JP5105860B2 - 打抜刃、打抜方法及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス微小球体を有する原反を任意の製品形状に打ち抜く打抜刃打抜方法及び製造方法に関し、特に、ガラス微小球体が表面に露出した原反を任意の製品形状に打ち抜く際に好適な打抜刃打抜方法及び製造方法に関するものである。
従来から、ガラス微小球体を有する再帰反射材が偽造防止用のシールなどに適用されている。なお、再帰反射材とは、光がどのような方向から照射しても、光が照射された方向に向かって反射するものであり、その再帰反射材の特性から、上述した偽造防止用シールの他にも交通標識などにも適用されている。
なお、再帰反射材には、ガラス微小球体が樹脂層で覆われたクローズタイプと称されるものや、ガラス微小球体が表面に露出したオープンタイプと称されるものがある。
このようなガラス微小球体を有する再帰反射材は、図1(a),(b)に示すように、任意の製品形状(12)に構成されたトムソン刃(10)を基板(11)上に設け、図2(a)に示すように、トムソン刃(10)と、定盤(13)と、でガラス微小球体(1)を有する原反(2)を挟持する。そして、トムソン刃(10)を原反(2)に対して押圧し、図2(b)に示すように、ガラス微小球体(1)を有する原反(2)を任意の製品形状(12)に打ち抜き、図2(c)に示すように、任意の製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、その製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)以外のカス部分(15)と、に分離する。そして、図2(d)に示すように、カス部分(15)を除去し、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)のみを残すことで、ガラス微小球体(1)を有する製品形状(12)の再帰反射材を形成する。
なお、オープンタイプの再帰反射材を用いた場合には、ガラス微小球体(1)は、図2に示すように、基材(4)上に積層された保持層(3)に保持され、ガラス微小球体(1)が表面に露出する状態を構成することになる。
なお、図1(a)は、トムソン刃(10)を基板(11)上に設けた状態を示す斜視図であり、図1(b)は、トムソン刃(10)を基板(11)上に設けた状態を示す断面図である。また、図2は、図1に示すトムソン刃(10)を用いて原反(2)を打ち抜く際の打抜工程を示す図である。
トムソン刃(10)は、薄い鋼鉄板を曲げて基板(11)上に設けるため、図1(a)に示すように、『継ぎ目』が形成されることになる。基板(11)としては、主にベニヤ板が用いられる。
なお、図1(a),(b)に示すトムソン刃(10)を用いて、図2(b)に示すように、ガラス微小球体(1)が表面に露出した原反(2)を任意の製品形状(12)に打ち抜いた場合には、図3(a),(b)に示すように、その製品形状(12)に打ち抜く原反部分に配置されているガラス微小球体(1)が脱落することがある。
この場合、脱落したガラス微小球体(1)が原因で、任意の製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、カス部分(15)と、に分離できない箇所が発生し、カス部分(15)を除去する際に、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)も同時に除去してしまうことになる。
特に、図3(c),(d)に示すように、基材(4)を、剥離紙(41)と、粘着層(42)と、を少なくとも有して構成し、基材(4)を構成する剥離紙(41)を打ち抜かないように、粘着層(42)までの層構成(1、3、42)を打ち抜いた場合には、その打ち抜いた部分から脱落したガラス微小球体(1)が基材(4)を構成する粘着層(42)に付着し、その粘着層(42)に付着したガラス微小球体(1)が原因で、任意の製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、カス部分(15)と、に分離できない箇所が顕著となる。この結果、カス部分(15)を除去する際に、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)も同時に除去してしまうことになる。
このため、ガラス微小球体(1)が表面に露出した原反(2)を任意の製品形状(12)に打ち抜く際に生じるガラス微小球体(1)の脱落を防止することが要望視されている。
なお、図3(b)は、図3(a)に示す製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)を『A』又は『B』の方向から見た打抜断面の構成を示したものであり、図3(d)は、図3(c)に示す製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)を『A』又は『B』の方向から見た打抜断面の構成を示したものである。
なお、本発明より先に出願された技術文献として、シート材の幅全体に対して間隔を置いてそれぞれ配置された少なくとも1つの工具を周囲上に取付けたホイールを回転させ、セル状再帰反射材シート材のセルを切断および端封する方法が開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
特表2002−540975号公報
しかしながら、上記特許文献1には、ホイールの周辺上に取付ける工具に設けられる突起部の形状を、工具あるいはシート材に対する摩擦を最小限に抑える形状にすることが好ましいことが示唆されているが、その形状については、突起部に丸みを付けることで摩擦を最小限に抑えることのみが示唆されているだけであり、その他の形状については何ら言及されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ガラス微小球体を有する原反を任意の製品形状に打ち抜く際に、ガラス微小球体の脱落を防止することを可能とする打抜刃打抜方法及び製造方法を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかる打抜刃は
ガラス微小球体を有する原反を製品形状に打ち抜く打抜刃であって、
前記打抜刃は、
前記製品形状に打ち抜くための外側斜面と、内側斜面と、からなり、
前記外側斜面は、前記製品形状に打ち抜かれる原反と接触しない斜面であり、
前記内側斜面は、前記製品形状に打ち抜かれる原反と接触する斜面であり、
前記外側斜面と水平面とのなす傾斜角は、前記内側斜面と水平面とのなす傾斜角よりも緩やかな角度からなる、ことを特徴とする。
本発明にかかる打抜方法は、
ガラス微小球体を有する原反を、上記記載の打抜刃を用いて製品形状に打ち抜く打抜方法であって、
前記原反を製品形状に打ち抜く際に前記打抜刃の外側と接触する前記ガラス微小球体を、前記打抜刃を用いて製品形状に打ち抜くことを特徴とする。
本発明にかかる製造方法は、
ガラス微小球体を有する再帰反射材の製造方法であって、
ガラス微小球体を有する原反を、上記記載の打抜刃を用いて製品形状に打ち抜き、前記原反を、前記製品形状に打ち抜いた部分と、前記製品形状に打ち抜いた部分以外のカス部分と、に分離し、前記カス部分を除去し、前記製品形状に打ち抜いた部分で、ガラス微小球体を有する前記製品形状の再帰反射材を形成することを特徴とする。
本発明によればガラス微小球体の脱落を防止することが可能となる。
(本発明の特徴)
まず、図4(a)と図7とを参照しながら、本実施形態における打抜刃の特徴について説明する。
本実施形態における打抜刃(20)は、図4(a)に示すように、円筒状の鋼鉄の曲面を打ち抜き形状(製品形状)に合わせて刃が形成されるように鉄鋼を削って成形したものであり、図7に示すように、ガラス微小球体(1)を有する原反(2)を製品形状(12)に打ち抜く打抜刃(20)である。
そして、打抜刃(20)の刃先は、図7(c)に示すように、原反(2)を製品形状(12)に打ち抜く際に、打抜刃(20)の外側斜面(201)と接触するガラス微小球体(1)を、製品形状(12)の外側(カス部分(15))『押進方向』に押し進める形状からなることを特徴とするものである。
これにより、図7(c)に示すように、原反(2)を一時的に歪めながら、ガラス微小球体(1)を『打抜部分』よりも外側部分となるカス部分(15)に押し上げたり、埋没させたりすることが可能となり、『打抜部分』に対するガラス微小球体(1)の脱落を防止することが可能となる。
このため、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、カス部分(15)と、に確実に分離し、カス部分(15)のみを除去することが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態における打抜刃及びその打抜刃を用いた打抜方法について説明する。
(第1の実施形態)
まず、図4を参照しながら、本実施形態における打抜刃(20)の形状について説明する。なお、図4(a)は、打抜刃(20)の全体形状を示し、図4(b)は、図4(a)に示す打抜刃(20)のA−A'方向の断面図を示し、図4(c)は、図4(b)に示す打抜刃(20)の一部分の形状を示す図である。
本実施形態における打抜刃(20)は、図4(a)に示すように、円筒状の鋼鉄の曲面を打ち抜き形状(製品形状)に合わせて刃が形成されるように鉄鋼を削って成形したものであり、ガラス微小球体(1)を有する原反(2)を任意の製品形状に打ち抜く打抜刃(20)である。
なお、打抜刃(20)の刃先断面は、図4(a)に示すように、無端状の製品形状に打ち抜くための外側斜面(201)と、内側斜面(202)と、を有して構成される。
外側斜面(201)は、図4(b)に示すように、『製品形状に打ち抜かれる原反部分』と接触せず、『製品形状に打ち抜かれる原反部分』以外の『カス部分』と接触する斜面である。
また、内側斜面(202)は、図4(b)に示すように、『製品形状に打ち抜かれる原反部分』と接触する斜面である。
なお、外側斜面(201)と水平面とのなす傾斜角(θβ)は、内側斜面(202)と水平面とのなす傾斜角(θα)よりも緩やかな角度(θβ<θα)となる形状にて構成される。
これにより、図4(c)に示すように、原反(2)を『打抜方向』に打ち抜く際に、打抜刃(20)の外側斜面(201)と接触することになるガラス微小球体(1)を、原反(2)を一時的に歪めながら、打抜刃(20)の外側斜面(201)に沿って外側『押進方向』に押し進めることになる。
なお、打抜刃(20)の外側斜面(201)と水平面とのなす傾斜角(θβ)は、50°〜60°の範囲の角度であることが好ましく、53°〜57°の範囲の角度であることがより好ましい。
次に、図5を参照しながら、打抜刃(20)の外側斜面(201)と水平面とのなす傾斜角(θβ)と、ガラス微小球体(1)の押進量:Δdと、の関係について説明する。なお、図4(b)、図5では、外側斜面(201)と水平面とのなす傾斜角(θβ)と、内側斜面(202)と水平面とのなす傾斜角(θα)と、を説明するために便宜上、『打抜方向』に対して直角となる面を『水平面』として定義している。
図5には、打抜刃(20)の外側斜面(201)と水平面とのなす傾斜角(θβ)が、65°、60°、55°、50°の場合の打抜刃(20)の形状が示されている。
なお、ガラス微小球体(1)の押進量:Δdは、傾斜角(θβ)が小さい程大きくなることから、図5に示す4つの打抜刃(20)の形状では、傾斜角(θβ)が65°の場合の押進量:Δd1が最も少なく、傾斜角(θβ)が50°の場合の押進量:Δd4が最も多くなる。
このため、傾斜角(θβ)が小さいほうが、打抜刃(20)の外側斜面(201)に沿ってガラス微小球体(1)を外側『押進方向』に推し進めることになる。
また、打抜刃(20)の原反(2)に対する剪断力:gは、図4に示す4つの打抜刃(20)の形状では、傾斜角(θβ)が65°の場合の剪断力:g1が最も強くなり、傾斜角(θβ)が50°の場合の剪断力:g4が最も弱くなる。
このため、実用的な範囲を実験により測定した結果、打抜刃(20)の外側斜面(201)と水平面とのなす傾斜角(θβ)に対する、ガラス微小球体(1)の押進量:Δdと、打抜刃(20)の原反(2)に対する剪断力:gと、を考慮し、打抜刃(20)の外側斜面(201)と水平面とのなす傾斜角(θβ)は、50°〜60°の範囲の角度であることが好ましく、53°〜57°の範囲の角度であることがより好ましいことが判明した。
次に、図6、図7を参照しながら、図4(a)に示す打抜刃(20)を用いた打抜方法について説明する。なお、以下に説明する打抜方法は、図7に示すように、基材(4)を、剥離紙(41)と、粘着層(42)と、を少なくとも有して構成し、基材(4)を構成する剥離紙(41)を打ち抜かないように、粘着層(42)までの層構成(1、3、42)を打ち抜く場合の打抜方法について説明する。
なお、図6は、本実施形態における打抜方法を行うための打抜装置の構成を示す図であり、図6(a)は、打抜装置の構成を示す斜視図であり、図6(b)は、打抜装置の構成を示す断面図である。図7は、本実施形態における打抜方法における打抜工程を説明するための図である。
本実施形態における打抜装置は、図6に示すように、図4(a)に示す打抜刃(20)を搭載したロータリー刃(31)と、アンビルローラ(32)と、分離ローラ(33)と、を有して構成される。
ロータリー刃(31)は、原反(2)を製品形状(12)に打ち抜き、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、その製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)以外のカス部分(15)と、に分離するものである。
アンビルローラ(32)は、原反(2)を搬送支持するものである。分離ローラ(33)は、原反(2)からカス部分(15)のみを除去するものである。
まず、図6を参照しながら、本実施形態における打抜方法について説明する。
本実施形態における打抜方法は、アンビルローラ(32)とロータリー刃(31)との間に原反(2)を挿入し、アンビルローラ(32)とロータリー刃(31)とにより原反(2)を挟持して回転させ、原反(2)を製品形状に打ち抜く(打抜工程:ステップS1)。
これにより、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、その製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)以外のカス部分(15)と、に分離することになる。
次に、分離ローラ(33)によりカス部分(15)のみを除去し(除去工程:ステップS2)、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)のみを残し、ガラス微小球体(1)を有する製品形状(12)の再帰反射材を形成する。
次に、図7を参照しながら、図6における打抜工程について詳細に説明する。
本実施形態における打抜工程は、図7(a)に示すように、アンビルローラ(32)と、ロータリー刃(31)と、により原反(2)を挟持し、図7(b)に示すように、ロータリー刃(31)に設けられた一方の打抜刃(20)により、原反(2)を打ち抜くことになる。
この時、打抜刃(20)は、図7(b)に示すように、原反(2)を一時的に歪めながら、打抜刃(20)の外側斜面(201)と接触することになるガラス微小球体(1)を打抜刃(20)の外側『押進方向』に押し進めることになる。
これにより、図7(c)に示すように、ガラス微小球体(1)を『打抜部分』よりも外側部分となるカス部分(15)に押し上げたり、埋没させたりすることが可能となり、『打抜部分』に対するガラス微小球体(1)の脱落を防止することが可能となる。
次に、図7(c)に示すように、ロータリー刃(31)に設けられたもう一方の打抜刃(20)により再び原反(2)を打ち抜き、原反(2)を製品形状(12)に打ち抜くことになる。
この時、打抜刃(20)は、図7(c)に示すように、原反(2)を一時的に歪めながら、打抜刃(20)の外側斜面(201)と接触することになるガラス微小球体(1)を打抜刃(20)の外側『押進方向』に押し進めることになる。
これにより、図7(d)に示すように、ガラス微小球体(1)を『打抜部分』よりも外側部分となるカス部分(15)に押し上げたり、埋没させたりすることが可能となり、『打抜部分』に対するガラス微小球体(1)の脱落を防止することが可能となる。
以上の工程により、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、カス部分(15)と、に確実に分離することが可能となり、カス部分(15)のみを除去することが可能となる。
このように、本実施形態における打抜方法は、アンビルローラ(32)と、ロータリー刃(31)と、で原反(2)を挟持し回転させ、ロータリー刃(31)に設けられた打抜刃(20)により、ガラス微小球体(1)を打抜刃(20)の外側に押進させるように原反(2)を任意の製品形状(12)に打ち抜くことで、ガラス微小球体(1)を『打抜部分』に押し込んでしまうのではなく、ガラス微小球体(1)を、『打抜部分』よりも外側部分となるカス部分(15)に押し上げたり、埋没させたりし、『打抜部分』に対するガラス微小球体(1)の脱落を防止させることが可能となる。
このため、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、カス部分(15)と、に確実に分離することが可能となり、カス部分(15)のみを除去することが可能となる。
特に、図7に示すように、基材(4)を、剥離紙(41)と、粘着層(42)と、を少なくとも有して構成し、基材(4)を構成する剥離紙(41)を打ち抜かないように、粘着層(42)までの層構成(1、3、42)を任意の製品形状に打ち抜く場合でも、上述した本実施形態の打抜刃(20)を用いて、ガラス微小球体(1)を打抜刃(20)の外側に押進させるように原反(2)を任意の製品形状(12)に打ち抜くことで、ガラス微小球体(1)を、『打抜部分』よりも外側部分となるカス部分(15)に押し上げたり、埋没させたりし、粘着層(42)に対する脱落したガラス微小球体(1)の付着を低減することになるため、任意の製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、カス部分(15)と、に分離し、カス部分(15)のみを確実に除去することが可能となる。
また、ロータリー刃(31)に設けられた打抜刃(20)により、ガラス微小球体(1)を打抜刃(20)の外側に押進させるように原反(2)を任意の製品形状(12)に打ち抜くことで、原反(2)に対する負荷を低減しつつ、製品形状(12)に打ち抜いた部分(14)と、カス部分(15)と、に分離することが可能となる。
なお、本実施形態の打抜刃(20)をトムソン刃に適用することも可能であるが、トムソン刃は、上下(打抜方向)に対する力が強く、ガラス微小球体(1)が逃げにくい構造となっている。これに対し、本実施形態の打抜刃(20)をロータリー刃(31)に適用すると、押進力を効果的に高め、ガラス微小球体(1)が逃げやすい構造となっている。また、ロータリー刃(31)は、トムソン刃のように継ぎ目がないため、トムソン刃に比べて耐久性があり、打ち抜きに適した構造となっている。このため、本実施形態の打抜刃(20)をロータリー刃(31)に適用することが好ましい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態における打抜刃(20)の刃先は、図8に示すように、原反(2)を製品形状に打ち抜く際に生ずる摩擦を緩和させる摩擦緩和材(40)で被覆されてなることを特徴とする。
これにより、打抜刃(20)を用いて原反(2)を打ち抜く際の摩擦を緩和させ、打抜刃(20)に接触するガラス微小球体(1)を打抜刃(20)の外側に効率良く押進させることが可能となり、『打抜部分』に対するガラス微小球体(1)の脱落の防止を向上させ、安定した打抜工程を行うことが可能となる。以下、図8を参照しながら、第2の実施形態における打抜刃(20)の形状について説明する。
第2の実施形態における打抜刃(20)は、図8に示すように、原反(2)を製品形状に打ち抜く際に生ずる摩擦を緩和させる摩擦緩和材(40)を打抜刃(20)の刃先に設けたことを特徴とする。なお、摩擦緩和材(40)としては、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂などの摩擦係数を下げる樹脂が適用可能である。
このように、第2の実施形態における打抜刃(20)は、打抜刃(20)の表面に摩擦係数を緩和させる摩擦緩和材(40)を設けることで、打抜工程時に打抜刃(20)に接触するガラス微小球体(1)を打抜刃(20)の外側に効率良く押進させることが可能となるため、『打抜部分』に対するガラス微小球体(1)の脱落の防止を向上させ、安定した打抜工程を行うことが可能となり、品質の高い再帰反射材を安価に製造することが可能となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述する実施形態では、本実施形態の打抜刃(20)をロータリー刃(31)に適用した場合について説明したが、本実施形態の打抜刃(20)をトムソン刃に適用することも可能である。
また、上述する実施形態では、無端状の製品形状に打ち抜くように打抜刃(20)を成形したが、製品形状の形状は、特に限定せず、あらゆる形状の製品形状に打ち抜くように打抜刃(20)を成形することが可能である。
本発明は、ガラス微小球体を有する原反を製品形状に打ち抜く際に適用可能である。
トムソン刃(10)の構成を示す図であり、(a)は、トムソン刃(10)を基板(11)上に設けた状態を示す斜視図であり、(b)は、その断面図である。 図1に示すトムソン刃(10)を用いて原反(2)を打ち抜く際の打抜工程を説明するための図である。 図2に示す打抜工程により原反(2)を打ち抜いた際の原反(2)の状態を示す図である。 本実施形態における打抜刃(20)の形状を示す図であり、(a)は、打抜刃(20)の全体形状を示し、(b)は、(a)に示す打抜刃(20)のA−A'方向の断面図を示し、(c)は、(b)に示す打抜刃(20)の一部分の形状を示す図である。 打抜刃(20)の外側斜面(201)の原反(2)に対する傾斜角(θβ)と、ガラス微小球体(1)の流入量:Δdと、の相関を示す図である。 本実施形態における打抜方法を行うための打抜装置の構成を示す図であり、(a)は、打抜装置の構成を示す斜視図であり、(b)は、その断面図である。 本実施形態における打抜工程を説明するための図である。 第2の実施形態における打抜刃(20)の構成を示す図である。
符号の説明
1 ガラス微小球体
2 原反
3 保持層
4 基材
10 トムソン刃
11 基板
12 製品形状
13 定盤
14 製品形状(12)に打ち抜いた部分
15 カス部分
20 打抜刃
201 打抜刃(20)の外側斜面
202 打抜刃(20)の内側斜面
31 ロータリー刃
32 アンビルローラ
33 分離ローラ
40 摩擦緩和材
41 剥離紙
42 粘着層

Claims (8)

  1. ガラス微小球体を有する原反を製品形状に打ち抜く打抜刃であって、
    前記打抜刃は、
    前記製品形状に打ち抜くための外側斜面と、内側斜面と、からなり、
    前記外側斜面は、前記製品形状に打ち抜かれる原反と接触しない斜面であり、
    前記内側斜面は、前記製品形状に打ち抜かれる原反と接触する斜面であり、
    前記外側斜面と水平面とのなす傾斜角は、前記内側斜面と水平面とのなす傾斜角よりも緩やかな角度からなる、ことを特徴とする打抜刃。
  2. 前記外側斜面と水平面とのなす傾斜角は、53°〜57°の範囲の角度であることを特徴とする請求項記載の打抜刃。
  3. 前記打抜刃の刃先は、前記原反を製品形状に打ち抜く際に生ずる摩擦を緩和させる摩擦緩和材で被覆されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の打抜刃。
  4. 前記製品形状は、無端状の製品形状であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の打抜刃。
  5. 前記打抜刃は、ロータリー刃であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の打抜刃。
  6. ガラス微小球体を有する原反を、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の打抜刃を用いて製品形状に打ち抜く打抜方法であって、
    前記原反を製品形状に打ち抜く際に前記打抜刃の外側と接触する前記ガラス微小球体を、前記打抜刃を用いて製品形状に打ち抜くことを特徴とする打抜方法。
  7. 前記原反を搬送支持する支持部と、前記打抜刃と、の間に前記原反を挿入し、前記支持部と前記打抜刃とで前記原反を挟持し、前記原反を製品形状に打ち抜くことを特徴とする請求項記載の打抜方法。
  8. ガラス微小球体を有する再帰反射材の製造方法であって、
    ガラス微小球体を有する原反を、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の打抜刃を用いて製品形状に打ち抜き、前記原反を、前記製品形状に打ち抜いた部分と、前記製品形状に打ち抜いた部分以外のカス部分と、に分離し、前記カス部分を除去し、前記製品形状に打ち抜いた部分で、ガラス微小球体を有する前記製品形状の再帰反射材を形成することを特徴とする製造方法。
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