし部2は、透明化インキによって紙の繊維の隙間が埋められて透明となり、着色紙112の色が透けて見える状態になっている。
透かし部2は、実際は、図に示すように上層紙の表面から着色紙との境界に向けて直線的に透明化されているわけではなく、紙の繊維の重なり状態に沿って滲むように透明化され、前述の従来の透かし入り紙と近似の状態になっている。
図3を参照して、図1のA−A線断面の、他の一例について説明する。
図3に示す多層紙110は、抄紙段階で上層紙111と、上層紙と異なる色で着色された中間に位置する着色紙112と、最下層に位置する着色紙113が積層された三層の多層紙の例である。
図に示すように、上層紙111には、文字による透かし2(斜線で表示した部分)が形成されている。
透かし部2は、透明化インキによって、紙の繊維の隙間が埋められて透明となり、着色紙112の色が透けて見える状態になる。
図2で説明したように、透かし部2は、図に示すように上層紙の表面から着色紙との境界に向けて直線的に透明化されているわけではなく、紙の繊維の重なり状態に沿って滲むように透明化され、前述の従来紙の透かしと近似の状態になっている。
最下層に位置する着色紙113は、上層紙と同じ色であってもよく、異なった色でも良い。
また、上層紙には透かしが形成されず、上層紙と同様の手段で着色紙113の表出面に透かしが形成されても良い。また、上層紙111と着色紙113の両方に透かしが形成されていても良い。
この場合、着色紙113が上層紙と同一色で、着色紙113の表出面に透かしが形成された場合は、上層紙と同じ状態で透かしが発現する。
また、着色紙113が上層紙と異なる色の紙で構成され、着色紙113の表出面にも透かしが形成された場合は、上層紙とは異なった色の紙面に上層紙側に発現する色と同じ色の透かしが発現することになる。
図4を参照して、図1のA−A線断面の、他の一例について説明する。
図4に示す多層紙1100は、抄紙段階で上層紙111と、中間に位置し、上層紙と異なる色で着色された着色紙112,113と下層紙114が積層された四層の多層紙の例である。
図に示すように、上層紙111には、文字による透かし2(斜線で表示した部分)が形成されている。
透かし部2は、透明化インキによって、紙の繊維の隙間が埋められて透明となり、着色紙112の色が透けて見える状態になる。
図2で説明したように、透かし部2は、図に示すように上層紙の表面から着色紙との境界に向けて直線的に透明化されているわけではなく、紙の繊維の重なり状態に沿って滲むように透明化され、前述の従来紙の透かしと近似の状態になっている。
上層紙111と下層紙114は同じ色のほうが単層の紙のように見えて好ましいのであるが、異なった色でも良い。
また、上層紙111の表出面には透かしが形成されず、下層紙114の表出面に上層紙と同様の手段で透かしが形成されていても良い。
また、上層紙111と下層紙114の両方に透かしが形成されていても良い。
上層紙111と下層紙114の両方に透かしが形成された場合、下層紙114が上層紙111と同一色の紙の場合は、上層紙111の表出面には着色紙112の色で透かしが発現し、下層紙114の表出面には着色紙113の色で透かしが発現する。
前述の3つの例(二層紙,三層紙,四層紙)いずれの場合も、透明化インキによって積層された下層紙の色が透かしとして発現するのであって、表出面の透明化インキを表面から順次削りとっても透かしパターンは消えることはない。
例えば、偽造を試みる者が、通常の印刷インキで透かしパターンを印刷した場合は、透かし部の表面を削り取ると透かし部が消滅してしまい、偽物であることが判ってしまう。
図5を参照して、上層紙に抄紙の段階で抄きこまれたスレッドが部分的に表出している透かし入り多層紙について説明する。
図1と、図3で説明した透かし入り多層紙1の上層紙と中間層紙の間にスレッド4を抄き込んで、スレッドを部分的に表出させたものである。
透かし入り多層紙1は、スレッド4を抄きこんだ多層紙11を作製した後で、透かし2を印刷によって形成する。
図6を参照して、図5のB−B線断面の一例について説明する。
図5に示す透かし入り多層紙は、図3で説明した多層紙にスレッドが形成されている例であるが、上層紙111の一部に複数の開口部1110が形成されており、そこにスレッド4が形成されている。
スレッド4は、抄紙の工程で上層紙111が形成される直前に挟み込まれて形成される。
スレッド4は、上層紙111に複数形成された開口部では表出しているが、それ以外の部分では上層紙111と着色紙112の間に入り込んでいて判別できない状態になっている。
図6に示す例では、着色紙112の外側(上層紙111の逆側)に更に下層紙の役割を担う着色紙113が形成されている。
図示しないが、スレッドの一例について説明する。
スレッドとして、薄いプラスチックのフィルムの上に金属箔が形成されたものや、光回折構造などが形成されたものが使用される。
ここで、セキュリティ性が高い光回折構造が形成されたスレッドについて説明する。
先ず、ベースフィルムの片側に熱硬化性の樹脂層が形成され、熱硬化性の樹脂層に凹凸構造が形成され、凹凸構造の上に反射層が形成され、反射層上及びプラスチックフィルム面に接着剤層が形成され、テープ状にスリットされて使用される。
前記反射層は、前述の光回折構造形成層の凹凸面に反射性を与えるために設けられる。
反射層には、不透明な反射層と透明性を有する反射層とがあるが、意匠効果を高める手段として使用する場合は、アルミニウムや、ニッケルなどの金属による不透明な反射層を形成する。
反射層を形成する方法としては、真空蒸着法,スパッタリング法,イオンブレーティング法等があり、目的によって使い分ける。
図7を参照して、スレッド入り多層紙の製造方法の一例について説明する。
図7は、三層紙の製造に使用する円網型抄紙機の一例を示す概念図である。
抄紙機の最初のユニットである円網シリンダー51で、下層紙を形成するための紙料を紙料懸濁液が入った糟510から掬い上げ、ベルト状の毛布54上に転移させる。
次に、円網シリンダー52で、中間層紙である着色紙を形成するための紙料を紙料懸濁液が入った糟520から掬い上げ、前述の下層紙の上に転移させる。
次に、円網シリンダー53で、上層紙を形成するための紙料を紙料懸濁液が入った糟530から掬い上げ、中間層紙の上に転移させる。
このときに狭い帯状にスリットされたスレッド4を中間層紙と上層紙の間に挟み込む。
円網シリンダー53には、上層紙の開口部を形成するための金属,樹脂,紙等で作製された型が取り付けられており、抄紙と同時に開口部が形成される。
開口部を形成するための型の形状は、長方形,正方形,円等任意の形状とすることができる。
スレッドが形成された三層の多層紙110は、毛布54に転移された状態で抄紙機の乾燥装置55の中に移動する。
乾燥された多層紙は、一旦はロール上に巻き取られ保管される。シートで供給される場合はシート状に裁断されて所定の大きさに仕上げられ、保管される。
印刷所では、所定のサイズの多層紙を購入し、透かしパターンを印刷する。
透かしは、透明化インキの浸透によって形成され、比較的多量のインキ量を必要とするために、多くの場合、凸版印刷方式,フレキソ印刷方式,グラビア印刷方式,シルクスクリーン印刷方式等で印刷される。
(材料)
本発明の透かし入り多層紙に使用される材料の一例について説明する。
本発明の透かし入り多層紙は、有価証券等に利用されるために、多層紙として仕上がった状態で坪量70〜150g/m2となるようにそれぞれの層の厚さを設定する。
紙料は、NBKP,LBKPに白土,紙力増強剤,サイズ剤,硫酸バンドを適量加え調製して作製する。
また、スレッドは、厚さ16〜25μmの透明なポリエステルフィルムに、厚さ2〜6μmの熱硬化性の樹脂層を形成し、樹脂層に光回折構造を形成し、光回折構造の表面に厚さ0.04〜0.08μmのアルミニウム等による金属の反射層を形成し、反射層上及びプラスチックフィルムの表面にビニル系の感熱接着剤を5〜10μmの厚さに塗工し、スリッターで帯状にスリットして作製する。
フレキソ方式やグラビア方式で印刷する場合は、樹脂をアルコールなどの溶剤で溶解したビヒクルに助剤を添加して透明化インキを作製し、使用する。
凸版印刷方式で印刷される場合は、亜麻仁油をベースとした透明ワニスに助剤を混ぜて透明化インキを作製し、使用する。
その他の印刷方式で印刷する場合も、浸透性に優れた酸化重合型、紫外線硬化型のインキを使用する。
本発明の透かし入り多層紙は、商品券や株券などの有価証券,紙幣等に利用される。
本発明の透かし入り多層紙について説明するための図である。 図1のA−A線断面の一例について説明するための図である。 図1のA−A線断面の、他の一例について説明するための図である。 図1のA−A線断面の、他の一例について説明するための図である。 上層紙に抄紙の段階で抄きこまれたスレッドが部分的に表出している透かし入り多層紙について説明するための図である。 図5のB−B線断面の一例について説明するための図である。 スレッド入り多層紙の製造方法の一例について説明するための図である。
符号の説明
1 透かし入り多層紙
2 透かし、または、透かし部
3 印刷部
4 スレッド
11,110,1100 多層紙
51 下層紙形成のための円網シリンダー
52 中間層紙形成のための円網シリンダー
53 上層紙形成のための円網シリンダー
54 毛布
55 乾燥装置
111 上層紙
112,113 中間層紙、または、着色紙
114 下層紙
510,520,530 槽
1110 開口部
53 乾燥装置
54 毛布

Claims (4)

  1. 抄紙段階で上層紙と上層紙と異なる色で着色された下層紙が積層された多層紙において、
    抄紙後、少なくとも上層紙には透明化インキにより透かしパターンが形成され、前記透かしパターンが形成された透かし部からは下層紙の色が透けて見え、透かしパターンが形成された透かし部とそれ以外の部分とが同じ厚さになっていることを特徴とする透かし入り多層紙。
  2. 抄紙段階で、上層紙とそれぞれが上層紙と異なる色に着色された二つの紙層が積層された多層紙において、
    抄紙後、表出する少なくとも何れかの紙層に透明化インキにより透かしパターンが形成され、前記透かしパターンが形成された透かし部からは下層紙の色が透けて見え、透かしパターンが形成された透かし部とそれ以外の部分とが同じ厚さになっていることを特徴とする透かし入り多層紙。
  3. 抄紙段階で、上層紙,それぞれが上層紙と異なる色に着色された二つの中間層紙,上層紙と同一色の下層紙が順次積層された多層紙において、
    抄紙後、表出する少なくとも何れかの紙層に透明化インキにより透かしパターンが形成され、前記透かしパターンが形成された透かし部からは下層紙の色が透けて見え、透かしパターンが形成された透かし部とそれ以外の部分とが同じ厚さになっていることを特徴とする透かし入り多層紙。
  4. 請求項1〜3何れか一項に記載の透かし入り多層紙において、
    表出する何れかの紙層には、抄紙の段階で抄きこまれたスレッドが部分的に表出していることを特徴とする透かし入り多層紙。
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