JP5112023B2 - 容器検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送経路上に滞留する容器を検知する容器検知装置に関する。
コンベア上に滞留する容器の満杯状態を検知する各種の検知装置が周知である。例えば、超音波センサやタッチセンサを利用して検知する装置(例えば、特許文献1参照)や、容器の検知後にばねの付勢により検知位置に戻る接触式の検知手段を備えた装置(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2001−240239号公報 実公平2−21457号公報
ところが、接触式の検知手段による検知では、搬送されてきた容器が検知手段の形成する隙間に挟まる等して検知手段が破損するおそれがある。
そこで、本発明は容器の滞留を安定して検知可能な容器検知装置を提供することを目的とする。
本発明の容器検知装置は、容器(B)の搬送経路(R)に突出する突出位置(P)と前記容器の搬送経路外に後退する後退位置(Q)との間で移動可能な接触部(21、21A)を有する可動部材(2、2A)と、前記接触部が前記後退位置にあることを検出する検出手段(3)と、を備えた容器検知装置(1、1A)であって、前記接触部は、搬送方向に関して複数の容器と接触可能な長さを有し、該接触部の両端には、前記搬送経路から前記搬送経路外に徐々に後退する曲部(21b)が設けられ、前記接触部が前記突出位置にあるとき、前記曲部の両先端(21c)が前記搬送経路外に位置し、前記可動部材は回動軸(24、24A)を有し、該接触部が前記後退位置にあるときに該可動部材の重心が該回動軸に対して前記突出位置側に寄っていることにより上記課題を解決する。
本発明の容器検知装置によれば、接触部が複数の容器と接触可能な長さを有しているため、広範囲に検出が可能となり、誤検知を防止して信頼性を向上することができる。さらに、接触部の両端が徐々に後退しているので、接触部に容器が挟まることを防止することができる。従って、長期の使用によっても安定して容器の滞留を検知することができる。また、曲部の両先端が容器を引っ掛けることがないので、容器検知装置の破損や、容器の転倒を防止することができる。後退位置に後退した接触部は、自重により突出位置に戻る。重力を利用した簡易な構成とすることができる。
本発明の容器検知装置の一形態において、前記接触部は、線状の部材で構成されていてもよい。この形態によれば、接触部の重量を軽くすることができるので、可動部材の動作不良を軽減することができる。
本発明の容器検知装置の一形態において、前記検出手段は、前記可動部材の変位を検出する非接触式センサ(31)であってもよい。非接触式のセンサとすることで、破損や磨耗を防ぐことができる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上、説明したように、本発明の容器検知装置においては、接触部が複数の容器と接触可能な長さを有しているため、広範囲に検出が可能となり、誤検知を防止して信頼性を向上することができる。さらに、接触部の両端が徐々に後退しているので、接触部に容器が挟まることを防止することができる。従って、長期の使用によっても安定して容器の滞留を検知することができる。
[第1の形態]
図1は本発明の第1の形態に係る容器検知装置の側面図、図2はその上面図、図3はその背面図である。例えば、飲料、食品等の製造ラインでは、瓶や缶等の容器に内容物を充填し、キャッピング、加熱殺菌、冷却等を行い、その後、ラベラによって容器の外面にラベルを貼った後、ケーサにおいて箱詰めが行われる。このような製造ラインの一連の工程に対して搬送対象となる容器は、コンベア11と、コンベア11の両側に設けられているコンベアガイド12とに囲まれた搬送経路R(図4参照)を搬送される。容器検知装置1は、搬送経路Rで容器としての瓶Bが滞留したことを検知する装置で、コンベアガイド12に設置される。容器検知装置1は、特に、搬送経路Rのアキューム領域や瓶Bが詰まりやすい領域等に設置される。搬送される瓶Bの種類としては、大きさ別に大瓶Bl、中瓶Br、小瓶Bsに区別されるが、容器検知装置1はいずれの大きさにも対応可能である。なお、瓶について特に区別しない場合は、参照符号Bで代表する。
容器検知装置1は、瓶Bと接触する可動部材としての可動部2と、滞留する瓶Bと接触して移動した可動部2を検出する検出手段としてのセンサ部3と、可動部2及びセンサ部3を支持する支持部4と、支持部4をコンベアガイド12に固定する固定部5とを備えている。可動部2には、コンベア11の搬送経路Rに進入して瓶Bと接触可能な接触部としてのセンサーバー21と、センサーバー21と連動する検出板22と、コンベア11のコンベアガイド12と接触して移動を制限するストッパ23とが設けられている。
センサーバー21は、コンベア11の搬送方向に延びる線状の部材で、中心部で検出板22の上端と固定されている。センサーバー21は、中央部21aが直線状でコンベアガイド12に対して平行となるように設置され、かつ曲部としての両端部21bがそれぞれ検出板22側に徐々に後退するように構成される。本形態では、センサーバー21は図2に示すように全体として弓状に構成されている。なお、湾曲している必要はなく、台形状に折れ曲がっていてもよい。センサーバー21の中央部21aの長さは、瓶Bの直径の3倍程度である。センサーバー21の長さは、複数の容器と接触可能であれば設計に応じて適宜変更してもよい。
検出板22は、板状の部材で支持部4に対してボルト24で回動可能に支持される。ボルト24は、回動軸として機能する。さらに、検出板22には、回動位置よりも上部に検出板22に対して垂直に小片25が設けられ、この小片25がコンベアガイド12に対して多少の遊びを有しつつボルト26で支持されている。ボルト26の調節により、センサーバー21の位置が調整される。検出板22は、センサーバー21による瓶Bの検出時と非検出時とで位置が異なるため、この差異を利用して瓶Bの滞留が検出される。ストッパ23は、検出板22が回動してその下部がコンベアガイド12に接触するときに面接触するように設けられている。
センサ部3は、回動する検出板22を検出する近接センサ31を有する。近接センサ31は、非接触で検出物体を検出するもので各種周知の技術を利用してもよい。近接センサ31は、検出物体として検出板22を検出する。このため、検出板22の材質として、例えば、鉄等の磁性金属を使用するとよい。なお、近接センサ31に代えて、光電センサ等の各種非接触式のセンサを利用して検出板22を検出してもよい。あるいは、接触式のセンサを利用して検出板22を検出してもよい。支持部4は、可動部2及びセンサ部3を支持する一体的な部材からなる。固定部5は、支持部4をコンベアガイド12に固定する。
図1及び図4を参照して、容器検知装置1の動作を説明する。図4は、容器検知装置1の主要部を示す斜視図である。非検知状態の容器検知装置1は、センサーバー21が自重により落下して突出位置Pに位置し、中央部21aが下側に、各先端21cが上側に傾いた状態でコンベア11内に進入している。センサーバー21のボルト24に対して可動部2の重心が突出位置P側に寄っているからである。各先端21cは、コンベアガイド12の上方に位置し、コンベア11の瓶Bの搬送経路Rには進入していない。これにより、先端21cがコンベア11に出ていることによる瓶Bの引っ掛かりを防止している。また、検出板22の小片25がコンベアガイド12に対して多少の遊びを有しつつボルト26で支持されているので、汚れ等による検出板22の回動不良を防止することができる。搬送される瓶Bが、センサーバー21とコンベアガイド12との間に挟まったとしても遊びがあるため、無理な力が加わることによる可動部2の破損を防ぐことができる。
コンベア11に瓶Bが滞留すると、搬送経路Rが瓶Bで満杯となり、滞留した瓶Bがセンサーバー21を押し上げる。つまり、センサーバー21は、検出板22を留めるボルト24を中心に回動してコンベアガイド12の上方を移動し、後退位置Qに移動する。そして、図1に示すように、瓶Bにより押し上げられた状態のセンサーバー21qの検出板22が近接センサ31に近付く。近接センサ31が検出板22を検出することにより、瓶Bの滞留が検知される。誤検知を防ぐため、所定の時間以上、近接センサ31による検出があった場合に瓶Bの滞留が検知されるようにしてもよい。押し上げられた状態のセンサーバー21qは、滞留している瓶Bを排除すると自重により落下して突出位置Pに戻る。なお、通常搬送されてくる瓶Bは、センサーバー21の両端部21bに接触して、コンベア11の中央寄りに押されるか、あるいは、センサーバー21を押し上げる。センサーバー21を押し上げた場合でも、瓶Bが通過すればセンサーバー21は自重で突出位置Pに戻るので、容器の滞留とは区別することができる。
[第2の形態]
図5は、本発明の第2の形態に係る容器検知装置の側面図である。本形態では、センサーバー21を検出板の下端に固定して、センサーバー21がコンベアガイド12の下方を移動するように可動部を構成する点で第1の形態と異なる。なお、図5において図1と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。第2の形態における容器検知装置1Aは、瓶Bと接触する可動部2Aと、滞留する瓶Bと接触して移動した可動部2Aを検出するセンサ部3と、可動部2A及びセンサ部3をそれぞれコンベアガイド12に固定する固定部4Aとを備えている。可動部2Aには、コンベア11の搬送経路Rに進入して瓶Bと接触可能なセンサーバー21Aと、センサーバー21Aと連動する検出板22Aとが設けられている。
センサーバー21Aは、コンベア11の搬送方向に延びる線状の部材で、中心部で検出板22Aの下端と固定されている。センサーバー21Aは、中央部が直線状でコンベアガイド12に対して平行となるように設置され、かつ両端部がそれぞれ検出板22A側に曲がるように構成される。つまり、センサーバー21Aは、図2と同様、全体として弓状に構成されている。センサーバー21Aの中央部の長さは、瓶Bの直径の3倍程度である。センサーバー21Aの長さは、複数の容器と接触可能であれば設計に応じて適宜変更してもよい。検出板22Aは、板状の部材で固定部4Aに対して、その上部をボルト24Aで回動可能に支持される。固定部4Aは、コンベアガイド12に固定されて設けられ、可動部2Aをボルト24Aを介して支持し、かつ近接センサ31を固定する。
容器検知装置1Aの動作は、非検知状態で自重によりコンベア11の搬送経路Rに進入して突出位置Pに位置しているセンサーバー21Aが、滞留する瓶Bに押されて後退位置Qに後退することで、検出板22Aが近接センサ31に近付くことにより滞留を検知する点では第1の形態と同様である。第2の形態では、検出板22Aを留めるボルト24Aがセンサーバー21Aの上部に位置し、センサーバー21Aがコンベアガイド12の下方に設けられている。センサーバー21Aの各先端は、コンベアガイド12の下方に位置しており、搬送経路Rには進入していない。第1の形態と同様、各先端が搬送経路Rに進入することによる瓶Bの引っ掛かりを防止している。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、幅方向に複数の瓶Bを搬送可能なコンベア11に設置する例で説明したが、これに限られず、一列の瓶Bを搬送するコンベア11に設置してもよい。この場合においても上述した形態と同様、瓶Bの滞留を検知することができる。また、センサーバー21は、線状の部材として説明したが、これに限られず、例えば、板状であってもよい。
本発明の第1の形態に係る容器検知装置の側面図。 図1の上面図。 図1の背面図。 第1の形態に係る容器検知装置の主要部を示す斜視図。 本発明の第2の形態に係る容器検知装置の側面図。
符号の説明
1 容器検知装置
2 可動部
3 センサ部(検出手段)
21 センサーバー(接触部)
21b 両端部(曲部)
22 検出板
31 近接センサ
B 瓶(容器)
P 突出位置
Q 後退位置
R 搬送経路

Claims (3)

  1. 容器の搬送経路に突出する突出位置と前記容器の搬送経路外に後退する後退位置との間で移動可能な接触部を有する可動部材と、前記接触部が前記後退位置にあることを検出する検出手段と、を備えた容器検知装置であって、
    前記接触部は、搬送方向に関して複数の容器と接触可能な長さを有し、該接触部の両端には、前記搬送経路から前記搬送経路外に徐々に後退する曲部が設けられ
    前記接触部が前記突出位置にあるとき、前記曲部の両先端が前記搬送経路外に位置し、
    前記可動部材は回動軸を有し、該接触部が前記後退位置にあるときに該可動部材の重心が該回動軸に対して前記突出位置側に寄っている、ことを特徴とする容器検知装置。
  2. 前記接触部は、線状の部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器検知装置。
  3. 前記検出手段は、前記可動部材の変位を検出する非接触式センサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器検知装置。
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