JP5100149B2 - 光ファイバ照明装置およびこれを備えたホログラム検査装置 - Google Patents

光ファイバ照明装置およびこれを備えたホログラム検査装置 Download PDF

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Description

この発明は紙葉類、カード等の検査媒体に対して照明光を照射する光ファイバ照明装置、および検査媒体に付されたホログラムを検査するホログラム検査装置に関する。
エンボスホログラムに代表される回折型光学的変化素子(以下、回折型OVD)は、表面に光の回折現象を引き起こす加工がされた素子であり、回折パターンにより光の回折・干渉現象に起因する鮮やかな色彩を発光する模様を有している。ホログラムに特定の角度から光を入射させると、正反射光とは別に回折格子のピッチや方向に従って特定の角度に回折光を反射する。ホログラムは、通常の印刷とは異なる光学的な特徴を有しているため、商品券、有価証券等の紙葉類やクレジットカード等のカード類のセキュリティスレッドとして用いられ、真贋を判別する目的として実現化されている。
このような紙葉類やカード類の品質管理を目的として、これら紙葉類、カード類に付されたホログラムを検査する種々の検査装置が提案されている。このような検査装置として、ホログラムに特定の角度から光を当て、回折発光がなされる位置に受光系を配置してホログラムの真贋を判定する装置が知られている。例えば、特許文献1には、測定光を投光する投光系とホログラムの回折パターンにより反射回折された複数の反射回折光をそれぞれ検出する複数個の受光系とを用いて真贋判定を行う検査装置が開示されている。また、例えば、特許文献2には、ホログラムを照明する照明装置として、複数のセルフォック(登録商標)レンズを所定の角度で並べて光を照射する装置が開示されている。
一般に、セルフォックレンズに比較して安価な光ファイバを用いた照明装置は、光ファイバライトガイドを有し、光ファイバの素線が光ファイバライトガイドの出射面に対し、垂直に並べて配設されている。光ファイバライトガイドの一端は、光源側に配置され、光源から発光された光が光ファイバ内を伝い、もう一端の出射面から射出される。
特開2001−307173号公報 特開2002−221494号公報
ホログラムの反射回折光を検出する場合、ホログラムに特定の角度から光を照射する必要がある。この際、従来の光ファイバライトガイドを用いて特定の角度からホログラムに光を照射する場合、光ファイバライトガイドの出射面はホログラムに対して特定の角度傾けて配置される。この場合、被照射領域において、光ファイバライトガイドの出射面に近い部分では光が強く集中し、出射面に遠い部分では光が弱く拡散する。そのため、検出視野内の光の広がりと光強度が不均一となる。このような照明を用いるホログラム検出装置では、検出視野内全体の情報が安定して得られず、検出精度に悪影響を与える。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、検出領域を安定した広がりおよび光強度で照明することができる光ファイバ照明装置、およびこれを備えたホログラム検査装置を提供することにある。
この発明の態様に係るホログラム検査装置は、回折反射が生じる光の入射角度が異なる複数の回折パターンを有するホログラムを検査するホログラム検査装置であって、光源と、それぞれ複数の素線で形成され前記光源から光を導き出射端から出射する複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバの出射側端部を支持しているとともに、前記ホログラムが付された検査媒体に平行に対向する出射面を有したガイド部材と、を備え、前記複数の光ファイバの出射側端部は前記ガイド部材の出射面に対し、90度を含まず、かつ、前記異なる入射角度傾斜して配設され、前記ホログラムに対して互いに異なる複数の入射角度で光を照射する照明装置と、前記複数の光ファイバからの光の照射を制御する制御部と、前記ホログラムの複数の回折パターンからの異なる複数の回折光を撮像する単一の撮像部と、前記撮像部で撮像された複数の画像を画像処理する画像処理部と、前記処理画像からホログラムの欠損、疲弊、真偽判定を行う判定処理部と、を備えている。
上記構成によれば、検出領域を安定した広がりおよび光強度で照明することができる光ファイバ照明装置、およびホログラムを安定して検出可能なホログラム検査装置を提供することができる。
以下図面を参照しながら、この発明の第1の実施形態に係るホログラム検査装置について詳細に説明する。
図1および図2に示すように、ホログラム検査装置は、検査媒体として、ホログラム10が付されたカード12を保持するとともに所定方向Bに沿って搬送する支持搬送機構14、ホログラム10を含むカード12の表面、つまり、検査面12aに検査用の照明光を照射する光ファイバ照明装置16、およびホログラムからの回折光を撮像する撮像部20を備えている。
ホログラム10は、カード12に貼付された例えば、円形の金属箔10aと、この金属箔に形成された所望形状の回折パターン(回折格子)10bとを有している。回折パターン10bは、所定の格子方向を有している。ホログラム10は、特定の角度から可視光が照射されると、回折パターン10bに対応した回折光を反射し虹色の特徴パターンを表示する。
検査対象のホログラム10から回折光が現れる条件は、ホログラムの回折パターン10bの向きとピッチにより決まる。図3に示すように、入射光が、回折パターン10bに直交する方向で最適化した入射角度(仰角)θ1および回転角φ1(搬送方向Bと直行する方向Yあるいは搬送方向Bに対する入射光がなす角度)にてホログラム10へ照射されると、回折パターン10bから、正反射光が角度θ1で現れ、入射角と正反射光角に挟まれた間で回折光が観測される。
図4(a)に示すように、図3の矢印a方向から見た場合、入射光が、仰角θ1と回転各φ1とを合成した角度α1にてホログラム10へ照射されると、回折パターン10bから、正反射光が角度α1で現れ、入射角と正反射光角に挟まれた間で回折光が観測される。同様に、図4(b)に示すように、図3の矢印b方向から見た場合、入射光が、仰角θ1と回転各φ1とを合成した角度β1にてホログラム10へ照射されると、回折パターン10bから、正反射光が角度β1で現れ、入射角と正反射光角に挟まれた間で回折光が観測される。
支持搬送機構14は、例えば、複数のローラ22および図示しないベルト等により構成され、カード12を弛み無く張った状態で所定位置に保持するとともに、光ファイバ照明装置16および撮像部20に対して所定方向Bに沿って相対的に搬送する。
図1および図2に示すように、光ファイバ照明装置16は、光源24と、複数の素線26aの束で形成された光ファイバ26と、光ファイバの出射側端部を支持したガイド部材としてのライトガイド28とを備えている。光源24としては、例えば、蛍光管やハロゲン光源が用いられる。
図1、図2、図5、図6に示すように、光ファイバ26の基端部は光源24に光学的に接続され、出射側端部はライトガイド28に支持されている。光ファイバ26は、光源24から出射された光を導き、出射端から出射する。ライトガイド28は、例えば、アルミニウムにより直方体形状に形成され、平坦な出射面30を有している。ライトガイド28は、出射面30がカード12の検査面12aと平行に対向した状態で、カードの上方に配設されている。
光ファイバ26の出射端部を支持したライトガイド28は、カード12に対して所定の角度位置に配設され、ホログラム10の回折パターン10bにより回折画像が得られるように最適化した指向性を有する照明光をホログラムに照射する。すなわち、ライトガイド28は、カード12に付された回折パターン10bを有するホログラム10に対して、少なくともひとつ以上の回折パターンが回折光を発光し、その回折光が撮像部20に入射する角度α1の位置に配置されている。
光ファイバ26の出射側端部において、光ファイバを構成している複数の素線26aはライトガイド28内に埋め込まれ、その出射端はライトガイドの出射面30に位置している。複数の素線26aは、それぞれ出射面30に対して、90度を含まない所定の角度θ1だけ傾斜して位置している。素線26aの傾斜角度α1は、検査対象となるホログラム10から反射回折光を生じる特定の入射角(仰角)θ1と回転角φ1とを合成した角度に一致している。また、複数の素線26aは、ライン状に並んで配置され、例えば、カード12の搬送方向Bと直行する方向に沿って一列に並んでいる。
図7に示すように、ライトガイド28内には、複数のV字溝31が並んで形成され、複数の素線26aは、それぞれV字溝31内に係合した状態で、所定の角度位置に位置決めされている。
光ファイバ26の出射端からカード12上に照射された照射光は、カード12の搬送方向Bと直行する方向に延びた細長い照射領域Eを有している。複数の素線26aは、照射領域Eがホログラム10の幅よりも充分広くなるように、充分な数、および充分な長さに並べられている。なお、ライトガイド28内において、素線26aは、一列に限らず、複数列に並べて配置してもよい。
図1に示すように、撮像部20は、カード12に対してライトガイド28と同一面側に設けられ、ホログラム10からの反射回折光を受光する位置に配設されている。撮像部20として、例えば、ラインセンサが用いられ、カード12の搬送方向Bと直行する方向に沿って配置され、光ファイバ照明装置16の照射領域Eと対向している。撮像部20としては、ラインセンサの他、モノクロポイントフォトセンサ、カラーポイントフォトセンサ、モノクロCCDセンサ、カラーCCDセンサ等を用いることができる。
図1および図2に示すように、ホログラム検査装置は、撮像部20により受光および撮像された検出データを演算処理し特徴を抽出する画像処理部25、画像処理部で得られた検出画像と判定基準メモリ32に記憶されている基準データとを比較し、ホログラム10の真贋およびホログラム10の損傷、欠損を判別する判別処理回路34、光源24を駆動する光源ドライバ36、および装置全体の動作を制御する制御部40を備えている。判別処理回路34は判別処理部として機能する。
次に、以上のように構成されたホログラム検査装置の検査動作について説明する。
図1および図2に示すように、角度α1の入射光に対し垂直方向に回折反射する回折パターン10bを持つホログラム10が添付されたカード12は、支持搬送機構14により搬送方向Bに搬送される。光源24をオンし、ライトガイド28に設けられた光ファイバ26の出射端からカード12上のホログラム10に向けて照明光を照射する。カード12上のホログラム10が照射領域Eを通過すると、角度α1に傾けられた光ファイバから一定に照射される光により、ホログラム10内の回折パターン10b全域から安定した回折反射光が垂直方向に反射する。ホログラム10に対する入射光が仰角θ1、回転角φ1の時に回折パターン10bの回折光は最も強度が強く撮像部20に入射する。ホログラム10からの回折光は、撮像部20によって受光される。撮像部20は、受光した回折光を電気信号に変換し、画像処理部25へ入力する。
画像処理部25は、撮像部20から入力された検出データを演算処理し1次元あるいは2次元の画像として特徴を抽出する。ホログラム10上の回折パターン10bに欠け、剥がれ等による欠損がある場合、欠損部分からの反射回折光は検出されない。また、ホログラム10に傷、しわ等による表面状態が劣化する疲弊がある場合は、回折光が無かったり、強度が弱い状態となる。また、当然存在するべき回折パターン10bが存在しない場合、あるいは、異なる回折パターンがあった場合は、まったく回折反射光が無い現象となる。判別処理回路34は、画像処理部25から送られた画像データと、判定基準メモリ32に記憶されている基準データと比較し、ホログラム10の損傷、欠損、真偽を判別する。
以上のように構成されたホログラム検査装置および光ファイバ照明装置によれば、ライトガイド28の出射面に対し所定の角度α1となるように光ファイバ26の素線26aをライン状に並べて配置し、また、ライトガイドの出射面を検査媒体の検査面と平行に配置している。これにより、各素線26aの出射端と検査面との垂直距離は、全ての素線について一定となる。そのため、検査視野内、つまり、照射領域Eにおいて、光ファイバ26から照射される光の広がりおよび光強度を均一にすることができる。従って、光ファイバ26から射出される特定の照射角度α1を含む光で、ホログラム10全体を均一に照射することができる。これにより、ホログラム10全域から安定した反射回折光を得ることができ、この反射回折光を用いることにより、ホログラムの欠損、疲弊、真偽を高精度でかつ安定して検出することが可能となる。
次に、第2の実施形態に係るホログラム検査装置について説明する。
第1の実施形態では、1種類の回折パターンを有したホログラムを検査する装置について説明したが、第2の実施形態によれば、ホログラム検査装置は、複数種類の回折パターンを有するホログラムを検査可能に構成されている。
図8に示すように、検査媒体に付されたホログラム10が仰角θ1、回転角φ1で入射する光に回折反射する回折パターン10b、および仰角θ2、回転角φ2で入射する光に回折反射する回折パターン10cを有している場合、光ファイバ照明装置16の光ファイバ26は、それぞれ回折パターン10a、10bに対応して異なる角度α1(θ1とφ1とを合成した角度)、α2(θ2とφ2とを合成した角度)に傾斜して配設された複数の素線を備えている。
すなわち、図9および図10に示すように、光ファイバ26の出射側端部において、光ファイバを構成している複数の第1素線26aはライトガイド28内に埋め込まれ、その出射端はライトガイドの出射面30に位置している。複数の第1素線26aは、それぞれ出射面30に対して、90度を含まない所定の角度α1だけ傾斜して位置している。第1素線26aの傾斜角度α1は、検査対象となるホログラム10の回折パターン10bから反射回折光を生じる特定の入射角(仰角)θ1と回転角φ1とを合成した角度に一致している。また、複数の素線26aは、ライン状に並んで配置され、例えば、カード12の搬送方向Bと直行する方向に沿って一列に並んでいる。
光ファイバ26の出射側端部において、光ファイバを構成している複数の第2素線26bはライトガイド28内に埋め込まれ、その出射端はライトガイドの出射面30に位置している。複数の第2素線26bは、それぞれ出射面30に対して、90度を含まない所定の角度α2だけ傾斜して位置している。第2素線26bの傾斜角度α2は、検査対象となるホログラム10の回折パターン10cから反射回折光を生じる特定の入射角(仰角)θ2と回転角φ2とを合成した角度に一致している。複数の第2素線26bは、ライン状に並んで配置され、例えば、カード12の搬送方向Bと直行する方向に沿って一列に並んでいる。また、出射面30において、複数の第2素線26bは、第1素線26bと間隔を置いて互いにほぼ平行に並んで設けられている。なお、本実施形態において、光ファイバ26の基端は、共通の光源24に接続されている。
ライトガイド28は、その出射面30が、検査媒体としてのカード12の検査面12aと平行に対向する位置に配設されている。このように、射出面に対し角度α1、α2となるように光ファイバの第1素線26aおよび第2素線26bをライン状に配設し、ライトガイド28を上記のように配置することにより、ホログラム10の回折パターン10b、10cのいずれに対しても安定した反射回折光が得られる。
ホログラムが角度αn(n=1,2,3、・・・)の複数の入射光に各々回折反射する回折パターンnを持つとき、ライトガイド28の射出部に、出射面30に対し角度αnとなるように各々光ファイバの素線をライン状に複数配設し、ライトガイドの出射面30がホログラムが設けられた検査面と平行になるように配置することで、ホログラムのそれぞれの回折パターンnはその全域で安定した回折反射することになる。
図10に示すように、ライトガイド28の出射面30側には、第1素線26aの出射端および第2素線26bの出射端を開閉するシャッター機構50が設けられている。このシャッター機構50は、第1素線26aの出射端を閉塞する位置と、開放する位置との間を摺動自在に出射面30に設けられた第1シャッター52a、第1シャッターを駆動する駆動部54a、第2素線26bの出射端を閉塞する位置と、開放する位置との間を摺動自在に出射面30に設けられた第2シャッター52b、および第2シャッターを駆動する駆動部54bを有している。駆動部54a、54bは、前述した制御部40によって制御される。シャッター機構50は、光ファイバを構成する複数の素線の内、いずれかの角度で配置された素線からの光照射のみを許容する照射制御手段を構成している。
すなわち、ホログラム10がn個の回折パターンを持つとき、例えば、n個すべての回折パターンから反射回折光を得る場合、第1および第2シャッター52a、52bはいずれも開放位置に切換えられる。そして、n個の回折パターンに対応する角度αnのすべての光ファイバ素線、ここでは、2つの回折パターンに対応する第1素線26aおよび第2素線26bから光を照射してやればよい。
また、n個の回折パターンの中から特定の回折パターンmだけから反射回折光を得たい場合は、その特定の回折パターンに対応する特定の角度αmの光ファイバのみから光を照射してやればよい。この場合、本実施形態では、反射回折光を得たい回折パターンに対応する第1あるいは第2素線のシャッターを開け、他方のシャッターを閉じて光の出射を規制する。
第2の実施形態において、ホログラム検査装置の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
以上のように構成されたホログラム検査装置および光ファイバ照明装置によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、検査媒体に複数の回折パターンが付されている場合でも、複数の回折パターンに対応する光ファイバを用いることにより、すべての回折パターンについて高精度にかつ安定して欠損、疲弊、真偽を検出することができる。
例えば、2つの回折パターン10b、10cが存在している場合、図11に示すように、2つの回折パターンに対応する2つの角度α1、α2の第1素線および第2素線からの照射制御を行う。すなわち、回折パターン10b用の第1素線26aから光を照射する間は、第1シャッター52aを開放するとともに、第2シャッター52bを閉じて回折パターン10cに対応する第2素線26bから光を照射しない。また、回折パターン10c用の第2素線26bから光を照射する間は、第2シャッター52bを開放するとともに、第1シャッター52aを閉じて回折パターン10bに対応する第1素線26aから光を照射しない。このサイクルを細かく繰り返すことよって、それぞれの回折パターン10b、10cからの反射回折光は、交互に撮像部20に入射する。それにより、各々の回折パターンについて独立に検査することができる。
上述した第2の実施形態において、光ファイバ26は、単一の光源24から光を受ける構成としたが、図12に示すように、第1素線26aからなる光ファイバ26と第2素線26bからなる光ファイバ26とをそれぞれ独立した2つの光源に別々に接続する構成としてもよい。
この場合、光源24aはドライバ36aを介して制御部40に接続され、光源24bはドライバ36bを介して制御部40に接続されている。そして、制御部40によって、光源24a、24bのオン/オフ切換えを制御することにより、所望の光ファイバから選択的に光を照射する照射制御としてもよい。例えば、図11に示したように、制御部40によって光源24aおよび光源24bを交互に点灯・消灯し、このサイクルを細かく繰り返すことよって、回折パターン10b、10cからの反射回折光を交互に取得することができる。これにより、前述した第2の実施形態と同様に、複数の回折パターンを有したホログラムについて高精度にかつ安定して欠損、疲弊、真偽を検出することができる。
なお、照射制御方法は、上記に限られたものではなく、n個の光ファイバの照射をコントロールできるものであれば良い。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、検査対象となるホログラムが付された検査媒体は、前述したカードに限らず、商品券、有価証券等の紙葉類や他の検査媒体としてもよい。上述した実施形態では、検査媒体と搬送しながらホログラムを検査する構成としたが、これに限らず、所定位置に保持された検査媒体のホログラムを検査する構成としてもよい。また、第2の実施形態においては、2種類の回折パターンを有したホログラムを検査する構成について説明したが、3種類以上の回折パターンを有したホログラムを検査することもできる。この場合、それぞれ各回折パターン特有の仰角に対応して角度傾斜した素線を複数設ければよい。
図1は、この発明の第1の実施形態に係るホログラム検査装置を示す斜視図。 図2は、上記ホログラム検査装置全体の構成を示すブロック図。 図3は、ホログラムに対する入射光と反射回折光とを示す図。 図4は、ホログラムの回折光と反射光とを示す図。 図5は、前記ホログラム検査装置のライトガイドを示す側面図および照射領域を示す平面図。 図6は、図5の線C−Cに沿った前記ライトガイドの断面図。 図7は、図5の線D−Dに沿った前記ライトガイドの断面図。 図8は、複数の回折パターンを有したホログラムを示す平面図。 図9は、この発明の第2の実施形態に係るホログラム検査装置のライトガイドを示す側面図。 図10は、上記第2の実施形態に係るホログラム検査装置のライトガイドの出射面側を示す平面図。 図11は、出射光の照射制御を示すタイミングチャート。 図12は、この発明の他の実施形態に係る光ファイバ照明装置を示す図。
符号の説明
10…ホログラム、10b、10c…回折パターン、12…カード、
12a…検査面、14…支持搬送機構、16…光ファイバ照明装置、20…撮像部、
24、24a、24b…光源、26…光ファイバ、26a…素線、26b…第2素線、
28…ライトガイド、30…出射面、25…画像処理部、32…判定基準メモリ、
34…判定処理回路、40…制御部、50…シャッター機構、
52a…第1シャッター、52b…第2シャッター

Claims (8)

  1. 回折反射が生じる光の入射角度が異なる複数の回折パターンを有するホログラムを検査するホログラム検査装置であって、
    光源と、それぞれ複数の素線で形成され前記光源から光を導き出射端から出射する複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバの出射側端部を支持しているとともに、前記ホログラムが付された検査媒体に平行に対向する出射面を有したガイド部材と、を備え、前記複数の光ファイバの出射側端部は前記ガイド部材の出射面に対し、90度を含まず、かつ、前記異なる入射角度傾斜して配設され、前記ホログラムに対して互いに異なる複数の入射角度で光を照射する照明装置と、
    前記ホログラムの複数の回折パターンからの異なる複数の回折光を撮像する単一の撮像部と、
    前記複数の光ファイバからの光の照射を制御する制御部と、
    前記撮像部で撮像された複数の画像を画像処理する画像処理部と、
    前記処理画像からホログラムの欠損、疲弊、真偽判定を行う判定処理部と、
    を具備するホログラム検査装置。
  2. 前記複数の光ファイバの前記複数の素線の出射端は、前記出射面に位置している請求項1に記載のホログラム検査装置。
  3. 前記各光ファイバの複数の素線の出射端は、前記出射面においてライン状に並んで設けられている請求項1又は2に記載のホログラム検査装置
  4. 前記複数の光ファイバの内、所望の入射角度の光ファイバからの光照射のみを許容する照射制御手段を備えている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のホログラム検査装置
  5. 前記照射制御手段は、前記複数の光ファイバの各々の出射端を開閉するシャッター機構を備えている請求項4に記載のホログラム検査装置。
  6. 前記光源は、前記複数の光ファイバにそれぞれ接続された複数の独立した光源を含み、前記照射制御手段は、前記複数の光源をオン/オフ切換えする制御部を備えている請求項4に記載のホログラム検査装置。
  7. 前記撮像部は、ラインイメージセンサを有している請求項に記載のホログラム検査装置。
  8. 前記検査媒体を前記照明装置および撮像部に対して相対的に移動させる搬送機構を備えている請求項に記載のホログラム検査装置。
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