JP5109866B2 - 撮像装置、撮像方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、手ブレ補正機能を備えた撮像装置、撮像方法及びプログラムに関する。
従来より、角速度センサや画像データの経時的な変化などから撮影画像に生じる手ブレの方向と大きさとを検出し、撮影時にブレを軽減するようにした技術が種々考えられている。また、人物撮影を考慮して、画像から検出された人物の顔部分のブレをキャンセルするようにブレ補正を行なう技術が開示されている。(特許文献1)
特開2007−041570号公報
上記特許文献の技術は、人物の顔部分から検出したブレの内容に応じて一義的にブレ補正を行なうものである。従来より、手振れ補正を行なうか否かや、どのような手ブレ補正処理を行なうかは、手ブレ補正機能のオン/オフや処理内容を指示するユーザのキー操作に負うものとしている。上記特許文献の如く人物撮影を考慮した手ブレ補正を行なう場合であっても、ユーザが撮影状況を判断して手ブレ補正機能の実行の有無や処理内容を指示する必要がある。
したがって、ユーザ操作が面倒であったり、撮影の正否がユーザのスキルに影響されるという不具合があった。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、人物を含む撮影において、撮影状況に適した手ブレ補正条件を容易に選択して撮影を実施することが可能となる。
請求項1記載の発明は、被写体像を撮影する撮像手段と、上記撮像手段で得る画像から顔部分を認識する顔認識手段と、上記撮像手段で得る画像の少なくとも一部の領域に生じるブレの方向と大きさとを検出するブレ検出手段と、上記ブレ検出手段で検出したブレの大きさと方向とにより上記撮像手段で得る画像のブレ補正を行なうブレ補正手段と、上記顔認識手段で認識した顔部分の数に基づいて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域を可変設定する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分の数を所定値と比較し、この比較結果に基づいて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像手段で得られた画像の全体と上記顔認識手段で認識した顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分の数を所定値と比較し、この比較結果に基づいて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像手段で得られた画像の全体と上記顔認識手段で認識した顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、特定の顔部分の特徴情報を登録する顔登録手段をさらに具備し、上記顔認識手段は、画像から認識した顔部分の特徴情報と上記顔登録手段の登録内容とを比較し、画像から認識した顔部分が登録済みであるか否かを判定し、上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分全体の数と登録済みであると判定された顔部分の数との組み合わせに応じて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像手段で得られた画像の全体と上記顔認識手段で認識した顔部分全体と上記顔認識手段で登録済みであると判定された特定の顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記顔登録手段は、特定の顔部分の特徴情報と関連付けて優先度情報を登録し、上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分の優先度情報も含めて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域を選択的に設定することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記制御手段は、上記顔認識手段による顔部分の大きさも勘案して、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域を選択的に設定することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分の数がN個以上M個未満(N,Mは共に自然数で、N<M)である場合には、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として上記顔認識手段で認識した顔部分を選択し、上記顔認識手段で認識した顔部分の数がN個以上M個未満の範囲を外れる場合には、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として上記撮像手段で得られた画像の全体を選択することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、上記制御手段は、上記Mの値を、集合写真を撮影する場合の人数に対応した数に設定することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、上記制御手段は、上記NまたはMの値を任意に設定可能としたことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、被写体像を撮影する撮像部を備えた装置での撮像方法であって、上記撮像部で得る画像から顔部分を認識する顔認識工程と、上記撮像部で得る画像の少なくとも一部の領域に生じるブレの方向と大きさとを検出するブレ検出工程と、上記ブレ検出工程で検出したブレの大きさと方向とにより上記撮像部で得る画像のブレ補正を行なうブレ補正工程と、上記顔認識工程で認識した顔部分の数に基づいて、上記ブレ検出工程でブレ検出を行なう画像の対象領域を可変設定する制御工程とを有し、上記制御工程は、上記顔認識工程で認識した顔部分の数を所定値と比較し、この比較結果に基づいて、上記ブレ検出工程がブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像部で得られた画像の全体と上記顔認識工程で認識した顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、被写体像を撮影する撮像部を備えた装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、上記撮像部で得る画像から顔部分を認識する顔認識ステップと、上記撮像部で得る画像の少なくとも一部の領域に生じるブレの方向と大きさとを検出するブレ検出ステップと、上記ブレ検出ステップで検出したブレの大きさと方向とにより上記撮像部で得る画像のブレ補正を行なうブレ補正ステップと、上記顔認識ステップで認識した顔部分の数に基づいて、上記ブレ検出ステップでブレ検出を行なう画像の対象領域を可変設定する制御ステップとをコンピュータに実行させ、上記制御ステップは、上記顔認識ステップで認識した顔部分の数を所定値と比較し、この比較結果に基づいて、上記ブレ検出ステップがブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像部で得られた画像の全体と上記顔認識ステップで認識した顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが特に手ブレ補正機能に関する知識等を有していなくても、手軽に被写体像に対応した適切な手ブレ補正機能を選択して撮影を実施することが可能となる。
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
(構成)
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ10の回路構成を示すものである。同図で、レンズ光学系11により撮像素子であるCCD12上に被写体の光像が結像される。
このCCD12は、撮影光軸と直交する面内で互いに直交する方向に位置がシフトするXステージ13及びYステージ14と一体的に構成される。
Xステージ13及びYステージ14はそれぞれアクチュエータ(A)15,16の駆動により位置をシフトするものであり、アクチュエータ15,16は手ブレ制御部17からの駆動信号に応じて動作する。
手ブレ制御部17は、後述する制御部21の制御の下、画像処理部18から送られてくるシフト信号に基づいて上記アクチュエータ15,16によりXステージ13及びYステージ14の位置をシフトさせる。
一方、上記CCD12での撮像により得た画像信号は画像処理部18に送られ、その時点で設定されているISO感度に応じた自動ゲイン調整とA/D変換処理が実行された後に画素補間処理、γ補正処理を含むカラープロセス処理が施されてバッファメモリ19に一時的に保持される。
このバッファメモリ19に保持された画像データが画像処理部18に読出されて表示部20へ送られ、モニタ画像として表示される。
以上の動作をすべて制御部21が統括制御する。この制御部21は、CPUで構成され、メインメモリ22及びプログラムメモリ23と直接接続される。メインメモリ22は、例えばSDRAM(シンクロナスDRAM)で構成される。プログラムメモリ23は、動作プログラムやデータ等を固定的に記憶した、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリで構成される。
制御部21は、プログラムメモリ23から必要なプログラムやデータ、テーブル等を読出し、メインメモリ22に適宜必要な内容を一時的に展開して書込みながら、このデジタルカメラ10全体の制御動作を司る。
この制御部21は、キー入力部24から直接入力されるキー操作信号に対応して各種制御動作を実行するもので、システムバスSBを介して上記手ブレ制御部17、画像処理部18、表示部20の他、レンズ光学系駆動部25、フラッシュ駆動部26、メモリカードコントローラ27、音声処理部28、及びUSBインターフェイス(I/F)29とも接続される。
キー入力部24は、例えば電源キー、撮影モードキー、再生モードキー、ズームキー、動画撮影時には撮影開始と撮影停止の指示キーとしても機能するシャッタキー、メニューキー、カーソルキー、セットキー等を備える。
レンズ光学系駆動部25は、制御部21からの制御信号を受けてレンズモータ(M)30を回動制御し、上記レンズ光学系11を構成する一部のレンズ、具体的にはフォーカスレンズ及びズームレンズの位置をそれぞれ個別に光軸方向に沿って移動させる。
フラッシュ駆動部26は、制御部21からの制御信号を受けて、複数の高輝度白色LED31を撮影タイミングに同期して発光駆動する。
メモリカードコントローラ27は、コネクタCを介してメモリカード32と接続される。メモリカード32は、このデジタルカメラ10に記録媒体として着脱自在に装着される。メモリカードコントローラ27は、メモリカード32に対する入出力制御を行なうものであり、撮影時には撮影により得た画像データをメモリカード32に記録し、また再生時にはメモリカード32に記録されている画像データを読出して上記画像処理部18に転送する。
音声処理部28は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の録音時にはこのデジタルカメラ10の筐体前面に配設されたマイクロホン部33より入力された音声信号をデジタル化し、所定のデータファイル形式、例えばAAC(moving picture experts group−2 Advanced Audio Coding)規格にしたがってデータ圧縮して音声データファイルを作成し、上記メモリカード32へ送出する。
一方、音声処理部28は、音声の再生時にメモリカード32から読出されてきた音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、上記デジタルカメラ10の背面に設けられるスピーカ部34を駆動して、拡声放音させる。
USBインターフェイス29は、USBコネクタ35を介してこのデジタルカメラ10の外部機器、例えばパーソナルコンピュータと接続する際のデータの送受を司る。
なお、上記画像処理部18は、顔認識部36及び圧縮伸長処理部37を併設する。
顔認識部36は、バッファメモリ19に保持される画像データに対して輪郭抽出及び顔特徴点の抽出を行なって顔グラフを作成することで顔認識を行なう他、認識した顔部分の画像フレーム間の動き量を動きベクトルの形で算出するなど、画像データに対する顔認識に関する各種処理を実行する。
また、顔認識部36は、ユーザが指定した人物の顔グラフを複数人数分登録する顔データベース(DB)36Aを備え、バッファメモリ19に保持される画像データ中から顔データベース36Aに登録された人物の顔があるか否かを判断する。
圧縮伸長処理部37は、上記キー入力部24のシャッタキー操作に伴う動画像撮影時に、バッファメモリ19に時間的に連続して保持される複数の画像データを所定のデータファイル形式、例えばH.264/AVC(MPEG−4パート10/Advanced Video Coding)であればDCT(離散コサイン変換)量子化やエントロピー符号化としての可変長符号化、及びGOP(Group Of Pictures)を単位とした動き補償フレーム間予測符号化等のデータ圧縮処理を施してデータ量を大幅に削減し、作成した画像データファイルを順次上記メモリカード32に記録させると共に、全ての画像データファイルの記録を終えた時点でメモリカード32に記録された一連の画像データファイルを1つのデータファイルとして纏めるべく設定する。
また圧縮伸長処理部37は、動画像データの再生モード時に上記メモリカード32から読出されてくる一連の画像データを記録時とは逆の手順で圧縮を解く伸長処理により順次元のサイズの画像データを得、これをバッファメモリ19に時間的に連続して順次保持させるもので、バッファメモリ19に保持された画像データにより表示部20で再生のための表示が連続して実行される。
(動作)
次に上記実施形態の動作について説明する。
(第1の動作例)
図2は、動画撮影時の基本的な処理内容を示すものである。その当初には、AF(自動合焦)処理とAE(自動露光)処理とを実施して撮影条件を整える(ステップS101)。その上で、CCD12を所定の駆動条件、例えば1/30[秒]より高いシャッタ速度、フレームレート:30[フレーム/秒]で周期的に撮影駆動し、バッファメモリ19に随時保持される画像データを表示部20にて表示することで、その時点でCCD12に得られている画像をモニタ表示する、所謂スルー画像表示を実行する(ステップS102)。
このスルー画像を表示した状態から、キー入力部24の一部を構成する上記シャッタキーが操作されたか否かにより動画の撮影開始が指示されたか否かを判断する(ステップS103)。ここでシャッタキーが操作されていなければ、再び上記ステップS101からの処理に戻り、以後ステップS101〜S103の処理を繰返し実行することで、スルー画像の表示を行ないながら、シャッタキーが操作されて動画の撮影開始が指示されるのを待機する。
そして、シャッタキーが操作されると上記ステップS103でそれを判断し、その時点でAF処理及びAE処理を実行して、適正な合焦値と絞り値及びシャッタ速度を得て撮影条件を整える(ステップS104)。
その状態であらためて撮影を実行する(ステップS105)。撮影により得た画像データをバッファメモリ19に保持し、保持した画像データを用いて顔認識部36で人物その他の顔認識を行なう(ステップS106)。
この顔認識の結果に基づき、画像データ中に、予め設定された自然数による定数N個、例えば「1」個以上の顔部分を認識することができたか否かを判断する(ステップS106)。この判断に用いる定数「N」は、任意設定することが可能であるが、初期状態では、撮影フレーム内に顔が存在するか否か(人物撮影であるか否か)の判定に適した数である「1」に設定されているものとする。
ここで定数N個以上の顔部分を認識できたと判断した場合には、さらに上記定数N個より大きい自然数による定数M個、例えば「3」個以上の顔部分を認識することができたか否かを判断する(ステップS107)。この判断に用いる定数M個は、任意設定することが可能であるが、初期状態では、集合写真の撮影であるか否かの判定に適した数である「3」個に設定されている。
上記ステップS107で定数N個以上の顔部分を認識することができなかったと判断した場合、画像データ中の顔部分はN個未満であるとして、画像データ全面の動きベクトル(GMV:Global Motion Vector)を用いた手ブレ補正を設定する(ステップS110)。
また、上記ステップS108で定数M個以上の顔部分を認識したと判断した場合も、同じく、画像データ全面の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS110)。
一方、上記ステップS108で定数M個以上の顔部分を認識することができなかったと判断した場合、画像データ中の顔部分はN個以上M個未満であるとして、画像データ中で認識できた顔部分の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS109)。
同時に、バッファメモリ19に保持される撮影済みの画像データをメモリカード32に記録するための適宜データ圧縮処理を圧縮伸長処理部37で実行させ、必要によりメモリカード32に記録させる(ステップS111)。
そして、再びシャッタキーが操作されたか否かにより、動画撮影の終了が指示されたか否かを判断する(ステップS112)。
ここでまたシャッタキーが操作されず、動画撮影の終了が指示されていないと判断すると、再び上記ステップS104からの動画撮影と記録に関する処理を継続し、上記と同様にステップS109またはステップS110で設定された手ブレ補正条件に基づいた手ブレ補正処理を実行する。
つまり、画像データ中の顔部分の数がN個未満である場合、及びM個以上である場合には、特に顔部分を優先した手ブレ補正を行なう必要がないものとして、画像全面を対象として動きベクトルを算出し、算出した動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なう。
一方で、画像データ中の顔部分の数がN個以上M個未満である場合には、特に顔部分を優先した手ブレ補正を行なうものとして顔部分の動きベクトルを算出し、算出した動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なう。
そして、取得したフレームの画像データを他の動画フレームと共に逐次圧縮伸長処理部37でデータ圧縮し、所定のデータフォーマットの動画ファイルとしてメモリカード32に追加記録していく(ステップS111)。
その後、再度上記シャッタキーが操作されたか否かにより動画の撮影終了が指示されたか否かを判断する(ステップS112)。ここでシャッタキーが操作されていなければ、まだ撮影の終了は指示されていないものとして、再び上記ステップS104からの処理に戻り、以後ステップS104〜S112の処理を繰返し実行することで、動画の撮影を継続する。
そして、再度上記シャッタキーが操作されると、ステップS112で動画の撮影終了が指示されたものと判断し、その時点でメモリカード32に記録した一連の動画ファイル全体に対するシーケンスの設定などの調整を行ない(ステップS113)、以上で一連の動画撮影を終えたものとして、次の撮影に備えるべく上記ステップS101からの処理に戻る。
このように上記動作例では、画像データ中の顔部分の数が所定の範囲内(N個以上M個未満)に収まっている場合に当該顔部分の動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なうものとして、特に顔部分を優先した手ブレ補正を自動的に設定するものとしている。
他方、画像データ中の顔部分の数が少ないか(N個未満)、あるいは多すぎる(M個以上)場合は、特に顔部分を優先することなく、画像全面の動きベクトルにより手ブレ補正を行なうよう自動的に設定するものとしている。
なお、上記判断基準となる定数N,Mは、いずれもユーザが任意に設定、あるいは複数の選択候補の中から選択できるものとすることで、ユーザの撮影意図に応じてデジタルカメラ10側で手ブレ補正の基準となる動きベクトルの算出領域を自動的に設定可能となる。
以上詳記した如く本動作例によれば、人物を含む撮影において、撮影状況に適した手ブレ補正条件を容易に選択して撮影を実施することが可能となる。
加えて本動作例では、顔認識部36で認識した顔部分の数に基づいて、ブレ検出を行なう画像の対象領域を、撮影した画像の全体または認識した顔部分のいずれかに設定するものとしたので、被写体となる人物の状況に応じて最適な手ブレ補正条件を選択できる。
この場合、上記動作例においては、特に認識された人物の数を自然数N,M(N<M)を用い、認識した人物の数がN個以上M個未満である場合には、ブレ検出を行なう画像の対象領域を認識した顔部分に設定する一方で、N個以上M個未満の範囲を外れる場合には、ブレ検出を行なう画像の対象領域を画像全体に設定するものとしたので、被写体となる人物の数に応じた、より詳細な設定が可能となる。
また、本動作例では、初期状態において、定数Nを、撮影フレーム内に顔が存在するか否か(人物撮影であるか否か)の判定に適した数である「1」に設定しているので、人物が存在しない場合には自動的に背景全体(画像全面)を対象とした手振れ補正を行い、人物が存在する場合には自動的に人物を対象とした手振れ補正を行なうことができる。
さらに、初期状態において、定数Mを、集合写真の撮影であるか否かの判定に適した数、例えば「5」に設定しているので、人物が存在している場合であっても、集合写真のように特定の人物だけが特定の方向に動くような状況ではない場合には自動的に背景全体(画像全面)を対象とした手振れ補正を行なうことが可能となる。
また、画像データ中の顔部分の数を基準とし、任意に設定可能とした顔部分の数に応じて手ブレ補正のための動きベクトルの算出方法を自動的に切換えるものとしたので、例えば、3人の子供を遊園地に連れて行って撮影を行なう場合などで、3人の子供が同じ乗り物に乗るなどして、3人の子供が同じ方向に動くような場面を撮影することが予めわかっているような場合には、集合写真の撮影であるか否かの判定に用いる定数M個を「3」個ではなく「5」個に変更することも可能となり、ユーザの撮影意図を理解し易い形で設定に活かすことができる。
(第2の動作例)
第2の動作例では、顔認識部36の顔データベース36Aに予めユーザが知人の顔グラフを何人分か登録済みであるものする。
なお、上記第1の動作例と説明が重複するのを避けるために、図2のステップS101〜S106までの処理、すなわちスルー画像を表示部20で表示するモニタ状態からシャッタキーが操作され、動画撮影を開始してAF及びAE五に撮影を実施し、さらに顔認識を行なって撮影で得た画像データ中の顔部分を抽出するまでの処理と、ステップS1111以降の処理、すなわちシャッタキーの再度の操作を待って必要により撮影を終了するまでの処理に関しては、上記第1の動作例と基本的に同様であるものとして、それらの説明については省略する。
図3は、動画撮影時に撮影開始を指示するシャッタキーが操作され、顔認識を行なった後の処理内容を示すものである。顔認識を行なった結果、顔認識部36の顔データベース36Aに登録されている顔グラフと相互に比較参照することで、画像データ中に、予め設定された自然数による定数N個、例えば「1」個以上の登録済みの顔を認識することができたか否かを判断する(ステップS201)。
ここで定数N個以上の登録済みの顔を認識できたと判断した場合には、さらに上記定数N個より大きい自然数による定数M個、例えば「3」個以上の登録済みの顔を認識することができたか否かを判断する(ステップS202)。
上記ステップS201で定数N個以上の登録済みの顔を認識することができなかったと判断した場合、画像データ中の登録済みの顔はN個未満であるとして、画像データ全面の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS204)。
また、上記ステップS202で定数M個以上の登録済みの顔を認識したと判断した場合も、同じく、画像データ全面の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS204)。
一方、上記ステップS202で定数M個以上の登録済みの顔を認識することができなかったと判断した場合、画像データ中の登録済みの顔はN個以上M個未満であるとして、画像データ中で認識できた登録済みの顔部分の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS203)。
こうして、画像データ中の登録済みの顔の数がN個未満である場合、及びM個以上である場合には、特に顔部分を優先した手ブレ補正を行なう必要がないものとして、画像全面を対象として動きベクトルを算出し、算出した動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なう。
一方で、画像データ中の登録済みの顔の数がN個以上M個未満である場合には、特に登録済みの顔を優先した手ブレ補正を行なうものとして該当する顔部分の動きベクトルを算出し、算出した動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なう。
このように画像データ中の登録済みの顔の数に応じた手ブレ補正を設定した状態で、上記ステップS111に進んで、画像データのメモリカード32への追加記録に移行する。
このように上記動作例では、画像データ中の登録済みの顔の数が所定の範囲内(N個以上M個未満)に収まっている場合に当該顔部分の動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なうものとして、特に登録済みである顔部分を優先した手ブレ補正を自動的に設定するものとしている。
他方、画像データ中の登録済みの顔の数が少ないか(N個未満)、あるいは多すぎる(M個以上)場合は、特に登録済みの顔部分を優先することなく、画像全面の動きベクトルにより手ブレ補正を行なうよう自動的に設定するものとしている。
なお、上記判断基準となる定数N,Mは、いずれもユーザが任意に設定、あるいは複数の選択候補の中から選択できるものとすることで、ユーザの撮影意図に応じてデジタルカメラ10側で手ブレ補正の基準となる動きベクトルの算出領域を自動的に設定可能となる。
以上本動作例では、画像データ中の特に登録済みである顔の数を基準とし、任意に設定可能とした登録済みの顔の数に応じて手ブレ補正のための動きベクトルの算出方法を自動的に切換えるものとしたので、例えば画像データ中に1人あるいは少数の人物が写っている場合、それが家族や知人で無い場合には背景を対象とした手振れ補正を行なったり、画像データ中に大勢の人物が写っている場合であっても、家族や知人が1人あるいは少数である場合には家族や知人を対象とした手振れ補正を行なうなど、より柔軟に対応することができ、家族や知人などの撮影者にとって重要な人物が撮影対象である場合を明確に他の場合と区別するものとして、ユーザの撮影意図を理解し易い形で設定に活かすことができる。
(第3の動作例)
第3の動作例では、上記第2の動作例と同様に、顔認識部36の顔データベース36Aに予めユーザが知人の顔グラフを何人分か登録済みであるものする。
なお、上記第1の動作例と説明が重複するのを避けるために、図2のステップS101〜S106までの処理、すなわちスルー画像を表示部20で表示するモニタ状態からシャッタキーが操作され、動画撮影を開始してAF及びAE五に撮影を実施し、さらに顔認識を行なって撮影で得た画像データ中の顔部分を抽出するまでの処理と、ステップS1111以降の処理、すなわちシャッタキーの再度の操作を待って必要により撮影を終了するまでの処理に関しては、上記第1の動作例と基本的に同様であるものとして、それらの説明については省略する。
図4は、動画撮影時に撮影開始を指示するシャッタキーが操作され、顔認識を行なった後の処理内容を示すものである。顔認識を行なった結果、顔認識部36の顔データベース36Aに登録されている顔グラフと相互に比較参照することで、画像データ中に、予め設定された自然数による定数N個、例えば「1」個以上の登録済みの顔を認識することができたか否かを判断する(ステップS301)。
ここで定数N個以上の登録済みの顔を認識できたと判断した場合には、さらに上記定数N個より大きい自然数による定数M個、例えば「3」個以上の登録済みの顔を認識することができたか否かを判断する(ステップS302)。
ここで認識できた登録済みの顔がM個未満であると判断した場合には、さらに登録済みか否かを問わず、画像データ中で認識できた顔部分の総数が、上記定数M個より大きい自然数による定数L個、例えば「5」個以上であるか否かを判断する(ステップS303)。
上記ステップS301で定数N個以上の登録済みの顔を認識することができなかったと判断した場合、画像データ中の登録済みの顔はN個未満であるとして、画像データ全面の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS305)。
また、上記ステップS302で定数M個以上の登録済みの顔を認識したと判断した場合も、同じく、画像データ全面の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS305)。
さらに、上記ステップS303で画像データ中の顔部分の総数が定数L個以上であると判断した場合も、同じく、画像データ全面の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS305)。
一方、上記ステップS303で顔部分の総数が定数L個未満であると判断した場合、画像データ中の登録済みの顔がN個以上M個未満であり、且つ顔の総数がL個未満であるとして、画像データ中で認識できた登録済みの顔部分の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS304)。
こうして、画像データ中の登録済みの顔の数がN個未満である場合、M個以上である場合、及び顔の総数がL個以上である場合には、特に顔部分を優先した手ブレ補正を行なう必要がないものとして、画像全面を対象として動きベクトルを算出し、算出した動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なう。
一方で、画像データ中の登録済みの顔の数がN個以上M個未満であり、且つ顔の総数がL個未満である場合には、特に登録済みの顔を優先した手ブレ補正を行なうものとして該当する顔部分の動きベクトルを算出し、算出した動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なう。
こうして画像データ中の登録済みの顔の数と登録の如何を問わない総数とに応じた手ブレ補正を設定した状態で、上記ステップS110に進んで、シャッタキーが全押し操作されるのを待機する。
このように上記動作例では、画像データ中の登録済みの顔の数が所定の範囲内(N個以上M個未満)に収まっており、且つ登録の如何を問わない総数も多すぎない(L個未満)場合に登録済みの顔部分の動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なうものとして、特に登録済みである顔部分を優先した手ブレ補正を自動的に設定するものとしている。
他方、画像データ中の登録済みの顔の数が少ないか(N個未満)、あるいは多すぎる(M個以上)場合、あるいは登録の如何を問わない総数が多すぎる(L以上)場合には、特に登録済みの顔部分を優先することなく、画像全面の動きベクトルにより手ブレ補正を行なうよう自動的に設定するものとしている。
なお、上記判断基準となる定数N,M,Lは、いずれもユーザが任意に設定、あるいは複数の選択候補の中から選択できるものとすることで、ユーザの撮影意図に応じてデジタルカメラ10側で手ブレ補正の基準となる動きベクトルの算出領域を自動的に設定可能となる。
以上本動作例では、画像データ中の特に登録済みである顔の数と、登録の如何を問わない顔の数の双方を基準とし、任意に設定可能としたそれら基準の組合せに応じて手ブレ補正のための動きベクトルの算出方法を自動的に切換えるものとしたので、例えば画像データ中に写っている人物の総数が5人未満と比較的少数であり、且つ1人あるいは2人の知人が写っている場合にはそれらの人物の顔部分を重点的に手ブレ補正の対象とするなど、全体の人物の総数との関係も考慮しながら、知人が撮影対象である場合を明確に他の場合と区別するものとして、ユーザの撮影意図を理解し易い形で設定に活かすことができる。
また、上記動作例で用いた、登録の如何を問わない顔の総数Lに代えて、登録されていない顔の数をLとして、ステップS303で登録されていない顔の数がL個以上あるか否かを判断し、L個未満である場合には登録済みである顔部分を優先した手ブレ補正を行なう一方で、L個以上ある場合には画像全面の動きベクトルにより手ブレ補正を行なうものとしてもよい。
このようにした場合も、知人以外の人物の数も考慮しながら、知人が撮影対象である場合を明確に他の場合と区別するものとして、ユーザの撮影意図を理解し易い形で設定に活かすことができる。
(第4の動作例)
第4の動作例では、上記第2の動作例と同様に、顔認識部36の顔データベース36Aに予めユーザが知人の顔グラフを何人分か登録済みであるものする。
加えて、顔データベース36Aに登録済みの知人の顔グラフには、例えば最小値「1」〜最大値「5」の5段階のいずれかの優先度情報が関連付けて登録されているものとする。
なお、上記第1の動作例と説明が重複するのを避けるために、図2のステップS101〜S106までの処理、すなわちスルー画像を表示部20で表示するモニタ状態からシャッタキーが操作され、動画撮影を開始してAF及びAE五に撮影を実施し、さらに顔認識を行なって撮影で得た画像データ中の顔部分を抽出するまでの処理と、ステップS1111以降の処理、すなわちシャッタキーの再度の操作を待って必要により撮影を終了するまでの処理に関しては、上記第1の動作例と基本的に同様であるものとして、それらの説明については省略する。
図5は、動画撮影時に撮影開始を指示するシャッタキーが操作され、顔認識を行なった後の処理内容を示すものである。顔認識を行なった結果、顔認識部36の顔データベース36Aに登録されている顔グラフ及びその優先度情報と相互に比較参照することで、画像データ中に、優先度L、例えば「3」以上の登録済みの顔を認識することができたか否かを判断する(ステップS401)。
ここで、優先度L以上の登録済みの顔を認識することができなかった場合、次いで、認識できた登録済みの顔の各優先度情報の総和が、予め設定された定数N、例えば「7」以上であるか否かを判断する(ステップS402)。
ここで認識できた登録済みの顔の優先度情報の総和が定数N以上であったと判断した場合には、さらに認識できた登録済みの顔の各優先度情報の総和が、上記定数Nより大きい定数M、例えば「9」以上であるか否かを判断する(ステップS403)。
ここで認識できた登録済みの顔の優先度情報の総和が定数M以上であったと判断した場合には、画像データ全面の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS405)。
また、上記ステップS402で認識できた登録済みの顔の優先度情報の総和が定数N未満であると判断した場合にも、画像データ全面の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS405)。
一方、上記ステップS401で優先度L以上の登録済みの顔を認識することができたと判断した場合、画像データ中で認識できた、優先度L以上の登録済みの顔部分の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS404)。
また、上記ステップS403で認識できた登録済みの顔の優先度情報の総和が定数M未満であったと判断した場合にも、画像データ中で認識できた、登録済みの顔部分の動きベクトルを用いた手ブレ補正を設定する(ステップS404)。
こうして、画像データ中に優先度情報L以上の登録済みの顔がなく、且つ認識できた登録済みの顔の優先度情報の総和が定数N未満である場合と、認識できた登録済みの顔の優先度情報の総和が定数N以上であるが、同時に定数Mより大きい定数M以上である場合には、特に顔部分を優先した手ブレ補正を行なわないものとして、画像全面を対象として動きベクトルを算出し、算出した動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なう。
一方で、画像データ中に優先度情報L以上の登録済みの顔があった場合、及び画像データ中に優先度情報L以上の登録済みの顔はないが、認識できた登録済みの顔の優先度情報の総和が定数N以上M未満であった場合には、特に登録済みの顔を優先した手ブレ補正を行なうものとして該当する顔部分の動きベクトルを算出し、算出した動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なう。
こうして画像データ中の登録済みの顔の優先度とその総和に応じた手ブレ補正を設定した状態で、上記ステップS110に進んで、シャッタキーが全押し操作されるのを待機する。
このように上記動作例では、画像データ中で所定の優先度以上の登録済みの顔がある場合、もしくは所定の優先度以上の登録済みの顔がないが、登録済みの顔の優先度の総和が所定の範囲内(N個以上M個未満)に収まっている場合に、登録済みの顔部分の動きベクトルに基づいた手ブレ補正を行なうものとして、特に登録済みである顔部分を優先した手ブレ補正を自動的に設定するものとしている。
他方、画像データ中で所定の優先度以上の登録済みの顔がなく、且つ登録済みの顔の優先度の総和が少ないか(N個未満)、あるいは多すぎる(M個以上)場合には、特に登録済みの顔部分を優先することなく、画像全面の動きベクトルにより手ブレ補正を行なうよう自動的に設定するものとしている。
なお、上記判断基準となる定数N,M,Lは、いずれもユーザが任意に設定、あるいは複数の選択候補の中から選択できるものとすることで、ユーザの撮影意図に応じてデジタルカメラ10側で手ブレ補正の基準となる動きベクトルの算出領域を自動的に設定可能となる。
以上本動作例では、画像データ中の特に優先度情報と関連付けた登録済みである顔を基準とし、それら基準の単体、及び組合せの評価に応じて手ブレ補正のための動きベクトルの算出方法を自動的に切換えるものとしたので、例えば画像データ中に優先度の高い知人が写っている場合、あるいはそれほど優先度が高くない知人が適度の範囲内で写っている場合にはそれらの人物の顔部分を重点的に手ブレ補正の対象とするなど、知人の人数との関係も考慮しながら、優先度の高い知人が撮影対象である場合を明確に他の場合と区別するものとして、ユーザの撮影意図を理解し易い形で設定に活かすことができる。
また、上記動作例では、上記ステップS401で示した如く、個人単体で所定の優先度以上の知人が写っている場合をまず判断するものとしたが、あえてこの処理を簡略化し、その後のステップS402,S403で画像データ中に写っている、登録済みの顔の優先度の総和が所定の範囲内に収まっているか否かのみで、登録済みである顔部分を優先した手ブレ補正を行なうか、画像全面の動きベクトルにより手ブレ補正を行なうかを切換えるものとしてもよい。
このようにした場合、知人を撮影対象として、且つ優先度の高い知人がいる場合や、知人の数が多すぎる場合などを除外することで、適度に知人が写っている場合にのみ、そこを手ブレ補正の対象とするなど、ユーザの撮影意図を理解し易い形で設定に活かすことができる。
さらに、以上の第1乃至第4の動作例で説明した内容に限らず、例えば画像データ中に占める顔部分の大きさを1つの要素として手ブレ補正を切換えるものとしてもよい。
図6は、顔検出と手ブレ補正との対応を示すテーブルTB1を例示するものであり、このテーブルTB1は例えばプログラムメモリ23に予め記憶され、必要に応じて制御部21によりメインメモリ22に読出されるものとする。同図では、顔の検出状況として「全体の人数」「登録人物の人数」「顔の大きさ」「Aさんの有無」「Bさんの有無」の5つの項目を設定している。
このうち、「顔の大きさ」は、画像データ中に占める顔部分の大きさを予め用意した複数段階のしきい値と比較することで、例えば「大きい」「中くらい」「小さい」などのように評価して、手ブレ補正の切換え要素として活用するものである。
このように画像データ中に占める顔部分の大きさを1つの要素として手ブレ補正を切換えるように制御することで、ユーザの撮影意図を理解し易い形で設定に活かすことができる。
さらに、上記図6中の顔検出状況での「Aさんの有無」「Bさんの有無」は、特定の個人の顔が認識された場合に対応するもので、上記第4の実施形態における、顔認識部36の顔データベース36Aに登録される顔モデルに関連付ける優先度情報を最大値に設定することでも実現できる。
一方の手ブレ補正の有無、程度、及び対象としては「補正の有無及び程度」「登録人物」「人物全体」「背景」の4つの項目を設定している。
同テーブルTB1によれば、例えば画像データ中から全く顔部分を認識することができず、「全体の人数」及び「登録人物の人数」共に「0」である場合には(ケース「00」)、手ブレ補正の対象を「背景」に自動的に合わせることなる。
また、「全体の人数」が「5」以上で、且つ「登録人物の人数」が「1」である場合には(ケース「04」)、手ブレ補正の対象をただ1人認識できた「登録人物」に自動的に合わせることなる。
このように、顔の検出状況と手ブレ補正との対応をテーブル化して制御に用いることにより、夫々が複数の要因を有するような複雑な状況でも制御対象を容易に判断することができる。
なお、上記実施形態はいずれも、画像処理部18がバッファメモリ19に逐次保持される画像データの時間的な変化を動きベクトルとして算出することで、ブレの方向と大きさとを検出するものとしている。
このように画像データの経時変化から動きベクトルを算出することで、画像データ中の任意の部位の動きベクトルを個別に算出することができるため、多くの被写体像に対応することができる。
なお、上記実施形態はデジタルカメラで動画撮影を行なう場合について説明したものであるが、本発明はこれに限らず、ビデオムービーカメラ、カメラ機能を有する携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistants:個人向け情報携帯端末)その他、各種の電子機器にも容易に適用可能となる。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの機能回路の概略構成を示すブロック図。 同実施形態に係る動画撮影時の第1の動作例での処理内容を示すフローチャート。 同実施形態に係る動画撮影時の第2の動作例での処理内容を示すフローチャート。 同実施形態に係る動画撮影時の第3の動作例での処理内容を示すフローチャート。 同実施形態に係る動画撮影時の第4の動作例での処理内容を示すフローチャート。 同実施形態に係る顔検出と手ブレ補正との対応を示すテーブルを例示する図。
符号の説明
10…デジタルカメラ、11…レンズ光学系、12…CCD、13…Xステージ、14…Yステージ、15,16…アクチュエータ(A)、17…手ブレ制御部、18…画像処理部、19…バッファメモリ、20…表示部、21…制御部、22…メインメモリ、23…プログラムメモリ、24…キー入力部、25…レンズ光学系駆動部、26…フラッシュ駆動部、27…メモリカードコントローラ、28…音声処理部、29…USBインターフェイス(I/F)、30…レンズモータ(M)、31…高輝度白色LED、32…メモリカード、33…マイクロホン部、34…スピーカ部、35…USBコネクタ、36…顔認識部、36A…顔データベース、37…圧縮伸長処理部、C…メモリカードコネクタ、SB…システムバス。

Claims (10)

  1. 被写体像を撮影する撮像手段と、
    上記撮像手段で得る画像から顔部分を認識する顔認識手段と、
    上記撮像手段で得る画像の少なくとも一部の領域に生じるブレの方向と大きさとを検出するブレ検出手段と、
    上記ブレ検出手段で検出したブレの大きさと方向とにより上記撮像手段で得る画像のブレ補正を行なうブレ補正手段と、
    上記顔認識手段で認識した顔部分の数に基づいて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域を可変設定する制御手段と
    を備え、
    上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分の数に基づいて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像手段で得られた画像の全体と上記顔認識手段で認識した顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とする撮像装置。
  2. 上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分の数を所定値と比較し、この比較結果に基づいて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像手段で得られた画像の全体と上記顔認識手段で認識した顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 特定の顔部分の特徴情報を登録する顔登録手段をさらに具備し、
    上記顔認識手段は、画像から認識した顔部分の特徴情報と上記顔登録手段の登録内容とを比較し、画像から認識した顔部分が登録済みであるか否かを判定し、
    上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分全体の数と登録済みであると判定された顔部分の数との組み合わせに応じて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像手段で得られた画像の全体と上記顔認識手段で認識した顔部分全体と上記顔認識手段で登録済みであると判定された特定の顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 上記顔登録手段は、特定の顔部分の特徴情報と関連付けて優先度情報を登録し、
    上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分の優先度情報も含めて、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域を選択的に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 上記制御手段は、上記顔認識手段による顔部分の大きさも勘案して、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域を選択的に設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 上記制御手段は、上記顔認識手段で認識した顔部分の数がN個以上M個未満(N,Mは共に自然数で、N<M)である場合には、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として上記顔認識手段で認識した顔部分を選択し、上記顔認識手段で認識した顔部分の数がN個以上M個未満の範囲を外れる場合には、上記ブレ検出手段がブレ検出を行なう画像の対象領域として上記撮像手段で得られた画像の全体を選択することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 上記制御手段は、上記Mの値を、集合写真を撮影する場合の人数に対応した数に設定することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 上記制御手段は、上記NまたはMの値を任意に設定可能としたことを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  9. 被写体像を撮影する撮像部を備えた装置での撮像方法であって、
    上記撮像部で得る画像から顔部分を認識する顔認識工程と、
    上記撮像部で得る画像の少なくとも一部の領域に生じるブレの方向と大きさとを検出するブレ検出工程と、
    上記ブレ検出工程で検出したブレの大きさと方向とにより上記撮像部で得る画像のブレ補正を行なうブレ補正工程と、
    上記顔認識工程で認識した顔部分の数に基づいて、上記ブレ検出工程でブレ検出を行なう画像の対象領域を可変設定する制御工程と
    を有し、
    上記制御工程は、上記顔認識工程で認識した顔部分の数に基づいて、上記ブレ検出工程がブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像部で得られた画像の全体と上記顔認識工程で認識した顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とする撮像方法。
  10. 被写体像を撮影する撮像部を備えた装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、
    上記撮像部で得る画像から顔部分を認識する顔認識ステップと、
    上記撮像部で得る画像の少なくとも一部の領域に生じるブレの方向と大きさとを検出するブレ検出ステップと、
    上記ブレ検出ステップで検出したブレの大きさと方向とにより上記撮像部で得る画像のブレ補正を行なうブレ補正ステップと、
    上記顔認識ステップで認識した顔部分の数に基づいて、上記ブレ検出ステップでブレ検出を行なう画像の対象領域を可変設定する制御ステップと
    をコンピュータに実行させ、
    上記制御ステップは、上記顔認識ステップで認識した顔部分の数に基づいて、上記ブレ検出ステップがブレ検出を行なう画像の対象領域として、上記撮像部で得られた画像の全体と上記顔認識ステップで認識した顔部分のいずれかを選択的に設定することを特徴とするプログラム。
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