JP5108718B2 - シャーベット状塩水氷製造装置およびシャーベット状塩水氷製造方法 - Google Patents

シャーベット状塩水氷製造装置およびシャーベット状塩水氷製造方法 Download PDF

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Description

本発明はシャーベット状塩水氷製造装置およびシャーベット状塩水氷製造方法に係り、特に、市販の砕氷を用い、簡易かつ低コストにて、冷却能力の高いシャーベット状の塩水氷を製造することができる、シャーベット状塩水氷製造装置およびシャーベット状塩水氷製造方法に関するものである。
従来から、鮮魚・生野菜等の生鮮食品の鮮度保持のために、シャーベット状にした氷、いわゆるシャーベット氷の需要が、関連産業分野において多く存在する。しかし、このようなシャーベット氷を製造するためには冷凍機等の特殊な機器を備えた設備が必要である。これらの機器・設備は高価であるため、普及が進んでいない現状であり、特に経営規模の小さい事業所ほど、その導入は困難である。
シャーベット氷製造装置については従来、技術的提案も少なからずなされている。たとえば後掲特許文献1に開示されている技術は、駆動コスト・維持コスト低減および耐久性向上等を目的としたものであるが、原料として水(海水)を用いてこれを予冷、さらに冷却装置を用いて製氷用容器中で処理するものであり、やはり特殊な冷却用機器を用いることには変わりがない。
また特許文献2に開示されている技術は、流動性を有するシャーベット氷を収容する貯蔵庫であり、特に水成分と氷成分とが分離せずに適度に混合した状態で排出できる構成を提案するものである。したがってシャーベット氷を製造する技術ではなく、製造後のシャーベット状態維持の技術である。
特開2004−317067号公報「シャーベット製造装置および製造方法」 特開2001−214447号公報「シャーベット状の氷の貯蔵庫」
さて上述したように、シャーベット氷を製造するためには従来、冷凍機等の特殊な装置やそれを備えた設備が必要であり、機器・設備導入には高い導入コストが必要だった。より低い導入コストによって、冷却効果の高いシャーベット氷を製造できる装置が要求されている。特に中小企業、零細企業など経営規模の小さい事業者にとっては設備導入コストの抑制の要請は強い。これらの事業者であっても導入容易な装置を新たに提供することは、産業活性化、特に小規模企業の多い地域の産業振興にも資するものである。
本発明の課題は、このような従来技術の問題点を解決し、市販の砕氷を用い、冷凍機等の特殊・高価な設備を要せずに、簡易かつ低コストにて、冷却能力の高いシャーベット状の塩水氷を製造することができる、シャーベット状塩水氷製造装置およびシャーベット状塩水氷製造方法を提供することである。
本願発明者が上記課題について検討した結果、水から製氷するのではなく既に市販等されている砕氷を原料に用い、クラッシャーにより砕氷を段階的に微細化し、これに塩水を混合する方法によって該課題を解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
(1) 塩水と既に製造された砕氷とを用いて流動性のあるシャーベット状の塩水氷を冷凍機を用いずに製造する装置であって、該装置は砕氷供給部と、塩水供給部と、該砕氷供給部から供給される砕氷を微粉砕するクラッシャーと、および、砕氷が該クラッシャーにより微粉砕されてなる微粉砕氷ならびに該塩水供給部により供給される塩水とを受けてこれらを混合撹拌してシャーベット状塩水氷を得るための撹拌タンクとからなる、シャーベット状塩水氷製造装置。
(2) 前記クラッシャーは、側表面に複数の砕氷粉砕用の突起が設けられた回転ドラム二個が対になり各側表面が対向して配置されてなる粉砕機構が、一段または二段以上設けられてなることを特徴とする、(1)に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(3) 前記粉砕機構は二段以上設けられており、粉砕処理工程中、後工程側においてより微細な粉砕が可能なように前記回転ドラム上の突起のサイズおよびその配置が形成されており、かかる構成により砕氷の段階的な粉砕処理が可能であることを特徴とする、(2)に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(4) 前記粉砕機構を構成する各回転ドラムには、それぞれ独立に駆動モータが備えられていることを特徴とする、(2)または(3)に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(5) 前記各駆動モーターはインバーターを備え、かかる構成により前記回転ドラムは個々別々に回転数可変であることを特徴とする、(4)に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(6) 前記粉砕機構は、粗粉砕用の粉砕機構とその後工程側に設けられる微粉砕用の粉砕機構とを備えてなり、前者においてはこれを構成する一対の回転ドラム上の突起のサイズまたはその配置の少なくともいずれか一方が相違するように形成されていることを特徴とする、(3)ないし(5)のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(7) 前記撹拌タンクには、その底部から内容物を排出させてこれを上方から該撹拌タンク内に戻す循環手段が設けられていることを特徴とする、(1)ないし(6)のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(8) 前記撹拌タンクには、撹拌羽根が設けられたシャフトと、該撹拌羽根とは接触しないように内壁に設けられた邪魔棒とが備えられていることを特徴とする、(1)ないし(7)のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(9) 前記撹拌タンクは、前記クラッシャーから排出され落下する微粉砕氷を受け止めるよう該クラッシャーの下方に設けられていることを特徴とする、(1)ないし(8)のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(10) 前記砕氷供給部は、タンク付きスクリューコンベアおよび傾斜スクリューコンベアからなり、該タンク付きスクリューコンベアは砕氷を受ける砕氷タンクと、該砕氷タンクの底部に取り付けた砕氷搬出用スクリューコンベアとからなり、該傾斜スクリューコンベアは該砕氷搬出用スクリューコンベアから受けた砕氷を前記クラッシャーへと搬送するものであることを特徴とする、(1)ないし(9)のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(11) 前記タンク付きスクリューコンベアの砕氷タンクは、その底部に砕氷のブリッジ防止用の振動機構を備えていることを特徴とする、(10)に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(12) 前記塩水供給部は、撹拌機構が備えられた塩水製造タンクと、製造された塩水を前記攪拌タンクに搬送する塩水搬送部とからなることを特徴とする、(1)ないし(11)のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(13) 前記撹拌タンクにおいて混合された塩水氷を外部に排出する塩水氷供給部が設けられており、該塩水氷供給部は供給ラインおよびこれに設けられた供給ポンプとからなり、該供給ポンプには塩水氷における塩水と微粉砕氷の混合比を維持しつつこれを円滑に搬出供給可能なモノフレックスポンプを用いることを特徴とする、(1)ないし(11)のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(14) 前記塩水氷供給部には、前記供給ライン内における凍結防止のためにヒーターが備えられていることを特徴とする、(13)に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
(15) 塩水と既に製造された砕氷とを用いて、流動性のあるシャーベット状の塩水氷を冷凍機を用いずに製造する方法であって、砕氷を、側表面に複数の砕氷粉砕用の突起が設けられた回転ドラム二個が対になり各側表面が対向して配置されてなる粉砕機構を二段以上用いて、まず粗粉砕、その後微粉砕して微粉砕氷とし、該微粉砕氷および塩水を混合撹拌してシャーベット状塩水氷とする、シャーベット状塩水氷製造方法。
(16) 前記回転ドラムはそれぞれ独立して、インバーターにより回転数可変な状態で駆動され、これにより粉砕処理される砕氷の粒径を調整可能であることを特徴とする、(15)に記載のシャーベット状塩水氷製造方法。
(17) 前記微粉砕氷および塩水の混合撹拌においては、これが行われる撹拌タンクの底部から内容物を排出させてそれを上方から戻すようにして、比重の異なる塩水と微粉砕氷の分離を防止しつつ混合することを特徴とする、(15)または(16)に記載のシャーベット状塩水氷製造方法。
本発明のシャーベット状塩水氷製造装置およびシャーベット状塩水氷製造方法は上述のように構成されるため、これによれば、市販の砕氷を用い、冷凍機等の特殊・高価な設備を要せずに、簡易かつ低コストにて、冷却能力の高いシャーベット状の塩水氷を簡易かつ安価に製造することができる。 なお、本発明のシャーベット状塩水氷製造装置、シャーベット状塩水氷製造方法を、以下、単に「塩水氷製造装置」、「塩水氷製造方法」ともいう。
本発明の塩水氷製造装置および塩水氷製造方法によれば、より低い導入コストによって、冷却効果の高いシャーベット氷を製造し、使用することができるため、特に中小企業、零細企業など経営規模の小さい事業者において、設備導入コストを抑制することができる。それにより、産業活性化、特に小規模企業の多い地域の産業振興にも資することができる。
また、粉砕機構を二段以上設ける構成の本発明塩水氷製造装置によれば、砕氷の段階的な粉砕処理が可能であり、そのために砕氷の微粉砕氷化を効率的に、かつ円滑に行うことができる。
また、各回転ドラムに独立に駆動モータを備え、さらにインバーターを備える構成の本発明塩水氷製造装置によれば、回転ドラムを独立に駆動することができるため、回転数を自由自在に制御でき、処理状況に応じて、砕氷の微粉砕氷化を一層効率的に、かつ円滑に行うことができる。
また、撹拌タンクに循環手段を設ける構成の本発明塩水氷製造装置によれば、比重の大きい塩水と小さい微粉砕氷とがタンク内に上下に分離してしまうことを防止でき、良好な混合状体のシャーベット状塩水氷を供給、排出することができる。また、本発明塩水氷製造装置において、撹拌タンクに撹拌羽根付きのシャフトと邪魔棒を設けた構成によって、塩水と微粉砕氷とを効率的に混合することができる。
また、塩水氷供給部を備える構成の本発明塩水氷製造装置によれば、製造されたシャーベット状塩水氷における塩水と微粉砕氷の混合比を維持しつつ、搬出供給することができる。さらに塩水氷供給部にヒーターを備えた構成では、シャーベット状塩水氷が、ポンプ内で氷結するなど供給中に凍結することが有効に防止され、良好なシャーベット状を維持した状態で搬出供給することができる。
以下、本発明を、図面を用いてより詳細に説明する。
図1は、本発明塩水氷製造装置の基本構成を示す概念図である。図示するように砕氷Cと塩水Wを用いてシャーベット状の塩水氷Sを製造する本装置9は、砕氷供給部1と、塩水供給部2と、砕氷供給部2から供給される砕氷Cを微粉砕するクラッシャー3と、および、砕氷Cがクラッシャー3により微粉砕されてなる微粉砕氷Bならびに塩水供給部2により供給される塩水Wとを受けて、これらを混合撹拌する撹拌タンク7とから、主として構成される。
このような構成により本発明塩水氷製造装置9においては、砕氷Cが砕氷供給部1に準備され、塩水Wは塩水供給部2に準備され、砕氷供給部1からはクラッシャー3に対して砕氷Cが供給され、クラッシャー3において砕氷Cは微粉砕されて微粉砕氷Bが得られ、微粉砕氷Bと塩水供給部2からの塩水Wとが撹拌タンク7に供給され、撹拌タンク7においてこれらが撹拌され混合されてシャーベット状の塩水氷Sが得られる。
図2Aは、本発明塩水氷製造装置の実施例の側面図である。また、
図2Bは、本発明塩水氷製造装置の実施例の平面図である。これらに図示するように本装置90は、砕氷供給部10と、塩水供給部20と、砕氷供給部20から供給される砕氷を微粉砕するクラッシャー30と、および、砕氷がクラッシャー30により微粉砕されてなる微粉砕氷ならびに塩水供給部20により供給される塩水とを受けて、これらを混合撹拌する撹拌タンク70とから、主として構成される。
このような構成により、本例の塩水氷製造装置90においては、砕氷が砕氷供給部10に準備され、塩水は塩水供給部20に準備され、砕氷供給部10からはクラッシャー30に対して砕氷が供給され、クラッシャー30において砕氷は微粉砕されて微粉砕氷が得られ、微粉砕氷と塩水供給部20からの塩水とが撹拌タンク70に供給され、撹拌タンク70においてこれらが撹拌され混合されてシャーベット状の塩水氷が得られる。
図3Aは、本発明塩水氷製造装置実施例に係るクラッシャーの構成を示す側面図、図3Bは、その平面図である。また、
図4Aは、実施例に係るクラッシャーを構成する粉砕機構(一段目)の平面図、
図4Bは、図4Aの粉砕機構の軸方向からの側面図である。また、
図5Aは、実施例に係るクラッシャーを構成する粉砕機構(二段目)の平面図、
図5Bは、図5Aの粉砕機構の軸方向からの側面図である。
本発明実施例を説明する図2A、2Bを含むこれら各図に示されるように、本塩水氷製造装置90に係るクラッシャー30は、側表面に複数の砕氷粉砕用の突起315、315、・・・が設けられた回転ドラム二個311、312が対になって、各回転ドラム311、312の側表面が対向して配置されてなる一段目の粉砕機構31と、同じく側表面に複数の砕氷粉砕用の突起325、325、・・・が設けられた回転ドラム二個321、322が対になって、各回転ドラム321、322の側表面が対向して配置されてなる二段目の粉砕機構32とが設けられてなる構成である。
このように実施例の粉砕機構は31、32の二段が設けられた構成であるが、本発明においては、粉砕機構が一段のみの場合も、また三段以上設けられる場合も、排除されるものではない。しかしながら後述するように、効率的に砕氷を微粉砕氷化するためには、粗粉砕・微粉砕という段階を経て砕氷が処理されることが望ましく、またこのような作用は、粉砕機構を二段構成とすることによって十分に実現可能である。
各図に示す実施例装置では、回転ドラム311および312からなる粉砕機構31におけるよりも、回転ドラム321および322からなる粉砕機構32において、砕氷のより微細な粉砕が可能なように、回転ドラム321等上の突起325が、形成されている構成である(特に図4B、図5B参照)。すなわち、粉砕機構31では、回転ドラム311上の突起315、315、・・・と、これに対向する回転ドラム312上の突起315、315、・・・とは、サイズは等しいがその配置間隔は後者の方がより広くしてある。このような構成の各回転ドラム311−312間の隙間は、二段目の粉砕機構32の各回転ドラム321−322間の隙間よりも、大きなサイズの砕氷を受け入れて処理しやすい構造である。
一方、二段目の粉砕機構32では、これを構成する各回転ドラム321、322上の突起325、325、・・・はサイズも配置間隔も等しく形成されている。このような構成の各回転ドラム321−322間の隙間は、一段目の粉砕機構31の各回転ドラム311−312間の隙間よりも、小さいサイズの砕氷を受け入れて微粉砕処理しやすい構造である。つまり粉砕機構31では粗粉砕が、その後工程側の粉砕機構32では微粉砕がそれぞれなされて、砕氷を段階的に、しかも効率的かつ円滑に微粉砕化することが可能である。
なお図示する実施例に関わらず、本発明の塩水氷製造装置における粉砕機構に係る突起の構成としては、これによる粗粉砕−微粉砕という段階的処理を実現するために、各回転ドラムごとに突起のサイズまたはその配置間隔のうち少なくともいずれか一方を異なるものとしたり、あるいは一つの回転ドラムの中においてもサイズや配置間隔を異なるものとすることも、排除されない。
図3A等に示すように本例塩水氷製造装置90は、粉砕機構31、32を構成する各回転ドラム311、312、321、322には、それぞれ独立に駆動モータ411、412、421、422が備えられた構成である。このような構成により、各回転ドラム311等をそれぞれ独立に駆動することができ、処理状況に応じて各回転ドラム311等の回転・停止を個別に自在に行うことによって、砕氷の微粉砕氷化を一層効率的かつ円滑に行うことができる。
なお図示する実施例に関わらず、各回転ドラムごとには駆動モータを設けずに、各粉砕機構ごとに一の駆動モータにより駆動する方式、二段以上設けられたすべての粉砕機構を一の駆動モータにより駆動する方式としてもよい。また、粉砕機構を構成する対向する回転ドラムを、それぞれの突起を噛み合わせてギアを形成したものとして連動させる構成としてもよい。
各回転ドラム311等ごとに各駆動モーター411、412、421、422を設けた本実施例塩水氷製造装置90では、各駆動モーター411等はインバーターを備えた構成とする。このような構成により、回転ドラム311等は個々別々に回転数可変である。
すなわち本例装置90では、各回転ドラム311等をそれぞれ独立に駆動できるのみならず、その回転数も各回転ドラム311等ごとに自由自在に制御できるため、砕氷の粉砕処理状況に応じて、格段の粉砕機構31、32における各回転ドラム311等の回転・停止・回転数変化を制御して、砕氷の微粉砕氷化を一層効率的に、かつ円滑に行うことができる。なお本実施例に関わらず、インバーターは特に設けない構成とすることも、本発明から排除されない。
なお、本実施例に係る写真は次の通りである。
図6は、本実施例の粉砕機構(上下二段)の構成を示す写真、
図6−2は、図6の上段の粉砕機構(一段目)の回転ドラムの要部を示す写真、
図6−3は、図6の下段の粉砕機構(二段目)の回転ドラムの要部を示す写真である。
図2Bに示すように本実施例塩水氷製造装置は、その撹拌タンク70に、底部から内容物を排出させてこれを上方から撹拌タンク70内に戻す循環手段60が設けられた構成とする。このような構成により、比重の大きい塩水と小さい微粉砕氷とが撹拌タンク70内において上下に分離するのを防止することができ、良好な混合状体のシャーベット状塩水氷を供給、排出することができる。
もちろん、このような循環手段60を設けない構成も本発明の範囲内であるが、良好なシャーベット状の塩水氷を供給するためには、循環手段60を設けることが大いに望ましい。
なお図7は、本実施例塩水氷製造装置の撹拌タンクにおける循環手段による処理を示す写真である。循環手段60により撹拌タンク70内底部付近に溜まりがちな高比重の塩水を吸い出し、撹拌タンク70の上方から戻す様子を示している。
図8Aは、本実施例塩水氷製造装置の撹拌タンクの断面図、また、
図8Bは、図8Bに係る撹拌タンクの平面図、そして、
図9は、本実施例塩水氷製造装置90の撹拌タンク70の内部構造を示す写真である。これらに図示するように本例装置90の撹拌タンク70は、撹拌羽根71、71、・・・が設けられたシャフト72と、該撹拌羽根71、71、・・・とは接触しないように内壁に設けられた邪魔棒73、73、・・・とが備えられた構成である。このような構成により本例塩水氷製造装置90では、塩水と微粉砕氷とを効率的に混合することができる。
なお、図2A等に示すように、本実施例塩水氷製造装置90では撹拌タンク70がクラッシャー30の直下に設けられており、このような構成によりクラッシャー30から排出され落下する微粉砕氷は、撹拌タンク70によってすぐに受け止められ、塩水との撹拌処理がなされる。
なお図示する実施例に関わらず、撹拌タンクはクラッシャーの直下ではなく、角度任意の斜め下方に設ける構成としてもよいが、本装置の設置占有面積を必要最小限とし、処理の円滑を図る上でも、撹拌タンクをクラッシャーの直下に設置する構成が望ましい。
図2A等に示すように本実施例塩水氷製造装置70では、砕氷供給部10は、タンク付きスクリューコンベア11および傾斜スクリューコンベア16からなる構成である。そして、タンク付きスクリューコンベア11は砕氷を受ける砕氷タンク112と、砕氷タンク112の底部に取り付けた砕氷搬出用スクリューコンベア113とからなり、傾斜スクリューコンベア16は砕氷搬出用スクリューコンベア113から受けた砕氷をクラッシャー30へと搬送するように構成される。
このような構成により、砕氷はまずタンク付きスクリューコンベア11の砕氷タンク112に受容され、必要に応じて一時的に保管された後、砕氷搬出用スクリューコンベア113により傾斜スクリューコンベア16へと排出される。砕氷は傾斜スクリューコンベア16によってクラッシャー30へと搬送され、上述したクラッシャー30での処理に供される。なお本発明装置の砕氷供給部は、図示する実施例とは異なる構成としてもよい。
また、特に図示しないが、タンク付きスクリューコンベア11の砕氷タンク112の底部には、砕氷のブリッジ防止用の振動機構を備えた構成としてもよい。
図2Bに示すように本実施例塩水氷製造装置90の塩水供給部20は、撹拌機構が備えられた塩水製造タンク21と、製造された塩水を攪拌タンク70に搬送する塩水搬送部25とから構成される。
また、図2Bに示すように本実施例塩水氷製造装置90は、撹拌タンク70において混合された塩水氷を外部に排出する塩水氷供給部80を設けた構成である。塩水氷供給部80は、供給ライン81およびこれに設けられた供給ポンプ85とからなるが、供給ポンプ85としては、モノフレックスポンプを好適に用いることができる。
モノフレックスポンプのゴム製インペラは弾力性、柔軟性が高いため、微粉砕化されているとはいえある程度の粒度を有し粘性のある流体であるシャーベット状の塩水氷が、ポンプ内で詰まることを有効に防止することができる。したがってモノフレックスポンプによれば、塩水氷における塩水と微粉砕氷の混合比を維持しつつこれを円滑に搬出供給することが可能である。
なおこのような構成は、塩水氷供給部を備えた本発明装置の場合には、クラッシャーおよび撹拌タンクによって良好な状態で製造された塩水氷の良好なシャーベット状態を維持して排出、供給するために、極めて望ましいものである。
また塩水氷供給部80には、供給ライン81内における凍結防止のためにヒーター(図示せず)を備えた構成としてもよい。塩水氷のシャーベット状態を良好に維持してこれを供給するためである。
本発明のシャーベット状塩水氷製造装置およびシャーベット状塩水氷製造方法によれば、冷凍機等の特殊・高価な設備を要せず市販の砕氷を用いて、簡易かつ低コストにてシャーベット状の塩水氷を簡易かつ安価に製造できるため、設備導入コストを抑制することができる。したがって、特に農林水産業、農林水産加工業、その他食品関連作業等の分野において利用価値が高い発明である。
本発明塩水氷製造装置の基本構成を示す概念図である。 本発明塩水氷製造装置の実施例の側面図である。 本発明塩水氷製造装置の実施例の平面図である。 本発明塩水氷製造装置実施例に係るクラッシャーの構成を示す側面図である。 本発明塩水氷製造装置実施例に係るクラッシャーの構成を示す平面図である。 実施例に係るクラッシャーを構成する粉砕機構(一段目)の平面図である。 図4Aの粉砕機構の軸方向からの側面図である。 実施例に係るクラッシャーを構成する粉砕機構(二段目)の平面図である。 図5Aの粉砕機構の軸方向からの側面図である。 本実施例の粉砕機構(上下二段)の構成を示す写真である。 図6の上段の粉砕機構(一段目)の回転ドラムの要部を示す写真である。 図6の下段の粉砕機構(二段目)の回転ドラムの要部を示す写真である。 本実施例塩水氷製造装置の撹拌タンクにおける循環手段による処理を示す写真である。 本実施例塩水氷製造装置の撹拌タンクの断面図である。 図8Aに係る撹拌タンクの平面図である。 本実施例塩水氷製造装置90の撹拌タンク70の内部構造を示す写真である。
符号の説明
1…砕氷供給部
2…塩水供給部
3…クラッシャー
7…撹拌タンク
9…塩水氷製造装置
B…微粉砕氷
C…砕氷
S…シャーベット状の塩水氷
W…塩水
10…砕氷供給部
11…タンク付きスクリューコンベア
112…砕氷タンク
113…砕氷搬出用スクリューコンベア
16…傾斜スクリューコンベア
20…塩水供給部
21…塩水製造タンク
25…塩水搬送部
30…クラッシャー
31、32…粉砕機構
311、312、321、322…回転ドラム
315、325…突起
411、412、421、422…駆動モーター
60…循環手段
70…撹拌タンク
71…撹拌羽根
72…シャフト
73…邪魔棒
80…塩水氷供給部
81…供給ライン
85…供給ポンプ
90…塩水氷製造装置










Claims (17)

  1. 塩水と既に製造された砕氷とを用いて流動性のあるシャーベット状の塩水氷を冷凍機を用いずに製造する装置であって、該装置は砕氷供給部と、塩水供給部と、該砕氷供給部から供給される砕氷を微粉砕するクラッシャーと、および、砕氷が該クラッシャーにより微粉砕されてなる微粉砕氷ならびに該塩水供給部により供給される塩水とを受けてこれらを混合撹拌してシャーベット状塩水氷を得るための撹拌タンクとからなる、シャーベット状塩水氷製造装置。
  2. 前記クラッシャーは、側表面に複数の砕氷粉砕用の突起が設けられた回転ドラム二個が対になり各側表面が対向して配置されてなる粉砕機構が、一段または二段以上設けられてなることを特徴とする、請求項1に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  3. 前記粉砕機構は二段以上設けられており、粉砕処理工程中、後工程側においてより微細な粉砕が可能なように前記回転ドラム上の突起のサイズおよびその配置が形成されており、かかる構成により砕氷の段階的な粉砕処理が可能であることを特徴とする、請求項2に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  4. 前記粉砕機構を構成する各回転ドラムには、それぞれ独立に駆動モータが備えられていることを特徴とする、請求項2または3に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  5. 前記各駆動モーターはインバーターを備え、かかる構成により前記回転ドラムは個々別々に回転数可変であることを特徴とする、請求項4に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  6. 前記粉砕機構は、粗粉砕用の粉砕機構とその後工程側に設けられる微粉砕用の粉砕機構とを備えてなり、前者においてはこれを構成する一対の回転ドラム上の突起のサイズまたはその配置の少なくともいずれか一方が相違するように形成されていることを特徴とする、請求項3ないし5のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  7. 前記撹拌タンクには、その底部から内容物を排出させてこれを上方から該撹拌タンク内に戻す循環手段が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  8. 前記撹拌タンクには、撹拌羽根が設けられたシャフトと、該撹拌羽根とは接触しないように内壁に設けられた邪魔棒とが備えられていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  9. 前記撹拌タンクは、前記クラッシャーから排出され落下する微粉砕氷を受け止めるよう該クラッシャーの下方に設けられていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  10. 前記砕氷供給部は、タンク付きスクリューコンベアおよび傾斜スクリューコンベアからなり、該タンク付きスクリューコンベアは砕氷を受ける砕氷タンクと、該砕氷タンクの底部に取り付けた砕氷搬出用スクリューコンベアとからなり、該傾斜スクリューコンベアは該砕氷搬出用スクリューコンベアから受けた砕氷を前記クラッシャーへと搬送するものであることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  11. 前記タンク付きスクリューコンベアの砕氷タンクは、その底部に砕氷のブリッジ防止用の振動機構を備えていることを特徴とする、請求項10に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  12. 前記塩水供給部は、撹拌機構が備えられた塩水製造タンクと、製造された塩水を前記攪拌タンクに搬送する塩水搬送部とからなることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  13. 前記撹拌タンクにおいて混合された塩水氷を外部に排出する塩水氷供給部が設けられており、該塩水氷供給部は供給ラインおよびこれに設けられた供給ポンプとからなり、該供給ポンプには塩水氷における塩水と微粉砕氷の混合比を維持しつつこれを円滑に搬出供給可能なモノフレックスポンプを用いることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  14. 前記塩水氷供給部には、前記供給ライン内における凍結防止のためにヒーターが備えられていることを特徴とする、請求項13に記載のシャーベット状塩水氷製造装置。
  15. 塩水と既に製造された砕氷とを用いて、流動性のあるシャーベット状の塩水氷を冷凍機を用いずに製造する方法であって、砕氷を、側表面に複数の砕氷粉砕用の突起が設けられた回転ドラム二個が対になり各側表面が対向して配置されてなる粉砕機構を二段以上用いて、まず粗粉砕、その後微粉砕して微粉砕氷とし、該微粉砕氷および塩水を混合撹拌してシャーベット状塩水氷とする、シャーベット状塩水氷製造方法。
  16. 前記回転ドラムはそれぞれ独立して、インバーターにより回転数可変な状態で駆動され、これにより粉砕処理される砕氷の粒径を調整可能であることを特徴とする、請求項15に記載のシャーベット状塩水氷製造方法。
  17. 前記微粉砕氷および塩水の混合撹拌においては、これが行われる撹拌タンクの底部から内容物を排出させてそれを上方から戻すようにして、比重の異なる塩水と微粉砕氷の分離を防止しつつ混合することを特徴とする、請求項15または16に記載のシャーベット状塩水氷製造方法。
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