JP5103220B2 - ヘルメットにおけるフェイスシールド装着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘルメットにおけるフェイスシールド装着装置に関するもので、特に、前方のハンモックの脚部の係止具は、該脚部の先端部前方側に形成された中央側に凹をなす断面視略コ字状のスライド部を構成する片持ち梁の前面に係止孔で係止具を構成し、前方のハンモックの脚部の先端部に上記スライド部を通るフェイスシールドに干渉しないようにして、フェイスシールドが幅広く昇降することができるようにしたフェイスシールド装着装置に関するものである。
ヘルメットのシェルにハンモックを支持するに際し、ヘルメットのシェルに形成されるハンモック等を支持するための支持部の個数が4個である場合、即ち、いわゆる4結式のヘルメットのシェルにおいては、支持部の個数が8個である場合、すなわち、8点支持型のシェルに比べて、シェルの開口部近傍内面に略等間隔に4個の支持位置が配置されているため、前方の支持機構がシェル内における前方の空間を圧迫し、ハンモック前方におけるシェル空間内に、保護シールド面を取付ける保持フレーム用の広いスペースを獲得することが困難である。
このようにハンモックをシェルに4点で支持する4結式のヘルメットにおいて、シェル前方に大きな間隔と幅広いスペースが取りにくいので、そのようなスペースにフェイスシールドを取付けるために生ずる問題を解決するため、本出願人は、先に、特願2007−174423を出願した。この出願に係る技術的事項は、本発明と多くの共通点があるので、先行技術の開示かたがた本発明の理解に資するために、図示に従い説明する。尚、該先行技術も本発明との比較においては従来例に入る。
「特願2007−174423」の明細書・図面
図1は、ヘルメットの開口縁を上にして上方からみた上面図であり、図中1は、ヘルメットの本体を組成するシェル(shell:殻体、帽体)である。該シェルは適宜の塑性加工素材、例えば、HDPE(high density PE:高密度ポリエチレン)等の合成樹脂を素材として熱可塑成形することができる。1Aは、バイザー(visor:覆い板、日よけ板)であり、シェル1本体と一体成形して形成する。図中、1B,1Bは、シェルの開口縁内面近傍の前方左右、後方左右に設けられたハンモック掛具であり先端が内側に曲がった鈎状を呈して左右に一対設けられている。シェル開口縁に略等間隔に配されてハンモックの係止具を4点の支持個所で掛止する部材であり、このものも亦、シェル1本体と一体性を成すようにシェルと一体成形されて形成される。
図2は、上記シェル1の内面側に取付けられるハンモック単体を、前方を左側にして内側から平坦に展開した状態の上面図である。同図中、2は、ハンモックであり、シェルに加わる外力を間接に受けて装着者の頭部に衝撃を与えることがないように外力を吸収緩和する作用を有する部材である。ハンモックの素材は、十分な型保持性能を有しながら外力に柔軟に対処できる弾力性と、シェルのハンモック掛具1B,1Bへの装着、取り外しに際し、柔軟に対応することができるように可撓性を有している。このようなハンモックの素材は、成形性がよく、適宜の型保持性と可撓性とを有するもの、例えば、ポリエチンの如き合成樹脂で成形することができる。図中、2Aは、ハンモックの天井部であり、ハンモックに弾力性と通気性を付与するために該天井部2Aには多数の矩形状の通孔2Bが穿設されている。2Cは、ハンモックの天井部2Aからハンモック2を支持するために略等間隔に分岐されたハンモック脚部であり、上記シェル1に対してハンモック2を4点で支持するために、当然ながら4本に分岐された脚部を備えている(2C,2C,2C,2C)。
同図中、2Dは、ハンモック係止具であり、ハンモック2を上記ヘルメットのシェル1に取付け固着するための部材である。該ハンモック係止具2Dは、ハンモック脚部2Cの下端部にハンモックの天井部2A、同脚部2Cと共に一体成形して形成される。上記ハンモック係止具2Dは、上記シェル1のハンモック掛具1B,1Bにスライド係合するためにハンモック脚部2Cの左右両側のシェル内壁面側に突出形成された係止具スライド部2D,2Dと該係止具スライド部2D,2Dの上昇を抑えるハンモック脚部2Cの略T字状をした最下縁で構成される係止具上昇停止ストッパ2D及び上記係止具スライド部2D,2Dの不慮離脱を抑えるハンモック脚部のシェル内壁面側において左右に突出形成された対をなす係止具離脱停止ストッパ2D,2Dとからなる。
上記ハンモック係止具2Dを、上記シェル1のハンモック掛具1B,1Bに掛け合わせるためには、可撓性を具える上記ハンモック脚部2Cの先端の係止具スライド部2D,2Dを、上記ハンモック掛具1B,1B間に挟持させつつ上方に摺動させて装着する。その際、前記係止具上昇停止ストッパ2Dが上記ハンモック掛具1B,1Bの下端に当接して該係止具スライド部2D,2Dのスライド上昇が停止される。なお、上記係止具スライド部2D,2Dの装着のときに、該係止具スライド部2D,2Dの手前にある係止具離脱停止ストッパ2D,2Dが上記装着の妨げとならないように上記係止具スライド部2D,2Dの上端部より上方をシェル内方側に折り曲げて上記ハンモック掛具1B,1Bに引っ掛けスライドを誘導することができる。
他方、上記ハンモック掛具1B,1Bに装着されたハンモック係止具2Dは、該ハンモック係止具スライド部2D,2Dをスライドして掛け合わせた後、係止具離脱停止ストッパ2D,2Dが存在し、このものが、ハンモック掛具1B,1Bの上端に当接する位置に柔軟に対応するので、不意に該係止具スライド部2D,2Dが上記ハンモック掛具1B,1Bから下方に離脱することが回避される。ところで、上記係止具スライド部2D,2Dを上記ハンモック掛具1B,1Bから取り外すときは、上記係止具離脱停止ストッパ2D,2Dをハンモック脚部2Cの可撓性を利用してシェル内側に折り曲げて上記掛具1B,1Bへの離脱停止状況を外し、しかる後に、上記係止具スライド部2D,2Dをスライド下降させて係合を離脱させることができる。
図2中、2Eは、ハンモック脚部2Cに穿設された係合孔であり、該係合孔2Eを通じて他の部材を取付けることができる。即ち、後に詳述する保護シールド面の保持フレームやヘッドバンドを係着ピンにて前記係合孔2Eに係合させることによって係合固着を実践するものである。即ち、本発明は、後に詳述する如く、ハンモックの上記係合孔2Eを利用することによって、別途シェル1にリベット等の支持の機構を備えることなしに、上記保持フレーム及び延いては保護シールド面、並びに、ヘッドバンドをヘルメットに取付けることを可能とするものである。
図3(a)は、ハンモックの脚部2C下方部に設けられたハンモック係止具2Dを、その端部を上にしてシェル1の側から見た正面図であり、図3(b)は、その側面図である。ハンモック係止具スライド部2Dと同係止具離脱停止ストッパ2Dが、ハンモック係止具2D近傍のハンモックの脚部2Cに関して、シェル1の内側壁と間隔をもたせると共に、該ハンモック係止具2Dを前記ハンモック掛具1B,1Bへの装着と取り外しを便宜にしている態様が示されている。図3(c)は、ハンモックの脚部下端部に設けられたハンモック係止具2Dを、シェルのバイザー1Aの存する右側のハンモック掛具1B,1Bに装着し、開口縁を上方にした状態を示すシェル1の内側から見た部分正面図である。ハンモック係止具2Dがシェル1のハンモック掛具1B,1Bに確実に装着されている。
図4は、前方のハンモック脚部2Cの上記係合孔2Eに係着ピンを介して取付けた保護シールド面の保持フレームをハンモックの脚部先端を上方にしてシェル内側からみた正面図である(保持フレームとハンモックとの関連性のみ)。図中、3は、保護シールド面保持フレームであり、該保護シールド面保持フレーム3は、型保持性を有する板状物であって、外力に柔軟に対応できるように可撓性を備える素材で成形されている。成形性の良い熱可塑性樹脂素材、例えば、ポリエチレン、ポリスチレンなどの合成樹脂で成形することができる。図中、3Aは、該保持フレーム3に穿設された取付け通孔を示す。該取付け通孔3Aに係着ピンを挿入して、該係着ピンの先端係止部をハンモックの脚部2Cに形成した係合孔2Eに係止して保持フレーム3をハンモックに取付ける。3Bは保護シールド面を取付けるための長孔状レールを示す。図示の実施例では、中央部の長孔状レール3Bが長く形成されており、左右両側の長孔状レール3B,3Bは中央部のものより短い寸法の長さを呈している。図示の取付状態に、更に、後述するヘッドバンドを共締めするために、予めヘッドバンドのスリット孔が挿通された係着ピンが該取付け通孔3Aに挿入され、しかる後に、係着ピンの先端係止部がハンモックの脚部2Cの係合孔2Eに係止される。
図5は、前述したヘッドバンドの下縁を上方にして内方からみた部分正面図である。図中、4はヘッドバンドで、4Aはヘッドバンド本体を示す。該ヘッドバンド4は、型保持性能を有しつつ柔軟な属性、即ち、可撓性を備える素材で成形されている。上記ヘッドバンド本体4Aには通気性と可撓性を誘導するために各種の円孔や楕円孔が穿設されている。図中、4Bは、取付片であり、ハンモックの係合孔2Eに取付けるために上方(図では下方)に延長した部分である。該取付片4Bには複数本のスリット孔4Cが穿設されている。該スリット孔4Cに係着ピン5を挿通し、更に、上記保持フレーム3の取付け通孔3Aに挿通させて上記ハンモックの係合孔2Eに係合固着させるものである。即ち、ヘッドバンド4と保持フレーム3は、係着ピン5を介して上記ハンモックの係合孔2Eに共締めして固着される。
図6(a)は、前記ヘッドバンド4と保持フレーム3とをハンモック2の係合孔2Eに共締めした形態の断面図を示す。同図に於いて5は、既述のとおり、係着ピンであり、5Aはピンの頭部、5Bはピンの芯、5Cはピンの先端係止部を示す。図6(b)は、シェル側からみたハンモックの係合孔2Eに対して保持フレームとヘッドバンドを共締めして係合固着した係着ピン5の先端係止部5Cの形態を示す図である(ヘッドバンド省略)。係着ピン5の先端係止部5Cは、ヘッドバンドの取付片4Bに穿設したスリット孔4Cと保持フレームの取付け通孔3Aをヘッドバンド取付片と保持フレームの可撓性を通じて狭い間隙を力強く挿通して、最後は、ハンモックの係合孔2Eに係着して固定される。
図7は、上記保持フレーム3に保護シールド面を取付けた状態の前方正面図である(シェル、ハンモック、ヘッドバンドは省略)。図中、6は保護シールド面を、7はスライダーを示す。保護シールド面6は、透明その他の光透過性の素材の合成樹脂を成形して形成されるもので、装着者の顔面に合うように前面中央を頂部として湾曲している。保護シールド面は光透過性で、鮮明に対象物を目視可能なものあれば、ポリカーボネート、ポリエチレン等の合成樹脂等を素材として成形することができる。尚、該保護シールド面の下縁に、装着者の顔面に不慮の傷害が生起することがないようにエッジプロテクタ(縁部防護具)を取付けると装着者の一層の安全性を担保することができる(プロテクタ、図示省略)。
図7中、7はスライダーであり、上記保護シールド面6の上端部に穿設されたスライダー取付孔6Aに遊嵌装着されている。該スライダー7は軸状の芯を構成するウェブと該ウェブの両端から横方向に伸びるフランジよりなるもので、可撓性の合成樹脂素材で成形される。該スライダー7を上記保護シールド面6の上記スライダー取付孔6Aに装着した上で、該スライダーの後方のフランジを、上記保持フレーム3の長孔状レール3Bに該長孔状レール両側の可撓性を利用して力強く装着して取付ける。若しくは、上記スライダー7の前後面何れ一方のフランジをスライダーのウェブたる軸状の芯より外して、該長孔状レール3Bにスライダーの軸状の芯を挿入した後、他方の面から該長孔状レール3Bの両側を後部フランジと前部フランジとで挟持する如くフランジを押圧して取付けてもよい。該フランジの押圧の度合によってスライダー7の上記長孔状レールとの滑り具合を調節することができる。即ち、上記フランジを強度に押圧して長孔状レールにスライダーを装着するとスライダーの上下摺動に抵抗が生じ、活動的な労働の使用時にも、装着位置を確実に維持することができる。このようにして、上記保護シールド面6は、上記スライダー7を介して上記保持フレーム3の長孔状レール3Bに沿って、上下摺動自在に取付けられる。この構成によって、装着者が作業中は、保護シールド面6を下降させて使用状況におく(図示の態様)と共に、不使用時には、該保護シールド面6を前記長孔状レール3Bに沿って上昇スライドさせて格納位置に維持しておくことができる。
上述のとおり、ハンモックをシェルに4点で支持する4点支持型のヘルメットにおいて、シェル前方に大きな間隔と幅広いスペースが取りにくく、斯かる希少スペースに保護シールド面を取付けるために、保護シールド面を取付けるための保持フレームを直接ヘルメットに取付ける固着手段を採用していた従来例の更に従前の例の構成を回避するために、顔面保護用の保護シールド面を支持するための保持フレームに穿設された取付け通孔と上記ヘッドバンドの固着片に形成されたスリット孔とに上記係着ピンを挿入して上記保護シールド面を支持するための保持フレームとヘッドバンドとを共締めするために該係着ピンの先端係止部を前記バイザー側に位置するハンモックの2つの脚部に穿設された上記係合孔に係合固着し、更に、前記保持フレームは可撓性素材で形成されると共に縦方向に穿設された長孔状レールを備え、該長孔状レールにスライダーを介して該保護シールド面を摺動自在に取付けた保護シールド面保持フレームをハンモックに取付けるという構成を採用したのが、上記特許文献1(従来例)に係る発明である。
しかし、斯かる先行例においては、保護シールド面を支持するための保持フレームを別個ハンモックの内側に設けており、部品数が増えるという問題点があたった。
また、保護シールド面を支持する保持フレームを前方のハンモック脚部の内側に別途設けるので、該ハンモック脚部の内側の空間を圧迫するという問題点が存した。
更に、前方のハンモック内側の空間では、空間に限りがあり顔面を保護するフェイスシールド(保護シールド面)の縦方向、横方向の長さを大きく採ることが困難であるという問題点もあった。
そこで、4結支持型のハンモックのヘルメットにおいて、フェイスシールドをヘルメットに装着するにあたり、部品数を少なくし、前方のハンモック脚部の内面空間を圧迫することがないようにし、且つ、できるだけ大きな表面のフェイスシールドを取付けるために、技術的課題が生じてくるものであり、本発明は、上記課題を解決することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、請求項1記載の発明は、ヘルメットのシェルの開口縁近傍内面の前方左右、後方左右4個所にハンモックを取付けるための対をなすハンモックブラケットを形成し、該ハンモックブラケットにハンモックの脚部に形成された係止具を係止固着し、該ハンモックの係止具近傍の上記脚部に係合孔を穿設すると共に、該係合孔にヘッドバンドの固着片を取付けるヘルメットに於いて、
上記ハンモックの前方左右のハンモックの脚部の先端部前面に、該脚部外側側縁から前面中心に向かって凹をなす断面視略コ字状のスライド部を構成する片持ち梁を設け、該片持ち梁の前面に上記ハンモックブラケットに係止固着する係止孔で係止具を構成し、
上記ハンモックの天井部前方にフェイスシールドのホルダーの取付け部を一体的に取付け、且つ該ホルダーは該取付け部下方に前記フェイスシールドを昇降させるレールを穿設してシールドガイドを形成するとともに、該シールドガイド下端部から左右に取付け片を伸長し、該取付け片の先端部を前記前方左右のハンモックの脚部の先端部に上記スライド部を摺動するフェイスシールドに干渉しないように固着して成り、上記レールにフェイスシールドを上下摺動自在に装着したヘルメットのフェイスシールド装着装置、
及び、請求項2記載の発明は、ヘルメットのシェルの開口縁近傍内面の前方左右、後方左右4個所にハンモックを取付けるための対をなすハンモックブラケットを形成し、該ハンモックブラケットにハンモックの脚部に形成された係止具を係止固着し、該ハンモックの係止具近傍の上記脚部に係合孔を穿設すると共に、該係合孔にヘッドバンドの固着片を取付けるヘルメットに於いて、
上記ハンモックの前方左右のハンモックの脚部の先端部前面に、該脚部外側側縁から前面中心に向かって凹をなす断面視略コ字状のスライド部を構成する片持ち梁を設け、該片持ち梁の前面に上記ハンモックブラケットに係止固着する係止孔で係止具を構成し、
上記ハンモックの天井部前方にフェイスシールドのホルダーの取付け部を一体的に取付け、且つ該ホルダーは該取付け部から一旦後方に折れ曲がる薄肉ヒンジ部、及び後方から前方斜め下方に折返す薄肉ヒンジ部を介して折り曲げ形成して前記フェイスシールドを昇降させるスリット状レールを穿設したシールドガイドを設けるとともに、該シールドガイド下端部から左右に取付け片を伸長し、該取付け片の先端部を前記前方左右のハンモックの脚部の先端部に上記スライド部を摺動するフェイスシールドに干渉しないように固着して成り、上記スリット状レールにシールドクリップを介してフェイスシールドを上下摺動自在に装着したヘルメットのフェイスシールド装着装置を提供するものである。
本願請求項1記載の発明は、ハンモックの前方左右のハンモックの脚部の先端部前面に、該脚部外側側縁から前面中心に向かって凹をなす断面視略コ字状のスライド部を構成する片持ち梁を設け、該片持ち梁の前面に上記ハンモックブラケットに係止固着する係止孔で係止具を構成したので、顔面を保護するフェイスシールドを装着するにあたり、4点支持型ヘルメットの前方左右に存在するハンモックブラケットに係止するハンモックの脚部の係止具が前記片持ち梁の前面に形成され、前記フェイスシールドは、ハンモックブケットを回避して上記スライド部を摺動することとなり、フェイスシールドの横幅を大きく採ることが可能となる。そして、ヘルメットやそれと一体成形するハンモックブラケット等には、構成上格別の変哲はないから、ハンモックを変更することによって、容易に代替適用することが可能であるので、従来のヘルメットと共用することができる。即ち、シールド不具備のヘルメットを、シールド付きヘルメットに簡単に変更可能である。
また、ハンモックの天井部前方にフェイスシールドのホルダーの取付け部を一体的に取付け、且つ該ホルダーは該取付け部下方に前記フェイスシールドを昇降させるレールを穿設してシールドガイドを形成するとともに、該シールドガイド下端部から左右に取付け片を伸長し、該取付け片の先端部を前記前方左右のハンモックの脚部の先端部に上記スライド部を摺動するフェイスシールドに干渉しないように固着して、レールにフェイスシールドを上下摺動自在に装着したものであるところ、ハンモック装着という一事でハンモックとフェイスシールドホルダーは一体的に取付けられ、フェイスシールドホルダーを別部品として供給するためのスペースや部品の増加を伴わず、構成が簡易になり、コストダウンに資する。更に、上記フェイスシールドは上記レールに沿ってガイドされる傍らに、前方左右のハンモックの脚部の先端部の上記スライド部を摺動するから安定的に上記シールドガイドを昇降動することができる。
また、請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ハンモックの天井部前方にフェイスシールドのホルダーの取付け部を一体的に取付け、且つ該ホルダーは該取付け部から一旦後方に折れ曲がる薄肉ヒンジ部、及び後方から前方斜め下方に折返す薄肉ヒンジ部を介して折り曲げ形成して前記フェイスシールドを昇降させるスリット状レールを穿設したシールドガイドを設けているので、上記スリット状レールを穿設したシールドガイドの上方部がハンモックの天井部前方の上方にして、且つ、該天井部前方の後方に亘り伸長することとなり、縦方向に長いフェイスシールドを収納することが可能となり、縦方向に大きいフェイスシールドを装着することができる。従って、フェイスシールドの保護範囲が広くなり、装着者の作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施形態を説明するにあたり、前記先行の従来例を説明する時に用いた図面や符号、部材、部品と共通する部分に関しては、既述の図面や符号を利用して説明する。また、従来例において記述した構成と機能が同一の場合は重複を避けるため、再説しない場合がある。
図1は、本発明のヘルメットのシェル(shell:帽体)を示すもので、前記従来例の説明に用いたヘルメットのシェルと全く同様の構造のものである。即ち、図1に示したヘルメットのシェル1は、本発明のヘルメットのシェルでもある。同図中、1B,1Bは対をなして、ハンモックの係止具を係合するためのハンモックブラケットであり、従来例で述べたハンモック掛具と同義である。ヘルメットの構造や素材、成形の仕方等も、先に図1において示したハンモックのシェルの説明と同様の内容のものである。
図8(a)は、本発明のハンモックを人頭側から見た下面図(底面図)であり、図8(b)は、同ハンモックの正面図、図8(c)は、同右側面図を示す。ハンモックについては、従来例に関して、図2を用いて説明したが、基本的には従来例のハンモック2と共通する点が多々存在する。しかし、本発明のハンモックは前方左右のハンモックの脚部が、別異の構成を呈しているとともに、ハンモックの天井部と後述するフェイスシールドのホルダーとが一体的に結合されている点において相違するので、別途、本図を用いて説明に及んだものである。図中、8はハンモックを示し、8Aはハンモックの天井部、8Bは該天井部に形成された通気孔を、夫々示す。
従来のハンモックと共通しているのは、後方左右のハンモックの脚部の構成においてである。即ち、後方左右のハンモックの脚部8C,8Cにおいて、8D,8Dはハンモック係止具、8D,8Dは係止具スライド部、8D,8Dは係止具上昇停止ストッパ、8D,8Dは係止具離脱停止ストッパを夫々示している。これ等は、先に、図2に従って記述した、ハンモックの脚部2C,2Cのハンモックハンモック係止具2D,2D、係止具スライド部2D,2D、係止具上昇停止ストッパ2D,2D2、係止具離脱停止ストッパ2D,2Dと同様の構成をしており、そこで記述した機能についてもと同様に、本発明の後方左右のハンモックの脚部における係止具の機能にもあてはまるものである。
上記のとおりであるから、本発明の後方左右のハンモックの脚部8D,8Dの係止具とヘルメットに形成されたハンモックブラケット1B,1Bとの係合は、前記従来例を示す際に説明した前記図3(c)における記載と、その記述内容とは、殆ど同様のものであるところ、重複するので、再説は避ける。
同図中、8F,8Fはハンモック8の前方左右のハンモックの脚部を示し、該脚部8F,8Fに穿設された係合孔8E,8Eは、前記後方左右脚部8D,8Dに穿設された係合孔8E,8Eと共に、ヘッドバンドを取付ける際の係合に資するものである。これ等の係合孔8E,8Eは、従来例の係合孔2E,2Eと同様の構成をしており、その機能も同様のものである。即ち、本発明のヘルメットにおいても、ヘルメット利用者の人頭に優しく接触し、汗や湿りを吸収するためにヘッドバンドをハンモックの内側に装着するものであり、前記図5において従来例として示したヘッドバンド4と同様のものを、本発明の実施態様として用いることができる。その際、上記ハンモックの脚部に穿設された係合孔8E,8E,8E,8Eへ、ヘッドバンドの取付片を係着ピンを介して係合固着させることも、基本的に従来例と同様である。
図中、8GR,8GLは前方のハンモックの脚部8F,8Fの先端部内側側縁から前方中央に向け延設された右、左の受け片であり、後述する、シールドガイドの取付け片を固定する部材となるものである。なお、ここで言う、右、左は、ヘルメットを使用する利用者の人頭を基準にして称するものである。また、図中8HR,8HLは、後述する右、左の片持ち梁を示し、前記ハンモック脚部8F,8Fの先端部から支持部となる右、左の肉厚部8JR,8JLを介して前方に設けられている。そして、8KR,8KLは該片持ち梁とハンモック脚部先端部間に形成されるところの断面視コ字状の空間を形成する右、左のスライド部を示す。因みに、天井部前方に設けた8M,8Mはピン孔を示し、後述するシールドホルダーの取付けに資する。
図9は、ハンモックの脚部先端部に設けられた片持ち梁に関するものであり、ハンモック脚部の先端部の前面に、設けられた片持ち梁の、拡大正面図である。図9(a)は右側の片持ち梁8HRを前方から見た正面図、図9(b)は左側の片持ち梁8HLの前方から見た正面図、図9(c)は右側の片持ち梁8HRの後述する係止孔に前記ハンモックブラケットを係止した状態の人頭側から見た裏面図(肉厚部8JRのみ断面図)である(片持ち梁の係止孔をハンモックブラケットに装着した状態の裏面は、上記コ字状の空間から覗き見るが、肉厚部は見えないので、分かり易くするため、肉厚部は断面で示す)。尚、ここで言う右側、左側は、ヘルメット装着者の人頭を基準として右、左を言うものとする。従って、当該片持ち梁を正面から見た場合には看る者の左側に右側の片持ち梁が置かれ、看る者の右側に左側の片持ち梁が置かれる。これ等右、左の片持ち梁8HR,8HLは、上記ハンモックの脚部8F,8Fの先端部の前面において、該先端部外側側縁から該片持ち梁を支持する肉厚部8JR,8JLを介して前面中心に向かって凹をなす断面視略コ字状のスライド部8KR,8KLを構成している。該スライド部8KR,8KLは、後述するフェイスシールドがシールドガイドを昇降する際の摺動を誘導する機能を発揮するとともにシールドがずれ動くことを防止する。
上記片持ち梁8HR,8HLの前面には、上記ハンモックブラケットと係止するための係止具たる係止孔が穿設されている。同図中、8L,8Lは上記片持ち梁前面に穿設された係止孔を示す。該係止孔8L,8Lは、中央の係止ガイド孔8L,8Lとその下方の装着孔8L,8Lと、上方から垂直に下がる抜け止め片8L,8Lで構成されている。
上記係止孔8L,8Lは、ヘルメットシェルの前方左右に形成されたハンモックブラケット1B,1Bに係止するためのものである。先ず、上記ハンモックブラケット1B,1Bの下端を以って、上記抜け止め片8L,8Lを押しながら係止ガイド孔8L,8Lに力強く挿入し、その後該ブラケットを強く押し下げて該ブラケット1B,1Bを装着孔8L,8Lに収容する。そうすると、前記抜け止め片8L,8Lが該ブラケット1B,1Bの上端を支持するように垂直になり、係止孔からブラケットが不慮脱落することを防止することができる。
逆に、この係止孔L,Lからブラケットを外すときは、上記片持ち梁の上縁をヘルメット中央側に引張りつつ下方に押し下げることによって、容易に該片持ち梁の係止孔をブラケットから離脱することができる。つまり、ハンモックの脚部前方に設けられた片持ち梁の可撓性を通じて相応の力を加えることによって、係止孔の近傍が柔軟に対応し、ヘルメットブラケットからの離脱を許容することとなる。本発明の従来例との共用可能性は、斯様な、係止具、係止孔がハンモックブラケットに対して着脱が容易であるという性能に依拠している。図中、8NR,8NLは、押さえタブであり、後述するフェイスシールドの側面近傍の前面を安定的に押さえると共に、メンテナンス等に際し、上記片持ち梁を回動させるためのタブの役目をするものである。
図9(c)は、前記のとおり、上記右側の片持ち梁8HRの係止孔8L,8Lを、ハンモックブラケット1B,1Bに係止した状態を示す。ブラケット1B,1Bが、係止孔に係止後、抜け止め片8L,8Lによって、安定的に係止されている様相が示されており、斯様にして、前方のハンモックの脚部の係止機構が不意に功を奏しない状況となることを防止している。
図10は、後述するフェイスシールドを保持するシールドホルダーをヘルメットのシェル側から見た上面図である。図中、9はシールドホルダーを示す。ところで、先に説明した図8から図9(c)までのハンモックに関する記述と、事後説明するフェイスシールドのシールドホルダー9とは、単に説明の便宜上別々に説明することとなったが、本発明においては、上記ハンモック8とシールドホルダー9とは一体に結合されている。この結合の仕方は、インジェクションモールディング(injection molding;射出成形)によって一体成形しても、ハンモック部分とホルダー部分とを別々に成形して後で一体的に結合させる手法を採用してもよい。
図中、9Aは取付け部、9A,9Aは該取付け部9Aをハンモックの天井部前方に設けられた前記ピン孔8M,8Mに固定するための結合ピンを示す。同図中、9Bは折り曲げ薄肉部、9Cは折返し薄肉部を夫々示す。図中、9Dはフェイスシールドを支持しつつ誘導するためのシールドガイドであり、9E,9Eは該シールドガイドに穿設されたスリット状のレールを示し、9Fは左右のスリット状レールへ柔軟な弾力性を付与するためのスリット状の中央穿孔である。上記スリット状のレール9E,9Eは、後述するフェイスシールドが上下に昇降する際、摺動を誘うレールとなるものである。
上記シールドホルダー9は、取付け部9Aの近傍の折り曲げ薄肉部9Bをヒンジ部として、一旦、後方に折り曲げられ、しかる後、折返し薄肉部9Cをヒンジ部として前方に折り返す。斯様にして、シールドホルダー9は、取付け部の近傍で、2つのヒンジ部で上下、並びに、前後に揺動しつつ柔軟に対処することができ、フェイスシールドの取付けに当り、ハンモックの天井部中心近くまでフェイスシールドを保持、収容することを可能とするものである。加えて、フェイスシールドの昇降作動時に、シールドホルダーに無理な力が掛からないよう調整する機能を誘うことができる。尚、必要な場合には、上記二つの薄肉部に加えて第3の薄肉部を追加して、より柔軟な調整作用をもたせるようにしてもよい。
図11は、ハンモックの天井部8A前方にシールドホルダー9Dの取付け部9Aを取付け、該シールドホルダーが折り曲げ薄肉部9Bから後方に折り曲がり、次に、折返し薄肉部9Cを介して再度折り曲がって斜め下方向に向かって下降する態様の結合ピンの中心を通る縦断面図(一部)を示す。これら二つの薄肉部がヒンジとなって柔軟に前後、上下に揺動し、後述するフェイスシールドの装着、上下動操作時に調整作用が営まれるという機能が、この図の態様から理解可能というべきである。
前後するが、前記図10において、9G,9Gは上記フェイスシールドガイド9Dの下部から左右に伸びる取付け片であり、夫々の先端近傍に存する嵌着ピン9H,9Hを通じて、上記前方左右のハンモックの脚部の右と左の受け片8GR,8GLに嵌合固着するためのものである。尚、この嵌合固着に代えて、一体成形するということは、如何にインジェクションモールディングを以ってしても、金型の関係上、期待することは困難であろう。このように、シールドガイドを擁するシールドホルダーは、上記ハンモックと一体的に結合されており、斯様にして、ハンモックシールドホルダー連結体という、ワンピースの部材を提供し得ることとなる。
図12は、このようなハンモックとシールドホルダーの一体的に結合したところのハンモックシールドホルダー連結体の上面図である。図中、10が、ハンモックシールドホルダー連結体を示し、ハンモック8の部分とシールドホルダー9の部分とを別々に成形した場合においても、これ等をワンピース状に一体化することによって、部品アイテムの希少化を目論んだものである。尚、このハンモックシールドホルダー連結体10は、未だ、ヘルメットシェルのハンモックブラケットにハンモックの脚部の係止部やハンモックの前方の脚部の前面に形成された片持ち梁に穿設された係止孔を係合していない平面的に展開したものを示したものである。全体を大略的に示す関係上、部品毎に逐一番号を付することは省略する。
図13(a)は、フェイスシールドを前方から見た正面図である。図中、11は、作業者の顔面を保護するためのフェイスシールドを示す。11Aはシールド面、11B,11Bはシールドにシールドクリップを取付けるためのクリップ装着孔である。このフェイスシールドのシールド面11Aは、先に従来例の説明中、前記図7に於いて説明したシールド面6に略相当するものであるが、本発明においては、該シールド面11Aの保護範囲を極力広くしているので、縦方向の寸法、横方向の寸法の何れも相応に大きく形成してある。シールド面11Aの素材は、型保持性があり、透明な合成樹脂を充当する。特に、ポリカーボネート(Polycarbonate)を用いる場合には、透明性が高く、耐衝撃性に強く、強度の寸法安定性を具備するので、シールド面の素材として最適である。
図13(b)は、シールドクリップの正面図であり、図13(c)は、該シールドクリップのシールドガイドに装着した時の下面図であり、図13(d)は、同シールドクリップの左方向側面図である。図中、11Cはシールドクリップであり、このものはチャンネル状に形成されており、中央の腹部11C両側から前方に掛具となるフランジが立設されており(第1掛具11C、第2掛具11C)、これらの掛具によって、フェイスシールド11をシールドガイド9Dに装着するものである。このシールドクリップ11Cを剛性の大なるHDPE等で構成すると、耐水性、強靭性が付与され良好な機能を発揮することができる。フェイスシールドの上記シールドホルダーへの装着は、先ず、上記シールドクリップ11Cの第1掛具11Cと第2掛具11Cをシールドガイド9Dの裏側から、前記シールドガイド9Dに穿設されたレール9E,9Eに装着し、しかる後、該第1、第2の掛具の先端に、前方から提供された、前記フェイスシールド11のシールドクリップ装着孔11B,11Bに係着することによって取付けを完遂する。
斯様に、シールドクリップ11Cを通じてシールドガイドに装着されたフェイスシールド11は、該シールドクリップ11Cを摺動子(スライダー)として、上記シールドガイド9Dのスリット上のレール9E,9Eを上下に昇降動することができる。
前記シールドガイド9Dの中央に穿ったスリット状の中央穿孔9Fは、その左右に存在する2条のスリット状のレール9E,9Eをガイドとして上記シールドクリップ11Cが上下に摺動するに当り、左右から迫り羽目に圧せられることなるが、該中央穿孔9Fのスリット幅が多少狭くなり、その結果、左右に存在するレール9E,9Eに沿って円滑な昇降運動が誘導されることになる。
上記2つのスリット状のレール9E,9Eは、該スリット状の上下部は、中央部よりも幅広に形成されている。これは、スリット中央部のスリット幅を狭隘化してレールを通過する摺動子であるフェイスクリップの動きを抑制するための機構を提供するものである。即ち、フェイスシールドをシールドガイドの最上端に上げて収納位置に維持するとき、上記レール最上部の幅広のスリット部において上記シールドクリップが安定して収まり、不意に降下しようとしても、中央部は幅狭いスリット間隙によって抑制され、ずり落ちが防止される。同様の理由で、フェイスシールドをシールドガイドの最下段に下げて作業位置に維持するとき、何らかの要因で、不意にフェイスシールドに上昇力が加わったとしても、不慮上昇が妨げられる。
また、上記フェイスシールドが昇降動するに当り、該フェイスシールド面11Aの側部は、前記ハンモックの前方の脚部に形成されたスライド部8KR,8KLをスライドしつつ通過することとなるので、フェイスシールドが前後、左右にぶれることが防止され、作業効率の向上に資する。また、上記スライド部8KR,8KLは、前記ハンモックシェルの前方左右に設けられたハンモックブラケット1B,1Bが存在していても、その影響を受けないところの前記片持ち梁8HR,8HLの内側に形成されているので、フェイスシールドの横幅を大きく採ることができる。
更に、本発明においては、前記フェイスシールドホルダーが、相当に長いシールドガイドを備えていることである。このことは、前記シールドホルダーが折り曲げ薄肉部、折り返し薄肉部という二つのヒンジ部を介して、ハンモック天井部に於いて後方に折れ曲がっているので、その分、シールドガイドを長く採ることができる。斯様にして、本発明では、従来例に比し、相当深くまで、フェイスシールドをヘルメットに収納することができ、その結果、作業に当り、シールド面の保護範囲を大きくすることができるので、一層、作業者の作業効率の向上に資することが可能となる。
図14(a),14(b)は、フェイスシールドをシールドホルダーの下方に降下したところの作業位置においた状態のヘルメットシェルとフェイスシールドを示す正面斜視図である。フェイスシールドの保護範囲の大小を比較するための図である。図14(a)は、本発明の態様を示すものである。他方、図14(b)は、従来例を示したものである。本発明の態様を示すものの方が、従来例の態様に比べ、フェイスシールドの横方向幅、縦方向幅が大きくなっており、装着者の顔面を保護する領域が一段と広くなっている態様を確実に認識することができ、作業効率の高度化も期待することが可能である。
尚、本発明は、本発明の基本精神を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことが可能であり、そして、本発明は、該改変されたものにも及ぶことは当然である。
ヘルメットのシェルの開口を上にした平面図。 シェルに係止するハンモックの上面図。 (a)は、ハンモック脚部端部を上にした部分正面図、(b)は、同側面図、(c)は、ハンモック脚部端部の係止具をシェルに係止して上にした状態のシェル内側からみた部分正面図。 ハンモックの前方側脚部端部に保持フレームを装着する状態のハンモック脚部を上にした状態のシェル内側からみた部分正面図。 ヘッドバンド前方側をシェル内側からみた部分正面図。 (a)は、保持フレームとヘッドバンドを係着ピンでハンモックの係合孔に共締めする状態断面図、(b)は、同ハンモックのシェル内壁側からみた部分正面図。 保護シールド面とこれを支持する保持フレームとの装着状態を示す正面図。 (a)は、ハンモックをヘルメットに未装着で人頭側から見た下面図(底面図)、(b)は、同前方からみた側面図、(c)は、同右方向からみた側面図。 (a)は、前方ハンモック脚部の前面に形成された右側片持ち梁の拡大正面図、同(b)は、左側片持ち梁の拡大正面図、同(c)は、右側片持ち梁の係止孔にブラケットを係止した状態の裏面(肉厚部のみ断面図)。 シールドブラケットの上面図。 ハンモック天井部前方にシールドホルダーの取付け部を取付けた取付けピン中央を縦断した断面図(一部)。 ハンモックシールドホルダー連結体の上面図。 (a)は、フェイスシールドの正面図、(b)は、シールドクリップの正面図、(c)は、シールドクリップを縦方向においたときの下面図、(d)は、シールドクリップの左方向側面図。 (a)は、本発明のフェイスシールドを、作業位置に降下したヘルメットの状態を示す斜視図。(b)は、従来例のフェイスシールドを作業位置に降下した状態斜視図。
符号の説明
1 シェル
1B ハンモックブラケット(対をなす)
2 ハンモック(従来例)
3 保持フレーム
4 ヘッドバンド
5 係着ピン
6 保護シールド面
7 スライダー
8 ハンモック(本発明)
8A 天井部
8B 通気孔
8C 脚部(後方)
8D ハンモック係止具
8D 係止具スライド部
8D 係止具上昇停止ストッパ
8D 係止具離脱停止ストッパ
8E 係合孔
8F 脚部(前方)
8GR,8GL 受け片(右側)、受け片(左側)
8HR,8HL 片持ち梁(右側)、片持ち梁(左側)
8JR,8JL 肉厚部(右側)、肉厚部(左側)
8KR,8KL スライド部(右側)、スライド部(左側)
8L 係止孔
8L ガイド孔
8L 装着孔
8L 抜け止め片
8M ピン孔
8NR、8NL 押さえタブ(右側)、押さえタブ(右側)
8M ピン孔
9 シールドホルダー
9A 取付け部
9A1 結合ピン
9B 折り曲げ薄肉部
9C 折返し薄肉部
9D シールドガイド
9E スリット状レール
9F 中央穿孔
9G 取付け片
9H 嵌着ピン
10 ハンモックシールドホルダー連結体
11 フェイスシールド
11A シールド面
11B シールドクリップ装着孔
11C シールドクリップ
11C シールドクリップ腹部
11C,11C 第1掛具、第2掛具

Claims (2)

  1. ヘルメットのシェルの開口縁近傍内面の前方左右、後方左右4個所にハンモックを取付けるための対をなすハンモックブラケットを形成し、該ハンモックブラケットにハンモックの脚部に形成された係止具を係止固着し、該ハンモックの係止具近傍の上記脚部に係合孔を穿設すると共に、該係合孔にヘッドバンドの固着片を取付けるヘルメットに於いて、上記ハンモックの前方左右のハンモックの脚部の先端部前面に、該脚部外側側縁から前面中心に向かって凹をなす断面視略コ字状のスライド部を構成する片持ち梁を設け、該片持ち梁の前面に上記ハンモックブラケットに係止固着する係止孔で係止具を構成し、上記ハンモックの天井部前方にフェイスシールドのホルダーの取付け部を一体的に取付け、且つ該ホルダーは該取付け部下方に前記フェイスシールドを昇降させるレールを穿設してシールドガイドを形成するとともに、該シールドガイド下端部から左右に取付け片を伸長し、該取付け片の先端部を前記前方左右のハンモックの脚部の先端部に上記スライド部を摺動するフェイスシールドに干渉しないように固着して成り、上記レールにフェイスシールドを上下摺動自在に装着したことを特徴とするヘルメットのフェイスシールド装着装置。
  2. ヘルメットのシェルの開口縁近傍内面の前方左右、後方左右4個所にハンモックを取付けるための対をなすハンモックブラケットを形成し、該ハンモックブラケットにハンモックの脚部に形成された係止具を係止固着し、該ハンモックの係止具近傍の上記脚部に係合孔を穿設すると共に、該係合孔にヘッドバンドの固着片を取付けるヘルメットに於いて、上記ハンモックの前方左右のハンモックの脚部の先端部前面に、該脚部外側側縁から前面中心に向かって凹をなす断面視略コ字状のスライド部を構成する片持ち梁を設け、該片持ち梁の前面に上記ハンモックブラケットに係止固着する係止孔で係止具を構成し、上記ハンモックの天井部前方にフェイスシールドのホルダーの取付け部を一体的に取付け、且つ該ホルダーは該取付け部から一旦後方に折れ曲がる薄肉ヒンジ部、及び後方から前方斜め下方に折返す薄肉ヒンジ部を介して折り曲げ形成して前記フェイスシールドを昇降させるスリット状レールを穿設したシールドガイドを設けるとともに、該シールドガイド下端部から左右に取付け片を伸長し、該取付け片の先端部を前記前方左右のハンモックの脚部の先端部に上記スライド部を摺動するフェイスシールドに干渉しないように固着して成り、上記スリット状レールにシールドクリップを介してフェイスシールドを上下摺動自在に装着したことを特徴とするヘルメットのフェイスシールド装着装置。
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