JP5103672B2 - 荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試料を観察・分析する極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置(電子ビーム、イオンビーム等を用いた分析装置等)において試料ステージのZ移動を可能にする荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置に関する。
一般に、荷電粒子線装置で医学生物分野の試料を観察する場合、試料に電子線を照射すると試料は、構造が破壊され正常状態での観察をすることができない場合がある。このような場合、試料を極低温に冷却しておくと、電子線を照射しても壊れにくくなり、正常な状態の試料を観察することが可能となる。この試料冷却装置としては、下記特許文献1に示す技術が知られている。この試料冷却装置は、試料を保持する試料保持部が中央部分に設けられ、前記試料保持部の外周に前記試料を冷却する冷媒を収容する冷媒溜が設けられた試料保持部材と、前記冷媒を2種貯蔵するため2つの冷媒タンクと、前記2つの冷媒タンクと前記冷媒溜とを連通する2つのキャピラリーを備え、前記冷媒溜に前記2種類の冷媒を選択供給する機構が設けられている。
また、試料を冷却し且つ傾斜させながら観察、分析することが可能な極低温試料傾斜装置は下記特許文献2、特許文献3に示す技術が知られている。下記特許文献2は、試料を低温に冷却した状態で、試料の傾斜角度を調節しながら試料の観察を行えるようにする傾斜装置を開示している。また、下記特許文献3は、試料を極低温に冷却した状態で試料を高傾斜角度に調節でき、かつ試料ホルダを小型化、薄肉化することができるステージ傾斜用回転部材を開示している。
特開2000−208083号公報 特開2002−134053号公報 特開2007−26815号公報
ところで、極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置(トップエントリ式)において、従来技術で試料を冷却し且つXY方向の試料移動、傾斜させながら観察・分析することが可能となった。
しかし、Z移動の機構は装備されていない。従来技術にZ移動の機構を装備することができれば、極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置(トップエントリ式)においても試料を連続的に傾斜させて撮影した多数の投影像をコンピュータで画像処理し、3次元的内部構造を再構成する手法であるトモグラフィーが可能となる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、Z移動機構を付加することにより、トモグラフィーが可能になる荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置の提供を目的とする。
本発明に係る荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置は、トップエントリ方式の試料ステージと、前記試料ステージをXY平面に移動するXY移動機構部と、前記試料ステージをXY平面に対して垂直なZ方向に回転機構を用いて移動するZ移動機構部とを備え、前記Z移動機構部は、回転機構を用いて回転操作される回転ディスクのテーパ面に転動体を乗り上げさせることにより前記試料ステージを前記Z方向に移動することにより上記課題を解決する。
記転動体は、球またはローラまたはベアリングであることが好ましい。
前記Z移動機構部は、球またはローラまたはベアリングの3点接触により試料ステージの試料面の水平を出すのが好ましい。
前記Z移動機構部は、球またはローラまたはベアリングの3点接触により試料ステージの試料面を熱絶縁するのが好ましい。
前記Z移動機構部は、少なくとも3点以上の球により調整を行って前記試料ステージの軸芯を出すのが好ましい。
前記Z移動機構部は、前記試料ステージのZ方向の固定にばねを使用することにより、Z方向の移動を許しながらも固定するのが好ましい。
前記Z移動機構部は、XY移動機構用支持板内に設置されるのが好ましい。
前記Z移動機構部は、前記Z移動機構部は、回転機構の回転をばねの伸縮で行うのが好ましい。
前記Z移動機構部は、前記回転ディスクの外周部における3箇所のそれぞれに配置された各1個以上の回転体によって前記回転ディスクの軸芯を出すことが好ましい。
前記Z移動機構部は、前記回転ディスクの外周部の少なくとも1箇所に、この回転ディスクの回転を制止する板バネを有することが好ましい。
前記回転ディスクは、外周部にウォームホイールが形成されるとともに、このウォームホイールに噛合するウォームギヤを介して前記回転機構によって回転操作され、前記ウォームホイール及び前記ウォームギヤの互いの摺動部には、固体潤滑被膜を形成することが好ましい。
前記固体潤滑被膜は、フッ素樹脂により形成することが好ましい。
本発明に係る荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置はZ移動機構を付加することにより、トモグラフィーが可能になる。
また、Z移動時に発生する芯ずれによる振動を抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明に係る荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置の第1の実施の形態について説明する。この第1の実施の形態は、荷電粒子線装置の具体例である、透過型電子顕微鏡であり、特に、試料を極低温に冷却した状態で試料を観察する極低温電子顕微鏡である。さらに、対物レンズの上方からマニピュレータで試料を試料ステージの所定の位置に収めるトップエントリ方式を採用している。
図1は極低温電子顕微鏡の要部の断面図である。図1にあって、透過型電子顕微鏡Dの一部を形成する対物レンズ1はヨーク2、下極ポールピース3および上極ポールピース4を有している。下極ポールピース3は、ヨーク2の中心部に一体的に形成されており、上極ポールピース4は、下極ポールピース3の上方であるヨーク2の上部に一体的に形成されている。
ヨーク2の上部には透過型電子顕微鏡Dの円筒状の外壁6がヨーク2の側壁と一体的に連結されており、外壁6の上端には仕切り壁7が連結されている。外壁6および仕切り壁7の内側には真空に保持された試料室Rが形成されている。
試料室Rには、試料冷却装置Cの円板状の熱シールド部材8が配置されている。熱シールド部材8の上端には熱伝導材の編組線10を介して円筒状の熱シールド冷却部材9が接続されている。熱シールド部材9の上端には、液体窒素LN2を貯溜するタンク9aが設けられている。タンク9aに貯溜された液体窒素LN2により熱シールド部材9が冷却されるので、編組線10を介して冷却温度はほぼ熱シールド部材8に伝わり熱シールド部材8も同じ程度に冷却される。
熱シールド部材9の内側には、複数の断熱パイプ11(図1では1個のみ図示)を介してリング状の液体ヘリウムタンク12が支持されている。液体ヘリウムタンク12内には液体ヘリウムLHeが貯蔵されている。
液体ヘリウムタンク12の下側のヨーク2aの上面には、トップエントリ方式の試料ステージ13をXY方向に移動するXY移動機構部14と、試料ステージ13をXY平面に対して垂直なZ方向に移動するZ移動機構部15を設け、試料ステージ13をXY方向はもちろん、Z方向にも移動できるように位置調整可能とする。XY移動機構部14及びZ移動機構部15については詳細を後述する。
液体ヘリウムタンク12の下方には、冷却部16が設けられている。冷却部16は、Heポット17を有している。Heポット17には、液体ヘリウムタンク12に接続されたキャピラリー18から液体ヘリウムLHeが供給されるようになっている。冷却部16は、Heポット17の内側に円筒状のホルダ装着孔19を有している。このホルダ装着孔19の内側に試料ステージ13が保持される。
また、熱シールド部材8は、冷却部16の内部のHeポット17と断熱パイプ76を介して結合状態にある。Heポット17の先端にはホルダ装着孔19の内側に試料ステージ13が接続されている。試料ステージ13は、熱シールド部材8及びHeポット17によって冷却されることになる。また、XY移動機構部14は、熱シールド部材8と結合状態にある。すなわち、XY移動機構部14が動くことにより、熱シールド部材8、Heポット17を介し、試料ステージ13の試料はXY方向に移動する。
Heタンク12に接続されたキャピラリー18のHeポット17に接続されている側の部分はコイル状になっており、冷却部16及び試料ステージ13を位置調節する際、移動の障害とならないようになっている。
図2はXY移動機構部(XY移動機構用支持板20)14及びZ移動機構部15の上面図である。
XY移動機構部14は、試料ステージ13をXY平面内を移動する。Z移動機構部15は、試料ステージ13をXY平面に対して垂直なZ方向に回転機構を用いて移動する。
図2に示すように、XY移動機構部14は、XY移動機構用支持板20を有している。XY移動機構用支持板20は、ブロック21と結合状態にある。
図1に示すように、Z移動機構部15は、昇降ディスク22、回転ディスク23及びウォームギア24を有している。また、球25、球26、及び軸受け27を有している。昇降ディスク22は熱シールド部材8と結合状態にある。
図3はZ移動機構部15中の回転ディスク23とウォームギア24の概観図である。
また、図4は、昇降ディスク22と回転ディスク23の概観図である。回転ディスク23には歯部(ウォームホイール)23aが切られており、ウォームギア24の歯24aと常に噛み合っている状態にある。また、回転ディスク23の上面には3面同様なテーパ面23bが加工されている。
図1において、軸受け27はXY移動機構用支持板20と結合状態であり、且つ軸芯(図中の荷電粒子線上)が取れている。軸受け27を介し回転ディスク23の軸芯をとっている。
点接触部材である球25は昇降ディスク22と結合固定状態にあり、また、球26はXY移動機構用支持板20と結合固定状態にある。球25及び球26は三つずつ構成されている。各球は回転ディスク23と点接触しており、熱絶縁の役割も担っている。また、球26は回転ディスク23に3点で接触しているため回転ディスク23は理想的な水平面も作っている。また、球25も回転ディスク23のテーパ面(3面)23bと三点で接触しており、その理想的な水平面は昇降ディスク22も同様に作られる。その平面は昇降ディスク22を介し、熱シールド部材8も水平面を作る。すなわち試料面は、各ディスク20、22及び23と平行を保っている。荷電粒子線とは垂直関係となる。
図1中、28はZ方向固定用のバネであり、ピン29に引っ掛けられている(ここでは一箇所しか図示しない)。ピン29は熱シールド部材8及びXY移動機構用支持板20にそれぞれ備え付けられている。Z方向の固定にバネ28を使用することにより、Z方向の移動を許しながらも固定することが可能となる。すなわち、Z方向の移動をバネで制限している。
図2にあって、球30は昇降ディスク22の軸芯をとるための球である。また、XY移動機構用支持板20は、前述のようにブロック21と結合状態にあり、このブロック21を微調整することにより、昇降ディスク22は軸芯をとることができる。
また、図2にあって、断熱パイプ31はウォームギア24と噛合状態であり、重ね板バネ32を介し、電子顕微鏡Dの鏡筒36の外部に設けたモータ35の回転を導入するシャフト33と繋がっている。重ね板ばね32を構成することにより、試料をXY移動させた際に、フレキシブルに動き且つ、回転を導入することができる。なお、鏡筒36の内部の真空状態を維持するため外部のモータ35との連結部分には真空シール34が設けられている。
さらに、この透過型の極低温電子顕微鏡Dは、試料ステージ13を傾斜し、傾斜した状態での試料の観察を可能とする傾斜機構部37を有している。傾斜機構部37は、前記特許文献2又は3に記載の技術を採用することで試料の傾斜観察を行う。
例えば、特許文献2には、下方に行くに従って外径が縮小する外側面を有し、前記外側面は試料ステージの試料ホルダ装着部材に設けられた下方に行くに従って内径が縮小するホルダ筒装着孔に嵌合するホルダ筒と、前記ホルダ筒下部に水平な傾斜軸線回りに傾斜可能に支持されるとともに上下に貫通する試料装着孔を有する試料装着部材と、前記傾斜軸線に対して前記試料装着部材の一側に設けた第1被支持部材および他側に設けた第2被支持部材とを備えた試料ホルダ、周囲を取り囲む鏡筒内部に形成された空間である試料室内に配置されて、下方に行くに従って外径が縮小する外側面を有する試料ホルダの前記外側面が嵌合し且つ鉛直な中心線を有するホルダ筒装着孔および冷媒が貯溜されるポットが設けられた冷却筒と、前記ホルダ筒装着孔の内部に突出して設けられて、前記ホルダ筒装着孔に試料ホルダが装着されたときに試料ホルダの一側に設けられた第1被支持部材を支持するとともに上下に弾性変形可能な第1支持部材および試料ホルダの他側に設けられた第2被支持部材を支持するとともに上下位置調節可能な第2支持部材とを備えた試料ホルダ装着部材、冷媒を収容した冷媒タンクと前記冷媒タンク内の冷媒を前記ポットに供給する冷媒供給部材とを有する冷媒供給装置、前記ポットで蒸発した冷媒蒸気を排出する冷媒蒸気排出装置、前記第2支持部材を昇降させることにより前記試料装着部材を前記傾斜軸線回りに傾斜させる試料装着部材傾斜機構が開示されている。
また、前記特許文献3には、荷電粒子線の鏡筒内部の所定の設置位置に支持された円筒状の冷却筒であって、荷電粒子線の光軸と同軸のステージ装着孔と、上部外周部に設けられた冷媒充填ポットとを有する冷却筒、前記ステージ装着孔の下部に水平軸回りに回転可能に支持されたステージ回転軸と、前記ステージ回転軸の回転に伴って回転し且つ試料ホルダが着脱可能に装着されるホルダ装着部材とを備えたトップエントリ方式の試料ステージ、前記鏡筒を水平に貫通し内端部が前記ステージ回転軸に連結されるホルダ傾斜軸、前記ホルダ傾斜軸および前記ホルダ傾斜軸に連結された前記ステージ回転軸及び前記試料ステージを傾斜させるために前記ホルダ傾斜軸をその軸回りに回転させるステージ傾斜用回転部材が記載されている。
ところで、回転ディスク23の歯部(ウォームホイール)23aと、この歯部23aに噛合するウォームギア24の互いの摺動部には、固体潤滑被膜を形成することが望ましい。この固体潤滑被膜をなす材料としては、フッ素樹脂や、「ドライルーブ(商品名)」などを使用することができる。
このような固体潤滑被膜は、歯部23a及びウォームギア24を含油金属により形成した場合と異なり、極低温下においても凍結することがなく、極低温下における歯部23a及びウォームギア24間の良好な潤滑を図ることができる。また、このような固体潤滑被膜を設けることにより、歯部23a及びウォームギア24の摺動に伴う塵挨の発生を防止し、振動や音の発生をも防止することができる。
次に、Z移動機構部15の動作について、前記図2、図3、図4、図5及び図6を参照して説明する。図5はZ移動機構部15の概念図である。また、図6はZ方向に移動する際の機構を模式的に拡大した図である。図2に示したモータ35等を使用し、重ね板ばね32、断熱パイプ31を介しウォームギア24を回転させる。回転導入シャフト33によって導入されたモータ35の回転は重ね板バネ32及び断熱パイプ31を通してウォームギア24に伝わる。ウォームギア24の歯24aは、回転ディスク23の歯部23aと常に噛み合っているので、前記モータ35の回転により、回転ディスク23が回転する。回転ディスク23には、テーパ面23bが形成されている。よって、回転ディスク23が矢印L方向に回転すると、回転ディスク23に形成されたテーパ面23bに、球25が乗り上げる(矢印Rに移動する)ことにより昇降ディスク22が矢印Zに示すようにZ方向に移動する。
つまり、図3に概観を示した回転ディスク23の3箇所のテーパ面23bに球25が入り、ウォームギア24を介して回転ディスク23が回転することにより、球25がテーパ面23bを上り、上部に位置する昇降ディスク22をZ方向である上方向に押し上げる。このため、試料ステージ13がZ方向に押し上げられる。
以上に説明したように、図1に構成を示した極低温電子顕微鏡Dは、XY移動機構部14により試料ステージ13をXY方向に移動するのはもちろん、Z移動機構部15によりZ方向に移動することができる。さらに、傾斜機構部37により、試料ステージ13を傾斜することができる。
つまり、Z移動の機構を装備することができるので、極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置(トップエントリ式)においても試料を連続的に傾斜させて撮影した多数の投影像をコンピュータで画像処理し、3次元的内部構造を再構成する手法であるトモグラフィーが可能となる。
なお、この荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置の上述した実施の形態においては、昇降ディスク22の軸芯(すなわち、試料ステージ13の軸芯)をとるための球30は3個であり、これら球30は、XY移動機構用支持板20に固定されたブロック21と昇降ディスク22との間に固定されて設置されたものとなっている。しかし、これら球30は、図7に示すように、3個のうちの1個が、昇降ディスク22側に予圧されたものとしてもよい。すなわち、図7において、3個の球30のうちの1個は、予圧バネ21aにより、ブロック21を介して、図中矢印Aで示すように、昇降ディスク22側に予圧されている。
このように、球30のうちの1個を昇降ディスク22側に予圧することにより、温度変化に伴って昇降ディスク22と球30との間に微小な間隙が生ずることを防止することができる。
なお、これら昇降ディスク22及び球30においては、第1の球(昇降ディスク22側に予圧された球)が、ブロック21のV溝と昇降ディスク22の側面の平面部との間に位置して3点接触となっており、第2の球が、ブロック21のV溝と昇降ディスク22の側面の平面部との間に位置して3点接触となっており、第3の球が、ブロック21のV溝と昇降ディスク22の側面のV溝との間に位置して4点接触となっている。
また、昇降ディスク22の軸芯をとるための球30は、3個より多数、例えば、図8に示すように、4個としてもよい。これら球30は、図8に示すように、4個のうちの2個が、昇降ディスク22側に予圧されたものとすることが望ましい。すなわち、図8において、4個の球30のうちの2個は、それぞれ予圧バネ21aにより、ブロック21を介して、図中矢印Aで示すように、昇降ディスク22側に予圧されている。この場合においても、温度変化に伴って昇降ディスク22と球30との間に微小な間隙が生ずることを防止することができる。
これら昇降ディスク22及び球30においては、第1の球(昇降ディスク22側に予圧された球の一方)が、ブロック21のV溝と昇降ディスク22の側面の平面部との間に位置して3点接触となっており、第2の球(昇降ディスク22側に予圧された球の他方)が、ブロック21のV溝と昇降ディスク22の側面の平面部との間に位置して3点接触となっており、第3の球が、ブロック21のV溝と昇降ディスク22の側面の平面部との間に位置して3点接触となっており、第4の球が、ブロック21のV溝と昇降ディスク22の側面のV溝との間に位置して4点接触となっている。
次に、本発明に係る荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態も、試料を極低温に冷却した状態で試料を観察する極低温電子顕微鏡であり、トップエントリ方式を採用している。
図9は第2の実施の形態の極低温電子顕微鏡の要部の断面図である。この第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、第1の実施の形態ではZ移動機構部15にて面を出すために球(回転不可)を用いていたのを、Z移動機構部38にて回転できるローラ(ころ)を用いた点である。このローラを転動体と呼ぶ。
図9及び図10に示すように、Z移動機構部38は、昇降ディスク22、回転ディスク23及びウォームギア24を有している。また、ローラ39、ローラ支持用シャフト40、及び軸受け27を有している。昇降ディスク22は熱シールド部材8と結合状態にある。
図3に示したように回転ディスク23には歯部23aが切られており、ウォームギア24の歯24aと常に噛み合っている状態にある。また、回転ディスク23の上面には3面同様なテーパ面23bが加工されている。なお、この第2の実施の形態は、図3に示した球25、26に代わりローラ39を用いている。
軸受け27はXY移動機構用支持板20と結合状態であり、且つ軸芯(図中の荷電粒子線上)が取れている。軸受け27を介し回転ディスク23の軸芯をとっている。
ローラ39はローラ支持用シャフト40で支持され回転する。ローラ39は回転ディスク23の上下面に三つずつ構成されている。各ローラ39は回転ディスク23と点(線)接触しており、熱絶縁の役割も担っている。またローラ39は回転ディスク23に3点(三つの線)で接触しているため、回転ディスク23は理想的な水平面を作っている。またローラ39は回転ディスク23のテーパ面23b(3面)と三点(3つの線)で接触されており、その理想的な水平面は昇降ディスク22も同様に作られる。その平面は昇降ディスク22を介し、熱シールド部材8も水平面を作る。すなわち試料面は、各ディスク20、22及び23と平行を保っている。荷電粒子線とは垂直関係となる。
図10にあって、球30は昇降ディスク22の軸芯をとるための球である。また、XY移動機構用支持板20は、前述のようにブロック21と結合状態にあり、このブロック21を微調整することにより、昇降ディスク22は軸芯をとることができる。
また、図10にあって、断熱パイプ31はウォームギア24と結合状態であり、重ね板バネ32を介し、電子顕微鏡Dの鏡筒36の外部に設けたモータ35の回転を導入するシャフト33と繋がっている。重ね板ばね32を構成することにより、試料ステージをXY平面内で移動させた際に、フレキシブルに動き且つ、回転を導入することができる。なお、鏡筒36の内部の真空状態を維持するため外部のモータ35との連結部分には真空シール34が設けられている。
さらに、この透過型の極低温電子顕微鏡Dは、試料ステージ13を傾斜し、傾斜した状態での試料の観察を可能とする傾斜機構部37を有している。傾斜機構部37は、前記特許文献2又は3に記載の技術を採用することで試料の傾斜観察を行う。
次に、Z移動機構部38の動作について図11及び図12を参照して説明する。図11はZ移動機構部38の概念図である。また、図12はZ方向に移動する際の機構を模式的に拡大した図である。図10に示したモータ35等を使用し、重ね板ばね32、断熱パイプ31を介しウォームギア24を回転させる。回転導入シャフト33によって導入されたモータ35の回転は重ね板バネ32及び断熱パイプ31を通してウォームギア24に伝わる。ウォームギア24の歯は、回転ディスク23の歯部と常に噛み合っているので、前記モータ35の回転により、回転ディスク23が回転する。回転ディスク23には、テーパ面23bが形成されている。よって、回転ディスク23が矢印L方向に回転すると、回転ディスク23に形成されたテーパ面23bに、ローラ39が乗り上げる(矢印Rに移動する)ことにより昇降ディスク22が矢印Zに示すようにZ方向に移動する。
以上に説明したように、図9に構成を示した、第2の実施の形態の極低温電子顕微鏡Dも、XY移動機構部14により試料ステージ13をXY方向に移動するのはもちろん、Z移動機構部38によりZ方向に移動することができる。さらに、傾斜機構部37により、試料ステージ13を傾斜することができる。
つまり、Z移動の機構を装備することができるので、極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置(トップエントリ式)においても試料を連続的に傾斜させて撮影した多数の投影像をコンピュータで画像処理し、3次元的内部構造を再構成する手法であるトモグラフィーが可能となる。
なお、前記ローラ39の代わりに、回転可能な球(転動体)やベアリング(転動体)を用いるようにしてもよい。この回転可能な球やベアリングは、ローラ39同様、回転ディスク23のテーパ面23bに乗り上げてZ方向に移動する。
次に、本発明に係る荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置の第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態も、試料を極低温に冷却した状態で試料を観察する極低温電子顕微鏡であり、トップエントリ方式を採用している。
この第3の実施の形態である極低温電子顕微鏡は、第1及び第2の実施の形態と基本的な構成は同じである。よって、要部の断面図は省略する。
図13はZ移動機構極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置の上面図である。ディスク42(実施の形態1及び実施の形態2の回転ディスク23に対応する。歯部は切られていない)には図面上の左右に羽42a、42bが出ており、上面には3面同様なテーパ面が加工されている。また、右側には球46を受ける為のブッシュ43が取り付けられている。そして、左側には、ばね44bをかけるピン44が打ってある。ナット45には球46が取り付けられていて、ねじ穴が切ってある。ナット45には、回転運動を直線運動に変換する為に、案内用のピン47が立てられている。ガイド48には溝が切られており、ピン47がその溝で拘束され回転はしない。断熱パイプ49にはねじが切られている。そのねじにより、ナット45とはボルトナットの関係で結合状態にある。ばね44bはXY移動機構用支持板20とナット45に固定されたピンにかけられている。
この第3の実施の形態の動作について説明する。図14はディスク42が回転したときの図である。まず、モータ35等を使用し、回転導入用のシャフト33を回転させる。その際、重ね板ばね32及び断熱パイプ49も回転する。断熱パイプにはねじが切ってあり、ナット45とはボルトナットの関係で結合状態にある。断熱パイプ49が回転することにより、ナット45は、ねじの送りで直線運動するが、直線運動を可能にするためには、ナット45の回転方向の運動を拘束する必要がある。その為に、案内用のピン47が立てられている。ガイド48には溝が切られており、ピン47がその溝で拘束され回転はしない。これにより、ナット45は直線運動が可能となる。
次に、ばね44bはディスク42を常に右回りRの方向に引く力を持っている。ナット45を図面上の下方向に送ったとき。ディスク42は右回転Rをし、ナット45により押し込まれたとき左回転Lをする。
Z移動を行う際の、テーパ面を球が乗り上げる考え方は、実施の形態1及び2と同様である。
このように、第3の実施の形態にあっても、Z移動の機構を装備することができるので、極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置(トップエントリ式)においても試料を連続的に傾斜させて撮影した多数の投影像をコンピュータで画像処理し、3次元的内部構造を再構成する手法であるトモグラフィーが可能となる。
次に、本発明に係る荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置の第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態も、試料を極低温に冷却した状態で試料を観察する極低温電子顕微鏡であり、トップエントリ方式を採用している。
図15は第4の実施の形態の極低温電子顕微鏡の要部の断面図である。図15にあって、透過型電子顕微鏡Dの一部を形成する対物レンズ1はヨーク2、下極ポールピース3および上極ポールピース4を有している。下極ポールピース3は、ヨーク2の中心部に一体的に形成されており、上極ポールピース4は、下極ポールピース3の上方であるヨーク2の上部に一体的に形成されている。
ヨーク2の上部には透過型電子顕微鏡Dの円筒状の外壁6がヨーク2の側壁と一体的に連結されており、外壁6の上端には仕切り壁7が連結されている。外壁6および仕切り壁7の内側には真空に保持された試料室Rが形成されている。
試料室Rには、試料冷却装置Cの円筒状の熱シールド部材8が配置されている。熱シールド部材8の上端には熱伝導材の編組線10を介して円板状のシールド冷却部材9が接続されている。熱シールド部材9の上端には、液体窒素LN2を貯溜するタンク9aが設けられている。タンク9aに貯溜された液体窒素LN2により熱シールド部材9が冷却されるので、編組線10を介して冷却温度はほぼ熱シールド部材8に伝わり熱シールド部材8も同じ程度に冷却される。
熱シールド部材9の内側には、複数の断熱パイプ11(図15では1個のみ図示)を介してリング状の液体ヘリウムタンク12が支持されている。液体ヘリウムタンク12内には液体ヘリウムLHeが貯蔵されている。
液体ヘリウムタンク12の下側のヨーク2aの上面には、トップエントリ方式の試料ステージ13をXY方向に移動するXY移動機構部14と、試料ステージ13をXY平面に対して垂直なZ方向に移動するZ移動機構部50を設け、試料ステージ13をXY方向はもちろん、Z方向にも移動できるように位置調整可能とする。XY移動機構部14及びZ移動機構部50については詳細を後述する。
液体ヘリウムタンク12の下方には、冷却部16が設けられている。冷却部16は、Heポット17を有している。Heポット17には、液体ヘリウムタンク12に接続されたキャピラリー18から液体ヘリウムLHeが供給されるようになっている。冷却部16は、Heポット17の内側に円筒状のホルダ装着孔19を有している。このホルダ装着孔19の内側に試料ステージ13が保持される。
また、熱シールド部材8は、冷却部16の内部のHeポット17と断熱パイプ76を介して結合状態にある。Heポット17の先端にはホルダ装着孔19の内側に試料ステージ13が接続されている。試料ステージ13は、熱シールド部材8及びHeポット17によって冷却されることになる。また、XY移動機構部14は、熱シールド部材8と結合状態にある。すなわち、XY移動機構部14が動くことにより、熱シールド部材8、Heポット17を介し、試料ステージ13の試料はXY方向に移動する。
Heタンク12に接続されたキャピラリー18のHeポット17に接続されている側の部分はコイル状になっており、冷却部16及び試料ステージ13を位置調節する際、移動の障害とならないようになっている。
図16はXY移動機構部(XY移動機構用支持板)14及びZ移動機構部50の上面図である。XY移動機構部14は、試料ステージ13をXY平面に移動する。Z移動機構部50は、試料ステージ13をXY平面に対して垂直なZ方向に回転機構を用いて移動する。
Z移動機構部50は、ディスク51と、ディスク52と、シャフト53とを有している。ディスク51は熱シールド部材8と結合状態にある。また、ディスク51には後述の球54が二つ結合されている。ディスク52は、ディスク51と結合関係にある球54を介し二点で接している。そして、図15の右側に示すように、シャフト53が取り付けてある。このシャフト53を介し、XY移動機構用支持板20と結合状態にある。図15に示す左側にはワイヤーをつなぐねじ55が取り付けられている。ガイド56はXY移動機構用支持板20と結合状態にあり、ピン57を案内する溝が切られている。そして、ワイヤー58をかけるローラ59も保持している。ナット60にはピン52が取り付けてあり、ワイヤー58をかけるローラ59も保持している。また、ねじ穴が切ってあり、断熱パイプ61とボルトナットの関係で結合状態にある。断熱パイプ61は、重ね板ばね62を介し、回転導入用シャフト63と結合されている。
次に、Z方向固定用のばね64はピン65に引っ掛けられている。(ここでは一箇所しか図示しない)ピン65は熱シールド部材8及びXY移動機構用支持板20にそれぞれ備え付けられている。Z方向の固定にばねを使用することにより、Z方向の移動を許しながらも固定することが可能となる。
図16にあって、球66はディスク51の軸芯(図中の荷電粒子線上)をとるための球である。また、この球66で芯を取りながら、ディスク51の水平面も作る。ブロック67はXY移動機構用支持板20と結合状態にあり、このブロック67を微調整することにより、ディスク51は軸芯をとることができる。
また、回転導入シャフト63はモータ68の回転を重ね板バネ62に伝える。モータ68は鏡筒の外部にあるので内部の真空状態を保持するためシャフト63には真空シール69が設けられている。
次に、Z移動機構部50の動作について図17及び図18を参照して説明する。図17はZ移動機構部50の概念図である。また、図18はZ方向に移動する際の機構を模式的に拡大した図である。
図15に示したモータ68等で導入された回転は、断熱パイプ61を回転させる。この回転した断熱パイプ61によってボルトナットの関係で、ナット60はねじの送りで直線運動する。直線運動を可能にするためには、ナット60の回転方向の運動を拘束する必要がある。その為に、案内用のピン57が立てられている。ガイド56には溝が切られており、ピン57がガイド56の溝で拘束され回転はしない。これにより、ナット60は直線運動が可能となる。この直線運動を利用し、ワイヤー58を引いたり、戻したりを行う。
その際ワイヤー58はディスク52と結合関係にあるので、シャフト53を中心に傾く。ディスク51は球54を介し持ち上げられる。また、ディスク51は球66に案内され平行に上がる。即ち、熱シールド部材8及びHeポット17、試料も平行に上がる。
以上に説明したように、図15に構成を示した極低温電子顕微鏡Dは、XY移動機構部14により試料ステージ13をXY方向に移動するのはもちろん、Z移動機構部50によりZ方向に移動することができる。さらに、傾斜機構部37により、試料ステージ13を傾斜することができる。
つまり、Z移動の機構を装備することができるので、極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置(トップエントリ式)においても試料を連続的に傾斜させて撮影した多数の投影像をコンピュータで画像処理し、3次元的内部構造を再構成する手法であるトモグラフィーが可能となる。
ところで、前述したZ移動機構部15、38及び50では、テーパ面を持つディスクは芯ずれ防止用の軸受けで案内をしている。しかし、機械加工精度、部材の熱収縮を考慮すると、それぞれの軸芯はがた目に設計する必要がある。そのため、回転導入用のウォームギアから受ける力により、テーパ面を持つディスクは部材のがた分だけ移動する。テーパ面を持つディスクが動くということは、直接試料観察時に影響する。
また、テーパ面に乗り上げる回転体(球、ローラ、ベアリングなど)は、円周方向と直角に配置されなければならないため、回転体設置方向の位置決めを調整できるようにしなければならない。
ここでは、図9に示したZ移動機構部38に発生する芯ずれによる振動を抑える構成を説明する。図19は図9の断面P−Pを示す図である。また、図20は図19の断面Q−Qを示す図である。また、図21は、回転ディスク23とギア24の概観図である。
ローラ(もしくはベアリング)39は、ローラ(もしくはベアリング)支持用ピン70で支持されており、ピン70はサポート71と結合状態にある。サポート71は円柱形状であり、XY移動機構用支持板20及び昇降ディスク22に固定をしなければ回すことが出来る。回転ディスク23の回転方向とローラ39(もしくはベアリング)の回転方向とが一致するように位置決め後、サポート71をXY移動機構用支持板20及び昇降ディスク22に固定する。
また、ローラ39(もしくはベアリング)は三つずつ構成されている。各ローラ39は回転ディスク23と線接触しており、熱絶縁の役割も担っている。またローラ39は回転ディスク23に3ケ所で接触しているため回転ディスク23下面は理想的な水平面を作っている。またローラ39も回転ディスク23のテーパ面(3面)と三ケ所で接触されており、その理想的な水平面は昇降ディスク22も同様に作られる。その平面は昇降ディスク22を介し、熱シールド部材8も水平面を作る。すなわち試料面は各ディスクと平行を保っている(荷電粒子線と垂直関係)。
一方、ローラ72(もしくはベアリング)はローラ(もしくはベアリング)支持用ピン73で支持されており、ピン73はサポート74と結合状態にある。ローラ72(もしくはベアリング)は回転ディスク23の円周方向をガイトするように配置される。そして、ローラ72(もしくはベアリング)は回転ディスク23に予圧をかけられるよう、微調整用の止めねじ75が構成されている。
Z移動機構部38の動作は、前記図11及び図12を参照して説明したとおりである。図22は、ウォームギア24から受ける力の概念図である。ウォームギア24が回転するとき、ウォームギア24の圧力角の方向に力が作用する。そのため、回転ディスク23は圧力角の方向に動こうとする力が発生する。それを抑えるのが、2箇所に配置した、ローラ72(もしくはベアリング)である。回転ディスク23が回転したとき、ローラ72(もしくはベアリング)は力を受けながらも、回転しガイドの役割を担う。詳細には、図21に示したようにウォームギア24が回ることにより回転ディスク23が矢印Lの左方向に押され、芯ずれを起こしてしまうのを、ローラ72で矢印Rの右横方向に抑える。
したがって、図18〜図22を用いて説明した構成によれば、Z移動機構部38のZ移動時に発生する芯ずれによる振動を抑えることができる。
また、回転ディスク23は、この回転ディスク23の外周部における3箇所のそれぞれに配置された各1個以上の回転体(ローラ72、もしくはベアリング)によって軸芯を出すようにしてもよい。すなわち、図23に示すように、支持用ピン73により支持されたローラ72を回転ディスク23の外周部の3箇所に設け、これら3つのローラ72により、回転ディスク23の3箇所を支持するようにしてもよい。この場合において、3箇所のうちの1箇所のローラ72は、予圧バネ75aにより、回転ディスク23側に予圧をかけていることが望ましい。他の箇所のローラ72は、微調整用の止めねじ75により、回転ディスク23に対する進退方向に位置調整が可能となっている。
このように回転ディスク23を3箇所のローラ72により支持し、そのうちの1箇所のローラ72を、図中矢印Bで示すように、回転ディスク23側に予圧させておくことにより、温度変化に伴って回転ディスク23と各ローラ72との間に微小な間隙が生ずることを防止することができる。
また、回転ディスク23の外周部における3箇所のそれぞれには、各2個以上の回転体(ローラ72、もしくはベアリング)を設けて、回転ディスク23の軸芯を出すようにしてもよい。すなわち、図24に示すように、それぞれ支持用ピン73により支持された一対のローラ72,72を回転ディスク23のの外周部の3箇所に設け、これら計6つのローラ72により、回転ディスク23の3箇所を支持するようにしてもよい。この場合において、3箇所のうちの1箇所のローラ対72,72は、予圧バネ75aにより、図中矢印Bで示すように、回転ディスク23側に予圧をかけていることが望ましい。他の箇所のローラ対72,72は、微調整用の止めねじ75により、回転ディスク23に対する進退方向に位置調整が可能となっている。この場合においても、温度変化に伴って回転ディスク23と各ローラ72との間に微小な間隙が生ずることを防止することができる。
さらに、回転ディスク23の外周側の少なくとも1箇所には、図25に示すように、この回転ディスク23の余分な回転を制止する板バネ23cを設けることが望ましい。この板バネ23cは、屈曲された端部を回転ディスク23の外周部に当接させることにより、回転ディスク23の余分な回転(ガタ)を制止するようになっている。この板バネ23cは、回転ディスク23の外周側2箇所以上に設けてもよい。
第1の実施の形態となる極低温電子顕微鏡の要部の断面図である。 XY移動機構部及びZ移動機構部の上面図である。 Z移動機構部中のディスクとウォームギアの概観図である。 昇降ディスクと回転ディスクの概観図である。 Z移動機構部の概念図である。 Z移動機構部がZ方向に移動する際の機構を模式的に拡大した図である。 XY移動機構部及びZ移動機構部の他の例を示す上面図である。 XY移動機構部及びZ移動機構部のさらに他の例を示す上面図である。 第2の実施の形態の極低温電子顕微鏡の要部の断面図である。 XY移動機構部及びZ移動機構部の上面図である。 Z移動機構部の概念図である。 Z移動機構部がZ方向に移動する際の機構を模式的に拡大した図である。 Z動機構極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置の上面図である。 Z動機構極低温試料ステージ付き荷電粒子線装置の動作説明図である。 第4の実施の形態の極低温電子顕微鏡の要部の断面図である。 XY移動機構部及びZ移動機構部の上面図である。 Z移動機構部の概念図である。 Z移動機構部がZ方向に移動する際の機構を模式的に拡大した図である。 第2の実施の形態の極低温電子顕微鏡の要部の断面図におけるP−P断面図である。 図19の断面Q−Qを示す図である。 回転ディスクとギアの概観図である。 ウォームギア24から受ける力の概念図である。 回転ディスクを支持する構成の他の例を示す上面図である。 回転ディスクを支持する構成のさらに他の例を示す上面図である。 回転ディスクの余分な回転を制止する構成を示す斜視図である。
符号の説明
13 試料ステージ
14 XY移動機構部
15 Z移動機構部
22 昇降ディスク
23 回転ディスク
23b テーパ面
24 ウォームギア
25 球
26 球

Claims (12)

  1. 荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置において、
    トップエントリ方式の試料ステージと、
    前記試料ステージをXY平面に移動するXY移動機構部と、
    前記試料ステージをXY平面に対して垂直なZ方向に回転機構を用いて移動するZ移動機構部と
    を備え、
    前記Z移動機構部は、回転機構を用いて回転操作される回転ディスクのテーパ面に転動体を乗り上げさせることにより前記試料ステージを前記Z方向に移動する
    ことを特徴とする荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  2. 前記転動体は、球またはローラまたはベアリングである
    ことを特徴とする請求項記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  3. 前記Z移動機構部は、球またはローラまたはベアリングの3点接触により試料ステージの試料面の水平を出す
    ことを特徴とする請求項記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  4. 前記Z移動機構部は、球またはローラまたはベアリングの3点接触により試料ステージの試料面を熱絶縁する
    ことを特徴とする請求項記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  5. 前記Z移動機構部は、少なくとも3点以上の球により調整を行って前記試料ステージの軸芯を出す
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  6. 前記Z移動機構部は、前記試料ステージのZ方向の固定にばねを使用することにより、Z方向の移動を許しながらも固定する
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  7. 前記Z移動機構部は、XY移動機構用支持板内に設置される
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  8. 前記Z移動機構部は、回転機構の回転をばねの伸縮で行う
    こと特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  9. 前記Z移動機構部は、前記回転ディスクの外周部における3箇所のそれぞれに配置された各1個以上の回転体によって前記回転ディスクの軸芯を出す
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  10. 前記Z移動機構部は、前記回転ディスクの外周部の少なくとも1箇所に、この回転ディスクの回転を制止する板バネを有している
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  11. 前記回転ディスクは、外周部にウォームホイールが形成されるとともに、このウォームホイールに噛合するウォームギヤを介して前記回転機構によって回転操作され、
    前記ウォームホイール及び前記ウォームギヤの互いの摺動部には、固体潤滑被膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
  12. 前記固体潤滑被膜は、フッ素樹脂により形成されている
    ことを特徴とする請求項11記載の荷電粒子線装置の試料ステージ移動装置。
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