JP5111966B2 - アルミニウム合金パネルの製造方法 - Google Patents
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係る事情を背景として、特許文献2には、熱処理型Al−Mg−Si系合金を高温高速成形した後に、T6処理等の適切な熱処理を施すことによって引張強度300MPa以上の高い強度を有する成形品を得ることができる超塑性成形用熱処理型アルミニウム合金が開示された。
一方、Al−Mg−Si系合金は溶体化処理後の室温放置時間が長くなるとその後の塗装焼付処理時の析出硬化量が少なくなり、耐力が低下する傾向が生じる。
この点、特許文献3に開示されたアルミニウム合金の超塑性成形加工方法では成形・冷却後から24時間以内に塗装焼付け処理を実施することによって170MPa以上の強度を付与することができるとしている。
しかし、成形・冷却後から24時間以内に組立て・溶接・化成処理・塗装等の工程を経てから塗装焼付け処理を行うことは実操業上困難である。
また特許文献6に開示された高温高速成形用のアルミニウム合金板では高い耐力を得るために数時間以上の安定化処理時間が必要となり、生産性が悪い。
このような要求特性に対し、Al−Mg−Si系合金はAl−Mg系合金に比べて曲げ加工性が劣り、さらに特許文献2のようにT6処理や特許文献6のように長時間の安定化処理を施すことによって材料強度を向上させた場合にはヘム加工性はさらに低下する傾向がある。
その結果、高温ブロー成形終了後に適切な条件で短時間の熱処理を施すことにより、曲げ加工性が良好で、且つその塗装焼付処理により充分な強度上昇が得られることを見い出した。
Mg:0.4〜1.0%、
Si:0.6〜1.4%、
Mn:0.04〜0.5%
を含有し、さらにFe:0.05〜0.4%、Cr:0.03〜0.3%、Zr:0.03〜0.3%、V:0.03〜0.3%、Cu:0.1〜1.0%のうち1種または2種以上を含有し、残部はAlおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金板を480℃〜580℃の温度で、板厚減量30%以上のブロー成形を、材料板厚(単位mm:以下同様)の0.1倍〜3倍のガス圧力(単位MPa:以下同様)で行った後、室温まで20℃/min.以上の冷却速度で冷却し、冷却途中の150℃〜230℃の温度で1〜30分保持することを特徴とする。
Mg:0.4〜1.0%、
Si:0.6〜1.4%、
Mn:0.04〜0.5%
を含有し、さらにFe:0.05〜0.4%、Cr:0.03〜0.3%、Zr:0.03〜0.3%、V:0.03〜0.3%、Cu:0.1〜1.0%のうち1種または2種以上を含有し、残部はAlおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金板を480℃〜580℃の温度で、板厚減量30%以上のブロー成形を、材料板厚の0.1倍〜3倍のガス圧力で行った後、室温放置時間60分以内に150℃〜230℃の温度で1〜30分加熱することを特徴とする。
先ず、合金成分の限定理由を以下に示す。
Mg、Siは、本発明の必須の基本成分であり、溶体化処理により過飽和に固溶し、室温保持により溶質原子のクラスターとして生成すること、ならびに成形加工後の塗装焼付処理を行った際にMgとSiの化合物としてマトリクス中に微細に析出することによって、成形品の強度を上昇させる。
Mgが0.4%未満、Siが0.6%未満では上述の効果に乏しく、またMgが1.0%超、Siが1.4%超では、高温高速成形性、加工後の冷却過程での焼入れ性および塗装焼付硬化性が両立できなくなる。そのため、Mg量を0.4〜1.0%、Si量を0.6〜1.4%の範囲とした。
Mn量の下限を0.04%とするのは、0.04%以下では該当する分散粒子の分布密度が小さいために、異常粒成長を十分に抑制することができない場合があるためである。また、Mn量の上限を0.5%とする理由は、0.5%を超えると粗大な金属間化合物が多数形成され、高温ブロー成形中のこの金属間化合物周辺においてキャビティの生成が著しく多くなり、高温ブロー成形性を損なうとともに成形後の機械的性質を損なってしまう恐れがあるためである。
加えて、Mn量が0.5%を超えると、焼入れ性と時効硬化性が共に著しく低下することにより、塗装焼付硬化性が低下して、成形品に十分な強度を付与することができなくなる。
Fe、Cr、Zr、VはMnと共添加することにより、高温ブロー成形時の異常粒成長抑制効果を示す元素である。
Fe量が0.05%未満、Cr、Zr、V量が0.03%未満ではその効果が不十分であり、またFe量が0.4%を超え、Cr、Zr、V量が0.3%を超えると粗大な金属間化合物が形成され、高温成形時にキャビティが多数形成されてしまい、高温ブロー成形性を損なうとともに成形後の機械的性質を損なう恐れがある。
またFe、Cr、Zr、Vは規定量を超えて添加されると、Mnの場合と同じ理由により塗装焼付け硬化性が著しく低下して、成形品に十分な強度を付与することが不可能となる。したがってFe量を0.05〜0.4%、Cr、Zr、V量を0.03〜0.3%の範囲とした。
Cuが0.1%未満では強度上昇効果が十分に得られず、1.0%を超えてCuを添加すると、耐蝕性が大きく劣化してしまう。そのためにCu添加量は0.1〜1.0%の範囲とした。
鋳造時の結晶粒を微細化する目的でTiを単独、もしくはB、Cと複合添加してもよい。
その場合にTi:0.005未満、B:0.005%未満、C:0.005%未満では結晶粒を微細化する効果が乏しく、Ti:0.1%超、B:0.05%超、C:0.05%超ではTiB2、もしくはTiCが粗大に生成し、キャビティが形成されやすくなり、超塑性成形を阻害する。
したがってTi、B、Cの添加量は、Ti:0.005〜0.1%、B:0.005〜0.05%、C:0.005〜0.05%が好ましい。また、Znは超塑性特性、時効性には大きな影響を及ぼさないが含有量が1.0%を超えると耐食性が低下するため、Znは1.0%未満に規制することが望ましい。
アルミニウム合金を定法により連続鋳造、半連続鋳造し、その後、均質化処理、熱間圧延、冷間圧延する。
連続鋳造板厚が薄いときには熱延は省略できる。
結晶粒を微細化しブロー成形性を高めるためには冷間圧延は50%以上の圧下率が望ましい。冷間圧延の前、あるいは中間で焼鈍し処理を施してもよい。
BAF(箱型焼鈍炉)を用いる場合には250℃〜400℃x1〜10時間が一般的に採用できる。
CAL(連続焼鈍炉)を用いる場合には450℃〜580℃保持1分以内が一般的に採用できる。
最終の冷間圧延後に500℃〜580℃の温度範囲で60分以内の溶体化処理を施してもよい。ただしブロー成形中の加熱で溶体化処理を兼ねることができるので省略することもできる。
高温ブロー成形は480℃〜580℃の温度範囲で実施する。
480℃未満では高温ブロー成形性が低下するとともに、ブロー成形温度で溶体化処理を兼ねることができず、ブロー成形後に再溶体化処理が必要となり、部品製造コストが増大する。
580℃を超えるとMg、Si化合物が共晶融解することによりキャビテーションが増大し、部品としての機能を満たさない。
ここでは単位の異なるガス圧力と板厚との関係を規定しているが、板厚が厚ければこれを変形させるために必要なガス圧力は高くなり、これらの関係は比例関係にあることを見出したことに基づく。
板厚に対するガス圧力が0.1倍未満ではブロー成形時間が増大し、経済的でないばかりでなく、成形中の結晶粒粗大化を誘発しやすい。
板厚に対するガス圧力が3倍以上では製品の板厚分布の不均一が顕著となるとともにキャビテーションが増大し、部品としての機能を満たさない。
ブロー成形後は室温まで20℃/min.以上の冷却速度で冷却する。冷却速度は速いほど塗装焼付後の強度は高くなる傾向があり、20℃/min.未満では冷却中にMg、Siが粒界析出するため塗装焼付処理後の高強度が得られない。
150℃未満、1分未満では塗装焼付処理時に十分な強度が得られない。230℃を超え、30分を超えると短時間熱処理中に過度の時効硬化が生じ、曲げ性が低下する。
上記冷却速度での冷却途中でこの温度に保持してもよいし、一旦室温まで冷却してから加熱してもよい。
一旦室温まで冷却した場合は60分以内に短時間熱処理を施す。
本発明の組成を有する6000系合金はいわゆる負の2段時効性をもち、すなわち室温時効後に熱処理を施すと、室温時効なしで同じ熱処理を施した場合に比べて熱処理後に高い強度が得られない。したがって、60分を超えると室温での時効硬化が顕著となり、その後の塗装焼付処理後に高強度が得られない。
以下にこの発明の実施例を比較例とともに記す。なお以下の実施例は、この発明の効果を説明するためのものであり、実施例記載のプロセスおよび条件がこの発明の技術的範囲を制限するものではない。以下の実施例はその効果を示す一例である。
発明例2はブロー成形後直接短時間熱処理を行い、比較例12はブロー成形後室温まで冷却し120分室温に放置した後短時間熱処理を行った。それ以外の各実施例及び各比較例ではブロー成形後室温まで冷却した後、10分後に短時間熱処理を行った。
機械的性質は角筒成形品の上面中央から圧延方向にJIS5号引張試験片を採取して引張試験を行った。
曲げ試験は角筒成形品の上面中央から圧延方向に50mmx25mmの試験片を切り出し、同一板厚の板を1枚挟んで180°曲げを行った。曲げ部の目視での判定で割れなしを○、割れ発生を×とした。
成形後の試験片を研磨後光学顕微鏡観察を行い、200μm以上の結晶粒が観察されたものを×200μm以下であれば○とした。結果を表3に示す。
また合金No.2〜No.3は、合金成分がMg:0.4〜1.0%、Si:0.6〜1.4%、Mn:0.04〜0.5%を必須の成分として含有し、Fe:0.05〜0.4%、V:0.03〜0.3%、Cr:0.03〜0.3%、Zr:0.03〜0.3%を選択成分として含有する本発明の規定範囲内であり、合金No.4〜No.6は、さらにCuを0.1〜1.0%含有する本発明の規定範囲内である。
これに対し、合金No.7はMg0.25%、Si0.32%、Mn0.03%を含有して本発明のアルミニウム合金パネルの製造方法の規定範囲を逸脱する。
合金No.8はSi1.56%、Mn0.68%、Fe0.48%、V0.35%を含有し、本発明のアルミニウム合金パネルの製造方法の規定範囲を逸脱する。
合金No.9はMg1.13%、Mn0.01%を含有し、本発明のアルミニウム合金パネルの製造方法の規定範囲を逸脱する。
合金No.10はCr0.42%、Zr0.45%を含有し、本発明のアルミニウム合金パネルの製造方法の規定範囲を逸脱する。
これに対し、合金No.7とNo.9はMn量が規定量に満たないため、高温引張試験中に異常粒成長を生じて伸びは低かった。また、合金No.8とNo.10はSi、Mn、Fe、Cr、Zr量が本発明の範囲よりも多いため、第2相粒子とマトリクス界面から多量のキャビテーションが発生して伸びは低かった。
(1)発明例1〜発明例6
発明例1は本発明のアルミニウム合金パネルの製造方法の規定値範囲内である合金No.1を用いブロー条件を、温度530℃で0.3MPaのガス圧力でブロー成形し、50℃/min.の速度で冷却途中に、170℃×10min.の保持を行って製造された。
この発明例1ではブロー成形過程における200μm以上の粗大粒の発生は認められず、14日後に行った180°曲げ試験でも割れの発生はなかった。また14日後に行った引張試験により引張強さ(TS:MPa)、耐力(YS:MPa)を調べた結果は、それぞれ271、135であり、伸びElは25%であった。さらに塗装焼き付け後(ベーク後)に行った引張試験により引張強さ(TS:MPa)、耐力(YS:MPa)を調べた結果は、それぞれ295、192であり、伸びElは21%であった。
この発明例2ではブロー成形過程における200μm以上の粗大粒の発生は認められず、14日後に行った180°曲げ試験でも割れの発生はなかった。また14日後に行った引張試験により引張強さ(TS:MPa)、耐力(YS:MPa)を調べた結果は、それぞれ264、137であり、伸びElは24%であった。さらに塗装焼き付け後(ベーク後)に行った引張試験により引張強さ(TS:MPa)、耐力(YS:MPa)を調べた結果は、それぞれ290、188であり、伸びElは21%であった。
この発明例3ではブロー成形過程における200μm以上の粗大粒の発生は認められず、14日後に行った180°曲げ試験でも割れの発生はなかった。また14日経過後の引張強さTSは272MPa、耐力YSは140MPa、伸びElは23%、ベーク後の引張強さTSは293MPa、耐力YSは191MPa、伸びElは21%であった。
この発明例4ではブロー成形過程における200μm以上の粗大粒の発生は認められず、14日後に行った180°曲げ試験でも割れの発生はなかった。また14日経過後の引張強さTSは310MPa、耐力YSは152MPa、伸びElは23%、ベーク後の引張強さTSは329MPa、耐力YSは208MPa、伸びElは21%であった。
この発明例5ではブロー成形過程における200μm以上の粗大粒の発生は認められず、14日後に行った180°曲げ試験でも割れの発生はなかった。また14日経過後の引張強さTSは292MPa、耐力YSは144MPa、伸びElは25%、ベーク後の引張強さTSは317MPa、耐力YSは190MPa、伸びElは23%であった。
この発明例6ではブロー成形過程における200μm以上の粗大粒の発生は認められず、14日後に行った180°曲げ試験でも割れの発生はなかった。また14日経過後の引張強さTSは303MPa、耐力YSは156MPa、伸びElは23%、ベーク後の引張強さTSは325MPa、耐力YSは197MPa、伸びElは22%であった。
この発明例6ではブロー成形過程における200μm以上の粗大粒の発生は認められず、14日後に行った180°曲げ試験でも割れの発生はなかった。また14日経過後の引張強さTSは303MPa、耐力YSは156MPa、伸びElは23%、ベーク後の引張強さTSは325MPa、耐力YSは197MPa、伸びElは22%であった。
比較例1では合金No.7を用いた結果としてブロー成形中に結晶粒の粗大化が生じて200μm以上の粗大粒の存在が認められ、14日後に行った180°曲げ試験でも割れが発生した。またベーク後耐力YSが138MPaであり180MPaに届かず、曲げ加工性、ベーク後強度共に劣る。
比較例5はブロー成形した後、185℃×40min.の加熱処理を行い、150℃〜230℃の温度で30分以内加熱するという短時間熱処理時間の条件よりも長い時間の加熱を行って製造された。
その結果、この比較例5では14日後の強度がすでに高すぎてしまうため、14日後に行った180°曲げ試験では割れが発生し、また伸びElは16%(14日経過後)、15%(ベーク後)と低く、ベーク後強度は高いものの曲げ加工性が劣る。
その結果、この比較例6では耐力YSが14日経過後118MPa、ベーク後は149MPaと低く180MPaに届かず、十分なベーク後強度が得られなかった。
その結果、この比較例7では比較例5と同じように14日後の強度が高すぎるため14日後に行った180°曲げ試験では割れが発生し、伸びElは18%(14日経過後)、17%(ベーク後)と低く、曲げ加工性が劣る。
その結果、この比較例8ではベーク後耐力YSが104MPaであり、溶体化処理効果が不十分である結果としてベーク後強度が低かった。
その結果、この比較例9ではブロー成形過程において結晶粒が粗大化し、200μm以上の粗大粒の発生が認められ、またキャビテーションも多く、14日後に行った180°曲げ試験では割れが発生した。また伸びElは15%(14日経過後、ベーク後)と低く、またベーク後耐力YSは174MPaで180MPaに届かず、曲げ加工性が劣り、ベーク後高強度も得られなかった。
その結果、この比較例10ではブロー成形圧力が低いためブロー成形過程において結晶粒が粗大化して200μm以上の粗大粒の発生が認められ、また14日後に行った180°曲げ試験でも割れが発生した。また伸びElが14%(14日経過後)、12%(ベーク後)と低く、ベーク後耐力YSが167MPaで180MPaに届かず、曲げ加工性、ベーク後強度共に劣った。
その結果、この成形圧力が高い比較例11では成形中のキャビテーション形成が多く、これに起因する曲げ性の劣化が認められ、14日後に行った180°曲げ試験では割れが発生した。また伸びElは18%(14日後)、16%(ベーク後)と低く、ベーク後耐力YSが173MPaで180MPaに届かず、曲げ加工性、ベーク後強度共に劣った。
その結果、この比較例12ではブロ−成形後の室温放置時間が長すぎたため負の2段時効性によりベーク後耐力YSが168MPaと低下して180MPaに届かず、ベーク後高強度が得られなかった。
比較例13は185℃×40min.の加熱処理を行って30分以内の時間加熱するという短時間熱処理時間の条件よりも長い時間の加熱を行い製造された。
その結果、この比較例13では14日後の強度がすでに高すぎてしまうため、14日経過後の伸びElは14%と低く、ベーク後の伸びElも13%であり、ベーク後強度は高いものの曲げ加工性が劣る。
その結果、この比較例14ではベーク後耐力YSが174MPaであり180MPaに届かず、十分なベーク後強度が得られなかった。
その結果、この比較例15では14日後の強度がすでに高すぎてしまうため、14日経過後の伸びElは13%と低く、曲げ加工性が劣る。
Claims (2)
- 質量%で、
Mg:0.4〜1.0%、
Si:0.6〜1.4%、
Mn:0.04〜0.5%
を含有し、さらにFe:0.05〜0.4%、Cr:0.03〜0.3%、Zr:0.03〜0.3%、V:0.03〜0.3%、Cu:0.1〜1.0%のうち1種または2種以上を含有し、残部はAlおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金板を480℃〜580℃の温度で、板厚減量30%以上のブロー成形を、材料板厚(単位mm:以下同様)の0.1倍〜3倍のガス圧力(単位MPa:以下同様)で行った後、室温まで20℃/min.以上の冷却速度で冷却し、冷却途中の150℃〜230℃の温度で1〜30分保持することを特徴とするアルミニウム合金パネルの製造方法。 - 質量%で、
Mg:0.4〜1.0%、
Si:0.6〜1.4%、
Mn:0.04〜0.5%
を含有し、さらにFe:0.05〜0.4%、Cr:0.03〜0.3%、Zr:0.03〜0.3%、V:0.03〜0.3%、Cu:0.1〜1.0%のうち1種または2種以上を含有し、残部はAlおよび不可避不純物からなるアルミニウム合金板を480℃〜580℃の温度で、板厚減量30%以上のブロー成形を、材料板厚の0.1倍〜3倍のガス圧力で行った後、室温放置時間60分以内に150℃〜230℃の温度で1〜30分加熱することを特徴とするアルミニウム合金パネルの製造方法。
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