JP5110526B2 - ポールの起倒構造 - Google Patents
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Description
この場合、起こしたり倒したりできる起倒構造のポールとするが、この種の起倒構造のポールとして、特開平7−293040「可倒式ハイポールの可倒機構」(特許文献1)、特開2007−146524「支柱支持装置」(特許文献2)、特許3887278号「先端に電気機材を取付けた可倒式支柱」(特許文献3)等がある。
第1の構造は、ポール本体の下端に取付けた減速ギヤをウオームホイールに噛み合わせ、作業車に搭載した電動機を用いて回転させるウオームでウオームホイールを駆動する構造である。
第2の構造は、ポール本体の回転軸の部分に固定したスプロケットと、支持架台の下部に設けたスプロケットとの間にチェーンを張り、支持架台の下部のスプロケットを作業車上の電動機で駆動する構造である。
第3の構造は、ポール本体の中央にワイヤロープの一端を固着し、作業車上の電動ウインチでワイヤロープを巻き上げ、巻き戻しする構造である。
第4の構造は、ポール本体の回転軸のやや上方位置に油圧シリンダのシリンダロッドの先端を連結し、油圧シリンダを伸縮させて直接引いたり押したりして、ポール本体を回転軸回りに回転させるものである。
第5の構造は、ポール本体の回転軸に取り付けたクランクアームの他端にリンクアームの一端をピン連結し、リンクアームの他端を、アンカーベースに垂直に設けた油圧シリンダのシリンダロッドの先端に連結したもので、鉛直なガイドに沿って伸縮する油圧シリンダの伸縮によりポール本体を回転軸回りに回転させるものである。
また、かなり大掛かりなものであり、仮に機構部分をカバーで覆うとしても、ポールの下部が大形化し、この点でも景観上適切でない。
また、作業車を利用する必要があるので、作業者が入れない箇所、あるいは入るのが好ましくない箇所に設置するポールに適用できない。
また、支柱に連結したワイヤをウインチで巻き取り又は巻き戻す構造は、起倒動作の円滑さや安全性がやや不十分と思われる。
前記台座は設置基準面より低いピット内に、上端部が設置基準面より上に出る態様で固定され、
ポールの下端部は、ポール回転軸Dを介して前記台座に回転可能に取り付けられ、
ポール下端面に、ポール頂部側と概ね反対側に延出するアーム部材が一体に設けられ、
このアーム部材にピン連結Aされた上部リンクと、ピット内に設けたアンカー軸Cに回転可能に連結された下部リンクとがポールが起立状態では、ポール起倒鉛直面内で概ねく字形をなすようにピン連結Bされ、
上部リンクと下部リンクとのピン連結部Bを、上部リンクと下部リンクとのく字形連結角度αが変化するように押し引き駆動する駆動装置をピット内に設けてなり、
前記上部リンク、下部リンク、アーム部材の各長さ関係、並びに、アンカー軸C、ポール回転軸Dの各位置関係等が、ポールの倒れ速度が倒れ始めでは早く倒れ終わりに近づくにつれて遅くなるように設定されていることを特徴とする。
この機構により、ピン連結部Bを押し引きする速度を一定にしてもポールの倒れ速度が倒れ始めでは早く倒れ終わりに近づくにつれて遅くなるような構成(ポール倒れ速度可変の構成)とすることは容易である。そのようなポール倒れ速度可変とすることで、ポール倒れ動作が円滑になり、かつ、ポール倒し作業が安全になる。
また、ポールの倒れ始めでは倒れ速度が速いことで、ポール倒し作業の作業性がよい。
特に、設置基準面より上に出ている若しくは出ることのある可動部は、アーム部材と上部リンクのみなので、この点でも地上部分をコンパクトにすることができる。
また、アーム部材である三角板は、ポール下端部をポール回転軸Dに回転可能に取り付ける部材を兼ねる部材として適切であり、構造が簡単になる。
これらの図において、2はポール、3はポール2を支持する台座である。台座3は設置基準面4より低いピット5の底面に固定した基台6に、上端部が設置基準面4より上に出る態様で固定されている。なお、設置基準面とは、舗装面を含めた地面、あるいは、地面より高さを高くしたコンクリート面、建築構造物の床面、その他、起倒ポールを設置する場所の基準面を指す。
基台6は台座3が固定される台座固定部7と後述の駆動装置10が取り付けられる駆動装置取付部8とを間隔をあけて一体に備え、前記台座3は台座固定部7にボルト9で固定されている。
台座3は、間隔をあけた左右の片側部材11が、駆動装置10側(図1で左側)において板状の間隔部材12で一体化された構成である。11aは片側部材11の補強リブである。
ピット5に、台座3の部分が開口している蓋13が設置基準面4と同レベルで設けられている。蓋13の開口部を13aで示す。
アーム部材16は若干の間隔をあけた、ポール起倒鉛直面内の2枚の三角板(アーム部材16と同じく符号16で示す)からなる。三角板16はベースプレート15側が底辺で延出先端側が頂点となる概ね三角形である。
台座3の上部で設置基準面4より上の位置に位置固定の水平なポール回転軸Dが取り付けられ、このポール回転軸Dにアーム部材16が回転可能に取り付けられている。
ポール回転軸Dの位置は、ポール起立状態におけるベースプレート15のポール倒れ側(図1で左側)におけるベースプレート15より若干下の位置(アーム部材16におけるベースプレート15に近い位置でかつポール倒れ側位置であるとも言える)である。
なお、ポール回転軸Dを直接ベースプレート15に設けることも可能である。
上記の通りであり、少なくともベースプレート15及びポール回転軸Dは設置基準面4より上に配されている。
前記上部リンク21の他端に下部リンク22の一端がピン連結(このピン連結部をBで示す)されている。下部リンク22は、前記上部リンク21の両外側にそれぞれ配された2本の細長板(下部リンク22と同じく符号22で示す)からなる。
前記下部リンク22の他端がピット5内に設けた位置固定の水平なアンカー軸Cに回転可能に連結されている。アンカー軸Cは、概ねポール起立状態におけるポール中心Mより僅かにポール倒れ側と反対側(図1で右側)の位置においてピット底面に固定した軸受け23で支持されている。
前記上部リンク21と下部リンク22とは、ポール起立状態ではポール起倒鉛直面内でく字形をなすように連結されている。
図1のようにポール起立状態では、上部リンク21の上端(ピン連結部A)が設置基準面レベルの近傍にある。
この駆動装置10は、シリンダロッド25bを摺動可能に嵌合させて鉛直面内で遥動可能なシリンダ25aを持つトラニオン型のシリンダ装置25を備えており、前記シリンダロッド25bの先端が前記上部リンク21と下部リンク22とのピン連結部Bに連結されている。
シリンダ装置25のシリンダ25aは、基台6の駆動装置取付部8の脚部8aにボルトで固定したブラケット8bに支持軸Eを中心として回転可能に取り付けられている。
シリンダ25aの前端部にこれと一体に駆動装置10の駆動部29が設けられている。
駆動部29は、模式化して示した図3のように、電動モータ27を駆動源とするスクリュウ式駆動装置であって、シリンダロッド25bは、シリンダ25a内を摺動する後方部分(図1で左方部分)が単なる円形断面、前方部分がネジ部25cとなっている。
このネジ部25cに螺合するナット部30が駆動部29の機枠31に軸受け32を介して回転可能に設けられ、このナット部30と同軸で一体に設けたギヤ33が電動モータ27の出力軸に固定したギヤ34と噛み合っている。ネジ部25cはギヤ33の中心穴33aを貫通している。なお、実施例ではモータ27として、回転速度一定の交流100Vモータを使用している。
モータ27の出力軸が回転するとギヤ34を介してギヤ33及びナット部30が回転し、ナット部30が螺合するネジ部25cすなわちシリンダロッド25bが前進後退する。
これにより、シリンダロッド25bの先端に連結されたピン連結部Bを押し引き駆動し、上部リンク21と下部リンク22とがなすく字形連結角度αを大きくすることでポール2を倒し、小さくすることでポールを起こす。
なお、シリンダロッド25bの先端部(ネジ部25cの先端部)は、ロッド長手方向の移動のみを拘束しロッド軸心回りの回転は許容する構造の連結部材35を介してピン連結部Bに連結されており、シリンダロッド25bの軸心回りの回転はピン連結部Bに伝達しない。
なお、図3の構造は、電動モータを駆動源とするスクリュウ式駆動装置のメカニズムの一例を模式的に示したものであり、実際には種々適切なメカニズムを採用するとよい。
ポール2が垂直に立った起立状態では、図1に示すように、駆動装置10におけるシリンダ装置25のシリンダロッド25bは後退しており、上部リンク21と下部リンク22とがく字形をなし、水平なベースプレート15と一体のアーム部材(三角板)16は三角形の頂部が下向きとなっており、アーム部材16と上部リンク21とのピン連結部Aは、ポール中心Mより僅かにポール倒れ側と反対側(図1で右側)の位置であってアンカー軸Cのほぼ真上にある。図示例ではこの時の上部リンク21と下部リンク22とがなす角度(く字形連結角度)αは約60°である。また、図示例では、下部リンク22の水平方向に対する角度は概ね20°程度である。
シリンダロッド25bが前進して、ポール倒れ状態を示す図4のように、上部リンク21と下部リンク22とが一直線になった時、ピン連結部Bの位置が下部リンク22の上死点となってアーム部材16はそれ以上回転せず、したがって、ポール2はそれ以上倒れない。後述するように、倒れ終わりの段階ではポール倒れ速度が遅くなる。
一方、ポール倒れ終わりに近づくと、ポール2の下端部(支持部)に作用する静的な曲げモーメントが大きくなるが、この段階では倒れ速度が小さくなり慣性力が小さくなるので、やはり、ポール起倒構造に作用する負荷はあまり大きくならず、危険性はない。
また、ポール倒れ状態で上部リンク21と下部リンク22とが一直線になった状態では、その直線状の上部リンク21及び下部リンク22に作用する引っ張り力で、ポールを水平状態に支持する曲げモーメントをすべて負担するので、シリンダロッド25bに引張り力は作用しない。したがって、安全であるとともに、シリンダ装置25が傷む恐れが少なくなる。
このように、ポールを倒す作業が円滑かつ安全に行なわれ、また、作業能率が良好である。
また、上記のような倒れ速度可変の動作を、回転速度一定の交流電動モータを用いて安価に実現することができる。
ポール起こし動作時には、ポール2を起こす際の慣性力の向きはポール2の下端部に作用する曲げモーメントの向きと逆なので、ポール起倒構造に作用する負荷が過大になる恐れはない。
図7はB点が水平方向に等しい距離aずつ移動した場合におけるA点(ピン連結部A)の動き(すなわち、上部リンク21、下部リンク22及びアーム部材16の動き)を説明する図である。
B0及びA0はポール起立状態における位置、B1〜B4及びA1〜A4はポールが傾いていく途中段階における位置、B5及びA5はポール倒れ状態(ポール2が水平に倒れた状態)における位置を示している。
前述の通り、ポール起立状態では下部リンク22は水平方向に対して概ね20°程度の角度をなし、ポール倒れ状態では、下部リンク22が概ね鉛直になりかつ下部リンク22と上部リンク21とが一直線となるように設定されている。
図7でB点が等しい水平距離aずつ右方に移動(B0点からB1、B2、B3、B4へ移動)する時、下部リンク22は鉛直に近づいていき、B点がB点の描く軌跡円の頂部に接近していくので、B点が水平距離aずつ移動する毎の鉛直移動距離Δy(Δy1、Δy2、Δy3、Δy4)は図示の通り、下部リンク22が鉛直に近づくにつれて、次第に小さくなっていく。このことは幾何学的な関係から明らかである。
一方、B点がB0からB1、B2、B3、B4と移動する時、A点はA0からA1、A2、A3、A4に移動するが、B点がB0からB1、B2、B3、B4と移動する際の、上部リンク21のみが寄与するA点の鉛直移動分は、B点の鉛直移動距離Δyが次第に小さくなるのと同様に、概ね次第に小さくなる。このことも幾何学的な関係から明らかである。
したがって、下部リンク22及び上部リンク21の全体としても、B点が等しい水平距離aずつ右方に移動(B0点からB1、B2、B3、B4へ移動)する毎に、B点の水平距離aの移動に対するA点の鉛直移動距離ΔY(ΔY1、ΔY2、ΔY3、ΔY4)は次第に小さくなる。これらのことは幾何学的な関係から明らかである。
なお、倒れ終わりのB5の高さ位置はB4と殆ど同じなので、倒れ終わりのA5点はA4点と殆ど一致する(すなわち、ΔY5は殆ど0)。
そして、図7から明らかに読み取れるように、A点がA0からA1、A2、A3、A4に移動する毎のアーム部材16の回転角度Δθ(Δθ1、Δθ2、Δθ3、Δθ4)は、A点がA0からA5に近づくほど、次第に小さくなる(Δθ1>Δθ2>Δθ3>Δθ4)。このことも幾何学的な関係から明らかである。
すなわち、起立状態のポールを水平に倒す際の倒れ速度は、倒れ始めは速く倒れ終わりに近づくにつれて遅くなる。
上記のような動作を適切に行わせるための各部の寸法関係及び相互位置関係には幅があるので、諸条件を勘案しての上部リンク21、下部リンク22、アーム部材16の各長さ関係、並びにアンカー軸C、ポール回転軸Dの各位置関係等を、ポールの倒れ速度が倒れ始めでは早く倒れ終わりに近づくにつれて遅くなるように適切に設定する。
第1に、ポールの起倒構造1における大型の部分である基部6、駆動装置10がピット5内にある。
第2に、台座3は、上から見て、ポール下端のベースプレート15の広さからあまりはみ出ない程度のサイズである。
第3に、設置基準面4より上にある若しくは上に出ることのある可動部は、アーム部材16と上部リンク21のみである。
第4に、ポール起立時のアーム部材16と上部リンク21とのピン連結部Aが、ポール下端面の下方の設置基準面レベル近傍にあるので、蓋13に形成する台座部分の開口部13aを極力狭くすることができ、それに伴って台座カバー37も極力コンパクトにすることが可能となる。
このような巧みな構造としていることで、地上に露出する部分が極めてコンパクトになっている。
これを図5、図6を参照して説明すると、図5は上記実施例のポールの起倒構造1における各部の具体的寸法をポール倒れ状態で示した図である。図6は倒れ状態の水平なポールを起こす際に、図5における各部材に作用する力を説明する図である。
図5のようにポール2を水平に支持している時に、ポール2の基端部(ポール回転軸Dの位置)において作用している曲げモーメント(すなわち最大曲げモーメント)Mmaxが6894.52kN・cmであるとする。
この時、ポール2を起こすために単にA点を押下げる場合に要する鉛直荷重(引張り力)P1は、
P1=Mmax/距離(cm)=6894.52/40.5=170.24kN
である。
下部リンク22に作用する引張り力=770/767×170.24=170.90 kN
アンカー軸Cに作用する引張り力=633/635×170.90=170.36 kN
ピン連結部Bに作用する水平荷重=63/767×170.24=13.98 kN
シリンダ装置の引張り力P2=1591.00/1536×13.98=14.48
kN
このように、上記のポールの起倒構造1においてシリンダ装置に要求される引張り力P2=14.48kNは、単にA点を押下げる場合に要する引張り力P1=170.24kNの約8%で済む。
また、交流100Vの汎用モータの出力はあまり大きくないが、スクリュウ駆動方式を採用していることで、ポール2を起倒させるに必要な充分大きな力が得られている。
また、高いモータ回転数に対してポール倒れ速度は低いので減速が必要であるが、スクリュウ駆動方式を採用していることで、減速機構部分が簡略化される。
また、アーム部材である三角板16は、ポール下端部をポール回転軸Dに回転可能に取り付ける部材を兼ねる部材として適切であり、構造が簡単になる。
また、三角板16と上部リンク21と下部リンク22とは、上からその順に(三角板、上部リンク、下部リンクという順に)連結されるので、下側のものほど外側に配置される構成としたことで、地上に露出する部分の幅寸法が小さくなり、地上部分をコンパクトにするために、適切である。
また、実施例ではピット5の底面に固定した基台6上に台座3を固定したが、台座はピット5の底面に直接固定してもよい。
2 ポール
3 台座
4 設置基準面
5 ピット
6 基台
7 (基台の)台座固定部
8 (基台の)駆動装置取付部
8a 脚部
8b ブラケット
9 ボルト
10 駆動装置
11 (台座の)片側部材
11a 補強リブ
12 間隔部材
13 蓋
13a 開口部
15 ベースプレート
16 アーム部材(三角板)
21 上部リンク
22 下部リンク
23 軸受け
25 シリンダ装置
25a シリンダ
25b シリンダロッド
25c ネジ部
27 電動モータ
29 駆動部
30 ナット部
31 機枠
32 軸受け
33 ギヤ
33a 中心穴
34 ギヤ
35 連結部材
37 台座カバー
37a 袴部
37b 側板部
37c 天板部
A (アーム部材と上部リンクとの)ピン連結部
B (上部リンクと下部リンクとの)ピン連結部
C アンカー軸
D ポール回転軸
E (シリンダ装置の)支持軸
M ポール中心
α (上部リンクと下部リンク22とがなす)く字形連結角度
Claims (9)
- 台座上に取り付けられた可倒式のポールを起こし又は倒すためのポールの起倒構造であって、
前記台座は設置基準面より低いピット内に、上端部が設置基準面より上に出る態様で固定され、
ポールの下端部は、ポール回転軸Dを介して前記台座に回転可能に取り付けられ、
ポール下端面に、ポール頂部側と概ね反対側に延出するアーム部材が一体に設けられ、
このアーム部材にピン連結Aされた上部リンクと、ピット内に設けたアンカー軸Cに回転可能に連結された下部リンクとがポールが起立状態では、ポール起倒鉛直面内で概ねく字形をなすようにピン連結Bされ、
上部リンクと下部リンクとのピン連結部Bを、上部リンクと下部リンクとのく字形連結角度αが変化するように押し引き駆動する駆動装置をピット内に設けてなり、
前記上部リンク、下部リンク、アーム部材の各長さ関係、並びに、アンカー軸C、ポール回転軸Dの各位置関係等が、ポールの倒れ速度が倒れ始めでは早く倒れ終わりに近づくにつれて遅くなるように設定されていることを特徴とするポールの起倒構造。 - 前記ピットに、概ね台座部分が開口部となる蓋を設け、ポール起立状態において前記台座の概ね前記蓋より上の側面部分を覆う台座カバーを前記蓋又は台座に設置したことを特徴とする請求項1記載のポールの起倒構造。
- ポールを起立状態にした時のアーム部材と上部リンクとのピン連結部Aが、ポール下端面の下方の設置基準面レベル近傍にあることを特徴とする請求項1又は2記載のポールの起倒構造。
- 前記駆動装置は、シリンダロッドを進退可能に嵌合させて鉛直面内で遥動可能なシリンダを持つトラニオン型のシリンダ装置を備えており、前記シリンダロッドの先端が前記上部リンクと下部リンクとのピン連結部Bに連結されていることを特徴とする請求項1〜3記載のポールの起倒構造。
- 前記駆動装置は、電動モータを駆動源とするスクリュウ式駆動装置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポールの起倒構造。
- 前記電動モータが回転速度一定の交流100Vモータであることを特徴とする請求項5記載のポールの起倒構造。
- ポールを倒した状態では、上部リンクと下部リンクとが概ね一直線となることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポールの起倒構造。
- ポール下端面に一体に設けた前記アーム部材が、ポール起倒鉛直面内で概ね三角形をなす三角板であり、かつ、ポール下端部をポール回転軸Dに回転可能に取り付ける部材を兼ねていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のポールの起倒構造。
- 前記上部リンクが、アーム部材を構成する2枚の三角板の両外側にそれぞれ配された2本のリンクからなるものであり、下部リンクが、上部リンクを構成する前記2本のリンクの両外側にそれぞれ配された2本のリンクからなるものであることを特徴とする請求項8記載のポールの起倒構造。
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