JP5103991B2 - コンピュータシステム及び該システムに用いられるパケット採取方法、パケット採取プログラム - Google Patents
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Description
(1)パケットの採取、解析を行うには、専用のコネクタを基板上に設けておき、汎用のIOカード(PCIカード等)タイプのプロトコルアナライザとは異なる特殊なアナライザを用いる必要がある等、容易にかつ安価には実現できない。
(2)汎用のIOカードタイプのプロトコルアナライザの使用にあたっては、IOカードスロットに装着する際に、一旦、システム又はジョブを停止する必要があり、このことは、運用者側にとって、運用中のコンピュータシステムに影響を与える。また、障害調査者側にとっては、障害発生時のパケットの解析を行う場合は、運用中のパケットの採取が要求される。要するに、運用者側と障害調査者側にとって、システムを止めることはできない。
また、IOカードタイプのプロトコルアナライザの使用の際には、システムを一旦、停止しなくても使用することができる。
実施の形態
以下、本発明に係るコンピュータシステムの一実施の形態について説明する。本発明は、CPUチップセット(CPU)−IOカード間にプロトコル処理を行うスイッチチップが搭載されたコンピュータシステムにおいて、CPUチップセット側とIOカード側の両方のパケットを同時に採取、解析が可能なコンピュータシステムである。クロスバースイッチによって、通常運用系と解析系の2つのパス(path)にパケットを送出し、通常運用系に影響を与えることなく、スイッチチップのCPU側のPortとIOカード側のPortの両方に流れるパケットを汎用のIOカードタイプのプロトコルアナライザによって解析するためのものである。
伝送路のプロトコルは、例えば、PCI等であり、スイッチチップ421、422はPCIスイッチ等である。スイッチチップ421、422は、CPUチップセット側のPortで受信したパケットをそのまま何も処理を行わないでIOカード側へ送出するモードを有する。また、これらのクロスバースイッチやスイッチチップは、ROMやRAM等の記憶手段に記憶されたプログラムを実行することにより実現する構成となっていてもよい。
まず、パケット601と602を同時に採取、解析する場合の動作について説明する。クロスバースイッチ211、212、411、412を図2のように設定し、スイッチチップ422は、プロトコル処理を行わないモードに設定する。
CPUチップセット111から送出されたパケット(信号)を受信したクロスバースイッチ211は、受信信号をクロスバースイッチ411と412の両方に対して送出する。
クロスバースイッチ411に送出されたパケットは、IOカードスロット431に装着されたプロトコルアナライザにより、パケット601として採取、解析される。
CPUチップセット111からスイッチチップ421へ向かうパケットは、CPUチップセット111→クロスバースイッチ211→クロスバースイッチ412→スイッチチップ422へ伝送されるように設定する。
IOカードスロット431を通過したパケットは、スイッチチップ421が受信する。スイッチチップ421からCPUチップセット111へ向かうパケットは、スイッチチップ421→クロスバースイッチ411→クロスバースイッチ211→クロスバースイッチ212→クロスバースイッチ412→スイッチチップ422へ伝送されるように設定する。スイッチチップ422では、通常はプロトコル処理が行われて、IOカード側にパケットが送られるが、パケット採取時は、クロスバースイッチ412から受け取ったパケットに対して、何も処理を行わないで受信したパケットをそのままIOカード側へ送出するモードに設定する。
運用を止めずにパケットを採取、解析するには、クロスバースイッチ211、212、411、412を図4に示すように設定し、スイッチチップ422は、通常運用モード(プロトコル処理を行うモード)に設定する。
CPUチップセット111からスイッチチップ421間のパケットは、上記の方法(CPUチップセット111→クロスバースイッチ211→クロスバースイッチ412→スイッチチップ422)で運用を止めずに採取、解析が可能である。スイッチチップ421からIOカードスロット431へ向かうパケットの採取、解析する場合には、通常運用系の設定に加えて、以下の設定をクロスバースイッチ211、212、411、412に行う。
CPUチップセット111→クロスバースイッチ211→クロスバースイッチ412→スイッチチップ422へ伝送されるように設定し、スイッチチップ422は通常と同じようにプロトコル処理を行うように設定する。
(1)従来、困難であったCPUチップセット−スイッチチップ間のパケットの採取、解析が可能になるため、CPUチップセット−スイッチチップ間のパケットと、それに対応するスイッチチップ−IOカード間のパケットとの比較を行うことができ、問題の原因究明が容易になる。
(2)通常運用系の運用を停止させることなく、そのパケットを採取、解析することができるため、顧客のコンピュータシステムの障害調査を行う場合には、客先での運用中のコンピュータシステムに基づいたパケットの採取、解析が可能になる。
(3)従来、CPUチップセット−スイッチチップ間のパケットを採取する場合には、予め、パケット採取用の作りこみ(パケット採取用のコネクタ等)や専用の特殊な装置が必要であったが、それらは必要なく、通常運用で使用する装置と同じ装置を用意し、クロスバースイッチの設定を行うことによって、汎用のIOカードタイプのプロトコルアナライザを使用したパケットの採取、解析が可能になる。このことは、開発コストや運用コストを抑えることに加えて、開発過程や運用中に発生した障害等の問題対応を容易にし、問題解決までの時間短縮化にも繋げることができる。
また、上述の実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。
111、131、151 CPUチップセット
161 ホスト筐体内のクロスバースイッチ
201、202 スイッチ筐体
211、212 スイッチ筐体のクロスバースイッチ
301、311、321 BackPlane
401、402,441、442、481、482 IO筐体
411、412、451、452 IO筐体のクロスバースイッチ
421、422、461、462、491、492 スイッチチップ
431、432、472、4a1、4a2 IOカードスロット
601,602、621、641、642 採取、解析対象パケット
611、612、631、632、651、652 採取、解析対象のコピーパケット
Claims (13)
- CPU−IOカード間にスイッチチップを搭載したコンピュータシステムであって、
CPU−前記スイッチチップ間のクロスバースイッチに基づいて、前記CPUから前記IOカードの方向又は前記IOカードから前記CPUの方向に伝送されるパケットを他のIOカード側に分岐させ、任意の位置における前記パケットを前記他のIOカード側から取得することを特徴とするコンピュータシステム。 - 前記スイッチチップにプロトコル処理を行うか否かを設定することを特徴とする請求項1記載のコンピュータシステム。
- 前記スイッチチップにプロトコル処理を行う設定とプロトコル処理を行わない設定とを任意に設定することを特徴とする請求項2記載のコンピュータシステム。
- 前記任意の位置は、CPU−前記スイッチチップ間、前記スイッチチップ−IOカード間、及び前記スイッチチップ−他のスイッチチップ間の内、1つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のコンピュータシステム。
- 前記パケットを前記他のIOカード側に装着されたIOカードタイプのプロトコルアナライザを用いて採取、解析することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載のコンピュータシステム。
- 前記クロスバースイッチは、他のクロスバースイッチ又は他のスイッチチップに分岐させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載のコンピュータシステム。
- CPU−IOカード間にスイッチチップを搭載したコンピュータシステムに利用されるパケット採取方法であって、
CPU−前記スイッチチップ間のクロスバースイッチに基づいて、前記CPUから前記IOカードの方向又は前記IOカードから前記CPUの方向に伝送されるパケットを他のIOカード側に分岐させるステップと、
任意の位置における前記パケットを前記他のIOカード側から取得するステップと、
を有することを特徴とするパケット採取方法。 - 前記スイッチチップにプロトコル処理を行うか否かを設定することを特徴とする請求項7記載のパケット採取方法。
- 前記スイッチチップにプロトコル処理を行う設定とプロトコル処理を行わない設定とを任意に設定することを特徴とする請求項8記載のパケット採取方法。
- 前記任意の位置は、CPU−前記スイッチチップ間、前記スイッチチップ−IOカード間、及び前記スイッチチップ−他のスイッチチップ間の内、1つ以上を含むことを特徴とする請求項7乃至9の何れか一つに記載のパケット採取方法。
- 前記パケットを前記他のIOカード側に装着されたIOカードタイプのプロトコルアナライザを用いて採取、解析するステップを有することを特徴とする請求項7乃至10の何れか一つに記載のパケット採取方法。
- 前記クロスバースイッチは、他のクロスバースイッチ又は他のスイッチチップに分岐させることを特徴とする請求項7乃至11の何れか一つに記載のパケット採取方法。
- 請求項7乃至12の何れか一つに記載のパケット採取方法をコンピュータに実行させるためのパケット採取プログラム。
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