以上に述べた従来のジェットエンジンでは、石油系化石燃料を使用しており、大気汚染物質や地球温暖化の原因である二酸化炭素を排出し地球環境に悪影響を及ぼすという課題があり、また石油系化石燃料自体の枯渇という課題も存在した。
また、特許文献1の動力源装置及び特許文献2の発電装置では、液体水素燃料のロケットエンジンを使用しているので地球環境には優しく船舶のエンジンや発電装置には向いているが、タービンの回転によって作動する発電機がタービンの後方に配置されているので、燃焼時の噴流の反作用で推進させる航空機用のエンジンとしては構造上、全く不向きである課題があった。
また、特許文献1の動力源装置及び特許文献2の発電装置は、液体水素燃料のロケットエンジンの燃焼時の排熱で蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを作動させ発電する構造であるため、小型、軽量かつ省スペースを強く要求される航空機用エンジンとしては、やはり全く不向きである課題があった。
また、非特許文献1のジェットエンジンでは、燃焼による噴流でタービンを作動させ、タービン軸の回転により空気圧縮機やファンを作動させており、発電機は無く、主に水の電気分解に使用する発電機の作動は不可能である課題があった。
これに対し本発明は液体水素燃料のロケットエンジン(14)を使用しておりもとより液体水素及び液体酸素は、液体水素燃料のロケットエンジン(14)に装備されている燃料ポンプ(35)及び酸化剤ポンプ(36)により圧縮供給されるので空気圧縮機は不要であり非特許文献1の従来のジェットエンジンにある空気圧縮機の替わりに燃焼時の噴流で作動するタービン(15)及びタービン軸(16)の回転で発電する発電機(18)を燃焼室(17)外前方に配置したものである。
これにより、発電機(18)で発電した電気を主に水の電気分解に使用させることを可能にするとともに、燃焼時の噴流でタービン(15)を作動させながら噴流の反作用で航空機を推進させることが可能となるものである。
このようなことから、従来の石油系化石燃料依存の航空機用ジェットエンジンの代替となる環境に優しく資源の枯渇という課題の無い新しい航空機用エンジンが待望されていた。
本発明は、非特許文献1のような従来のジェットエンジン及び特許文献1の動力源装置及び特許文献2の発電装置が有していた構造上の課題を解決しようとするものであり、地球環境に優しく資源の枯渇問題を解消し、石油系化石燃料依存の従来の航空機用ジェットエンジンの代替となる新型の航空機用エンジンを提供することを目的とするものである。
そして、本発明で上記課題を解決し、上記目的を達成するための第1の解決手段は、航空機用ジェットエンジンとして使用されるロケット発電エンジンであって、液体水素燃料のロケットエンジン(14)での燃焼による噴流で作動するタービン(15)及び前記タービン(15)につながるタービン軸(16)を設け、前記タービン軸(16)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の燃焼室(17)に穴(33)を設けて前記穴(33)に貫通させ、前記燃焼室(17)外で前記航空機における前記燃焼室(17)の前方に、前記タービン(15)及び前記タービン軸(16)が回転することによって発電する発電機(18)を設け、前記燃焼時の噴流の反作用で前記航空機を推進させつつ前記発電機(18)を作動させ発電させるとともに、前記発電機(18)で発電した電気で水の電気分解装置(19)内に貯水タンク(34)から供給された水を電気分解して得られた水素及び酸素を液化装置及び貯蔵タンク(20)で液化し貯蔵しながら、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の燃料及び酸化剤として使用することを特徴としたロケット発電エンジンによって課題を解決するものである。
また、第2の解決手段は、航空機用ジェットエンジンとして使用されるロケット発電エンジンであって、液体水素燃料のロケットエンジン(21)での燃焼による噴流で作動する発電機用タービン(22)を設け、さらにファン用タービン(23)を設け、前記発電機用タービン(22)につながる発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン(23)につながるファン用タービン軸(25)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の燃焼室(26)に穴(33)を設けて前記穴(33)に貫通させ、前記燃焼室(26)外で前記航空機における前記燃焼室(26)の前方に、前記発電機用タービン(22)及び前記発電機用タービン軸(24)が回転することによって発電する発電機(27)を設け、さらに発電機(27)の前方に、前記ファン用タービン(23)及び前記ファン用タービン軸(25)の回転により作動するファン(28)を設け、前記燃焼時の噴流の反作用で前記航空機を推進させつつ前記発電機(27)を作動させ発電させ、前記発電機(27)で発電した電気で水の電気分解装置(29)内に貯水タンク(34)から供給された水を電気分解して得られた水素及び酸素を液化装置及び貯蔵タンク(30)で液化し貯蔵しながら、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の燃料及び酸化剤として使用しつつ、前記ファン(28)の回転で空気を吸入しその空気を、前記ファン(28)の外周を覆うように配置されたファンノズル(32)から後方に噴出させることを特徴としたロケット発電ファンエンジンによって課題を解決するものである。
上記課題を解決する手段による作用は次の通りである。すなわち、従来の技術であるジェットエンジンで使用していた石油系化石燃料の替わりに、液体水素燃料のロケットエンジン(14)を使用することにより、地球上に大量に存在する水を原料として使用しており、水の分解と化合の繰り返しで二酸化炭素の排出が無く、大気汚染物質も驚異的に低減でき、原料である水が枯渇するという課題も解決される。
また、第1の課題解決手段による作用は、航空機用ジェットエンジンとして使用されるロケット発電エンジンであって、液体水素燃料のロケットエンジン(14)での燃焼による噴流で作動するタービン(15)及び前記タービン(15)につながるタービン軸(16)を設け、前記タービン軸(16)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の燃焼室(17)に穴(33)を設けて前記穴(33)に貫通させ、前記燃焼室(17)外で前記航空機における前記燃焼室(17)の前方に、前記タービン(15)及び前記タービン軸(16)が回転することによって発電する発電機(18)を設け、前記燃焼時の噴流の反作用で前記航空機を推進させつつ前記発電機(18)を作動させ発電させるとともに、前記発電機(18)で発電した電気で水の電気分解装置(19)内に貯水タンク(34)から供給された水を電気分解して得られた水素及び酸素を液化装置及び貯蔵タンク(20)で液化し貯蔵しながら、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の燃料及び酸化剤として使用することで課題を解決するものであり、特許文献1の動力源装置及び特許文献2の発電装置のようにタービンの後方にタービン軸、発電機を配置するのではなく、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)に穴あけ加工を施して穴(33)を設け、前記穴(33)に前記タービン軸(16)を貫通させ、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)外の前方に前記タービン軸(16)を延長し前記タービン軸(16)の回転により発電する前記発電機(18)を配置し、前記発電機(18)で発電した電気で水の電気分解装置(19)内に貯水タンク(34)から供給された水を電気分解して得られた水素及び酸素を液化装置及び貯蔵タンク(20)で液化し貯蔵しながら、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の燃料及び酸化剤として使用する構造を特徴としており、燃焼時の噴流の反作用で航空機を推進させつつ、回転する前記タービン軸(16)で前記発電機(18)を作動させ発電させ、発電した電気で水を電気分解して水素及び酸素を発生させ液化しながら前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に供給することが可能であり、従来の石油系化石燃料利用のターボジェットエンジンの代替として利用が可能であるという効果を発揮する。
また、非特許文献1にあるターボジェットエンジンは、タービンにつながるタービン軸が燃焼室の前方に延長されているが空気圧縮機につながっており、もとより空気圧縮機が不要な液体水素燃料のロケットエンジンとは構造が明らかに異なっている。本発明はタービン軸(16)に空気圧縮機の替わりに発電機(18)を配置し発電をする構造的違いがある。
また、第2の解決手段による作用は、航空機用ジェットエンジンとして使用されるロケット発電エンジンであって、液体水素燃料のロケットエンジン(21)での燃焼による噴流で作動する発電機用タービン(22)を設け、さらにファン用タービン(23)を設け、前記発電機用タービン(22)につながる発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン(23)につながるファン用タービン軸(25)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の燃焼室(26)に穴(33)を設けて前記穴(33)に貫通させ、前記燃焼室(26)外で前記航空機における前記燃焼室(26)の前方に、前記発電機用タービン(22)及び前記発電機用タービン軸(24)が回転することによって発電する発電機(27)を設け、さらに発電機(27)の前方に、前記ファン用タービン(23)及び前記ファン用タービン軸(25)の回転により作動するファン(28)を設け、前記燃焼時の噴流の反作用で前記航空機を推進させつつ前記発電機(27)を作動させ発電させ、前記発電機(27)で発電した電気で水の電気分解装置(29)内に貯水タンク(34)から供給された水を電気分解して得られた水素及び酸素を液化装置及び貯蔵タンク(30)で液化し貯蔵しながら、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の燃料及び酸化剤として使用しつつ、前記ファン(28)の回転で空気を吸入しその空気を、前記ファン(28)の外周を覆うように配置されたファンノズル(32)から後方に噴出させることで、課題を解決するものであり、特許文献1の動力源装置及び特許文献2の発電装置のようにタービンの後方にタービン軸、発電機を配置するのではなく、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)に穴あけ加工を施して穴(33)を設け、前記穴(33)に前記発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン軸(25)を貫通させ前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)外の前方に延長し、前記発電機用タービン(22)につながる前記発電機用タービン軸(24)の回転により発電する前記発電機(27)を配置させ、前記発電機(27)で発電した電気で水の電気分解装置(29)内に貯水タンク(34)から供給された水を電気分解して得られた水素及び酸素を液化装置及び貯蔵タンク(30)で液化し貯蔵しながら、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の燃料及び酸化剤として使用しつつ、さらに前記ファン用タービン(23)につながる前記ファン用タービン軸(25)の回転により作動する前記ファン(28)を前方に配置する構造を特徴としており、燃焼時の噴流の反作用で航空機を推進させつつ、回転する前記発電機用タービン軸(24)で前記発電機(27)を作動させ発電でき、発電した電気で水を電気分解して水素及び酸素を発生させ液化しながら前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)に供給し、さらに前記ファン用タービン軸(25)の回転により前記ファン(28)の回転で空気を吸入しファンノズル(32)から後方へ噴出させることができ従来の石油系化石燃料利用のターボファンジェットエンジンの代替として利用が可能であるという効果を発揮する。
また、非特許文献1にあるターボファンジェットエンジンはタービンにつながるタービン軸が燃焼室の前方に延長されているが空気圧縮機及びファンにつながっており、もとより空気圧縮機が不要な液体水素燃料のロケットエンジンとは構造が明らかに異なっている。本発明は空気圧縮機の替わりに前記発電機(27)を配置し発電し、さらに前方に前記ファン(28)を配置することにより空気を吸入しファンノズル(32)から後方へ噴出させる構造的違いがある。
また、非特許文献1にあるターボジェットエンジンはタービンにつながるタービン軸が燃焼室の前方に延長されているが空気圧縮機につながっており、もとより空気圧縮機が不要な前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)とは構造が明らかに異なっている。本発明は空気圧縮機の替わりに前記発電機(18)を配置し発電し、前記発電機(18)で発電した電気で前記水の電気分解装置(19)内の水を電気分解し、前記水の電気分解装置(19)で得られた水素及び酸素を前記液化装置及び貯蔵タンク(20)で液化し貯蔵しながら前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に供給する構造的違いがある。
また、非特許文献1にあるターボファンジェットエンジンはタービンにつながるタービン軸が燃焼室の前方に延長されているが空気圧縮機及びファンにつながっており、もとより空気圧縮機が不要な前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)とは構造が明らかに異なっている。本発明は空気圧縮機の替わりに前記発電機(27)を配置し発電し、前記発電機(27)で発電した電気で前記水の電気分解装置(29)内の水を電気分解し、前記水の電気分解装置(29)で得られた水素及び酸素を前記液化装置及び貯蔵タンク(30)で液化し貯蔵しながら前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)に供給する構造的違いがある。
本発明の効果を述べるとまず本発明は液体水素燃料のロケットエンジンを使用しているので従来の技術である石油系化石燃料を使用したジェットエンジンとは違い硫黄酸化物や煤等の大気汚染物質の排出をゼロにでき窒素酸化物も驚異的に低減できる効果を発揮する。
また、液体水素を燃料にしており、燃焼しても水に変化するだけであり、二酸化炭素の排出は一切無く、現在深刻な問題である地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出をゼロにできる極めて優れた効果を発揮する。
また、燃料である水素と酸化剤である酸素は、水を電気分解すれば得られるので前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)での液体水素の燃焼による噴流で前記タービン(15)を作動させ、前記タービン(15)につながる前記タービン軸(16)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)に設けた前記穴(33)に貫通させ、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)外の前方に配置した前記発電機(18)で発電し、前記発電機(18)で発電した電気で水を電気分解すれば、液体水素及び液体酸素の燃焼による消費と同時進行で水素及び酸素を生産させることができ、発生させた水素及び酸素を再び液化して前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の燃料及び前記燃料の酸化剤として使用させることができる優れた効果を発揮できる。
これにより、地球上に大量に存在する水が原料となり、水の分解と化合の繰り返しで水という資源が枯渇することなく後世にまで永続的に使用できるという優れた効果を発揮するが、従来の技術である石油系化石燃料利用のジェットエンジンでは大気汚染物質や二酸化炭素を排出する上、遠くない将来におとずれるであろう石油資源の枯渇による燃料供給不能でジェットエンジン自体の運転が不可能になるという深刻な事態を回避できる極めて優れた効果を発揮できる。
次に、特許文献1の動力源装置及び特許文献2の発電装置は、なるほどロケット打ち上げ以外の分野で使用されておりまた、大気汚染物質の排出低減や二酸化炭素の排出は無い。しかし、タービンにつながるタービン軸及び発電機がタービンの後方に配置されている。これでは船舶のエンジンや発電装置としては適切であるが、燃焼時の噴流の反作用によって航空機を推進させる航空機用エンジンとしては構造上、全く適切ではない。
また、特許文献1の動力源装置及び特許文献2の発電装置は、液体水素燃料のロケットエンジンの燃焼時の排熱で蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを作動させ発電する構造であるため、小型、軽量かつ省スペースを強く要求される航空機用エンジンとしては構造上、やはり全く適切ではない。
これに対し本発明は、液体水素燃料のロケットエンジン(14)での燃焼による噴流で作動する前記タービン(15)を配置し、前記タービン(15)につながる前記タービン軸(16)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)に設けた前記穴(33)に貫通させ、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)外の前方に延長し、前記発電機(18)を配置している。これにより燃焼時の噴流の一部で前記タービン(15)を回転させ発電しながら、燃焼による噴流の反作用で航空機を推進させることができる優れた効果を発揮でき、特許文献1及び特許文献2ではなし得ない極めて優れた効果である。
次に、非特許文献1のジェットエンジンは、燃焼による噴流で作動するタービンにつながるタービン軸が燃焼室を貫通しているように見えるが、タービン軸は空気圧縮機及びファンにつながっている。
これに対し本発明は、タービンポンプ方式の前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)を使用しており、液体水素及び液体酸素は、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に装備されている燃料ポンプ(35)及び酸化剤ポンプ(36)で圧縮供給されるので、もとより非特許文献1のジェットエンジンのように空気圧縮機が不要となる優れた効果を発揮する。これにより空気圧縮機の替わりに前記発電機(18)を配置でき、前記タービン(15)及び前記タービン軸(16)の回転により前記発電機(18)で発電でき、発電した電気で前記水の電気分解装置(19)で水を電気分解でき、前記水の電気分解装置(19)で得られた水素及び酸素を液化して再度、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に供給させることができるという極めて優れた効果を発揮でき、非特許文献1のジェットエンジンでは到底実施不可能である。
次に、請求項1の発明は、前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)での燃焼による噴流で作動する前記タービン(2)を前記ノズル(31)部分に設け、前記タービン(2)につながる前記タービン軸(3)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)に穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に前記タービン軸(3)を貫通させ前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)外の前方に前記タービン軸(3)を延長させ仕事をさせる構造を特徴としており、これにより燃焼時の噴流の反作用で航空機を推進させながら発電や各種回転機関、往復機関の基本エンジンとなりうる優れた効果をもたらす。
また、請求項1の発明は、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)での燃焼による噴流で作動する前記タービン(15)を前記ノズル(31)部分に設け、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)に穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に前記タービン軸(16)を貫通させ前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)外の前方に延長させ、前記タービン軸(16)の回転により前記発電機(18)で発電させる構造を特徴としており、特許文献1の動力源装置及び特許文献2の発電装置のようにタービンの後方にタービン軸、発電機を配置する構造ではないため、燃焼時の噴流の反作用で航空機を推進させつつ回転する前記タービン軸(16)で前記発電機(18)を作動させ発電させることが可能であり、前記発電機(18)で発電した電気で貯水タンク(34)から供給された水を電気分解でき、水の電気分解で得られた水素及び酸素を前記液化装置及び貯蔵タンク(20)で液化し貯蔵でき、再度前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に供給でき、従来の石油系化石燃料利用のターボジェットエンジンの代替となるクリーンな航空機用エンジンとして利用が可能であるという優れた効果を発揮する。
請求項2の発明は、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)での燃焼による噴流で作動する前記発電機用タービン(22)及び前記ファン用タービン(23)を前記ノズル(31)部分に設け、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)に穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に前記発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン軸(25)を貫通させ前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)外の前方に延長させ、前記発電機用タービン軸(24)の回転により前記発電機(27)で発電し、さらに前記ファン用タービン軸(25)の回転で前記ファン(28)を作動させる構造を特徴としており、特許文献1の動力源装置及び特許文献2の発電装置のようにタービンの後方にタービン軸、発電機を配置する構造ではないため、燃焼時の噴流の反作用で航空機を推進させつつ、回転する前記発電機用タービン軸(24)で前記発電機(27)を作動させ発電でき、前記発電機(27)で発電した電気で前記水の電気分解装置(29)内に貯水タンク(34)から供給された水を電気分解でき、前記水の電気分解装置(29)で得られた水素及び酸素を前記液化装置及び貯蔵タンク(30)で液化し貯蔵でき、再度前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)に供給でき、さらに前記ファン用タービン軸(25)の回転により前記ファン(28)の回転で空気を吸入し前記ファンノズル(32)から後方へ噴出させることができ従来の石油系化石燃料利用のターボファンジェットエンジンの代替となるクリーンな航空機用エンジンとして利用が可能であるという効果を発揮する。
また、本発明では従来の航空機が使用していた石油系化石燃料の替わりに水を使用するため、取扱いが非常に安全であり容易である。これにより従来では危険物取扱者の資格を所持している者しか石油系化石燃料の運搬や給油を行うことができなかったが、本発明では水の運搬や給水を誰でも行うことができるようになる効果を発揮する。
また、万一、航空機事故が発生しても事故の程度が低い場合、水を搭載しているので航空機の炎上という悲劇が起きる可能性も極めて低減できる効果を発揮する。
以下、本発明の実施形態を図1から図5に基づき説明する。
本発明の実施形態1の断面図を図1に示す。
図1に向かって左側が前方で、右側が後方を意味する。
本発明では燃料に液体水素を使用し、酸化剤に液体酸素を使用し燃焼させ作動させる。
本発明ではタービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンを使用する。タービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンとは、燃料である液体水素を燃焼させて発生させた燃焼ガスの圧力を利用し前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)に装備されている燃料ポンプ(35)のタービン及び酸化剤ポンプ(36)のタービンを駆動させる方式であり、駆動される前記燃料ポンプ(35)で液体水素を燃焼室(4)に圧縮供給し、同時に駆動される前記酸化剤ポンプ(36)で液体酸素を燃焼室(4)に圧縮供給させる方式のものである。
本発明の実施形態1の発明では、前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記ノズル(31)の中心・中央部分に液体水素の燃焼による高温・高圧の噴流で作動するように前記タービン(2)を正対させて配置する。前記タービン(2)につながる前記タービン軸(3)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)の前方の壁面の中心・中央に丸く穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に貫通させて前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)外の前方に延長させる。これにより各種回転機関や往復機関等の基本エンジンとして利用できる。
本発明の実施形態2の断面図を図2に示す。
図2に向かって左側が前方で、右側が後方を意味する。
本発明では燃料に液体水素を使用し、酸化剤に液体酸素を使用し燃焼させ作動させる。
本発明ではタービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンを使用する。タービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンとは、燃料である液体水素を燃焼させて発生させた燃焼ガスの圧力を利用し前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)に装備されている燃料ポンプ(35)のタービン及び酸化剤ポンプ(36)のタービンを駆動させる方式であり、駆動される前記燃料ポンプ(35)で液体水素を燃焼室(4)に圧縮供給し、同時に駆動される前記酸化剤ポンプ(36)で液体酸素を燃焼室(4)に圧縮供給させる方式のものである。
本発明の実施形態2の発明では、前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記ノズル(31)の中心・中央部分に液体水素の燃焼による高温・高圧の噴流で作動するように前記タービン(2)を正対させて配置する。前記タービン(2)につながる前記タービン軸(3)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)の前方の壁面の中心・中央に丸く穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に貫通させて前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)外の前方に延長させ、前記タービン(2)及び前記タービン軸(3)の回転で作動する前記発電機(5)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)外の前方に配置する。
本発明の実施形態3の断面図を図3に示す。
図3に向かって左側が前方で、右側が後方を意味する。
本発明では燃料に液体水素を使用し、酸化剤に液体酸素を使用し燃焼させ作動させる。
本発明ではタービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンを使用する。タービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンとは、燃料である液体水素を燃焼させて発生させた燃焼ガスの圧力を利用し前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)に装備されている燃料ポンプ(35)のタービン及び酸化剤ポンプ(36)のタービンを駆動させる方式であり、駆動される前記燃料ポンプ(35)で液体水素を燃焼室(11)に圧縮供給し、同時に駆動される前記酸化剤ポンプ(36)で液体酸素を燃焼室(11)に圧縮供給させる方式のものである。
本発明の実施形態3の発明では、前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記ノズル(31)の中心・中央部分に液体水素の燃焼による高温・高圧の噴流で作動するように前記発電機用タービン(7)及び前記ファン用タービン(8)を正対させて配置する。前記発電機用タービン(7)につながる前記発電機用タービン軸(9)及び前記ファン用タービン(8)につながる前記ファン用タービン軸(10)を設ける。前記の発電機用タービン軸(9)及び前記ファン用タービン軸(10)は2重構造にして前記発電機用タービン(7)につながる前記発電機用タービン軸(9)を外側に配置して、前記発電機用タービン軸(9)内側に前記ファン用タービン(8)につながる前記ファン用タービン軸(10)を配置すればよい。前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記燃焼室(11)の前方の壁面の中心・中央に丸く穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に前記発電機用タービン軸(9)及び前記ファン用タービン軸(10)を貫通させて前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記燃焼室(11)外の前方に延長させ、前記発電機用タービン(7)及び前記発電機用タービン軸(9)の回転で作動する前記発電機(12)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記燃焼室(11)外の前方に配置する。さらに、前記ファン用タービン(8)につながる前記ファン用タービン軸(10)も同様に前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記燃焼室(11)外の前方に延長し、前記発電機(12)内を貫通させ前記発電機(12)の前方に前記ファン用タービン(8)及び前記ファン用タービン軸(10)の回転により作動する前記ファン(13)を配置し前記ファン(13)の外周を覆うように前記ファンノズル(32)を配置して前記ファン(13)の回転により吸引した空気を後方へ噴出させるようにすればよい。
本発明の実施形態4の断面図を図4に示す。
図4に向かって左側が前方で、右側が後方を意味する。
本発明では燃料に液体水素を使用し、酸化剤に液体酸素を使用し燃焼させ作動させる。
本発明ではタービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンを使用する。タービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンとは、燃料である液体水素を燃焼させて発生させた燃焼ガスの圧力を利用し前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に装備されている燃料ポンプ(35)のタービン及び酸化剤ポンプ(36)のタービンを駆動させる方式であり、駆動される前記燃料ポンプ(35)で液体水素を燃焼室(17)に圧縮供給し、同時に駆動される前記酸化剤ポンプ(36)で液体酸素を燃焼室(17)に圧縮供給させる方式のものである。
本発明の実施形態4の発明では、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記ノズル(31)の中心・中央部分に液体水素の燃焼による高温・高圧の噴流で作動するように前記タービン(15)を正対させて配置する。前記タービン(15)につながる前記タービン軸(16)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)の前方の壁面の中心・中央に丸く穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に貫通させて前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)外の前方に延長させ、前記タービン(15)及び前記タービン軸(16)の回転で作動する前記発電機(18)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)外の前方に配置する。また、前記発電機(18)で発電した電気を送電用ケーブルで前記水の電気分解装置(19)に接続させ、前記水の電気分解装置(19)内の水を電気分解させて得られた水素及び酸素を管で前記液化装置及び貯蔵タンク(20)に接続させ供給し、前記液化装置及び貯蔵タンク(20)で液化させ貯蔵させながら、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に管で接続させ、燃料である液体水素及び液体水素の酸化剤である液体酸素を供給させるように配管すればよい。前記液化装置及び貯蔵タンク(20)で冷却して液体水素及び液体酸素を生産し貯蔵させるには、前記発電機(18)で発電した電気を分配して使用させるようにすればよい。前記水の電気分解装置(19)への水の供給は前記貯水タンク(34)より行うよう配管すればよい。
本発明の実施形態5の断面図を図5に示す。
図5に向かって左側が前方で、右側が後方を意味する。
本発明では燃料に液体水素を使用し、酸化剤に液体酸素を使用し燃焼させ作動させる。
本発明ではタービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンを使用する。タービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンとは、燃料である液体水素を燃焼させて発生させた燃焼ガスの圧力を利用し前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)に装備されている燃料ポンプ(35)のタービン及び酸化剤ポンプ(36)のタービンを駆動させる方式であり、駆動される前記燃料ポンプ(35)で液体水素を燃焼室(21)に圧縮供給し、同時に駆動される前記酸化剤ポンプ(36)で液体酸素を燃焼室(21)に圧縮供給させる方式のものである。
本発明の実施形態5の発明では、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記ノズル(31)の中心・中央部分に液体水素の燃焼による高温・高圧の噴流で作動するように前記発電機用タービン(22)及び前記ファン用タービン(23)を正対させて配置する。前記発電機用タービン(22)につながる前記発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン(23)につながる前記ファン用タービン軸(25)を設ける。前記発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン軸(25)は2重構造にして前記発電機用タービン(22)につながる前記発電機用タービン軸(24)を外側に配置して、前記発電機用タービン軸(24)の内側に前記ファン用タービン(23)につながる前記ファン用タービン軸(25)を配置すればよい。前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)の前方の壁面の中心・中央に丸く穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に前記発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン軸(25)を貫通させて、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)外の前方に延長させ、前記発電機用タービン(22)及び前記発電機用タービン軸(24)の回転で作動する前記発電機(27)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)外の前方に配置する。また、前記発電機(27)で発電した電気を送電用ケーブルで前記水の電気分解装置(29)に接続させ、前記水の電気分解装置(29)内の水を電気分解させて得られた水素及び酸素を管で前記液化装置及び貯蔵タンク(30)に接続させ供給し、前記液化装置及び貯蔵タンク(30)で液化させ貯蔵させながら前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)に管で接続させ、燃料である液体水素及び液体水素の酸化剤である液体酸素を供給させるように配管すればよい。前記液化装置及び貯蔵タンク(30)で冷却して液体水素及び液体酸素を生産し貯蔵させるには、前記発電機(27)で発電した電気を分配して使用させるようにすればよい。前記水の電気分解装置(29)への水の供給は前記貯水タンク(34)より行うよう配管すればよい。さらに、前記ファン用タービン(23)につながる前記ファン用タービン軸(25)も同様に前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)外の前方に延長し、前記発電機(27)内を貫通させ前記発電機(27)の前方に前記ファン用タービン(23)及び前記ファン用タービン軸(25)の回転により作動する前記ファン(28)を配置し、前記ファン(28)の外周を覆うように前記ファンノズル(32)を配置して前記ファン(28)の回転により吸引した空気を後方へ噴出させるようにすればよい。
本発明の実施形態6の断面図を図2に示す。
図2に向かって左側が前方で、右側が後方を意味する。
本発明では燃料に液体水素を使用し、酸化剤に液体酸素を使用し燃焼させ作動させる。
本発明ではタービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンを使用する。タービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンとは、燃料である液体水素を燃焼させて発生させた燃焼ガスの圧力を利用し前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)に装備されている燃料ポンプ(35)のタービン及び酸化剤ポンプ(36)のタービンを駆動させる方式であり、駆動される前記燃料ポンプ(35)で液体水素を燃焼室(4)に圧縮供給し、同時に駆動される前記酸化剤ポンプ(36)で液体酸素を燃焼室(4)に圧縮供給させる方式のものである。
本発明の実施形態6の発明では、前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記ノズル(31)の中心・中央部分に液体水素の燃焼による高温・高圧の噴流で作動するように前記タービン(2)を正対させて配置し作動させ、前記タービン(2)につながる前記タービン軸(3)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)の前方の壁面の中心・中央に丸く穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に貫通させて前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)外の前方に延長させ、前記タービン(2)及び前記タービン軸(3)の回転で作動する前記発電機(5)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(1)の前記燃焼室(4)外の前方に配置し発電させるように運転すればよい。
本発明の実施形態7の断面図を図3に示す。
図3に向かって左側が前方で、右側が後方を意味する。
本発明では燃料に液体水素を使用し、酸化剤に液体酸素を使用し燃焼させ作動させる。
本発明ではタービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンを使用する。タービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンとは、燃料である液体水素を燃焼させて発生させた燃焼ガスの圧力を利用し前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)に装備されている燃料ポンプ(35)のタービン及び酸化剤ポンプ(36)のタービンを駆動させる方式であり、駆動される前記燃料ポンプ(35)で液体水素を燃焼室(11)に圧縮供給し、同時に駆動される前記酸化剤ポンプ(36)で液体酸素を燃焼室(11)に圧縮供給させる方式のものである。
本発明の実施形態7の発明では、前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記ノズル(31)の中心・中央部分に液体水素の燃焼による高温・高圧の噴流で作動するように前記発電機用タービン(7)及び前記ファン用タービン(8)を正対させて配置し作動させ、前記発電機用タービン(7)につながる前記発電機用タービン軸(9)及び前記ファン用タービン(8)につながる前記ファン用タービン軸(10)を設ける。前記発電機用タービン軸(9)及び前記ファン用タービン軸(10)は2重構造にして前記発電機用タービン(7)につながる前記発電機用タービン軸(9)を外側に配置して、前記発電機用タービン軸(9)の内側に前記ファン用タービン(8)につながる前記ファン用タービン軸(10)を配置すればよい。前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記燃焼室(11)の前方の壁面の中心・中央に丸く穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に前記発電機用タービン軸(9)及び前記ファン用タービン軸(10)を貫通させて、前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記燃焼室(11)外の前方に延長させ、前記発電機用タービン(7)及び前記発電機用タービン軸(9)の回転で作動する前記発電機(12)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記燃焼室(11)外の前方に配置し発電させる。さらに、前記ファン用タービン(8)につながる前記ファン用タービン軸(10)も同様に前記液体水素燃料のロケットエンジン(6)の前記燃焼室(11)外の前方に延長し、前記発電機(12)内を貫通させ前記発電機(12)の前方に前記ファン用タービン(8)及び前記ファン用タービン軸(10)の回転により作動する前記ファン(13)を配置し作動させ前記ファン(13)の外周を覆うように前記ファンノズル(32)を配置して前記ファン(13)の回転により吸引した空気を後方へ噴出させるように運転すればよい。
本発明の実施形態8の断面図を図4に示す。
図4に向かって左側が前方で、右側が後方を意味する。
本発明では燃料に液体水素を使用し、酸化剤に液体酸素を使用し燃焼させ作動させる。
本発明ではタービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンを使用する。タービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンとは、燃料である液体水素を燃焼させて発生させた燃焼ガスの圧力を利用し前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に装備されている燃料ポンプ(35)のタービン及び酸化剤ポンプ(36)のタービンを駆動させる方式であり、駆動される前記燃料ポンプ(35)で液体水素を燃焼室(17)に圧縮供給し、同時に駆動される前記酸化剤ポンプ(36)で液体酸素を燃焼室(17)に圧縮供給させる方式のものである。
本発明の実施形態8の発明では、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記ノズル(31)の中心・中央部分に液体水素の燃焼による高温・高圧の噴流で作動するように前記タービン(15)を正対させて配置し作動させ、前記タービン(15)につながる前記タービン軸(16)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)の前方の壁面の中心・中央に丸く穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に貫通させて、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)外の前方に延長させ前記タービン(15)及び前記タービン軸(16)の回転で作動する前記発電機(18)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)の前記燃焼室(17)外の前方に配置し発電させる。前記発電機(18)で発電した電気を送電用ケーブルで前記水の電気分解装置(19)に接続させ、前記水の電気分解装置(19)内の水を電気分解させて得られた水素及び酸素を管で前記液化装置及び貯蔵タンク(20)に接続させ供給し、前記液化装置及び貯蔵タンク(20)で液化させ貯蔵させながら前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に管で接続させ、燃料である液体水素及び液体水素の酸化剤である液体酸素を供給させるように配管し運転すればよい。前記水の電気分解装置(19)への水の供給は前記貯水タンク(34)より行うよう配管し運転すればよい。前記液化装置及び貯蔵タンク(20)で冷却して液体水素及び液体酸素を生産し貯蔵させるには前記発電機(18)で発電した電気を分配して使用させるように運転すればよい。
本発明の実施形態9の断面図を図5に示す。
図5に向かって左側が前方で、右側が後方を意味する。
本発明では燃料に液体水素を使用し、酸化剤に液体酸素を使用し燃焼させ作動させる。
本発明ではタービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンを使用する。タービンポンプ方式の液体水素燃料のロケットエンジンとは、燃料である液体水素を燃焼させて発生させた燃焼ガスの圧力を利用し前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)に装備されている燃料ポンプ(35)のタービン及び酸化剤ポンプ(36)のタービンを駆動させる方式であり、駆動される前記燃料ポンプ(35)で液体水素を燃焼室(26)に圧縮供給し、同時に駆動される前記酸化剤ポンプ(36)で液体酸素を燃焼室(26)に圧縮供給させる方式のものである。
本発明の実施形態9の発明では、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記ノズル(31)の中心・中央部分に液体水素の燃焼による高温・高圧の噴流で作動するように前記発電機用タービン(22)及び前記ファン用タービン(23)を正対させて配置し作動させ、前記発電機用タービン(22)につながる前記発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン(23)につながる前記ファン用タービン軸(25)を設ける。前記の発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン軸(25)は2重構造にして前記発電機用タービン(22)につながる前記発電機用タービン軸(24)を外側に配置して、前記発電機用タービン軸(24)の内側に前記ファン用タービン(23)につながる前記ファン用タービン軸(25)を配置すればよい。前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)の前方の壁面の中心・中央に丸く穴あけ加工を施して前記穴(33)を設け、前記穴(33)に前記発電機用タービン軸(24)及び前記ファン用タービン軸(25)を貫通させて、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)外の前方に延長させ、前記発電機用タービン(22)及び前記発電機用タービン軸(24)の回転で作動する前記発電機(27)を前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)外の前方に配置し発電させる。前記発電機(27)で発電した電気を送電用ケーブルで前記水の電気分解装置(29)に接続させ、前記水の電気分解装置(29)内の水を電気分解させて得られた水素及び酸素を管で前記液化装置及び貯蔵タンク(30)に接続させ供給し、前記液化装置及び貯蔵タンク(30)で液化させ貯蔵させながら前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)に管で接続させ、燃料である液体水素及び液体水素の酸化剤である液体酸素を供給させるように配管し運転すればよい。前記水の電気分解装置(29)への水の供給は前記貯水タンク(34)より行うよう配管し運転すればよい。前記液化装置及び貯蔵タンク(30)で冷却して液体水素及び液体酸素を生産し貯蔵させるには前記発電機(27)で発電した電気を分配して使用させるように運転すればよい。さらに前記ファン用タービン(23)につながる前記ファン用タービン軸(25)も同様に前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)の前記燃焼室(26)外の前方に延長し、前記発電機(27)内を貫通させ前記発電機(27)の前方に前記ファン用タービン(23)及び前記ファン用タービン軸(25)の回転により作動する前記ファン(28)を配置し作動させ、前記ファン(28)の外周を覆うように前記ファンノズル(32)を配置して前記ファン(28)の回転により吸引した空気を後方へ噴出させるように運転すればよい。
前述の前記水の電気分解装置(19)は、前記発電機(18)で発電した電気で水を水素と酸素に分解する装置である。水の電気分解の方法は、前記発電機(18)発電した電気を直流電流に変換し陰極と陽極とが入った前記水の電気分解装置(19)で原料の水を電気分解し水素及び酸素を発生させる装置である。
前述の前記水の電気分解装置(29)は、前記発電機(27)で発電した電気で水を水素と酸素に分解する装置である。水の電気分解の方法は、前記発電機(27)で発電した電気を直流電流に変換し陰極と陽極とが入った前記水の電気分解装置(29)で原料の水を電気分解し水素及び酸素を発生させる装置である。
次に前述の液化装置及び貯蔵タンク(20)は、前記水の電気分解装置(19)で発生させた水素を零下252.6℃以下に冷却して液体水素を生産し、同じく前記水の電気分解装置(19)で発生させた酸素を零下183℃以下に冷却して液体酸素を生産する装置である。前記水の電気分解装置(19)で発生させた水素及び酸素を液化するエネルギーは、前記発電機(18)で発電した電気を分配するように配線して使用し冷却すればよい。
次に前述の液化装置及び貯蔵タンク(30)は、前記水の電気分解装置(29)で発生させた水素を零下252.6℃以下に冷却して液体水素を生産し、同じく前記水の電気分解装置(29)で発生させた酸素を零下183℃以下に冷却して液体酸素を生産する装置である。前記水の電気分解装置(29)で発生させた水素及び酸素を液化するエネルギーは、前記発電機(27)で発電した電気を分配するように配線して使用し冷却すればよい。
液化装置及び貯蔵タンク(20)の液化装置で冷却して生産した液体水素及び液体酸素は一旦、冷却したまま従来の金属製の貯蔵タンクに充填し貯蔵しながら順次、前記液体水素燃料のロケットエンジン(14)に供給させるように配管し運転すればよい。
液化装置及び貯蔵タンク(30)の液化装置で冷却して生産した液体水素及び液体酸素は一旦、冷却したまま従来の金属製の貯蔵タンクに充填し貯蔵しながら順次、前記液体水素燃料のロケットエンジン(21)に供給させるように配管し運転すればよい。
ファン(13)は、従来のターボファンジェットエンジンに使用されている中心から放射状に配置された複数枚のファンブレードからなるファンを使用すればよい。
ファン(28)は、従来のターボファンジェットエンジンに使用されている中心から放射状に配置された複数枚のファンブレードからなるファンを使用すればよい。
ファンノズル(32)は、従来のターボファンジェットエンジンに使用されているファンノズルをファン(13)の外周を覆うように配置すればよい。
ファンノズル(32)は、従来のターボファンジェットエンジンに使用されているファンノズルをファン(28)の外周を覆うように配置すればよい。
タービン(2)及びタービン軸(3)は従来のターボジェットエンジンで使用されているタービン及びタービン軸を使用すればよい。
発電機用タービン(7)及び発電機用タービン軸(9)、ファン用タービン(8)及びファン用タービン軸(10)は、従来のターボファンジェットエンジンで使用されている発電機用タービン及び発電機用タービン軸、ファン用タービン及びファン用タービン軸を使用すればよい。
タービン(15)及びタービン軸(16)は従来のターボジェットエンジンで使用されているタービン及びタービン軸を使用すればよい。
発電機用タービン(22)及び発電機用タービン軸(24)、ファン用タービン(23)及びファン用タービン軸(25)は、従来のターボファンジェットエンジンで使用されている発電機用タービン及び発電機用タービン軸、ファン用タービン及びファン用タービン軸を使用すればよい。
発電機(5)は、従来の発電装置で使用されている交流発電機を使用すればよい。
発電機(12)は、従来の発電装置で使用されている交流発電機を使用すればよい。
発電機(18)は、従来の発電装置で使用されている交流発電機を使用すればよい。
発電機(27)は、従来の発電装置で使用されている交流発電機を使用すればよい。
送電用ケーブルは、従来の送電に使用されているケーブルを使用すればよい。
液体水素及び液体酸素を移送する管は、従来の移送に使用されている金属製の管を使用すればよい。
ノズル(31)は、従来のロケットエンジンに使用されているノズルを使用すればよい。
貯水タンク(34)は、従来の貯水用に使用されている金属製の貯水タンクを使用すればよい。
燃料ポンプ(35)は、従来の液体水素燃料のロケットエンジンに使用されている燃料ポンプを使用すればよく、液体水素の燃焼による燃焼ガスの圧力で燃料ポンプ(35)に接続されているタービンを駆動させ、燃料である液体水素を燃焼室に圧縮供給させるものである。
酸化剤ポンプ(36)は、従来の液体水素燃料のロケットエンジンに使用されている酸化剤ポンプを使用すればよく、液体水素の燃焼による燃焼ガスの圧力で酸化剤ポンプ(36)に接続されているタービンを駆動させ、酸化剤である液体酸素を燃焼室に圧縮供給させるものである。
燃焼室(4)は、従来の液体水素燃料のロケットエンジンに使用されている燃焼室を使用すればよい。
燃焼室(11)は、従来の液体水素燃料のロケットエンジンに使用されている燃焼室を使用すればよい。
燃焼室(17)は、従来の液体水素燃料のロケットエンジンに使用されている燃焼室を使用すればよい。
燃焼室(26)は、従来の液体水素燃料のロケットエンジンに使用されている燃焼室を使用すればよい。