JP5103163B2 - Memsモジュール - Google Patents

Memsモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP5103163B2
JP5103163B2 JP2007336778A JP2007336778A JP5103163B2 JP 5103163 B2 JP5103163 B2 JP 5103163B2 JP 2007336778 A JP2007336778 A JP 2007336778A JP 2007336778 A JP2007336778 A JP 2007336778A JP 5103163 B2 JP5103163 B2 JP 5103163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead pin
mems device
package
mems
pedestal portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007336778A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009154263A (ja
Inventor
雅直 谷
喜昭 安田
雅洋 赤松
孝憲 四十物
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2007336778A priority Critical patent/JP5103163B2/ja
Publication of JP2009154263A publication Critical patent/JP2009154263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5103163B2 publication Critical patent/JP5103163B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Description

本発明は、MEMSモジュールに関するものであり、詳しくは、MEMSデバイスがパッケージに実装されてなるMEMSモジュールに関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical System)デバイスは微小構造の電気機械システムを実現するデバイスであり可動部を有している。そのため、外部から振動、衝撃等の機械的応力が加わると誤動作を生じたり、最悪の場合、破損に至ることもある。
そこで、MEMSデバイスのこれらの弱点をカバーするために、MEMSデバイスの可動部を堅牢な構造にしたり、MEMSデバイスが実装されたモジュールを緩衝材で被包する等の工夫が施されてきた。
また、半導体素子を応力緩和用の緩衝材を介して実装する方法(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)、半導体素子を耐衝撃性に優れたパッケージに実装する方法(例えば、特許文献3参照。)、回路素子が実装されたパッケージ(モジュール全体)を裏返した状態で緩衝材を介してプリント基板に搭載する方法(例えば、特許文献4参照。)が提案されている。
特開平11−186469号公報 特開平5−136330号公報 特開平10−223789号公報 特開平8−125440号公報
ところで、上述した、MEMSデバイスの可動部を堅牢な構造にする方法は、MEMSデバイスの動作特性を低下させることになり、例えばMEMSデバイスが光スキャナ機能を有する場合、可動ミラー部の偏向に係る捻れバネの剛性を高めることになり、可動ミラー部で得られる最大偏向角が小さくなる。
MEMSデバイスが実装されたモジュールを緩衝材で被包する方法は、緩衝材を含めたモジュールの大型化を招き、本来小型で高機能性を有するMEMSデバイスの利点を損なうことになる。
半導体素子を応力緩和用の緩衝材を介して実装する方法は、MEMSデバイスの可動部の動作を妨げないように裏面全面を緩衝材に触れさせることはできない。更に、Si基板のMEMSデバイスの場合、ゴム等の緩衝材の熱膨張係数とSi基板の熱膨張係数の間には大きな差があり、環境温度の上昇に伴って緩衝材とSi基板の界面に加わる熱応力が大きくなる。この熱応力がMEMSデバイスの機械的特性に悪影響を及ぼし、特性劣化を招くことになる。
パッケージに緩衝能力を持たせる方法は、外部からの圧力を受けることによりパッケージ自体が歪み、その歪みがパッケージに実装されたMEMSデバイスに応力として加わってMEMSデバイスが破損する恐れがある。
回路素子が実装されたパッケージを裏返した状態で緩衝材を介して基板に搭載する方法は、モジュールが基板に搭載された状態おいてはMEMSデバイスも同様に裏返し状態となり、光学機能を有するMEMSデバイスのようにモジュールの上方から作用を及ぼすデバイスには採用できない。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、MEMSデバイスの構造に係わりなく、且つMEMSデバイスが直接緩衝材に触れることのない構造でありながら、外部からの振動、衝撃等の機械的応力から保護されて常時良好な諸特性を発揮することが可能なMEMSモジュールを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、
MEMSデバイスと、
前記MEMSデバイスが実装されたパッケージを有し、
前記パッケージは前記MEMSデバイスが載置された台座部及び前記台座部に設けられたリードピン挿通孔に挿通されたリードピンを備え、
前記リードピン挿通孔と前記リードピンの間に隙間が設けられていると共に、前記隙間に柔軟性を有する緩衝材が充填されて前記リードピンが前記台座部に固定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記緩衝材はエラストマからなることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項2において、前記エラストマはシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びニトリルゴムのうちの1つであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか1項において、前記リードピンは、前記台座部の前記MEMSデバイスが載置される面よりも突出していることを特徴とするものである。
本発明は、MEMSデバイスを実装するパッケージの台座部19に設けられたリードピン挿通孔に隙間を設けてリードピンを挿通し、該隙間に柔軟性を有する緩衝材を充填して台座部にリードピンを固定するようにしたものである。
その結果、リードピンが受けた外部からの振動、衝撃等の機械的応力から保護されて常時良好な諸特性を発揮することが可能なMEMSモジュールを実現することができた。
以下、この発明の好適な実施形態を図1から図9を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
実施例1はMEMSデバイスを用いた光偏向器モジュールである。光偏向器モジュール1は図1(分解立体図)に示すように光偏向機能を有するMEMSデバイス2とパッケージ3で構成され、図2(斜視図)及び図3(断面図)に示すようにMEMSデバイス2をパッケージ3の台座部19上に実装した構造となっている。
図1において、符号4はSOI基板、12a〜12dは圧電アクチュエータ部、13はミラー部、15a〜15dは振動部、16a、16bは弾性支持部である。図1、図2及び図3において、符号19は台座部、20はリードピン、22は緩衝材である。
MEMSデバイスの製造方法について図4の工程図を参照して説明する。
図4(a)の工程において、基板を3層構造のSOI基板4とし、層厚2μmの中間酸化膜層(Box層)5を挟んだ両側に、層厚525μmの単結晶シリコンからなる支持層(Handle層)6と層厚30μmの単結晶シリコンからなる活性層(SOI層)7が位置している。そして、SOI基板4の全表面に拡散炉を用いて膜厚500nmのSiO膜(熱酸化シリコン膜)8を成膜する。
(b)の工程において、活性層7上のSiO膜8上にスパッタ法により該SiO膜8側から順次膜厚50nmのTi膜及び膜厚150nmのPt膜を成膜し、2層構造の下部電極9を形成する。
次に、反応性アーク放電イオンプレーティング法(特開2001−234331号公報、特開2002−177765号公報、及び特開2003−81694号公報を参照)により下側電極9のPt膜上に膜厚3μmの、圧電材料であるチタン酸ジルコン酸鉛膜(以下、PZTと呼称する)を成膜し、圧電膜10を形成する。
更に、圧電膜10上にスパッタ法により膜厚150nmのPt膜を成膜し、上部電極11を形成する。
(c)の工程において、フォトリソ技術及びドライエッチング技術によりPt上部電極11のパターニングを行い夫々分離独立した4箇所の上部電極11a、11b、11c、11dを形成し、同様にPZT圧電膜10及びPt/Ti下部電極9のパターニングを行い夫々上部電極11a、11b、11c、11dの下側に位置する圧電膜10a、10b、10c、10d及び下部電極9a、9b、9c、9dを形成し、実質3層構造の圧電アクチュエータ部12a、12b、12c、12dを作製する。
このとき、Pt/Ti下部電極9の中央部はレジストによってドライエッチングから保護され、残った下部電極9eはMEMSデバイスのミラー部13を構成する反射膜として機能する。
なお、ミラー部13の光反射効率を高める場合には、AlあるいはAu等の金属反射材料をスパッタ成膜した後、フォトリソ技術及びドライエッチング技術によりミラー部13の下部電極9e上にAlあるいはAu等による金属反射膜を形成する。
(d)の工程において、圧電アクチュエータ部12a、12b、12c、12d及びミラー部13が形成された側の面を全面に亘って厚膜レジストで保護し、支持層6側のSiO膜8をバッファードフッ酸(BHF)で除去した後に支持層6上にAl膜14をスパッタ成膜する。更にその後、フォトリソ技術及びドライエッチング技術によりAl膜14のパターニングを行い、Al膜14によるICP−RIEのハードマスクを形成する。
(e)の工程において、圧電アクチュエータ部12a、12b、12c、12d及びミラー部13が形成された側の面に設けられた厚膜レジストを剥離し、再度同面側からフォトリソ技術によるレジストパターンをマスクにしてICP−RIE装置を用いてSOI基板4の活性層7上のSiO膜8及びSOI基板4の活性層7の不要な部分を除去加工する。
すると、SOI基板4の中間酸化膜層5上に、夫々分離独立したミラー部13、各圧電アクチュエータ部12a、12b、12c、12dの下側に位置する振動部15a、15b、15c、15d、及び弾性支持部16a、16bが形成される。
(f)の工程において、ICP−RIE装置を用いたドライエッチングにより不要な部分の支持層6を除去加工し、ミラー部13の揺動空間18を形成する。
(g)の工程において、不要な部分の中間酸化膜層5をBHF溶液で除去し、ミラー部13の揺動空間18を形成する。
その後、後工程のダイシング工程において上述のSOIウエハを切断分割することにより、個片化した複数の、光偏向機能を有するMEMSデバイス2が完成する。
上記製造工程を経て作製されたMEMSデバイス2を実装するパッケージ3は、図3のように、MEMSデバイス2を実装するパッケージ3の台座部19に設けられたリードピン挿通孔17にリードピン20が挿通され、リードピン挿通孔17とリードピン20の間に隙間が設けられている。
リードピン20は台座部19を貫通する直線状のストレートピンで互い平行に並設されており、リードピン20の、台座部19のMEMSデバイス2が実装される側の端面20aは、台座部19のMEMSデバイス実装面19aから約600μm突出した位置にある。
隙間はリードピン20が台座部19に対して動きうる最大移動量以上に確保され、具体的には最大1.0mm、通常は約0.3mm〜0.5mmである。つまり、リードピン20の径に対して台座部19のリードピン挿通孔17の径が最大2mm大きく、通常は約0.6mm〜1.0mm大きい。
リードピン挿通孔17とリードピン20の隙間には絶縁性及び柔軟性を有する緩衝材22が充填されて、リードピン20がパッケージ3の台座部19に固定されている。緩衝材22はエラストマであることが好ましく、エラストマのうちでもシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びニトリルゴムがより好ましい。樹脂材料の場合はその一部をゲル化したものが用いられるものもある。
緩衝材22は、ディスペンサによる定量注入、或いはスクリーン印刷等の方法によりリードピン挿通孔17内に充填後、加熱硬化される。
そこで、台座部19とリードピン20は直接接触することはなく、且つ緩衝材が可逆的弾性や電気的絶縁性を有しているため、リードピン20が受けた外部からの振動、衝撃等の機械的応力は緩衝材で緩和されてMEMSデバイスでは低減され、また、緩衝材が絶縁性を有するために台座部19が金属等の導電性材料からなる場合、台座部19とリードピン20との良好な絶縁耐圧を確保することができる。
なお、必要に応じて光学窓付きの封止キャップをMEMSデバイス2上方に、台座部19と一体に真空封止する場合があり、その場合に備えて有害なガスに発生しない緩衝材を用いる必要がある。
上記パッケージ3の台座部19上にMEMSデバイス2を実装する方法は、図2のように、接着剤による接着、半田による接合、異種金属による共晶接合等が挙げられ、いずれの方法においてもMEMSデバイス2と台座部19は互いに強固に接合される。
各リードピン20の端面20aとMEMSデバイス2の電極パッド(圧電アクチュエータ部12a、12b、12c、12dの上部電極11a、11b、11c、11d)をボンディングワイヤ21で接続し、リードピン20とMEMSデバイス2の電気的導通を図って光偏向器モジュール1が完成する。
ボンディングワイヤ21は、台座部19が移動しても引張り応力の影響を受けないように架空配線に遊びを設けて余裕を持たせ、機械的信頼性を確保している。
次に、上記光偏向器モジュールについて行った動作試験及びその試験結果について説明する。外部電源から光偏向器モジュール1のリードピン20及びボンディングワイヤ21を介して、分離独立して設けられた4箇所の圧電アクチュエータ部12a、12b、12c、12dのうち2箇所の圧電アクチュエータ部12a、12bに正弦波のバイアス電圧を印加した。印加電圧は周波数5kHz、振幅(Vpp)20Vであった。
同時に、他の2個所の圧電アクチュエータ部12c、12dに前記印加電圧と周波数及び振幅が同一で位相のみが異なる(逆位相)正弦波のバイアス電圧を印加し、そのときのミラー部13の回転振動について検証を試みた。
検証方法として、ミラー部13の反射面にHe−Neレーザからのレーザ光を照射し、該ミラー部13の反射面で反射された反射光を所定の距離をおいて配置されたスクリーンに投影することによりミラー部13の回転角度を算出した。その結果、回転角度は±10°であることがわかった。
つまり、本実施例の光偏向器モジュール1は、MEMSデバイス2の電圧アクチュエータ部12a、12b、12c、12dの駆動周波数を弾性支持部16a、16bを含むミラー部13の機械的共振周波数(5kHz)と一致させることにより、低電圧駆動でもミラー部13の回転振動の回転角を大きくできることが実証できた。
更に、耐衝撃性及び耐振動性に係る性能を確認するために、リードピン挿通孔17とリードピン20の隙間にウレタン樹脂を充填した本実施例の光偏向器モジュール1と、リードピン挿通孔17に対するリードピン20の固定材としてガラスを用いた従来のモジュール(比較例)の比較試験を行った。
試験項目は、JIS C60068−2−27に基づく衝撃試験、JIS C60068−2−32に基づく自然落下試験、及びJIS C60068−2−6に基づく正弦波振動試験であった。なお、全ての試験において、光偏向器モジュールは適当な筺体の中に固定した上で試験を実施した。
その結果、衝撃試験においては、実施例のものが1500Gの衝撃に対して異常が認められなかったのに対し、比較例は1000G以下の衝撃において細い弾性支持部が破損した。振動試験においては、実施例のものが250G以上の振動に対して異常が認められなかったのに対し、比較例は100G以下の振動において劣化が見られた。
特に、緩衝材にガス透過性の少ないエラストマ(例えば、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等)を用いることにより、光学窓付きの封止キャップに対する0.1気圧までの減圧封止においても問題は発生しなかった。
従って、本発明の光偏向器モジュールは、MEMSデバイスの構造を考慮することなく、且つMEMSモジュールがMSデバイスが直接緩衝材に触れることのない構造でありながら、外部から振動、衝撃等の機械的応力から保護されて常時良好な諸特性を発揮することが可能となる。
実施例2はMEMSデバイスを用いた2次元光スキャナモジュールであり、図5(斜視図)は2次元光スキャナモジュールに係る、光スキャナ機能を有するMEMSデバイスを示している。
なお、実施例2は、使用するパッケージが上記実施例1で使用したものと同一構造であると共に、MEMSデバイスのパッケージに対する実装方法も実施例1と同様に行われ、MEMSデバイスの構造のみが異なる。よって、パッケージの説明及びMEMSデバイスのパッケージに対する実装方法は省略する。
図5より、光スキャナ機能を有するMEMSデバイス2はdouble-gimbal構造と呼ばれる「入れ子」構造を有しており、内側のミラー部13が高速に揺動し、外側の大きな支持体23が低速で揺動することで光スキャナ機能を果たす。
上記MEMSデバイス2を実装した2次元光スキャナモジュールはレーザ走査ディスプレイに応用する場合レーザ光を大きな振れ角で走査することが求められ、そのためにはMEMSデバイス2のミラー部13及び支持体23を構成する構造体の機械的な共振周波数と圧電アクチュエータ部12a、12b、12c、12d及び圧電アクチュエータ部25a、25b、25c、25dの駆動周波数を合致させる必要がある。
更に、ディスプレイとして成立させるためにはミラー部13のスキャン周波数と支持体23のスキャン周波数の間に大きな周波数差を設ける必要があり、VGAの解像度が求められる場合は少なくともミラー部13のスキャン周波数を16kHz以上、支持体23のスキャン周波数を60Hzにしなければならない。
このとき、支持体23を60Hzの遅いスキャン周波数で共振駆動させるためには、支持体23を構成する構造体の大きさを大きくして重量を重くする必要がある。但し、その場合、重量化した支持体23が衝撃の影響を受け易くなり、衝撃に弱い部分となってしまう。そのため、2次元光スキャナでは、1次元光スキャナ以上に衝撃を緩和する実装形態が重要となる。
実際、耐衝撃性及び耐振動性に係る性能を確認するために、リードピン挿通孔17とリードピン20の隙間にシリコーン樹脂を充填した本実施例の2次元光スキャナモジュールと、リードピン挿通孔17に対するリードピン20の固定材としてガラスを用いた従来のモジュール(比較例)の比較試験を行った。試験項目は、JIS C60068−2−27に基づく衝撃試験、JIS C60068−2−32に基づく自然落下試験であった。
その結果、衝撃試験においては、実施例のものが500Gの衝撃に対して異常が認められなかったのに対し、比較例は100G以下の衝撃において支持体23を支持する支持部24a、24bが破損した。
従って、本実施例は比較例に対して、MEMSデバイスを実装するパッケージの、リードピン挿通孔17とリードピン20の隙間に緩衝材となるシリコーン樹脂を充填することにより耐衝撃性が著しく向上したことが確認された。
なお、パッケージを構成するリードピンは種々の形態が可能であり、例えば図6(斜視図)及び図7(図6の断面図)のように、パッケージ3に設けられたリードピン20が台座部19のMEMSデバイスを実装する面から突出し、台座部19の反対側の面に略平行に且つ外側に向かって略直角に折り曲げられた形態とすることも可能である。当然、リードピン挿通孔17とリードピン20の隙間には緩衝材22が充填されている。このパッケージ3を使用した2次元光スキャナモジュールは回路基板に対して表面実装に適している。
また、図8(斜視図)及び図9(図8の断面図)のように、パッケージ3に設けられたリードピン20が台座部19のMEMSデバイスを実装する面から突出し、台座部19の反対側の面近傍の突出した部分で係止された形態とすることも可能である。当然、リードピン挿通孔17とリードピン20の隙間には緩衝材22が充填されている。このパッケージ3を使用した2次元光スキャナモジュールも回路基板に対して表面実装に適している。
以上詳細に説明したように、本発明のMEMSモジュールは、MEMSデバイスを実装するパッケージの台座部に設けられたリードピン挿通孔に隙間を設けてリードピンを挿通し、該隙間に緩衝材を充填して台座部にリードピンを固定するようにした。
そのため、リードピンが受けた外部からの振動、衝撃等の機械的応力は柔軟性を有する緩衝材で緩和されてMEMSデバイスでは低減され、また、緩衝材が絶縁性を有するために台座部とリードピンとの良好な絶縁耐圧を確保することができる。
その結果、衝撃、振動等の外部環境に晒されたとしても、MEMSデバイスの構造に関係なく常時良好な諸特性を発揮することが可能なMEMSモジュールを実現することができた。
本発明の実施例1を示す分解立体図である。 同じく、本発明の実施例1を示す斜視図である。 同じく、本発明の実施例1を示す断面図である。 本発明に係るMEMSデバイスの製造工程図である。 本発明の実施例2に係るMEMSデバイスに係る斜視図である。 本発明に係るパッケージの斜視図である。 図6の断面図である。 本発明に係る他のパッケージの斜視図である。 図8の断面図である。
符号の説明
1 光偏向器モジュール
2 MEMSデバイス
3 パッケージ
4 SOI基板
5 中間酸化膜層
6 支持層
7 活性層
8 SiO
9 下部電極
9a、9b、9c、9d、9e 下部電極
10 圧電膜
10a、10b、10c、10d 圧電膜
11 上部電極
11a、11b、11c、11d 上部電極
12a、12b、12c、12d 圧電アクチュエータ部
13 ミラー部
14 Al膜
15a、15b、15c、15d 振動部
16a、16b 弾性支持部
17 リードピン挿通孔
18 揺動空間
19 台座部
19a MEMSデバイス実装面
20 リードピン
20a 端面
21 ボンディングワイヤ
22 緩衝材
23 支持体
24a、24b 支持部
25a、25b、25c、25d 圧電アクチュエータ部

Claims (4)

  1. MEMSデバイスと、
    前記MEMSデバイスが実装されたパッケージを有し、
    前記パッケージは前記MEMSデバイスが載置された台座部及び前記台座部に設けられたリードピン挿通孔に挿通されたリードピンを備え、
    前記リードピン挿通孔と前記リードピンの間に隙間が設けられていると共に、前記隙間に柔軟性を有する緩衝材が充填されて前記リードピンが前記台座部に固定されていることを特徴とするMEMSモジュール。
  2. 前記緩衝材はエラストマからなることを特徴とする請求項1に記載のMEMSモジュール。
  3. 前記エラストマはシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びニトリルゴムのうちの1つであることを特徴とする請求項2に記載のMEMSモジュール。
  4. 前記リードピンは、前記台座部の前記MEMSデバイスが載置される面よりも突出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のMEMSモジュール。
JP2007336778A 2007-12-27 2007-12-27 Memsモジュール Active JP5103163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336778A JP5103163B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 Memsモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336778A JP5103163B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 Memsモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009154263A JP2009154263A (ja) 2009-07-16
JP5103163B2 true JP5103163B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40958828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007336778A Active JP5103163B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 Memsモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5103163B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109612660B (zh) * 2018-12-17 2020-02-18 大连理工大学 一种动态特性测试的超声波激励装置及其工作方法
CN109682558B (zh) * 2018-12-17 2020-05-19 大连理工大学 一种动态特性测试的激波聚焦激励装置及其工作方法
CN109668702B (zh) * 2018-12-17 2020-02-21 大连理工大学 一种加载高温环境的压电式激励装置及其工作方法
CN109668703B (zh) * 2018-12-17 2020-02-18 大连理工大学 一种动态特性测试的压电式激励装置及其工作方法
CN109761187A (zh) * 2019-01-21 2019-05-17 中国科学院电子学研究所 用于降低mems传感器应力的组装结构及制备方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07161899A (ja) * 1993-12-10 1995-06-23 Fujitsu Ltd 回路基板のリード
JPH08247768A (ja) * 1995-03-08 1996-09-27 Nippondenso Co Ltd 角速度センサ
JPH10302924A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Sony Corp 電子素子用コネクタ及び電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009154263A (ja) 2009-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7605965B2 (en) Optical deflector
US8508826B2 (en) Meandering oscillator, optical reflecting element using meandering oscillator, and image projection device using meandering oscillator
US7394583B2 (en) Light-beam scanning device
US7466474B2 (en) Micromechanical device with tilted electrodes
JP6447683B2 (ja) 走査型微小電気機械反射鏡システム、光検出及び測距(lidar)装置、及び走査型微小電気機械反射鏡システムの作動方法
JP4193817B2 (ja) アクチュエータ
JP5103163B2 (ja) Memsモジュール
JP2011018026A (ja) 光偏向器、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置
JPWO2008044470A1 (ja) 光走査装置
JP2012145910A (ja) 構造体
US7095156B2 (en) Actuator
KR20090098801A (ko) 캡슐화 가능성을 갖는 마이크로미러 액튜에이터 및 그의 제조 방법
JP2014215534A (ja) 光走査装置
JP2012042666A (ja) 光偏向器、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置
JPWO2018021166A1 (ja) 角速度センサ、センサ素子および多軸角速度センサ
JP2024050649A (ja) アクチュエータ装置、及びアクチュエータ装置の製造方法
JP2010026147A (ja) 可動構造体及びそれを用いた光走査ミラー
JP2007326204A (ja) アクチュエータ
JP5053194B2 (ja) 可動構造体及びそれを用いた光走査ミラー
CN111629842B (zh) 振动构造体和振动产生装置
JP2009154264A (ja) Memsモジュール
JP5045470B2 (ja) 光学反射素子
JP5039431B2 (ja) 可動構造体、同構造体を用いた光走査ミラー素子、及び可動構造体の製造方法
JP2009075209A (ja) ミラーデバイス並びにそれを用いた光部品および光スイッチ
JP2011191589A (ja) 偏向マイクロミラー

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090723

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5103163

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250