JP5105506B2 - 容器検査方法及び容器検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料などを充填する容器の検査方法及び検査装置に関する。
ジュースや牛乳などの液体食品などを充填したいくつかの容器においては、所定の折り目線を有するウェブ状包装積層材料をチューブ状に成形し、チューブの縦線方向に縦シールし、チューブ状包装材料内に食品を充填し、所定間隔毎に横断方向の横シールにより密封し、横シール帯域中間で切断して枕状予備成形体を得、折り目線に沿って折り畳むことにより形成された横シール帯域を含むフラップ及びフィンを容器頂壁、容器側壁及び容器底面に接合し、最終形状の容器を得る。
紙製容器の充填包装機の一例の概要を、図5に示す。この例に示す充填機では、内外層に熱可塑性材料層を有しロール状に巻かれた紙含有包装材料ウェブ1を巻き出し、ローラにより充填機内を搬送し、シーリングテープ(図示せず)をシーリングテープアプリケータ(図示せず)により、包装材料ウェブの一端に接合し、包装材料ウェブを滅菌剤槽4内に通過させて滅菌し、エアーナイフ(図示せず)により滅菌剤を除去し、無菌室(図示せず)に入れ、成形ローラ6によりチューブ状に成形し、そのチューブ2内に充填パイプ7から液体食品5を充填する。
次いで、縦シールエレメント8によりチューブの両縁部に縦シール部9を形成し、このチューブ2を包装容器1個分に相当する長さ分だけ下方に送りながら、横シール装置10により挟持し、横断方向に横シールして2本の横シール帯域11を形成し、同時に枕状予備成形体12に連続的に成形し、繋がった枕状予備成形体の横シール帯域の中間を、フィン部分を残して、ナイフなどにより切断して個々の枕状予備成形体12に切り離し、最終成形装置において切り離された枕状予備成形体の上下のフラップを折り曲げて最終形態の包装充填容器14に成形する。
包装充填容器14は、ベルトコンベアなどの搬送手段によって、連続的に並進されて搬送され、ストローを容器壁に貼着するストローアプリケータ等を経て、一定数量ごとに梱包される。
枕状予備成形体13が、最終成形装置で折り畳まれる態様を図4に示す。枕状予備成形体13は、縦シール部分26及び上下2本の横シール帯域23で密封され、折り目線によって区分された側壁22を有する。(図4(A)参照)
図4(B)に示すように、折り目線に沿って、枕状予備成形体の本体部分が直方体形状に成形され、稜辺端部には、横シール帯域のフィン23とフラップ24とが器壁から直立するように形成される。横シール帯域のフィン23は、底面20と頂面21とから直立し、フラップ24は、稜辺25を介して容器壁に一体的に連通する。
次いで、図4(C)に示すように、横シール帯域のフィン23を底面20(図4においては容器として上下逆さに図示する)と頂面21とに折り畳んだ後、稜辺を中心にフラップを回転して、容器頂部側フラップ24は、側壁22に、容器底部側フラップ24は、底面20に、折り込まれる。
図3(A)に、レンガ型液体食品充填紙製容器の外観斜視図を示す。その容器は、折り込まれた横シール帯域のフィン23、フラップ24、底面と頂壁及び容器側壁を有する。フィン23は縦シール部分26と反対側の容器前壁面22a側に折込まれる。更に、フラップ24は稜辺を介して側壁に折り込まれる。
液体食品容器は、充填包装機から連続的に製品化され、検査員の目視によって外観が検査される。更に、機械の操作員によって定期的に抜き取られ、種々の項目について品質検査される。(例えば、特許文献1及び2参照)
特開2004−123184号公報 特開2002−307575号公報
しかしながら、連続的に搬送される容器及び定期的な抜き取った容器を、作業員による手作業で行われると、作業員の個人差により、同じ作業員であってもなお、差異が現れ、検査結果を不確かなものにする。正確な検査結果が望まれている。
外観検査において、容器のフラップ部分及びフィン部分に不都合がある場合、検査員の目視による検査では、見落とされる恐れが強い。
本発明は、上記の必要性、切望に応えるものであり、容器を正確に品質検査することができる容器検査方法及び容器検査装置を提供することを目的とする。
本発明の容器検査方法は、アルミニウム箔が積層され、所定の折り目線を有するウェブ状積層包装材料が筒状に成形され、包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、筒状包装材料内に食品等の内容物が充填され、所定間隔毎に包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、横シール帯域中間で切断されて枕状予備成形体が得られ、折り目線に沿って折り畳むことにより形成されたフラップ及びフィンが容器頂壁、容器側壁及容器底面に接合されて得られた容器について、容器を検査する方法であって、
容器を搬送手段で連続的に並進させて搬送するステップと、所定の方向に搬送される容器の頂壁に近接するように、電磁誘導を利用した高周波発振型近接センサである距離センサを所定位置に配設するステップと、容器頂壁に接合されたフィン及その近傍に向けて容器の頂壁との距離を距離センサで計測するステップと、計測した該距離によって、該容器頂壁の該フィン及びその近傍の凹凸パターンを計測して該容器の折込まれた該フィンの良否を判定手段で判定するステップと、を含むことを特徴とする。
この発明の容器検査方法の好ましい態様において、判定するステップからの出力に基づいて、得られた容器から、排出手段によって不良品を排出するステップを更に含む。
この発明の容器検査方法の好ましい態様において、判定するステップが、計測するステップで計測した頂壁との距離計測値を計測記録部に記憶する記憶処理ステップと、距離測定値を比較可能な比較距離値に変換処理部で変換処理するステップと、距離基準値を基準記録部に保存する保存処理ステップと、比較距離値と距離基準値と比較して容器の良否を判定処理部で判定する判定処理ステップと、判定処理ステップの良否判断に基づき搬送手段から不良品の排出を指示する排出指示ステップと、含む。
本発明の容器検査装置は、アルミニウム箔が積層され、所定の折り目線を有するウェブ状積層包装材料が筒状に成形され、包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、筒状包装材料内に食品が充填され、所定間隔毎に包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、切断により枕状予備成形体が得られ、折り目線に沿って折り畳むことにより形成されたフラップ及びフィンが容器頂壁、容器側壁及容器底面に接合されて得られた容器の検査装置であって、
容器を連続的に並進させて搬送する搬送手段と、所定の方向に搬送される容器の頂壁に近接するように所定位置に配設され、フィン及その近傍に向けて容器の頂壁との距離を計測する、電磁誘導を利用した高周波発振型近接センサである距離センサと、計測した距離によって、容器頂壁のフィン及びその近傍の凹凸パターンを計測して容器の折込まれたフィンの良否を判定する判定手段と、判定手段からの出力に基づいて、容器から、不良品を排出する排出手段と、を含む。
この発明の好ましい態様において、判定手段が、距離センサで計測した頂壁との距離計測値を記憶する計測記録部と、距離測定値を比較可能な比較距離値に変換処理する変換処理部と、距離基準値を保存する基準記録部と、比較距離値と距離基準値と比較して容器の良否をで判定し、良否判断に基づき搬送手段から不良品の排出を指示する判定処理部と、含む。
この発明による容器検査は、以下の容器を検査する。
この発明によって検査される容器は、アルミニウム箔が積層され、折り目線を有するウェブ状積層包装材料を筒状に成形し、包装材料の両縁部を重ねてオーバーラップを形成し、オーバーラップで縦線方向に縦シールして縦シール帯域を形成し、筒状包装材料内に食品などの内容物を充填し、所定間隔毎に包装材料を横断方向に押圧し、横シールにより密封して横シール帯域を形成し、横シール帯域中間で切断して枕状予備成形体を得、折り目線に沿って折り畳むことにより形成されたフラップ及びフィンを容器頂壁、容器側壁及容器底面に接合して製造される。
この容器は、連続的に製造されることができる。ベルトコンベアなどの搬送手段によって、連続的に並進されて搬送され、ストローを容器壁に貼着するストローアプリケータ等を経て、一定数量ごとに梱包される。
本発明の容器検査の特徴において、容器を搬送手段で連続的に並進させて搬送する。
この発明おいて、容器頂壁のフィン及びその近傍の凹凸パターン/プロフィールを計測/検知してそのパターン/プロフィールから容器の良否を判断する。このような計測/検知を可能にする容器搬送である。この態様では、検出器が容器を一個々バッチで走査するのではなく、容器を一定の姿勢を維持した状態で連続的に並進させて搬送する。
本発明の容器検査の特徴において、所定の方向に搬送される容器の頂壁に近接するように距離センサを所定位置に配設する。
容器を一定の姿勢を維持した状態で並進させて搬送し、容器頂壁のフィン及びその近傍の凹凸パターン/プロフィールを計測/検知するので、被検体の近くで障害物や邪魔物がない近傍に距離センサを固定された位置に配設する。
離センサは、あるいは、変位センサは、物体の高さ、幅や厚みなどの寸法測定に用いられ、また。物体がある位置から他の位置へ移動したときその移動量を測定する変位測定にも利用される。移動量(変位量)を測定する方式として、磁界や光、音波を媒体とした非接触式のものとダイヤルゲージや差動トランスなどの接触式のセンサがある。例えば、検出方式によって、あらゆる材質の測定が可能な距離を離して小さな面積が測定でき光源が半導体レーザやLEDである光学式センサ、透明体の測定が可能であり、色が変わっても測定への影響がない超音波式センサ、透明体(固体)を高精度に測定できる測定ポイントが小さい接触式センサ、渦電流式センサなどである。
この発明おいて、距離センサは、近接センサである。近接センサは、非接触で検出物体が近づいたことを検出するセンサである。動作原理の違いにより、電磁誘導を利用した高周波発振型、磁石を用いた磁気型、静電容量の変化を利用した静電容量型などがある。
この発明の距離センサは、、アルミ箔の金属を検出する電磁誘導を利用した高周波発振型近接センサであり、容器のデザインの明暗、メタライズなどの影響を受けない
本発明の容器検査の特徴において、容器頂壁に接合されたフィン及その近傍に向けて容器の頂壁との距離を距離センサで計測する。
凹凸パターン/プロフィールを計測/検知し、そのパターン/プロフィールに基づいて、容器頂壁に接合されたフィン及その近傍に向けてではあるが、容器の頂壁の一定の領域・帯域について距離測定を行う。
容器の形状、容器頂壁のフィン・フラップの状況に応じてその頂壁の計測の領域・帯域を変更することができる。
本発明の容器検査の特徴において、検出した距離によって容器の良否を判定手段で判定する。
本発明の容器検査において、容器頂壁に所定のフィンが折込まれ所定の凹凸、段差が形成されていて、距離センサで所定の領域・帯域について距離測定を行う。従って、検出した距離値のパターン/プロフィールは正常である場合のパターン/プロフィールと、もし正常でない場合のパターン/プロフィールとがある。この発明において、これらの比較により容器の折込まれたフィンの良否を判定手段で判定する。
この発明の容器検査の好ましい態様において、判定ステップが、計測ステップで計測した頂壁との距離計測値を計測記録部に記憶する記憶処理ステップと、距離測定値を比較可能な比較距離値に変換処理部で変換処理するステップと、距離基準値を基準記録部に保存する保存処理ステップと、比較距離値と距離基準値と比較して容器の良否を判定処理部で判定する判定処理ステップと、判定処理ステップの良否判断に基づき搬送手段から不良品の排出を指示する排出指示ステップと、含む。
上記判定ステップにより、正確にかつ自動的に判定できる。
本発明の容器検査装置において、判定手段からの出力に基づいて、得られた該容器から、排出手段によって不良品を排出する。
連続的に搬送される容器及び定期的な抜き取った容器を検査し、装置で自動的に不良品を排出するので、作業員による手作業を要せず、作業員の個人差、差異がなく、正確な検査結果が可能になる。
この容器検査装置によって、容器を正確に品質検査することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明の容器検査装置例の動作を説明する概念図である。図2は、容器例とそれらに対応する検査装置例による距離値パターン図である。図3は、この発明の容器検査装置が検査する対象の容器例の外観図である。図4は、この発明の容器検査装置で検査する対象の容器例の成形過程を示す斜視図である。図5は、一実施例の容器検査装置を備えた包装充填装置の概略斜視図である。
図5に示されるように、ウェブ状の帯状包装積層材料1は、リールの状態で包装充填装置に収容される。包装積層材料1は、紙基材、及び該紙基材の両面にポリエチレン樹脂が積層された可撓性の積層体から成り、紙基材とフィルムとの間にアルミニウムのバリア層が形成され、包装容器14の表面に相当する部分にあらかじめ外装用の印刷が施される。
繰り出された包装積層材料1は、搬送手段としての送り装置によって連続的に搬送され、ベンディングローラ、ダンパローラ等を経て、シーリングテープ貼着装置(図示せず)に送られ、シーリングテープ貼着装置によって包装積層材料1の一方の縁部に沿ってシーリングテープが貼着される。
包装積層材料が搬送されるに伴って、プレッシャローラ及びカウンタローラが包装積層材料及びシーリングテープを挟んだ状態で押圧されて回転させ、縦シール部の合せ面にシーリングテープシールが接着される。
続いて、包装積層材料1は、必要に応じて、プルタブ貼着装置によってプルタブが貼着されてる。包装積層材料1は、殺菌槽4に送られ、殺菌槽4において過酸化水素等の殺菌液によって殺菌される。包装積層材料1は、エアナイフ(図示せず)に送られ、エアナイフによって乾燥させられた後、無菌室(図示せず)に送られる。そして、包装積層材料1は、成形リング6によって徐々に変形させられて筒状の形状にされる。包装積層材料1は、縦シール装置8によって縦方向にシールされ、充填パイプ7を介して供給された流動性食品5が筒状包装積層材料2内に充填される。
筒状に成形された包装積層材料の両縁部同士を、縦シール装置によってシーリングテープと共に押し当てて縦シールする際、帯状包装積層材料の一の縁部と他方の縁部とを挟んで、一方側に、プレッシャローラを回転自在に配設して圧し、他方に、プレッシャローラによる圧力を受け、それに対向し、押さえ支持するようにカウンタローラを回転自在に配設し、縦シール部9の合せ面がシールされる。
筒状包装積層材料は、ローラによって案内され、横シール装置10に送られ、挟まれて横方向にシールされ横シール部分11が形成され、ナイフなどで切断されて枕状予備成形体12、13が形成される。
図4(A)に示すように、枕状予備成形体13は、横シール帯域のフィン23で密封され、折り目線で区分された側壁22を有する。次いで、図4(B)に示すように、折り目線に沿って、枕状予備成形体の本体部分が直方体形状に成形され、稜辺端部には、横シール帯域のフィン23とフラップ24とが器壁から直立するように形成される。最後に、図4(C)に示すように、横シール帯域のフィン23を底面20と頂面21とに折り畳んだ後、容器頂部側フラップ24は、側壁22に、容器底部側フラップ24は、底面20に、折り込まれる。
枕状予備成形体13は、最終成形装置によって最終の形状に成形され、図3図(A)に示すような流動性食品を収容する包装容器14が完成する。
図5に示す包装充填装置例では、容器検査装置を備える。
包装充填装置から連続的に製造された容器を、容器検査装置の距離センサ30が距離を計測し、判定手段31が、検出した距離によって容器の良否を判定し、判定手段31からの出力に基づいて、容器製造ラインから不良品を排出手段32が排出する。
この発明の検査装置例の動作を説明する概念図の図1、容器例とそれらに対応する検査装置例による距離値パターン図の図2、検査装置が検査する対象の容器例の外観図の図3を参照して、以下に、説明する。
図3(A)に、正常なレンガ型容器例を示す。その容器は、折り込まれた横シール帯域のフィン23及び容器壁を有し、フィン23は、縦シール部分26と反対側の容器前壁面22a側に折込まれる。更に、稜辺を介して折り込まれたフラップ24を備える。
図3(B)に、不良品の容器例を示す。その容器は、フラップ24aは側壁に折り込まれるが、フィン23aが縦シール部分26と同じ側に折込まれている。縦シール部分が重なり、容器壁に大きなストレスを起こさせて漏れの原因を作る恐れがあり、しかも、縦シール部分がかさ張り、容器外観/形状が不細工となる。
図3(C)に、第2の不良品の容器例を示す。その容器は、フラップ24は一方の側壁で正常な方向に折り込まれるが、他方の側壁でのフラップ24aは逆の方向に折込まれている。フィン23が容器頂部21でねじれたようになり、特に、縦シール部分26付近で立ち上がったようになる。
この実施例において、主に上記の3種の容器態様がある。
図1(A)の側面図と図1(B)正面図に示す容器検査装置例は、容器14を連続的に並進させて搬送するコンベヤなどの搬送手段33と、上方にした状態で一定の側面を矢印で示す進行方向に向けて等速で搬送される容器の頂壁21に近接するように所定位置に配設され、フィン23及その近傍に向けて容器の頂壁21との距離を計測する距離センサ30と、検出した距離によって、容器の良否を判定する判定手段31と、判定手段31からの出力に基づいて、容器製造ラインから、不良と判断された容器14aをで矢印で示すようにイジェクターの圧縮空気によりコンベヤ33から直角方向に押し出して、不良品14aを排出する排出手段32と、を含む。
容器例とそれらに対応する検査装置例による距離値パターン図の図2を参照して、判定方法を説明する。
図2(A)に示す容器例(A1)、距離値パターン(A2)は、フィン23が縦シール部分26と反対側の容器前壁面22a側に折込まれる正常な容器(図3(A))を検査するときの動作機能である。
距離センサは、図2(A1)に示す矢印の方向にスキャンし、容器頂壁のフィン23の上方から距離を計測する。時刻t1で容器頂壁の開始端に到達し、時刻t2で中央の縦シール部分26に到達し、更に、時刻t3で容器頂壁の終了端に到達する。パターンの値Dは、距離信号である。縦シール部26の段差(通常の容器では約0.2mm程度)があり、そのために、値Dに少しの変化が見られる。
このようなパターンおいては、距離信号を微分して変化成分dを算出する。通常、容器頂壁は、その表面にうねりがあり、容器それぞれに高さのばらつきなどがある。それらのばらつきは、微分成分では値が小さく、また発現する時刻・箇所が不定あり容易に無視することができる。これに対して、上記縦シール部26の段差による微分成分は、著しく大きくかつ規則的であり容易に判断することができる。
図2(B)に示す容器例の検査装置例の動作は、フィン23が縦シール部分26側に折込まれる不良な容器(図3(B))を検査するときの動作機能である。
距離センサは、図2(B1)に示す矢印の方向に頂壁21をスキャンし、容器頂壁のフィン23に隣接した縦シール部分26の無い帯域の上方から距離を計測する。時刻t1で容器頂壁の開始端に到達し、時刻t2で中央部分の平坦な部分(縦シール部分26が無い部分)に到達し、更に、時刻t3で容器頂壁の終了端に到達する。パターンの値Dは、距離信号である。縦シール部26の段差がないので、値Dに変化が見られる。
このようなパターンおいては、距離信号を微分して変化成分dを算出する。容器頂壁には、その表面にうねり、高さのばらつきなどがあるが、それらの微分成分は値が小さく、また発現する時刻・箇所が不定あり容易に無視することができる。縦シール部の段差による微分成分もない。従って、微分成分のパターンを算出しても平坦なパターンとなり、容易に判断することができる。
図2(C)に示す容器例の検査装置例の動作は、フィン23が頂壁の縦シール部分26で立ち上がった不良な容器(図3(C))を検査するときの動作機能である。
距離センサは、図2(C1)に示す矢印の方向に頂壁21をスキャンし、フラップが開始側の側壁で正常な方向に折り込まれるが、終了側の側壁でのフラップは逆の方向に折込まれ、フィン23が容器頂部21でねじれたようになり、縦シール部分26付近で立ち上がったようになる帯域の上方から距離を計測する。
時刻t1で容器頂壁の開始端に到達し、時刻t2で中央部分(縦シール部分26)フィン23が立ち上がった箇所に到達し、更に、時刻t3で容器頂壁の終了端に到達する。パターンの値Dは、距離信号である。フィン23が立ち上がった箇所で、値Dが絶対値で大きく変化が見られる。
このようなパターンおいては、距離信号を微分して変化成分dを算出するまでもなく、容易に識別できる。容器頂壁には、その表面にうねり、高さのばらつきなどがあるが、発現する時刻・箇所が不定あり容易に無視することができる。
図2(D)に示す容器例の検査装置例の動作は、フィン23が頂壁の縦シール部分26で立ち上がった不良な容器(図3(C))を検査するときの動作機能である。
距離センサは、図2(D1)に示す矢印の方向に頂壁21をスキャンし、フラップが開始側の側壁で逆の方向に折り込まれるが、終了側の側壁でのフラップは正常な方向に折込まれ、フィン23が容器頂部21でねじれたようになり、縦シール部分26付近で立ち上がったようになる帯域の上方から距離を計測する。
時刻t1で容器頂壁の開始端に到達し、時刻t2で中央部分(縦シール部分26)フィン23が立ち上がった箇所に到達し、更に、時刻t3で容器頂壁の終了端に到達する。パターンの値Dは、距離信号である。フィン23が立ち上がった箇所で、値Dが絶対値で大きく変化が見られる。
このようなパターンおいては、距離信号を微分して変化成分dを算出するまでもなく、容易に識別できる。容器頂壁には、その表面にうねり、高さのばらつきなどがあるが、発現する時刻・箇所が不定あり容易に無視することができる。
この容器検査装置例において、判定手段17bからの出力に基づいて、図5に示すように、製造された容器のラインから、排出手段18によって不良品を排出する。
連続的に搬送される容器及び定期的な抜き取った容器を検査し、装置で自動的に不良品を排出するので、作業員による手作業を要せず、作業員の個人差、差異がなく、正確な検査結果が可能になる。
上述に実証されるように、本発明の容器検査装置・方法は、容器を正確に品質検査することができる。
なお、本発明は該実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
この発明の方法/装置によって、牛乳、ジュース、ミネラルウォーターなどの飲料、流動食品などの包装容器を製造することができる。
この発明の容器検査装置例の動作を説明する概念図である。 この発明の容器例とそれらに対応する検査装置例による距離値パターン図である。 この発明の容器検査装置が検査する対象の容器例の外観図である。 この発明の容器検査装置で検査する対象の容器例の成形過程を示す斜視図である。 一実施例の容器検査装置を備えた包装充填装置の概略斜視図である。
14 容器
30 距離センサ
31 判定手段
32 排出手段
33 搬送手段
23 フィン

Claims (5)

  1. アルミニウム箔が積層され、所定の折り目線を有するウェブ状積層包装材料が筒状に成形され、該包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、該オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、該筒状包装材料内に内容物が充填され、所定間隔毎に該包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、横シール帯域中間で切断されて枕状予備成形体が得られ、該折り目線に沿って折り畳むことにより形成されたフラップ及びフィンが容器頂壁、容器側壁及容器底面に接合されて得られた容器について、該容器を検査する方法であって、
    該容器を搬送手段で連続的に並進させて搬送するステップと、
    所定の方向に搬送される該容器の頂壁に近接するように、電磁誘導を利用した高周波発振型近接センサである距離センサを所定位置に配設するステップと、
    容器頂壁に接合された該フィン及その近傍に向けて容器の頂壁との距離を該距離センサで計測するステップと、
    計測した該距離によって、該容器頂壁の該フィン及びその近傍の凹凸パターンを計測して該容器の折込まれた該フィンの良否を判定手段で判定するステップと、
    を含む容器検査方法。
  2. 判定する該ステップからの出力に基づいて、該容器から、排出手段によって不良品を排出するステップを更に含む、請求項1記載の容器検査方法。
  3. 判定する該ステップが、計測する該ステップで計測した頂壁との距離計測値を計測記録部に記憶する記憶処理ステップと、
    該距離測定値を比較可能な比較距離値に変換処理部で変換処理するステップと、
    距離基準値を基準記録部に保存する保存処理ステップと、
    該比較距離値と該距離基準値と比較して容器の良否を判定処理部で判定する判定処理ステップと、
    該判定処理ステップの良否判断に基づき該搬送手段から不良品の排出を指示する排出指示ステップと、
    含む、請求項2記載の容器検査方法。
  4. アルミニウム箔が積層され、所定の折り目線を有するウェブ状積層包装材料が筒状に成形され、該包装材料の両縁部が重ねられてオーバーラップが形成され、該オーバーラップで縦線方向に縦シールされて縦シール帯域が形成され、該筒状包装材料内に内容物が充填され、所定間隔毎に該包装材料が横断方向に押圧され、横シールにより密封されて横シール帯域が形成され、切断により枕状予備成形体が得られ、該折り目線に沿って折り畳むことにより形成されたフラップ及びフィンが容器頂壁、容器側壁及容器底面に接合されて得られた容器の検査装置であって、
    該容器を連続的に並進させて搬送する搬送手段と、
    所定の方向に搬送される該容器の頂壁に近接するように所定位置に配設され、該フィン及その近傍に向けて容器の頂壁との距離を計測する、電磁誘導を利用した高周波発振型近接センサである距離センサと、
    計測した該距離によって、該容器頂壁の該フィン及びその近傍の凹凸パターンを計測して該容器の折込まれた該フィンの良否を判定する判定手段と、
    該判定手段からの出力に基づいて、該容器から、不良品を排出する排出手段と、
    を含む容器検査装置。
  5. 該判定手段が、該距離センサで計測した頂壁との距離計測値を記憶する計測記録部と、
    該距離測定値を比較可能な比較距離値に変換処理する変換処理部と、
    距離基準値を保存する基準記録部と、
    該比較距離値と該距離基準値と比較して容器の良否をで判定し、良否判断に基づき該搬送手段から不良品の排出を指示する判定処理部と、
    含む、請求項4記載の容器検査装置。
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