JP5111964B2 - X線ct装置および画像再構成方法 - Google Patents

X線ct装置および画像再構成方法 Download PDF

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Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置および画像再構成方法に関し、特に、シネスキャン(cine scan)によってシネ(cine)画像を撮影するX線CT装置、および、そのようなX線CT装置のための画像再構成方法に関する。
X線CT装置によるシネスキャンは、時系列画像すなわちシネ画像を撮影するときに行われる。シネスキャンでは、被検体の同一部位が所定時間にわたって継続的にスキャンされ、その間に得られたデータ(data)に基づいてシネ画像が再構成される(例えば、特許文献1参照)。
脳や肝臓等における血流のパーフュージョン(perfusion)画像を撮影するときは、造影剤を使用したシネスキャンが行われ、シネ画像の画素値の経時的変化に基づいてパーフュージョン画像が生成される。
特開2004−208714号公報(段落番号0032−0033、図3)
シネスキャンでは、被検体の被曝量をできるだけ少なくするために、X線の線量を抑制しているので、シネ画像はS/N(signal-to-noise ratio)が低いものとなる。線量を抑制する代わりに、X線の間欠照射によって被曝量を低減する方法もあるが、線量とS/Nの問題は依然として残っている。
そこで本発明の課題は、シネスキャンの低線量化と画像のS/N向上の両立が可能なX線CT装置および画像再構成方法を実現することである。
課題を解決するための発明は、第1の観点では、シネスキャンによってシネ画像を撮影するX線CT装置であって、連続的なシネスキャンによって収集されたデータに基づいて、シネスキャンの1回転の所要時間より短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数枚の連続画像を再構成する手段と、前記複数枚の画像から、予め定められた枚数ずつの連続画像の加算により、シネ画像の各フレームの画像をそれぞれ生成する手段を具備することを特徴とするX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第2の観点では、前記複数枚の画像はそれぞれフルスキャン分のデータに基づいて再構成されることを特徴とする第1の観点に記載のX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第3の観点では、前記複数枚の画像はそれぞれハーフキャン分のデータに基づいて再構成されることを特徴とする第1の観点に記載のX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第4の観点では、前記時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間の1/n(n:正の整数)以下であることを特徴とする第1の観点に記載のX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第5の観点では、前記nは前記加算する連続画像の枚数に等しいことを特徴とする第4の観点に記載のX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第6の観点では、前記加算は重み付け加算であることを特徴とする第1の観点に記載のX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第7の観点では、前記重み付け加算における重み付けは均等であることを特徴とする第6の観点に記載のX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第8の観点では、前記重み付け加算における重み付けは中央画像が最大であることを特徴とする第6の観点に記載のX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第9の観点では、前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以下であることを特徴とする第1の観点に記載のX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第10の観点では、前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以上であることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置である。
課題を解決するための発明は、第11の観点では、シネスキャンによってシネ画像を撮影するX線CT装置のための画像再構成方法であって、連続的なシネスキャンによって収集されたデータに基づいて、シネスキャンの1回転の所要時間より短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数枚の連続画像を再構成し、前記複数枚の画像から、予め定められた枚数ずつの連続画像の加算により、シネ画像の各フレームの画像をそれぞれ生成することを特徴とする画像再構成方法である。
課題を解決するための発明は、第12の観点では、前記複数枚の画像はそれぞれフルスキャン分のデータに基づいて再構成されることを特徴とする第11の観点に記載の画像再構成方法である。
課題を解決するための発明は、第13の観点では、前記複数枚の画像はそれぞれハーフキャン分のデータに基づいて再構成されることを特徴とする第11の観点に記載の画像再構成方法である。
課題を解決するための発明は、第14観点では、前記時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間の1/n(n:正の整数)以下であることを特徴とする第11の観点に記載の画像再構成方法である。
課題を解決するための発明は、第15観点では、前記nは前記加算する連続画像の枚数に等しいことを特徴とする第14の観点に記載の画像再構成方法である。
課題を解決するための発明は、第16観点では、前記加算は重み付け加算であることを特徴とする第11の観点に記載の画像再構成方法である。
課題を解決するための発明は、第17の観点では、前記重み付け加算における重み付けは均等であることを特徴とする第16の観点に記載の画像再構成方法である。
課題を解決するための発明は、第18の観点では、前記重み付け加算における重み付けは中央画像が最大であることを特徴とする第16の観点に記載の画像再構成方法である。
課題を解決するための発明は、第19の観点では、前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以下であることを特徴とする第11の観点に記載の画像再構成方法である。
課題を解決するための発明は、第20の観点では、前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以上であることを特徴とする第11の観点に記載の画像再構成方法である。
第1の観点では、シネスキャンによってシネ画像を撮影するX線CT装置は、連続的なシネスキャンによって収集されたデータに基づいて、シネスキャンの1回転の所要時間より短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数枚の連続画像を再構成する手段と、前記複数枚の画像から、予め定められた枚数ずつの連続画像の加算により、シネ画像の各フレーム(frame)の画像をそれぞれ生成する手段を具備するので、シネスキャンの低線量化と画像のS/N向上の両立が可能なX線CT装置を実現することができる。
第11の観点では、シネスキャンによってシネ画像を撮影するX線CT装置のための画像再構成方法は、連続的なシネスキャンによって収集されたデータに基づいて、シネスキャンの1回転の所要時間より短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数枚の連続画像を再構成し、前記複数枚の画像から、予め定められた枚数ずつの連続画像の加算により、シネ画像の各フレームの画像をそれぞれ生成するので、シネスキャンの低線量化と画像のS/N向上の両立が可能な画像再構成方法を実現することができる。
第2または第12の観点では、前記複数枚の画像はそれぞれフルスキャン(full scan)分のデータに基づいて再構成されるので、実測データだけに基づく画像を得ることができる。
第3または第13の観点では、前記複数枚の画像はそれぞれハーフキャン(half scan)分のデータに基づいて再構成されるので、シネ画像のレイテンシ(latency)を短縮することができる。
第4または第14の観点では、前記時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間の1/n(n:正の整数)以下であるので、1回転の所要時間の1/n以下ずつ時間が異なる画像を得ることができる。
第5または第15の観点では、前記nは前記加算する連続画像の枚数に等しいので、フレーム画像の時間間隔をシネスキャンの1回転の所要時間以下にすることができる。
第6または第16の観点では、前記加算は重み付け加算であるので、重み付けによってフレーム画像への個々の画像の寄与度を調整することができる。
第7または第17の観点では、前記重み付け加算における重み付けは均等であるので、フレーム画像への個々の画像の寄与度を均等にすることができる。
第8または第18の観点では、前記重み付け加算における重み付けは中央画像が最大であるので、フレーム画像への中央画像の寄与度を最大にすることができる。
第9または第19の観点では、前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以下であるので、スキャン速度以上のフレームレート(frame rate)のシネ画像を得ることができる。
第10または第20の観点では、前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以上であるので、スキャン速度以下のフレームレートのシネ画像を得ることができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。図1にX線CT装置の模式的構成を示す。本装置は発明を実施するための最良の形態の一例である。本装置の構成によって、X線CT装置に関する発明を実施するための最良の形態の一例が示される。本装置の動作によって、画像再構成方法に関する発明を実施するための最良の形態の一例が示される。
本装置は、ガントリ(gantry)100、テーブル(table)200およびオペレータコンソール(operator console)300を有する。ガントリ100は、テーブル200によって搬入される被検体10を、X線照射・検出装置110でスキャンして複数ビュー(view)の投影データを収集し、オペレータコンソール300に入力する。
オペレータコンソール300は、ガントリ100から入力された投影データに基づいて画像再構成を行い、再構成画像をディスプレイ(display)302に表示する。画像再構成は、オペレータ300内の専用のコンピュータ(computer)によって行われる。
オペレータコンソール300は、また、ガントリ100とテーブル200の動作を制御する。制御はオペレータ300内の専用のコンピュータによって行われる。オペレータコンソール300による制御の下で、ガントリ100は所定のスキャン条件でスキャンを行い、テーブル200は所定の部位がスキャンされるように、被検体10の位置決めを行う。位置決めは、内蔵する位置調節機構により、天板202の高さおよび天板上のクレードル(cradle)204の水平移動距離を調節することによって行われる。
クレードル204を停止させた状態でスキャンすることにより、アキシャルスキャン(axial scan)を行うことができる。アキシャルスキャンを所定時間にわたって継続的に行うことにより、シネスキャンを行うことができる。
天板202の高さ調節は、支柱206をベース(base)208への取付部を中心としてスイング(swing)させることによって行われる。支柱206のスイングによって、天板202は垂直方向および水平方向に変位する。クレードル204は天板202上で水平方向に移動して天板202の水平方向の変位を相殺する。スキャン条件によっては、ガントリ100をチルト(tilt)させた状態でスキャンが行われる。ガントリ100のチルトは、内蔵のチルト機構によって行われる。
なお、テーブル200は、図2に示すように、天板202がベース208に対して垂直に昇降する方式のものであってよい。天板202の昇降は内蔵の昇降機構によって行われる。このテーブル200においては、昇降に伴う天板202の水平移動は生じない。
図3に、X線照射・検出装置110の構成を模式的に示す。X線照射・検出装置110は、X線管130の焦点132から放射されたX線134をX線検出器150で検出するようになっている。
X線134は、図示しないコリメータ(collimator)で成形されてコーンビーム(cone beam)またはファンビーム(fan beam)のX線となる。X線検出器150は、X線の広がりに対応して2次元的に広がるX線入射面152を有する。X線入射面152は円筒の一部を構成するように湾曲している。円筒の中心軸は焦点132を通る。
X線照射・検出装置110は、撮影中心すなわちアイソセンタ(isocenter)Oを通る中心軸の周りを回転する。中心軸は、X線検出器150が形成する部分円筒の中心軸に平行である。
回転の中心軸の方向をz方向とし、アイソセンタOと焦点132を結ぶ方向をy方向とし、z方向およびy方向に垂直な方向をx方向とする。これらx,y,z軸はz軸を中心軸とする回転座標系の3軸となる。
図4に、X線検出器150のX線入射面152の平面図を模式的に示す。X線入射面152は検出セル(cell)154がx方向とz方向に2次元的に配置されたものとなっている。すなわち、X線入射面152は検出セル154の2次元アレイ(array)となっている。なお、ファンビームX線を用いる場合は、X線入射面152は検出セル154の1次元アレイとしてよい。
個々の検出セル154はX線検出器150の検出チャンネル(channel)を構成する。これによって、X線検出器150は多チャンネルX線検出器となる。検出セル154は、例えばシンチレータ(scintillator)とフォトダイオード(photo diode)の組合せによって構成される。
図5に、シネ画像を撮影するときの、本装置の動作のフロー(flow)図を示す。シネ画像の撮影は、オペレータコンソール300による制御の下で遂行される。図5に示すように、ステップ(step)501でスキャン位置を設定する。スキャン位置の設定は、オペレータにより、オペレータコンソール300を通じて行われる。
これによって、例えば、頭部の最大直径部分を体軸に垂直にスライス(slice)するようなスキャン位置が設定される。なお、スキャン位置は頭部に限らず、胸部や腹部等所望の部位について設定することができる。
ステップ502で、スキャンプロトコル(scan protocol)を設定する。スキャンプロトコルの設定は、オペレータにより、オペレータコンソール300を通じて行われる。これによって、X線管の管電圧と管電流、シネスキャンのスキャン速度と継続時間、画像再構成条件、シネ画像生成条件等、所要の撮影条件が設定される。
管電流は、X線の線量が低線量となるように設定される。そのような電流値として、例えば10mAが設定される。この電流値は、従来のシネスキャンで慣用される例えば100mA程度の電流値に比べて格段に小さい。
ステップ503で、低線量によるシネスキャンを行う。ここでは、脳血流に関するパーフュージョン画像を撮影するために、シネスキャンは造影剤を併用して行われる。なお、パーフュージョン画像を撮影しないときは、造影剤は用いられない。シネスキャンの進行とともに、低線量の下でのシネスキャンデータが収集される。線量が格段に低いことにより、被検体10の被曝量は大幅に低減する。
図6に、データ収集のタイムチャート(time chart)を示す。図6に示すように、シネスキャンの1回転ごとに360度分のデータが収集され、このようなデータ収集が、所定時間にわたって連続的に行われる。以下、シネスキャンの1回転の所要時間Tをスキャンタイム(scan time)という。スキャンタイムTは例えば1secである。
ステップ504で、中間画像を再構成する。中間画像は、スキャンタイムTより短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数の連続画像として再構成される。中間画像の再構成は、オペレータコンソール300によって行われる。オペレータコンソール300は、本発明における、シネスキャンの1回転の所要時間より短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数枚の連続画像を再構成する手段の一例である。
図6には、シネスキャンデータと中間画像の関係の一例も示されている。図6に示すように、中間画像1は0度から360度までのデータセットを用いて再構成され、中間画像2は72度から360+72度までのデータセットを用いて再構成され、中間画像3は144度から360+144度までのデータセットを用いて再構成され、中間画像4は216度から360+216度までのデータセットを用いて再構成され、中間画像5は288度から360+288度までのデータセットを用いて再構成される。
以下、この要領で、72度ずつずらした360度分のデータセットを用いて、中間画像がそれぞれ再構成される。72度のずらし角度は360度の1/5であるから、中間画像は時間間隔T/5をあけて連続する。この時間間隔は、スキャンタイムが1secのとき0.2secとなる。中間画像の再構成は、360度分のデータすなわちフルスキャン分のデータセットを用いて行われるので、実測データだけから再構成された中間画像を得ることができる。
このようにして、シネスキャンの1回転の所要時間より短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数枚の連続的な中間画像が得られる。なお、中間画像の時間間隔は、T/5に限らず適宜の値として良い。そのような時間間隔は、中間画像の再構成に用いる360度分のデータ範囲のずらし量を加減して定めることができる。
ステップ505で、シネ画像を生成する。シネ画像の生成は、オペレータコンソール300によって行われる。オペレータコンソール300は、本発明における、シネ画像の各フレームの画像をそれぞれ生成する手段の一例である。
シネ画像の各フレームの画像は、連続する中間画像を所定枚数ずつ加算することによって生成する。加算枚数を例えば5としたとき、中間画像1−5の加算によってフレーム画像1を生成し、中間画像6−10の加算によってフレーム画像2を生成し、中間画像11−15の加算によってフレーム画像3を生成する。以下、この要領で、フレーム画像をそれぞれ生成する。
フレーム画像の時間間隔はTとなり、スキャンタイムTに一致する。これによって、フレームレートがスキャン速度に一致するシネ画像が得られる。シネ画像の最初のフレーム画像は、シネスキャンが360+288度を越えたときに得られる。このため、シネ画像のレイテンシ(latency)Lは1.8Tとなる。
加算の枚数を5より少なくすれば、フレームレートがスキャン速度より速くてレイテンシが1.8Tより短いシネ画像が得られ、加算の枚数を5より多くすれば、フレームレートがスキャン速度より遅くてレイテンシが1.8Tより長いシネ画像が得られる。隣り合うフレーム画像間では、加算する中間画像が適宜の枚数ずつ重複しても、あるいは、少し離れていても良い。
中間画像の加算は、重み付け加算によって行われる。このため、フレーム画像への各中間画像の寄与度を重み付けによって調節することができる。重み付けを均等にすれば、中間画像への各中間画像の寄与度が均等になり、特定の中間画像の重み付けを最大にすれば、その画像の寄与度が最大になる。特定画像としては例えば中央画像が選ばれるが、それに限る必要はない。
シネ画像を生成するための中間画像は、低線量で収集されたデータから再構成されるのでS/Nが低いが、時間差のある複数の中間画像間ではノイズがランダム(random)になるため、それらの加算によって生成されたフレーム画像はS/Nの良いものとなる。これによって、低線量でのシネスキャンにもかかわらず、S/Nの良いシネ画像を得ることができる。
ステップ506で、パーフュージョン画像を生成する。パーフュージョン画像は、シネ画像の画素値の経時的変化に基づき、例えば、CBF(Cerebral Blood Flow)画像、CBV(Cerebral Blood Volume)画像、MTT(Mean Transfer Time)画像等として生成される。シネ画像のS/Nが良いので、パーフュージョン画像もS/Nが良い。なお、パーフュージョン画像を必要としないときは、ステップ506の動作は省略される。
シネ画像を生成するための中間画像は、フルスキャン分のデータの代わりに、ハーフスキャン分のデータセットを用いて再構成しても良い。ハーフスキャン分のデータは、180度+ファン角度分のデータである。ファン角度はX線ビーム134のxy面内での開き角度である。ファン角度が例えば60度のときは、ハーフスキャン分のデータは240度分のデータとなる。
図7に、ハーフスキャン分のデータから中間画像を再構成するときの、シネスキャンデータと中間画像の関係を示す。図7に示すように、中間画像1は0度から240度までのデータセットを用いて再構成され、中間画像2は72度から240+72度までのデータセットを用いて再構成され、中間画像3は144度から240+144度までのデータセットを用いて再構成され、中間画像4は216度から240+216度までのデータセットを用いて再構成され、中間画像5は288度から240+288度までのデータセットを用いて再構成される。
以下、この要領で、72度ずつずらした240度分のデータセットを用いて、中間画像がそれぞれ再構成される。72度は360度の1/5であるから、中間画像は時間間隔T/5をあけて連続する。この時間間隔は、スキャンタイムが1secのとき0.2secとなる。
このようにして、シネスキャンの1回転の所要時間より短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数枚の連続的な中間画像が得られる。なお、中間画像の時間間隔は、T/5に限らず適宜の値として良い。そのような時間間隔は、中間画像の再構成に用いる240度分のデータ範囲のずらし量を加減して定めることができる。
シネ画像の生成は、フルスキャンデータからシネ画像を生成するときと同様に、中間画像を所定枚数ずつ加算することによって行われる。加算枚数を例えば5としたとき、中間画像1−5の加算によってフレーム画像1を生成し、中間画像6−10の加算によってフレーム画像2を生成し、中間画像11−15の加算によってフレーム画像3を生成する。以下、この要領で、フレーム画像をそれぞれ生成する。
これらフレーム画像の時間間隔はTとなり、スキャンタイムTに一致する。これによって、フレームレートがスキャン速度に一致するシネ画像が得られる。シネ画像の最初のフレームの画像は、シネスキャンが240+288度を越えたときに得られる。このため、シネ画像のレイテンシLは1.47Tとなる。このレイテンシは、フルスキャンデータから再構成された中間画像を同じ枚数加算する場合より短くなる。
加算の枚数を5より少なくすれば、フレームレートがスキャン速度より速くてレイテンシが1.47Tより短いシネ画像が得られ、加算の枚数を5より多くすれば、フレームレートがスキャン速度より遅くてレイテンシが1.47Tより長いシネ画像が得られる。隣り合うフレーム画像間では、加算する中間画像が適宜の枚数ずつ重複しても、あるいは、少し離れていても良い。
中間画像の加算は、重み付け加算によって行われる。このため、フレーム画像への各中間画像の寄与度を重み付けによって調節することができる。重み付けを均等にすれば、中間画像への各中間画像の寄与度が均等になり、特定の中間画像の重み付けを最大にすれば、その画像の寄与度が大になる。特定画像としては例えば中央画像が選ばれるが、それに限る必要はない。
本発明は、医療用のX線CT装置に限らず、産業用のX線CT装置に適用することが可能である。産業用のX線CT装置では、X線照射・検出装置を回転させる代わりに被検体を回転させることもあり得るが、そのような場合でも、シネスキャンの低線量化と画像のS/N向上を両立させることができる。
発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の構成を示す図である。 発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の構成を示す図である。 X線照射・検出装置の構成を示す図である。 X線検出器のX線入射面の構成を示す図である。 発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の動作を示すフロー図である。 シネスキャンデータ、中間画像およびシネ画像の関係を示す図である。 シネスキャンデータ、中間画像およびシネ画像の関係を示す図である。
符号の説明
10 : 被検体
100 : ガントリ
110 : X線照射・検出装置
130 : X線管
132 : 焦点
134 : X線
150 : X線検出器
152 : X線入射面
154 : 検出セル
200 : テーブル
202 : 天板
204 : クレードル
206 : 支柱
208 : ベース
300 : オペレータコンソール
302 : ディスプレイ

Claims (20)

  1. シネスキャンによってシネ画像を撮影するX線CT装置であって、
    連続的なシネスキャンによって収集されたデータに基づいて、シネスキャンの1回転の所要時間より短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数枚の連続画像を再構成する手段と、
    前記複数枚の画像から、予め定められた枚数ずつの連続画像の加算により、シネ画像の各フレームの画像をそれぞれ生成する手段
    を具備することを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記複数枚の画像はそれぞれフルスキャン分のデータに基づいて再構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記複数枚の画像はそれぞれハーフキャン分のデータに基づいて再構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間の1/n(n:正の整数)以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 前記nは前記加算する連続画像の枚数に等しい
    ことを特徴とする請求項4に記載のX線CT装置。
  6. 前記加算は重み付け加算である
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  7. 前記重み付け加算における重み付けは均等である
    ことを特徴とする請求項6に記載のX線CT装置。
  8. 前記重み付け加算における重み付けは中央画像が最大である
    ことを特徴とする請求項6に記載のX線CT装置。
  9. 前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  10. 前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  11. シネスキャンによってシネ画像を撮影するX線CT装置のための画像再構成方法であって、
    連続的なシネスキャンによって収集されたデータに基づいて、シネスキャンの1回転の所要時間より短い時間間隔をあけて収集が開始されたデータセットに基づき、複数枚の連続画像を再構成し、
    前記複数枚の画像から、予め定められた枚数ずつの連続画像の加算により、シネ画像の各フレームの画像をそれぞれ生成する
    ことを特徴とする画像再構成方法。
  12. 前記複数枚の画像はそれぞれフルスキャン分のデータに基づいて再構成される
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像再構成方法。
  13. 前記複数枚の画像はそれぞれハーフキャン分のデータに基づいて再構成される
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像再構成方法。
  14. 前記時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間の1/n(n:正の整数)以下である
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像再構成方法。
  15. 前記nは前記加算する連続画像の枚数に等しい
    ことを特徴とする請求項14に記載の画像再構成方法。
  16. 前記加算は重み付け加算である
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像再構成方法。
  17. 前記重み付け加算における重み付けは均等である
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像再構成方法。
  18. 前記重み付け加算における重み付けは中央画像が最大である
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像再構成方法。
  19. 前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以下である
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像再構成方法。
  20. 前記各フレームの画像の時間間隔はシネスキャンの1回転の所要時間以上である
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像再構成方法。
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