JP5107688B2 - エアオペレートバルブ診断方法、及びエアオペレートバルブ診断装置 - Google Patents

エアオペレートバルブ診断方法、及びエアオペレートバルブ診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、製造装置に配設されたエアオペレートバルブの動作状態を確認するためのエアオペレートバルブ診断方法、及びエアオペレートバルブ診断装置に関する。
半導体の製造ラインでは薬液弁の故障が発生すると、ラインを停止して薬液弁を交換しなければならない。薬液弁交換によるライン停止で発生する損害を防ぐため、定期的に部品の交換を行う必要があった。薬液弁は、金属部品を嫌うため電磁弁ではなく多くの場合、エアオペレートバルブが使われている。
従来、薬液弁のメンテナンスにおける寿命診断として、薬液弁の外部への漏れに関する異常は、薬液が検出部より漏れていないかどうかの確認により行われている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、薬液弁の薬液が漏れていないかどうかの検出部が設けられた薬液弁がある。
ここでは、本発明に近い特許文献1についての説明をする。特許文献1の流量調整弁は、流量調整弁20のボディ22の側面に形成される装着穴44には、検出部(圧力センサ)が接続されているセンサプラグ46が螺合されている。センサプラグ46の軸線方向に沿って貫通する通路52は、連結ボディ24の側面に形成される連通路50および連結ボディ24の内部に形成される第3ポート51を介して弁ボディ22の内部と連通している。
すなわち、第3ポート51を介して連通路50に流体が導入されることにより、チェック弁48がセンサプラグ46側へと変位する。そして、チェック弁48の変位作用下に通路52の内部の流体がロックナット42側へ押圧される。その際に、流体が流通することによって生じる圧力変化波形を圧力センサによって検知する。それにより、透過した流体の侵入を確認することができる。
特開2004−176828号公報 特開2004−019792号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、ダイアフラムからの薬液漏れの検出に限定され、それ以外の故障や故障状況(弁開閉動作による磨耗・薬液の透過ガスによるOリング膨潤などによるもの)を知ることは困難であった。実際にバルブの故障状況を把握するには、バルブを製造装置から外して分解して調査する必要があった。
そのため、適切な交換時期が分からず、必要以上にバルブを交換するためコストがかかるという問題、または故障するまで交換されない問題があった。
以上の問題から、薬液弁の寿命診断で薬液弁であるエアオペレートバルブの動作状況を把握し、故障するまでの残りの寿命を診断できる手法が望まれている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、エアオペレートバルブのメンテナンスにおける動作診断を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る製造装置に配設されたエアオペレートバルブの動作状態を確認するためのエアオペレートバルブ診断方法、及びエアオペレートバルブ診断装置は、以下の構成を有する。
(1)製造装置に配設された複数のエアオペレートバルブの動作状態を1つのエアオペレートバルブ診断装置を用いて確認するためのエアオペレートバルブ診断方法であって、エアオペレートバルブを前記製造装置に設置して、エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を供給したとき、もしくは操作流体を排気したときに、エアオペレートバルブの排気ポートから吸排出される流体の圧力を計測し、その圧力変化波形を第1圧力変化波形として記憶する第1工程と、エアオペレートバルブが繰返し動作後に、エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を供給したときに、もしくは操作流体を排気したときに、エアオペレートバルブの排気ポートから吸排出される流体の圧力を計測し、その圧力変化波形を第2圧力変化波形として記憶する第2工程と、第1圧力変化波形と、第2圧力変化波形とを比較して、エアオペレートバルブの動作状態の変化を確認する第3工程と、を有すること、操作流体の供給源に、減圧弁を接続すること、製造装置から、エアオペレートバルブの操作ポート及び排気ポートを取り外し、操作ポート及び排気ポートに、エアオペレートバルブ診断装置を接続替えを行うことにより、第1圧力変化波形、または、第2圧力変化波形を計測すること、第1工程において、減圧弁により、操作流体を所定の圧力に調整すること、第2工程において、減圧弁により、操作流体を所定の圧力の±5%範囲内に調整すること、を特徴とする。
ここで、圧力変化とは、圧力変化波形を用いても良いし、ピーク値、圧力変化率等の数値を用いても良い。
(2)(1)に記載するエアオペレートバルブ診断方法であって、エアオペレートバルブは薬液弁であること、前記第2工程は、定期点検時に行うこと、圧力変化波形を比較してエアオペレートバルブの動作状態の変化によりエアオペレートバルブの交換の要否を判断すること、製造装置から、エアオペレートバルブの薬液入力ポート及び薬液出力ポートを取外さないこと、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載するエアオペレートバルブ診断方法であって、第1圧力変化波形と第2圧力変化波形とを比較して、5パーセントの差は計測誤差とすること、差が5パーセント以上10パーセント未満の時には、要注意とすること、差が10パーセント以上20パーセント未満の時には警告とすること、差が20パーセント以上の時には、異常な状態とすること、を特徴とする。
(4)(3)に記載するエアオペレートバルブ診断方法であって、異常な状態が、作動性能低下、アクチュエータ部内部エア漏れ、作動不良、または、かじりの少なくともいずれか1つを含むこと、を特徴とする。
)製造装置に配設された複数のエアオペレートバルブの動作状態を監視して、エアオペレートバルブの動作状態の変化を確認するための診断装置であって、操作流体の供給源に接続され、エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を供給し、前記操作流体を所定の圧力に調整し、または排気する圧力制御手段と、エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を供給する開閉手段と、製造装置から、エアオペレートバルブの操作ポート及び排気ポートに、エアオペレートバルブ診断装置を接続替えを行うことにより、エアオペレートバルブの排気ポートから排気される流体(例えば、空気)の圧力を計測する計測手段と、計測手段で計測した計測結果を記憶する記憶手段と、エアオペレートバルブを製造装置に設置して計測した記憶手段に記憶している第1圧力変化波形と、その後に計測した第2圧力変化波形とを比較して、エアオペレートバルブの動作状態の変化を確認する手段と、を有することを特徴とする。
)()に記載するエアオペレートバルブ診断装置であって、エアオペレートバルブは薬液弁であること、前記第2圧力変化波形の計測は、定期点検時に行うこと、圧力変化波形を比較してエアオペレートバルブの動作状態の変化を表示すること、を特徴とする。
)()に記載するエアオペレートバルブ診断装置であって、記憶手段が、動作状態の変化が第1圧力変化波形と第2圧力変化波形とを比較して、5パーセントの差は計測誤差とし、差が5パーセント以上10パーセント未満の要注意、差が10パーセント以上20パーセント未満の警告、差が20パーセント以上の異常な状態、であるエアオペレートバルブを特定でき、計測したその圧力変化波形を記憶して、通信手段を備えること、を特徴とする。
次に、製造装置に配設されたエアオペレートバルブの動作状態を確認するためのエアオペレートバルブ診断方法、及びエアオペレートバルブ診断装置の作用及び効果について説明する。
エアオペレートバルブを製造装置に取付け、薬液を配管内に満たした後で、エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を送り込む。操作流体が送り込まれると、減圧弁により例えば0.6MPaの圧力に調整される。調整された圧力は、操作ポートに入る前に電磁弁にて止められる。電磁弁は、所定のタイミングで操作流体を操作ポートへ送り込む。操作ポートから入った操作流体は、操作室内に入りエアオペレートバルブ内にあるピストンを上昇させる。ピストンの上昇により、排気室内の空気が圧縮され排気ポートより排気される。排気ポートから排気される空気の圧力を第1圧力センサが計測する。計測された圧力変化波形を第1圧力変化波形として制御部内のメモリが記憶する。すなわち、第1圧力変化波形とは、エアオペレートバルブを製造装置に取付けた後において計測した圧力変化波形をいう。
次に、エアオペレートバルブが繰返し使用された時点、例えば数万回連続して使用された場合定期メンテナンスを行うときに、エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を送り込む。操作流体が送り込まれると、減圧弁により第1圧力変化波形を計測したときと同じ圧力とする0.6MPaの圧力に調整される。調整された操作流体は、操作ポートに入る前に電磁弁にて止められる。電磁弁は、所定のタイミングで操作流体を送り込む。操作ポートから入った操作流体は、操作室内に入りエアオペレートバルブ内にあるピストンを上昇させる。ピストンの上昇により、排気室内の空気が圧縮され排気ポートより排気される。排気ポートから排気される空気の圧力を第1圧力センサが計測する。計測された圧力変化波形を第2圧力変化波形として制御部内のメモリが記憶する。
エアオペレートバルブを製造装置に取付け、配管内に薬液を満たした後で計測してメモリに記憶している第1圧力変化波形と、エアオペレートバルブが繰返し使用された時点で計測してメモリに記憶している第2圧力変化波形とをCPUが比較して、エアオペレートバルブに異常が起きていないかを確認する。そして、異常がある場合には、エアオペレートバルブを交換する。
例えば、第1圧力変化波形と第2圧力変化波形のデータを比較して、5パーセント前後の差であるときは計測誤差とする。差が10パーセント以上、20パーセント未満の時には警告とする。差が20パーセント以上の時には、異常な状態とする。
異常があるか否かを判断可能となり、故障する前にエアオペレートバルブを交換することができる。そのため、交換期に至っていないエアオペレートバルブを交換することは無くなり、エアオペレートバルブの交換頻度は少なくなるため、エアオペレートバルブを交換する費用を削減できるという経済的効果がある。
例えば、初期状態の弁開速度が、現時点の弁開速度と対比して10パーセント以上の差がある場合、ピストン13の作動性能が低下していると判断される。その場合には、スプリングの腐食、ピストンロッドのかじり、ゴム製のOリングが膨張した可能性があるため、エアオペレートバルブを交換する。
また、初期状態の最大排気ポート圧力と排気ポート圧力の変化率を、現時点の最大排気ポート圧力と排気ポート圧力の変化率とを対比して、10パーセント以上の差がある場合、アクチュエータ部内部のエア漏れが生じていると判断される。その場合には、Oリングの磨耗が生じていると推定されるからエアオペレートバルブを交換する。
また、初期状態の最大排気ポート圧力と弁開速度と、現時点の最大排気ポート圧力と弁開速度と、を対比して10パーセント以上の差がある場合には、ピストンが作動不良を起こし完全に弁開していないか、またはかじりが生じていると判断される。その場合には、Oリングの膨張、グリス切れ、スプリングの腐食が生じていると推定されるため、エアオペレートバルブを交換する。
以上より、故障したエアオペレートバルブを定期メンテナンスのときに発見して交換するため、エアオペレートバルブに故障が生じる前に交換することができ、また、交換の必要のないエアオペレートバルブについては、交換せずに継続して使用することができる。
これにより、エアオペレートバルブの作動不良の前兆を把握することにより、エアオペレートバルブ故障による製造装置停止やラインストップという事態を未然に防止することができる。
また、エアオペレートバルブの診断をする際に、入力ポート及び出力ポートを取外すとなると、ライン内の配管をすべて洗浄する必要があり、洗浄するための時間、及びコストがかかるという問題がある。そこで、本発明のように、エアオペレートバルブの本体ボディの入力ポート及び出力ポートを製造装置から取外すこと無く、操作流体用のチューブをつなぎかえるだけで計測することができるため、手間がかからず計測をすることができ、さらに、配管内を洗浄する必要がないためコストを削減することができる。
発明の作用及び効果について、操作ポートに操作流体を供給した場合を説明したが、操作ポートから操作流体を排気した場合でも同様の作用及び効果を得ることができる。
(第1実施形態)
次に、本発明に係る製造装置に配設されたエアオペレートバルブ診断方法、及びエアオペレートバルブ診断装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、エアオペレートバルブ診断装置の構成を示すブロック図である。
図2は、診断の対象であるエアオペレートバルブの構造を示す断面図である。
図3は、エアオペレートバルブ診断装置の制御部を示すブロック図である。
図4は、エアオペレートバルブ診断で使用するエアオペレートバルブ診断計測装置40の外観図である。
図1に基づいて、製造装置に配設されたエアオペレートバルブの動作状態を確認するためのエアオペレートバルブ診断方法、及びエアオペレートバルブ診断装置の構成について説明する。
制御部1は、第1圧力センサ2、第2圧力センサ3、電磁弁5、及び、ACコンセント9と接続されている。ACコンセント9からは電源を得ている。制御部1は、第1圧力センサ2、第2圧力センサ3、及び電磁弁5を制御している。制御方法については、後の図3におけるブロック図で説明する。
減圧弁6は電磁弁5と操作ポート側エア配管11Bを介して連結している。電磁弁5から伸びる操作ポート側エア配管11Aはエアオペレートバルブ10の操作ポート7に連結することができる。エアオペレートバルブ10内部の構造は図2におけるエアオペレートバルブ10の断面図にて説明する。エアオペレートバルブ10の排気ポート8は第1圧力センサ2と排気ポート側エア配管12を介して連結することができる。第2圧力センサ3は、電磁弁5と操作ポート7を結ぶ操作ポート側エア配管11Aの途中に接続されている。
DC電源4は、第1圧力センサ2、第2圧力センサ3、電磁弁5、及びACコンセント9に接続している。
図2では、診断する対象であるエアオペレートバルブ10の断面図を示す。
エアオペレートバルブ10は、アクチュエータ部23と本体ボディ24とにより構成されている。本体ボディ24には、入力ポート17及び出力ポート18が形成されている。
アクチュエータ部23には、操作ポート7と排気ポート8が形成されている。操作ポート7の左端部は操作室22に連通している。また、排気ポート8の左端部は排気室21に連通している。アクチュエータ部23内部には、略円柱形状をなすピストン13が上下方向へ摺動可能に保持されている。ピストン13により操作室22と排気室21とに分けられている。ピストン13の最大外周の部分には、第1Oリング20が取付けられている。ピストン13の下部の中央部には第2Oリング25が取付けられている。
図3では、制御部1をブロック図で示す。
制御部1にはCPU31、ROM32、及びメモリ33が含まれている。制御部1には、第1圧力センサ2、第2圧力センサ3、電磁弁5、及びACコンセント9が接続している。
図4ではエアオペレートバルブ診断計測装置40の正面図を示す。
エアオペレートバルブ診断計測装置40の上部分には、液晶画面41があり、下部分にはテンキー42がある。エアオペレートバルブ診断計測装置40の上端には、第1圧力センサ2への接続端子43、第2圧力センサ3への接続端子44がある。液晶画面41の左上部分には、エアオペレートバルブの識別番号45と日時46が表示される。右下部分には、圧力波形データ47が表示される。
次に、製造装置に配設されたエアオペレートバルブの動作状態を確認するためのエアオペレートバルブ診断方法、及びエアオペレートバルブ診断装置の作用について説明する。
エアオペレートバルブ診断装置により寿命診断を行うのは、主にラインの整備担当者が、定期メンテナンスを行うときの作業にて行う。始めに排気ポート側圧力を計測するのは、製造装置が工場に据付けられた後に行う。据付ける前と比較して、据付けられて薬液が配管内に満たされた状態では、弁の開閉速度が遅くなるため、据付け後に計測する必要があるからである。
アクチュエータ部23の操作ポート7及び排気ポート8に操作ポート側エア配管11Aと排気ポート側エア配管12を取付ける。そのときに、入力ポート17及び出力ポート18は製造装置から取外さなくとも良い。入力ポート17及び出力ポート18には薬液が流れており、入力ポート17及び出力ポート18を取外すとなると、ラインストップする必要があり、取外す場合には配管内が汚染され清浄度が低下するため、再度洗浄するために時間やコストがかかるという問題がある。そこで、本発明のように、エアオペレートバルブ10の本体ボディ24の入力ポート17及び出力ポート18を製造装置から取外すこと無く、計測することができると、手間がかからず計測をすることができ、さらに、洗浄をする必要がないためコストを削減することができる。
エアオペレートバルブ10の第1圧力変化波形を計測するため、エアオペレートバルブ10の本体ボディ24を取付けた後に、ラインの整備担当者は、図4のエアオペレートバルブ診断計測装置40の第2圧力センサ3への接続端子44をエアオペレートバルブ10の操作ポート7に接続される操作ポート側エア配管11Aに取り付け、第1圧力センサ2への接続端子43を排気ポート8に接続される排気ポート側エア配管12に取付ける。
そして操作ポート側エア配管11Cに操作流体を流す。操作流体が流されると操作流体はエアオペレートバルブ10に流れる。流された操作流体は、第2圧力センサ3を見ながら、減圧弁6にある図示はしないダイヤルを調整して所定の圧力(例えば0.6MPa)にする。常に、操作ポート側圧力が所定の圧力でなければ、第1圧力変化波形と第2圧力変化波形とを比較したとしても、違いが判定できないからである。操作ポート側圧力が所定の圧力となったか否かは、第2圧力センサ3により確認する。操作ポート側圧力は図5に示すように圧力が一定になるように流す。
所定の圧力か否かは、エアオペレートバルブ診断計測装置40の液晶画面41にグラフとして表示される。また、操作流体を流したエアオペレートバルブ10の識別番号45と日時46が液晶画面41に表示される。
減圧弁6を介して操作流体を所定の圧力とした後、操作ポート側エア配管11内の操作流体を排気する。そして、再度所定の圧力の操作流体を操作ポート側エア配管11に流す。操作流体は電磁弁5を通過し操作ポート側エア配管11Aを通って操作ポート側7へと送られる。電磁弁5は操作ポート7に所定のタイミングで操作流体を供給する。
操作流体を供給するために、図4のエアオペレートバルブ診断計測装置40の計測スイッチ48をONにする。ONになると電磁弁5は所定のタイミングで開き操作流体が操作ポート側エア配管11Aを通って操作ポート7に供給される。操作ポート7から入った操作流体は、操作室22に入る。操作室22に入った操作流体はピストン13を上方向へと押し上げる。ピストン13が上方向へ押し上げられると排気室21内にあった空気が圧縮される。排気室21内で圧縮された空気は排気ポート8より押し出される。
第1圧力センサ2は、排気ポート8から排気ポート側エア配管12を通して出た空気である排気ポート側圧力を計測し、圧力変化波形データをメモリ33に記憶する。
第1圧力センサ2及び第2圧力センサ3により計測された空気の圧力を第1圧力変化波形とする。そして、第1圧力変化波形は、制御部1内のメモリ33に記憶される。具体的には、図5に示すグラフになる。メモリ33は、一つ一つ全てのエアオペレートバルブ10の第1圧力変化波形を、記憶することができる。エアオペレートバルブは一つ一つ動きにばらつきがあり第1圧力変化波形も異なるからである。
次に、製造装置にエアオペレートバルブ10を取付けた後、例えば数万回稼動した後に、エアオペレートバルブ10の第2圧力変化波形を計測した場合について説明する。
操作ポート7と排気ポート8を製造装置から取外し操作ポート側エア配管11と排気ポート側エア配管12を取付ける。そのときに、入力ポート17及び出力ポート18は製造装置から取外さなくとも良い。入力ポート17及び出力ポート18には薬液が流れており、入力ポート17及び出力ポート18を取外すとなると、ラインストップする必要があり、取外す場合には配管内が汚染され清浄度が低下するため、再度洗浄のために時間やコストがかかるという問題がある。そこで、本発明のように、エアオペレートバルブ10の本体ボディ24の入力ポート17及び出力ポート18を製造装置から取外すこと無く、計測することができると、手間がかからず計測をすることができ、さらに、洗浄をする必要がないためコストを削減することができる。
エアオペレートバルブ10の第2圧力変化波形を計測するため、エアオペレートバルブ10の本体ボディ24を取付けた後に、ラインの整備担当者は、図4のエアオペレートバルブ診断計測装置40の第2圧力センサ3への接続端子44をエアオペレートバルブ10の操作ポート7に接続される操作ポート側エア配管11Aに取り付け、第1圧力センサ2への接続端子43を排気ポート8接続するに排気ポート側エア配管12を取付ける。
そして操作ポート側エア配管11Cに操作流体を流す。流された操作流体は、減圧弁6により所定の圧力(例えば0.6MPa)に調整される。常に、所定の圧力でなければ、第1圧力変化波形と第2圧力変化波形とを比較したとしても、違いが判定できないからである。操作ポート側圧力が所定の圧力となったか否かは、第2圧力センサ3により計測されている。ここでの所定の圧力は、第1圧力変化波形の計測の際に所定の圧力を制御部1のメモリ33が記憶しておき、第1圧力変化波形の計測時に記憶された所定の圧力から誤差5パーセントまでを許容範囲とする。第1圧力変化波形の所定の圧力も誤差があるため、第1圧力変化波形の圧力を完全に0.6MPaを基準として、第2圧力変化波形の計測時の所定の圧力を考えると、誤差が大きくなってしまうからである。
所定の圧力か否かは、エアオペレートバルブ診断計測装置40の液晶画面41にグラフとして表示される。また、操作流体を流したエアオペレートバルブ10の識別番号45と日時46が液晶画面41に映し出される。
本実施例では、所定の圧力を0.6MPaとしているが、工場内の供給する操作流体の圧力に応じて所定の圧力は、例えば0.5MPa、0.4MPaへ任意に設定すればよい。減圧弁6は、減圧することはできるが、圧力を上げることはできないからである。操作ポート側圧力は図5に示すように圧力が一定になるまで流す。
減圧弁6を介して所定の圧力となった操作流体は、電磁弁5を通過し操作ポート側エア配管11Aを通って操作ポート側7へと送られる。電磁弁5は操作ポート7に所定のタイミングで操作流体を供給する。操作流体を供給するために、図4のエアオペレートバルブ診断計測装置40の計測スイッチ48を所定のタイミングでONにする。ONになると電磁弁5は開き操作流体が操作ポート側エア配管11Aを通って操作ポート7に供給される。操作ポート7から入った操作流体は、操作室22に入る。操作室22に入った操作流体はピストン13を上方向へと押し上げる。ピストン13が上方向へ押し上げられると排気室21内にあった空気が圧縮される。排気室21内で圧縮された空気は排気ポート8より押し出される。
第1圧力センサ2は、排気ポート8から排気ポート側エア配管12を通して出た空気の排気ポート側圧力を計測し、圧力変化波形データをメモリ33に記憶する。
第1圧力センサ2及び第2圧力センサ3により計測された空気の圧力を第2圧力変化波形とする。そして、第2圧力変化波形は、制御部1内のメモリ33に記憶される。メモリ33は、一つ一つ全てのエアオペレートバルブ10の第1圧力変化波形を、記憶することができる。エアオペレートバルブは一つ一つ動きにばらつきがあり第2圧力変化波形も異なるからである。
排気ポート8における、第2圧力変化波形と第1圧力変化波形とをCPU31が比較する。
第1圧力変化波形の操作ポート側圧力と排気ポート側圧力の圧力波形は、図5に示している。排気ポート側圧力の変化は、排気ポート側圧力のHに着目して見るため、Hを図7に拡大した図を示した。
図6(A)では排気ポートにおける圧力変化波形の模式図であり、圧力波形データをどのように照合していくかを示した。図6(A)では、横軸のTは、時間を示す。縦軸のPは、排気ポート圧力を示す。Paは最大圧力を示し、TaはPaにおける時間である。TbはTaから所定の時間差を持つ。PbはTbのときの圧力である。kは、排気ポートの圧力変化波形を示す。具体的には、k=(Pb−Pa)/(Tb−Ta)となる。
第1圧力変化波形のPa、Pa/Ta、及びkと比べ、第2圧力変化波形のPa、Pa/Ta、及びkとの変化により、推定される状態を判断するのである。Paは、排気ポート最大圧力を示し、Pa/Taは、弁開速度を示し、kは、排気ポート圧力の変化率を示す。多数のバルブを診断するため、第1圧力変化波形と第2圧力変化波形とをデータ化して、容易に比較することができるため、手間がかからない。また、このデータを利用し、異常・警告等の判定をする応用も可能となり、その結果、より簡単でスムーズな診断をすることができる。
例えば、第1圧力変化波形と第2圧力変化波形のデータを比較して、5パーセント前後の差は計測誤差とする。差が10パーセント以上20パーセント未満の時には警告とする。差が20パーセント以上の時には、異常な状態とする。なお、5パーセント以上10パーセント未満の場合には、まだ使用できるが要注意として次回に申送りをするか、または、定期メンテナンスと次回のメンテナンスまでの間に追加の点検を行う。
図6(B)よりPaは、排気ポート最大圧力を示す。第2圧力変化波形のPaが、第1圧力変化波形のPaと10パーセント以上差異がある場合には、ピストン13の作動不良、アクチュエータ部漏れが推定される。図6(B)よりPa/Taは、弁開速度を示す。現時点変化圧力のPa/Taが、第1圧力変化波形のPa/Taと10パーセント以上の差がある場合には、弁開速度の低下が推定される。図6(B)よりkは、排気ポート圧力変化率を示す。第2圧力変化波形のkが、第1圧力変化波形のkと10パーセント以上の差がある場合には、アクチュエータ部のエア漏れが推定される。
第2圧力変化波形の類型を具体的に、図8、図9、図10、図11に示した。
第2圧力変化波形の計測を行ったときに、排気ポート側圧力が、図7に示す初期状態の排気ポート圧力、Taに対応するTa1、Tbに対応するTb1、Paに対応するPa1、Pbに対応するPb1が、第1圧力変化波形と5パーセント以内の差の数値になったときには、図12に示すように、エアオペレートバルブには異常がないと判定される。
次に、排気ポート側圧力の計測を行ったときに、図8に示すように、Pa/Taに対応するPa2/Ta2が、初期状態のPa/Taに対応するPa1/Ta1と10パーセント以上の差がある場合、図12に示すように、圧力波形データ照合をした結果、ピストン13の作動性能が低下していると判断される。以下の3点の原因が生じていることが推測される。第1に、透過した薬液により第2Oリング25が膨潤していることによりピストン13の摺動抵抗が増加したことが考えられる。第2に、スプリング14が腐食していることにより、スプリング14が圧縮される動作に遅れがでたことが考えられる。第3に、グリスが切れていることにより、ピストン13の摺動抵抗が増加したことが考えられる。いずれにせよ、そのまま放置することによりエアオペレートバルブが所定の能力を果たさなくなる恐れがあるためエアオペレートバルブ10を交換する必要がある。
次に、排気ポート側圧力の計測を行ったときに、図9に示すように、測定レベルを超えてしまっている。そのため、初期状態のPa1/Ta1に対応する部分は、図9では、Paを測ることができないため、初期状態と比較しても10パーセント以上の差はある。また、Paを計測できないためkを求めることもできないため、図12に示すように、圧力波形データ照合をした結果、Pa及びkについて10パーセント以上の差があるため、初期状態と比較しても10パーセント以上の差はある。その結果、第1Oリング20が磨耗していることにより、Oリングがシール効果を発揮していないため、アクチュエータ部23内部にエア漏れを生じさせていると考えられる。そのためエアオペレートバルブ10を交換する。
次に、排気ポート側圧力の計測を行ったときに、図10に示すように、Paに対応するPa4が、初期状態のPaに対応するPa1と10パーセント以上の差があり、かつ、Pa/Taに対応するPa4/Ta4が、初期状態のPa/Taに対応するPa1/Ta1と10パーセント以上の差がある場合、図12に示すように、圧力波形データ照合をした結果、作動性能が低下していると判断される。図12に示すように、圧力波形データ照合をした結果、作動不良により完全に弁開していないと判断される。その結果、第2Oリング25が透過した薬液により膨潤していることにより、ピストン13をスムーズに上昇させることを妨げていることが考えられる。また、スプリング14が腐食していることにより、スムーズに上昇させることを妨げていることが考えられる。また、グリスが切れていることにより、スムーズに上昇させることを妨げていることが考えられる。そのためエアオペレートバルブ10を交換する。
次に、排気ポート側圧力の計測を行ったときに、図11に示すように、Paに対応するPa5が、初期状態のPaに対応するPa1と10パーセント以上の差があり、かつ、Pa/Taに対応するPa5/Ta5が、初期状態のPa/Taに対応するPa1/Ta1と10パーセント以上の差がある場合、図12に示すように、圧力波形データ照合をした結果、作動性能が低下していると判断される。図12に示すように、圧力波形データ照合をした結果、かじりにより完全に弁開していないと判断される。その結果、アクチュエータ部23内に異物が混入しているため、ピストン13が上昇する際に抵抗が生じ、スムーズな上昇を妨げていることが考えられる。また、スプリング14が腐食しているため、ピストン13が上昇する際に抵抗が生じ、スムーズな上昇を妨げていることが考えられる。グリスが切れていることにより、ピストン13が上昇する際に抵抗が生じ、スムーズな上昇を妨げていることが考えられる。そのためエアオペレートバルブ10を交換する。
第1実施形態では、操作流体をエアオペレートバルブに供給したときに排気される空気圧力変化を計測することについて説明したが、操作流体をエアオペレートバルブから排気するときに排気される空気の圧力変化を計測することによっても、同様の診断を行うことができる。
図13は、操作流体をエアオペレートバルブから排気するときの排気ポート8における空気の圧力変化を計測した圧力波形データ照合を示す図である。図13は、図6に対応している。弁開速度Pa/Taの代わりに、弁閉速度Pc/Tdを使用している点が相違している。
図14に、排気の場合における圧力波形照合を図で示す。図14は、図12に対応する図面である。
詳細な説明を割愛するが、操作流体が排気されるときの、エアオペーレートバルブの排気ポート8の圧力波形を照合することによっても、操作流体が供給されるときと同様に、エアオペーレートバルブの動作診断を行うことができる。
以上、異常があるか否かをエアオペレートバルブ10が十分稼動している状態のときに、判定することができることにより、故障する前にエアオペレートバルブを交換することができる。これにより、エアオペレートバルブの作動不良の前兆を把握することにより、エアオペレートバルブ故障による製造装置停止やラインストップという事態を未然に防止することができる。
一方、交換期に至っていないエアオペレートバルブを交換することが防げ、エアオペレートバルブの交換頻度は少なくなるため、エアオペレートバルブを交換する費用を削減できるという経済的効果がある。
また、エアオペレートバルブの診断をする際に、入力ポート及び出力ポートを取外すとなると、ライン内の配管をすべて洗浄する必要があり、洗浄するための時間、及びコストがかかるという問題がある。そこで、本発明のように、エアオペレートバルブの本体ボディの入力ポート及び出力ポートを製造装置から取外すこと無く、操作流体用のチューブをつなぎかえるだけで計測することができるため、手間がかからず計測をすることができ、さらに、洗浄をする必要がないためコストを削減することができる。
(第2実施形態)
交換時期を判断したエアオペレートバルブ10の識別番号と、計測した圧力変化波形とを、制御部1内のメモリ33が記憶しておく。そして、整備担当者からの要求に応じて、それらのデータをPCに転送可能とすることで、蓄積されたデータを回収することができる。蓄積されたデータは、通常なら製造業者が自ら何万回と実験を行うことによって得られる貴重なデータである。当該データを自らが実験することなく、本発明の使用者が通常の使用をする結果得られるデータを、製造業者が得ることができるため、実験を行う費用を削減することができる。また、本発明を使用する者全てからデータが得られるため、自らが実験を行うよりも多くのデータを得ることができるため有効な手段である。
(1)以上詳細に説明したように、本実施例のエアオペレートバルブ10の動作状態を確認するためのエアオペレートバルブ診断方法によれば、製造装置に配設されたエアオペレートバルブ10の動作状態を確認するためのエアオペレートバルブ診断方法であって、エアオペレートバルブ10を製造装置に設置して、エアオペレートバルブ10の操作ポート7に操作流体を供給したとき、もしくは操作流体を排気したときに、エアオペレートバルブ10の排気ポート8から吸排出される流体の圧力を計測し、その圧力変化を記憶する第1工程と、エアオペレートバルブ10が繰返し動作後に、エアオペレートバルブ10の操作ポート7に操作流体を供給したときに、もしくは操作流体を排気したときに、エアオペレートバルブ10の排気ポート8から吸排出される流体の圧力を計測し、その圧力変化を記憶する第2工程と、第1工程で計測した圧力変化と、第2工程で計測した圧力変化とを比較して、エアオペレートバルブ10の動作状態の変化を確認する第3工程と、を有するので、エアオペレートバルブ10の作動不良の前兆を把握することにより、エアオペレートバルブ故障による製造装置停止やラインストップという事態を未然に防止することができる。
また、エアオペレートバルブ10の診断をする際に、入力ポート及び出力ポートを取外すとなると、洗浄を必要とし手間がかかり、また、洗浄するためのコストがかかるという問題がある。そこで、本発明のように、エアオペレートバルブの本体ボディの入力ポート及び排気ポートを製造装置から取外すこと無く、操作流体用のチューブをつなぎかえるだけで計測することができるため、手間がかからず計測をすることができ、さらに、洗浄をする必要がないためコストを削減することができる。
(2)(1)に記載するエアオペレートバルブ診断方法であって、エアオペレートバルブ10は薬液弁であること、前記第2工程は、定期点検時に行うこと、圧力変化を比較してエアオペレートバルブ10の動作状態の変化によりエアオペレートバルブ10の交換の要否を判断するので、エアオペレートバルブ10の作動不良の前兆を把握することにより、エアオペレートバルブ故障による製造装置停止・ラインストップという事態を未然に防止することができる。
また、エアオペレートバルブ10の診断をする際に、入力ポート及び出力ポートを取外すとなると、洗浄を必要とし手間がかかり、また、洗浄するためのコストがかかるという問題がある。そこで、本発明のように、エアオペレートバルブの本体ボディの入力ポート及び出力ポートを製造装置から取外すこと無く、操作流体用のチューブをつなぎかえるだけで計測することができるため、手間がかからず計測をすることができ、さらに、洗浄をする必要がないためコストを削減することができる。
(3)さらに、製造装置に配設されたエアオペレートバルブ10の動作状態を監視して、エアオペレートバルブ10の動作状態の変化を確認するための診断装置であって、エアオペレートバルブ10の操作ポート7に操作流体を供給する圧力制御手段と、エアオペレートバルブ10の操作ポート7に操作流体を供給し、または排気する開閉手段と、エアオペレートバルブ10の排気ポート8から排気される流体(空気)の圧力を計測する計測手段と、計測手段で計測した計測結果を記憶する記憶手段と、エアオペレートバルブ10を製造装置に設置して計測した記憶手段に記憶している第1圧力変化と、その後に計測した第2圧力変化とを比較して、エアオペレートバルブ10の動作状態の変化を確認する手段と、を有するので、エアオペレートバルブ10の作動不良の前兆を把握することにより、エアオペレートバルブ故障による製造装置停止やラインストップという事態を未然に防止することができる。
また、エアオペレートバルブ10の診断をする際に、入力ポート及び出力ポートを取外すとなると、洗浄を必要とし手間がかかり、また、洗浄するためのコストがかかるという問題がある。そこで、本発明のように、エアオペレートバルブの本体ボディの入力ポート及び排気ポートを製造装置から取外すこと無く、操作流体用のチューブをつなぎかえるだけで計測することができるため、手間がかからず計測をすることができ、さらに、洗浄をする必要がないためコストを削減することができる。
(4)さらに、(3)に記載するエアオペレートバルブ診断装置であって、エアオペレートバルブ10は薬液弁であること、前記第2工程は、定期点検時に行うこと、圧力変化を比較してエアオペレートバルブ10の動作状態の変化によりエアオペレートバルブ10の交換の要否を判断するので、エアオペレートバルブ10の作動不良の前兆を把握することにより、エアオペレートバルブ故障による製造装置停止やラインストップという事態を未然に防止することができる。
また、エアオペレートバルブ10の診断をする際に、入力ポート及び出力ポートを取外すとなると、洗浄を必要とし手間がかかり、また、洗浄するためのコストがかかるという問題がある。そこで、本発明のように、エアオペレートバルブの本体ボディの入力ポート及び出力ポートを製造装置から取外すこと無く、操作流体用のチューブをつなぎかえるだけで計測することができるため、手間がかからず計測をすることができ、さらに、洗浄をする必要がないためコストを削減することができる。
(5)(3)又は(4)に記載するエアオペレートバルブ診断装置であって、記憶手段が、エアオペレートバルブ10の交換の要否を判断したエアオペレートバルブ10を特定でき、計測したその圧力変化を記憶して、通信手段を備えるので、蓄積されたデータを回収し、データを得るための実験を行う費用を削減することができる。また、本発明を使用する者全てからデータが得られるため、自らが実験を行うよりも多くのデータを得ることができるため有効な手段である。
尚、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、操作流体は、空気に限らず窒素ガスでも可能である。
エアオペレートバルブ診断装置の構成を示すブロック図である。 診断の対象であるエアオペレートバルブの構造を示す断面図である。 エアオペレートバルブ診断装置の制御部を示すブロック図である。 エアオペレートバルブ診断で使用するエアオペレートバルブ診断計測装置40の外観図である。 操作ポート圧力と排気ポート圧力を示す。 圧力波形データ照合を示す図である。 排気ポート側圧力の第1圧力変化波形を示す図である。 排気ポート側圧力の第2圧力変化波形(1)を示す図である。 排気ポート側圧力の第2圧力変化波形(2)を示す図である。 排気ポート側圧力の第2圧力変化波形(3)を示す図である。 排気ポート側圧力の第2圧力変化波形(4)を示す図である。 圧力波形照合を示す図である。 操作流体を排気するときの排気ポート8における圧力波形データ照合を示す図である。 操作流体を排気するときの排気ポート8における圧力波形照合を示す図である。
符号の説明
1 制御部
2 第1圧力センサ
3 第2圧力センサ
5 電磁弁
6 減圧弁
7 操作ポート
8 排気ポート
10 エアオペレートバルブ

Claims (7)

  1. 製造装置に配設された複数のエアオペレートバルブの動作状態を1つのエアオペレートバルブ診断装置を用いて確認するためのエアオペレートバルブ診断方法であって、
    前記エアオペレートバルブを前記製造装置に設置して、前記エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を供給したとき、もしくは操作流体を排気したときに、前記エアオペレートバルブの排気ポートから吸排出される流体の圧力を計測し、その圧力変化波形を第1圧力変化波形として記憶する第1工程と、
    前記エアオペレートバルブが繰返し動作後に、前記エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を供給したときに、もしくは操作流体を排気したときに、前記エアオペレートバルブの排気ポートから吸排出される流体の圧力を計測し、その圧力変化波形を第2圧力変化波形として記憶する第2工程と、
    前記第1圧力変化波形と、前記第2圧力変化波形とを比較して、前記エアオペレートバルブの動作状態の変化を確認する第3工程と、
    を有すること
    前記操作流体の供給源に、減圧弁を接続すること、
    前記製造装置から、前記エアオペレートバルブの前記操作ポート及び前記排気ポートを取り外し、前記操作ポート及び前記排気ポートに、前記エアオペレートバルブ診断装置を接続替えを行うことにより、前記第1圧力変化波形、または、前記第2圧力変化波形を計測すること、
    前記第1工程において、前記減圧弁により、前記操作流体を所定の圧力に調整すること、
    前記第2工程において、前記減圧弁により、前記操作流体を前記所定の圧力の±5%範囲内に調整すること、
    を特徴とするエアオペレートバルブ診断方法。
  2. 請求項1に記載するエアオペレートバルブ診断方法であって、
    前記エアオペレートバルブは薬液弁であること、
    前記第2工程は、定期点検時に行うこと、
    圧力変化波形を比較して前記エアオペレートバルブの動作状態の変化により前記エアオペレートバルブの交換の要否を判断すること、
    前記製造装置から、前記エアオペレートバルブの薬液入力ポート及び薬液出力ポートを取外さないこと、
    を特徴とするエアオペレートバルブ診断方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載するエアオペレートバルブ診断方法であって、
    前記第1圧力変化波形と前記第2圧力変化波形とを比較して、5パーセントの差は計測誤差とすること、
    前記差が5パーセント以上10パーセント未満の時には、要注意とすること、
    前記差が10パーセント以上20パーセント未満の時には警告とすること、
    前記差が20パーセント以上の時には、異常な状態とすること、
    を特徴とするエアオペレートバルブ診断方法。
  4. 請求項3に記載するエアオペレートバルブ診断方法であって、
    前記異常な状態が、作動性能低下、アクチュエータ部内部エア漏れ、作動不良、または、かじりの少なくともいずれか1つを含むこと、
    を特徴とするエアオペレートバルブ診断方法。
  5. 製造装置に配設された複数のエアオペレートバルブの動作状態を監視して、前記エアオペレートバルブの動作状態の変化を確認するための診断装置であって、
    操作流体の供給源に接続され、前記エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を供給し、前記操作流体を所定の圧力に調整する圧力制御手段と、
    前記エアオペレートバルブの操作ポートに操作流体を供給し、または排気する開閉手段と、
    前記製造装置から、前記エアオペレートバルブの前記操作ポート及び排気ポートに、前記エアオペレートバルブ診断装置を接続替えを行うことにより、前記エアオペレートバルブの前記排気ポートから排気される流体の圧力を計測する計測手段と、
    前記計測手段で計測した計測結果を記憶する記憶手段と、
    前記エアオペレートバルブを前記製造装置に設置して計測した前記記憶手段に記憶している第1圧力変化波形と、その後に計測した第2圧力変化波形とを比較して、前記エアオペレートバルブの動作状態の変化を確認する手段と、
    を有することを特徴とするエアオペレートバルブ診断装置。
  6. 請求項に記載するエアオペレートバルブ診断装置であって、
    前記エアオペレートバルブは薬液弁であること、
    前記第2圧力変化波形の計測は、定期点検時に行うこと、
    圧力変化波形を比較して前記エアオペレートバルブの動作状態の変化を表示すること、
    を特徴とするエアオペレートバルブ診断装置。
  7. 請求項に記載するエアオペレートバルブ診断装置であって、
    前記記憶手段が、前記動作状態の変化が前記第1圧力変化波形と前記第2圧力変化波形とを比較して、5パーセントの差は計測誤差とし、
    前記差が5パーセント以上10パーセント未満の要注意、
    前記差が10パーセント以上20パーセント未満の警告、
    前記差が20パーセント以上の異常な状態、
    である前記エアオペレートバルブを特定でき、前記計測したその圧力変化波形を記憶して、通信手段を備えること、
    を特徴とするエアオペレートバルブ診断装置。
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