JP5105086B2 - フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクブランク - Google Patents
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請求項1:
基板上に、珪素と窒素と酸素とを含む光機能性膜を備えるフォトマスクブランクを製造する方法であって、
露光光に対して透明な基板上に、珪素と窒素と酸素とを含み、該酸素の含有量が7at%以上30at%以下である光機能性膜を、酸素含有ガスを含む雰囲気中でスパッタ成膜し、
スパッタ成膜後、得られた光機能性膜を、該光機能性膜上に他の膜が積層されていない状態で、酸素ガスを5容量%以上100容量%未満で含む酸素ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で、250℃以上の温度で5時間以上熱処理することを特徴とするフォトマスクブランクの製造方法。
請求項2:
上記光機能性膜が更に金属を含むことを特徴とする請求項1記載のフォトマスクブランクの製造方法。
請求項3:
上記光機能性膜が位相シフト膜であることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトマスクブランクの製造方法。
請求項4:
上記熱処理後に、上記熱処理された位相シフト膜上に、更に、遷移金属と、酸素、窒素及び炭素から選ばれる少なくとも1種とを含み、珪素を含まない他の膜を成膜することを特徴とする請求項3記載のフォトマスクブランクの製造方法。
請求項5:
上記他の膜が遮光膜又は反射防止膜であることを特徴とする請求項4記載のフォトマスクブランクの製造方法。
請求項6:
フォトマスクブランク用6025石英基板上に、金属と珪素と窒素と酸素とを含み、膜厚が50〜150nmの位相シフト膜を備えるフォトマスクブランクであって、
上記位相シフト膜を、該位相シフト膜が基板上に成膜され、かつ上記位相シフト膜上に他の膜が積層されていない状態で、90℃の純水100mLに120分間浸漬処理したとき、処理後の液に含まれる上記位相シフト膜から純水に溶出した成分由来のアンモニウムイオンの量が10000ng以下であることを特徴とするフォトマスクブランク。
本発明のフォトマスクブランクは、基板上に、珪素と窒素と酸素とを含む光機能性膜を備えるフォトマスクブランクであり、図1に示されるように、石英等の露光光が透過する透明基板1上に、スパッタ装置を用いたスパッタリングなどによって光機能性膜2を、少なくとも1層(図1では1層のものを示した)成膜したものである。
6025石英基板上に、カソードを2つ有するスパッタ装置にて、カソードとして片方にモリブデンシリサイド(MoSi)ターゲット、他方にシリコン(Si)ターゲットを用い、導入するガスをAr:5sccm、N2:50sccm、O2:4sccmの条件として位相シフト膜を成膜した。この位相シフト膜は、193nmでの位相差が157度、透過率が17%、膜厚が795Å(79.5nm)であり、酸素含有量は27at%であった。次に、基板上に成膜した位相シフト膜に対して、大気雰囲気中で、300℃、6時間の熱処理を行い、位相シフトマスクブランクを得た。熱処理後の位相シフト膜中の酸素含有量は27at%であった。
6025石英基板上に、カソードを2つ有するスパッタ装置にて、カソードとして片方にモリブデンシリサイド(MoSi)ターゲット、他方にシリコン(Si)ターゲットを用い、導入するガスをAr:5sccm、N2:50sccm、O2:1.3〜3.0sccm(段階的に変化)の条件として位相シフト膜を成膜した。この位相シフト膜は、193nmでの位相差が176度、透過率が4.9%、膜厚が750Å(75nm)であり、酸素含有量は7〜15at%であった。次に、基板上に成膜した位相シフト膜に対して、大気雰囲気中で、300℃、6時間の熱処理を行い、位相シフトマスクブランクを得た。熱処理後の位相シフト膜中の酸素含有量は7〜15at%であった。
実施例1,2と同様の方法で作製した位相シフトマスクブランクの上に、更に、Crターゲットを用い、導入するガスをAr:8〜20sccm、N2:1〜30sccm、O2:1〜20sccm(段階的に変化)の条件として、熱処理後の位相シフト膜上に、更にCrON遮光膜(膜厚460Å(46nm))を形成した位相シフトマスクブランクを得た。
6025石英基板上に、カソードを2つ有するスパッタ装置にて、カソードとして片方にモリブデンシリサイド(MoSi)ターゲット、他方にシリコン(Si)ターゲットを用い、導入するガスをAr:5sccm、N2:50sccmの条件として位相シフト膜を成膜した。この位相シフト膜は、193nmでの位相差が178度、透過率が6%、膜厚が680Å(68nm)であり、酸素含有量は0at%であった。次に、基板上に成膜した位相シフト膜に対して、大気雰囲気中で、300℃、6時間の熱処理を行い、位相シフトマスクブランクを得た。熱処理後の位相シフト膜中の酸素含有量は0at%であった。
6025石英基板上に、カソードを2つ有するスパッタ装置にて、カソードとして片方にモリブデンシリサイド(MoSi)ターゲット、他方にシリコン(Si)ターゲットを用い、導入するガスをAr:5sccm、N2:40sccmの条件として位相シフト膜を成膜した。この位相シフト膜は、193nmでの位相差が190度、透過率が5%、膜厚が710Å(71nm)であり、酸素含有量は0at%であった。次に、基板上に成膜した位相シフト膜に対して、大気雰囲気中で、300℃、6時間の熱処理を行い、位相シフトマスクブランクを得た。熱処理後の位相シフト膜中の酸素含有量は0at%であった。
2 光機能性膜
Claims (6)
- 基板上に、珪素と窒素と酸素とを含む光機能性膜を備えるフォトマスクブランクを製造する方法であって、
露光光に対して透明な基板上に、珪素と窒素と酸素とを含み、該酸素の含有量が7at%以上30at%以下である光機能性膜を、酸素含有ガスを含む雰囲気中でスパッタ成膜し、
スパッタ成膜後、得られた光機能性膜を、該光機能性膜上に他の膜が積層されていない状態で、酸素ガスを5容量%以上100容量%未満で含む酸素ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で、250℃以上の温度で5時間以上熱処理することを特徴とするフォトマスクブランクの製造方法。 - 上記光機能性膜が更に金属を含むことを特徴とする請求項1記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 上記光機能性膜が位相シフト膜であることを特徴とする請求項1又は2記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 上記熱処理後に、上記熱処理された位相シフト膜上に、更に、遷移金属と、酸素、窒素及び炭素から選ばれる少なくとも1種とを含み、珪素を含まない他の膜を成膜することを特徴とする請求項3記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 上記他の膜が遮光膜又は反射防止膜であることを特徴とする請求項4記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- フォトマスクブランク用6025石英基板上に、金属と珪素と窒素と酸素とを含み、膜厚が50〜150nmの位相シフト膜を備えるフォトマスクブランクであって、
上記位相シフト膜を、該位相シフト膜が基板上に成膜され、かつ上記位相シフト膜上に他の膜が積層されていない状態で、90℃の純水100mLに120分間浸漬処理したとき、処理後の液に含まれる上記位相シフト膜から純水に溶出した成分由来のアンモニウムイオンの量が10000ng以下であることを特徴とするフォトマスクブランク。
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JP2008163058A JP5105086B2 (ja) | 2008-06-23 | 2008-06-23 | フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクブランク |
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