JP5100518B2 - 圧着端子 - Google Patents
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従来の圧着端子は、端子台と接続される端子部全体が露出しているため、端子台との接続作業時に端子部を他の充電部や接地部に誤接触させることによる短絡、地絡事故や、作業者が触れることによる感電事故を起こす虞があった。即ち、ケーブルと接続された圧着端子の端子部は、端子台への接続直前までビニルテープ等の絶縁体を用いて被覆されており、接続時にビニルテープは剥離されるが、この作業時に導体からなる端子部の外周縁部が他の部位に接触する危険が増大する。
しかし、この従来例は、専らナット締結時の通電の有無に基づいて圧着端子と端子台との間の締結状態の良否を判断することを目的とした技術に関するものであるため、接続作業時に圧着端子が他の充電部や接地部と接触することを防止する対策については一切考慮されていない。特に、他の部位と最も接触し易い端子部外周縁部に絶縁被膜が設けられていない点が問題である。このため接続作業時に発生し易い、端子部外周縁部と他の部位との接触に起因した短絡、地絡事故を効果的に防止することはできない。同様に、端子部外周部に作業者が触れることによる感電事故も防止することができない。また、絶縁被膜が一度破壊されると、同一圧着端子を他の端子台への取付けのために再使用することができなくなるという問題がある。
更に、絶縁被膜がセラミックから構成されているため、ナットを締結すると複数の破片となって周囲へ飛散し、近傍にある他の端子台や電子部品に付着して接触不良を起こす原因となり得る。また、破片が端子台と圧着端子との間に入り込んで接続不良を起こす虞も多々ある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、端子台への接続作業中における周辺の充電部や接地部への誤接触による短絡、地絡事故や、作業者に触れることによる感電事故を確実に防止し、しかも端子台側のネジ部に端子部を挿通した状態でナットを締結するだけで端子台との導通を確実に確保することができ、しかも繰り返し使用が可能な圧着端子を提供することを目的としている。
端子本体の外周縁部は絶縁部材の外周縁被覆部によって被覆、隠蔽されているので、接続作業中に圧着端子が近傍にある充電部、接地部、作業者に触れて事故を起こす虞を大幅に低減することができる。締結を完了した状態において、端子台と圧着端子に対して電流計の測定端子を夫々当接させた際に通電が確認されれば、締結が正常に行われていることを判定できる。固定部材を導電材料から構成した場合には、固定部材は圧着端子の突起及び電線固定部と導通するため、ボルト、ナット等の締結部材、固定部材を介した圧着端子と端子台との導通を更に確実に確保することができる。固定部材を絶縁材料から構成した場合には、圧着板の外周縁部のみならず、上面も絶縁部となるため、圧着板の上面が他の部位や人体に接触することによる事故をも効果的に防止することが可能となる。
ボルト部にナットを締結する際に、絶縁部材により被覆されていない突起を介して端子本体とナットとを電気的に接続できる。絶縁部材を装着した状態でもナットと端子本体との直接的な導通を確保し得る。
請求項3の発明は、請求項1、又は2において、前記絶縁部材は、前記端子本体に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする。
絶縁部材は端子本体に対して着脱自在であるため、圧着端子を他の端子台に取付け直す際に、絶縁部材が損耗、変形等のために使用できない場合には、通電を遮断した状態で新たな絶縁部材を装着して使用することができる。
図1(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る圧着端子の上面図、及び正面縦断面図であり、図2は圧着端子の側部断面図であり、図3は圧着端子の分解断面図である。
圧着端子1は、信号送受用の電線Cの端部に固定された状態で、電子機器等に設けられた導体から成る端子台40に締結固定されることにより、電線の導線部分と端子台40とを電気的に接続するための手段である。
圧着端子1は、信号送受用の電線の導線部分を挿通して挟着する挟着穴2aを有した電線固定部2と、端子台40に圧着固定される圧着板10と、から構成されている。
圧着板10は、端子台40の接続面に立設されたボルト部41に挿通される取付穴12を有し且つ底面によって端子台40と導通する端子本体11と、端子本体11を被覆する絶縁部材20と、絶縁部材20を端子本体11に固定する固定部材30と、を備えている。導電材料から成る端子本体11は電線固定部2と一体化されている。
絶縁部材20は、ゴム、樹脂、セラミック等の絶縁材料からなり、端子本体11の上面に突設された環状の突起13の外周面に嵌合する開口22を有し且つ端子本体11の上面に添設される板状部21と、端子本体11の外周縁を被覆するように板状部21の外周縁に沿って一体化され且つ上下方向へ突出した外周縁被覆部23と、を備えている。絶縁部材20は接着剤によって端子本体11に固定してもよいし、本実施形態のように固定部材30を用いて固定してもよい。この固定部材30は、導電材料、或いは絶縁材料から構成されており、端子本体11の取付穴12と連通する中心穴32を有し且つ絶縁部材20の板状部21の上面に添設される板状部分31と、板状部分31の中心部から下方へ突設され且つ端子本体上の突起13の内周面に嵌合する筒状部33と、を備えている。
絶縁部材20を間に挟んだ状態で固定部材30を端子本体11に締結するには、例えば環状の突起13の内周面に設けた嵌合溝13a内に、筒状部33の外周面に設けた凸部33aを弾性的に嵌合させるように構成すればよい。固定部材30がゴム、樹脂等の弾性材料から構成される場合にはこのような弾性的な嵌合が可能となる。
外周縁被覆部23は、固定部材30を導電材料から構成する場合には固定部材の外周縁部を被覆するように上側に突出させる。
ナット50を締結した状態において、端子本体11の外周縁部は絶縁部材20の外周縁被覆部23によって被覆、隠蔽されているので、接続作業中に圧着端子が近傍にある充電部、接地部、作業者に触れて事故を起こす虞が大幅に低減する。
ナット50による締結を完了した状態において、端子台と圧着端子に対して電流計の測定端子を夫々当接させた際に通電が確認されれば、締結が正常に行われていることを判定できる。なお、固定部材30を導電材料から構成した場合には、固定部材30は圧着端子の突起13及び電線固定部2と導通するため、ボルト41、ナット50、固定部材30を介した圧着端子と端子台との導通を更に確実に確保することができる。
固定部材30を絶縁材料から構成した場合には、圧着板10の外周縁部のみならず、上面も絶縁部となるため、圧着板10の上面が他の部位や人体に接触することによる事故をも効果的に防止することが可能となる。
なお、絶縁部材20は端子本体11に対して着脱自在であるため、圧着端子を他の端子台に取付け直す際に、絶縁部材が損耗、変形等のために使用できない場合には、通電を遮断した状態で新たな絶縁部材を装着して使用することができる。
この実施形態に係る圧着端子1では、圧着板10を端子本体11と絶縁部材20のみから構成し、更に端子本体11の上面及び外周縁部に対して絶縁部材20を接着剤により固定するように構成している。このため、上記実施形態のように固定部材を用いる必要がなくなり、部品点数を低減できる。図4(b)のように圧着が完了した状態では、絶縁部材20は端子本体11に対してナット50により締結されているので、端子本体11の外周縁部、及び上面の絶縁状態を経時的に維持することができる。
絶縁部材20は接着剤により端子本体11に固定されているため、圧着端子を他の端子台に取付け直す際に絶縁部材20が損耗、変形しているために交換する必要が生じた場合には、古い絶縁部材を剥離して新たな絶縁部材を接着して使用すればよい。
この実施形態に係る圧着端子1では、圧着板10を端子本体11と絶縁部材20のみから構成し、更に端子本体11の上面及び外周面に対して絶縁部材20を接着剤により固定するように構成している。更に、端子本体11の上面に環状の突起14を突設すると共に、絶縁部材20側の開口22の内周面が突起14の外周面と密着するように構成している。従って、突起14の少なくとも頂部は絶縁部材により被覆されずに露出している。
このため、図1の実施形態のように固定部材を用いる必要がなくなり、部品点数を低減できる。図4(b)のように圧着が完了した状態では、絶縁部材20は端子本体11に対してナット50により締結されているので、端子本体11の外周縁部の絶縁状態を経時的に維持することができる。更に、ナット50は端子本体11を構成する突起14と直接接触しているため、ボルト41、ナット50を介した圧着端子と端子台との導通を確実に確保することができる。
なお、突起14に対して絶縁部材20の開口22を圧入して固定するようにした場合には、接着剤の使用は不要となる。
Claims (3)
- 端子台に立設されたボルト部に挿通される取付穴を有し、且つ底面によって前記端子台と導通する端子本体、及び該端子本体を被覆する絶縁部材を備えた圧着板と、該圧着板と一体化された電線固定部と、を備えた圧着端子であって、
前記絶縁部材は、前記端子本体の底面及び前記取付穴以外の外面のうち、少なくとも外周縁を被覆することを特徴とする圧着端子。 - 前記端子本体の上面には突起を有し、該突起の少なくとも頂部は前記絶縁部材により被覆されずに露出していることを特徴とする請求項1に記載の圧着端子。
- 前記絶縁部材は、前記端子本体に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の圧着端子。
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