JP5109492B2 - レーダ装置 - Google Patents
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Description
また、送信アンテナと受信アンテナを共通化して、任意方向に対する電磁波の放射及び任意方向からの電磁波の受信を可能にしたレーダ装置に関するものである。
また、特許文献4は、サーキュレータを用いて送受信共通のフェーズドアレイアンテナナに対して、送信と受信とを切り換えて、測定を行うものである。
さらに、フェーズドアレイアンテナを用いたレーダ装置の出荷時において、方位の零点の較正操作操作が必要のないレーダ装置を実現することを目的とする。
さらに、本発明は、零点較正を正確に行えるようにすることを目的とする。
本装置では、アレイアンテナを送信と受信とで共通で使用している。また、回路は送信系統と受信系統とを、各アンテナ素子毎に有して、送信と受信とを同時に行うことができるものである。また、放射電波や反射電波の指向性を制御及び変化させることができる。
また、第3の発明は、受信移相制御装置は、順次、一つのアンテナ素子の系統における受信装置へ迂回した送信信号である受信信号と、他の一つのアンテナ素子の系統における受信装置へ迂回した送信信号である受信信号を90度移相させた信号とをミキシングしてベースバンドの信号を抽出し、その信号が零となるように、基準受信移相量を、順次、決定することを特徴とする。
周波数の高い主搬送波と周波数が主搬送波よりも低い副搬送波との2段階変調を用いたことが特徴である。
第2復調器の出力する第1受信ベースバンド信号の振幅を零とする場合とは、第2復調器に入力する方向性結合器を介して迂回した送信信号の副搬送波の位相と、第2復調器に入力する副搬送波の位相差が、π/2の奇数倍になるように、第2受信移相器に設定される移相量を制御するものである。この条件を満たすように、第2受信移相器によって設定される遅延時間が設定されることと等価である。
第2復調器の出力する第1受信ベースバンド信号の振幅を最大とする場合とは、第2復調器に入力する方向性結合器を介して迂回した送信信号の副搬送波の位相と、第2復調器に入力する副搬送波の位相差が零となるように、第2受信移相器に設定される移相量を制御するものである。この条件を満たすように、第2受信移相器によって設定される遅延時間が設定されることと等価である。この場合には、回路全体における一巡の遅延時間を補償するように、遅延時間が設定されることと等価である。
また、第7の発明は、第2復調器の出力する第1受信ベースバンド信号と、第2受信ベースバンド信号とから、主搬送波及び副搬送波の周波数に基づく変動を除去した信号から、距離を測定することを特徴とする。
また、第8の発明は、送信移相器は、副搬送波の位相を制御することを特徴とする。
各チャネルの伝送位相差を較正するために設定する位相を周波数の低い副搬送波の位相としたことが特徴である。
中間周波数受信信号で、各チャネル間の伝送遅れ位相量を同一したことが特徴である。
また、第10の発明は、副搬送波をFMCW信号して、第2復調器の出力信号から距離を測定することを特徴とする。
1.変調方式
本実施例では、送信ベースバンド信号で副搬送波を変調して、中間周波送信信号を得て、この中間周波送信信号で主搬送波を変調する2段階変調を行っている。
主搬送波をcos(ω0t) 、副搬送波:cos(ω1t) とする。主搬送波、副搬送波は、単一の発振器から出力される基準周波数の信号からPLL回路により位相同期して得られるものである。具体的には、主搬送波は、74.5GHz、副搬送波は、2.5GHzである。 送信移相器22−kによる副搬送波の移相量をφk (遅れ移相量を正とする)とする。送信移相器22−kの出力は、送信移相器22−kの入力点での信号や搬送波の位相や、それらの振幅の変動を無視すると、cos(ω1t−φk )となる。
ak ・f k (t-tp,k ) ・cos[( ω1 +ω0 )t +θk ] …(1)
ただし、ak は、可変利得増幅器21−kによる利得調整や、伝送路による主搬送波及び副搬送波の振幅変動を考慮して、チャネル毎に異なる値をとり得る。また、θk は、主搬送波及び副搬送波の共通の発振器の出力点での位相を基準にした位相である。この位相の基準点を、以下、位相基準点という。信号は、送信移相器22−kによる遅れ移相量φk や、信号伝送路や搬送波供給線路などの全伝送路による遅れ移相量により、位相変動を受けるので、それらの位相変位を全て考慮して、送信点Pにおける位相をθk とする。ただし、送信点における位相は、進み位相を正として定義する。また、t p,k は、位相基準点に対する信号f k の時間遅れである。
θk とφk との間には、
θk =−φk −γk …(2)
の関係が成立する。
ただし、γk は、送信移相器22−kによる遅れ移相量φk を除く、位相基準点から各チャネルの送信点Pまでの伝送路による遅れ位相量である。
次に、送信点Pにおける各チャネルの送信位相を同期させる方法について説明する。ミキサー52−kは、チャネルk−1の送信信号を90°位相遅延させた信号と、チャネルkの送信信号を入力している。したがって、ミキサー52−kの出力信号は、次のようになる。
ak ・f k (t-tp,k ) ・cos[( ω1 +ω0 )t +θk ]
・ak-1 ・f k-1 (t-tp,k-1 ')・sin[( ω1 +ω0 )t +θk-1 ] …(3)
ただし、t p,k-1 'は、90度位相遅れを考慮した値である。
-(1/2) ・ak ・f k (t-tp,k ) ・ak-1 ・f k-1(t-t p,k-1 ')sin(θk −θk-1) …(4)
この信号を零とするように、θk を決定することができる。また、この信号を送信ベースバンド信号f (t) で直交復調することで、送信点Pにおけるf k (t) とf k-1 (t) との遅れ時間差t p,k −t p,k-1 'に相当する位相差を検出することができる。この位相差 は、(θk −θk-1 )と関連した値である。
θk −θk-1 =(−φk −γk )−(−φk-1 −γk-1 )
=(φk-1 −φk )−(γk-1 −γk ) …(5)
θk −θk-1 =0とするφk は、次式となる。
φk =φk-1 −(γk-1 −γk ) …(6)
これにより、φ2 は、次ように、チャネルの伝送路の遅れ位相差を補償する値となる。 φ2 =φ1 −(γ1 −γ2 )
=φ0 −(γ1 −γ2 ) …(7)
チャネルkの送信移相器22−kの移相量φk は、次式を満たす。
φk =φk-1 −(γk-1 −γk )
=φ0 −(γ1 −γk ) …(8)
この状態で、送信電波を各アンテナ素子から放射すれば、それらの位相は同期しているので、放射面Sに垂直な方向に送信電波は放射されることになる。
なお、90°移相器52−kを用いずに、隣接するチャネルの信号をミキシングしても良い。この場合には(4)式の係数はcos(θk −θk-1 )となるので、(4)式の振幅が最大となるようにθk を決定すれば、θk −θk-1 =0は満たされる。この時、f(t) による直交復調により、f k とf k-1 の時間差を検出すれば、直接、時間差(t p,k −t p,k-1 )相当する、位相差(θk −θk-1 )を検出することも可能となる。
次に、受信位相の同期方法について説明する。
チャネルkの第1復調器32−kの入力点での受信信号(漏れ送信信号)は、送信信号が(1)式で与えられるので、次式で表すことができる。
bk ・f k (t-tD,k ) ・cos[( ω1 +ω0 )t +θk −αk ] …(9)
ただし、bk は、方向性結合器40−kによる減衰、伝送路の損失による減衰を考慮した受信信号の振幅である。また、αk は、送信点Pからこの入力点までの伝送路による遅れ移相量である。t D,k は、この入力点における信号f k の位相基準点に対する時間遅れである。
f k (t-tD,k ) ・cos[( ω1 +ω0 )t +θk −αk ] ・cos(ω0t) …(10)
この信号は、帯域通過フィルタ33−kにより、主搬送波に対する下側帯波である中間周波受信信号に変換される。係数を1として、
f k (t-tD,k ) ・cos(ω1t +θk −αk ) …(11)
となる。
c k ・f k (t-tR,k ) ・cos(ω1t +Θk ) …(12)
ただし、t R,k は、この受信点Rにおける信号f k の位相基準点に対する時間遅れである。また、位相に関して次式が成立する。
Θk =θk −βk −ζk …(13)
ただし、ζk は、送信点Pの送信位相がθk であるので、第1受信移相器35−kでの移相量βk を除く、受信点Rの送信点Pに対する全ての伝送路による遅れ移相量である。ζk の中には、信号伝送路による遅延の他、復調のために第1受信移相器35−kに入力する主搬送波の位相基準点に対する遅れ移相量も含まれている。
ck ・f k (t-tR,k ' ) ・sin(ω1t+Θk )
・ck+1 ・f k+1 (t-tR,k+1)・cos(ω1t+Θk+1 )
…(14)
ただし、t R,k ' は、90°の位相遅れを考慮した遅延時間である。
(1/2)・ck ・f k (t-tR,k ' ) ・ck+1 ・f k+1 (t-tR,k+1) sin( Θk −Θk+1 ) …(15)
この信号が零となるように、Θk を決定することができる。また、この信号を送信ベースバンド信号f (t) で直交復調することで、受信点Pにおけるf k (t) とf k-1 (t) との遅れ時間差t R,k ' −t R,k+1 に相当する位相差を検出することができる。この位相差は、(Θk −Θk+1 )と関連した値である。
Θk −Θk+1 =(θk −βk −ζk )−(θk+1 −βk+1 −ζk+1 )
=(θk −θk+1 )−(βk −βk+1 )−(ζk −ζk+1 ) …(16) 送信点Pでの各送信位相は同一で同期がとれているので、θk =θk+1 である。
したがって、
Θk −Θk+1 =0とするβk は、次式となる。
βk =βk+1 −(ζk −ζk+1 ) …(17) である。
これにより、βn-1 は、次ように、チャネルの伝送路の遅れ位相差などを補償する値となる。
βn-1 =βn −(ζn-1 −ζn ) …(18)
チャネルkの第1受信移相器35−kの移相量βk は、次式を満たす。
βk =βk+1 −(ζk −ζk+1 )
=β0 −(ζk −ζn ) …(19)
この状態で、反射電波を各アンテナ素子から受信すれば、放射面Sに垂直な方向から入射した反射電波のみ、位相が同期するので、放射面Sに垂直な方向から入射した反射電波のみを復調することができる。
なお、90°移相器61−kを用いずに、隣接するチャネルの信号をミキシングしても良い。この場合には(15)式の係数はcos(Θk −Θk+1 )となるので、(15)式の振幅が最大となるようにΘk を決定すれば、Θk −Θk+1 =0は満たされる。この時、f(t) による直交復調により、f k とf k+1 の時間差を検出すれば、直接、時間差(t R,k −t R,k+1 )相当する、位相差(Θk −Θk+1 )を検出することも可能となる。
第1受信移相器35−kの出力点である受信点Rの信号は(12)式で表現される。また、第2受信移相器37−kでの移相量をηk とし、第2復調器36−kに入力する副搬送波の位相基準点に対する位相をεk とする。すると、第2復調器36−kに入力する副搬送波は、振幅を1として、cos(ω1t+ εk )で表される。したがって、第2復調器36−kの出力信号は、次式で表される。
hk ・f k (t-tC,k ) ・cos(ω1t +Θk )・cos(ω1t +εk ) …(20)
ただし、t C,k は、この出力点での位相基準点に対する信号f k の時間遅れである。
eK ・f k (t-tC,k ) ・cos(Θk −εk ) …(21)
εk =−ηk −μk …(22)
ただし、μk は、位相基準点と第2復調器36−kまでの副搬送波の伝送路における遅れ移相量である。
ηk =−Θk −μk …(23)
なお、(2)、(13)式によると、Θk は、次式で表される。
Θk =θk −βk −ζk
=−φk −γk −βk −ζk …(24)
よって、ηk は、次式で表される。
ηk =φk +γk +βk +ζk −μk …(25)
このようにして決定された較正時における各チャネルkの移相量をηk0 とする。
(21)式で表される漏れ送信信号の受信ベースバンド信号が零となるように移相量ηk を決定する。その移相量ηk は、次式で与えられる。
ηk =(2m+1)π/2+φk +γk +βk +ζk −μk …(26)
ただし、mは整数。したがって、受信ベースバンド信号が零となるように最小正数の移相量ηk を決定して、その値から、(2m+1)π/2を引いた値が最小正数となるように整数mを決定する。そのmによって与えられる(2m+1)π/2を(26)式から減算すれば、最小正数の(φk +γk +βk +ζk −μk )を得ることができる。この値を、改めて移相量ηk として、第2受信移相器37−kに設定しても良い。すなわち、零点で測定した方が、各チャネルでの受信ベースバンド信号の値が変動しないので、移相量ηk を正確に求めることができる。
eK ・f k (t−tC,k )・cos(Θk −εk )
=eK ・f k (t−tC,k ) …(27)
この受信ベースバンド信号を送信ベースバンド信号f k (t)で直交復調すれば、遅延時間tC,k に相当する回路の全移相量を求めることができる。この移相量から回路の全遅延時間tC,k を決定することも可能となる。
−eK ・f k (t-tC,k ) ・sin ( Θk −εk ) …(28)
この第2復調信号RS2が零となるように移相量ηk を設定しても良い。
次に、モノパルスによる距離の測定は次のようになる。第2受信移相器37−kでの移相量ηk は(25)式で決定された値に設定されている。第2変調器23−kで変調する送信ベースバンド信号をモノパルスとする。このモノパルスで副搬送波を振幅変調し、さらに、主搬送波を振幅変調した信号を送信信号として、放射電波を放射する。そして、反射電波を受信して、復調して受信ベースバンド信号が得られる。この時、アンテナ10−kと目標物との距離の2倍に相当する遅延時間をtL,k とする。反射電波の受信信号に関しても、移相量ηk により、Θk −εk =0となる。周波数ω0 +ω1 の空間電波に関して、tL の遅延を受けるので、反射電波の受信ベースバンド信号は、次式で表される。
uK ・f k (t−tC,k −tL,k )・cos [ ( ω0 +ω1 )・tL,k ] …(29)
uK ・f k (t−tC,k −tL,k )・sin[( ω0 +ω1 )・tL,k ] …(30)
uK ・f k (t−tC,k −tL,k )・cos[( ω0 +ω1 )・tL,k ] …(31)
(30)、(31)式に加法定理を用いれば、cos,sin の係数を消去した反射電波のみのf k (t−tC,k −tL,k )を得ることができる。この関数をf k (t)で直交復調すれば、遅延時間tC,k +tL,k を得ることができ、その値から、較正時に得られている遅延時間tC,k を減算すれば、遅延時間tL,k を求めることができる。このようにして、係数が、距離により高周波ω0 +ω1 変動しないようにして、正確に距離を求めることができる。
−uK ・f k (t−tC,k −tL,k )・sin [ ( ω0 +ω1 )・tL,k ] …(32) この漏れ送信信号を含まない受信ベースバンド信号を、上述のように、直交復調すれば、遅延時間tC,k +tL,k を得ることができ、上記したように、距離に応じた遅延時間tL,k を求めることができる。
このようにして、漏れ送信信号の影響を排除して、距離を測定することが可能となる。
vK ・cos[χ・tL,k ・t−ν〕 …(33)
ただし、νは、遅れ位相であるが、FMCWで距離を測定する場合には、位相項は測定には影響しないので、結果として現れる位相をνで表記した。
上述のレーダ装置の較正において、送信移相器22−kに設定された移相量φk と、第1受信移相器32−kに設定された移相量βk とを、それぞれ、零点位相量φk0、βk0とする。次に、図3に示すように、アンテナ素子間の距離をdと、放射電波の放射角、反射波の入射角をψとする。ただし、放射角ψ、入射角ψは、アンテナ素子が配置される放射面Sの法線方向に対する角度である。放射角ψで放射電波を放射するには、放射方向に垂直な面が各アンテナ素子からの放射電波の等位相面にする必要がある。このため、図3から分かるように、アンテナ素子10−2の送信信号の送信位相θ2 は、アンテナ素子10−1の送信信号の送信位相θ1 に対して、次式を満たすΔθだけ、位相を遅らせなければならい。
Δθ=2π・d・sin ψ/λ …(34)
ただし、λは、送信電波77GHz(=2π(ω0 +ω))の波長である。また、ψを−π/2〜π/2の全範囲をとり得るものとすると、グレーティングローブを生じさせないためには、d<1/λの関係を必要とする。
したがって、アンテナ素子kの送信位相θk は、零点位相θk0を用いて、次式で表される。
θk =θk0−(k−1)・Δθ …(35)
この送信位相θk で、各アンテナ素子から電波を放射する時、等位相面は、放射角ψの方向に進行する。
φk =φk0−(k−1)・Δθ =φk0−(k−1)・(2π・d・sin ψ/λ) …(36)
したがって、アンテナ素子kの受信位相Θk は、アンテナ素子kの零点受信位相Θk0を用いて、次式で表される。
Θk =Θk0−(k−1)・Δθ …(37)
βk =βk0−(k−1)・Δθ
=βk0−(k−1)・(2π・d・sin ψ/λ) …(38)
φk (t) =φk0−(k−1)・(2π・d・sin ωs t /λ) …(39)
βk (t) =βk0−(k−1)・(2π・d・sin ωs t /λ) …(40)
このように、送信移相量と受信移相量とを、それぞれ、φk (t) 、βk (t) で変化させれば、放射角ψが、−π/2〜π/2の範囲で角速度ωs で放射方向を走査することができる。
距離測定には、FMCW信号や、モノパルスを用いることが考えられる。FMCW信号を用いる場合には、主搬送波を三角波で周波数変調したFMCW信号を図1において主搬送波に代えて入力する。または、FMCW信号は副搬送波を三角波で変調して得ても良く、図1において副搬送波に代えて、FMCW信号を送信移相器22−kと、第2復調器36−kに入力する。
ηk =ηk0−(k−1)・(2π・d・sin ωs t /λ)
−(k−1)・(2π・d・sin ωs t /λ)
=ηk0−2(k−1)・(2π・d・sin ωs t /λ) …(41)
ただし、ηk0は、較正時に(25)式で設定された値である。
上記実施例において、第1変調器24−k、第1復調器32−kは、3次の非線形を利用したサブハーモニックミキサーを用いても良い。この場合には、主搬送波の周波数は、ω0 の1/2、すなわち、37.25GHzを用いる。また、図1の増幅器27−kの出力に、入力信号の周波数を2倍にする注入同期プッシュ−プッシュ(push-push)発振器を用いても良い。この場合には、2・(ω0 +ω1 )=77.0GHzを実現するには、副搬送波を2.5GHzを用いる場合には、主搬送波は、36GHzを用いる必要がある。
20−k…送信装置
30−k…受信装置
40−k…方向性結合器
50…送信位相制御装置
60…受信位相制御装置
70…信号処理装置
22−k…送信移相器
23−k…第2変調器
24−k…第1変調器
26−k,33−k,77−k…帯域通過フィルタ
52−k,62−k…ミキサー
32−k…第1復調器
35−k…第1受信移相器
36−k…第2復調器
37−k…第2受信移相器
Claims (10)
- 目標物までの方位又は距離を測定するレーダ装置において、
複数のアンテナ素子を配置させ、前記目標物に対して送信信号を送信電波として放射し、同一のアンテナ素子により、前記目標物からの反射電波を受信信号として受信するアレイアンテナと、
各アンテナ素子毎に設けられ、前記送信信号を生成し、その送信信号の位相を決定する送信移相器を有した送信装置と、
各アンテナ素子毎に設けられ、前記受信信号を受信し、その受信信号の位相を決定する第1受信移相器を有した受信装置と、
各アンテナ素子毎に設けられ、前記送信装置からの前記送信信号を前記アンテナ素子に通過させ、前記アンテナ素子からの前記受信信号を前記受信装置に通過させる方向性結合器と、
前記送信電波の放射角を制御するために、前記各送信移相器の各移相量を制御して前記各アンテナ素子に供給する前記各送信信号の各送信位相を制御する送信位相制御装置と、
前記反射電波の入射角を制御するために、前記各第1受信移相器の各移相量を制御して前記各アンテナ素子により受信される前記各受信信号の各受信位相を制御する受信位相制御装置と
を有し、
前記送信位相制御装置は、前記レーダ装置の較正時に、前記各アンテナ素子に供給する前記各送信信号の各送信位相を同一に同期させて、前記送信移相器の移相量を基準送信移相量とし、
前記受信位相制御装置は、前記レーダ装置の較正時に、前記各送信信号の前記各方向性結合器を介して前記各受信装置へ迂回した各送信信号を前記各受信信号として、前記各アンテナ素子毎に、前記各受信信号の各受信位相を同一に同期させて、前記第1受信移相器の移相量を基準受信移相量とし、
前記送信位相制御装置は、測定時には、前記各基準送信移相量を零点として、前記送信電波の放射角に応じた位相差だけ、隣接するアンテナ素子に対応する前記各送信移相器に設定する移相量を異ならせて、前記位相差を変化させ、
前記受信位相制御装置は、測定時には、前記各基準受信移相量を零点として、前記反射波の入射角に応じた位相差だけ、隣接するアンテナ素子に対応する前記各受信移相器に設定する位相量を異ならせて、前記位相差を変化させる
ことにより送信電波の放射角及び反射波の入射角を走査する
ことを特徴とするレーダ装置。 - 前記送信移相制御装置は、順次、一つのアンテナ素子に供給する送信信号と他の一つのアンテナ素子に供給する送信信号を90度移相させた信号とをミキシングしてベースバンドの信号を抽出し、その信号が零となるように、前記基準送信移相量を、順次、決定することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
- 前記受信移相制御装置は、順次、一つのアンテナ素子の系統における前記受信装置へ迂回した送信信号である前記受信信号と、他の一つのアンテナ素子の系統における前記受信装置へ迂回した送信信号である前記受信信号を90度移相させた信号とをミキシングしてベースバンドの信号を抽出し、その信号が零となるように、前記基準受信移相量を、順次、決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーダ装置。
- 前記送信装置は、送信ベースバンド信号で副搬送波を変調して中間周波送信信号を出力する第2変調器と、該中間周波送信信号により、前記副搬送波よりも周波数の高い主搬送波を振幅変調して前記送信信号を出力する第1変調器とを有し、
前記受信装置は、前記受信信号を主搬送波で振幅復調して、中間周波受信信号とする第1復調器と、前記中間周波受信信号を前記副搬送波で振幅復調して受信ベースバンド信号とする第2復調器とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のレーダ装置。 - 前記受信装置は、前記第2復調器に入力する前記副搬送波の位相を決定する第2受信移相器を有し、
前記受信位相制御装置は、前記レーダ装置の較正時には、前記第2復調器の出力する第1受信ベースバンド信号の振幅を零又は最大とするように前記第2受信移相器の移相量を制御することを特徴とする請求項4に記載のレーダ装置。 - 前記受信装置は、前記第2復調器に入力する前記副搬送波の位相を決定する第2受信移相器と、
前記第2受信移相器の出力信号を90度移相させる90度移相器と、
前記第2受信移相器の出力信号と前記90度移相器の出力信号とを入力してベースバンド信号を得る第3復調器とを有し、
前記受信移相制御装置は、前記第3復調器の出力する第2受信ベースバンド信号の振幅を零とするように前記第2受信移相器の移相量を制御することを特徴とする請求項4に記載のレーダ装置。 - 前記第2復調器の出力する第1受信ベースバンド信号と、前記第2受信ベースバンド信号とから、前記主搬送波及び前記副搬送波の周波数に基づく変動を除去した信号から、前記距離を測定することを特徴とする請求項6に記載のレーダ装置。
- 前記送信移相器は、前記副搬送波の位相を制御することを特徴とする請求項4乃至請求項7の何れか1項に記載のレーダ装置。
- 前記第1受信移相器は、前記中間周波受信信号の位相を制御することを特徴とする請求項4乃至請求項8の何れか1項に記載のレーダ装置。
- 前記副搬送波をFMCW信号して、前記第2復調器の出力信号から前記距離を測定することを特徴とする請求項4乃至請求項9の何れか1項に記載のレーダ装置。
Priority Applications (1)
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