JP5108698B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像処理装置に関し、特にディジタルビデオカメラに適用され、被写界像に現れた特定物画像に特殊効果処理を施す、画像処理装置に関する。
この種の装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、CPUは、ディジタルカメラによって撮影された画像を外部に送出する際に、送信すべき画像から人物の顔画像を抽出し、抽出された顔画像にマスク処理(特殊効果処理)を施すべきか否かを判断する。ユーザは、判断結果を液晶モニタで確認し、適切でない場合には手動で修正する。CPUは、マスク処理を施すべきと判断された顔画像の領域にマスク処理を施し、マスク処理が施された画像を携帯電話等の通信回線に送出する。
特開2008−197837号公報
しかし、背景技術では、マスク処理の精度の確保のためにユーザによる修正操作を必要とする。ここで、ユーザの修正操作なくマスク処理の精度を確保しようとすると、CPUの負荷が増大する。
それゆえに、この発明の主たる目的は、負荷を低減しつつ特殊効果処理の精度の確保することができる、画像処理装置を提供することである。
この発明に従う画像処理装置(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、入射光が照射される撮像面を有する撮像手段(16)によって繰り返し生成される被写界像を処理する画像処理装置(10)であって、撮像手段によって生成された被写界像から特定物画像を検出する検出手段(S33)、特殊効果処理のために参照される第1エリアを検出手段によって検出された特定物画像を覆うように定義する第1定義手段(S37)、第1定義手段によって定義された第1エリアの位置を光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して変更する変更手段(S45)、第1定義手段によって定義された第1エリアのサイズを変更手段の変更処理に関連して拡大する拡大手段(S47)、および光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して検出手段および変更手段を選択的に起動する起動制御手段(S41)を備える。
撮像手段は、入射光が照射される撮像面を有し、被写界像を繰り返し生成する。検出手段は、撮像手段によって生成された被写界像から特定物画像を検出する。特殊効果処理のために参照される第1エリアは、検出手段によって検出された特定物画像を覆うように、第1定義手段によって定義される。第1定義手段によって定義された第1エリアの位置は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して、変更手段によって変更される。第1定義手段によって定義された第1エリアのサイズは、変更手段の変更処理に関連して、拡大手段によって拡大される。起動制御手段は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して検出手段および変更手段を選択的に起動する。
したがって、特定物画像の検出処理および第1エリアの定義処理が起動されるときは、第1エリアの位置の変更処理および第1エリアのサイズの拡大処理が中断される。逆に、第1エリアの位置の変更処理および第1エリアのサイズの拡大処理が起動されるときは、特定物画像の検出処理および第1エリアの定義処理が中断される。また、このような選択的な起動/中断処理は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して制御される。これによって、検出手段の検出処理に起因する負荷の増大を抑えつつ、特定物画像に対する特殊効果処理の精度を確保することができる。
好ましくは、起動制御手段は、動きが撮像面の微少振動に相当するか否かを判別し、判別結果が否定的であるとき検出手段を起動する一方、判別結果が肯定的であるとき変更手段を起動する。
好ましくは、微少振動の補正処理のために参照される第2エリアを光軸に直交する方向における撮像面の動きが補償されるように定義する第2定義手段(S21~S29)がさらに備えられる。
好ましくは、拡大手段によって拡大されたサイズが基準に達したとき検出手段を強制的に起動する起動手段(S81)がさらに備えられる。
好ましくは、検出手段によって検出された特定物画像の動きを予測する予測手段(S83)がさらに備えられ、変更手段は予測手段によって予測された動きをさらに参照して第1エリアの位置を変更する。
好ましくは、特殊効果処理はマスク処理を含む。
好ましくは、上述の画像処理装置が電子カメラに備えられる。
この発明に従う画像処理プログラムは、入射光が照射される撮像面を有する撮像手段(16)から繰り返し出力される被写界像を処理する画像処理装置(10)のプロセッサ(26)に、撮像手段によって生成された被写界像から特定物画像を検出する検出ステップ(S33)、特殊効果処理のために参照される第1エリアを検出ステップによって検出された特定物画像を覆うように定義する第1定義ステップ(S37)、第1定義ステップによって定義された第1エリアの位置を光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して変更する変更ステップ(S45)、第1定義ステップによって定義された第1エリアのサイズを変更ステップの変更処理に関連して拡大する拡大ステップ(S47)、および光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して検出ステップおよび変更ステップを選択的に起動する起動制御ステップ(S41)を実行させるための、画像処理プログラムである。
この発明に従う画像処理方法は、入射光が照射される撮像面を有する撮像手段(16)から繰り返し出力される被写界像を処理する画像処理装置(10)によって実行される画像処理方法であって、撮像手段によって生成された被写界像から特定物画像を検出する検出ステップ(S33)、特殊効果処理のために参照される第1エリアを検出ステップによって検出された特定物画像を覆うように定義する第1定義ステップ(S37)、第1定義ステップによって定義された第1エリアの位置を光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して変更する変更ステップ(S45)、第1定義ステップによって定義された第1エリアのサイズを変更ステップの変更処理に関連して拡大する拡大ステップ(S47)、および光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して検出ステップおよび変更ステップを選択的に起動する起動制御ステップ(S41)を備える。
この発明によれば、特定物画像の検出処理および第1エリアの定義処理が起動されるときは、第1エリアの位置の変更処理および第1エリアのサイズの拡大処理が中断される。逆に、第1エリアの位置の変更処理および第1エリアのサイズの拡大処理が起動されるときは、特定物画像の検出処理および第1エリアの定義処理が中断される。また、このような選択的な起動/中断処理は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して制御される。これによって、検出手段の検出処理に起因する負荷の増大を抑えつつ、特定物画像に対する特殊効果処理の精度を確保することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例のディジタルビデオカメラ10は、光学レンズ12および絞りユニット14を含む。被写界の光学像は、これらの部材を通してイメージセンサ16の撮像面に照射される。撮像面は、原色ベイヤ配列の色フィルタ(図示せず)によって覆われる。したがって、各画素では、R(Red),G(Green)およびB(Blue)のいずれか1つの色情報を有する電荷が光電変換によって生成される。
電源が投入されると、CPU26は、動画撮像タスクの下で動画取り込み処理を実行するべく、ドライバ18を起動する。ドライバ18は、1/60秒毎に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、撮像面を露光し、撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージセンサ16からは、被写界を表す生画像データが60fpsのフレームレートで出力される。
カメラ処理回路20は、イメージセンサ16から出力された各フレームの生画像データに色分離,白バランス調整,YUV変換などの処理を施し、YUV形式の画像データを出力する。カメラ処理回路20から出力された生画像データは、メモリ制御回路32を通してSDRAM34に書き込まれる。
撮像面には、図2に示す要領で画像抽出エリアEXが割り当てられる。LCDドライバ38は、SDRAM34に格納された画像データのうち画像抽出エリアEXに属する一部の画像データをメモリ制御回路32を通して1/60秒毎に読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ40を駆動する。この結果、被写界を表すリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
カメラ処理回路20は、上述の処理に加えて、YUV変換によって得られた画像データのY成分つまりYデータをAF評価回路22およびAE評価回路24に与える。
AF評価回路22は、カメラ処理回路20から与えられたYデータのうち図2に示す評価エリアEAに属する一部のYデータの高周波成分を1/60秒毎に積分し、積分値つまりフォーカス評価値をCPU26に与える。CPU26は、与えられたフォーカス評価値に基づいていわゆるコンティニュアスAF処理を実行し、光学レンズ12を合焦点に配置する。この結果、LCDモニタ40から出力される動画像の鮮鋭度が継続的に高い値を保つ。
AE評価回路24は、カメラ処理回路20から与えられたYデータのうち評価エリアEAに属する一部のYデータを1/60秒毎に積分し、積分値つまり輝度評価値を出力する。CPU26は、AE評価回路24から出力された輝度評価値に基づいて適正露光量が得られるEV値を算出し、算出されたEV値を定義する絞り量および露光時間を絞りユニット14およびドライバ18に設定する。この結果、LCDモニタ40から出力される動画像の明るさが適度に調整される。
キー入力装置30によって記録開始操作が行われると、CPU26は記録処理を開始するべくI/F42を起動する。I/F42は、SDRAM34に格納された画像データを1/60秒毎に読み出し、読み出された画像データを記録媒体44内の動画ファイルに圧縮状態で書き込む。I/F42は、キー入力装置30上で記録終了操作が行われたときにCPU26によって停止される。この結果、画像データの記録処理が終了される。
ジャイロセンサ28は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを繰り返し検知し、検知された動きを表す動きベクトルを出力する。CPU26は、動画撮像タスクと並列して実行される手振れ補正タスクの下で、ジャイロセンサ28から出力された動きベクトルを繰り返し取り込む。取り込み動作は、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に実行される。
CPU26は、上述のような撮像面の動きが手振れおよびパン/チルト動作のいずれに起因するかを動きベクトルに基づいて判別し、撮像面の動きが手振れに起因するときに動きベクトルに沿って画像抽出エリアEXを移動させる。画像抽出エリアEXの位置は、手振れに起因する撮像面の動きが補償(相殺)されるように変更される。
画像抽出エリアEXは、初期状態において図3の上段に示すように撮像面の中央に割り当てられ、撮像面に手振れが生じたとき図4の下段に示すように撮像面上を移動する。この結果、LCDモニタ40から出力されるスルー画像の手振れが抑制される。
なお、上述の評価エリアEAは、画像抽出エリアEXの移動に合わせて移動させるようにしてもよい。
CPU26は、上述のような動画撮像タスクおよび手振れ補正タスクと並列して実行される物体検出タスクの下で、SDRAM34に格納された各フレームの画像データから特定物(たとえば風船)の画像を検出する物体認識処理を実行する。この物体認識処理では、図2に示す要領で撮像面に割り当てられた物体検出エリアSDAが注目され、かつ図4(A)〜図4(C)に示すようなサイズの異なる検出枠が準備される。
まず“大サイズ”の検出枠が物体検出エリアSDAの左上の物体検出開始位置に配置される。垂直同期信号Vsyncが検出されると、SDRAM34に格納された現フレームの画像データのうち検出枠に属する部分画像が物体認識のための照合処理を施される。具体的には、フラッシュメモリ36に準備された辞書データを参照して、検出枠の部分画像が特定物画像に相当するか否かが判別される。
検出枠は、図5に示す要領でラスタ方向に既定量ずつ移動され、物体検出エリアSDA上の複数の位置で上述の照合処理が実行される。検出枠が物体検出エリアSDAの右下の物体検出終了位置に達すると、検出枠のサイズが更新される。現時点のサイズが“大サイズ”であれば更新後のサイズは“中サイズ”となり、現時点のサイズが“中サイズ”であれば更新後のサイズは“小サイズ”となる。更新されたサイズを有する検出枠は物体検出開始位置から物体検出終了位置に向けてラスタ走査態様で移動される。
このような物体認識処理によって特定物つまり図6(A)に示す風船BLの認識に成功すると、CPU26は、認識された風船BLを覆うようにマスクエリアMSKを定義する。図6(B)に示すように、マスクエリアMSKは、風船BLを覆うサイズを有し、かつ風船BLを覆う位置に設定される。
マスクエリアMSKが定義されると、CPU26は、画像抽出エリアEXに動きがあるか否か(つまり手振れが生じているか否か)を判別する。動きが生じていなければ、CPU26は、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に上述の物体認識処理を実行する。
これに対して、動きが生じていれば、物体認識処理を中断し、画像抽出エリアEXの移動に合わせてマスクエリアMSKを移動させるとともに、移動されたマスクエリアMSKのサイズを既定量だけ拡大する。このようなマスクエリアMSKの移動処理および拡大処理は、画像抽出エリアEXに動きが生じている限り、繰り返し実行される。したがって、画像抽出エリアEXが継続的に動いているとき、マスクエリアMSKのサイズは図6(C)および図6(D)に示す要領で既定量ずつ拡大される。
風船BLが横切る被写界を断続的に手振れが生じる撮像面で捉えたとき、マスクエリアMSKの位置およびサイズは、図7に示すように変化する。まず、物体認識処理によって、マスクエリアMSKが風船BLを覆うように定義される(図7左上段参照)。定義されたマスクエリアMSKは、撮像面に手振れが生じているとき、画像抽出エリアEXの移動に合わせて移動し、かつ拡大される(図7右上段参照)。
撮像面の手振れが収まると、物体認識処理が再度実行され、マスクエリアMSKは風船BLを覆うように定義される(図7左下段参照)。撮像面の手振れが再開されると物体認識処理が中断され、マスクエリアMSKは画像抽出エリアEXの移動に合わせて移動しかつ拡大される(図7右下段参照)。
図8(A)および図8(B)に示すように、物体認識処理およびマスクエリアMSKの定義処理が実行されるときは、マスクエリアMSKの位置の変更処理およびマスクエリアMSKのサイズの拡大処理が中断される。逆に、マスクエリアMSKの位置の変更処理およびマスクエリアMSKのサイズの拡大処理が実行されるときは、物体認識処理およびマスクエリアMSKの定義処理が中断される。
また、このような選択的ないし代替的な実行/中断処理は、画像抽出エリアEXの移動の有無を参照して制御される(図8(C)参照)。つまり、画像抽出エリアEXが停止しているときは物体認識処理およびマスクエリアMSKの定義処理が実行され、画像抽出エリアEXが移動しているときはマスクエリアMSKの位置の変更処理およびマスクエリアMSKのサイズの拡大処理が実行される。これによって、物体認識処理に起因する負荷の増大を抑えつつ、風船BLの画像に対するマスク処理の精度を確保することができる。
CPU26は、図9に示す動画撮像タスク,図10に示す手振れ補正タスクおよび図11〜図13に示す物体検出タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ36に記憶される。
図9を参照して、ステップS1では動画取り込み処理を実行し、ステップS3ではコンティニュアスAFタスクを起動する。ステップS1の処理によってスルー画像がLCDモニタ40から出力され、ステップS3の処理によってフォーカスが連続的に調整される。ステップS5では記録開始操作が行われたか否かを判別し、NOである限りステップS7のAE処理を繰り返す。これによって、露光量が適度に調整される。記録開始操作が行わるとステップS9に進み、記録処理を開始するべくI/F42を起動する。ステップS11では記録終了操作が行われたか否かを判別し、NOである限りステップS13のAE処理を繰り返す。記録終了操作が行われるとステップS15に進み、記録処理を終了するべくI/F42を停止する。ステップS15の処理が完了すると、ステップS5に戻る。
図10を参照して、ステップS21では画像抽出エリアEXの位置を初期化し、ステップS23では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別する。垂直同期信号Vsyncが発生するとステップS25に進み、光軸に直交する方向における撮像面の動きを示す動きベクトルをジャイロセンサ28から取り込む。
ステップS27では、現時点の撮像面の動きがパン/チルト動作に起因するものであるか否かを取り込まれた動きベクトルに基づいて判別する。ここでYESであればそのままステップS23に戻り、NOであればステップS29に進む。ステップS29では、ステップS25で取り込まれた動きベクトルに沿って画像抽出エリアEXを移動させる。ステップS29の処理が完了すると、ステップS23に戻る。
図11を参照して、ステップS31では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別し、YESであればステップS33で物体認識処理を実行する。ステップS35では特定物つまり風船BLの認識に成功したか否か(具体的には、フラグFLGが“1”であるか否か)を判別し、YESであればステップS37に進む一方、NOであればステップS39に進む。
ステップS37では、認識された風船BLの画像を覆うように、マスクエリアMSKを定義する。マスクエリアMSKは、風船BLを覆うサイズを有し、かつ風船BLを覆う位置に設定される。ステップS39では、マスクエリアMSKの定義を解消する。ステップS37またはS39の処理が完了すると、ステップS41に進む。
ステップS41では画像抽出エリアEXが移動したか否かを判別し、ステップS43ではマスクエリアMSKが定義済みであるか否かを判別する。ステップS41およびS43のいずれか一方でNOであれば、ステップS31に戻る。ステップS41およびS43の両方でYESであれば、ステップS45に進む。
ステップS45では、画像抽出エリアEXの移動に合わせてマスクエリアMSKを移動させる。マスクエリアMSKの位置は、画像抽出エリアEXに対して相対的に固定される。ステップS47では、マスクエリアMSKのサイズを既定量だけ拡大する。拡大処理が完了すると、ステップS41に戻る。
ステップS33の物体認識処理は、図12に示すサブルーチンに従って実行される。まずステップS51でフラグFLGを“0”に設定し、次にステップS53で“大サイズ”の検出枠を物体検出開始位置に配置する。垂直同期信号Vsyncが発生するとステップS55でYESと判断し、ステップS57で物体認識のための照合処理を実行する。照合処理では、フラッシュメモリ36に記憶された辞書データを参照して、検出枠に属する部分画像が特定物の画像に相当するか否かを判別する。
注目する部分画像が特定物の画像であると判別されると、つまり物体認識に成功すると、ステップS59でYESと判断し、ステップS61でフラグFLGを“1”に設定してからステップS63に進む。一方、注目する部分画像は特定物体の画像ではないと判別されると、つまり物体認識に失敗すると、ステップS59でNOと判断し、そのままステップS63に進む。
ステップS63では検出枠の現在位置が物体検出エリアの右下の物体検出終了位置に相当するか否かを判別し、ステップS65では検出枠の現在のサイズが“小サイズ”であるか否かを判別する。ステップS63およびS65のいずれもYESであれば、上階層のルーチンに復帰する。
ステップS63でNOであればステップS67に進み、検出枠をラスタ方向に既定量だけ移動させる。ステップS63でYESである一方、ステップS65でNOであれば、ステップS69で検出枠のサイズを更新し、ステップS71で検出枠を物体検出開始位置に配置する。ステップS69の処理の結果、検出枠のサイズは、“大サイズ”から“中サイズ”に更新されるか、或いは“中サイズ”から“小サイズ”に更新される。物体検出開始位置には、更新されたサイズを有する検出枠が配置される。ステップS67またはS71の処理が完了すると、ステップS57に戻る。
以上の説明から分かるように、イメージセンサ16は、入射光が照射される撮像面を有し、被写界像を繰り返し生成する。CPU26は、イメージセンサ16によって生成された被写界像から風船BL(特定物)の画像を検出する(S33)。マスク処理(特殊効果処理)のために参照されるマスクエリアMSK(第1エリア)は、検出された風船BLの画像を覆うように、CPU26によって定義される(S37)。定義されたマスクエリアMSKの位置は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して、CPU26によって変更される(S45)。また、定義されたマスクエリアMSKのサイズは、マスクエリアMSKの位置の変更処理に関連して、CPU26によって拡大される(S47)。CPU26は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して、風船BLの画像の検出処理とマスクエリアMSKの位置の変更処理とを選択的に起動する(S41)。
したがって、風船BLの画像の検出処理およびマスクエリアMSKの定義処理が起動されるときは、マスクエリアMSKの位置の変更処理およびマスクエリアMSKのサイズの拡大処理が中断される。逆に、マスクエリアMSKの位置の変更処理およびマスクエリアMSKのサイズの拡大処理が起動されるときは、風船BLの画像の検出処理およびマスクエリアMSKの定義処理が中断される。また、このような選択的な起動/中断処理は、光軸に直交する方向における撮像面の動きを参照して制御される。これによって、風船BLの画像の検出処理に起因する負荷の増大を抑えつつ、風船BLの画像に対するマスク処理の精度を確保することができる。
なお、図11に示す物体検出タスクによれば、撮像面に手振れが継続的に生じる場合に、マスクエリアMSKのサイズが無限に拡大される(ステップS41〜S47参照)。ここで、図14に示す処理を図11に示す物体検出タスクに追加し、マスクエリアMSKのサイズが基準値REFに達したときに物体認識処理を強制的に実行するようにすれば、マスクエリアMSKが無限に拡大される事態を回避することができる。
図14によれば、ステップS81の処理は、図11に示すステップS47の処理に続いて実行される。ステップS81ではマスクエリアMSKのサイズが基準値REFを上回るか否かを判別し、NOであればステップS41に戻る一方、YESであればステップS31に戻る。
また、図11に示す物体検出タスクによれば、撮像面に手振れが生じているとき、マスクエリアMSKは画像抽出エリアEXの動きに合わせて動き(ステップS45参照)、特定物の動きがマスクエリアMSKの移動処理に反映されることはない。ここで、図15に示す処理を図11に示すステップS45の処理に代えて実行し、特定物の動きをマスクエリアMSKの移動処理に反映させるようにすれば、より精度の高いマスク処理を実現することができる。
図15によれば、ステップS83の処理は図11に示すステップS43の処理に続いて実行される。ステップS83では、特定物の動きベクトルを過去数フレームの特定物の動きに基づいて予測する。続くステップS85では、図10に示すステップS25で取り込まれた動きベクトルとステップS83で予測された動きベクトルとを参照して、マスクエリアMSKを移動させる。移動処理が完了すると、ステップS47に進む。
なお、この実施例では、一般消費者向けのカメラを想定しているが、この発明は、監視カメラのような業務用のカメラにも適用できる。ただし、監視カメラは建物に固定されるため、手振れ補正タスクでは、手振れではなく建物の微少振動が注目される。したがって、監視カメラでは、“手振れ補正タスク”は「振動補正タスク」と定義するべきである。
また、この実施例では、特定物として風船BLを想定しているが、人物の頭部を特定物として想定するようにしてもよい。さらに、この実施例では特殊効果処理としてマスク処理を想定しているが、マスク処理に代えてモザイク処理を想定するようにしてもよい。
この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 撮像面における画像抽出エリアおよび物体検出エリアの割り当て状態の一例を示す図解図である。 図1実施例における手振れ補正動作の一例を示す図解図である。 (A)は大サイズの検出枠の一例を示す図解図であり、(B)は中サイズの検出枠の一例を示す図解図であり、(C)は小サイズの検出枠の一例を示す図解図である。 図1実施例における物体認識動作の一例を示す図解図である。 (A)はマスク処理を施される物体の一例を示す図解図であり、(B)は物体に対するマスク動作の一例を示す図解図であり、(C)は物体に対するマスク動作の他の一例を示す図解図であり、(D)は物体に対するマスク動作のその他の一例を示す図解図である。 図1実施例における手振れ補正動作およびマスク動作の一例を示す図解図である。 (A)は物体認識動作およびマスクエリア定義動作の実行/中断の一例を示すタイミング図であり、(B)はマスクエリアの位置変更動作およびサイズ変更動作の実行/中断の一例を示すタイミング図であり、(C)は画像抽出エリアの移動/停止の一例を示すタイミング図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 他の実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 その他の実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
符号の説明
10 …ディジタルビデオカメラ
16 …イメージセンサ
20 …カメラ処理回路
26 …CPU
28 …ジャイロセンサ
34 …SDRAM
36 …フラッシュメモリ

Claims (9)

  1. 入射光が照射される撮像面を有する撮像手段によって繰り返し生成される被写界像を処理する画像処理装置であって、
    前記撮像手段によって生成された被写界像から特定物画像を検出する検出手段、
    特殊効果処理のために参照される第1エリアを前記検出手段によって検出された特定物画像を覆うように定義する第1定義手段、
    前記第1定義手段によって定義された第1エリアの位置を光軸に直交する方向における前記撮像面の動きを参照して変更する変更手段、
    前記第1定義手段によって定義された第1エリアのサイズを前記変更手段の変更処理に関連して拡大する拡大手段、および
    前記光軸に直交する方向における前記撮像面の動きを参照して前記検出手段および前記変更手段を選択的に起動する起動制御手段を備える、画像処理装置。
  2. 前記起動制御手段は、前記動きが前記撮像面の微少振動に相当するか否かを判別し、判別結果が否定的であるとき前記検出手段を起動する一方、判別結果が肯定的であるとき前記変更手段を起動する、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 微少振動の補正処理のために参照される第2エリアを前記光軸に直交する方向における前記撮像面の動きが補償されるように定義する第2定義手段をさらに備える、請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記拡大手段によって拡大されたサイズが基準に達したとき前記検出手段を強制的に起動する起動手段をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記検出手段によって検出された特定物画像の動きを予測する予測手段をさらに備え、
    前記変更手段は前記予測手段によって予測された動きをさらに参照して前記第1エリアの位置を変更する、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記特殊効果処理はマスク処理を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置を備える、電子カメラ。
  8. 入射光が照射される撮像面を有する撮像手段から繰り返し出力される被写界像を処理する画像処理装置のプロセッサに、
    前記撮像手段によって生成された被写界像から特定物画像を検出する検出ステップ、
    特殊効果処理のために参照される第1エリアを前記検出ステップによって検出された特定物画像を覆うように定義する第1定義ステップ、
    前記第1定義ステップによって定義された第1エリアの位置を光軸に直交する方向における前記撮像面の動きを参照して変更する変更ステップ、
    前記第1定義ステップによって定義された第1エリアのサイズを前記変更ステップの変更処理に関連して拡大する拡大ステップ、および
    前記光軸に直交する方向における前記撮像面の動きを参照して前記検出ステップおよび前記変更ステップを選択的に起動する起動制御ステップを実行させるための、画像処理プログラム。
  9. 入射光が照射される撮像面を有する撮像手段から繰り返し出力される被写界像を処理する画像処理装置によって実行される画像処理方法であって、
    前記撮像手段によって生成された被写界像から特定物画像を検出する検出ステップ、
    特殊効果処理のために参照される第1エリアを前記検出ステップによって検出された特定物画像を覆うように定義する第1定義ステップ、
    前記第1定義ステップによって定義された第1エリアの位置を光軸に直交する方向における前記撮像面の動きを参照して変更する変更ステップ、
    前記第1定義ステップによって定義された第1エリアのサイズを前記変更ステップの変更処理に関連して拡大する拡大ステップ、および
    前記光軸に直交する方向における前記撮像面の動きを参照して前記検出ステップおよび前記変更ステップを選択的に起動する起動制御ステップを備える、画像処理方法。
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