JP5100593B2 - 情報処理装置、情報処理方法、ならびに、プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、ならびに、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、時刻合わせを適切に行うのに好適な情報処理装置、情報処理方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムに関する。
従来から、各種のコンピュータや携帯電話、ゲーム機、ビデオ録画機などには、本体の主電源を切った状態でも現在の日時を計時し続けるリアルタイムクロックが塔載されるものがあり、これらの機器を時計のかわりに利用することができるようになっている。
リアルタイムクロックの時刻合わせは、人間が手動で行ったり、テレビジョン放送において放送される時刻表示によったりするもののほか、NTP(Network Time Protocol)サービスによって時刻合わせを行うものがある。このような時刻合わせの技術については、後述する文献に開示されている。ここで、特許文献1には、リアルタイムクロックの時刻合わせを行うメニュー項目を、その他のメニュー項目に優先させて先頭に表示する技術が開示されている。
特許第3588611号公報
たとえば、ゲーム機で実行されるアプリケーション等によって実行される情報処理においては、リアルタイムクロックから取得できる日時を参照するものがあり、リアルタイムクロックの日時を正確に保つことは重要である。
一方で、時刻合わせにおいては、NTPサービスを提供するサーバ装置へのアクセスが集中しないようにする技術が強く望まれている。
本発明は、上記のような課題を解決するもので、時刻合わせを適切に行う情報処理装置、情報処理方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
本発明の第1の観点に係る情報処理装置は、リアルタイムクロック、用意検知部、制御検知部、履歴記憶部、頻度計算部、範囲判断部を備え、以下のように構成する。
すなわち、当該情報処理装置は、所定の情報処理を実行する。各種のコンピュータにおいては、当該コンピュータにおいて所定のアプリケーションにより、所定の情報処理が実行され、ゲーム機や携帯電話等においては、当該ゲーム機に装着されるDVD(Digital Versatile Disc)、ROM(Read Only Memory)カセットやEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)に記録されたプログラムを実行することによって所定の情報処理が実行される。すなわち、当該所定の情報処理は、当該情報処理装置のユーザが最も日常的に利用するアプリケーションとするのが典型的である。
一方、リアルタイムクロックは、日時を計時する。
すなわち、当該情報処理装置の主電源が切られていたり、サスペンド状態や休止状態になっている場合であっても、リアルタイムクロックは、現在の日時の計時を続ける。典型的には、リアルタイムクロックは、本体の情報処理装置とは独立して動作できるように、充電池やバックアップ用電池を電源として動作する。
一方、用意検知部は、情報処理装置にて当該所定の情報処理が実行できる環境を用意するための用意操作を検知する。
情報処理を実行するための前提となる環境を用意するための用意操作として典型的なものは、後述するように、情報処理装置の主電源を入れる操作や、情報処理装置の充電を開始する操作であり、一般的なコンピュータにおいては、OS(Operating System)などを起動する操作とすることも可能である。用意操作は、ユーザが情報処理装置を頻繁に利用すればするほど、実行される回数が必然的に増えるような操作とする。
一方、制御検知部は、情報処理装置にて実行される当該所定の情報処理を制御するための制御操作を検知する。
制御操作として典型的なものは、各種アプリケーションやゲームソフトなどにおける各種のキーやボタンの押圧操作や、マウスなどの移動操作であり、情報処理を進めるための指示をユーザが与える際に用いられる操作とする。制御操作は、ユーザが情報処理装置において所定の情報処理を頻繁に利用すればするほど、実行される回数が必然的に増えるような操作とする。
一方、履歴記憶部は、検知された用意操作および検知された制御操作の履歴が、不揮発に記憶される。
本発明においては、用意操作の履歴と、制御操作の履歴と、に基づいて、時刻合わせが必要であるか否かを判定するため、過去に検知された用意操作や制御操作の情報が、履歴として記憶される。このため、EEPROMやSRAM(Static Random Access Memory)、ハードディスクなど、情報処理装置の主電源を切った場合でも記録された情報がそのまま保持されるような情報記録媒体が、履歴記憶部として利用される。
さらに、頻度計算部は、リアルタイムクロックにより計時される直近の所定の頻度時間内において検知された当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度を計算する。
直近の所定の頻度時間としては、固定の期間として、「最近1日」「最近1週間」「最近30日間」「最近1年間」「最近10年間」「最近100年間」「現在までのすべての期間」などの種々の期間を採用することもできるし、履歴記憶部に記憶される履歴から、適切な期間を設定することもできる。
さらに、範囲判断部は、記憶される当該用意操作および当該制御操作の履歴から、当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度があるべき範囲を推定し、当該推定された範囲から、計算された用意操作の頻度および当該制御操作の頻度が外れているか否かにより、日時合わせが必要か否かを判断する。
上述の通り、用意操作も制御操作も、当該情報処理装置においてユーザが所定の情報処理を頻繁に行えば行うほど、検知される回数が多くなる操作である。したがって、履歴からこれらの対応関係を推測し、直近の所定の頻度時間内において検知された用意操作や制御操作の頻度が、これらの対応関係を逸脱していないか、を、日時合わせが不要か必要か、の判定基準とするのである。
本発明によれば、ユーザの利用状況を参照して日時合わせが不要か必要かを適切に判定することができるようになる。
また、本発明の情報処理装置は、履歴追加部、日時設定部をさらに備え、以下のように構成することができる。
すなわち、当該日時合わせが必要でないと判断された場合、履歴追加部は、検知された用意操作および当該制御操作を履歴記憶部に記憶される履歴に追加する。
この場合、リアルタイムクロックが一定の精度を有していると想定されるため、検知された用意操作と制御操作を、そのまま履歴の一部として履歴記憶部に追加する。一方、日時合わせが必要である場合は、これらの検知結果は正確でないと想定されるから、履歴としては採用しないことになる。
そして、当該日時合わせが必要であると判断された場合、日時設定部は、リアルタイムクロックが計時する日時が現在の日時に合致するよう設定する。
ユーザにより行われる用意操作と制御操作が、その履歴から見て想定される範囲を逸脱する場合には、リアルタイムクロックが不正確であると想定されるため、時刻合わせを行うのである。
なお、日時設定部による日時合わせは、コンピュータネットワークを通じてサーバに時刻を問い合わせることによって行っても良いし、日時合わせが必要と判断されてから一定期間、電波時計用に放送される電波情報を受信することによって行ってもよいし、日時合わせをユーザに求め、ユーザが手動で行うこととしても良い。
本発明によれば、ユーザからの2種類の操作の履歴をリアルタイムクロックを基準に蓄積し、当該操作の検知状況が、履歴から推定される範囲を逸脱する場合に時刻合わせが必要と判定するので、情報処理装置を長期間利用しなかった場合や、各種の設定ミス等によりリアルタイムクロックがずれてしまった場合等を適切に検知することができ、時刻合わせにNTPサーバを利用する場合には、アクセスの集中を防止することができるようになる。
また、本発明の情報処理装置において、履歴記憶部および履歴追加部は、当該用意操作の頻度と当該制御操作の頻度との比の履歴を、当該用意操作および当該制御操作の履歴とし、範囲判断部は、記憶される当該用意操作と当該制御操作との比の履歴から、当該用意操作の頻度と当該制御操作の頻度との比があるべき範囲を推定し、当該推定された範囲から、計算された用意操作の頻度と当該制御操作の頻度との比が外れているか否かにより、当該時計合わせが必要か否かを判断するように構成することができる。
本発明は、用意操作の頻度と制御操作の頻度とは、ある程度比例する、と想定する実施形態である。用意操作の頻度と制御操作の頻度との比とは、当該比例の比例係数であり、ユーザの利用がある程度定期的に行われていれば、大きな変化はない、と想定するのである。
本発明は、上記発明の好適実施形態に係るものであり、ユーザの利用が定期的である場合には、時刻合わせの必要性が低い、と推定することで、時刻合わせが必要か否かを簡易に判定することができるようになる。
また、本発明の情報処理装置において、範囲判断部は、履歴記憶部に記憶される比の履歴の平均および標準偏差から、当該比があるべき範囲を推定するように構成することができる。
本発明は、上記の想定に基づいて用意操作の頻度と制御操作の頻度との比は、ユーザの利用がある程度定期的に行われていれば、この比が正規分布をなす、と想定するものである。そこで、比の平均値Eと標準偏差σを求め、比があるべき範囲を、E-σ 〜 E+σや、E-2σ 〜 E+2σ等と推定し、直近に計算された比が、この範囲から逸脱するか否かにより、時刻合わせが必要か不要かを判定するものである。
本発明は、上記発明の好適実施形態に係るものであり、平均や標準偏差といった比較的簡易な計算によって、ユーザがある程度定期的に情報処理装置を利用している場合に値がとりうる範囲を推定することができるようになる。
また、本発明の情報処理装置において、日時設定部によりリアルタイムクロックが計時する日時が現在の日時に合致するよう設定されると、履歴記憶部に記憶される履歴が消去されるように構成することができる。
時刻合わせを行う状況では、蓄積された履歴と現在との連続性が低いと考えられるため、それまでの履歴を消去して、新たに履歴の蓄積を開始するものである。
本発明によれば、ユーザによる定期的利用の連続性が切れた段階で履歴を消去することで、範囲の推定を適切に行うことができるようになる。
また、本発明の情報処理装置において、当該用意操作は、当該情報処理装置への電力の供給を開始する電源投入操作、当該供給を終了する電源終了操作、当該電力を供給するための充電を開始する充電開始操作、当該充電を終了する充電終了操作のいずれか少なくとも1つであり、制御検知部、頻度計算部、範囲判断部、履歴追加部、および、日時設定部は、当該情報処理装置に電力が供給されている間、動作するように構成することができる。
本発明は、上記発明の好適実施形態に係るものであり、用意操作として、情報処理装置を利用する際に必然的に行われる電源関係の操作を採用するものである。
また、本発明の情報処理装置において、当該制御操作は、当該所定の情報処理を実行する過程において、ユーザから入力された指示操作のうち、所定のイベントが生じる契機となった操作であるように構成することができる。
本発明は、上記発明の好適実施形態に係るものである。すなわち、上記発明は、任意のキーやボタンが押圧操作されたり、マウスが移動されたりした場合であっても制御操作として扱う形態を含むものである。
一方、本発明では、たとえばゲームにおいて敵キャラクターを倒したときの操作や、各面が始まる際の操作、現在のゲームの状態をセーブしたりロードしたりする際の操作、ゲームにおけるイベントムービーが再生された際の操作など、特定の操作のみを制御操作として採用する。
本発明によれば、特定のイベントが生じたことを基準に、日時合わせの必要性を判断することができるようになる。
また、本発明の情報処理装置において、当該日時合わせが必要であると判断されてから、日時設定部によりリアルタイムクロックが計時する日時が現在の日時に合致するよう設定されるまで、当該所定の情報処理の実行が中断されるように構成することができる。
本発明によれば、たとえばゲームにおいて、時刻合わせが必要であるにもかかわらず、時刻合わせを実行しない間は、ゲームを先に進めることができなくすることによって、現実の日時に連動したゲームの進行が不適切となることを防止することができるようになる。
本発明のその他の観点に係る情報処理方法は、所定の情報処理を実行する情報処理装置が実行し、当該情報処理装置は、リアルタイムクロック、用意検知部、制御検知部、履歴記憶部、頻度計算部、範囲判断部を備え、当該情報処理方法は、リアルタイムクロック工程、用意検知工程、制御検知工程、頻度計算工程、範囲判断工程を備え、以下のように構成する。
すなわち、リアルタイムクロック工程では、リアルタイムクロックが、日時を計時する。
一方、用意検知工程では、用意検知部が、情報処理装置にて当該所定の情報処理が実行できる環境を用意するための用意操作を検知する。
さらに、制御検知工程では、制御検知部が、情報処理装置にて実行される当該所定の情報処理を制御するための制御操作を検知する。
ここで、履歴記憶部には、検知された用意操作および検知された制御操作の履歴が、不揮発に記憶される。
一方、頻度計算工程では、頻度計算部が、リアルタイムクロックにより計時される直近の所定の頻度時間内において検知された当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度を計算する。
さらに、範囲判断工程では、範囲判断部が、記憶される当該用意操作および当該制御操作の履歴から、当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度があるべき範囲を推定し、当該推定された範囲から、計算された用意操作の頻度および当該制御操作の頻度が外れているか否かにより、日時合わせが必要か否かを判断する。
本発明のその他の観点に係るプログラムは、複数のコンピュータを上記の情報処理装置の各部として機能させるように構成する。
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記憶媒体に記録することができる。
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記憶媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
本発明によれば、時刻合わせを適切に行うのに好適な情報処理装置、情報処理方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム用の情報処理装置を利用して本発明が実現される実施形態を説明するが、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
図1は、プログラムを実行することにより、本発明の情報処理装置として機能しうる典型的なコンピュータの概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM 102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェース104と、コントローラ105と、外部メモリ106と、画像処理部107と、DVD−ROM(Digital Versatile Disc ROM)ドライブ108と、NIC(Network Interface Card)109と、音声処理部110と、マイク111と、を備えるように構成することができる。各種の入出力装置は、適宜省略することができる。
ゲーム用のプログラムおよびデータを記憶したDVD−ROMをDVD−ROMドライブ108に装着して、コンピュータ100の電源を投入することにより、当該プログラムが実行され、本実施形態の情報処理装置が実現される。
また、携帯ゲーム装置においては、携帯可能とするために、DVD−ROMドライブ108を利用するのではなく、ROMカセット用スロットを利用することも可能である。この場合、プログラムが記録されたROMカセットを挿入して、当該プログラムを実行することで、本実施形態の情報処理装置が実現される。
また、NIC 109は、無線LANカードとするのが典型的であるが、有線LANカードを用いてインターネットに接続することとしても良い。
CPU 101は、コンピュータ100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。また、CPU 101は、レジスタ(図示せず)という高速アクセスが可能な記憶域に対してALU(Arithmetic Logic Unit)(図示せず)を用いて加減乗除等の算術演算や、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算などを行うことができる。さらに、マルチメディア処理対応のための加減乗除等の飽和演算や、三角関数等、ベクトル演算などを高速に行えるように、CPU 101自身が構成されているものや、コプロセッサを備えて実現するものがある。
ROM 102には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、DVD−ROMに記録されたプログラムをRAM 103に読み出してCPU 101による実行が開始される。また、ROM 102には、コンピュータ100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
RAM 103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行やチャット通信に必要なデータが保持される。また、CPU 101は、RAM 103に変数領域を設け、当該変数に格納された値に対して直接ALUを作用させて演算を行ったり、RAM 103に格納された値を一旦レジスタに格納してからレジスタに対して演算を行い、演算結果をメモリに書き戻す、などの処理を行う。
インターフェース104を介して接続されたコントローラ105は、ユーザがゲーム実行の際に行う制御操作を受け付ける。
なお、コントローラ105は、必ずしもコンピュータ100に対して外付けにされている必要はなく、一体に形成されていても良い。
携帯可能な端末装置のコントローラ105は、各種のボタンやスイッチから構成され、これらの押圧操作を制御操作として扱う。このほか、タッチスクリーンを利用したコンピュータ100では、ユーザがペンや指を利用してタッチスクリーンをなぞった軌跡を制御操作として扱う。
インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、ゲーム等のプレイ状況(過去の成績等)を示すデータ、ゲームの進行状態を示すデータ、ネットワーク対戦の場合のチャット通信のログ(記録)のデータなどが書き換え可能に記憶される。ユーザは、コントローラ105を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ106に記録することができる。
また、外部メモリ106のかわりに、ハードディスクや、EEPROM、SRAM等を用いて、各種のデータを記録することとしても良い。本実施形態においては、各種の操作の履歴が、これらの不揮発性記憶装置に記録されることになる。
DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROMには、ゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データが記録される。CPU 101の制御によって、DVD−ROMドライブ108は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 103等に一時的に記憶される。
画像処理部107は、DVD−ROMから読み出されたデータをCPU 101や画像処理部107が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部107が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され画像処理部107に接続されるモニタ(図示せず)へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。
携帯可能な端末装置のモニタとしては、小型の液晶ディスプレイを利用するのが典型的であり、コントローラ105としてタッチスクリーンを利用する場合には、当該タッチスクリーンの表示パネルがモニタとして機能する。一般的なビジネス用情報処理装置のモニタとしては、CRT(Cathode Ray Tube)やプラズマディスプレイなどの表示装置を利用することも可能である。
画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。
また、仮想3次元空間に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想3次元空間に配置されたポリゴンを所定の視線の方向へ俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。
さらに、CPU 101と画像演算プロセッサが協調動作することにより、文字の形状を定義するフォント情報にしたがって、文字列を2次元画像としてフレームメモリへ描画したり、各ポリゴン表面へ描画することが可能である。
NIC 109は、コンピュータ100をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものであり、LANを構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 101との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
音声処理部110は、DVD−ROMから読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ(図示せず)から出力させる。また、CPU 101の制御の下、ゲームの進行の中で発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカや、ヘッドホン(図示せず)、イヤフォン(図示せず)から出力させる。
音声処理部110では、DVD−ROMに記録された音声データがMIDIデータである場合には、これが有する音源データを参照して、MIDIデータをPCMデータに変換する。また、ADPCM形式やOgg Vorbis形式等の圧縮済音声データである場合には、これを展開してPCMデータに変換する。PCMデータは、そのサンプリング周波数に応じたタイミングでD/A(Digital/Analog)変換を行って、スピーカに出力することにより、音声出力が可能となる。
さらに、コンピュータ100には、インターフェース104を介してマイク111を接続することができる。この場合、マイク111からのアナログ信号に対しては、適当なサンプリング周波数でA/D変換を行い、PCM形式のディジタル信号として、音声処理部110でのミキシング等の処理ができるようにする。
このほか、コンピュータ100は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 102、RAM 103、外部メモリ106、DVD−ROMドライブ108に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
また、ユーザからの文字列の編集入力を受け付けるためのキーボードや、各種の位置の指定および選択入力を受け付けるためのマウスなどを接続する形態も採用することができる。また、本実施形態のコンピュータ100にかえて、汎用のパーソナルコンピュータを利用することもできる。
このほか、コンピュータ100は、リアルタイムクロック121を有する。リアルタイムクロックは、コンピュータ100の本体の本体の電源がオフにされても現在の日時情報を適切に計時できるようにしたものである。リアルタイムクロック121の日時は、NIC 109を介して接続されたNTPサーバを用いて、適宜日時合わせを行うこととなる。
以上で説明したコンピュータ100は、いわゆるコンシューマ向けゲーム装置に相当するものであるが、無線LAN等の通信機能を持つ機器であれば、本発明の情報処理装置を実現することができる。したがって、携帯電話、携帯ゲーム機器、カラオケ装置、一般的なビジネス用コンピュータなど、種々の計算機上で本発明の情報処理装置を実現することが可能である。
たとえば、一般的なコンピュータは、上記コンピュータ100と同様に、CPU、RAM、ROM、DVD−ROMドライブ、および、NICを備え、コンピュータ100よりも簡易な機能を備えた画像処理部を備え、外部記憶装置としてハードディスクを有する他、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等が利用できるようになっている。また、コントローラ105ではなく、キーボードやマウスなどを入力装置として利用する。
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
情報処理装置201は、コンピュータ100上に実現され、リアルタイムクロック121、用意検知部202、制御検知部203、履歴記憶部204、頻度計算部205、範囲判断部206、履歴追加部207、日時設定部208、情報処理部209、履歴消去部210を備える。
ここで、リアルタイムクロック121は、理想的には現実の日時を正確に計時するが、実際には、ハードウェア上の誤差やユーザの過失・故意による設定誤り、アプリケーションの暴走やバグによる設定誤り等によって、現実の日時とは異なった日時を計時することとなる場合がある。
当該情報処理装置201の主電源が切られていたり、サスペンド状態や休止状態になっている場合であっても、リアルタイムクロック121は、現在の日時の計時を続ける。典型的には、リアルタイムクロック121は、本体の情報処理装置201とは独立して動作できるように、充電池やバックアップ用電池を電源として動作する。
一方、用意検知部202は、コンピュータ100に対する主電源のオン、オフや充電の開始、停止、OSの起動、終了といったユーザの操作を、用意操作として受け付ける。
さらに、制御検知部203は、コントローラ105、キーボードやマウス等を介して当該コンピュータ100において実行されるアプリケーションに各種の指示を与えて制御するための制御操作を検知するものである。
そして、履歴記憶部204は、外部メモリ106やハードディスク、SRAM、EEPROMなど、コンピュータ100の主電源が入っているか否かにかかわらず、不揮発に情報を記憶するもので、本実施形態では、用意操作および制御操作の履歴情報が記憶される。
頻度計算部205、範囲判断部206、履歴追加部207、日時設定部208、情報処理部209、履歴消去部210は、コンピュータ100のCPU 101が、上記の構成要素のほか、RAM 103やNIC 109と共働して実現される。これらの構成要素が担う機能については後述する。
本実施形態の情報処理装置100は、コンピュータ100において、ROM 102やハードディスク、ROMカセット、EEPROM、SRAMなどに記憶された所定のプログラムを実行することによって実現される。
情報処理部209は、このプログラムのうち、ユーザが希望する情報処理を行うもので、ビジネス用コンピュータにおけるアプリケーションの実行や、ゲーム機におけるゲームソフトウェアの実行を行うものであり、当該情報処理装置201のユーザが最も日常的に利用するアプリケーションとするのが典型的である。
すなわち、情報処理部209は、制御検知部203により検知された制御操作を受け付けて、これをユーザからの指示入力として取り扱い、コンピュータ100の各種の構成要素を利用して所定の情報処理を行い、その結果を、画像処理部107を介して接続されたモニタや、外部メモリ、ハードディスク、NIC 109を介して接続された他のコンピュータ等に出力するものである。
したがって、本実施形態は、コンピュータ100において所定の情報処理を行う従来の技術に対して、ユーザからの操作を事前に検知して各種の処理を行うもの、と考えることができる。後述する日時管理処理では、ユーザからの制御操作を「覗き見」しつつ、その制御操作をそのまま情報処理部209に与えるのである。
一方、コンピュータ100が動作するために必要な環境を「用意」をするためのユーザの操作が用意操作である。各種のアプリケーションやゲームソフトウェアは、動作環境が用意されていることを前提に構築されるのが一般的である。本実施形態による日時管理処理では、時刻合わせを情報処理部209とは独立に、自動的に行うのが典型的であるが、これらの各種のアプリケーションやゲームソフトウェアに時刻合わせを依頼し、依頼された各種のアプリケーションやゲームソフトウェアが時刻合わせを行うような態様を採用しても良い。
以下では、理解を容易にするため、用意操作として、ユーザが行ったコンピュータ100の電源投入の操作を採用し、制御操作として、ユーザが行ったコントローラ105のスイッチやボタン、キーの操作を採用することとして説明するが、上記のように、ユーザによるどのような操作を用意操作ならびに制御操作とするかは、適宜変更することが可能である。
図3は、本実施形態における日時管理処理の制御の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
コンピュータ100に電源が投入されると、まず、コンピュータ100は、IPLを実行することにより、本実施形態に係る日時管理用プログラムをロードして、各種の初期化を行う(ステップS401)。ついで、情報処理部209にて実行される情報処理用プログラムをロードして、各種の初期化を行う(ステップS402)。
ついで、CPU 101は、リアルタイムクロック121から、現在計時している日時を取得する(ステップS403)。ここで取得された日時は、リアルタイムクロック121が正確であるならば、コンピュータ100の主電源を投入した日時、すなわち、用意操作がされた日時に合致する。
さらに、CPU 101は、コントローラ105の押圧操作の状態を調べる(ステップS404)。操作がされていなければ(ステップS404;No)、ステップS404に戻る。
一方、押圧操作の状態が以前と変化しており、操作がされていれば(ステップS404;Yes)、CPU 101は、リアルタイムクロック121から、現在計時している日時を取得する(ステップS405)。ここで取得された日は、リアルタイムクロック121が正確であるならば、制御操作がされた日時に合致する。
ついで、CPU 101は、過去にされた用意操作および制御操作の履歴を履歴記憶部204から読み出し、ステップS403で取得された用意操作の日時ならびにステップS405で取得された制御操作の日時と対比して(ステップS406)、日時合わせが必要か否かを判定する(ステップS407)。
本実施形態では、用意操作も制御操作も、当該情報処理装置201においてユーザが所定の情報処理を頻繁に行えば行うほど、検知される回数が多くなる操作である。したがって、履歴からこれらの対応関係を推測し、直近の所定の頻度時間内において検知された用意操作や制御操作の頻度が、これらの対応関係を逸脱していないか、を、日時合わせが不要か必要か、の判定基準とする。この対比判定の詳細については後述する。
日時合わせが必要でないと判断された場合(ステップS407;No)、履歴追加部207は、ステップS403で取得された用意操作の日時(がまだ履歴に追加されていなければ、当該用意操作の日時)、ならびに、ステップS405で取得された制御操作の日時を、履歴記憶部204に記憶される履歴に追加して(ステップS408)。ステップS411に進む。
この場合、リアルタイムクロック121が一定の精度を有していると想定されるため、検知された用意操作と制御操作を、そのまま履歴の一部として履歴記憶部204に追加する。
なお、履歴記憶部204には、記憶できる容量に上限があるのが一般的である。この場合、記憶されている履歴がある一定の容量に達したら、古いものから順に消去することとする。
さて、日時合わせが必要であると判断された場合(ステップS407;Yes)、ステップS403で取得された用意操作の日時(がまだ履歴に追加されていなければ、当該用意操作の日時)、ならびに、ステップS405で取得された制御操作の日時は正確でないと想定されるから、履歴としては採用しないこととし、日時設定部208は、リアルタイムクロック121が計時する日時が現在の日時に合致するよう設定する(ステップS409)。
具体的には、自動的にNIC 109を介してNTPサーバと通信することで、リアルタイムクロック121の日時合わせを行なうのが典型的であるが、ユーザに各種操作を促したり、手動で日時合わせを行わせることとしても良い。
日時合わせが行われた後、履歴消去部210は、履歴記憶部204に記憶される履歴を消去して(ステップS410)、ステップS411に進む。消去する対象は、すべての履歴とするのが典型的である。直近の履歴をある程度の個数やある程度の容量だけ残してそれ以前の履歴を消去する、あるいは、日時合わせの後にリアルタイムクロック121から現在日時を取得して取得された現在日時と矛盾する履歴を削除することとしても良い。
そして、CPU 101は、情報処理部209として機能して、ステップS404において検知されたコントローラ105の押圧状態に対応付けられる情報処理を実行し(ステップS411)、その後、ステップS404に戻る。なおこの際に、情報処理部209における情報処理を、時分割によりコルーチン的に実行することとしても良い。
したがって、情報処理部209以外の要素は、情報処理部209が動作するための前提となる要素と考えることができる。通常のコンピュータシステムにおいては、前者は、BIOS(Basic Input Output System)やOSが担当する処理であり、後者は、アプリケーションプログラムが担当する処理に対応する。
以下では、ユーザにより行われる用意操作と制御操作が、その履歴から見て想定される範囲を逸脱するか否かの判定の具体的な手法の一例について説明する。
まず、履歴記憶部204には、以下のような情報が履歴として記憶される。
(1)直近1週間における各曜日において、用意操作がされた回数と制御操作がされた回数。
(2)日曜日に始まり土曜日に終わる各週において、用意操作がされた回数と制御操作がされた回数の比。
(3)最後に行われた用意操作および制御操作の日時。
このような情報が記憶されている状況で、ステップS403において取得された日時は、最後に行われた用意操作の日時(上記(3))よりも後でなければならない。
また、ステップS405において取得された日時は、ステップS403において取得された日時ならびに最後に行われた制御操作の日時(上記(3))よりも後でなければならない。
これらの条件が満たされなければ、「履歴から見て想定される範囲を逸脱する」ことになり、これらの「逸脱」が生じる状況は、リアルタイムクロック121の計時する時刻が過去に向かって狂った場合である。
さて、上記(2)における「比」は、「1週間という期間の間にされた用意操作の回数で、同じ週にされた制御操作の回数を割った値」に相当する。普通のユーザは、1週間を活動の時間単位として活動することが多いと考えられるから、この比は、ほぼ一定となると考えられる。
そこで、この比の平均値Eと標準偏差σを求める。これは、当該比は正規分布にしたがう、と近似することに相当する。
上記(1)からは、直近1週間における各曜日の用意操作がされた回数と制御操作がされた回数が得られるから、前者の総和で後者の総和を割った値vも、平均値E、標準偏差σの正規分布にしたがう、と近似できる。
そこで、範囲
E-σ〜E+σ
あるいは、
E-2σ〜E+2σ
一般に、適切正整数nを採用して、
E-nσ〜E+nσ
を、「比があるべき範囲」とし、直近1週間における比vが、この範囲に含まれているか否かにより、逸脱していないか逸脱しているか、を判定する。
なお、比はつねに0以上の値をとるから、ポアソン分布にしたがうと近似して、同様の判断を行うことも可能であるし、何週分の比が履歴に記憶されているかを考慮して、記憶されている週の数を自由度とするt分布にしたがうと考えて、同様の判断を行うことも可能である。
このように履歴を記憶するため、ステップS408において、履歴追加部207は、以下のような処理を行う。
(1)用意操作や制御操作に対して取得された日時から、曜日を求め、用意操作や制御操作が行われる毎に、履歴内の曜日における回数を増加させる。
(2)取得された日時の曜日が土曜日から日曜日に変わるときに、各曜日に記憶された操作回数の総和を求めて比を計算し、この値を最新の週における比として履歴に記憶する。
(3)取得された日時の曜日が変わるときに、変わった後の曜日における用意操作や制御操作の回数を0にクリアしてから、回数の積算を行う。
なお、本実施形態では、日曜日から土曜日までの1週間ごとの比の履歴をとることとし、直近1週間(7日間)における比の分布を比の履歴によって表される正規分布で近似したが、比の1集計単位期間である「1週間」の期間は、「最近1日」「最近1週間」「最近30日間」「最近1年間」「最近10年間」「最近100年間」「現在までのすべての期間」など、適宜変更が可能である。
また、ここでは、集計単位期間として「1週間」を採用しているが、この集計単位期間を計時された用意操作や制御操作の日時から、適応的に変化させることも可能である。たとえば、前回の用意操作の日時と今回の用意操作の日時との間隔が、集計単位期間よりも長い場合には、集計単位期間が短いと考えられる。
そこでこの場合には、集計単位期間を「前回の用意操作の日時と今回の用意操作の日時との間隔」の定数倍(たとえば、2倍、3倍、5倍等、1を超える定数倍)に設定し直す。これに合わせて、当該集計単位期間を適当な間隔に分割して、曜日単位での記録にかえて、当該分割間隔での記録とする。
なお、集計単位期間が変化した場合であっても、履歴においてすでに記憶されている「比」は、修正する必要はない。
また、集計単位期間を「前回の用意操作の日時と今回の用意操作の日時との間隔」の定数倍するのにかえて、集計単位期間が「前回の用意操作の日時と今回の用意操作の日時との間隔」を超えるまで定数倍(たとえば、2倍、3倍、5倍等、1を超える定数倍)する操作を繰り返したり、「前回の用意操作の日時と今回の用意操作の日時との間隔」に所定の正定数を加算した結果を採用する、等の手法を採用することとしても良い。
なお、日時合わせが行われて履歴がクリアされる場合には、集計単位期間を元の既定値(たとえば「1週間」)に戻したり、1を超える定数で割ったり所定の正定数を減算する等して、元の既定値に近付けるようにするのが、典型的である。
このように、本実施形態によれば、ユーザからの2種類の操作の履歴をリアルタイムクロック121を基準に蓄積し、当該操作の検知状況が、履歴から推定される範囲を逸脱する場合に時刻合わせが必要と判定するので、情報処理装置201を長期間利用しなかった場合や、各種の設定ミス等によりリアルタイムクロック121がずれてしまった場合等を適切に検知することができ、時刻合わせにNTPサーバを利用する場合には、アクセスの集中を防止することができるようになる。
また、本実施形態では、ユーザの利用が定期的である場合に時刻合わせの必要性が低い、と推定することで、時刻合わせが必要か否かを簡易に判定することができるようになる。
なお、用意操作としては、当該情報処理装置201への
(a)電力の供給を開始する電源投入操作、
(b)当該供給を終了する電源終了操作、
(c)当該電力を供給するための充電を開始する充電開始操作、
(d)当該充電を終了する充電終了操作
などを任意に選択して採用することが可能である。
また、制御操作としても、キーやスイッチ、ボタン、マウス等の指示操作そのものを利用する手法のほか、ユーザから入力された指示操作のうち、所定のイベントが生じる契機となった操作のみを採用することとしても良い。たとえばゲームにおいて敵キャラクターを倒したときの操作や、各面が始まる際の操作、現在のゲームの状態をセーブしたりロードしたりする際の操作、ゲームにおけるイベントムービーが再生された際の操作などを採用する場合に相当する。
一般にキーやスイッチ、ボタン、マウス等の指示操作の回数は、用意操作の回数に比べて極めて多いから、誤差が大きくなることも想定されるが、上記のようなイベントが生じる契機となった操作を制御操作することで、誤差を小さくすることができる場合もありうるからである。
また、本実施形態では、時刻合わせが必要な場合に時刻合わせが実行されるまでは、情報処理が実行されず、中断されることになる。
このような態様を採用することにより、たとえばゲームにおいて、時刻合わせが必要であるにもかかわらず、時刻合わせを実行しない間は、ゲームを先に進めることができなくすることによって、現実の日時に連動したゲームの進行が不適切となることを防止することができるようになる。
なお、日時管理に係る処理と、情報処理と、は、時分割処理等により並列あるいは並行に実行することも可能である。この場合には、日時設定部208は、日時の設定がなされるまで、情報処理部209に制御が移行しないようにスケジューリングすることとしても良いし、情報処理部209が日時設定部208の状態を監視して、情報処理の進行を中断することとしても良い。
以上説明したように、本発明によれば、時刻合わせを適切に行うのに好適な情報処理装置、情報処理方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することができる。
典型的なコンピュータの概要構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置の概要構成を示す説明図である。 本実施形態における日時管理処理の制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
100 コンピュータ
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェース
105 コントローラ
106 外部メモリ
107 画像処理部
108 DVD−ROMドライブ
109 NIC
110 音声処理部
111 マイク
121 リアルタイムクロック
201 情報処理装置
202 用意検知部
203 制御検知部
204 履歴記憶部
205 頻度計算部
206 範囲判断部
207 履歴追加部
208 日時設定部
209 情報処理部
210 履歴消去部

Claims (10)

  1. 所定の情報処理を実行する情報処理装置であって、
    日時を計時するリアルタイムクロック、
    前記情報処理装置にて当該所定の情報処理が実行できる環境を用意するための用意操作を検知する用意検知部、
    前記情報処理装置にて実行される当該所定の情報処理を制御するための制御操作を検知する制御検知部、
    前記検知された用意操作および前記検知された制御操作の履歴が、不揮発に記憶される履歴記憶部、
    前記リアルタイムクロックにより計時される直近の所定の頻度時間内において検知された当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度を計算する頻度計算部、
    前記記憶される当該用意操作および当該制御操作の履歴から、当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度があるべき範囲を推定し、当該推定された範囲から、前記計算された用意操作の頻度および当該制御操作の頻度が外れているか否かにより、日時合わせが必要か否かを判断する範囲判断部
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    当該日時合わせが必要でないと判断された場合、前記検知された用意操作および当該制御操作を前記履歴記憶部に記憶される履歴に追加する履歴追加部、
    当該日時合わせが必要であると判断された場合、前記リアルタイムクロックが計時する日時が現在の日時に合致するよう設定する日時設定部
    をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記履歴記憶部および前記履歴追加部は、当該用意操作の頻度と当該制御操作の頻度との比の履歴を、当該用意操作および当該制御操作の履歴とし、
    前記範囲判断部は、前記記憶される当該用意操作と当該制御操作との比の履歴から、当該用意操作の頻度と当該制御操作の頻度との比があるべき範囲を推定し、当該推定された範囲から、前記計算された用意操作の頻度と当該制御操作の頻度との比が外れているか否かにより、当該時計合わせが必要か否かを判断する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置であって、
    前記範囲判断部は、前記履歴記憶部に記憶される比の履歴の平均および標準偏差から、当該比があるべき範囲を推定する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    前記日時設定部により前記リアルタイムクロックが計時する日時が現在の日時に合致するよう設定されると、前記履歴記憶部に記憶される履歴が消去される
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項2から5のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    当該用意操作は、当該情報処理装置への電力の供給を開始する電源投入操作、当該供給を終了する電源終了操作、当該電力を供給するための充電を開始する充電開始操作、当該充電を終了する充電終了操作のいずれか少なくとも1つであり、
    前記制御検知部、前記頻度計算部、前記範囲判断部、前記履歴追加部、および、前記日時設定部は、当該情報処理装置に電力が供給されている間、動作する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項2から6のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    当該制御操作は、当該所定の情報処理を実行する過程において、ユーザから入力された指示操作のうち、所定のイベントが生じる契機となった操作である
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. 請求項2から7のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
    当該日時合わせが必要であると判断されてから、前記日時設定部により前記リアルタイムクロックが計時する日時が現在の日時に合致するよう設定されるまで、当該所定の情報処理の実行が中断される
    ことを特徴とする情報処理装置。
  9. 所定の情報処理を実行する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、当該情報処理装置は、リアルタイムクロック、用意検知部、制御検知部、履歴記憶部、頻度計算部、範囲判断部を備え、当該情報処理方法は、
    前記リアルタイムクロックが、日時を計時するリアルタイムクロック工程、
    前記用意検知部が、前記情報処理装置にて当該所定の情報処理が実行できる環境を用意するための用意操作を検知する用意検知工程、
    前記制御検知部が、前記情報処理装置にて実行される当該所定の情報処理を制御するための制御操作を検知する制御検知工程
    を備え、
    前記履歴記憶部には、前記検知された用意操作および前記検知された制御操作の履歴が、不揮発に記憶され、
    当該情報処理方法は、
    前記頻度計算部が、前記リアルタイムクロックにより計時される直近の所定の頻度時間内において検知された当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度を計算する頻度計算工程、
    前記範囲判断部が、前記記憶される当該用意操作および当該制御操作の履歴から、当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度があるべき範囲を推定し、当該推定された範囲から、前記計算された用意操作の頻度および当該制御操作の頻度が外れているか否かにより、日時合わせが必要か否かを判断する範囲判断工程
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  10. 所定の情報処理を実行するコンピュータを、
    日時を計時するリアルタイムクロック、
    前記コンピュータにて当該所定の情報処理が実行できる環境を用意するための用意操作を検知する用意検知部、
    前記コンピュータにて実行される当該所定の情報処理を制御するための制御操作を検知する制御検知部、
    前記検知された用意操作および前記検知された制御操作の履歴が、不揮発に記憶される履歴記憶部、
    前記リアルタイムクロックにより計時される直近の所定の頻度時間内において検知された当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度を計算する頻度計算部、
    前記記憶される当該用意操作および当該制御操作の履歴から、当該用意操作の頻度および当該制御操作の頻度があるべき範囲を推定し、当該推定された範囲から、前記計算された用意操作の頻度および当該制御操作の頻度が外れているか否かにより、日時合わせが必要か否かを判断する範囲判断部
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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