JP5102721B2 - 携帯型電子装置 - Google Patents
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Description
(1)所定のキー操作に応じて、キー操作無効モードを設定し、又は、解除する機能。例えば、キー操作有効モードに於いて特定のキーを5秒間押し続けるとキー操作無効モードに切り換え、一方、キー操作無効モードに於いて上記特定のキーを5秒間押し続けるとキー操作有効モードに復帰する機能である。
(2)折り畳み型の移動電話機。折り畳むことで全てのキーをケース体内に収納するようにした機構である。上記(1)と比較すると、キー操作無効モードの設定/解除のための操作が不要であるという利点がある。
(3)一部のキーが折り畳み時にも露出される折り畳み型の移動電話機。常時露出されるキーに関して、キー操作無効モードの設定/解除を、前記(1)と同様に可能とした移動電話機である。
前記(2)の機構は、非折り畳み型の装置には適用できない。また、折り畳み型の装置であっても、折り畳まないままで取り扱うような場合には、誤動作防止機能を発揮できないという不具合がある。
[1] 操作入力信号に応じて動作する携帯型電子装置であって、
前記携帯型電子装置のケース体の表面又は表面近傍の少なくとも一部に面状に設けられたインピーダンス感知手段と、
前記インピーダンス感知手段で検出された面積が任意に設定された所定領域に於ける指先での接触もしくは近接面積に相当する所定面積範囲内に入るか否かを判定する面積検査手段と、を有し、
前記面積検査手段が同時に機能キーに対応するキートップ文字の表示部位と文字入力キーに対応するキートップ文字の表示部位についてそれぞれが前記所定面積範囲内に入ると判定した場合は当該判定した複数のキートップ文字の表示部位に対応する複数の文字入力信号を生成して前記機能キーに対応する機能入力の下で前記文字入力キーに対応する文字入力処理を行い、前記面積検査手段が前記所定面積内に入ると判定した部位がキートップ
文字の表示部位でない場合は当該判定した部位に対応する位置を示す操作入力信号を生成して表示処理を行うか又は蓄積処理を行うことを特徴とする携帯型電子装置。
インピーダンス感知手段は、携帯型電子装置のケース体の表面又は表面近傍の全部又は一部に面状に設けられる。面状とは、平面形状ばかりでなく、ケース体の表面に沿う等の曲面形状をも含む。インピーダンス感知手段は、プレート状でもよく、可撓性を有するフィルム状でもよい。
所定面積範囲とは、例えば、人の指先程度の面積範囲である。所定面積範囲を人の指先程度の面積範囲とすると、人の指先が接触した場合に入力信号生成手段が操作入力信号を生成するように構成できる。なお、インピーダンス感知手段が静電容量感知手段である場合には、1mm程度まで接近した状態でも、接触した場合と同様の変化が検出される。以下、この場合も含めて「接触」という。
所定面積範囲を具体的にどの程度の面積に設定するかは、例えば、入力信号生成手段が生成する操作入力信号の機能に応じて決めることとする。
複数のキーを有するキーパッドを更に有し、
前記インピーダンス感知手段は、前記キーパッドの下方に設けられた静電容量感知手段である、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
複数のキーは、例えば、携帯型電子装置が移動電話機の場合は、テンキーと少数の機能キーである。インピーダンス感知手段をキーパッドの下方のみに設けてもよく、キーパッドより広く設けてもよい。
インピーダンス感知手段31(32)がキーパッド21(22)の下方に設けられている例を、図4(a)に示す。
前記入力信号生成手段が操作入力信号を生成している場合にのみ前記キーパッドからのキー入力を有効とするキー入力処理手段を更に有する、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
前記所定面積範囲を人の指先程度の面積範囲とした場合を考える。
指先でキーを押した場合には、前記入力信号生成手段は操作入力信号を生成する。したがって、この場合は、キー入力は有効とされる。
一方、ポケットに入れて運ぶ等していてキーが誤って押されてしまった場合には、前記インピーダンス感知手段が変化を検出する面積は一般に人の指先よりも広いため、前記入力信号生成手段は操作入力信号を生成しない。したがって、この場合にはキー入力は無効とされる。即ち、誤動作が防止される。
複数のキーを有するキーパッドと、
前記入力信号生成手段が生成する操作入力信号が前記インピーダンス感知手段の所定部位で生じたインピーダンス変化に基づく場合にのみ前記キーパッドからのキー入力を有効とするキー入力処理手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
例えば、移動電話機の場合について説明する。
移動電話機には、人が通常の持ち方で持った場合に人指し指・中指・薬指・小指が接触する部位全域に予めインピーダンス感知手段を設けておく。該移動電話機をユーザが購入した時、例えば、該ユーザの小指と中指が接触する各部位を前記所定部位と決めて設定する。すると、当該ユーザは、小指と中指が接触し、且つ、人指し指と薬指が接触しないように持つことにより、キー入力を有効化することができる。即ち、ダイヤル操作等を行うことができる。一方、上記の如く設定した所定部位に関する知識を欠く他人は、当該移動電話機を通常の持ち方で持ってしまうため、キー入力を有効化することができず、したがって、当該電話機を不正に使用することもできない。
前記所定部位の数が増えると、当然ながら、前記所定面積範囲も広い面積の範囲となる。例えば、小指と中指の接触部位を前記所定部位とした場合は、前記所定面積範囲は、指先2本分程度の面積の範囲となる。
前記インピーダンス感知手段は、前記キーパッドが設けられているケース体の上面部ではなく側面部に設けられている、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
インピーダンス感知手段31(32)が、キーパッド21(22)が設けられているケース体の上面部ではなく側面部に設けられている例を、図4(b)に示す。
前記所定部位を前記インピーダンス感知手段の1又は2以上の所望の部位に設定するための操作入力手段を更に有する、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
例えば、従前に設定されていた所定部位(=ユーザのみに既知の所定部位)を押しながら所定のキー操作を行うことにより、上記設定を行うためのモードに入るようにした装置である。パスワード変更機能と類似の機能である。
前記所定部位を前記インピーダンス感知手段の複数の候補部位の中から1又は2以上の部位を選択して設定するための操作入力手段を更に有する、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
複数のキートップ文字が描かれているキーマットを更に有し、
前記インピーダンス感知手段は前記キーマットの下方に設けられており、
前記キートップ文字が描かれている各部位に対応して生成される操作入力信号は各々当該部位のキートップ文字を指す信号である、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
前記の構成に於いて、
前記インピーダンス感知手段には複数のキートップ文字が描かれており、該キートップ文字が描かれている各部位に対応して生成される操作入力信号は各々当該部位のキートップ文字を指す信号である、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
前記インピーダンス感知手段は、静電容量感知手段である、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
前記の構成に於いて、
前記携帯型電子装置は移動電話機である、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
前記の構成に於いて、
前記携帯型電子装置は携帯情報端末(PDA)である、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
前記の構成に於いて、
前記携帯型電子装置はノートパソコンである、
ことを特徴とする携帯型電子装置としてもよい。
[A]第1の実施の形態(図1〜図7):
図1は第1の実施の形態の移動電話機の構成を示すブロック図である。図2は第1及び第2の実施の形態の移動電話機の外観図(a)と、外観図(a)内のB−B線部分の主要構成の模式的断面図(b)である。図2内で括弧で示す符号を付記した部材は第1と第2の実施の形態で異なる部材であり、括弧で示す符号が第2の実施の形態の場合である。図3は第1の実施の形態の場合の図2(b)を分解して示す模式的斜視図である。図4はインピーダンス感知手段(静電容量センサ)とキーパッドの位置関係を示し、(a)はキーパッド21の下方にインピーダンス感知手段(静電容量センサ31,32)を設けた例、(b)はキーパッド21,22とは別の部位にインピーダンス感知手段(静電容量センサ31,32)を設けた例を示す。図5〜図7はインピーダンス感知手段(静電容量センサ)による検出結果に応じて操作入力信号を生成等する処理手順を示すフローチャートである。
キー押下時のクリック感(金属ノック感)を出すために、テンキー21a,21b等の各キーの下部中央部分に突起を設けるとともに、中間に位置する静電容量センサ31,32等の対応部位に穴をあけておき、上記突起を金属コンタクト22a,22b等まで貫通させるように構成してもよい。
以下、これらの入力の処理を、フローチャートを参照して説明する。
静電容量センサ30からのデータを取り入れるタイミングになると(S01でYES)、該静電容量センサ30からの検出データを取り込み(S02)、静電容量センサ30で検出された面積(人体等の接触もしくは近接により静電容量の変化が検出された面積)が、所定範囲(図示の例では所定値a以上で、且つ、所定値b以下)内に入るか否かチェックする(S03)。
ステップS01〜S11は、前記図5と同じである。なお、閾値a,bは、図5の場合と同じでも良く、異なっていてもよい。
図6では、操作入力信号が生成されている場合に(S11でYES)、キー入力を有効にする(S31)。また、操作入力信号が生成されていない場合は(S11でNO)、キー入力を無効にする(S33)。
ステップS01〜S11、及び、ステップS31〜S33は、前記図6と同じである。なお、閾値a,bは、図5或いは図6の場合と同じでも良く、異なっていてもよい。
図7では、操作入力信号が生成されており(S11でYES)、且つ、該操作入力信号が静電容量式センサ30の所定部位での静電容量変化の検出に基づくものである場合に(S13でYES)、キー入力を有効にする(S31)。
操作入力信号が生成されていない場合や(S11でNO)、操作入力信号が生成されている場合でも(S11でYES)、該操作入力信号が所定部位での静電容量変化の検出に基づくものでない場合には(S13でNO)、キー入力を無効にする(S33)。
第1の実施の形態の移動電話機はキーを備えたキーパッドと静電容量センサとを有する構成であったが、第2の実施の形態の移動電話機はキーを備えたキーパッドを持たず、代わりに、キートップと同様の文字が描かれたキーマットを有する。以下、第1の実施の形態と異なる構成を説明し、第1の実施の形態と同じ構成については図内に同じ符号を付して示し、説明は省略する。
ステップS01〜S11は、第1の実施の形態の図5のフローチャートと同じである。なお、閾値a,bは、図5〜図7の何れかの場合と同じでも良く、何れとも異なっていてもよい。
21 キーパッドのキーマット
22 キーパッドの可撓性基板
21a,21b キー
22a,22b 金属コンタクト
30 静電容量センサ(インピーダンス感知手段)
31 静電容量センサの第1プレート
32 静電容量センサの第2プレート
11,12,13 接着層
Claims (1)
- 操作入力信号に応じて動作する携帯型電子装置であって、
前記携帯型電子装置のケース体の表面又は表面近傍の少なくとも一部に面状に設けられたインピーダンス感知手段と、
前記インピーダンス感知手段で検出された面積が任意に設定された所定領域に於ける指先での接触もしくは近接面積に相当する所定面積範囲内に入るか否かを判定する面積検査手段と、を有し、
前記面積検査手段が同時に機能キーに対応するキートップ文字の表示部位と文字入力キーに対応するキートップ文字の表示部位についてそれぞれが前記所定面積範囲内に入ると判定した場合は当該判定した複数のキートップ文字の表示部位に対応する複数の文字入力信号を生成して前記機能キーに対応する機能入力の下で前記文字入力キーに対応する文字入力処理を行い、前記面積検査手段が前記所定面積内に入ると判定した部位がキートップ文字の表示部位でない場合は当該判定した部位に対応する位置を示す操作入力信号を生成して表示処理を行うか又は蓄積処理を行うことを特徴とする携帯型電子装置。
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