JP5103985B2 - 防眩層用硬化性樹脂組成物、及び防眩フィルム - Google Patents
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Description
この防眩フィルムには、大粒径又は凝集性の粒子を含む樹脂組成物を透明基材の表面に塗工することによって、表面に凹凸形状を有する防眩層を形成するタイプ、前記粒子を含まず、スピノーダル分解により、相分離構造を形成し、硬化性樹脂を硬化させることによって表面に凹凸形状を有する防眩層を形成するタイプ、あるいは層表面に凹凸をもったフィルムをラミネートして凹凸形状を転写することによって、表面に凹凸形状を有する防眩層を形成するタイプなどがある(特許文献1)。
また、防眩性を付与するために従来使用されている透光性微粒子は、含有量の増加によって膜強度の低下を招くため、その含有量には限界がある。したがって、透光性微粒子を用いた場合、更なるハードコート性及び防眩性の向上は期待できない。
上記実情に鑑み、本発明は、高いハードコート性を有する防眩フィルムを形成可能な、防眩層用硬化性樹脂組成物、及び当該防眩層用硬化性樹脂組成物を用いた防眩フィルムを提供することを目的とするものである。
すなわち、本発明は、コアとなる無機粒子の少なくとも表面の一部が有機成分で被覆され、当該有機成分により導入された反応性官能基aを表面に有する反応性無機微粒子Aのなかから選ばれ、前記反応性官能基aとしての反応性官能基a’を有し、且つ、平均粒子径が500nmよりも大きい反応性無機微粒子A>500、及び前記反応性無機微粒子Aの反応性官能基aとの架橋反応性を有する反応性官能基bを有するバインダー成分Bを含み、反応性官能基a及び反応性官能基bが夫々(メタ)アクリロイル基、ビニル基及びアリル基からなる群より選択されるエチレン性二重結合又はエポキシ基であり、系内における硬化反応性も有する硬化性バインダー系を含有する、3μm以上8μm以下の膜厚を有する表面形状調整層を含む2層以上からなる積層構造を有する防眩層用硬化性樹脂を提供する。
化学式(1)
−Q1−C(=Q2)−NH−
(化学式(1)中、Q1は、NH、O(酸素原子)、またはS(硫黄原子)を示し、Q2はO又はSを示す。)
前記防眩層が、凹凸層と当該凹凸層の観察者側に配置された3μm以上8μm以下の膜厚を有する表面形状調整層を含む2層以上からなる積層構造を有し、
当該凹凸層が、前記防眩層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなることが好ましい。
また、当該反応性無機微粒子Aの平均粒子径を500nmよりも大きくすることにより、防眩層に所望の凹凸形状を形成することができる。したがって、当該反応性無機微粒子Aが、従来、凹凸層に防眩性を付与するために含有していた透光性微粒子の役割を兼ね備えるため、当該透光性微粒子が不要となり、防眩フィルムの低コスト化が図れる。
まず、本発明の防眩層用硬化性樹脂組成物について説明する。
本発明の防眩層用硬化性樹脂組成物は、コアとなる無機粒子の少なくとも表面の一部が有機成分で被覆され、当該有機成分により導入された反応性官能基aを表面に有する反応性無機微粒子Aのなかから選ばれ、前記反応性官能基aとしての反応性官能基a’を有し、且つ、平均粒子径が500nmよりも大きい反応性無機微粒子A>500、及び前記反応性無機微粒子Aの反応性官能基aとの架橋反応性を有する反応性官能基bを有するバインダー成分Bを含み、反応性官能基a及び反応性官能基bが夫々(メタ)アクリロイル基、ビニル基及びアリル基からなる群より選択されるエチレン性二重結合又はエポキシ基であり、系内における硬化反応性も有する硬化性バインダー系を含有することを特徴とする、3μm以上8μm以下の膜厚を有する表面形状調整層を含む2層以上からなる積層構造を有する防眩層用硬化性樹脂組成物である。
なお、本明細書中において(メタ)アクリロイルはアクリロイル及びメタクリロイルを表し、(メタ)アクリレートはアクリレート及びメタクリレートを表し、(メタ)アクリルはアクリル及びメタクリルを表す。また、本願明細書中の光には、可視及び非可視領域の波長の電磁波だけでなく、電子線のような粒子線、及び、電磁波と粒子線を総称する放射線又は電離放射線が含まれる。
本発明に用いられる反応性官能基a及び反応性官能基bとしては、特に、硬化膜の硬度を向上させる観点から、重合性不飽和基が好適に用いられ、好ましくは光硬化性不飽和基であり、特に好ましくは電離放射線硬化性不飽和基である。その具体例としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性二重結合及びエポキシ基等が挙げられる。
無機微粒子の表面には通常、無機微粒子内ではこの形態で存在できない基を有する。これら表面の基は通常、相対的に反応しやすい官能基である。例えば金属酸化物の場合には、例えば水酸基及びオキシ基、例えば金属硫化物の場合には、チオール基及びチオ基、又は例えば窒化物の場合には、アミノ基、アミド基及びイミド基を有する。
当該被覆している有機成分の割合は、通常、乾燥粉体を空気中で完全に燃焼させた場合の重量減少%の恒量値として、例えば空気中で室温から通常800℃までの熱重量分析により求めることができる。
なお、単位面積当りの有機成分量は、以下の方法により求めたものである。まず、示差熱重量分析(TGA)により、有機成分重量を無機成分重量で割った値(有機成分重量/無機成分重量)を測定する。次に、無機成分重量と用いた無機微粒子の比重から無機成分全体の体積を計算する。また、被覆前の無機微粒子が真球状であると仮定し、被覆前の無機微粒子の平均粒径から被覆前の無機微粒子1個当りの体積、及び表面積を計算する。次に、無機成分全体の体積を被覆前の無機微粒子1個当たりの体積で割ることにより、反応性無機微粒子Aの個数を求める。更に、有機成分重量を反応性無機微粒子Aの個数で割ることにより、反応性無機微粒子A1個当たりの有機成分量を求める。最後に、反応性無機微粒子A1個当りの有機成分重量を、被覆前の無機微粒子1個当りの表面積で割ることにより、単位面積当たりの有機成分量を求めることができる。
また、反応性無機微粒子Aの平均粒子径は、硬度の観点から20nm以上500nm以下であることが好ましく、更に好ましくは30nm以上250nm以下であり、特に好ましくは30nm以上150nm以下である。反応性無機微粒子Aの粒子径を小さくすることにより、含有量のわりにマトリクス内での架橋点を高めることができるからである。
したがって、反応性無機微粒子Aは、平均粒子径が500nmよりも大きい反応性無機微粒子A>500、及び平均粒子径が20nm以上500nm以下の反応性無機微粒子A20−500の異なる平均粒子径を有する2種類を組み合わせることにより、防眩性及び硬度を更に向上させることができ、より好ましい。
また、透明性を損なうことなく、樹脂のみを用いた場合の復元率を維持しつつ、硬度を著しく向上させる点から、前記反応性無機微粒子Aは粒径分布が狭く、単分散であることが好ましい。
なお、ここでの平均粒子径は、50%平均粒子径であり、例えば、日機装(株)社製Microtrac粒度分析計を用いて求めることができる。
中でも、本発明においては、被覆している有機成分が反応性無機微粒子A中に、被覆前の無機微粒子の単位面積当たり1.00×10−3g/m2以上含まれることが可能で、無機微粒子同士の凝集を抑制し、膜の硬度を向上させる点から、以下の(i)(ii)(iii)の無機微粒子のいずれかを適宜選択して用いることが好ましい。
(i)飽和又は不飽和カルボン酸、当該カルボン酸に対応する酸無水物、酸塩化物、エステル及び酸アミド、アミノ酸、イミン、ニトリル、イソニトリル、エポキシ化合物、アミン、β−ジカルボニル化合物、シラン、及び官能基を有する金属化合物よりなる群から選択される1種以上の分子量500以下の表面修飾化合物の存在下、分散媒としての水及び/又は有機溶媒の中に無機微粒子を分散させることにより得られる、表面に反応性官能基aを有する無機微粒子。
(ii)粒子径500nm以下の無機微粒子を疎水性ビニルモノマー中に分散したモノマーを、親水化された多孔質膜を通して水中に吐出し、無機微粒子が分散したモノマー液滴の水分散体とした後、重合することにより得られる、表面に反応性官能基aを有する無機微粒子。
(iii)当該無機微粒子に導入したい反応性官能基a、下記化学式(1)に示す基、及びシラノール基又は加水分解によってシラノール基を生成する基を含む化合物と、金属酸化物微粒子とを結合することにより得られる、表面に反応性官能基を有する無機微粒子。
化学式(1)
−Q1−C(=Q2)−NH−
(化学式(1)中、Q1は、NH、O(酸素原子)、またはS(硫黄原子)を示し、Q2はO又はSを示す。)
上記(i)の反応性無機微粒子Aを用いる場合には、有機成分含量が少なくても膜強度を向上できるというメリットがある。
例えば、疎水性分子残基としては、不活性化又は反発作用をもたらす、アルキル、アリール、アルカリル、アラルキル又はフッ素含有アルキル基等が挙げられる。親水性基としてはヒドロキシ基、アルコキシ基又はポリエステル基等が挙げられる。
上記表面修飾化合物の上記分子残基中に、上記バインダー成分Bと反応できる反応性官能基aが含まれる場合には、上記表面修飾化合物中に含まれる第1の官能基を無機微粒子表面に反応させることによって、上記(i)の反応性無機微粒子Aの表面に上記バインダー成分Bと反応できる反応性官能基aを導入することが可能である。例えば、第1の官能基のほかに、更に重合性不飽和基を有する表面修飾化合物が、好適なものとして挙げられる。
一方で、上記表面修飾化合物の上記分子残基中に、第2の反応性官能基を含有させ、当該第2の反応性官能基を足掛かりにして、上記(i)の反応性無機微粒子Aの表面に上記バインダー成分Bと反応できる反応性官能基aが導入されても良い。例えば、第2の反応性官能基として水酸基及びオキシ基のような水素結合が可能な基(水素結合形成基)を導入し、当該微粒子表面上に導入された水素結合形成基に、更に別の表面修飾化合物の水素結合形成基が反応することにより、上記バインダー成分Bと反応できる反応性官能基aを導入されることが好ましい。すなわち、表面修飾化合物として、水素結合形成基を有する化合物と、重合性不飽和基などの上記バインダー成分Bと反応できる反応性官能基aと水素結合形成基を有する化合物とを併用して用いることが好適な例として挙げられる。水素結合形成基の具体例としては、水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、グリシジル基、アミド基、といった官能基、もしくはアミド結合を示すものである。ここで、アミド結合とは、−NHC(O)や>NC(O)−を結合単位に含むものを示す旨である。本発明の表面修飾化合物に用いられる水素結合形成基としては、中でもカルボキシル基、水酸基、アミド基が好ましい。
上記(i)の反応性無機微粒子Aに用いられる上記表面修飾化合物は、表面修飾のための反応条件下で好ましくは液体であり、分散媒中で溶解性又は少なくとも乳化可能であるのが好ましい。中でも分散媒中で溶解し、分散媒中で離散した分子又は分子イオンとして一様に分布して存在することが好ましい。
アミノ酸の例としては、β−アラニン、グリシン、バリン、アミノカプロン酸、ロイシン及びイソロイシンが挙げられる。
用いられるシランとしては特に限定されないが、例えば、CH2=CHSi(OOCCH3)3、CH2=CHSiCl3、CH2=CH−Si(OC2H5)3、CH2=CHSi(OC2H5)3、CH2=CH−Si(OC2H4OCH3)3、CH2=CH−CH2−Si(OC2H5)3、CH2=CH−CH2−Si(OC2H5)3、CH2=CH−CH2−Si(OOCCH3)3、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン(GPTS)、γ−グリシジルオキシプロピルジメチルクロロシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(APTS)、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)、N−(2−アミノエチル)−3アミノプロピルトリメトキシシラン、N−[N’−(2’−アミノエチル)−2−アミノエチル]−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ヒドロキシメチルトリメトキシシラン、2−[メトキシ(ポリエチレンオキシ)プロピル]トリメトキシシラン、ビス−(ヒドロキシエチル)−3−アミ之プロピルトリエトキシシラン、N−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノプロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリルオキシプロピルトリエトキシシラン及び3−(メタ)アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
分散媒は、蒸留(任意に減圧下)により容易に除去できる沸点を有することが好ましく、沸点が200℃以下、特に150℃以下の溶媒が好ましい。
上記(ii)の反応性無機微粒子Aを用いる場合には、粒度分布の点から単分散性がより高まり、粗大粒子を含む場合のイレギュラーな性能の発現を抑えられるというメリットがある。
化学式(1)
−Q1−C(=Q2)−NH−
(化学式(1)中、Q1は、NH、O(酸素原子)、またはS(硫黄原子)を示し、Q2はO又はSを示す。)
上記(iii)の反応性無機微粒子Aを用いる場合には、有機成分量が高まり、分散性、および膜強度がより高まるというメリットがある。
上記反応性官能基修飾加水分解性シランにおいて、当該無機微粒子に導入したい反応性官能基aは、上記バインダー成分Bと反応可能なように適宜選択すれば特に限定されない。上述したような重合性不飽和基を導入するのに適している。
[(RaO)mRb 3−mSi−]で示される基としては、例えば、トリメトキシシリル基、トリエトキシシリル基、トリフェノキシシリル基、メチルジメトキシシリル基、ジメチルメトキシシリル基等を挙げることができる。このような基のうち、トリメトキシシリル基又はトリエトキシシリル基等が好ましい。
また、Rdは2価の有機基であり、通常、分子量14から1万、好ましくは、分子量76から500の2価の有機基の中から選ばれる。例えば、ヘキサメチレン、オクタメチレン、ドデカメチレン等の鎖状ポリアルキレン基;シクロヘキシレン、ノルボルニレン等の脂環式又は多環式の2価の有機基;フェニレン、ナフチレン、ビフェニレン、ポリフェニレン等の2価の芳香族基;及びこれらのアルキル基置換体、アリール基置換体を挙げることができる。また、これら2価の有機基は炭素及び水素原子以外の元素を含む原子団を含んでいてもよく、ポリエーテル結合、ポリエステル結合、ポリアミド結合、ポリカーボネート結合、さらには前記化学式(1)に示す基を含むこともできる。
Y’は反応性官能基aを有する1価の有機基を示す。上述のような反応性官能基aそのものであっても良い。例えば反応性官能基aを重合性不飽和基から選択する場合、(メタ)アクリロイル(オキシ)基、ビニル(オキシ)基、プロペニル(オキシ)基、ブタジエニル(オキシ)基、スチリル(オキシ)基、エチニル(オキシ)基、シンナモイル(オキシ)基、マレエート基、(メタ)アクリルアミド基等を挙げることができる。また、nは好ましくは1〜20の正の整数であり、さらに好ましくは1〜10、特に好ましくは1〜5である。
本明細書において、硬化性バインダー系の構成成分とは、バインダー成分Bの他に、必要に応じてバインダー成分B以外の硬化性バインダー成分、ポリマー成分、重合開始剤等の硬化後に後述する凹凸層のマトリクス成分となるものを表す。
本発明に係る防眩層用硬化性樹脂組成物において、バインダー成分Bは、前記反応性無機微粒子Aの反応性官能基aと架橋反応性を有する反応性官能基bを有し、当該反応性官能基aと当該反応性官能基bが架橋結合を形成し、網目構造が形成される。また、当該バインダー成分Bは、充分な架橋性を得るために、当該反応性官能基bを3つ以上有することが好ましい。当該反応性官能基bとしては、重合性不飽和基が好適に用いられ、好ましくは光硬化性不飽和基であり、特に好ましくは電離放射線硬化性不飽和基である。その具体例としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性二重結合及びエポキシ基等が挙げられる。
(メタ)アクリレート系化合物以外の例としては、スチレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能又は多官能単量体、或いはビスフェノール型エポキシ化合物、ノボラック型エポキシ化合物、芳香族ビニルエーテル、脂肪族ビニルエーテル等のオリゴマー又はプレポリマー等のカチオン重合性官能基を有する化合物が挙げられる。
光重合開始剤の具体例としては、ラジカル重合性官能基を有する樹脂系の場合は、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチュウラムモノサルファイド、ベンゾイン類、ベンゾインメチルエーテル、チオキサントン類、プロピオフェノン類、ベンジル類、アシルホスフィンオキシド類、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、等が挙げられ、これらを単独で、又は混合して用いる。1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンは、例えば商品名イルガキュア184(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製)として入手可能である。また、α−アミノアルキルフェノン類としては、例えば商品名イルガキュア907、369として入手可能である。
カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等を単独又は混合物として用いる。
また、光増感剤を混合して用いることが好ましく、その具体例としては、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、ポリ−n−ブチルホスフィン等が挙げられる。
光重合開始剤の添加量は、電離放射線硬化性組成物100重量部に対し、0.1〜10重量部である。
溶剤としては、例えば、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール、ブタノール、イソブチルアルコール等のアルコール類;メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;クロロホルム、塩化メチレン、テトラクロルエタン等のハロゲン化炭化水素;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素またはこれらの混合物が挙げられる。
本発明に係る防眩層用硬化性樹脂組成物は、一般的な調製法に従って、上記成分を混合し分散処理することにより調製される。混合分散には、ペイントシェーカー又はビーズミル等を用いることができる。反応性無機微粒子Aが溶剤中に分散された状態で得られる場合には、その分散状態のまま、前記硬化性バインダー系、溶剤を含むその他の成分を適宜加え、混合し分散処理することにより調製される。
本発明に係る防眩フィルムは、透明基材の観察者側に、最表面が凹凸形状を有する防眩層を備える防眩フィルムであって、
前記防眩層が、凹凸層と当該凹凸層の観察者側に配置された3μm以上8μm以下の膜厚を有する表面形状調整層を含む2層以上からなる積層構造を有し、
当該凹凸層が、前記防眩層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなることを特徴とする。
本発明に係る防眩フィルムは、透明基材上に、前記本発明に係る防眩層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなる防眩層を備えることにより、防眩フィルム全体のハードコート性を向上させることができる。また、前記反応性無機微粒子Aの平均粒子径を500nmよりも大きくすることにより、防眩層に所望の凹凸形状を形成することができる。したがって、当該反応性無機微粒子Aが、従来、凹凸層に防眩性を付与するために含有していた透光性微粒子の役割を兼ね備えるため、当該透光性微粒子が不要となり、防眩フィルムの低コスト化が図れる。
図1は本発明に係る防眩フィルムの基本的な層構成の一例の断面図である。透明基材2のいずれか一方の面に防眩層1が設けられており、防眩層1は、必ず観察者側の表面に配置する。
尚、本発明において観察者側とは、本発明に係る防眩フィルムを画像表示装置に配置する際に、観察者に向ける面を意味する。また、本発明において、表示装置側とは、本発明に係る防眩フィルムを画像表示装置に配置する際に、画像表示装置本体に向ける面を意味する。また、透明基材は1層のみに限定されず、2層以上存在してもよい。
防眩層1は、少なくとも凹凸層を有する。本発明において、凹凸層とは、防眩層の最表面に凹凸形状を有する層である。
表面形状調整層12は、更に帯電防止剤、屈折率調整剤、防汚染剤、撥水剤、撥油剤、指紋付着防止剤、高硬化剤および硬度調整剤を含有していても良い。
透明基材フィルムの材質は、特に限定されないが、防眩フィルムに用いられる一般的な材料を用いることができ、例えば、セルロースアシレート、シクロオレフィンポリマー、アクリレート系ポリマー、又はポリエステルを主体とするものが挙げられる。ここで、「主体とする」とは、基材構成成分の中で最も含有割合が高い成分を示すものである。
防眩層は本発明の防眩フィルムに必須の層であり、観察者側の表面に設けられる。防眩層は1層又は2層以上からなり、少なくとも凹凸層を有し、その最表面は凹凸形状を有する。
本発明にあっては、上記透明基材等の表面に、予め調製しておいた凹凸層を積層してもよい。この場合、別途調製された凹凸層であってもよい。
本発明の凹凸層は、防眩性、及びハードコート性を付与するための反応性無機微粒子A、及び基材や隣接する層に対する密着性を付与するためのバインダー成分Bを必須成分とする、硬化性バインダー系の硬化後に凹凸層のマトリクスを形成する成分を含有し、更に必要に応じて、帯電防止剤、レベリング剤等の添加剤、屈折率調整、架橋収縮防止、高押し込み強度付与のための無機フィラー等を含有して形成される。
本発明の防眩フィルムの実施形態として、硬化性バインダー系として光硬化性バインダー系を用い、凹凸層が、前記透明基材の観察者側の表面に、当該光硬化性バインダー系に反応性無機微粒子Aを添加した凹凸層用組成物を塗工して凹凸層を形成する方法によって形成された防眩フィルムを挙げることができる。
凹凸層は、反応性無機微粒子A及び光硬化性バインダー系の構成成分を適切な溶剤に混合して得た塗工用組成物を透明基材に塗布することにより形成することができる。
尚、ゲル分率は、例えば、該組成物が紫外線硬化性樹脂の場合には、以下の方法により求めることができる。まず、サンプルとして、凹凸層用組成物の成分のうち、モノマー、オリゴマー、ポリマー、その他添加剤など、反応性無機微粒子A以外の成分を含むインキを作製し、厚さ50μmPET基材上に、5μmの膜厚に塗工し、10〜100mJの範囲で10mJ間隔でUV照射条件を変えて照射したサンプルを各々作製する。次に、当該サンプルを10cm角に切り、n数を三点取り、重さAを測定する。次に、モノマーが溶解すると考えられる溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル、トルエン、及びその混合溶媒など。アクリレート系組成物の場合、代表的にはアセトン、メチルエチルケトン。)に12時間以上浸漬し、溶剤から各サンプルを取り出して、オーブンで十分乾燥(60℃×2分)し、乾燥したサンプルの重さBを測定する。次に、溶剤に浸漬前の重さAと、乾燥したサンプルBとの差をとり、この値をCとする。最後に、下記式を用いて各照射量毎のゲル分率(%)を算出する。
「ゲル分率(%)」=100−C/A
また、本発明の防眩フィルムは、前記防眩層のJIS K5600に規定する鉛筆硬度試験を500g荷重で行った場合の硬度が3H以上であることが好ましく、更に4H以上であることが、耐擦傷性、引っかき傷防止の点から好ましい。
本発明による防眩フィルムは、上記したように透明基材、防眩層により基本的には構成されてなる。しかしながら、防眩フィルムとしての機能または用途を加味して、本発明に係る防眩層の他に、更に下記のような一又は二以上の層を含有していてもよい。また更に、中屈折率層や高屈折率層を含んで形成しても良い。
本発明にあっては、防眩層表面の凹凸形状を調整するために、凹凸層の上に表面形状調整層を形成しても良い。表面形状調整層は、凹凸層の表面粗さにおいて凹凸スケール(凹凸の山高さと山間隔)の1/10以下のスケールで凹凸形状に沿って存在している微細な凹凸を埋めて、スムージングを掛けて凹凸表面を滑らかにしたり、あるいは、凹凸の山間隔や山高さ、山の頻度(個数)の調整をする。また、表面形状調整層に、帯電防止、屈折率調整、高硬度化、防汚染性等の機能をさらに付与してもよい。
表面調整層の膜厚(硬化時)は0.6μm以上15μm以下であることが好ましく、より好ましくは下限が3μm以上であり上限が8μm以下である。なお、上記表面調整層の厚みは、後述するレーザー顕微鏡観察、SEM又はTEM観察による、防眩層の層厚の測定方法と同様に測定した値である。
バインダー(モノマー、オリゴマー等の樹脂成分を包含する)としては、透明性のものが好ましく、その具体例としては、紫外線または電子線により硬化する樹脂である電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂と溶剤乾燥型樹脂との混合物、または熱硬化型樹脂の三種類が挙げられ、好ましくは電離放射線硬化型樹脂が挙げられる。
電離放射線硬化型樹脂の具体例としては、凹凸層で述べた樹脂を挙げることができる。また、必要に応じて電離放射線硬化型樹脂に混合して使用することができる光重合開始剤、光重合促進剤、光増感剤、溶剤乾燥型樹脂等も、凹凸層で述べたものをそれぞれ使用することができる。
表面形状調整層は、表面形状調整層用組成物を透明基材等に塗布することにより形成されてよい。表面形状調整層用組成物を塗布する方法としては、ロールコート法、ミヤバーコート法、グラビアコート法等の塗布方法が挙げられる。表面形状調整層用組成物の塗布後に、乾燥と紫外線硬化を行う。紫外線源の具体例としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライドランプ灯の光源が挙げられる。紫外線の波長としては、190〜380nmの波長域を使用することができる。電子線源の具体例としては、コッククロフトワルト型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、または直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が挙げられる。
低屈折率層は、外部からの光(例えば蛍光灯、自然光等)が光学積層体の表面にて反射する際、多層膜での光の干渉効果によってその反射率を低くするという役割を果たす層である。本発明の好ましい態様によれば、単層からなる防眩層、つまり凹凸層の上か、または、二層以上からなる防眩層、表面形状調整層の表面に低屈折率層を形成したものが好ましい。低屈折率層は、その屈折率が該層の下の層のそれより低いものである。
本発明の好ましい態様によれば、低屈折率層に隣接する凹凸層又は表面形状調整層の屈折率が1.5以上であり、低屈折率層の屈折率が1.45以下であり、好ましくは1.42以下で構成されてなるものが好ましい。
上記フッ素系樹脂としては、少なくとも分子中にフッ素原子を含む重合性化合物又はその重合体を用いることができる。重合性化合物は、特に限定されないが、例えば、電離放射線で硬化する官能基、熱硬化する極性基等の硬化反応性の基を有するものが好ましい。また、これらの反応性の基を同時に併せ持つ化合物でもよい。この重合性化合物に対し、重合体とは、上記のような反応性基などを一切もたないものである。
電離放射線硬化性基と熱硬化性極性基とを併せ持つ重合性化合物としては、アクリル又はメタクリル酸の部分及び完全フッ素化アルキル、アルケニル、アリールエステル類、完全又は部分フッ素化ビニルエーテル類、完全又は部分フッ素化ビニルエステル類、完全または部分フッ素化ビニルケトン類等を例示することができる。
本発明の好ましい態様によれば、低屈折率層の最表面の汚れ防止を目的として防汚層を設けてもよく、好ましくは低屈折率層が形成された基材フィルムの一方の面と反対の面側に防汚層が設けられてなるものが好ましい。防汚層は、防眩フィルムに対して防汚性と耐擦傷性のさらなる改善を図ることが可能となる。
上記各層は、更に別の機能を有していてもよく、例えば、帯電防止剤、屈折率調整剤、防汚染剤、硬度調整剤等の機能付加成分を含んでなる組成物により形成されてもよい。機能付加成分は、上記各層のうち、特に表面形状調整層に含有させることが好ましい。
〔帯電防止剤(導電剤)〕
上記各層、特に表面形状調整層中に、帯電防止剤を含有させることにより、光学積層体の表面における塵埃付着を有効に防止することができる。帯電防止剤の具体例としては、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜第3アミノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン性化合物、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基、ホスホン酸塩基等のアニオン性基を有するアニオン性化合物、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系等の両性化合物、アミノアルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系等のノニオン性化合物、スズおよびチタンのアルコキシドのような有機金属化合物およびそれらのアセチルアセトナート塩のような金属キレート化合物等が挙げられ、さらに上記に列記した化合物を高分子量化した化合物が挙げられる。また、第3級アミノ基、第4級アンモニウム基、または金属キレート部を有し、かつ、電離放射線により重合可能なモノマーまたはオリゴマー、或いは官能基を有するカップリング剤のような有機金属化合物等の重合性化合物もまた帯電防止剤として使用できる。
上記帯電防止剤は、上記バインダー樹脂量(溶剤を除く)に対する添加が5〜250質量%であることが好ましい。より好ましくは、上記添加量の上限が100以下であり、下限が7以上である。添加量を上記数値範囲に調整することにより、光学積層体としての透明性を保ち、また、防眩性等の性質に悪影響を与えることなく、帯電防止性能を付与することができる点で好ましい。
帯電防止層の形成の具体例としては、防眩層の各層の上面に導電性金属もしくは導電性金属酸化物等を蒸着またはスパッタリングすることにより蒸着膜を形成する方法または樹脂中に導電性微粒子を分散した樹脂組成物を塗布するにより塗膜を形成する方法が挙げられる。
防眩層に、屈折率調整剤を添加することにより、防眩層表面の反射防止特性を調整することが可能となる。屈折率調整剤には、低屈折率剤、中屈折率剤、高屈折率剤等が挙げられる。
(1)低屈折率剤
低屈折率剤は、その屈折率が防眩層より低いものである。本発明の好ましい態様によれば、防眩層の屈折率が1.5以上であり、低屈折率剤の屈折率が1.5未満であり、好ましくは1.45以下で構成されてなるものが好ましい。
具体的には、低屈折率層の説明において挙げた低屈折率剤を好ましく用いることができる。低屈折率剤を含有させた表面形状調整層の膜厚は、1μmよりも厚い方が好ましい。これは、この層が最外層となるため、耐擦傷性や硬度が必要であるからである。
反射防止性をさらに向上させるために、高屈折率剤、中屈折率剤を表面形状調整層に含有させてもよい。高屈折率剤、中屈折率剤の屈折率は1.46〜2.00の範囲内で設定されてよく、中屈折率剤は、その屈折率が1.46〜1.80の範囲内のものを意味し、高屈折率剤は、その屈折率が1.65〜2.00の範囲内のものを意味する。
これら高屈折率剤/中屈折率剤としては、微粒子が挙げられ、その具体例(かっこ内は屈折率を示す)としては、酸化亜鉛(1.90)、チタニア(2.3〜2.7)、セリア(1.95)、スズドープ酸化インジウム(1.95)、アンチモンドープ酸化スズ(1.80)、イットリア(1.87)、ジルコニア(2.0)が挙げられる。
防眩層は、レベリング剤を添加することができる。レベリング剤の好ましいものとしては、フッ素系またはシリコーン系等のレベリング剤が挙げられる。レベリング剤を添加した防眩層用樹脂組成物は、塗布または乾燥時に塗膜表面に対して塗工適性を向上させ、滑り性や防汚性が付与でき、かつ、耐擦傷性の効果を付与することを可能とする。
防眩層には防汚染剤を含有させることができる。防汚染剤は、光学積層体の最表面の汚れ防止を主目的とし、さらに光学積層体の耐擦傷性を付与することが可能となる。防汚染剤の具体例としては、撥水性、撥油性、指紋拭き取り性を発現するような添加剤が有効である。より具体例としては、フッ素系化合物、ケイ素系化合物、またはこれらの混合化合物が挙げられる。より具体的には、2−パーフロロオクチルエチルトリアミノシラン等のフロロアルキル基を有するシランカップリング剤等が挙げられ、特に、アミノ基を有するものが好ましくは使用することができる。
防眩層は、耐擦傷性の効果を付与することを目的として、硬度調整剤(高硬化剤)を添加することができる。硬度調整剤の具体例としては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレートプレポリマー、或いは、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の3官能以上の多官能(メタ)アクリレートモノマーを単独で或いはこれらの中から2種以上選択して組み合わせて配合した電離放射線硬化性樹脂を挙げることができる。
(1)表面吸着イオン除去
粒子径4.0μmの微粉球状シリカ(微粉球状シリカ(SP―4B)、商品名、扶桑化学工業(株)製)を陽イオン交換樹脂(ダイヤイオンSK1B、三菱化学(株)製)400gを用いて3時間イオン交換を行い、次いで、陰イオン交換樹脂(ダイヤイオンSA20A、三菱化学(株)製)200gを用いて3時間イオン交換を行った後、洗浄し固形分濃度20重量%のシリカ微粒子の水分散Z体を得た。
(2)表面処理(単官能モノマーの導入)
上記(1)の処理を行ったシリカ微粒子の水分散液10gに150mlのイソプロパノール、4.0gの3,6,9−トリオキサデカン酸、及び4.0gのメタクリル酸を加え、30分間撹拌し混合した。
得られた混合液を、60℃で5時間加熱しながら撹拌する事で、シリカ微粒子表面にメタクリロイル基が導入されたシリカ微粒子分散液を得た。得られたシリカ微粒子分散液を、ロータリーエバポレーターを用いて蒸留水、及びイソプロパノールを留去させ、乾固させないようにメチルエチルケトンを加えながら、最終的に残留する水やイソプロパノールを0.1重量%とし、固形分50重量%のシリカ分散メチルエチルケトン溶液を得た。
このようにして得られた反応性無機微粒子A>500(1−1)は、日機装(株)社製Microtrac粒度分析計により測定した結果、d50=4.0μmの平均粒子径を有していた。また、シリカ微粒子表面を被覆する有機成分量は、熱重量分析法により測定した結果2.52×10−3g/m2であった。
(1)表面吸着イオン除去
製造例1−1と同様に、表面吸着イオンを除去したシリカ微粒子の水分散液を得た。
(2)表面処理(多官能モノマーの導入)
製造例1−1において、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(SR399、商品名、サートマー(株)製)に変更した以外は、製造例1−1と同様の手法で表面処理を行った。
このようにして得られた反応性無機微粒子A>500(1−2)は、上記粒度分析計により測定した結果、d50=4.0μmの平均粒子径を有していた。また、シリカ微粒子表面を被覆する有機成分量は熱重量分析法により測定した結果2.13×10−3g/m2であった。
粒子径4.0μmの微粉球状シリカ(微粉球状シリカ(SP―4B)、商品名、扶桑化学工業(株)製)40g、スチレン94g、ビニルベンゼン1g、グリシジルメタクリレート5g、およびアゾビスイソブチロニトリル3gを混合し、冷却しながら10分間分散し、無機微粒子を分散した疎水性ビニルモノマーを得た。多孔質膜として、SiO2−Al2O3−B2O3−CaO系ガラスを熱処理でミクロ相分離させ、ホウ酸に富む相を酸で溶解除去して多孔化した管(細孔径5μm)を2規定硫酸に70℃で2時間浸漬し、水で十分洗浄して親水化処理をした。続いて、ラウリル硫酸ナトリウム10gと1−ヘキサデカノール25.3gに水2リットルに添加した溶液に超音波照射を10分行ってゲル構造を破壊した水溶液に浸し、超音波を照射しながら減圧脱気を行い多孔質ガラス内部の気泡を除いた。次にこの多孔質ガラス管の内側に上記水溶液を200ml/分の流速で流し、外側に1.3Kg/cm2の圧力で無機微粒子を分散した疎水性ビニルモノマーを流した。多孔質ガラスの内側から流出する水相には疎水性ビニルモノマー相が乳化された微小液滴が存在し白濁した。得られた無機微粒子を分散した疎水性ビニルモノマー液滴の水分散体のうち1リットルを70℃、8時間撹拌し重合反応を行い、磁性体含有ポリマー粒子(反応性無機微粒子A>500(2))を得た。このようにして得られた反応性無機微粒子A>500(2)は、上記粒度分析計により測定した結果、d50=4.0μmの平均粒子径を有していた。また、表面を被覆する有機成分量は熱重量分析法により測定した結果2.05×10−3g/m2であった。
乾燥空気中、メルカプトプロピルトリメトキシシラン7.8部、ジブチルスズジラウレート0.2部からなる溶液に対し、イソフォロンジイソシアネート20.6部を撹拌しながら50℃で1時間かけて滴下後、60℃で3時間撹拌した。これにペンタエリスリトールトリアクリレート71.4部を30℃で1時間かけて滴下後、60℃で3時間加熱撹拌することで化合物(1)を得た。
ことで架橋性無機微粒子を得た。このようにして得られた反応性無機微粒子A>500(3)は、上記粒度分析計により測定した結果、d50=4.0μmの平均粒子径を有していた。また、表面を被覆する有機成分量は熱重量分析法により測定した結果2.34×10−3g/m2であった。
(1)表面吸着イオン除去
粒子径90nmの水分散コロイダルシリカ(スノーテックスZL、商品名、日産化学工業(株)製、pH9〜10)を陽イオン交換樹脂(ダイヤイオンSK1B、三菱化学(株)製)400gを用いて3時間イオン交換を行い、次いで、陰イオン交換樹脂(ダイヤイオンSA20A、三菱化学(株)製)200gを用いて3時間イオン交換を行った後、洗浄し固形分濃度20重量%のシリカ微粒子の水分散体を得た。
この時、シリカ微粒子の水分散体のNa2O含有量は、シリカ微粒子当たり各7ppmであった。
(2)表面処理(単官能モノマーの導入)
上記(1)の処理を行ったシリカ微粒子の水分散液10gに150mlのイソプロパノール、4.0gの3,6,9−トリオキサデカン酸、及び4.0gのメタクリル酸を加え、30分間撹拌し混合した。
得られた混合液を、60℃で5時間加熱しながら撹拌する事で、シリカ微粒子表面にメタクリロイル基が導入されたシリカ微粒子分散液を得た。得られたシリカ微粒子分散液を、ロータリーエバポレーターを用いて蒸留水、及びイソプロパノールを留去させ、乾固させないようにメチルエチルケトンを加えながら、最終的に残留する水やイソプロパノールを0.1重量%とし、固形分50重量%のシリカ分散メチルエチルケトン溶液を得た。
このようにして得られた反応性無機微粒子A20−500(4−1)は、日機装(株)社製Microtrac粒度分析計により測定した結果、d50=92nmの平均粒子径を有していた。また、シリカ微粒子表面を被覆する有機成分量は、熱重量分析法により測定した結果4.05×10−3g/m2であった。
(1)表面吸着イオン除去
製造例4−1と同様に、表面吸着イオンを除去したシリカ微粒子の水分散液を得た。
(2)表面処理(多官能モノマーの導入)
製造例4−1において、メタクリル酸をジペンタエリスリトールペンタアクリレート(SR399、商品名、サートマー(株)製)に変更した以外は、製造例4−1と同様の手法で表面処理を行った。顕著
このようにして得られた反応性無機微粒子A20−500(4−2)は、上記粒度分析計により測定した結果、d50=93nmの平均粒子径を有していた。また、シリカ微粒子表面を被覆する有機成分量は熱重量分析法により測定した結果3.84×10−3g/m2であった。
フェライト磁性体の油性分散体(タイホー工業(株)製フェリコロイド、粒径40nm)40g、スチレン94g、ビニルベンゼン1g、グリシジルメタクリレート5g、およびアゾビスイソブチロニトリル3gを混合し、冷却しながら10分間分散し、無機微粒子を分散した疎水性ビニルモノマーを得た。多孔質膜として、SiO2−Al2O3−B2O3−CaO系ガラスを熱処理でミクロ相分離させ、ホウ酸に富む相を酸で溶解除去して多孔化した管(伊勢化学(株)製SPG、細孔径0.3μm)を2規定硫酸に70℃で2時間浸漬し、水で十分洗浄して親水化処理をした。続いて、ラウリル硫酸ナトリウム10gと1−ヘキサデカノール25.3gに水2リットルに添加した溶液に超音波照射を10分行ってゲル構造を破壊した水溶液に浸し、超音波を照射しながら減圧脱気を行い多孔質ガラス内部の気泡を除いた。次にこの多孔質ガラス管の内側に上記水溶液を200ml/分の流速で流し、外側に1.3Kg/cm2の圧力で無機微粒子を分散した疎水性ビニルモノマーを流した。多孔質ガラスの内側から流出する水相には疎水性ビニルモノマー相が乳化された微小液滴が存在し白濁した。得られた無機微粒子を分散した疎水性ビニルモノマー液滴の水分散体のうち1リットルを70℃、8時間撹拌し重合反応を行い、磁性体含有ポリマー粒子(反応性無機微粒子A20−500(5))を得た。このようにして得られた反応性無機微粒子A(5)は、上記粒度分析計により測定した結果、d50=63nmの平均粒子径を有していた。また、表面を被覆する有機成分量は熱重量分析法により測定した結果5.35×10−3g/m2であった。
乾燥空気中、メルカプトプロピルトリメトキシシラン7.8部、ジブチルスズジラウレート0.2部からなる溶液に対し、イソフォロンジイソシアネート20.6部を撹拌しながら50℃で1時間かけて滴下後、60℃で3時間撹拌した。これにペンタエリスリトールトリアクリレート71.4部を30℃で1時間かけて滴下後、60℃で3時間加熱撹拌することで化合物(1)を得た。
透明基材として、厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルムの一方の側に、上記製造例1−1で製造した反応性無機微粒子A>500(1−1)を含む下記組成の「防眩層塗工液」(反応性無機微粒子A>500(1−1)の導入率を、9%とする)をミヤバーコートで3.5g/m2塗工し、溶剤を蒸発乾燥後、酸素濃度を0.1%以下に保って、80W/cmの紫外線照射装置で10m/minの速度で2度照射することにより、膜厚2.4μmの防眩フィルムを得た。
ここで、反応性無機微粒子A>500の導入率とは、反応性無機微粒子Aとバインダー成分Bの合計量に対する反応性無機微粒子A>500の含有量を表す。
「防眩層塗工液」
・ ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)(商品名:PET−30、日本化薬(株)製):42.5重量部
・ 光重合開始剤(商品名:イルガキュア184、チバスペシャルティケミカルズ製):2重量部
・ シリコーン(レベリング剤):1重量部
・ 反応性無機微粒子A>500(1−1)(平均粒径4.0μm):7.5重量部
・ トルエン:34重量部
実施例1の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A>500(1−1)の導入率を2%とし、防眩層の膜厚を3.5μmとした以外は、前記実施例1と同様にして防眩フィルムを得た。
実施例1の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A>500(1−1)の導入率を22%とした以外は、前記実施例1と同様にして防眩フィルムを得た。
実施例1の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A>500(1−1)の導入率を30%とした以外は、前記実施例1と同様にして防眩フィルムを得た。
実施例1の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A>500(1−1)の導入率を7%とし、更に製造例4−1で得られた反応性無機微粒子A20−500(4−1)(導入率を15%とする)を加えた以外は、前記実施例1と同様にして、防眩フィルムを得た。
ここで、反応性無機微粒子A20−500の導入率とは、反応性無機微粒子Aとバインダー成分Bの合計量に対する反応性無機微粒子A20−500の含有量を表す。
実施例5の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A20−500(4−1)の導入率を、1%とした以外は、前記実施例5と同様にして、防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A20−500(4−1)の導入率を、50%とした以外は、前記実施例5と同様にして、防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、製造例3で得られた反応性無機微粒子A>500(3)を用いた以外は、前記実施例5と同様にして、防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、バインダー成分Bとして、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)とジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)を用いた以外は、前記実施例5と同様にして、防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A>500(1−1)の表面を被覆する有機成分量を0.80×10−3g/m2にした以外は、前記実施例5と同様にして、防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、製造例3で得られた反応性無機微粒子A>500(3)の平均粒子径をd50=0.7μmとし、導入率を10%にした以外は、前記実施例5と同様にして、防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、製造例4−1で得られた反応性無機微粒子A20−500(4−1)の平均粒子径をd50=20nmにした以外は、前記実施例5と同様にして、防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、製造例4−1で得られた反応性無機微粒子A20−500(4−1)の平均粒子径をd50=500nmにした以外は、前記実施例5と同様にして、防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、透明基材として80μm厚のシクロオレフィンポリマー(COP)フィルムを用いた以外は、前記実施例5と同様にして防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、透明基材として80μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いた以外は、前記実施例5と同様にして防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、透明基材として80μm厚のアクリル系樹脂フィルムを用いた以外は、前記実施例5と同様にして防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、防眩層の膜厚を0.4μmにした以外は、前記実施例5と同様にして防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A>500を含有しなかった以外は、前記実施例5と同様にして防眩フィルムを得た。
実施例1の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A>500の代わりに透光性微粒子(平均粒径3.5μm、導入率(反応性無機微粒子Aとバインダー成分Bの合計量に対する透光性微粒子の含有量)を9%とする)を用いた以外は、前記実施例1と同様にして防眩フィルムを得た。
実施例5の防眩フィルムの製造において、反応性無機微粒子A>500の代わりに透光性微粒子(平均粒径3.5μm、導入率を7%とする)を用いた以外は、前記実施例5と同様にして防眩フィルムを得た。
上記、各実施例、及び比較例に対して、以下の点を評価した。その結果を表1に記載する。
(1)鉛筆硬度試験
異なる硬度の鉛筆を用い、500g荷重下でJIS K5600に準拠した試験法で行った。傷は目視で確認した。評価結果は、5本引いた線のうち傷が1本以下のとき合格とする。
(2)ヘイズ
JIS K 7105:1981「プラスチックの光学的特性試験方法」に準じて、防眩フィルムの最表面のヘイズ値を測定した。
2 透明基材
11 凹凸層
12 表面形状調整層
13 低屈折率層
Claims (17)
- コアとなる無機粒子の少なくとも表面の一部が有機成分で被覆され、当該有機成分により導入された反応性官能基aを表面に有する反応性無機微粒子Aのなかから選ばれ、前記反応性官能基aとしての反応性官能基a’を有し、且つ、平均粒子径が500nmよりも大きい反応性無機微粒子A>500、及び前記反応性無機微粒子Aの反応性官能基aとの架橋反応性を有する反応性官能基bを有するバインダー成分Bを含み、反応性官能基a及び反応性官能基bが夫々(メタ)アクリロイル基、ビニル基及びアリル基からなる群より選択されるエチレン性二重結合又はエポキシ基であり、系内における硬化反応性も有する硬化性バインダー系を含有する、3μm以上8μm以下の膜厚を有する表面形状調整層を含む2層以上からなる積層構造を有する防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記反応性無機微粒子A>500の含有量が、全固形分に対して、1〜30重量%である、請求項1に記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記反応性無機微粒子Aのなかから選ばれ、前記反応性官能基aとしての反応性官能基a’’を有し、且つ、平均粒子径が20nm以上500nm以下である反応性無機微粒子A20−500を更に含有している、請求項1又は2に記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記反応性無機微粒子A20−500が、前記反応性無機微粒子A>500と同じ有機成分で被覆され、且つ、前記反応性官能基a’’として前記反応性無機微粒子A>500と同じ反応性官能基a’を有している、請求項1乃至3のいずれかに記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記反応性無機微粒子A20−500の含有量が、全固形分に対して、1〜50重量%である、請求項1乃至4のいずれかに記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記反応性無機微粒子A>500の含有量が、当該反応性無機微粒子Aの全量100重量部に対し、2〜70重量部である、請求項1乃至5のいずれかに記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記反応性無機微粒子Aを被覆している前記有機成分が、被覆前の無機微粒子の単位面積当たり1.00×10−3g/m2以上含まれる、請求項1乃至6のいずれかに記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記反応性無機微粒子Aが、飽和又は不飽和カルボン酸、当該カルボン酸に対応する酸無水物、酸塩化物、エステル及び酸アミド、アミノ酸、イミン、ニトリル、イソニトリル、エポキシ化合物、アミン、β−ジカルボニル化合物、シラン、及び官能基を有する金属化合物よりなる群から選択される1種以上の分子量500以下の表面修飾化合物の存在下、分散媒としての水及び/又は有機溶媒の中に無機微粒子を分散させることにより得られる、請求項1乃至7のいずれかに記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記表面修飾化合物が、少なくとも1種の水素結合形成基を有する化合物である、請求項8に記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記表面修飾化合物の少なくとも1種が、前記反応性官能基aとなる少なくとも1種の重合性不飽和基を有する、請求項9に記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記反応性無機微粒子Aが、粒子径500nm以下の無機微粒子を疎水性ビニルモノマーに分散したモノマー組成物を、親水化された多孔質膜を通して水中に吐出し、無機微粒子が分散したモノマー液滴の水分散体とした後、重合することにより得られる、請求項1乃至7のいずれかに記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 前記反応性無機微粒子Aが、当該反応性無機微粒子A表面に導入される反応性官能基a、下記化学式(1)に示す基、及びシラノール基又は加水分解によってシラノール基を生成する基を含む化合物と、金属酸化物微粒子とを結合することにより得られる、請求項1乃至7のいずれかに記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
化学式(1)
−Q1−C(=Q2)−NH−
(化学式(1)中、Q1は、NH、O(酸素原子)、またはS(硫黄原子)を示し、Q2はO又はSを示す。) - 前記バインダー成分Bが、前記反応性官能基bを3つ以上有する化合物である、請求項1に記載の防眩層用硬化性樹脂組成物。
- 透明基材の観察者側に、最表面が凹凸形状を有する防眩層を備える防眩フィルムであって、
前記防眩層が、凹凸層と当該凹凸層の観察者側に配置された3μm以上8μm以下の膜厚を有する表面形状調整層を含む2層以上からなる積層構造を有し、
当該凹凸層が、前記請求項1乃至13のいずれかに記載の防眩層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなることを特徴とする防眩フィルム。 - 前記透明基材が、セルロースアシレート、シクロオレフィンポリマー、アクリレート系ポリマー、又はポリエステルを主体とする、請求項14に記載の防眩フィルム。
- 前記防眩層のJIS K5600に規定する鉛筆硬度試験を500g荷重で行った場合の硬度が3H以上である、請求項14又は15に記載の防眩フィルム。
- 前記凹凸層の膜厚が0.5μm以上30μm以下である、請求項14乃至16のいずれかに記載の防眩フィルム。
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