JP5109607B2 - ポンプ一体型膨張機およびそれを備えたランキンサイクル装置 - Google Patents

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本発明は、例えば、太陽熱や排熱を利用したランキンサイクル装置に利用されるポンプ一体型膨張機、およびそれを備えたランキンサイクル装置に関する。
ランキンサイクル装置の一部を構成する流体機械として、第1段目膨張機構、第2段目膨張機構、および発電機を一体化させて構成した膨張機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の2段階膨張機構および発電機を備えた膨張機400の概略構成図である。図7は、従来の膨張機400を用いたランキンサイクル装置450の概略構成図である。
図6、図7に示すように、従来の膨張機400は、密閉容器404の内部に、第1段目膨張機構401と、発電機403と、第2段目膨張機構402とが一体化されている。従来の膨張機400を用いたランキンサイクル装置450は、凝縮器410、ポンプ411、集熱器412、および内部熱交換器413により構成されている。膨張機400の第1段目膨張機構401と第2段目膨張機構402との間には、再加熱器414が配置されている。なお、図6においては、再加熱器414の図示を省略している。
冷媒は、ポンプ411に吸入されて加圧される。加圧された冷媒は、ポンプ411から吐出されて内部熱交換器413を通過し、集熱器412に吸入されて加熱される。加熱された冷媒は、集熱器412から吐出され、膨張機400の第1段目膨張機構401に吸入されて膨張する。膨張した冷媒は、第1段目膨張機構401から吐出され、再加熱器414に吸入されて加熱される。加熱された冷媒は、再加熱器414から吐出され、第2段目膨張機構402に吸入されて膨張する。膨張した冷媒は、第2段目膨張機構402から吐出されて内部熱交換器413を通過し、凝縮器410に吸入されて放熱する。放熱した冷媒は、凝縮器410から吐出されて、再びポンプ411に吸入される。なお、内部熱交換器413では、ポンプ411から吐出された冷媒と、第2段目膨張機から吐出された冷媒とが互いに熱交換を行う。
従来の膨張機400では、上記膨張過程において発生する膨張エネルギーが、機械エネルギーに変換される。変換された機械エネルギーは、発電機403を駆動させることにより電力を発生させ、その一部はランキンサイクル装置を運転するための電力として利用される。また、内部熱交換器413を用いることで、集熱器412の加熱量を低減し、加熱量に対するランキンサイクル装置450の発電効率を向上させている。さらに、第1段目膨張機構401で膨張した作動流体を再加熱器414により再加熱することで、第2段目膨張機構402で回収される機械エネルギーを増加させている。
しかしながら、従来の膨張機400は、ポンプ411と別々に構成されているため、ランキンサイクル装置450には、ポンプ411を駆動させる電動機が必要になり、上記電動機には、常に電力が供給されていなくてはならない。
これを解決する方法として、膨張機構、ポンプ機構、および発電機をシャフトにより動力伝達可能に接続し、膨張機構で得られた機械エネルギーを利用して、ポンプ機構と発電機とを駆動するポンプ一体型膨張機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
図8は、従来のポンプ一体型膨張機500の縦断面図である。図8に示すように、従来のポンプ一体型膨張機500は、密閉容器505の内部に、膨張機構501と、発電機503と、ポンプ機構502とを順に配置し、シャフト504により一軸に連結されて構成されている。これにより、作動流体の膨張過程において発生する膨張エネルギーが、機械エネルギーに変換され、シャフト504を介して発電機503およびポンプ機構502の動力となる。
膨張機構501で膨張した作動流体は、密閉容器505の内部空間に吐出される。吐出された作動流体は、発電機503を通過して、フィン506近傍へ下降する。フィン506近傍へ下降した作動流体は、ポンプ機構502で昇圧送液された作動流体と積極的に熱交換して、密閉容器505の外部に吐出される。
しかしながら、従来のポンプ一体型膨張機500におけるポンプ機構502は、膨張機構501から吐出されて発電機503を通過した高温の作動流体に曝されるため、ポンプ機構502に吸入された低温の作動流体が加熱されてしまう。これにより、ポンプ機構502に吸入された作動流体の密度および質量流量が低下するため、ポンプ一体型膨張機500の効率が低下する。
また、従来のポンプ一体型膨張機500のような、密閉容器505の上方に膨張機構501、下方にポンプ機構502を配置するレイアウトでは、膨張機構501の摺動部を潤滑するためのオイルを上方へ供給するか、ボールベアリングのような軸受機構を備える必要がある。上方の膨張機構501へオイルを供給する場合、オイルを汲み上げるオイルポンプが必要となる上、膨張機構501を潤滑した高温のオイルが下方のポンプ機構502に降り注ぐため、ポンプ機構502に吸入された低温の作動流体が加熱されて、ポンプ一体型膨張機500の効率が低下する。また、ボールベアリングのような軸受機構を備えて他の摺動箇所に積極的なオイル供給を行わない場合、オイル不足により、他の摺動箇所の潤滑性が悪化するため、膨張機構501の機械効率が低下し、結果的にポンプ一体型膨張機500の効率が低下する。
これを解決する方法として、密閉容器の内部に、上から発電機と、膨張機構と、ポンプ機構とを順に配置し、密閉容器の底部に、外部の凝縮器で冷却された液相の作動流体を吸入して、ポンプ機構により吸入した作動流体を昇圧して密閉容器の外部に吐出するポンプ一体型膨張機が知られている(例えば、特許文献3参照)。
図9は、従来のポンプ一体型膨張機600の縦断面図である。図9に示すように、従来のポンプ一体型膨張機600は、密閉容器605の内部に、発電機603と、膨張機構601と、ポンプ機構602とを順に配置し、シャフト604により一軸に連結されて構成されている。密閉容器605の外部には、膨張機構601の吸入側とポンプ機構602の吐出側にそれぞれ接続された加熱装置(図示せず)、および、膨張機構601の吐出側とポンプ機構602の吸入側にそれぞれ接続された凝縮器(図示せず)を設けている。これにより、密閉容器605の内部では、膨張機構601を通過する高温の作動流体と、ポンプ機構602を通過する低温の作動流体とが区画される。また、密閉容器605の底部に溜まった液相の作動流体にオイルを混入して、作動流体と共にランキンサイクル装置内を循環することで、摺動箇所の潤滑が行われる。
しかしながら、上記のように、凝縮器で冷却された低温の作動流体にオイルを混入する方法では、オイルに大量の作動流体が溶解することで、オイルの粘度が低下して潤滑性が悪化し、摺動部材の接触による摩擦係数の増加によって機械損失が増加する。また、オイルが作動流体と共にランキンサイクル装置を循環するため、加熱装置や凝縮器内の配管壁面にオイルが付着して、配管と作動流体との伝熱を阻害してしまう。
特開2004−346759号公報 特開2007−138797号公報 特開平6−159015号公報
上記従来の課題を解決するために、本発明は、膨張機構とポンプ機構との熱移動を防止し、かつ、膨張機構とポンプ機構とにオイルを容易に供給させることができるポンプ一体型膨張機を提供することを目的とする。
本発明のポンプ一体型膨張機は、オイルが溜められるオイル溜まりが底部に形成され、集熱過程の作動流体を通過させる密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた発電機と、前記密閉容器内における前記発電機の下方に配置され、前記密閉容器外から吸入した作動流体を膨張させて前記密閉容器外に吐出する膨張機構と、前記密閉容器内における前記膨張機構の下方に配置され、前記密閉容器外から吸入した作動流体を昇圧送液して前記密閉容器外に吐出するポンプ機構と、前記発電機と前記膨張機構とを連結する膨張機構側シャフトと、前記ポンプ機構に接続されたポンプ機構側シャフトと、前記膨張機構と前記ポンプ機構との間で前記膨張機構側シャフトと前記ポンプ機構側シャフトとを連結する連結機構と、前記膨張機構側シャフトの外周面に対向する内周面を有し、前記発電機側で前記膨張機側シャフトを回転自在に支持する前記膨張機構の上軸受部材および前記ポンプ機構側で前記膨張機側シャフトを回転自在に支持する前記膨張機構の下軸受部材と、前記膨張機構側シャフトの内部、前記膨張機構側シャフトの外周面、前記膨張機構の上軸受部材および前記膨張機構の下軸受部材の内周面のいずれかに形成され、前記膨張機構にオイルを供給するオイル供給経路と、を備え、前記オイル溜まりのオイル界面が、前記膨張機構の摺動部を潤滑し、かつ前記膨張機構の上軸受部材の上面より下に位置し、前記膨張機構側シャフトにおける前記ポンプ機構よりも上側の部分に、前記オイル供給経路にオイルを吸入するオイル吸入孔が形成されているものである。
上記本発明のポンプ一体型膨張機によれば、集熱過程で適度に加熱された作動流体が、密閉容器内部を通過して発電機を冷却し、再び集熱過程に戻される。そのため、耐熱温度の観点から、発電機のコイルに施す被覆のグレードを上げる必要がなくなり、安価な材料を使用することができる。また、密閉容器の内部を通過する作動流体が気相もしくは臨界温度以上の超臨界ガスであり、作動流体が伴っていたオイルは密閉容器の内部で分離されるため、密閉容器の内部に作動流体の溶解が少ないオイルを適切に保持することができる。
また、密閉容器の内部には、オイルの界面が膨張機構の摺動部を潤滑し、かつ、前記膨張機構の軸受部材の上面より下に位置する量のオイルが封入され、膨張機構とポンプ機構の周囲は常にオイルで満たされる。そのため、摺動箇所の潤滑に作動流体の溶解が少ないオイルを容易に供給することができる。
さらに、集熱器で加熱された高温の作動流体が膨張する膨張機構の下に、凝縮器で冷却された低温の作動流体を送液するポンプ機構が設けられることで、オイル溜まりのオイルに温度成層が形成される。すなわち、膨張機構周辺のオイルの温度は高く、下方のポンプ機構周辺のオイルの温度は低くなる。そのため、膨張機構からポンプ機構へのオイルを介した熱移動が抑制され、ポンプ一体型膨張機の効率が低下しない。また、オイルの上方には、密度の小さい、気相もしくは臨界温度以上の超臨界ガスの作動流体が存在するので、密度差によって高温のオイルが作動流体と混ざり合うことも無いため、膨張機構から集熱過程の作動流体へのオイルを介した熱移動も抑制することができる。そのため、膨張機構へ吸入された作動流体の温度が低下せず、ポンプ一体型膨張機の効率が低下しない。
また、膨張機構にオイルを供給するオイル供給経路のオイル吸入孔が、ポンプ機構よりも高い位置に配置されることで、膨張機構には、ポンプ機構よりも高い位置にある比較的高温のオイルが供給され、ポンプ機構には、上記オイル吸入孔よりも低い位置にある比較的低温のオイルが供給される。すなわち、膨張機構の潤滑に供される高温のオイルの循環を、ポンプ機構よりも上方で完結させることで、高温のオイルからポンプ機構が受熱することを防止することができる。そのため、膨張機構とポンプ機構との間でのオイルを介した熱移動が抑制され、ひいてはランキンサイクル装置の効率が向上する。
本発明のポンプ一体型膨張機およびそれを備えたランキンサイクル装置によれば、密閉容器内のオイル循環を、密閉容器の上側に位置する膨張機構側の循環と、密閉容器の下側に位置するポンプ機構側の循環とに大別することができるので、膨張機構とポンプ機構における熱移動を防止し、かつ、膨張機構とポンプ機構とにオイルを容易に供給させることができ、ランキンサイクル装置を効率よく安定して運転させることができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるポンプ一体型膨張機100の縦断面図である。図1に示すように、本実施の形態1におけるポンプ一体型膨張機100は、密閉容器1の内部に、外部からの電力供給を受けて電動機としても機能する発電機2と、作動流体を膨張させる膨張機構4と、作動流体を昇圧送液するポンプ機構3とを上から順に備えており、膨張機構側シャフト5とポンプ機構側シャフト6とにより、連結機構50を介して一軸に連結されている。これにより、膨張機構4で発生した動力は、1本化された膨張機構側シャフト5およびポンプ機構側シャフト6を介して、発電機2およびポンプ機構3へ伝達される。なお、連結機構50の具体的構成は特に限定されないが、例えば、膨張機構側シャフト5およびポンプ機構側シャフト6のそれぞれとスプライン嵌合する円板状部材などを好適に用いることができる。
密閉容器1の底部には、オイル溜まり14が設けられ、ポンプ機構3および膨張機構4の各摺動部を潤滑するためのオイル40が貯留されている。本実施の形態1において、オイル溜まり14の界面は、膨張機構4の摺動部を潤滑し、かつ後述する膨張機構4の軸受部材15の上面より下に位置している。なお、ここでいう「底部」とは、任意の所定位置の下側を意味し、絶対的な位置を意味する訳ではない。例えば、上記所定位置が密閉容器1の上下方向における中間位置よりも高い位置にある場合でも、上記位置は「底部」に含まれる。
密閉容器1には、発電機2と膨張機構4との間の内部空間と連通する吸入配管10と、発電機2上の内部空間と連通する吐出配管11が、それぞれ貫通して設けられている。また同様に、ポンプ機構3と連通するポンプ機構吸入配管8およびポンプ機構吐出配管9、膨張機構4と連通する膨張機構吸入配管12および膨張機構吐出配管13が、それぞれ貫通して設けられている。
発電機2は、密閉容器1の内周面に取り付けられた固定子2aと、膨張機構側シャフト5に固定された回転子2bとを有している。固定子2aは、密閉容器1の頂部に設けられたターミナル7に、電線21を介して接続されている。
膨張機構4は、軸受部材15、第1シリンダ41a、第2シリンダ41b、第1ピストン42a、第2ピストン42b、仕切部材43、および下軸受部材44により構成された2段ロータリ式の膨張機構である。なお、膨張機構4はロータリ式に限られることはなく、他の回転式膨張機構であってもよい。その具体的構成も何ら限定されるものではない。
軸受部材15は、膨張機構側シャフト5の中間部を回転自在に支持している。軸受部材15の内部には、吸入路15aが形成され、膨張機構吸入配管12と連通している。軸受部材15の下側には、第1シリンダ41aと第2シリンダ41bとが、仕切部材43を介して設けられている。第2シリンダ41bの下側には、下軸受部材44が設けられている。軸受部材15、第1シリンダ41a、仕切部材43、第2シリンダ41b、および下軸受部材44は、ボルト46によって一体的に固定されている。
第1シリンダ41aの内部空間には、第1ピストン42aが配置され、膨張機構側シャフト5に形成された第1偏心部5aに嵌合している。第2シリンダ41bの内部空間には、第2ピストン42bが配置され、膨張機構側シャフト5に形成された第2偏心部5bに嵌合している。また、第2シリンダ41bの内部には、径方向に吐出路41baが貫通して形成され、膨張機構吐出配管13と連通している。
第1シリンダ41a、第1ピストン42a、軸受部材15、および仕切部材43により、第1作動室47aが形成され、軸受部材15の吸入路15aと連通している。第2シリンダ41b、第2ピストン42b、仕切部材43、および下軸受部材44により、第2作動室47bが形成され、第2シリンダ41bの吐出路41baと連通している。第1作動室47aと第2作動室47bとは、仕切部材43に形成された連通孔43aにより連通した時、作動流体の吸入過程、膨張過程および吐出過程を行う1つの膨張室となる。
膨張機構側シャフト5の内部には、膨張機構4の各摺動部にオイルを導くためのオイル供給経路53が形成されている。オイル供給経路53は、膨張機構側シャフト5の下方よりオイルを吸い込むオイル吸入孔53aと、膨張機構側シャフト5の中心を軸方向に貫通する縦流路53bと、縦流路53bのオイルを各摺動部へ供給するオイル供給孔53c、53d、53e、53f、53gとにより構成されている。膨張機構側シャフト5の下端部には、閉止部材53hが嵌め込まれており、縦流路53bの下側開口部を塞いでいる。
オイル吸入孔53aは、膨張機構側シャフト5の下側、かつ、ポンプ機構3より上側に、水平方向に開口するよう形成されている。なお、オイル吸入孔53aの開口方向は上記に限定されることはなく、例えば、水平方向に対して傾斜させた方向であってもよい。オイル供給孔53c、53d、53e、53f、53gは、膨張機構側シャフト5の膨張機構4との摺動部、具体的には、第1ピストン42a、第2ピストン42b、軸受部材15、仕切部材43、および下軸受部材44との摺動部に形成されている。
ポンプ機構3は、シリンダ31、ピストン32、軸受部材35、および下軸受部材36により構成されたロータリ式のポンプ機構である。なお、ポンプ機構3はロータリ式に限られることはなく、他の回転式ポンプ機構であってもよい。その具体的構成は何ら限定されるものではない。
シリンダ31の上側には、軸受部材35、また下側には、下軸受部材36が設けられている。軸受部材35および下軸受部材36は、膨張機構側シャフト5に連動して回転するポンプ機構側シャフト6を軸支している。軸受部材35、シリンダ31、および下軸受部材36は、ボルト37によって一体的に固定されている。また、軸受部材35の上面には、円筒形状の固定用部材51が配置され、ボルト65によって軸受部材35の上面に、かつ、溶接や焼き嵌め等の方法によって密閉容器1の内周面に固定されている。なお、固定用部材51と密閉容器1とは、より少ない面積で接触していることが望ましい。例えば、固定用部材51の外周部に、オイル戻し用の流路としても機能する切り欠きや凹凸を形成して、固定用部材51と密閉容器1とが点接触もしくは線接触で接するようにしてもよい。
シリンダ31の内部空間には、ピストン32が配置され、ポンプ機構側シャフト6に形成された偏心部6aに嵌合している。シリンダ31の内部には、径方向に吸入路31aが貫通して形成され、ポンプ機構吸入配管8と連通している。また同様に、シリンダ31の内部には、径方向に吐出路31bが貫通して形成され、ポンプ機構吐出配管9と連通している。
シリンダ31、ピストン32、軸受部材35、および下軸受部材36により、ポンプ室33が形成され、シリンダ31の吸入路31aおよび吐出路31bとそれぞれ連通している。
ポンプ機構側シャフト6の内部には、ポンプ機構3の摺動部にオイルを導くためのオイル供給経路73が形成されている。オイル供給経路73は、ポンプ機構側シャフト6の下端部よりオイルを吸い込むオイル吸入孔73aと、ポンプ機構側シャフト6の中心を貫通する縦流路73bと、縦流路73bのオイルをポンプ機構側シャフト6のポンプ機構3との摺動部、具体的には、ピストン32、軸受部材35、および下軸受部材36との摺動部に供給するオイル供給孔73c、73d、73eとにより構成されている。
本実施の形態1において、ポンプ機構3と膨張機構4とは上下方向に分離して配置されており、オイル溜まり14の一部が、ポンプ機構3と膨張機構4の間の緩衝空間14aとして機能する。緩衝空間14a(オイル溜まり14の一部)には、流動抑制板52が、膨張機構4の下側、具体的には、オイル吸入孔53aよりも下側に設けられている。これにより、緩衝空間内のオイルには温度成層が形成され、流動抑制板52より上側に位置するオイルは、流動抑制板52より下側に位置するオイルよりも高温となる。
流動抑制板52は、中心部に孔71が形成された略環状板であり、流動抑制板52と膨張機構側シャフト5との干渉を防止することができる。また、流動抑制板52の外径は、密閉容器1の内径よりも若干小さく形成されており、流動抑制板52の外周面と密閉容器1の内周面との間には、クリアランス70が設けられている。流動抑制板52は、膨張機構4の下端部外縁に設けられたスペーサ55を介して、膨張機構4にボルト54によって固定されている。なお、流動抑制板52の固定先は膨張機構4に限定されることはなく、ポンプ機構3であっても可能である。
次に、本実施の形態1におけるポンプ一体型膨張機100での作動流体およびオイルの流れを説明する。
ポンプ機構3において、低温低圧の作動流体は、ポンプ機構側シャフト6の回転により、ポンプ機構吸入配管8から吸入路31aを介してポンプ室33へ吸入される。吸入された作動流体は、昇圧送液されて、吐出路31bを介してポンプ機構吐出配管9より密閉容器1の外部へ吐出される。オイル溜まり14のオイル40は、ポンプ機構側シャフト6の回転により、密閉容器1底部に配置されたオイル吸入孔73aより吸入され、縦流路73bを介してオイル供給孔73c、73d、73eより各摺動部へ供給される。
密閉容器1の膨張機構4と発電機2との間の内部空間と連通する吸入配管10には、ポンプ機構3より吐出されて密閉容器1の外部を循環した作動流体が、再び吸入される。吸入された作動流体は、密閉容器1の上方へと流れながら発電機2を冷却し、吐出配管11より吐出される。作動流体と共に吸入されたオイルは、作動流体よりも密度が重いため、上記密閉容器1の内部空間で作動流体の旋回流により分離され、上記内部空間を流れていたオイルと共に、オイル溜まり14へ下降する。
膨張機構4において、高温高圧の作動流体は、膨張機構吸入配管12から吸入路15aを介して第1作動室47aに吸入される。吸入された作動流体は、膨張室で膨張して、吐出路41baを介して膨張機構吐出配管13より密閉容器1の外部へ吐出される。オイル溜まり14のオイル40は、膨張機構側シャフト5の回転により、流動抑制板52より上側に設けられたオイル吸入孔53aより吸入され、縦流路53bを介してオイル供給孔53c、53d、53e、53f、53gより各摺動部へ供給される。
上記膨張過程では、作動流体の膨張エネルギーが、膨張機構側シャフト5を回転駆動させるエネルギーとなり、さらには連結機構50およびポンプ機構側シャフト6を介して、ポンプ機構3を駆動させるエネルギーとなる。また、膨張機構4で得られたエネルギーは、発電機2を駆動させるエネルギーに利用される。
図2は、本発明の実施の形態1におけるポンプ一体型膨張機100を備えたランキンサイクル装置120の構成図である。図3は、本発明の実施の形態1におけるポンプ一体型膨張機100を備えたランキンサイクル装置120のモリエル線図である。
図2に示すように、本実施の形態1におけるポンプ一体型膨張機100を備えたランキンサイクル装置120は、ポンプ機構3と、内部熱交換器103と、密閉容器1と、集熱器104と、膨張機構4と、凝縮器105とが、主作動流体回路110により環状に接続されることで構成されている。主作動流体回路110は、第1配管111、第2配管112、第3配管113、第4配管114、第5配管115、第6配管116、第7配管117により構成されている。発電機2には、電源101およびパワーコンディショナー102が、インバータを兼ねるコンバータ106を介して接続されている。
なお、上述したように、膨張機構4で得られたエネルギーは、発電機2を駆動させるエネルギーとして利用することができる。これにより、発電機2は発電して、コンバータ106を介してパワーコンディショナー102に電力を供給することで、他の需要を満たすことができる。また、発電機2は、膨張機構4で得られたエネルギーにより電力を発生させる際、発生電力の一部を鉄損や銅損などで失うため、発熱する。
次に、本実施の形態1におけるポンプ一体型膨張機100を備えたランキンサイクル装置120の動作および作動流体の循環経路について、図2、図3を用いて説明する。
図2に示すように、電源101からコンバータ106を介して発電機2へ電力が供給されると、発電機2は、電動機として駆動し、膨張機構側シャフト5およびポンプ機構側シャフト6を回転させると共に、ポンプ機構3を駆動させる。これにより、低温低圧の作動流体がポンプ室33に吸入される。この時の作動流体の状態を図3の点aに示す。
吸入された作動流体は、昇圧送液されて中温高圧となる。ポンプ機構3より吐出される時には、作動流体は図3の点bの状態となり、第1配管111を通じて内部熱交換器103の高圧側流路に吸入される。
吸入された作動流体は、内部熱交換器103内の反対側を流れる作動流体と熱交換して吸熱する。内部熱交換器103より吐出される時には、作動流体は図3の点cの状態となり、第2配管112を通じて密閉容器1に吸入される。
吸入された作動流体は、発電機2を冷却することにより、さらに吸熱する。密閉容器1より吐出される時には、作動流体は図3のd点の状態となり、第3配管113を通じて集熱器104に吸入される。
吸入された作動流体は、集熱器104で集熱された熱(排熱や太陽熱)で加熱されることにより、さらに一層吸熱する。集熱器4より吐出される時には、作動流体は図3のe点の状態となり、第4配管114を通じて膨張機構4に吸入される。
吸入された作動流体は、膨張して中温低圧となる。膨張機構4より吐出される時には、作動流体は図3の点fの状態となり、第5配管115を通じて内部熱交換器103に吸入される。
吸入された作動流体は、内部熱交換器103内の反対側を流れる作動流体と熱交換して放熱する。内部熱交換器103より吐出される時には、作動流体は図3の点gの状態となり、第6配管116を通じて凝縮器105に吸入される。
吸入された作動流体は、冷却されることにより凝縮し、さらに放熱する。凝縮器105より吐出される時には、作動流体は図3の点aの状態となり、第7配管117を通じて再びポンプ機構3に吸入される。
上記ランキンサイクル装置120の動作において、ポンプ機構3は、凝縮器105を経て低温低圧液になった作動流体を昇圧送液するので、低温になる。一方、膨張機構4では、集熱器104を経て温度が上昇した高温高圧の作動流体が断熱膨張して、圧力と共に低温となる。しかしながら、膨張した作動流体は、ポンプ機構3の作動流体よりもはるかに高温であるので、膨張機構4は高温になる。
このように、本実施の形態1のポンプ一体型膨張機100によれば、発電機2を密閉容器1の上部に配置することで、内部熱交換器103で熱交換して吸熱した作動流体を用いて、発熱する発電機2を冷却することができる。また、上記作動流体が密閉容器1を通過する際、作動流体に含まれるオイルが作動流体から分離されることで、密閉容器1内のオイルが外部に流出することを抑制し、オイル不足を回避することができる。
また、密閉容器1内における作動流体とオイルの密度差を考慮して、高温の膨張機構4を密閉容器1の中間位置、かつ、オイル溜まり14の上部に、低温のポンプ機構3を密閉容器1の下部、かつ、オイル溜まり14の下部に配置することで、膨張機構4の熱が、膨張機構4の周囲を満たす高温のオイルを介して、ポンプ機構3の内部を通過する作動流体へ移動することを抑制することができる。
また、膨張機構4のオイル吸入孔53aを、膨張機構側シャフト5の下側、かつ、ポンプ機構3より上側に、ポンプ機構3のオイル吸入孔73aを、密閉容器1の下端部近傍に設けることで、高温の膨張機構4に対しては比較的高温のオイルを、低温のポンプ機構3に対しては比較的低温のオイルをそれぞれ供給することができ、オイルを介したポンプ機構3と膨張機構4との間の熱移動を抑制することができる。
さらには、緩衝空間(オイル溜まり14の一部)のオイル吸入孔53aより下側に流動抑制板52を設けることにより、オイルの自然対流を抑制してオイルに温度成層を形成することができるので、膨張機構4からオイルを介したポンプ機構3への熱移動を抑制することができる。発電機2の回転によって密閉容器1内に作動流体の旋回流が発生し、それに伴って膨張機構4側の高温のオイルが流動したとしても、この高温のオイルが流動抑制板52よりも下の低温のオイルと混合することは抑制される。すなわち、流動抑制板52よりも上の高温のオイルが流動したとしても、その流動は流動抑制板52によって抑制されるので、流動抑制板52よりも下の低温のオイルが激しく攪拌されるおそれはない。したがって、高温のオイルと低温のオイルとが混合することを抑制することができ、オイルを介したポンプ機構3と膨張機構4との間の熱移動を効果的に抑制することができる。また、オイル吸入孔53aには、流動抑制板52より上側の高温のオイルを確実に取り込むことができる。
さらに、流動抑制板52は、密閉容器1の内周面との間にはクリアランス70、中心部には孔71を有するので、膨張機構側シャフト5の円滑な回転が可能であり、余分な機械損失を生じることがない。また、流動抑制板52を、膨張機構4にボルト54とスペーサ55とを用いて固定するだけの簡単かつ安価な構成によって、オイルを介したポンプ機構3と膨張機構4との間の熱移動を抑制することができる。
本実施の形態1のポンプ一体型膨張機100によれば、ポンプ機構3とポンプ機構側シャフト6、および、膨張機構4と膨張機構側シャフト5を、それぞれ個別に組み立てた後に、ポンプ機構側シャフト6と膨張機構側シャフト5とを連結機構50により連結することで、全体を容易に組み立てることができ、生産性の向上を図ることができる。
また、ポンプ機構3と膨張機構4との間に、オイルで満たされた緩衝空間(オイル溜まり14の一部)を設けることで、ポンプ機構3と膨張機構4とが直接接触することを防ぐことができ、ポンプ機構3と膨張機構4との間の熱伝導を回避することができる。また、連結機構50を緩衝空間に配置することで、緩衝空間のオイルで連結機構50を十分に潤滑することができる。
本実施の形態1のポンプ一体型膨張機100によれば、膨張機構側シャフト5の中心軸を貫通する縦流路53bと、膨張機構側シャフト5の連結機構50より上部において縦流路53bまで貫通したオイル吸入孔53aと、縦流路53bからポンプ機構3の摺動部までつながったオイル供給孔53c、53d、53e、53f、53gと、縦流路53bの下端を閉じる閉止部材53hとを備えている。そのため、縦流路53bが形成された膨張機構側シャフト5に、側方からオイル吸入孔53aとオイル供給孔53cとを形成し、縦流路53bの端部を閉止部材53hで塞ぐという簡便な加工によって、膨張機構4への給油経路を形成することができる。オイル供給経路53の縦流路53bの端部を閉止部材53hで塞ぐことにより、オイル供給経路53には、ポンプ機構側シャフト6に近い比較的冷却されたオイルではなく、膨張機構4周辺の高温のオイルを供給することができ、ポンプ機構3と膨張機構4との間の熱移動を抑制することができる。
本実施の形態1のポンプ一体型膨張機100によれば、密閉容器1に溶接や焼き嵌めで固定された円筒形状の固定用部材51に、ポンプ機構3をボルト65等で固定することにより、ポンプ機構3と膨張機構4とを実質的に分離することができるため、連結機構50および密閉容器1のみが、ポンプ機構3と膨張機構4との間の熱伝導による熱移動の要素となる。そのため、ポンプ機構3と膨張機構4とを単にボルトおよびスペーサなどで締結する場合と比較して、熱伝導による熱移動の影響を低減させることができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2におけるポンプ一体型膨張機200の縦断面図である。本実施の形態2におけるポンプ一体型膨張機200は、流動抑制板62が相違すること以外、実施の形態1と概ね同様の構成である。以下では、実施の形態1と同一機能部品については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態2における流動抑制板62は、外周部に切り欠き62aを有する略環状板である。切り欠き62aは、流動抑制板62の外周に沿って間欠的に径方向内側に凹ませた凹部形状である。なお、切り欠き62aの個数は特に限定されない。流動抑制板62の中心部には、孔71が形成されており、膨張機構側シャフト5との干渉を防止している。流動抑制板62は、高温の膨張機構4に直接締結されることなく、密閉容器1の内周面に焼き嵌めや溶接等で固定されている。
このように、流動抑制板62の外周部に切り欠き62aを設けることで、流動抑制板62と密閉容器1との間の接触面を比較的小さく抑えることができるため、密閉容器1から流動抑制板62への熱伝導を抑制することができる。また、膨張機構4と流動抑制板62との間では、密閉容器1のみが熱伝導による熱移動の要素になる。したがって、従来例と比較して、熱伝導により下部へ向かう熱移動の影響をさらに低減させることができる。
なお、切り欠き62aを径方向内側に凹ませた凹部形状としたが、凹部の具体的形状等は何ら限定されることはなく、例えば、流動抑制板62の外周部に凹凸を形成することによっても、同様の効果を得ることができる。このように、流動抑制板62と密閉容器1とは、より少ない面積で接触していることが望ましく、さらには点接触もしくは線接触で接していることが望ましい。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3におけるポンプ一体型膨張機300の縦断面図である。本実施の形態3におけるポンプ一体型膨張機300は、オイル供給経路63が相違すること以外、実施の形態2と概ね同様の構成である。以下では、実施の形態2と同一機能部品については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態3におけるオイル供給経路63は、膨張機構側シャフト5の外周面に形成された螺旋状のオイル溝63b、63c、63d、63e、もしくは膨張機構4の膨張機構側シャフト5の外周面と対向する内周面を有する部材、例えば、軸受部材15等の内周面に形成されたオイル溝で構成されている。オイル溝63bは、オイル吸入孔63aを兼ねており、緩衝空間(オイル溜まり14の一部)に面している。
本実施の形態3によれば、膨張機構側シャフト5の外周面や軸受部材15等の内周面にオイル溝をそれぞれ形成するという、容易で安価な加工によって、オイル供給経路63を形成することができる。また、膨張機構4の直下でオイル供給経路63の下端部(オイル吸入孔63a)が緩衝空間に面しているので、連結機構50よりも上方の高温のオイルを円滑かつ確実に吸引することができる。
本発明は、ポンプ一体型膨張機、およびそれを備えたランキンサイクル装置について有用である。
本発明の実施の形態1におけるポンプ一体型膨張機の縦断面図 本発明の実施の形態1に係るランキンサイクル装置の構成図 本発明の実施の形態1に係るランキンサイクル装置のモリエル線図 本発明の実施の形態2におけるポンプ一体型膨張機の縦断面図 本発明の実施の形態3におけるポンプ一体型膨張機の縦断面図 従来の膨張機の概略構成図 従来のランキンサイクル装置の構成図 従来のポンプ一体型膨張機の縦断面図 従来のポンプ一体型膨張機の縦断面図
符号の説明
1 密閉容器
2 発電機
2a 固定子
2b 回転子
3 ポンプ機構
4 膨張機構
5 膨張機構側シャフト
5a 第1偏心部
5b 第2偏心部
6 ポンプ機構側シャフト
6a 偏心部
7 ターミナル
8 ポンプ機構吸入配管
9 ポンプ機構吐出配管
10 吸入配管
11 吐出配管
12 膨張機構吸入配管
13 膨張機構吐出配管
14 オイル溜まり(緩衝空間)
15 軸受部材
15a 吸入路
21 電線
31 シリンダ
31a 吸入路
31b 吐出路
32 ピストン
33 ポンプ室
35 軸受部材
36 下軸受部材
37 ボルト
40 オイル
41a 第1シリンダ
41b 第2シリンダ
41ba 吐出路
42a 第1ピストン
42b 第2ピストン
43 仕切部材
43a 連通孔
44 下軸受部材
46 ボルト
47a 第1作動室
47b 第2作動室
50 連結機構
51 固定用部材
52 流動抑制板
53 オイル供給経路
53a オイル吸入孔
53b 縦流路
53c,53d,53e,53f,53g オイル供給孔
53h 閉止部材
54 ボルト
55 スペーサ
62 流動抑制板
62a 切り欠き
63 オイル供給経路
63a オイル吸入孔
63b,63c,63d,63e オイル溝
65 ボルト
70 クリアランス
71 孔
73 オイル供給経路
73a オイル吸入孔
73b 縦流路
73c,73d,73e オイル供給孔
100,200,300 ポンプ一体型膨張機
101 電源
102 パワーコンディショナー
103 内部熱交換器
104 集熱器
105 凝縮器
106 コンバータ
110 主作動流体回路
111 第1配管
112 第2配管
113 第3配管
114 第4配管
115 第5配管
116 第6配管
117 第7配管
120 ランキンサイクル装置

Claims (9)

  1. オイルが溜められるオイル溜まりが底部に形成され、集熱過程の作動流体を通過させる密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた発電機と、
    前記密閉容器内における前記発電機の下方に配置され、前記密閉容器外から吸入した作動流体を膨張させて前記密閉容器外に吐出する膨張機構と、
    前記密閉容器内における前記膨張機構の下方に配置され、前記密閉容器外から吸入した作動流体を昇圧送液して前記密閉容器外に吐出するポンプ機構と、
    前記発電機と前記膨張機構とを連結する膨張機構側シャフトと、前記ポンプ機構に接続されたポンプ機構側シャフトと、
    前記膨張機構と前記ポンプ機構との間で前記膨張機構側シャフトと前記ポンプ機構側シャフトとを連結する連結機構と、
    前記膨張機構側シャフトの外周面に対向する内周面を有し、前記発電機側で前記膨張機側シャフトを回転自在に支持する前記膨張機構の上軸受部材および前記ポンプ機構側で前記膨張機側シャフトを回転自在に支持する前記膨張機構の下軸受部材と、
    前記膨張機構側シャフトの内部、前記膨張機構側シャフトの外周面、前記膨張機構の上軸受部材および前記膨張機構の下軸受部材の内周面のいずれかに形成され、前記膨張機構にオイルを供給するオイル供給経路と、を備え、
    前記オイル溜まりのオイル界面が、前記膨張機構の摺動部を潤滑し、かつ前記膨張機構の上軸受部材の上面より下に位置し、
    前記膨張機構側シャフトにおける前記ポンプ機構よりも上側の部分に、前記オイル供給経路にオイルを吸入するオイル吸入孔が形成されているポンプ一体型膨張機。
  2. 請求項1に記載のポンプ一体型膨張機において、
    前記膨張機構と前記ポンプ機構とは分離され、前記膨張機構と前記ポンプ機構との間にはオイルで満たされた緩衝空間が形成されているポンプ一体型膨張機。
  3. 請求項2に記載のポンプ一体型膨張機において、
    前記オイル吸入孔は、前記緩衝空間に臨んでいるポンプ一体型膨張機。
  4. 請求項2に記載のポンプ一体型膨張機において、
    前記連結機構は、前記緩衝空間内に配置されているポンプ一体型膨張機。
  5. 請求項2に記載のポンプ一体型膨張機において、
    前記緩衝空間内における前記オイル吸入孔よりも下側の位置に設けられ、オイルの流動を抑制する流動抑制板を備えたポンプ一体型膨張機。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のポンプ一体型膨張機において、
    前記膨張機構側シャフトの内部には、前記膨張機構側シャフトの軸方向に延びかつ少なくとも下方に開口した縦流路が形成され、
    前記膨張機構側シャフトの下端部には、前記縦流路の下側開口部を塞ぐ閉止部材が嵌め込まれ、
    前記膨張機構側シャフトにおける前記閉止部材よりも上側の部分には、前記膨張機構側シャフトの側方に開口し、前記縦流路につながる吸入路が形成され、
    前記縦流路が前記オイル供給経路を構成、前記吸入路が前記オイル吸入孔を構成しているポンプ一体型膨張機。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載のポンプ一体型膨張機において、
    前記膨張機構側シャフトの外周面には、螺旋状のオイル溝が形成され、
    前記オイル溝の下端部は、前記緩衝空間に臨み、
    前記オイル溝が前記オイル供給経路を構成し、前記オイル溝の下端部が前記オイル吸入孔を構成しているポンプ一体型膨張機。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載のポンプ一体型膨張機において、
    前記密閉容器の内周面に固定された固定用部材を備え、
    前記ポンプ機構は、前記固定用部材に固定されているポンプ一体型膨張機。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載のポンプ一体型膨張機と、
    前記ポンプ機構において昇圧された作動流体と、前記膨張機構において膨張した作動流体とを熱交換させる内部熱交換器と、
    前記密閉容器を通過した昇圧後の作動流体を加熱蒸発する集熱器と、
    前記内部熱交換器を通過した膨張後の作動流体を冷却する凝縮器と、
    前記ポンプ機構において昇圧された作動流体を前記内部熱交換器に導く第1配管と、
    前記内部熱交換器を通過した作動流体を前記密閉容器に導く第2配管と、
    前記密閉容器を通過した作動流体を前記集熱器に導く第3配管と、
    前記集熱器で蒸発した作動流体を前記膨張機構に導く第4配管と、
    前記膨張機構によって膨張した作動流体を前記内部熱交換器に導く第5配管と、
    前記内部熱交換器を通過した作動流体を前記凝縮器に導く第6配管と、
    前記凝縮器で冷却された作動流体を前記ポンプ機構に導く第7配管と、
    を備えたランキンサイクル装置。
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