JP5103071B2 - 画像形成装置の現像制御装置 - Google Patents

画像形成装置の現像制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5103071B2
JP5103071B2 JP2007171727A JP2007171727A JP5103071B2 JP 5103071 B2 JP5103071 B2 JP 5103071B2 JP 2007171727 A JP2007171727 A JP 2007171727A JP 2007171727 A JP2007171727 A JP 2007171727A JP 5103071 B2 JP5103071 B2 JP 5103071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developing roller
image
roller
thin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007171727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009008980A (ja
Inventor
昭宏 渡辺
幸広 森
豊常 井上
隆久 中植
正之 藤島
昌一 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2007171727A priority Critical patent/JP5103071B2/ja
Publication of JP2009008980A publication Critical patent/JP2009008980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5103071B2 publication Critical patent/JP5103071B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置の現像制御装置、特に、像担持体上の静電潜像を現像するための現像ローラと、現像ローラの表面にトナー薄層を形成するとともに現像ローラの表面からトナー薄層を剥ぎ取る磁気ローラと、を有する画像形成装置の現像制御装置に関する。
従来より、特許文献1に示すように、感光体ドラムと、感光体ドラム上の静電潜像をトナーを用いて現像する現像ローラと、現像ローラ表面にトナー薄層を形成するための磁気ローラとを備えた、所謂タッチダウン法が採用された画像形成装置が知られている。この画像形成装置において静電潜像の現像が行われる際、現像ローラ表面のトナー薄層におけるトナーは、感光体ドラムと現像ローラとの電位差により現像ローラ表面から感光体ドラム側に飛ばされる。
しかしながら、静電潜像が現像された後の現像ローラ表面のトナー薄層には、トナーが現像用として消費された消費領域と、消費されずにトナーが残留している非消費領域とが生じる。この場合、現像ローラ表面におけるトナーの付着状態(即ち、トナー薄層の状態)とトナーの電位差とにばらつきが生じるため、前に現像した静電潜像の少なくとも一部分が次の現像時に残像(ゴースト)として現れる、いわゆる履歴現象が生じる恐れがある。
そこで、履歴現象の発生を抑制するための技術として、現像ローラに交流バイアスを印加するとともに磁気ローラに直流バイアスを印加して、現像ローラ表面のトナーを磁気ローラにより入れ替えるものが知られている(特許文献2、特許文献3)。
米国特許第3,929,098号 特開2003−21966号公報 特開2003−345134号公報
特許文献2及び特許文献3において、現像ローラ表面のトナーの入れ替えを確実に行うためには、適切なデューティ比やピーク間電圧を有する交流バイアスを現像ローラに印加させる必要がある。しかし、交流バイアスのデューティ比を変化させる方法では、現像ローラ上のトナーを完全に回収することが困難であるため、必ずしも履歴現象の発生を抑制できるとは限らない。これに対し、交流バイアスのピーク間電圧を変化させる方法は、交流バイアスのデューティ比を変化させる方法よりもトナーの入れ替えを確実に行うことができる。しかしながら、交流バイアスのピーク間電圧が大きくなると、感光体ドラムと現像ローラとの電位差が大きくなるため、現像ローラから感光体ドラムへのリーク電流が発生し易くなる。すると、黒点画像や、瞬間的に交流バイアスが落ちることにより白帯及び黒帯状の画像が出力されてしまう等の画像不良が生じる恐れがある。
そこで、本発明は、現像ローラのトナーの回収を適切に行い、長期間にわたって良好な画像形成を行うことができる画像形成装置の現像制御装置を提供することを目的とする。
発明1に係る画像形成装置の現像制御装置は、像担持体上の静電潜像を現像するための現像ローラと、現像ローラの表面にトナー薄層を形成するとともに現像ローラの表面からトナー薄層を剥ぎ取る磁気ローラと、を有する画像形成装置の現像制御装置であって、印刷モード切換手段と、動作実行手段とを備える。印刷モード切換手段は、印刷モードを、複数の記録媒体に連続して印刷する連続印刷モードから、1枚の記録媒体への印刷が終了する毎に予め設定された時間だけ印刷動作を休止させる印刷動作休止モードに切り換える。動作実行手段は、印刷モードが連続印刷モードから印刷動作休止モードに移行する移行開始時に、磁気ローラにトナー薄層の剥ぎ取り動作を行わせる。
この画像形成装置の現像制御装置によると、現像ローラの表面に形成されたトナー薄層は、連続印刷モードから印刷動作休止モードへの移行時に剥ぎ取られる。従って、連続印刷により変化しやすい現像ローラの現像特性を安定させることができるため、長期にわたり良好な画像形成を行うことができる。またトナー薄層の剥ぎ取り動作のみを行うために、現像ローラの現像動作等を停止せずに済む。
発明2に係る画像形成装置の現像制御装置は、発明1に係る画像形成装置の現像制御装置であって、印刷モード切換手段は、形成される画像の印字率が第1所定値以上である場合または画像中に含まれる集中画像の大きさが所定の大きさ以上である場合には、画像の印字率に対応して予め設定された時間経過後に印刷動作休止モードへの切換を行う。
一般的に、連続印刷した画像の印字率が高い程、現像ローラの現像特性は変化しやすくなる。しかし、この画像形成装置の現像制御装置によると、例えば文字画像やベタ画像等の印字率が比較的高い画像を連続して印刷した場合には、トナー薄層の剥ぎ取りが行われるため、現像ローラの現像特性を安定させることができる。即ち、この現像制御装置では、トナー薄層の剥ぎ取り動作は、必要な場合に行われる。また、印字率が第1所定値以上である場合または画像中に含まれる集中画像の大きさが所定の大きさ以上である場合は、印刷動作休止モードへの移行は、直ぐには行われず、印字率に対応して予め設定された時間経過後に行われるので、印刷動作全体の速度が急に低下してしまうのを抑えることができる。
発明3に係る画像形成装置の現像制御装置は、発明1または2に係る画像形成装置の現像制御装置であって、テストパターン像形成手段と、濃度検知部と、温湿度検知部とを更に備える。テストパターン像形成手段は、所定のタイミングで現像ローラによりトナー像としてのテストパターン像を形成させる。濃度検知部は、テストパターン像のトナー濃度を検知する。温湿度検知部は、現像ローラの周囲温度及び周囲湿度の少なくとも1つを検知する。そして、動作実行手段は、濃度検知部の検知結果及び温湿度検知部の検知結果のうち少なくとも1つに基づいて、更に磁気ローラにトナー薄層の剥ぎ取り動作を行わせる。
現像ローラ表面におけるトナー薄層の状態は、例えば現像ローラの周囲の温度や湿度により変化しやすく、テストパターン像のトナー濃度に影響を及ぼす。そこで、この画像形成装置の現像制御装置は、テストパターン像のトナー濃度や現像ローラの周囲の温度、湿度の少なくとも1つに基づいて、トナー薄層の剥ぎ取り動作を行う。これにより、現像ローラの表面に形成されたトナー薄層は、現像ローラの状態に応じて適切に剥ぎ取られる。
発明4に係る画像形成装置の現像制御装置は、発明3に係る画像形成装置の現像制御装置であって、動作実行手段は、テストパターン像のトナー濃度が第2所定値以下であるか、現像ローラの周囲温度の変化量が第1所定量以上であるか、または現像ローラの周囲湿度の変化量が第2所定量以上であるかの少なくとも1つが満たされた場合に、磁気ローラにトナー薄層の剥ぎ取り動作を開始させる。
磁気ローラがトナー薄層の剥ぎ取り動作を行う時には、現像ローラによる現像動作を一時的に停止させる必要がある。しかし、この画像形成装置の現像制御装置によると、トナー薄層の剥ぎ取り動作は、連続印刷モードから印刷動作休止モードへの移行開始時に加え、現像ローラ上のトナー薄層を剥ぎ取る必要がある場合に行われるため、現像ローラによる現像動作を不必要に停止させずに済む。
発明5に係る画像形成装置の現像制御装置は、発明3または4に係る画像形成装置の現像制御装置であって、テストパターン像形成手段は、テストパターン像とは別の画像が所定枚数の記録媒体に印刷される毎に、現像ローラにより前記テストパターン像を形成させる。
この画像形成装置の制御装置によると、テストパターン像の濃度は、別の画像が所定枚数分印刷される毎に検知され、トナー薄層の剥ぎ取り動作は、その濃度に応じて開始されるか否かが決定される。
発明6に係る画像形成装置の現像制御装置は、発明1〜5のいずれかに係る画像形成装置の現像制御装置であって、磁気ローラには、トナーとキャリアとからなる磁気ブラシが形成されている。現像ローラ及び前記磁気ローラは、それぞれ電圧を印加されることが可能である。そして、動作実行手段は、トナー薄層の剥ぎ取り動作時、トナー薄層が磁気ブラシにより剥ぎ取られるように磁気ローラを回転させると共に、現像ローラと磁気ローラとの電位差がトナー薄層の形成時における電位差と異なるように、現像ローラ及び磁気ローラに印加される電圧を制御する。
現像ローラと磁気ローラとの電位差が変化すると、現像ローラ及び磁気ローラ上のトナーの帯電量(即ち、電位差)も変化する。そこで、この画像形成装置の現像制御装置は、トナー薄層の形成時には、現像ローラ及び磁気ローラの電位差が磁気ローラの表面から現像ローラの表面にトナーが飛翔するような電圧差となるように、現像ローラ及び磁気ローラそれぞれに電圧を印加する。逆に、トナー薄層の剥ぎ取り動作時には、現像制御装置は、現像ローラ及び磁気ローラの電位差が現像ローラからトナー薄層が剥がれるような電圧差となるように現像ローラ及び磁気ローラそれぞれに電圧を印加すると共に、トナー薄層が磁気ブラシにより剥ぎ取られるように磁気ローラを回転させる。これにより、トナー薄層の剥ぎ取り動作時、トナー薄層は、現像ローラの表面から容易に剥がれる。
本発明によると、現像ローラ表面のトナーは適切なタイミングで回収されるため、画像形成装置は、長期間にわたって良好な画像形成を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の現像制御装置について説明する。
(1)画像形成装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の現像制御装置100が採用されたプリンタ1の縦断面図である。図4は、プリンタ1及び現像制御装置100の構成を模式的に示すブロック図である。本実施形態に係るプリンタ1は、タンデム型のカラープリンタであって、図1及び図4に示すように、通信部2、画像形成部3、濃度センサ5(濃度検知部に相当)、温湿度センサ6(温湿度検知部に相当)、定着部7、シート収容部8、制御部10及びメモリ11を備えている。
通信部2は、例えばPC等の外部端末と通信を行うためのものであって、外部端末から送られてくる画像データや印刷指示等を受信する。
画像形成部3は、画像データに基づいてトナー像を形成するとともに、形成されたトナー像を用紙やOHP等の記録媒体に印刷するためのものである。画像形成部3は、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの各色に対応する感光体ドラム31A〜31D、帯電器32A〜32D、露光器33A〜33D、現像装置34A〜34D、トナーコンテナ35A〜35D及び転写部4を含む。ここで、例えば「感光体ドラム31A〜31D」のように、画像形成部3の各機能部の参照符号末尾に付されているアルファベットA〜Dは、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの各色に対応するものであることを示している。また、以下の説明において、アルファベットA〜Dが各機能部の参照符号から省略されている場合は、各色の各機能部に共通するものであるとする。
感光体ドラム31は、例えばアモルファスシリコンからなる感光層を有しており、その表面には静電潜像が形成される。帯電器32は、感光体ドラム31の表面を一様に帯電させるためのものである。露光器33は、通信部2が受信した画像データに基づいて、帯電器32により帯電された感光体ドラム31に対し露光して、感光体ドラム31の表面に静電潜像を形成する。特に、露光器33は、メモリ11に格納されているテストパターンデータに基づいて帯電後の感光体ドラム31を露光し、テストパターン像用の静電潜像を形成することも可能である。尚、本実施形態に係るテストパターン像は、主として、現像装置34に収容されている2成分現像剤のトナー濃度の調整用や、後述する現像装置34の現像ローラ342表面に形成されたトナー薄層342aの剥ぎ取り動作判断用として用いられる。
現像装置34は、感光体ドラム31にトナーを供給し、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像をトナー像として現像するためのものであって、ここでは、いわゆるタッチダウン現像方式を採用したものが用いられている。この現像装置34は、図2に示すように、ケーシング341、現像ローラ342、磁気ローラ343、規制ブレード344、パドルミキサー345、攪拌ミキサー346及びトナーセンサ348を有している。
ケーシング341は、トナー及びキャリアからなる2成分現像剤を貯留するものである。ケーシング341の内部には、現像ローラ342を一部露出して配置するための開口が設けられている。
現像ローラ342は、感光体ドラム31の表面にトナーを供給して感光体ドラム31上の静電潜像を現像するためのものであって、感光体ドラム31から所定距離離れて配置されており、図4のモータ14aにより回転駆動される。現像ローラ342には、図2に示すように、直流電源12a及び交流電源12bが直列に接続されており、直流電源12aから出力される直流電圧に交流電源12bから出力される交流電圧が重畳された第1バイアスが印加される。また、現像ローラ342の表面には、図3に示すように、磁気ローラ343の磁気ブラシ343aによりトナー薄層342aが形成される。尚、モータ14a及び各種電源12a,12bは、制御部10により制御される。
磁気ローラ343は、図2に示すように、現像ローラ342から所定距離離れて配置されており、図4のモータ14bにより回転駆動される。磁気ローラ343は、複数の磁極を有する固定磁石と、固定磁石の外周を囲むように配置され、回転自在な非磁性金属材料からなる円筒状のスリーブとを有している。この磁気ローラ343は、図2に示すように直流電源13と接続されており、直流電源13から出力される直流電圧(以下、第2バイアスという)が印加される。そして、磁気ローラ343の表面には、図3に示すように、キャリアとトナーとからなる磁気ブラシ343aが形成されている。このような構成を有する磁気ローラ343は、現像ローラ342の表面にトナー薄層342aを形成する形成動作を行うとともに、現像ローラ342の表面からトナー薄層342aを剥ぎ取る剥ぎ取り動作を行うことができる。尚、モータ14b及び直流電源13は、制御部10により制御される。また、磁気ローラ343におけるトナー薄層342aの形成動作及び剥ぎ取り動作については、後述する。
規制ブレード344は、磁気ローラ343上に一定の層厚の磁気ブラシ343aを形成するためのものである。パドルミキサー345及び攪拌ミキサー346は、2成分現像剤を攪拌しながら循環搬送するためのものである。尚、図2の仕切り板347は、ケーシング341の軸方向両端部においては存在しないため、パドルミキサー345及び攪拌ミキサー346間での2成分現像剤の受け渡しが可能となる。また、トナーセンサ348は、透磁率センサであって、2成分現像剤中のトナー濃度を検知する。
トナーコンテナ35は、内部にトナーが収容され、現像装置34の上部に着脱自在に装着される。トナーコンテナ35内部のトナーは、現像装置34内のトナー濃度が所定の閾値以下であるとトナーセンサ348により検知されると、現像装置34内に補給される。
転写部4は、現像装置34により現像されたトナー像を、用紙搬送路8aから送られてきた記録媒体に転写するためのものである。転写部4は、図1に示すように、駆動ローラ41及び従動ローラ42との間に掛け渡されて循環駆動される転写ベルト43や、転写ベルト43を介して各感光体ドラム31A〜31Dに対向するように配置された転写ローラ44A〜44Dを有している。
濃度センサ5は、反射型の光学式センサで構成されており、転写ベルト43上に設けられている。濃度センサ5は、転写ベルト43上及び記録媒体に転写されたトナー像の濃度を検知する。
温湿度センサ6は、現像装置34の近傍に設けられており、現像ローラ342の周囲温度及び周囲湿度を検知する。温湿度センサ6は、発熱する定着部7の影響を受けることなく現像ローラ342の周囲温度及び周囲湿度を検知可能なように、定着部7から離れた位置に設けられている。尚、本実施形態では、図1に示すように、温湿度センサ6が現像装置34Aの近傍に1つ設けられた場合を例に取る。
定着部7は、記録媒体に転写されたトナー像を定着させるものであって、内部にヒータを有する加熱ローラ及び加熱ローラに押圧される加圧ローラを有している。定着部7によりトナー像が定着された記録媒体は、排出部9を介してプリンタ1の外部に排出される。
シート収容部8は、トナー像が転写される記録媒体(具体的には、記録用紙やOHP)を収容すると共に、シート収容部8から排出部9に延びる用紙搬送路8aに記録媒体を送り出すものである。
制御部10は、CPUを含むマイクロコンピュータで構成されており、接続された各機能部の制御等を行う。例えば、制御部10は、画像形成部3の感光体ドラム31の回転制御やトナーコンテナ35から現像装置34に補給されるトナー量の制御などを行う。特に、本実施形態に係る制御部10は、現像制御装置100(後述)としての制御も行うが、これについては後述する。
メモリ11は、制御部10におけるCPUが読み出して実行するための各種制御プログラムを記憶している他、通信部2が外部端末から取得した画像データを一時的に記憶する。特に、本実施形態に係るメモリ11は、テストパターン像のデータであるテストパターンデータを記憶している他、制御部10が制御時に用いる図5のテーブル(後述)等を記憶している。
(2)現像制御装置の構成
次に、本実施形態に係る現像制御装置100の構成について説明する。現像制御装置100は、図4に示すように、濃度センサ5、温湿度センサ6、メモリ11及び制御部10を備える。尚、濃度センサ5、温湿度センサ6及びメモリ11については、既に説明しているため、ここでは、現像制御装置100としての制御を行う制御部10に説明する。
現像制御装置100としての制御部10は、主として、画像形成部3の印刷モードの切換制御や、テストパターン像の形成指示、磁気ローラ343が行う動作の制御を行う。このような動作を行うため、制御部10は、印刷モード切換部101、テストパターン像形成部102及び動作実行部103として機能する。
〔印刷モード切換部〕
印刷モード切換部101は、プリンタ1の印刷モードを、連続印刷モードから印刷動作休止モードに切り換える。特に、印刷モード切換部101は、形成される画像の印字率が第1所定値以上である場合、または画像中に含まれる集中画像の大きさが所定の大きさ以上である場合には、画像の印字率に対応して予め設定された時間経過後に印刷動作休止モードへの切換を行う。ここで、連続印刷モードとは、複数の記録媒体に連続して印刷するモードである。印刷動作休止モードとは、1枚の記録媒体への印刷が終了する毎に予め設定された時間だけ印刷動作を休止させるモードであって、現像装置34へのトナー補給量或いは現像装置34内のトナー搬送量をトナー消費量に追従させるためのモードである。
以下に、印刷モード切換部101の動作についてより具体的に説明する。印刷モード切換部101は、先ずは画像形成動作に用いられている画像データの印字率と、画像データ中に含まれている集中画像の大きさとを算出する。算出した印字率が第1所定値以上である場合、または画像中に含まれる集中画像の大きさが所定の大きさ以上である場合の少なくとも1つを満たす場合には、印刷モード切換部101は、算出した印字率を図5のテーブルに当てはめ、印刷モードを連続印刷モードから印刷動作休止モードに切り換える時のタイミングを決定する。
ここで、図5のテーブルは、印刷モードが連続印刷モードから印刷動作休止モードに切り換わる時のタイミングと印字率とが対応づけられたものであって、メモリ11内に格納されている。図5のテーブルでは、本実施形態のカラープリンタ1において20枚の連続印刷及び32枚の連続印刷を行う場合を例として示しており、印刷動作休止モードに切り替わるタイミングを、印刷動作休止モードに移行させると決定した時点から印刷される記録媒体の枚数で示している。例えば、図5中で“16枚”と記載している場合には、モード移行決定時から16枚の印刷が終了した時に、実際に印刷動作休止モードへの移行が行われる。
そして、図5では、32枚の連続印刷を行う場合において、例えば印字率が40%未満である場合には、トナー消費量が少ないことから、印刷動作休止モードへの移行は行われないことを示している。また、印字率が40%以上である場合は、印字率が高くなる程トナー消費量が多いことから、図5では、印字率が高くなる程早い給紙枚数の段階で印刷動作休止モードに移行するように設定されている。従って、32枚の連続印刷が行われている状態で、算出された印字率が例えば70%であれば、印刷モード切換部101は、印刷モードを印刷動作休止モードに切り換えると決定し、決定した時点から12枚目後に実際に印刷動作休止モードに移行するように、画像形成部3等の各機能部に印刷動作休止モードへの切換指示を出力する。
尚、印字率や集中画像の大きさの比較対象である第1所定値や所定の大きさは、例えばプリンタ1が設置される環境の条件や設計仕様等から適宜決定されるものとする。
〔テストパターン像形成部〕
テストパターン像形成部102は、所定のタイミングでトナー像としてのテストパターン像が現像ローラ342により形成されるように、現像ローラ342や露光器33等の動作を制御する。より具体的には、画像形成部3が、テストパターン像とは別の画像(即ち、通信部2が外部端末から受信した画像データに基づく画像)を記録媒体に印刷している場合においては、テストパターン像形成部102は、この画像が記録媒体に印刷される枚数(以下、印刷枚数という)をカウントする。そして、テストパターン像形成部102は、カウントした印刷枚数が所定枚数となるたびに、露光器33によりテストパターンデータに基づいて感光体ドラム31表面を露光させ、現像ローラ342にテストパターン像を形成させる。ここで、所定枚数としては、例えば100枚毎などが挙げられる。
尚、テストパターン像の形成を開始させる時、テストパターン像形成部102は、テストパターン像とは別の画像の形成動作を一時的に停止させる。より具体的には、テストパターン像の形成を開始させる時、テストパターン像形成部102は、定着部7による定着動作や記録媒体の搬送動作をテストパターン形成時のみ一時的に停止させ、画像形成部3には、外部端末から取得した画像データが送られる代わりに、テストパターンデータがメモリ11から送られるようにする。これにより、現像ローラ342により形成されたテストパターン像は、転写ベルト43に直接転写され、濃度センサ5により濃度検知される。
〔動作実行部〕
動作実行部103は、印刷モードが連続印刷モードから印刷動作休止モードに移行する移行開始時に、磁気ローラ343にトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行わせる。より具体的には、動作実行部103は、印刷モード切換部101が印刷動作休止モードへの切換指示を画像形成部3等の各機能部に出力したのとほぼ同時に、磁気ローラ343がトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を開始するように、各種電源12a,12b,13が出力する電圧値の決定や各モータ14a,14bの駆動等の制御を行う。
また、動作実行部103は、濃度センサ5の検知結果及び温湿度センサ6の検知結果の少なくとも1つに基づいて、磁気ローラ343にトナー薄層342aの形成動作を行わせるか、それともトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行わせるかを決定し、決定した動作を磁気ローラ343に行わせる。具体的には、動作実行部103は、以下の条件(I)〜(III)のうち少なくとも1つが満たされた場合、磁気ローラ343にトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行わせる。
(I)テストパターン像のトナー濃度が第2所定値以下である場合。
(II)現像ローラ342の単位時間あたりの周囲温度の変化量が第1所定量以上である場合。
(III)現像ローラ342の単位時間あたりの周囲湿度の変化量が第2所定量以上である場合。
即ち、上記条件(I)〜(III)に基づいて行われるトナー薄層342aの剥ぎ取り動作は、印刷モードが印刷動作給紙モードに移行する時に行われる剥ぎ取り動作とは別に行われる。尚、上記条件(I)〜(III)のいずれもが満たされない場合、動作実行部103は、磁気ローラ343にトナー薄層342aの形成動作を行わせる(もしくは継続させる)。また、第2所定値や第1所定量、第2所定量は、第1所定値や所定の大きさと同様、例えばプリンタ1が設置される環境の条件や設計仕様等から適宜決定されるものとする。
ここで、動作実行部103は、どのようにして磁気ローラ343にトナー薄層342aの形成動作または剥ぎ取り動作を行わせるかについて、具体的に説明する。
磁気ローラ343にトナー薄層342aの形成動作を行わせる場合、動作実行部103は、現像ローラ342及び磁気ローラ343に異なる第1及び第2バイアスがそれぞれ印加されるように、各種電源12a,12b,13が出力する各電圧を決定する。この時決定される各電圧は、磁気ローラ343の磁気ブラシ343aによりトナーが現像ローラ342の表面に飛翔するような値に決定される。一例としては、現像ローラ342に印加される第1バイアスは、直流電圧Vdc=200V、交流電圧のピーク間電圧Vpp=1.6kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=27%であって、磁気ローラの第2バイアスのVdc=400Vが挙げられる。すると、磁気ローラ343の磁気ブラシ343aは現像ローラ342の表面に接触し、第1及び第2バイアスの電圧差により現像ローラ342の表面にはトナーが供給され、トナー薄層342aが形成される。
また、磁気ローラ343にトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行わせる場合、動作実行部103は、現像ローラ342及び磁気ローラ343にトナー薄層342aの形成動作時とは異なる第1及び第2バイアスがそれぞれ印加されるように、各種電源12a,12b,13が出力する各電圧を決定する。この時決定される各電圧は、現像ローラ342の表面から磁気ローラ343の磁気ブラシ343a側にトナーが飛翔するような値に決定される。一例としては、現像ローラ342に印加される第1バイアスは、直流電圧Vdc=300V、交流電圧のピーク間電圧Vpp=1.6kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=27%であって、磁気ローラの第2バイアスのVdc=200Vが挙げられる。更に、動作実行部103は、磁気ローラ343が現像ローラ342と異なる速度で回転を行うように、モータ14a,14bの回転速度を制御する。一例としては、磁気ローラ343と現像ローラ342との速度比“1.5”が挙げられる。すると、現像ローラ342及び磁気ローラ343には、トナー薄層342aの形成動作時とは異なる第1及び第2バイアスがそれぞれ印加され、現像ローラ342と異なる速度で回転している磁気ローラ343の磁気ブラシ343aは、現像ローラ342のトナー薄層342aに接触する。これにより、両ローラ342,343には、トナー薄層342aの形成動作時と異なる電圧差が生じ、トナー薄層342aは、磁気ブラシ343aにより現像ローラ342の表面から剥ぎ取られる。
尚、このようなトナー薄層342aの剥ぎ取り動作は、トナー薄層342aが現像ローラ342の表面から十分に剥ぎ取られるまで行われる。また、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作が行われている間に、画像形成部3が画像形成動作を実行している場合は、実行動作部103は、画像形成動作を停止させる。
(3)動作
次に、プリンタ1の動作、特に、現像制御装置100の動作について、図6を用いて説明する。はじめに、プリンタ1は電源がオンの状態にあるとし、温湿度センサ6は、現像ローラ342の周囲温度及び周囲湿度の検知を常時行っているとする。
ステップS1〜S2:プリンタ1の通信部2は、外部端末から印刷指示と共に画像データを受信すると(S1のYES)、画像形成部3は、受信した画像データについて画像形成動作を行う。この時、現像制御装置100の動作実行部103は、現像ローラ342の表面にトナー薄層342aが形成されるように、各種電源12a,12b,13が現像ローラ342及び磁気ローラ343それぞれに印加する電圧を決定する。これにより、現像ローラ342及び磁気ローラ343には、トナー薄層342aが形成されるような第1及び第2バイアスが印加され、現像ローラ342の表面にはトナー薄層342aが形成される(S2)。尚、テストパターン像形成部102は、印刷枚数をカウントする。また、ステップS1の印刷開始指示は、複数枚を連続印刷する指示であって、画像形成部3は、連続印刷モードで印刷動作を行っているとする。
ステップS3〜S4:印刷動作休止モードへの移行条件が満たされた場合(S3のYES。即ち、印字率が第1所定値以上または集中画像の大きさが所定の大きさ以上である場合)、印刷モード切換部101は、印刷モードを連続印刷モードから印刷動作休止モードに移行させる。動作実行部103は、印刷動作休止モードへのモード移行開始時に、磁気ローラ343によるトナー薄層342aの形成動作を停止させ、磁気ローラ343にトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を開始させる(S4)。
ステップS5〜S7:温湿度センサ6により検出された現像ローラ342の周囲温度の変化量が第1所定量以上である場合(S5のYES)、または周囲湿度の変化量が第2所定量以上である場合(S6のYES)、動作実行部103は、トナー薄層342aの形成動作を停止させ、磁気ローラ343にトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行わせる(S7)。
ステップS8〜S9:テストパターン像形成部102がカウントしている印刷枚数が所定枚数以上であれば(S8のYES)、テストパターン像形成部102は、現像ローラ342にテストパターン像を形成させる(S9)。このようにして形成されたテストパターン像は、転写部4の転写ベルト43に転写された後、転写ベルト43上の濃度センサ5によりトナー濃度を検知される。尚、ステップS3,S5,S6及びS8の条件をいずれもが満たされない場合には、現像制御装置100は、ステップS3以降の動作を繰り返す。
ステップS10〜11:動作実行部103は、濃度センサ5により検知されたテストパターン像のトナー濃度と第2所定値とを比較する(S10)。テストパターン像のトナー濃度が第2所定値よりも大きい場合には(S10のNO)、テストパターン像形成部102は、カウントしていた印刷枚数をリセットし(S11)、現像制御装置100は、ステップS3以降の動作を行う。
ステップS12〜13:ステップS10において、テストパターン像のトナー濃度が第2所定値以下である場合には(S10のYES)、動作実行部103は、磁気ローラ343によるトナー薄層342aの形成動作を停止させ、磁気ローラ343にトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を開始させる(S12)。これにより、現像ローラ342のトナー薄層342aは、現像ローラ342の表面から剥ぎ取られる。そして、テストパターン像形成部102は、カウントしていた印刷枚数をリセットする(S13)。
ステップS14:現像制御装置100は、プリンタ1の電源がオフとなるまでステップS1以降の動作を繰り返し、プリンタ1の電源がオフとなると、一連の動作を終了する。
(4)効果
本実施形態に係る現像制御装置100は、印刷モードが連続印刷モードから印刷動作休止モードに移行する移行開始時に、磁気ローラ343に現像ローラ342表面のトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行わせる。これにより、連続印刷により変化しやすい現像ローラ342の現像特性を安定させることができるため、長期にわたり良好な画像形成を行うことができる。また、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作のみを行うために、現像ローラ342の現像動作等を停止せずに済む。
また、一般的には、連続印刷した画像の印字率が高い程、現像ローラ342の現像特性は変化しやすくなる。しかし、この現像制御装置100によると、例えば文字画像やベタ画像等の印字率が比較的高い画像を連続して印刷した場合には、トナー薄層342aの剥ぎ取りが行われるため、現像ローラ342の現像特性を安定させることができる。即ち、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作は、必要な場合に行われる。また、印字率が第1所定値以上である場合または画像中に含まれる集中画像の大きさが所定の大きさ以上である場合は、印刷動作休止モードへの移行は、直ぐには行われず、印字率に対応して予め設定された時間経過後に行われる。そのため、印刷動作全体の速度が急に低下してしまうのを抑えることができる。
更に、現像制御装置100は、テストパターン像のトナー濃度や現像ローラ342の周囲温度、周囲湿度の少なくとも1つに基づいて、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行う。これにより、トナー薄層342aは、現像ローラ342の状態に応じて適切に剥ぎ取られる。
特に、現像制御装置100は、テストパターン像のトナー濃度が第2所定値以下であるか、現像ローラ342の周囲温度の変化量が第1所定量以上であるか、または現像ローラ342の周囲湿度の変化量が第2所定量以上であるかの少なくとも1つが満たされた場合に、磁気ローラ343にトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を開始させる。このように、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作は、連続印刷モードから印刷動作休止モードへの移行開始時に加え、現像ローラ342上のトナー薄層342aを剥ぎ取る必要がある場合に行われるため、現像ローラ342による現像動作を不必要に停止させずに済む。
更に、現像制御装置100によると、テストパターン像の濃度は、テストパターン像以外の別の画像が所定枚数分印刷される毎に検知され、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作は、その濃度に応じて開始されるか否かが決定される。そのため、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行うために現像ローラ342の現像動作を停止させる回数は、別の画像が所定枚数印刷されるたびにトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行う場合よりも、比較的少なくて済む。
ところで、現像ローラ342と磁気ローラ343との電位差が変化すると、現像ローラ342及び磁気ローラ343上のトナーの帯電量(即ち、電位差)も変化する。そこで、本実施形態に係る現像制御装置100は、トナー薄層342aの形成時には、現像ローラ342及び磁気ローラ343の電位差が磁気ローラ343の表面から現像ローラ342の表面にトナーが飛翔するような電圧差となるように、現像ローラ342及び磁気ローラ343それぞれに電圧を印加する。逆に、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作時には、現像制御装置100は、現像ローラ342及び磁気ローラ343の電位差が現像ローラ342からトナー薄層342aが剥がれるような電圧差となるように、現像ローラ342及び磁気ローラ343それぞれに電圧を印加すると共に、トナー薄層342aが磁気ブラシ343aにより剥ぎ取られるように磁気ローラ343を回転させる。これにより、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作時、トナー薄層342aは、磁気ローラ343に形成された磁気ブラシ343aにより、現像ローラ342の表面から容易に剥がれる。
本発明の現像制御装置100が採用されたプリンタ1を用いて連続印刷を行った場合の、履歴現象を含む画像不良の抑制効果について調査した。本実施例では、感光体ドラム31、現像ローラ342、磁気ローラ343の各直径は、順に30mm、16mm、20mmであって、現像ローラ342及び磁気ローラ343間の距離は350μmであるプリンタ1を用いた。また、感光体ドラム31の線速は180mm/sec、感光体ドラム31の表面電位は310V、2成分現像剤中のトナーは20μC/g、トナー粒径(体積平均粒径)及びキャリア粒径(重量平均粒径)は、それぞれ7.5μm、50μmであるものを用いた。更に、現像ローラ342には、第1バイアスとして、直流電圧Vdc=300V、交流電圧のピーク間電圧Vpp=1.6kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=27%である電圧を印加し、磁気ローラ343には、第2バイアスとして、Vdc=200V、ピーク間電圧Vpp=300V、周波数f=2.7kHz、Duty比=27%である電圧を印加した。また、テストパターン像にはベタ画像を用い、テストパターン像を印刷枚数が100枚となるごとに形成した。
図7は、このようなプリンタ1において、印刷動作休止モードへの移行時、テストパターン像のトナー濃度が1.3以下である時、現像ローラ342付近の温度が前回検知した温度から+3度以上変化している時、更に現像ローラ342付近の湿度が前回検知した湿度から−5%以上変化している時に、トナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行った場合の結果と(本発明)、印刷枚数が100枚となるたびにトナー薄層342aの剥ぎ取り動作を行った場合の結果(比較例)とを示す。尚、図7の本発明及び比較例の両結果は、印字率が50%の画像を連続印刷させた場合の結果を示している。
図7から明らかなように、本発明では、印刷枚数に依存せず、印刷される画像の濃度はほぼ一定に保たれ、画像不良についても発生しなかった。これに対し、比較例では、印刷枚数が変化するのに伴い、印刷される画像の濃度は不均一となり、画像不良については数回の生じたことが確認された。
従って、本発明によれば、印刷枚数が100枚となるたびにトナー薄層342aの剥ぎ取り動作が行われる場合よりも、長期にわたり良好な画像形成を行うことができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、現像ローラ342の周囲の温度及び湿度を測定するセンサとして、1つの温湿度センサ6がプリンタ1に備えられている場合について説明した。しかし、プリンタ1には、温度を測定するためのセンサと湿度を測定するためのセンサとが、別々に設けられても良い。
本発明に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ及びファクシミリ装置の各機種や、これらの機能及びスキャナ機能を併せ持つ複合機として適用できる。
本実施形態に係る画像形成装置の現像制御装置が採用されたプリンタの概略断面図。 現像装置の縦断面図。 タッチダウン現像方式の現像装置の概略を説明するための図。 本実施形態に係るプリンタ及び現像制御装置の構成を模式的に示すブロック図。 印刷動作休止モードに切り換えるタイミングを決定する時に用いられるテーブルの概念図。 本実施形態に係るプリンタ、特に現像制御装置の全体的な動作を説明するためのフロー図。 本実施形態に係るプリンタを用いて連続印刷を行った場合の、画像不良の抑制効果を示す表。
符号の説明
1 プリンタ
3 画像形成部
31 感光体ドラム
34 現像装置
342 現像ローラ
342a トナー薄層
343 磁気ローラ
343a 磁気ブラシ
43 転写ベルト
5 濃度センサ
6 温湿度センサ
9 メモリ
10 制御部
101 印刷モード切換部
102 テストパターン像形成部
103 動作実行部
12a、13 直流電源
12b 交流電源
14a,14b モータ
100 現像制御装置

Claims (5)

  1. 像担持体上の静電潜像を現像するための現像ローラと、前記現像ローラの表面にトナー薄層を形成するとともに前記現像ローラの表面から前記トナー薄層を剥ぎ取る磁気ローラと、を有する画像形成装置の現像制御装置であって、
    印刷モードを、複数の記録媒体に連続して印刷する連続印刷モードから、1枚の前記記録媒体への印刷が終了する毎に予め設定された時間だけ印刷動作を休止させる印刷動作休止モードに切り換える印刷モード切換手段と、
    前記印刷モードが前記連続印刷モードから前記印刷動作休止モードに移行する移行開始時に、前記磁気ローラに前記トナー薄層の剥ぎ取り動作を行わせる動作実行手段と、
    を備え、
    前記印刷モード切換手段は、形成される画像の印字率が第1所定値以上である場合または前記画像中に含まれる集中画像の大きさが所定の大きさ以上である場合には、前記画像の印字率に対応して予め設定された時間経過後に前記印刷動作休止モードへの切換を行う、画像形成装置の現像制御装置。
  2. 所定のタイミングで前記現像ローラによりトナー像としてのテストパターン像を形成させるテストパターン像形成手段と、
    前記テストパターン像のトナー濃度を検知する濃度検知部と、
    前記現像ローラの周囲温度及び周囲湿度の少なくとも1つを検知する温湿度検知部と、を更に備え、
    前記動作実行手段は、前記濃度検知部の検知結果及び前記温湿度検知部の検知結果のうち少なくとも1つに基づいて、更に前記磁気ローラに前記トナー薄層の剥ぎ取り動作を行わせる、
    請求項1に記載の画像形成装置の現像制御装置。
  3. 前記動作実行手段は、前記テストパターン像のトナー濃度が第2所定値以下であるか、前記現像ローラの周囲温度の変化量が第1所定量以上であるか、または前記現像ローラの周囲湿度の変化量が第2所定量以上であるかの少なくとも1つが満たされた場合に、前記磁気ローラに前記トナー薄層の剥ぎ取り動作を開始させる、
    請求項2に記載の画像形成装置の現像制御装置。
  4. 前記テストパターン像形成手段は、前記テストパターン像とは別の画像が所定枚数の前記記録媒体に印刷される毎に、前記現像ローラにより前記テストパターン像を形成させる、
    請求項2または3に記載の画像形成装置の現像制御装置。
  5. 前記磁気ローラには、トナーとキャリアとからなる磁気ブラシが形成され、
    前記現像ローラ及び前記磁気ローラは、それぞれ電圧を印加されることが可能であって、
    前記動作実行手段は、前記トナー薄層の剥ぎ取り動作時、前記トナー薄層が前記磁気ブラシにより剥ぎ取られるように前記磁気ローラを回転させると共に、前記現像ローラと前記磁気ローラとの電位差が前記トナー薄層の形成時における前記電位差と異なるように、前記現像ローラ及び前記磁気ローラに印加される電圧を制御する、
    請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置の現像制御装置。
JP2007171727A 2007-06-29 2007-06-29 画像形成装置の現像制御装置 Expired - Fee Related JP5103071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007171727A JP5103071B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 画像形成装置の現像制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007171727A JP5103071B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 画像形成装置の現像制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009008980A JP2009008980A (ja) 2009-01-15
JP5103071B2 true JP5103071B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40324095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007171727A Expired - Fee Related JP5103071B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 画像形成装置の現像制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5103071B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3389354B2 (ja) * 1994-10-07 2003-03-24 株式会社リコー 現像装置
JP4056369B2 (ja) * 2001-12-03 2008-03-05 レンゴー株式会社 耐熱性ラッカーゼ、その遺伝子およびその製造方法
JP3599189B2 (ja) * 2002-03-26 2004-12-08 京セラ株式会社 画像形成装置における現像方法
JP4131564B2 (ja) * 2003-06-17 2008-08-13 京セラミタ株式会社 静電潜像現像方法
JP4762559B2 (ja) * 2005-01-26 2011-08-31 京セラミタ株式会社 画像形成装置
JP2006337605A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009008980A (ja) 2009-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7831159B2 (en) Image forming apparatus for forming toner image using developer made of toner and carrier
JP2008176236A (ja) 画像形成装置の現像装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP7009918B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4772078B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2007094354A (ja) 帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法
JPH10198149A (ja) 現像装置
JP2006337605A (ja) 画像形成装置
JP5156283B2 (ja) 画像形成装置の現像制御装置
JP5103843B2 (ja) 画像形成装置
JP2009251263A (ja) 画像形成装置
JP5103071B2 (ja) 画像形成装置の現像制御装置
JP5103072B2 (ja) 画像形成装置の現像制御装置
JP2009192707A (ja) 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2007033780A (ja) 画像形成装置
JP4017096B2 (ja) 現像剤補給制御装置
US9488930B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP2014010340A (ja) バイアス制御装置、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6265169B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2009198895A (ja) 潤滑剤塗布量制御装置、潤滑剤塗布量制御方法及び画像形成装置
JP7338253B2 (ja) 現像装置、画像形成装置、現像装置を制御する方法、および現像装置を制御するプログラム
US20230096743A1 (en) Image forming apparatus
JP2009244466A (ja) 画像形成装置
JP4016653B2 (ja) 多色画像形成方法
JP2009181114A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の濃度制御方法
JPH07281547A (ja) カラー画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090911

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091009

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5103071

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees